2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

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2 民間給与との較差等に基づく給与改定 (1) 民間給与との比較結果 1 職種別民間給与実態調査県内の企業規模 50 人以上 かつ 事業所規模 50 人以上の民間事業所 371 事業所中 126 事業所を実地調査 2 給与比較の結果 ア月例給職員と民間従業員の4 月分の給与について ラスパイレス方式

第 12 回委員会資料

給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント

1 人事委員会勧告の対象職員 人事委員会の勧告の対象となるのは 給与条例の適用を受ける一般職の職員です その給料表ごとの内訳は以下のとおりです 職員数は 20,859 人であり 昨年より 130 人の減 ( 行政職については 4,681 人で 31 人の減 ) 職員の平均年齢は 43 歳 10 月で


別紙第 1 職員の給与に関する報告 人事委員会勧告制度は 地方公務員法に基づく労働基本権制約の代償措置として 職員の勤務条件を社会一般の情勢に適応させるための機能を有するものであり 住民に対する説明責任を果たし 理解を得るためにも その役割は重要である 本委員会は こうした認識の下 従来より 職員の

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 その他の事項 7 4 行政職平均給与 ( 比較給

職員組合の要求事項に対する県の回答 職員組合の要求事項 1 賃金及び諸手当の改善について本県の長年の労使交渉経過を尊重し 以下のとおり賃金及び諸手当の改善を行うこと (1) 基本賃金については 組合員の生活実態から一律 13,400 円以上の引上げを行うこと 県の回答 人事委員会勧告制度は 労働基本

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 行政職平均給与 ( 比較給与ベース ) 7 4

対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

人事委員会 給与勧告等のあらまし

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

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が必要とされる中で 公務においては 民間企業と異なり 市場の抑制力という給与決定上の制約が存しないこと等から その給与水準は その時々の経済 雇用情勢等を反映して労使交渉等によって決定される民間の給与水準に準拠して定めることが最も合理的であると考えられることによる 国家公務員の給与と民間企業従業員の

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の総合的見直しの概要 9 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 高齢層職員の能力及び経験の活用 10 3 民間給与との比較 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 民間給与との較差に基づく給与改定 5

Microsoft Word - 00 表紙

給料表別人員 平均給与月額 平均年齢 給料表 区分適用人員及び構成比平均給与月額平均年齢 人 % 円歳 全給料表 149, , 行政職給料表 ( 一 ) 22, , 行政職給料表 ( 二 ) 1, ,69

職員の給与等に関する報告及び給与改定に関する勧告 平成 29 年 10 月 広島県人事委員会

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人委第 号 平成 28 年 10 月 11 日 沖縄県議会議長新里米吉殿 沖縄県知事翁長雄志殿 沖縄県人事委員会 委員長宮國英男 職員の給与等に関する報告及び勧告について 本委員会は 地方公務員法の規定に基づき 一般職の職員の給与等 について別紙第 1 のとおり報告し 併せてその改定につ

給与報告

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目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の改正 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 1 給与制度の総合的見直しの概要 9 2 扶養手当の見直し 10 3 民間給与との比較 3 3 専門スタッフ職俸給表 4 級の新設 11 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較

人事院前26別.indd

内閣府令本文

職務や勤務実績に応じた給与配分を見直すことを内容とする給与制度の総合的見直しを3 年間にわたって段階的に実施している 本年度は 4 月から実施している諸手当の改定のほか 前述のとおり地域手当の支給割合の改定を行うとともに 平成 28 年度において 諸手当の所要の改定を行うこととする 第 1 給与勧告

職員の給与等に関する報告及び勧告 平成 26 年 10 月 山口県人事委員会

資料 1 平成 27 年人事院勧告の概要

資料2:再任用制度と「雇用と年金の接続」の概要

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも


Taro-当初追加(扶養手当あり)新旧対照表jtd

本院の給与勧告は 国家公務員に対し 社会一般の情勢に適応した適正な給与を確保する機能を有するものであり 国家公務員の給与水準を民間企業従業員の給与水準と均衡させること ( 民間準拠 ) を基本としている 民間準拠を基本とするのは 国家公務員も勤労者であり 勤務の対価として適正な給与を支給することが必

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Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

目 次 別紙第 1 職員の給与に関する報告 1 第 1 給与勧告制度の基本的考え方 1 第 2 官民給与の状況と給与改定 5 第 3 給与制度の改正等 13 第 4 給与勧告実施の要請 20 別紙第 2 職員の給与の改定に関する勧告 25 別紙第 3 国家公務員の育児休業等に関する法律の改正について

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

基本情報 () 非常勤職員の総数 調査対象に該当する非常勤職員の総数は 期間業務職員が 30,429 人 (54%) 期間業務職員以外の非常勤職員が 25,590 人 (46%) 合計で 56,09 人 ( うち女性 42,456 人 76%) だった (2) 非常勤職員が所属する機関 非常勤職員が

第  号

平成17年8月24日市長交渉想定質問

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b 特定管理職員 勤勉手当の支給割合を1.05 月分 ( 再任用職員にあっては 0.5 月分 ) とすること c 指定職俸給表の適用を受ける職員 ( 再任用職員を除く ) 勤勉手当の支給割合を0.9 月分とすること ( イ ) 平成 28 年 6 月期以降の支給割合 a b 及び指定職俸給表の適用を

職員の給与等に関する報告及び勧告 平成 29 年 10 月 堺市人事委員会

の他の臨時又は緊急の必要により週休日等以外の日の午前零時から午前 5 時までの間であって正規の勤務時間以外の時間に勤務した場合は 当該職員には 管理職員特別勤務手当を支給する 第 16 条の2 第 3 項中 前 2 項 を 前 3 項 に改め 同項を同条第 4 項とし 同条第 2 項の次に次の1 項

N0.252

目 次 給与便覧の見方 Ⅰ 給料編 1 行政職給料表 2 医療職給料表 ( 一 ) 3 医療職給料表 ( 二 ) 4 医療職給料表 ( 三 ) 5 研究職給料表 6 福祉職給料表 7 教育職給料表 ( 一 ) 8 教育職給料表 ( 二 ) 9 教育職給料表 ( 三 ) 10 公安職給料表 11 技能

公表表紙

目 次 平成 0 年職員給与等実態調査の要領 平成 0 年職員給与等実態調査の概要 () 職員数 第 表 給料表別職員数対前年比較 第 表 給料表別 部局別職員構成 第 図 給料表別職員構成 第 図 部局別職員構成 第 表 給料表別平均年齢対前年比較 第 図 年齢別職員構成 6 第 表 給料表別 学

スライド 1

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

っては地公法第 17 条第 3 項の規定に基づき原則として競争試験により 人事委員会又は競争試験等を行う公平委員会を置かない地方公共団体にあっては同条第 4 項の規定に基づき競争試験又は選考によるものとすること なお これらの場合において 地公法第 22 条第 1 項に規定する条件附採用が適用される

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

岩美町の給与 定員管理等について 1 総括 (1) 人件費の状況 ( 普通会計決算 ) 区分住民基本台帳人口 ( 27 年 1 月 1 日 ) 26 年度人 1 2, 歳出額 A 千円 6, 6 8 1, 実質収支人件費 B 千円千円 8 8, , 1 6 7,

(2) 継続勤務年数の割合平成 25 年度平成 26 年度 ( 単位 : %) 区分職員数勤務継続年数職員数勤務継続年数離職率 年月 年月 離職率 男 全職員 女

5. 退職一時金に係る就業規則のとりまとめ 退職一時金に係る就業規則の提供があった企業について 退職一時金制度の状況をとりまとめた なお 提供された就業規則を分析し 単純に集計したものであり 母集団に復元するなどの統計的な処理は行っていない 退職一時金の支給要件における勤続年数 退職一時金を支給する

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

図 1 年金の支給開始年齢の引上げスケジュール めることになっているため 再 任 用 制 度を 用すること 定年退職者を臨時職員や非常勤嘱託など 再 雇 用 再 任 用 制 度が導 入される以 前 の動きを受けて 地方 自 治 体においても再 で雇用する際に使われていた言葉 設けていないところもあり


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m07 北見工業大学 Ⅰガイドライン_様式1_180614_2最終版

特別区職員の雇用と年金の接続への対応について ( 案 ) 1 趣旨退職共済年金の支給開始年齢が平成 25 年度以降段階的に 60 歳から 65 歳へと引き上げられることに伴い 無収入期間が発生しないよう 現行の再任用制度を基本に特別区職員の雇用と年金の接続を図るとともに 人事の新陳代謝を図り組織活力

育児休業Q&A

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

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平成17年3月伊那市議会定例会議案目次

第 64 回 職員の給与等に関する報告および勧告 平成 26 年 11 月 福井県人事委員会

ア 今後 20 年程度の間にわたって多くの職員が定年に達することが見込まれる 中で 計画的 安定的に新陳代謝が進むよう 公務の魅力の向上とその発信等を通じて多様な有為の人材を確保するとともに 職務を通じた人材育成 (OJT) 研修 公務外の経験等を有効に組み合わせて複雑 高度化する行政課題に対応でき

2 対象職員 (1) 特別職特別職の職員の給与に関する条例 ( 平成 26 年大阪市条例第 9 号 ) 第 1 条第 1 号から第 4 号及び第 6 号に規定する職員のうち本市から給与が支払われている者 (2) 一般職地方公務員法 ( 昭和 25 年法律 261 号 ( 以下 法 という )) 第

1 9( 沖縄の復帰に伴う等の適用の特別措置等 ) 1 12( 日本国有鉄道退職希望職員及び日本国有鉄道清算事業団職員を採用する場合の任用 給与等の特例等 ) 沖縄の復帰に伴う等の適用の特別措置等について規定 日本国有鉄道退職希望職員等を採用する場合の任用 給与等の特例等について規定,, 国家公務員

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

参考資料

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名古屋市職員給与実態調査の概要 職員の給与は 各表とも すべて平成 25 年 4 月 1 日現在の全職員について調査したものである ただし 次のものは集計から除外した 1 組合専従職員 2 派遣職員 3 育児休業職員集計にあたっては 上記対象職員を給料表の種類により分類した その分類は下表のとおりで

< 改正地方自治法関係質疑応答集の送付について ( 昭和 31 年 9 月 28 日自丁行発第 28 号各都道府県総務部長あて行政課長通知 )( 抄 )> 非常勤職員の報酬の定め方照会 ) 非常勤の職員に対し期末手当を考慮して 6 月 12 月に支給する報酬の額をそれ以外の月に比して多くすることがで

2 役員の報酬等の支給状況平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名前職報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任法人の長 2,484 ( 地域手当 ) 20,795 12,420 5, ( 通勤手当 ) 4 月 1 日 A 理事 B 理事 C 理事 D 理事 E

30年度公表様式

2 役員の報酬等の支給状況 役名 法人の長 A 理事 B 理事 C 理事 D 理事 A 監事 ( 非常勤 ) B 監事 ( 非常勤 ) 平成 21 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任 前職 千円 千円 千円 千円 15,275 12,067 3

敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

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第 表 給料表別平均給与額等 職員数 学 歴 給料表 計 男 女 大学卒 短大卒 高校卒 中学卒 人 人 人 人 人 人 人 全給料表, 0,, 0,,,, 勧告対象者小計,, 0,,0,,0 行政職 0,000,,,, うち較差対象,0,,0,, 消防職,,,,0 0 教育職 (),, 0 0 教

給与定員管理公表様式H27

●地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律案

2 役員の報酬等の支給状況 役名 法人の長 平成 27 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任千円千円千円千円 19,678 12,420 5,333 1,925 ( 地域手当 ) 4 月 1 日 前職 A 理事 B 理事 C 理事 A 監事 B

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3. 行政分野への女性の参画 (1) 行政分野への女性の参画の実態 1 国 オランダには 13 の省があり それらの関係政府機関に現在約 20 万 7 千人の国家公務員が勤務している オランダの国家公務員全体における女性比率は約 3 割 (2005 年 ) で 約 6 万 5 千人の女性公務員が勤務

役員の報酬等の支給状況平成 8 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任 法人の長 A ( 非常勤 ), ,789 0,944 4,653 4,907 9,3 4, ( 特別地域手当 ) ( 通勤手当 ) 4 月

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A 監事 B 監事 ( 非常勤 ) 千円千円千円千円 12,084 8,728 3,267 89( 寒冷地手当 ) 3 月 31 日 千円千円千円千円 1,392 1, ( ) 3 月 31 日 注 1: 前職 欄の は 役員出向者 ( 国家公務員退職手当法 ( 昭和 28 年法律第 1

日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平成28年度

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あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

Transcription:

平成 30 年職員の給与等に関する報告及び勧告の概要 本年の給与勧告のポイント 平成 30 年 9 月 3 日福岡市人事委員会 民間給与との較差等に基づく給与改定 ~ 月例給 ボーナスともに引上げ ~ 1 民間給与との較差 (326 円 0.09%) 解消のため 給料月額を引上げ若年層について重点的に改定 2ボーナス ( 勤勉手当 ) の引上げ (0.05 月分 ) ( 年間支給月数 4.40 月 4.45 月 ) 3 平均年間給与は2 万 4 千円 (0.39%) の増加 1 市職員と民間従業員の給与比較 調査対象事業所 : 常勤の従業員 ( ) が50 人以上の市内民間事業所 (937 事業所 ) 雇用期間の定めがなく常時勤務する従業員 ( パート アルバイト等を除く ) 調査事業所数 : 調査対象事業所 (937 事業所 ) の中から無作為に抽出した198 事業所 198 事業所中 186 事業所の調査完了 ( 調査完了率 93.9%) (1) 月例給について 市職員給与と民間給与の 4 月分支給額を調査した結果 市職員給与が民間給与を 326 円 (0.09%) 下回った 民間給与 ( 事務 技術関係職種 ) 市職員給与 ( 行政職 ) 較差 ( 参考 ) 人事院 較差 381,095 円 380,769 円 326 円 (0.09%) 655 円 (0.16%) 行政職給料表適用職員の平均年齢 39.7 歳 平均勤続年数 16.5 年 ( 参考 ) 平成 29 年の給与較差 41 円 (0.01%) 631 円 (0.15%) (2) ボーナス ( 賞与等の特別給 ) について 民間従業員に対する直近の 1 年間 ( 昨年 8 月 ~ 本年 7 月 ) の賞与等の特別給の支給 実績を調査した 市職員の特別給 ( 期末 勤勉手当 ) の年間支給月数 (4.40 月 ) が 民間従業員の特 別給の年間支給割合 (4.46 月分 ) を下回った ( 参考 ) 人事院 民間の支給割合市職員の支給月数民間の支給割合国家公務員の支給月数 4.46 月 4.40 月 4.46 月 4.40 月 - 1 -

2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与水準を市内民間企業従業員の給与水準と均衡させること ( 民間準拠 ) を基本として この較差に見合うよう市職員給与の引上げを行うことが適当 (2) 特別給 ( 期末 勤勉手当 ) 市職員の特別給の年間支給月数が 民間の特別給の支給割合を下回っていることから 0.05 月分 ( ) 引き上げることが適当 0.05 月単位で改定 3 勧告内容 次に掲げる項目ごとに 民間との較差のほか 国や他の地方公共団体の状況を考慮し た改定を行うこと (1) 給料表 区分ア行政職給料表 イ医療職給料表消防職給料表ウ教育職給料表 エ特定任期付職員給料表 内容〇民間との較差を踏まえた改定 1 若年層重点的に引上げ改定 2その他改定を行わないことを基本〇行政職給料表の改定との均衡を基本として改定 〇他の地方公共団体の状況を考慮した改定 ( 福岡県の教育職給料表の改定状況を考慮 ) 〇国に準拠した改定 (2) 初任給調整手当 医師に対する初任給調整手当については 福岡市内に勤務する国家公務員に対する当 該手当の支給額の改定があった場合には 当該改定に準拠した改定を行うこと (3) 期末 勤勉手当アイ及びウ以外の職員は 勤勉手当を0.05 月分引き上げること ( 年間 4.40 月 4.45 月 ) イ再任用職員は 勤勉手当を0.05 月分引き上げること ( 年間 2.30 月 2.35 月 ) ウ特定任期付職員は 期末手当を0.05 月分引き上げること ( 年間 3.30 月 3.35 月 ) - 2 -

( 一般の職員の場合の支給月数 ) ( 参考 ) 人事院 6 月期 12 月期 年間計 年間計 期末手当 1.225 月 ( 支給済み ) 1.375 月 ( 改定なし ) 2.60 月 2.60 月平成 30 年度勤勉手当 0.90 月 ( 支給済み ) 0.95 月 ( 現行 0.90 月 ) 1.85 月 1.85 月 平成 31 年度期末手当 1.30 月 1.30 月 2.60 月 2.60 月 以降 勤勉手当 0.925 月 0.925 月 1.85 月 1.85 月 (4) 改定の実施時期 区分 実施時期 (1) 平成 30 年 4 月 1 日 ( さかのぼって改定 ) (2) 国の実施日と同日 (3) 1 平成 30 年 12 月期分 平成 30 年 12 月 1 日 2 平成 31 年度以降分 平成 31 年 4 月 1 日 ウを除く 4 報告事項 (1) 会計年度任用職員制度について 地方公務員の新たな一般職の臨時 非常勤職員制度として 昨年 5 月の地方公務員法及び地方自治法の一部改正により 平成 32 年度から 会計年度任用職員制度 が創設されることとなった 今回の制度創設にあたっては 臨時 非常勤職員の勤務条件等について抜本的な見直しが求められていることから 本市においても法改正の趣旨を踏まえ 計画的かつ適切に対応していくことが必要 (2) 高齢層職員の能力及び経験の活用について 人事院は 定年を段階的に65 歳に引き上げるための国家公務員法等の改正についての意見の申出 の中で 高齢層職員の能力及び経験を本格的に活用するため 定年を段階的に65 歳に引き上げることが必要とし 役職定年制や定年前の再任用短時間勤務制の導入 60 歳を超える職員の給与について 具体的な考えを示した 本市においても 職員が 60 歳を超えて勤務することを見据えた上で 現行の再任用制度をはじめ 高齢層職員の知識 技術 経験の活用や 高齢層職員を含めた人事管理の在り方について 引き続き検討を行っていくことが必要 また 定年の引上げに係る見直し等について 国の動向を注視していくことが必要 (3) 職員の勤務環境の整備についてア時間外勤務の縮減等について 本市においては 年間 360 時間を時間外勤務の上限の目安時間に設定 平成 29 年度に年間 360 時間を超えた職員は全体の7.6% 平成 28 年度 (8.8%) と比べて減少しているものの平成 27 年度 (7.7%) と比べると同水準の状況 - 3 -

任命権者においては 今年度から業務に応じた柔軟な勤務時間の設定を可能にするなどの新たな取組を実施しているところであり 今後その効果が表れることが期待される また 時間外勤務を含む勤務時間管理の徹底や時間外勤務の要因の分析に努めるとともに 適切なトップマネジメントのもと 職場全体における業務の一層の合理化や効率化を促進し 各種方針の組織内での共有 状況に応じた業務配分 時宜に応じた応援体制の確保などを図り 時間外勤務の縮減に取り組むことが必要 教員については 国において学校における働き方改革の取組が進められている背景を踏まえ 本市教育委員会は 教職員の長時間勤務の解消及び業務改善を総合的に実施していくため 福岡市立学校教職員の業務改善のための実施プログラム を本年 3 月に策定 今後とも 本プログラムに基づき取組を継続していくとともに 国の動向等を注視していくことが必要 イワーク ライフ バランスの推進について 本市においては 福岡市特定事業主行動計画 において 子どもが生まれた男性職員のうち 育児休業 部分休業又は育児短時間勤務のいずれかを取得した職員の割合を平成 32 年度までに 15% 以上にすることを数値目標として掲げている 平成 29 年度の割合は 10.8% で平成 28 年度 (10.7%) とほぼ同水準であるが 近年の状況としては増加の傾向 今後も 育児や介護に関する両立支援制度について職場での理解を深めていくとともに 同制度を活用しやすい職場環境づくりに取り組むことが必要 ウメンタルヘルス対策の推進について 平成 29 年度に病気やけがで1 月以上休んだ長期病休者の実態を見ると 原因となった傷病で最も多いのは 心の病 で 全長期病休者の5 割以上を占めており 依然として高い水準 本市においては 福岡市職員心の健康づくり計画 に基づき 未然防止 (1 次予防 ) 早期発見 早期対応(2 次予防 ) 職場復帰支援 再発防止(3 次予防 ) の対策を総合的に推進 今後も 職員自身 管理監督者及び安全衛生担当部署等がそれぞれの役割を果たし メンタルヘルス対策の取組を根気よく続けていくことが必要 エハラスメントの防止について 近年 ハラスメントの防止対策は社会的にも重要な課題 セクハラについては 国において 本年 6 月に 省庁幹部職員等へのセクハラ研修の義務化などを柱とする対策がまとめられた 本市においては セクハラを含むハラスメント全般について 相談窓口の設置や各種要綱等の策定 周知などに努めている 今後とも 防止のための啓発や相談しやすい窓口づくりに努めるとともに 職員からの相談には真摯に対応しながら 良好な職場環境を確保していくことが必要 - 4 -

(4) コンプライアンスの推進について 本市においては 全庁を挙げて不祥事防止に取り組んできたところであるが 今なお職員による不祥事が発生 任命権者においては これまで以上に 不祥事発生の原因の分析を行い 再発防止のために職員研修等を通じて全庁的に対策を講じるとともに 風通しの良い職場づくりにも努め コンプライアンスの向上に取り組むことにより 市民の信頼を確保していくことが必要 - 5 -

参考資料 (1) 過去の給与較差と期末 勤勉手当の推移 給与較差 ( 月額 ) 期末 勤勉手当 ( 年間支給月数 ) 福岡市国福岡市国 平成 26 年 0.15 % 591 円 0.27 % 1,090 円 4.10 月 4.10 月 平成 27 年 0.13 % 504 円 0.36 % 1,469 円 4.20 月 4.20 月 平成 28 年 0.03 % 98 円 0.17 % 708 円 4.30 月 4.30 月 平成 29 年 0.01 % 41 円 0.15 % 631 円 4.40 月 4.40 月 平成 30 年 0.09 % 326 円 0.16 % 655 円 4.45 月 4.45 月 (2) 給与比較の方法 較差 326 円 通勤手当 時間外手当を除く (3) 給与勧告に伴う職員 ( 行政職 ) の平均年間給与 ( 月例給 + ボーナス ) 勧告前勧告後増減額 618 万 3 千円 620 万 7 千円 行政職給料表適用職員の平均年齢 39.7 歳 2 万 4 千円 (0.39%) - 6 -