笠岡市道路の位置の指定基準 ( 目的 ) 第 1 条この基準は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 4 2 条第 1 項第 5 号の規定に基づく道路の位置の指定 ( 変更, 廃止を含む ) を行うことについて必要な事項を定めることを目的とする ( 適用範囲 ) 第 2 条この基準の適用範囲は, 法第 42 条第 1 項第 5 号の規定に基づき, 位置の指定を受けようとする道路 ( 以下 指定道路 という ) 及び指定道路に接して土地利用を想定している土地 ( 以下 開発区域 という ) とする ( 設計 ) 第 3 条指定道路の基準は, この要綱に掲げるもののほか, 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 33 条による開発許可の基準に適合すること ( 接続道路 ) 第 4 条指定道路は, 両端を既存道路 ( 法第 42 条に規定する道路 ) に接続しなければならない ( 図 1) ただし, 次の各号のいずれかに該当し, 土地の利用に支障がないと認めた場合はこの限りでない (1) 延長 ( 既存の幅員 6メートル未満の袋路状道路に接続する指定道路にあっては, 当該袋路状道路が他の道路に接続するまでの部分の延長を含む ) が35メートル以下の場合 ( 図 2) (2) 終端が公園, 広場その他これらに類するもので自動車の転回に支障がないものに接続している場合 ( 図 3) (3) 延長が 35 メートルを超える場合で, 終端及び区間 35メートル以内ごとに基準 ( 昭和 45 年建設省告示第 1837 号 ) に適合する自動車の転回広場が設けられている場合 ( 図 4,5,6) (4) 幅員が6メートル以上の場合 ( 図 7) ( 指定道路の幅員 ) 第 5 条指定道路の幅員は, 原則として6メートル以上とすること ( 図 8) ただし, 指定道路の延長が120メートル以下で, 通行上支障ない場合は, 有効幅員を4メートル以上とすることができる ( 指定道路のすみ切り ) 第 6 条道が同一平面で交差し, 若しくは接続し, 又は屈曲する箇所 ( 交差, 接続又は屈曲により生ずる内角が120 度以上の場合を除く ) には, 角地に別表に掲げる長さ以 - 1 -
上のすみ切りを設け, その部分を指定道路の部分とすること ただし, 一方のすみ切りの部分に既存の建築物, 高い擁壁若しくは, がけ等があり, すみ切りを設けることが著しく困難と認められる場合で, 他方のすみ切りを別表に掲げる長さに各々 1メートルを加えた長さにした場合は, この限りでない ( 図 91) 2 道が同一平面で交差し, 若しくは接続し, 又は屈曲する箇所で, 内角が60 度以下となる角地に設けるすみ切りは, 角地の隅角をはさむ辺を二等辺とし, 底辺の長さが2メートル以上とした三角形を含むものであること ( 図 91) 3 法第 42 条第 2 項に規定する道路から接続して道路の位置の指定をする場合は, 道路後退線から基準を満足するすみ切りを設けること ( 図 92) ( 指定道路の勾配 ) 第 7 条指定道路の縦断勾配は12パーセント以下であり, かつ, 階段状でないものであること ( 指定道路の路面 ) 第 8 条路面は原則として, アスファルト舗装, コンクリート舗装等とすること ( 図 1 0) 2 路面の横断勾配は, 路面の排水上支障がないよう適当な勾配を設けること ( 図 8) ( 排水施設 ) 第 9 条路面は, 指定道路に近接する用排水路, 水田等の最高水位及び降雨を考慮して冠水等により通行に支障のない高さにすること 2 指定道路には, 路面及びこれに接する敷地内の排水に必要な側溝, 街渠等を設け, その末端を都市下水路等の排水施設に接続し, 適切に排水できるようにすること 3 側溝は, コンクリート製又はこれと同等以上に強度のあるものとすること ( 図 11) ( 防護施設の設置 ) 第 10 条指定道路が屈曲する部分, がけ等の存する部分, その他通行上危険を伴うおそれがある部分には, ガードレール, 柵等の防護施設を設けること ( 道路の位置の指定申請 ) 第 11 条建築基準法施行規則 ( 昭和 25 年建設省令第 40 号 ) 第 9 条及び笠岡市建築基準法施行細則 ( 平成 21 年笠岡市規則第 32 号 以下 細則 という ) 第 13 条の規定により, 道路の位置の指定 ( 指定変更, 指定廃止 ) を申請しようとする者は, 道路の位置の指定 ( 指定変更 指定廃止 ) 申請書 ( 細則様式第 12 号の1) の正本及び副本に, それぞれ次の各号に掲げる書類を添えて市長に提出しなければならない (1) 添付書面 - 2 -
添付書面摘要 ア委任状イ道路接続承諾書 ( 様式第 1 号又は承諾があることがわかる書 代理人が申請する場合は委任状を添付すること 指定道路が接続することとなる既存道路の所有者 ( 又は管理者 ) の接続承諾書を添付すること 承諾した土地が私有地の場合は, 承諾した者の印鑑証明書及び承諾した土地の登記事項証明書を添付すること 面 ) ウ権利者の一覧 ( 細則様式第 1 3 号 ) エ承諾書 ( 細則様式第 14 号 ) 指定道路の区域内の土地, 建物の権利者名その他必要な事項を記載すること 所有権以外の権利が設定されている場合もすべて記載すること 指定道路の区域内の土地, 建物の権利者 ( 道, 水路等の官地にあっては所有者又は管理者 ) の承諾書を添付すること 土地, 建物が私有の場合には, 承諾した者の印鑑証明書及び 印鑑証明書 登記事項証明書 承諾した土地等の登記事項証明書を添付すること ただし 土 地区画整理事業施行地区内で仮換地指定が行われている土地に ついては, 仮換地指令書の写し又はこれに代わる権利者である ことを証明する書面を添付すること オ確約書 ( 様式 第 2 号 ) 指定道路に隣接した土地が同一所有者の土地でその合計面 積, 又は指定道路に隣接して同時期に造成等がなされた土地が ありその合計面積が1,000 平方メートル以上となる場合は, 指定道路の区域及び開発区域以外の土地については, 道路の位置の指定の公告後 1 年間, 開発行為を行わず, また, 開発する目的での土地の売買等も行わない旨の確約書を添付すること カ変更, 廃止に伴う承諾書等 ( 細則様式第 1 3,14 号 ) 位置の指定を受けた道路の変更又は廃止を申請する場合は, 変更又は廃止を申請する道路の土地の所有者及びその他の権利者並びにその道路に隣接した土地, 建物の所有者及びその他の権利者の一覧及び承諾書を添付すること なお, 私有地の場合は印鑑証明書及び土地の登記事項証明書 を添付すること キ関係法令に基 づく許可証等 開発区域の土地が道路法, 河川法, 宅地造成等規制法その他 の関係法令に基づき許可又は承認等を要するときは, 許可書又 は承認書等の写しを添付すること - 3 -
クその他 その他市長が必要と認める書面があれば, これを添付するこ と (2) 添付図書 添付図書 ア附近見取図 明示すべき事項 都市計画図 ( 縮尺 2,500 分の 1) に, 方位, 指定道路の 位置, 開発区域を明示すること イ地籍図 開発区域及びその周辺の土地が入る範囲の法務局備え付けの 公図の写しに, 地番, 地目, 権利者名, 指定道路の区域界, 開 発区域界を明示すること ウ丈量図 指定道路及び開発区域の面積を求積したもので, 計算式も記 載すること 面積は少数第二位までとし, 少数第三位を切り捨 てること エ土地利用計画 図 ( 道路平面図 ) 縮尺は 300 分の 1 から 500 分の 1 程度とすること 指定道路の区域界, 開発区域界, 土地の高低, 接続する既存 道路の名称 幅員, すみ切り寸法等指定道路と既存道路の取り合い関係, 指定道路の幅員, 延長, 面積, 排水施設の位置 名称 流水方向 放流先等を記載すること また, 開発区域の面積, 区画, 擁壁, 橋梁等の工作物などを記載し, 土地利用計画を明示すること オ道路横断面図 縮尺は 30 分の 1 から 50 分の 1 程度とすること 指定道路の幅員, 勾配, 側溝の各寸法 ( 内法, 幅, 深さ, 厚 さ等 ) 及び路面構造を記入すること カ道路縦断面図 縮尺は 30 分の 1 から 50 分の 1 程度とすること 指定道路の延長, 高低差, 勾配等を記載すること キ橋梁等の詳細 図 クその他 縮尺は 10 分の 1 から 50 分の 1 程度とすること 平面図, 断面詳細図等を記載すること その他市長が必要と認める図書があれば, これを添付するこ と ( 現地調査 ) 第 12 条市長は, 前条に規定する申請が提出された場合, 現地調査を行い, 申請者があらかじめ杭, マーカー等で表示した指定道路の区域界を確認するものとする ( 築造承認 ) - 4 -
第 13 条市長は, 前条で規定する現地調査を行った上で申請書の内容を審査し, 申請の内容が基準に適合していると認めたときは, 指定道路築造承認通知書 ( 様式第 3 号 ) に申請書副本を添えて申請者に交付するものとする 2 申請者は, 原則として前項に規定する通知を受けた後に築造工事に着手するものとする ( 確定測量及び分筆登記 ) 第 14 条指定道路の築造工事が完了したときは, 原則として, 申請者は開発区域を含め確定測量を実施し, 指定道路部分を分筆した上で, 地目を公衆用道路として登記するものとする ( 図 92) ( 完了届等 ) 第 15 条申請者は, 指定道路の築造工事が完了したときは速やかに, 工事完了届 ( 様式第 4 号 ) に次に掲げる図書を添えて市長に提出し, 完了検査を受けなければならない 添付図書添付図書摘要 ア土地利用計画図 ( 道路平面図 ) 確定測量により, 当初の申請図書から数値等に変更が生じた 場合のみ提出すること 正本及び副本各 1 部提出すること イ丈量図 確定測量, 分筆後のものを提出すること 正本及び副本各 1 部提出すること ウ分筆後の地積図 開発区域を含んだ関係土地の公図 ( 法務局備え付けのもの ) を 転写したものに, 地番, 所有者名及び権利者名, 指定を受けよ うとする道路の位置及び開発区域の境界を明示すること 正本 1 部を提出すること エ土地利用計画図 ( 道路平面図 ) 図面サイズは A3 版とすること 正本 1 部を提出すること ( 縦覧用 ) オ申請書副本 指定道路築造承認通知書に添えて返却していた副本を提出す ること カその他 築造承認以降に, 指定道路の区域の権利者に変更が生じ, そ の権利者が申請時に添付した権利者以外の者の場合は, 新たな 権利者の一覧表, 権利者の変更があった指定道路部分の土地 建物に関する登記事項証明書, 当該権利者の承諾書及び印鑑証 - 5 -
明書を提出すること 正本及び副本各 1 部提出すること ( 道路の位置の指定 ) 第 16 条市長は, 完了検査の結果, 適正に指定道路が築造されていると認める場合には, その旨を公告し, 道路の位置の指定 ( 指定変更 指定廃止 ) 通知書 ( 細則様式第 12 号の2) を申請者に交付するものとする 附則 この基準は, 平成 22 年 4 月 1 日から施行する 別表指定道路のすみ切りの長さ 指定道路の既存道路幅員又は指定道路の幅員 4 メートル以上 5 メートル未満 5 メートル以上 6 メートル未満 6 メートル以上 4 メートル以上 5 メートル未満 2.0 メートル 2.0 メートル 2.0 メートル 5 メートル以上 6 メートル未満 2.0 メートル 2.5 メートル 2.5 メートル 6 メートル以上 2.0 メートル 2.5 メートル 3.0 メートル - 6 -