デジカメの基礎知識 第 1 部写真を撮って仲間と楽しむ 1) カメラとは穴付きの箱にレンズとフィルム ( デジカメは撮像素子 = 画像センサーとバッテリー = 電源 小さなパソコン ) 2) カメラの種類 1フィルムカメラ 2デジタルカメラ ( コンパクトカメラ 1 眼レフカメラ 1 眼ミラーレスカメラ ) コンパクトカメラ ( コンデジ ) ミラーレスカメラ 1 眼カメラ 一眼レフカメラ 一般的なコンパクトデジカメやミラーレスカメラの構造 デジタル一眼レフカメラの構造 パソコンの画面やデジタル写真は 小さな四角形の集まりです これを ピクセル ( 画素とも呼ばれる ) といいます 例えばピクセル数 1000 600 は 横に 1000 個縦に 600 個のピクセルが並んでいて 一つに 1 色の色 それが組み合わされてモザイクのように画像を描写します 1000 600=600,000 ですので 約 60 万個のピクセル 60 万画素とも表現されます 撮像素子 = 画像センサー = イメージセンサー 画像の良し悪しは画素数 ( ピクセル数 ) ではなく画像センサーが大きいほど高画質に撮影できます 画像センサーとはレンズに写った画像 ( 光 ) をデジタル信号に変換する部分 ( フィルム ) ここが大きくて高性能かで画質は左右され 一番大事 価格も高くなります 35 mm判フィルム型 高画質 低ノイズ 36 24 mm 一般的なデジカメ オリンパス パナソニックで 23 15 mm 17.3 14 mm 画像センサーが大きい : 光を多く集めることができる コンデジに使 1/2.3~2.7 型 * アイ フォーンなどは 1/3 サイズが使用されている 画素数が大きいほうが高画質 でも 大きくプリントする際には高画質は有利ですが A4 サイズまでなら 500 万画素あれば十分です 高画質の映像は画像センサーによる 一般的に一番大きいフルサイズはプロ向け それ以外なら APS-C サイズをお勧めします 金額もフルサイズになると最低でも 10 万円の差があります 撮影可能枚数は SD カードの容量と画像サイズによって決まる ( 取扱説明書で確認 ) = 高画質 = 夜景など暗い所でも綺麗な写真が撮れる = 綺麗にぼかした写真が撮れる 1 / 6
3) レンズの種類 1 短焦点レンズ ( 広角 望遠 マクロ 魚眼 ) 2 ズームレンズ 交換レンズ いい写真を撮るための近道 習うより慣れろ 1) たくさん写真を撮ろう : 失敗は成功のもと 2) 仲間を作って一緒に楽しもう : 一人で悩まず 散歩でもしながら遊びの延長で 3) 先輩や好きな写真家の真似をしよう 2 / 6
写真が楽しくなる撮影の基本 写真撮影の基本 1 絞り が持つ二つの役割 1 光の量の調節 2 ピントの合う範囲の調節 絞り 開く ( 大きい ) 絞る ( 小さい ) 大きい 背景のボケ 小さい 写真撮影の基本 2 絞り優先機能 (A 又は AV) で試してみよう 花のツボミは絞りを大きく開いて 小さなお花や 枝先のツボミなどを雰囲気よく撮りたいときは 絞りを最大に開いて 1 点にだけピントが合うようにすれば 周囲がぼけて 一つの花の存在感が際立ちます 雄大な景色は絞りを絞って 手前から遠くでピントが合っていることをパンフォーカスといいます 自然な風景を撮影するときの基本はパンフォーカス 絞りを絞って全体にピントが合うようにしましょう 他にも花々が群生している様子を遠くから撮るときは 絞りを絞って全体の様子をはっきりと出すといいでしょう 1 点だけピントを合わせたり 写真全体にピントを合わせたり 絞りの開く具合を調整すれば ピントの合う範囲が変えられます 3 / 6
写真撮影の基本 3 シャッターが持つ役割 光の量の調節 と 動いている被写体のの表現 手ブレ被写体ブレピンボケ意図した写真 写真全体がブレているシャッターが開いている間にカメラが動いて手ブレ写真にまってしまった 中央の花が風で揺れてシャッターが開いている間に風が吹いて真ん中の花だけが動いてしまった 中央の花がピンボケピントが中央の花にあっていない 中央の花にピントが合っている 写真撮影の基本 4 露出 はどのように決まるか 写真の明るさ 適正露出とは 適正露出を決める絞りとシャッタースピードの関係 露出とは簡単にいうと 画像センサーやフィルムに光を当てること 写真の出来栄えを左右する露出は 絞り と シャッター速度 の関係で決まる 適切な条件で撮影すると 写真も調度いい具合に仕上がります この露出がうまい具合になっているものを適正露出といいます 撮影モードシャッタースピード絞り値 P( プログラムモード ) カメラが決定カメラが決定 S Tv( シャッター優先モード ) 撮影者が決定カメラが決定 A Av( 絞り優先モード ) カメラが決定撮影者が決定 M( マニュアル ) 撮影者が決定撮影者が決定 例えば絞り値 4 シャッタースピード 1/125 秒と 同じ露出になる絞り値とシャッタースピードの関係 絞り値 シャッタースピード F16 F11 F8 F4 F2.8 F2 1/15 1/30 1/60 11/125 125 1/250 11/500 500 1/1000 被写界深度を考えて絞り値を調整したり 躍動感を出すためにシャッタースピードを調整したりできます 4 / 6
写真撮影の基本 5 写真撮影の基本 6 露出補正 丁度良い露出が適正露出 ただ少し明るくしたり 暗くしたりする方がイメージに近い場合があります カメラが決めた明るさを撮影者の意図によって変えること 空や雪を撮るときオートモードだとカメラが勝手に判断し 雪がグレーになったり 空が薄いグレーになったりします 多くのコンデジにも露出補正はついています マニュアルで確認 構図の種類とその効果について バランスが取れた配置 ( 美しく見える ) 最初に覚えるべき基本構図は 4 つ 同じ風景の写真を撮っても 上手な人が撮った写真は違います そのポイントは構図です 構図というのは写真の中のメインの被写体 ( 主役 ) と背景をどのように配置するかということです 構図がしっかりしていれば 他の要素 ( 明るさや色 ) が今一つでもそれらしく見えます 芸術的なセンスのある人なら構図を意図しなくても すっきりした安定感のある写真が撮れます 普通の人はまず基本形を覚えてしまいましょう 写真撮影の基本 7 ホワイトバランスを使いこなそう ホワイトバランスとは 白いものを白く写す 機能 こんなこともできる! ホワイトバランスの設定活用術 光線 ホワイトバランスの設定とは撮影場所の光源が持つ特徴的な色味に 別の色を被せて補正することを意味します 例えば電球の色 黄色味があるので 補正する必要があります 電球モードを使えば黄色味がおさまり 自然な色合いの写真が撮れます このときカメラの中で 黄色に対し 青色を被せて色を中和しています これを逆手にとれば面白い色味の写真を撮ることができます 撮影 写真撮影の基礎 8 S 1/125 ISO 100 光が足りない場所で光量を補う ISO 感度の意味 カメラが光を感じる度合い を数値化した ISO 感度を上げることで暗い場所でも明るく 手ブレが少なく撮影できる S 1/125 ISO 800 S 1/15 ISO 100 シャッタースピードを速くしてブレを防ぐ S 1/125 ISO800 5 / 6
ISO 感度のまとめ ISO 感度とは カメラが光を感じる度合い ISO 感度設定に迷ったら ISOオート機能を使う ISO 感度は 露出を決める3つの要素のうち一つである ISO400まではノイズは気にしなくてよい ISO 感度は 絞りとシャッター速度それぞれ1 段に相当 ノイズが気になるならノイズリダクション機能も使ってみる ISO 感度を上げると シャッタースピードを稼げる 高感度設定でわざとノイズを出し 作風に生かすこともできる ISO 感度を上げると それに比例してノイズが増える 利点 旅先でも気軽にたくさん写真を撮ろう! コンパクトデジタルカメラ コンパクトカメラでも一眼レフカメラに負けないきれいな写真が撮れます どこが違うか利点と欠点を理解しておきましょう 軽い 持ち運びが便利 ( 交換レンズ不要 ) 広角 マクロ機能が使える いろんなアングルでの撮影か可能 高倍率ズームを選べば一眼レフ交換レンズより 広い範囲をカバーできる 防水カメラは雨の時でも安心 水中でも可能なカメラもある 彡シーンモードを使って遊んでみよう スポーツモードで動きの速い赤ちゃんや運動会 マクロモードで花の中心や しべ 昆虫を大きく撮ってみよう ポートレートで人の肌色をきれいに撮ろう 夜景モードで夕景 夜景をきれいに撮ってみる 三脚を使うのがベター その他 ミラー効果 魚眼レンズ効果など様々な機能のついているカメラも多い弱点 欠点 センサーが小さいため 暗い所での撮影は画質が悪くなることが多い モニターを見ながらの撮影で電池の持ちが悪くなる 多くはファインダーがないため明るい所での撮影では画面が見づらくピント合わせが難しい 写真を楽しむマナー 5 か条 1) 周囲に気を配り 一つの場所を独占しない 2) 他の人を撮るときは声をかける 3) 撮影禁止区域には入らない 4) 三脚禁止区域に三脚を立てない 5) ゴミは持ち帰りましょう 6 / 6