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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

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注 1: 放送コンテンツ海外輸出額 : 番組放送権 インターネット配信権 ビデオ DVD 化権 フォーマット リメイク権 商品化権等の輸出額 注 2:2004 年度から 2009 年度までは 番組放送権のみの輸出額 2010 年度以降は番組放送権以外の輸出額を含む放送コンテンツ海外輸出額 なお 20

市からのお知らせについて 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めてもらうために 市政ニュー スやホームページなどさまざまな媒体を活用して情報発信をしています みなさまからい ただいたご意見を踏まえ より効果的で分かりやすい情報提供に努めてまいります 問 22

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

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お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします -

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図 1 我が国の放送メディアの進展総務省資料 衛星放送の現状 平成 28 年度第 2 四半期版より 4K 8K とは何か? 4K 8K の K とは 1000 をあらわす用語です 現在の大型液晶テレビのスペックでは 2K にあたるフル HD の解像度 ピクセルが主流になっています

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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. に対する意識 に肯定的な意識が低下に対する意識について グラフに示す項目についてあてはまるかどうか聞いたところ あてはまる と まああてはまる を合わせてみると を見るのが大好きだ 話題になっている番組は見たいと思う など に肯定的な意識が減少した 一方 好きな番組でも 毎回決まった時間に見るの

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< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

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第3節 重点的な取り組み

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

「フレッツ・テレビ」及び「スカパー!プレミアムサービス光」の商用ネットワークを用いた4K映像伝送の成功について

日本の放送コンテンツ海外輸出額の推移 1 日本の放送コンテンツ海外輸出額は 2010 年度以降 毎年増加を続けており 2015 年度には 億円となっている ( 対前年度比 58.0% 増 2010 年度の約 4.4 倍 ) 対前年度比で インターネット配信権が 146.7% 増と著しく増

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資料 1-4 放送コンテンツの海外展開 平成 2 6 年 8 月総務省情報流通行政局

同時配信実験「試験的提供B」実施結果について

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アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的


年 3 月期計数目標 売上高 7,500 億円営業利益 750 億円営業利益率 10% 以上 ROE10% 以上 4 資本政策 ( 株主還元策 ) 安定的な配当額として DOE2% をベースに 総還元性向 50% 以上を目標に株主還元を実施する 当社は 株主の皆様への利益還元を経営の重

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

調査概要 オンライン動画配信サービスに関するアンケート調査調査概要 調査期間 2017 年 6 月 7 日 ( 水 )~6 月 8 日 ( 木 ) 調査方法 調査対象 Webアンケート 20 歳以上のインターネット利用者 スクリーニング調査 一般消費者 本調査 過去 1 年間に有料のオンライン動画配

2015 年度 ~2017 年度中期経営経営計画 14 中計 1. 当社が目指すもの企業理念と Vision E 2.11 中計 中計 (2nd STAGE / 2012~ 年度 ) の成果 - Vision E における 11 中計の位置づけと成果 - 1

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第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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平成 30 年 12 月 21 日 衛星基幹放送の新規参入等に係る放送法関係審査基準の一部を改正する訓令案についての意見募集 総務省は 衛星基幹放送業務の認定に係る公募の実施に向け 放送法関係審査基準 ( 平成 23 年 6 月 29 日総務省訓令第 30 号 ) の一部を改正する訓令案を作成しまし

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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第 1 部 施策編 4

中井町緑の基本計画(概要版)

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても


5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

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人間科学部専攻科目 スポーツ行政学 の一部において オリンピックに関する講義を行った 我が国の体育 スポーツ行政の仕組みとスポーツ振興施策について スポーツ基本法 や スポーツ基本計画 等をもとに理解を深めるとともに 国民のスポーツ実施状況やスポーツ施設の現状等についてスポーツ行政の在り方について理

Transcription:

平成 29 年度 国内放送番組編集の基本計画

編集の基本方針 東京オリンピック パラリンピックの開催まであと 3 年 世界から日本が大きな注目を集める 2020 年 NHKは視聴者のために最高水準の放送 サービスを提供することを目指しています 平成 29 年度はその目標に向かって大きく前進し 文化の向上と健全な民主主義の発達に寄与し 公共放送としての使命を果たします 国内放送の編集にあたっては 事実に基づき 公平 公正で正確 迅速な報道 何人からも干渉されない放送の自主自律と不偏不党を貫きます 日本や世界の課題に向き合い 広範な取材ネットワークを生かして わかりやすく丁寧なニュース 番組を視聴者に届けます 視聴者の多様な期待に応えて 見応えのある魅力的なコンテンツを開発 制作し 若い世代からシニア世代まで幅広く支持される多彩な番組を編成します また 頻発する自然災害に対応するため 防災 減災報道に万全を期します 地域の課題に向き合い活性化に貢献するとともに 生活者の暮らしを守り ともに生きる社会の実現を目指します 引き続き東日本大震災 熊本地震などによる被災地の課題を深く掘り下げ 復興を後押ししていきます さらに 次の時代を築く新サービスの分野に力を入れて取り組みます 本格的なスーパーハイビジョン時代に備えて 4K 8K 番組の制作を一段と加速させ 放送文化発展の先導的な役割を果たします また デジタルサービスを一層身近で役に立つ姿へと進化させ 若い世代を惹きつけ 幅広い利用者の満足度を高めるとともに 災害時の情報配信に力を入れます 平成 29 年度 NHK は社会の関心や多様なニーズに応えて 魅力的なコンテ ンツと新しいサービスを創造します より身近で信頼される公共メディアへと発 展するために 挑戦と改革を加速させます 1

編集の重点事項 1. 命と暮らしを守る報道に全力をあげ 被災地の復興を継続して支援 繰り返される自然災害によって 多くの尊い人命が失われ 国土が傷つけられています 防災 減災報道に全力で取り組み 国民の生命と平穏な暮らしを守ることは 公共放送の最も重要な使命の 1つです 放送だけでなくインターネットなどあらゆる手段を活用して 命と暮らしを守る公共放送の原点を堅持します 首都直下地震 南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え いかなる場合も途切れることのない放送を維持するため 緊急報道体制を整備します 全国の放送局は 地域の安全 安心の拠点となり 非常災害時に備えた取り組みを推進します また 東日本大震災や熊本地震など 甚大な災害を受けた被災地の現状と課題や 原発事故後の対策についても継続して伝え 復興を支援します 2. 日本や世界の課題に向き合い 判断のよりどころとなる報道 番組を充実 いま世界は混迷を深め 先の読めない不安定な時代を迎えています 深まる民族対立 社会の分断化 核やテロの不安が広がっています また 国内では少子高齢化 人口減少 社会保障 経済再生などの課題が山積し 解決への模索が続いています NHKは 判断のよりどころとなる確かな情報と多角的な視点を社会に示すことで ジャーナリズムとしての役割と責務を果たします 広範な取材ネットワークと調査報道によって複雑な時代を読み解き 解決の処方箋を探るニュース 番組を制作 視聴者に信頼される放送局を目指します 2

3. 視聴者の幅広い関心に応えて 見応えある魅力的なコンテンツを開発 制作 NHK がもつ地上放送 2 波 衛星放送 2 波 音声放送 3 波を生かし 多彩なコンテンツを開発 制作 インターネットも有効に活用して 幅広い世代に情報を届けます 総合テレビジョンでは 日本や世界の課題に正面から向き合い わかりやすく 信頼されるニュース 番組を放送します 多様なジャンルから魅力的なコンテンツをバランスよく編成し 生放送を増やしてライブ感あふれるチャンネルを目指します 教育テレビジョンでは 教育 福祉 趣味実用などの番組を彩り豊かに編成し データ放送やアプリとの連携も充実させ 子どもからお年寄りまでの 知りたい 学びたい に応えます BS1はライブ感あふれる情報チャンネルとして 国際 経済 スポーツ ドキュメンタリーを充実させ 東京オリンピック パラリンピックを見据えた番組に力を入れます BSプレミアムでは 本物志向の知的エンターテインメントチャンネルとして 他では見られない良質で深い感動のある番組を編成します 音声波では 常に身近な安全 安心ラジオとしての機能を強化し インターネット発信も充実させます 4. 東京オリンピック パラリンピックを見据えて 最高水準の放送 サービスの実現を目指す 最高水準の放送 サービスの推進力となるのは スーパーハイビジョンとデジタルサービスです 平成 30 年 2 月に開催されるピョンチャンオリンピック パラリンピックでは これらの新技術を使った演出に挑戦し 2020 年に向けた大きなステップにします また スポーツ以外にもドラマ エンターテインメント 自然 美術 教養 情報番組など多彩なジャンルで 新しい放送サービスの可能性を追求します スーパーハイビジョン試験放送 4Kについては 地上波 衛星波で放送されている定時番組との一体制作を加速させ 本格的なスーパーハイビジョン時代に備えます 8Kについては 超高精細度カメラならではの迫力ある映像で第一級の芸術作品や世界遺産などを撮影するほか 22.2 マルチチャンネル音響を使 3

って世界の優れた音楽 舞台芸術を収録し 8Kにふさわしいコンテンツの開発に努めます デジタルサービスは より深く知りたい もっと楽しみたい という視聴者の要望に応えるため 放送と連動して利便性 情報性をより向上させます NH Kオンライン (NHK ホームページ ) は内容を充実させ 知りたい情報に容易にたどり着けるように強化 改善します また 災害 緊急時に役立つ NHKニュース 防災アプリ などでは 命を守る情報を多様な伝送路を使ってリアルタイムで視聴者に届け 関連ニュースや NHKのサイトへの連携を促進します 5. 全国の放送局は 地域活性化に積極的に貢献 NHKの各放送局は 放送 サービスを通して地域活性化に積極的に貢献します 地域の豊かな自然 暮らし 人と人との温かなつながりを 情報番組やドラマなどさまざまなジャンルの番組で描き 全国 世界に向けて発信します また 雇用 教育 医療 福祉 農業などの分野で 地域の優れた取り組みや課題をニュース 番組で深く掘り下げるほか 人口減少など全国共通の問題については 先進的な成功事例を広く紹介します さらに 番組と連動させながらイベントを展開し 視聴者からより親しまれる身近な放送局を目指します 6. 日本を世界に 積極的に発信 国際的に通用するクオリティの高いコンテンツを制作し 世界に向けて発信 NHKブランドの向上を目指します まだ誰も見たことがない自然の驚異に迫る大型シリーズ 最新の映像技術を駆使したドラマ アニメ 環境 防災 高齢化など世界共通の課題に向き合うドキュメンタリーなど スケールが大きく良質なコンテンツで NHKの存在感を高め 国際社会の日本への理解を促進します また 国内放送と国際放送との連携を強化し それぞれで放送する番組を制作するなど 日本の国際化に資する放送にも取り組みます 4

7. 多様な価値を認め合い ともに生きる社会を実現する 放送 サービス リオデジャネイロパラリンピックで NHKは ユニバーサル放送 を実施しました これは 障害の有る無しにかかわらず より多くの人が競技を楽しめるように 字幕放送 解説放送 手話放送を充実させた放送です NHKは 障害の有無 年齢や性別 国籍などに関わりなく 多様な価値を持った人たちがともに生きる社会を実現するために 放送 サービスの充実に努めます 字幕放送と解説放送については 長期計画に基づいて拡充し ニュースなどの生字幕放送については 地域放送も含めて積極的に取り組みます 以上の重点項目の実施にあたっては 以下のような施策も勘案しながら 創造的で活力に満ちた取材 制作体制を構築します 国内放送番組編集の基本計画 が放送サービスとして実現されているか 録画視聴やインターネット利用も含めた NHKへのトータルな接触を把握する指標を活用し より適切な評価 管理体制を作ります スーパーハイビジョン試験放送では 通常番組 (2K) との一体制作を拡大するなど 限られた経営資源を効果的 効率的に活用します スマートフォンやタブレット等の情報端末が普及するなか 放送を基軸としながらインターネットを有効に活用 若い世代の視聴率 接触者率の低下に歯止めをかけ 幅広い世代の接触を拡大します 人材の育成では 放送倫理やコンプライアンス意識を徹底 事実に基づく確かな情報と質の高い番組の提供に努めます また ダイバーシティ推進 働き方改革にも取り組みます 5

各波の編集方針 総合テレビジョン基幹波として公共放送の原点を堅持し さらに強化します 命と暮らしを守る正確で迅速な報道 わかりやすく 信頼されるニュース 文化 教養 娯楽番組などを充実させ 幅広い世代の視聴者から支持されるチャンネルを目指します 本格的なスーパーハイビジョン ネット時代に対応 世界水準の高品質なコンテンツ開発に取り組み 新たな時代の放送 サービスを開拓します ( 編集のポイント ) 1. 生放送の時間帯を増やし 視聴者の関心の高い情報や地域の魅力を発信するとともに 生活者の暮らしを守り 緊急対応力を強化 2. より幅広い世代の視聴者から支持される新番組の編成 既存番組の強化 改善を進め ゴールデン プライム帯の番組を充実 3. スーパーハイビジョン一体制作を推進 地上波 (2K) とともにスーパーハイビジョン試験放送でも放送 より高画質 高品質の放送サービスを提供 4. 東京 2020 への課題を検証し 期待に応える多様な番組を開発 5. 国際放送との連携や国際共同制作を進め 日本の魅力を世界に発信 1 日 24 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養番組 20% 以上 教育番組 10% 以上 報道番組 35% 以上 娯楽番組 20% 以上を編成します 教育テレビジョン (Eテレ ) 教育 福祉などの重要課題に加え 語学 教養 趣味実用など多彩な番組を編成し 教育放送として 幅広い世代の 知りたい 学びたい に応えます 番組とインターネットの連携をより充実させ 子ども 若者の視聴拡大を図るとともに 人々の暮らしに役立ち 豊かにする放送を目指します 6

( 編集のポイント ) 1. 教育 福祉 防災などの課題への総合的取り組み 2. 子ども向けに データ放送 アプリ等と連携した 体験するテレビ を提供 3. 子育て 趣味実用番組で インターネット連動による視聴者の関心や疑問に応える 役に立つ サービスを充実 4. 人々の多様な知的好奇心に応え 人生を豊かにする教養番組を開発 1 日 20 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養番組 15% 以上 教育番組 75% 以上 報道番組若干を編成します BS1 ライブ感あふれる情報チャンネル として 国際 経済 スポーツ ドキュメンタリーの各分野を充実させるとともに オリンピック パラリンピック関連番組に一層力を入れ 2020 年に向かう視聴者の関心に最大限に応えます スポーツにおける新演出 新技術の開発に積極的に取り組み 2020 年最高水準の放送 サービス 実現に向けて先導的な役割を果たします ( 編集のポイント ) 1.2018 年のピョンチャン 2020 年の東京大会に向けて高まるスポーツ熱や関心に応える 幅広いオリンピック パラリンピックの関連番組を編成 2. スポーツにおける新演出 新技術の開発を促進 3. アマチュアスポーツの振興を図るとともに 五輪追加種目など若い世代に関心の高い競技の放送を拡大 4. グローバルな視点で世界や日本の今と向き合うドキュメンタリー 報道番組を強化 1 日 24 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養番組 20% 以上 教育番組 10% 以上を編成します 7

BSプレミアム 本物志向の知的エンターテインメントチャンネル としての存在感をより高めるための充実 強化を図ります BSプレミアムにしかない良質な娯楽 深い感動のある多彩な番組をそろえるとともに 新たな定番ジャンルや演出の開発も積極的に行い 幅広い世代の視聴者に接触してもらうことを目指します ( 編集のポイント ) 1. フラッグシップとしての超大型特集番組の一層の充実と強化 2. 視聴者層拡大を目指し 女性層からも支持される番組を開発 3. 時間帯ごとの番組ゾーンを見直し より視聴者の要望に見合う番組を提供 4. 視聴者の満足度を高めるための柔軟で魅力的な編成 1 日 24 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 特に定めない スーパーハイビジョン試験放送多彩なスーパーハイビジョン (4K 8K) 番組の制作を加速して 超高精細テレビ放送の普及促進に資するとともに 実用放送に向けてスーパーハイビジョンならではのコンテンツ開発と技術検証に注力します また 世界に日本を発信する高品質の 4K 番組や新しい映像表現に挑戦する 8K 番組の制作を推進します ( 編集のポイント ) 1. 自然 紀行 美術 科学 ドラマ 音楽 エンターテインメント 伝統芸能などの分野で 他波の定時番組との一体制作を推進 2. 最先端の映像技術やデータ分析などを使った スーパーハイビジョンならではの映像表現 演出のスポーツ中継や番組を編成 3. 国際的な関心に応える 4K のドラマやドキュメンタリー 8K の特性を生かした音楽 芸術番組 放送外展開も視野に入れた 8K 大型番組を強化 8

1 日 7 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 特に定めない ラジオ第 1 放送音声基幹波として 安全 安心ラジオ のさらなる機能強化に取り組み 災害時に備えた地域の生活情報番組を拡大して 暮らしに役立つ情報 命を守る放送を届けます インターネットラジオ らじる らじる によるサービスの充実を図り いつでも どこでも さまざまな 放送を聞ける環境を提供し 多様なニーズに応えます また インターネットとの効果的な連動を進め 各番組の一層の定着と新規リスナーの獲得を目指します 1 日 24 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養 教育番組あわせて 25% 以上 報道番組 35% 以上 娯楽番組 20% 以上を編成します ラジオ第 2 放送生涯学習波として 多様な知的欲求に応える番組を編成するとともに 語学番組の充実を図ります また デジタルサービスとの連携で いつでも どこでも 学べる機会を提供します 1 日 19 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養番組 15% 以上 教育番組 65% 以上 報道番組 10% 以上を編成します 9

FM 放送さまざまな音楽 芸能ジャンルのコンテンツを幅広く編成し 総合音楽波として 多様なリスナーの興味や関心に引き続き応えます また 次の時代に伝え継ぐべき伝統芸能 文化のすそ野の拡大や若者向け番組の強化を図り 接触者をさらに増やす取り組みをしていきます 災害など緊急時には ラジオ第 1 放送と連携して機動的な編成を行い 地域情報波としてきめ細かなライフライン情報を提供します 1 日 24 時間を基本とします 放送番組の部門別編成比率 定時番組について 教養 教育番組あわせて 40% 以上 報道番組 10% 以上 娯楽番組 25% 以上を編成します 10