ニュースリリース 2 0 1 5 年 6 月 2 6 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 中小企業の4 割が 円安は業績に対し マイナスの影響 が大きいと回答 ~ プラスの影響 が大きいとする割合は1 割 輸出比率の高い企業では その割合は高い~ 円安 原油安の影響に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 ( 中小企業編 )2015 年 1-3 月期特別調査 ) 2014 年秋以降の円安が中小企業の業績に与えた影響についてみると マイナスの影響 が大きいと回答した企業割合が 42.3% となり プラスの影響 が大きいと回答した企業割合 (11.0%) を上回った 輸出比率が高い企業では プラスの影響 と回答する割合が高い 円安のマイナスの影響についてみると 輸入品 原材料の仕入価格が上昇し 利益が減少 が 47.8% と最も高い割合となった 一方 プラスの影響についてみると 取引先の業績が改善し 売上が増加 と回答した企業が 10.4% と最も高い割合となった 円安により何らかの影響を受けた中小企業の対応をみると 業務効率化等でコストを削減し 利益を確保 (30.4%) コスト上昇分を販売価格に転嫁 (25.3%) などの回答がみられた一方 特になし が 36.6% と最も高い割合となった 原油安が業績に与えた影響についてみると 影響はほとんどない と回答した企業割合が 55.8% と最も高くなった 影響が ある 企業では プラスの影響 が大きいとする割合が マイナスの影響 が大きいとする割合を上回った < お問い合わせ先 > 日本政策金融公庫総合研究所中小企業研究第一グループ Tel:03-3270-1703( 担当 : 金子 神谷 ) 100-0004 東京都千代田区大手町 1-9-4 大手町フィナンシャルシティノースタワー
[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 ) 取引先 12,373 社 有効回答数 4,781 社 [ 回答率 38.6 %] < 業種構成 > 調査対象有効回答数 5,057 社 2,021 社 ( 構成比 42.3 % ) 23 社 11 社 ( 同 0.2 % ) 970 社 462 社 ( 同 9.7 % ) 642 社 268 社 ( 同 5.6 % ) 147 社 50 社 ( 同 1.0 % ) 67 社 34 社 ( 同 0.7 % ) 236 社 72 社 ( 同 1.5 % ) 9 社 5 社 ( 同 0.1 % ) 842 社 275 社 ( 同 5.8 % ) 437 社 136 社 ( 同 2.8 % ) 1,835 社 727 社 ( 同 15.2 % ) 971 社 338 社 ( 同 7.1 % ) 1,137 社 382 社 ( 同 8.0 % ) ( 参考 ) 円 ドル相場 原油価格 ( 銀行間直物 中心値 ) ( ドバイ原油 現物 ) 調査時点 (2015 年 3 月平均 ) 120.4 円 / ドル 54.7 ドル / バレル 比較時点 (2014 年 10 月平均 ) 108.1 円 / ドル 86.9 ドル / バレル 原油価格の 2014 年以降の高値 資料 :NEEDS-FinancialQUEST により作成 111.7 ドル / バレル (2014 年 6 月 23 日 )
Ⅰ 円安の影響 2014 年秋以降の円安が中小企業の業績に与えた影響についてみると マイナスの影響 が大きいと回答した企業割合が 42.3% と最も高く 以下 プラス マイナス どちらの影響もない (30.1%) トントン (16.7%) プラスの影響 が大きい (11.0%) の順となった 製造業 非製造業別にみると プラスの影響 マイナスの影響 の回答割合は いずれも製造業が非製造業を上回っており 製造業のほうが円安の影響が大きいことがうかがえる 総売上における輸出比率が高い業種や企業では 円安の プラスの影響 が大きいとする回答が多くみられる 図 -1 円安が業績に与えた影響 全業種計 (n=4,648) 製造業 (n=1,972) 非製造業 (n=2,676) 輸出なし (n=3,835) 25% 以下 (n=649) 25% 超 ~50% 以下 (n=80) 50% 超 ~75% 以下 (n=45) 75% 超 ~100% 以下 (n=23) 11.0 14.5 8.4 < 参考 > 輸出比率別 プラスの影響が大きい 8.4 17.1 トントン 16.7 15.6 15.6 36.3 18.2 22.7 マイナスの影響が大きい 55.6 73.9 39.7 42.3 42.3 25.0 46.1 15.6 28.8 33.6 24.4 13.0 4.3 14.2 10.0 4.4 8.7-33.9-29.0 ( 注 )1 2014 年秋以降の円安のプラスとマイナスの影響をそれぞれ挙げ そのうえで業績に与えた影響について判断を求めたもの 2 DI は プラスの影響 企業割合 - マイナスの影響 企業割合 3 輸出比率は 調査対象期間中の売上に占める 直接および商社経由の製商品の輸出に関する売上の比率 45.7 30.1 36.3 プラス マイナスどちらの影響もない 21.7 DI -31.3-31.2-31.3 7.5 31.2 69.6-1 - < 参考 > 業種別 プラスの影響が大きい トントン 飲食料品 (n=269) 2.6 13.4 繊維 繊維製品 (n=113) 木材 木製品(n=56) 紙 紙加工品 (n=58) 8.8 8.9 6.9 15.0 16.1 13.8 印刷 同関連 (n=139) 0.7 14.4 化学工業 (n=71) プラスチック製品 (n=115) 11.3 19.1 15.5 窯業 土石 (n=124) 4.8 16.1 鉄鋼 (n=91) 非鉄金属 (n=37) 金属製品 (n=291) はん用機械 (n=106) 生産用機械 (n=190) 23.1 18.9 21.6 19.8 32.6 業務用機械 (n=32) 電子部品 デバイス (n=39) 電気機械 (n=81) 輸送用機械 (n=85) 18.8 30.8 12.3 15.3 製造業 (n=75) 建設業 (n=446) 運送業 ( 除水運 )(n=257) 9.3 6.7 8.6 17.3 15.9 20.2 水運業 (n=47) 倉庫業 (n=32) 14.9 9.4 18.8 情報通信業 (n=71) 9.9 5.6 不動産業 (n=260) 7.7 13.8 宿泊 飲食サービス業 (n=130) 卸売業 (n=717) 18.5 10.6 13.8 小売業 (n=332) 3.6 17.8 サービス業 (n=368) 6.3 14.4 18.3 18.9 12.5 22.2 20.0 20.6 19.8 25.5 28.2 16.9 20.4 28.0 マイナスの影響 54.7 34.1 19.5 23.1 50.0 3 6.4 49.1 70.6 60.3 41.6 66.4 62.5 62.0 40.0 33.0 50.0 27.2 36.5 53.6 58.7 56.3 31.1 47.7 56.8 22.6 28.2 プラス マイナス DI どちらの影響もない 13.4-68.0 23.1 53.2 56.3 58.1 45.5 51.4 38.3 30.2 9.7 12.5 19.0 22.6 29.0 19.8 24.7 29.2 25.3 28.2 29.6 29.5 18.8 11.3 17.9 14.7 15.6 16.9 22.0 5.4-57.6-53.6-53.4-54.0-50.7-20.9-45.2 0.0-37.9-11.4-11.3 10.0-31.2 2.6-14.9-21.2-49.4-25.1-33.0 8.5-46.9-18.3-12.7-29.2-43.0-45.5-21.7
円安により何らかの影響を受けたとする中小企業が マイナスの影響として挙げた内容をみると 輸入品 原材料の仕入価格が上昇し 利益が減少 が 47.8% と最も高い割合となり 燃料 エネルギー価格の上昇により 利益が減少 (32.5%) が続いた 製造業 非製造業別にみると 上記 2 項目は製造業の回答割合が非製造業よりも高い一方 仕入価格の上昇で取引先の業績が悪化し 売上が減少 物価上昇による消費減退の影響で 売上が減少 などでは 非製造業のほうが高い割合となっている 図 -2 円安のマイナスの影響 < 参考 > 業種別にみた円安のマイナスの影響 ( 上位 5 業種 ) 輸入品 原材料の仕入価格が上昇し 利益が減少 燃料 エネルギー価格の上昇により 利益が減少 41.4 32.5 36.2 29.2 47.8 54.8 (1) 輸入品 原材料の仕入価格が (2) 燃料 エネルギー価格の上昇 上昇し 利益が減少 により 利益が減少 繊維 繊維製品 73.5 非鉄金属 62.9 飲食料品 68.7 運送業 ( 除水運 ) 59.7 製造業 67.2 窯業 土石 56.8 印刷 同関連 63.9 倉庫業 55.6 紙 紙加工品 61.7 飲食料品 45.9 仕入価格の上昇で取引先の業績が悪化し 売上が減少 物価上昇による消費減退の影響で 売上が減少 10.1 8.5 11.6 10.1 7.6 12.3 全業種計 (n=3,249) 製造業 (n=1,545) 非製造業 (n=1,704) (3) 仕入価格の上昇で取引先の業績が (4) 物価上昇による消費減退の 悪化し 売上が減少 影響で 売上が減少 倉庫業 22.2 紙 紙加工品 25.5 製造業 17.2 小売業 25.2 化学工業 15.9 飲食 宿泊サービス業 16.7 小売業 15.4 製造業 15.6 木材 木製品 14.3 卸売業 12.3 円安によるコスト上昇分の価格転嫁を進めたところ 売上が減少 6.3 5.7 6.9 3.7 3.2 4.2 (5) 円安によるコスト上昇分の価格転嫁 を進めたところ 売上が減少 繊維 繊維製品 21.6 木材 木製品 14.3 卸売業 1 業務用機械 11.5 製造業 10.9 0 20 40 60(%) ( 注 ) 網掛けは : 製造業 : 非製造業 ( 注 ) 1 円安が業績に与えた影響について プラス マイナス どちらの影響もない とした企業を除いて集計 ( 図 -3 4 も同じ ) 2 2 つまでの複数回答 - 2 -
円安のプラスの影響について その内容をみると 取引先の業績が改善し 売上が増加 と回答した企業割合が 10.4% と最も高く 取引先が生産 調達を国内に移管したため 売上が増加 (4.0%) 国外での価格競争力が向上し 輸出が増加 (3.6%) が続いた 円安のプラスの影響は 取引先を通じての間接的なものが大きいことがうかがえる 製造業 非製造業別にみると 製造業の回答割合が非製造業を上回るものが多く 中小企業の中では 相対的にプラスの影響を多く受けていることがうかがえる 一方 非製造業では 訪日外国人や国内旅行の増加により 売上が増加 が 3.6% と 製造業よりも高い割合となった 図 -3 円安のプラスの影響 取引先の業績が改善し 売上が増加 取引先が生産 調達を国内に移管したため 売上が増加 国外での価格競争力が向上し 輸出が増加 輸出による売上の為替差益により 利益が増加 訪日外国人や国内旅行の増加により 売上が増加 輸入競合品が割高となり 自社製商品の売上が増加 4.0 1.7 3.6 5.1 2.2 2.9 4.1 2.5 1.2 3.6 2.1 3.2 1.2 3.7 3.1 4.3 6.5 10.4 13.5 7.7 全業種計 (n=3,249) 製造業 (n=1,545) 非製造業 (n=1,704) < 参考 > 業種別にみた円安のプラスの影響 ( 上位 5 業種 ) (1) 取引先の業績が改善し 売上が増加 (2) 取引先が生産 調達を国内に移管 したため 売上が増加 水運業 3 電子部品 デバイス 21.9 電子部品 デバイス 31.3 生産用機械 16.2 生産用機械 30.3 金属製品 11.9 鉄鋼 30.1 はん用機械 9.3 はん用機械 25.3 繊維 繊維製品 8.8 (3) 国外での価格競争力が向上し (4) 輸出による売上の為替差益により 輸出が増加 利益が増加 電子部品 デバイス 12.5 生産用機械 11.3 生産用機械 12.0 電子部品 デバイス 9.4 鉄鋼 9.6 業務用機械 7.7 化学工業 9.5 はん用機械 6.7 はん用機械 9.3 非鉄金属 5.7 (5) 訪日外国人や国内旅行の増加 (6) 輸入競合品が割高となり 自社 により 売上が増加 製商品の売上が増加 宿泊 飲食サービス業 29.6 木材 木製品 8.2 紙 紙加工品 4.3 鉄鋼 6.8 不動産業 3.7 プラスチック製品 6.7 飲食料品 3.4 繊維 繊維製品 4.9 小売業 3.4 化学工業 4.8 0 5 10 15(%) ( 注 ) 図 -2( 参考 ) と同じ ( 注 ) 2 つまでの複数回答 - 3 -
円安の影響を受けた中小企業の対応についてみると 業務効率化等でコストを削減し 利益を確保 (30.4%) コスト上昇分を販売価格に転嫁 (25.3%) などの回答がみられた一方 特になし は 36.6% と最も高い割合となった 調達 生産の 国内回帰 輸出比率の引き上げ 等の対応はわずかにとどまっている 製造業 非製造業別にみると 製造業では 業務効率化等でコストを削減し 利益を確保 が 34.7% と最も高い割合となっている 一方 非製造業では 特になし が 40.1% と最も高く 次いで コスト上昇分を販売価格に転嫁 が 26.5% となり いずれも製造業 (23.9%) を上回っている 図 -4 円安への対応 業務効率化等でコストを削減し 利益を確保 コスト上昇分を販売価格に転嫁 利益率の高い取引 製商品分野にシフト 薄利でも取引量を増加させ 利益を確保 為替予約でリスクを軽減 調達を国内に回帰 輸出比率の引き上げ 生産を国内に回帰 決裁通貨を変更 特になし ( 注 ) 複数回答 5.4 6.0 4.9 2.9 3.7 2.1 2.7 3.8 2.4 3.4 1.5 0.7 0.7 0.8 13.4 15.2 11.7 13.3 14.6 12.1 26.5 25.3 23.9 26.5 30.4 34.7 全業種計 (n=3,249) 製造業 (n=1,545) 非製造業 (n=1,704) 36.6 32.8 40.1 0 10 20 30 40 50(%) - 4 - < 参考 > 業種別にみた円安への対応 ( 上位 5 業種 ) (1) 業務効率化等でコストを削減し 利益を確保 (2) コスト上昇分を販売価格に転嫁 紙 紙加工品 55.3 繊維 繊維製品 51.0 倉庫業 44.4 卸売業 40.4 印刷 同関連 43.3 製造業 39.1 プラスチック製品 42.7 小売業 35.0 飲食料品 42.1 飲食料品 33.0 (3) 利益率の高い取引 製商品分野 (4) 薄利でも取引量を増加させ にシフト 利益を確保 繊維 繊維製品 28.4 倉庫業 25.9 電子部品 デバイス 21.9 非鉄金属 22.9 化学工業 20.6 印刷 同関連 19.6 業務用機械 19.2 電子部品 デバイス 18.8 プラスチック製品 19.1 卸売業 17.4 (5) 為替予約でリスクを軽減 (6) 調達を国内に回帰 製造業 18.8 製造業 9.4 繊維 繊維製品 16.7 電気機械 8.0 卸売業 12.2 電子部品 デバイス 6.3 水運業 9.1 繊維 繊維製品 4.9 紙 紙加工品 8.5 金属製品 4.6 ( 注 ) 図 -2( 参考 ) と同じ
Ⅱ 原油安の影響 原油安が中小企業の業績に与えた影響についてみると 影響はほとんどない と回答した企業割合が 55.8% と最も高く 以下 プラスの影響 が大きいとする割合が 28.5% トントン が 9.9% マイナスの影響 が大きいが 5.8% となった 業種別にみると プラスの影響 が大きいと回答した企業割合は 製造業 非製造業のすべての業種において マイナスの影響 が大きいとする割合を上回っている 図 -5 原油安が業績に与えた影響 全業種計 (n=4,584) 製造業 (n=1,940) 非製造業 (n=2,644) プラスの影響が大きい 28.5 26.1 30.3 トントン 9.9 11.7 8.6 マイナスの影響が大きい ( 注 ) 2014 年秋以降の原油安の影響の有無 プラスとマイナスの影響について回答を求め そのうえで影響の ある 企業には業績に与える影響について判断を求めたもの 5.8 6.1 5.6 影響はほとんどない 55.8 56.1 55.5 < 参考 > 業種別 飲食料品 (n=263) 繊維 繊維製品 (n=111) 木材 木製品 (n=56) 紙 紙加工品 (n=56) 印刷 同関連 (n139) 化学工業 (n=67) プラスチック製品 (n=112) 窯業 土石 (n=122) 鉄鋼 (n=90) 非鉄金属 (n=33) 金属製品 (n=282) はん用機械 (n=107) 生産用機械 (n=194) 業務用機械 (n=31) 電子部品 デバイス (n=41) 電気機械 (n=79) 輸送用機械 (n=86) 製造業 (n=71) 建設業 (n=444) 運送業 ( 除水運 ) (n=253) 水運業 (n=48) 倉庫業 (n=32) 不動産業 (n=264) 宿泊 飲食サービス業 (n=129) 卸売業 (n=692) 小売業 (n=327) サービス業 (n=367) マイナスの 影響が大きいプラスの影響が大きいトントン影響はほとんどない 38.4 12.5 5.7 43.3 27.9 9.9 3.6 58.6 28.6 37.5 10.7 5.4 7.1 10.7 55.4 44.6 15.1 8.6 12.9 63.3 31.3 14.9 7.5 46.3 33.0 22.3 5.4 39.3 47.5 13.1 6.6 32.8 30.0 27.3 18.9 15.2 6.7 15.2 44.4 42.4 23.4 15.9 14.4 5.6 9.8 10.6 4.6 4.7 4.6 61.3 73.8 71.1 12.9 22.0 16.1 9.8 3.2 7.3 67.7 61.0 12.7 8.9 2.5 75.9 17.4 9.3 8.1 65.1 21.1 29.3 31.3 12.7 2.8 63.4 9.7 65.6 50.0 6.3 6.3 54.7 11.5 7.5 15.4 10.4 4.2 35.4 9.4 53.1 12.1 3.8 2.7 81.4 39.5 7.8 1.6 51.2 27.0 9.2 7.2 56.5 29.7 9.8 5.8 54.7 26.2 7.6 4.4 61.9-5 -
原油安のプラスの影響についてみると 燃料 エネルギー価格が下がり 利益が増加 と回答した企業割合が 64.2% と最も高く 原材料 製商品の仕入価格が下がり 利益が増加 (17.0%) が続いた 原油安のマイナスの影響についてみると マイナスの影響はほとんどない が 70.0% と最も高い割合となった マイナスの影響としては 生産 調達コストの低下が販売価格の下押し圧力となり 売上 利益が減少 の割合が 15.5% と最も高くなった 図 -6 原油安のプラス マイナスの影響 (1) プラスの影響 (2) マイナスの影響 燃料 エネルギー価格が下がり 利益が増加 64.2 59.7 67.5 生産 調達コストの低下が販売価格の下押し圧力となり 売上 利益が減少 15.5 17.5 14.1 原材料 製商品の仕入価格が下がり 利益が増加 17.0 21.5 13.8 エネルギー産業向けの製品やサービスの売上が減少 3.2 3.3 3.1 原油安を受けて業績が改善した取引先への売上が増加 5.9 6.9 5.3 全業種計 (n=2,051) 製造業 (n=861) 非製造業 (n=1,190) 在庫評価額の引き下げで損失が発生 2.0 1.1 2.6 全業種計 (n=1,859) 製造業 (n=788) 非製造業 (n=1,071) 家計負担の軽減から消費者のマインドが改善し 売上が増加 5.0 2.8 6.6 産油国経済の影響を受けて海外向けの売上が減少 1.6 2.4 0.9 生産 調達コストの低下を受けて販売価格を値下げし 売上が増加 1.1 0.9 1.2 産油国通貨の下落など金融市場の不安定化により損失が発生 1.3 1.0 1.5 4.5 3.9 5.0 9.0 9.6 8.5 プラスの影響はほとんどない 17.0 19.7 15.0 マイナスの影響はほとんどない 70.0 66.9 72.3 0 20 40 60 80(%) 0 20 40 60 80(%) ( 注 ) 1 原油安が業績に与えた影響について 影響はほとんどない とした企業を除いて集計 2 2 つまでの複数回答 - 6 - ( 注 ) 同左