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長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

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供託者等の住所 氏名または名称および個人番号または法人番 号は 供託者等の口座管理機関から日本銀行に対して 課税事 務のために提供される 2 所得税の徴収 納 入 利付国債の利子または割引国債等 ( 国庫短期証券のうち その銘柄の価格競争入札における募入最低価格 ( 額面金額 100 円当り ) が

特別徴収事業者特別徴収事業者であることであること が入札参加申請入札参加申請の要件要件に加わりますわります 個人住民税の特別徴収制度は 地方税法や各市町村の条例等で定められており 所得税の源泉徴収をしている従業員がいる場合は 特別徴収することが義務づけられています 伊佐市では 法令遵守の観点から こ

Q4 すべての事業主が個人住民税を特別徴収しなければいけないのですか? A4 所得税の源泉徴収義務のある事業主は 従業員の個人住民税を特別徴収することが法令 ( 地方税法及び各市町村の条例 ) により義務付けられています 特別徴収義務者に指定された事業主は 従業員に給与を支払う際に 個人住民税を特別

7 固定資産税に関する事務 基礎項目評価書

1 個人住民税とは 1 2 特別徴収とは (1) 特別徴収と普通徴収 1 (2) 特別徴収義務者の指定 1 3 特別徴収の流れ (1) 給与支払報告書の提出 2 (2) 特別徴収税額決定通知書等の送付 6 (3) 納期と納入方法 6 (4) 税額の変更通知 7 4 随時の手続き ( 納税義務者に異動

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

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資料3

個人住民税 特別徴収 に係る Q&A 問 1 個人住民税の 特別徴収 とはどんな制度ですか? 答 1 従業員の方々の納税の便宜を図る目的から 事業者の方が 毎月の給与を支払う際に所得税などのように 個人住民税を徴収して ( 天引きして ) 納入していただく制度です 従業員の所得税は給与から源泉徴収し

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法によって徴収することになっています したがって パートやアルバイトの従業員であっても この要件に該当する場合は特別徴収しなければなりません ただし 次のようなケースは特別徴収することが著しく困難なため 特別徴収の対象とならない場合があります ( 詳しくは各市町村の個人住民税担当課へご確認ください

個人住民税の特別徴収にかかる Q&A 従業員様向け 本文 H30.1 問 1) 個人住民税の 特別徴収 とはどんな制度ですか? また利用することで どんなメリットがありますか? 回答 従業員の方々の納税の便宜を図る目的から 事業主が毎月の給与を支払う際に 所得税の源泉徴収と同じように 個人住民税 (

田沼 薫  様

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( 別添 ) 個人住民税の現年課税化に係るこれまでの議論 これまでの議論の中で 大きな比重を占めているのは 特別徴収義務者の事務負担軽減である そのためにもわかりやすいシステム設計とICTを使った事務の軽減を考えなければならない したがって パソコンやスマホを使用してできる所得税及び個人住民税の計算

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総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

目次 1. 特別徴収制度とは 該当ページ (1) 新潟県での取り組み 2 (2) 特別徴収と普通徴収 3 (3) 特別徴収の対象者 5 (4) 特別徴収に該当しない人 6 2. 特別徴収事務の流れ特別徴収事務月別一覧表 8 (1) 総括表の送付 11 月から12 月 9 (2) 給与支払報告書の提出

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

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[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 2 恩給等受給者の源泉徴収票等作成事務 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 恩給等受給者の源泉徴収票等作成事務における特定個人情報ファイルの取扱いに当たり 同ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼすもの

給与所得控除 給与収入の金額 控 除 額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20% + 54 万円 660 万円

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Ⅰ 関連情報 1. 特定個人情報ファイルを取り扱う事務 1 事務の名称 個人住民税事務 業務全体概要 地方税法等の法律に従い個人住民税業務で以下の事務を行う 1. 課税準備事務 (1) 個人世帯状況の整理住民基本台帳に記載されている内容から賦課期日時点の現況の反映を行う (2) 住民税申告書提出依頼

2 外国人従業員に関すること Q4 A4 特別徴収をしていた 従業員 Bさん ( 外国人 ) が退職し 帰国することになりました この場合 未徴収分の市民税はどうすればいいですか 従業員 Bさんが帰国する場合は できる限り未徴収分の市県民税を一括徴収してください なお 1 月 1 日以降 4 月 3

申告を要せず, 所得割の課税から除外する 国債の利子 9 () 申告を要せず, 所得割の課税から除外する () 申告した場合 国債の利子に係る所得が生じた年の翌年の4 月 日の属する年度分の申告書に, 当該所得の明細に関する事項の記載をして申告分離課税するときは,() を適用しない なお, この場合

計算してみましょう あなたの個人住民税はいくらになりますか? 高知市に住む T さんの場合 ( サラリーマン ) 家 族 妻 ( パートタイム労働者 収入 120 万円 : 所得 =120 万円 -65 万円 =55 万円 ) 子 人大学生 中学生 収 入 万円 社会保険料 万円 新生命保険料 万円

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

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従業員は家族だけなので特別徴収しなくていいです 従業員数の少ない事業所でも特別徴収しなければなりません 毎月納めるのが面倒なのですが 納期の特例 を利用すれば 住民税の毎月の給与からの天引きはしなくても良いのです 特別徴収 のメリットは何です 家族に対して支払う給与から所得税を源泉

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

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総論 Q1 民間事業者はどのような場面でマイナンバーを扱うのですか A1 民間事業者でも 従業員やその扶養家族のマイナンバーを取得し 給与所得の源泉徴収や社会保険の被保険者資格取得届などに記載し 行政機関などに提出する必要があります 原稿料の支払調書などの税の手続では原稿料を支払う相手などのマイナン

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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特別徴収事務処理の流れ 1 給与支払報告書の提出 (1 月 31 日まで ) 税務課窓口に給与支払報告書を提出する場合 (1) 前年中の給与支払の実績に基づいて 個人別の 給与支払報告書 を正副 2 部作成し 以下の区分毎に仕分けする 1 特別徴収 ( 給与天引き ) する人 2 普通徴収とする人

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

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特別徴収税額の変更特別徴収税額を通知した後 その税額に誤りがあったり また これを変更する理由が生じたときは 市役所から 市民税 県民税特別徴収税額の変更通知書 ( 特別徴収義務者用 ) および 市民税 県民税特別徴収税額の変更通知書 ( 納税義務者用 ) を送付いたします これらの通知書が届いた際

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●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

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Transcription:

平成 28 年 10 月 14 日 個人住民税の特別徴収税額決定通知書 ( 納税義務者用 ) の記載内容に係る秘匿措置の促進 ( 概要 )- 行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん - 総務省行政評価局は 次の行政相談を受け 行政苦情救済推進会議 ( 座長 : 秋山收元内閣法制局長官 ) に諮り 同会議からの プライバシーの保護を図る観点から 納税義務者用の特別徴収税額決定通知書の記載内容に係る秘匿措置の実施方法や費用等について実態把握し その情報を地方公共団体に提供すべきである 等の意見を踏まえて 平成 28 年 10 月 14 日 総務省自治税務局にあっせんしました ( 行政相談の要旨 ) 事業主を経由して従業員に交付される納税義務者用の特別徴収税額決定通知書には主たる給与所得以外の所得情報 ( 不動産所得 利子 配当所得 一時所得等 ) や控除情報 ( 障害者 寡婦等 ) が含まれている それら他人には知られたくない情報については プライバシーの保護の観点から秘匿するための何らかの措置を講じてほしい ( 注 ) 本件は 行政相談委員 ( 滋賀県 ) が受け付けた相談である 納税義務者用の特別徴収税額決定通知書の記載内容市町村 ( 特別区を含む 以下同じ ) が作成する納税義務者用の特別徴収税額決定通知書 ( 以下 税額通知書 という ) には 特別徴収税額のほか 主たる給与以外の所得 ( 不動産 利子 配当等 ) の有無 所得控除 ( 障害者 寡婦等 ) の金額等が記載されることとなっている 納税義務者用の税額通知書の記載内容に係る秘匿措置の取扱い税額通知書の記載内容に秘匿措置を講ずることについては 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 ) 等の関係法令に規定はない 市町村における秘匿措置の実施状況当局が任意に抽出した 2 都道府県の 12 市町村のうち 平成 27 年度までに秘匿措置を実施済み又は 28 年度に秘匿措置の実施を予定している市町村が 9 市町村 (75.0%) あった このほか 平成 27 年度までに県内の全 29 市町村で秘匿措置を実施している県がある一方 秘匿措置を実施している市町村が県内 41 市町村のうち 2 市町村となっている県がみられた 秘匿措置を実施していない市町村等の意見秘匿措置を実施していない市町村では その課題として 予算が確保できないことなどを挙げている 一方で 秘匿措置を実施している市町村の事例 ( ノウハウ 経費に係る情報等 ) についての情報があれば 秘匿措置の実施の促進につながるとしていた また 当該市町村が所在する都道府県においても同様の意見があった ( あっせん要旨 ) 総務省自治税務局は 市町村における納税義務者用の税額通知書の記載内容に係る秘匿措置の検討に資するよう 市町村における秘匿措置の実施状況を把握し その情報を地方公共団体に提供する必要がある ( あっせんの効果 ) このあっせんに基づく改善措置が講じられた場合 納税義務者用の税額通知書の記載内容に秘匿措置を実施する市町村が拡大し プライバシーの保護が図られることが期待できる 1

資料 1 本件に係る制度の概要 1 個人住民税の特別徴収の仕組み個人住民税は 納税義務者の住所地である市町村が賦課徴収することとなっており 納税義務者が給与所得者 ( 従業員 ) である場合 当該給与所得者に給与を支払う者 ( 事業主 ) が 給与から個人住民税を徴収 ( いわゆる給与天引き ) して当該市町村へ納入することとなっている ( 特別徴収 )( 地方税法第 41 条第 1 項 第 321 条の 3 第 1 項及び第 321 条の 4 第 1 項 ) そして 給与から特別徴収される個人住民税の税額を納税義務者に通知するために市町村が作成する納税義務者用の税額通知書は 次図のとおり 事業主を経由して従業員に交付されることとなっている ( 地方税法第 321 条の 4 第 1 項 ) 図個人住民税の特別徴収の流れ 1 給与支払報告書の提出 (1 月 31 日まで ) 従業員 ( 納税義務者 ) 3 税額通知書の交付 納税義務者用 (5 月 31 日まで ) 事業主 2 税額通知書の交付 特別徴収義務者用 納税義務者用 (5 月 31 日まで ) 市町村 4 給与から特別徴収 (6 月 ~ 翌年 5 月の各月 ) 個人住民税の納入 5 ( 翌月 10 日まで ) ( 注 ) 地方税法等に基づき当局が作成した 2

2 納税義務者用の税額通知書の取扱い市町村は 地方税法施行規則 ( 昭和 29 年総理府令第 23 号 ) 第 2 条に示された様式に準じて納税義務者用の税額通知書を作成するものとされている ( 地方税法第 43 条 ) この税額通知書の様式には 次のとおり 特別徴収税額のみではなく 主たる給与以外の所得 ( 不動産 利子 配当等 ) の有無 所得控除 ( 障害者 寡婦等 ) の金額等が記載されることとなっているが 特別徴収義務者用については そうした情報は記載されることとなっていない 納税義務者用の税額通知書のこれらの記載内容に秘匿措置を講ずることについては 地方税法等の関係法令では特に規定されておらず 総務省 ( 自治税務局 ) から地方公共団体に対して示しているものもない 地方税法施行規則第 2 条で示された納税義務者用の税額通知書様式 ( 抜粋 ) 3

資料 2 本件に係る調査結果 1 市町村における秘匿措置の実施状況 A 県及び B 県管内の市町村の中から複数の市町村を抽出し 納税義務者用の税額通知書の記載内容が第三者に見られることのないよう秘匿措置が講じられているかを確認したところ 次表のとおり 平成 27 年度までに秘匿措置を実施済み又は 28 年度に秘匿措置の実施が予定されている市町村は A 県で抽出した 5 市町村中 4 市町村 (80.0%) B 県で同 7 市町村中 5 市町村 (71.4%) となっていた ( 計 12 市町村中 9 市町村 (75.0% )) 表 A 県及びB 県管内の市町村における秘匿措置の実施状況 ( 単位 : 市町村 ) 区分 A 県 B 県 計 秘匿措置を実施 ( 注 2) 4 (80.0%) 5 (71.4%) 9 (75.0%) 秘匿措置を未実施 1 (20.0%) 2 (28.6%) 3 (25.0%) 計 5 (100%) 7 (100%) 12 (100%) ( 注 )1 当局の調査結果による 2 秘匿措置を実施 には 平成 28 年度に秘匿措置の実施を予定していることが明らかな市町村を含んでいる また C 県及び D 県に対して管内の市町村における秘匿措置の実施の有無を確認したところ C 県では全 29 市町村で平成 27 年度までに秘匿措置が実施されていたが D 県では同年度までに秘匿措置が実施されていた市町村は全 41 市町村のうち 2 市町村であった 4

2 秘匿措置の実施又は未実施の理由 秘匿措置に係る意見 (1) 抽出した 10 市町村 A 県 B 県及び D 県管内から抽出した計 10 市町村 ( 秘匿措置を実施済み又は秘匿措置の実施を予定している 7 市町村及び秘匿措置が実施されていない 3 市町村 ) に対して秘匿措置の実施又は未実施の理由 秘匿措置に係る意見等について聴取したところ 次のとおりであった ア秘匿措置を実施又は秘匿措置の実施を予定している 7 市町村 1 秘匿措置を実施した理由は 他の市町村で秘匿措置が講じられ始めていることや住民からの苦情を受けたことによることが挙げられていた 2 秘匿措置の方法としては 圧着式 (5 市町村 ) と保護シール貼付け (2 市町村 ) の 2 種類 3 秘匿措置導入による費用の増加は ( 金額が把握できた範囲では ) 最も少ない市町村で約 32 万円 最も多い市町村で約 212 万円となっていた イ秘匿措置が実施されていない 3 市町村 1 秘匿措置を実施していない理由は 地方税法上義務付けられていないことや予算が確保できないことなどが挙げられていた 2 秘匿措置の実施を促進するための方策として 総務省 ( 自治税務局 ) が秘匿措置を実施している市町村の事例 ( ノウハウ 経費に係る情報等 ) を取りまとめ その情報を地方公共団体に提供することが挙げられていた (2) 抽出した都道府県抽出した都道府県に対して秘匿措置に係る意見を聴取したところ 次のとおりであった 1 市町村において秘匿措置が実施されない理由について 予算の確保が難しいことが挙げられていた 2 市町村において秘匿措置の実施が促進されるための方策として 総務省 ( 自治税務局 ) が秘匿措置を実施している市町村の事例を取りまとめ その情報を地方公共団体に提供することが挙げられていた 5

資料 3 本件に係る総務省自治税務局の意見 1 現行制度における対応方策について地方税法上は納税義務者用の税額通知書について 特別徴収義務者を経由して通知する と規定していることから 特別徴収義務者 ( 事業主 ) が税額通知書を納税義務者 ( 従業員 ) に渡す際に 宛名等の内容を確認することは地方税法上想定されている 一方で市町村によっては 納税義務者用の税額通知書について目隠しをする等の秘匿措置を講じているケースはあるが それぞれの市町村の判断で実施しているものである 2 国から地方公共団体に対して税額通知書に秘匿措置を求めることについて 1 のとおり 地方税法の規定に基づき 特別徴収義務者が納税義務者用の税額通知書を取り扱うこととなっており 地方公共団体に秘匿措置を求めることは現時点では考えていない 3 税額通知書への秘匿措置の必要性について 1 のとおり 地方税法の規定によって 主たる給与所得以外の所得情報や控除情報等の情報を事業主が知ることはやむを得ないと考えているが 税額通知書に秘匿措置を講ずる市町村もあることから 市町村の実態等を調査し 秘匿措置にかかる費用等について まずは把握に努めたいと考えている 6

参考 行政苦情救済推進会議 総務省に申出のあった行政相談事案の処理に民間有識者の意見を反映させるための総務大臣の懇談会 ( 昭和 62 年 12 月発足 ) 構成員は 次のとおり ( 座長 ) 秋山收元内閣法制局長官 江利川毅 小野勝久 小早川光郎 埼玉県立大学理事長 公益財団法人医療科学研究所理事長 公益社団法人全国行政相談委員連合協議会会長 成蹊大学法科大学院教授 法務研究科長 高橋滋法政大学法学部教授 松尾邦弘 弁護士 元検事総長 南砂読売新聞東京本社取締役調査研究本部長 7