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Transcription:

第 3 裁判員の参加する公判手続の実施状況について 1 手続の流れ等の説明及び公表の構成 (1) 対象事件 合議体の構成ア対象事件裁判員裁判の対象となる事件は, 法定刑に死刑, 無期懲役 禁錮を含む罪に係る事件と, 法定合議事件のうち故意の犯罪行為で人を死亡させた事件である ( 法 2 条 1 項 ) ただし, 裁判員やその親族等に危害が加えられるなどのおそれがあり, 裁判員の職務の遂行ができないような事情がある場合には, 決定により裁判員裁判対象事件から除外され, 裁判官のみで構成する合議体で取り扱う ( 除外決定, 法 3 条 1 項 ) さらに, 平成 27 年 12 月 12 日に施行された 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律の一部を改正する法律 により, 長期間の審判を要する事件等についても決定により裁判員裁判対象事件から除外され, 裁判官のみで構成する合議体で取り扱うこととされた ( 除外決定, 法 3 条の2 第 1 項 ) イ合議体の構成裁判員裁判対象事件を取り扱う合議体の構成は, 原則的には裁判官 3 人と裁判員 6 人であるが, 例外的に, 公訴事実に争いがなく, 事件の内容等に照らし適当であり, 当事者にも異議がない事件については, 裁判官 1 人と裁判員 4 人の合議体で審理 裁判することができる ( 法 2 条 2 項,3 項 ) (2) 裁判員裁判における訴訟手続の流れア公判前整理手続刑事訴訟手続は, 検察官が, 裁判所に対し, 被告人の処罰を求めて公訴提起 ( 起訴 ) することにより開始される 裁判員裁判対象事件が起訴された場合, 裁判所は, 公判前整理手続に付さなければならない ( 法 49 条 ) 公判前整理手続では, 当事者による主張の明示や証拠の開示等を通じ, 争点及び証拠の整理を行うほか, 公判の審理計画を策定し, 公判期日を定めるなど公判手続の進行上必要な事項を定める そして, 裁判所は, 当事者との間で争点及び証拠の整理の結果を確認し, 公判前整理手続を終了させる なお, 裁判員が加わって審理が開始された後に, 鑑定のために長期間審理が中断するような事態は望ましくないことから, 裁判員裁判対象事件の公判前整理手続で鑑定 39

を行うことが決定された場合, 鑑定結果の報告までに相当期間を要するときは, 公判開始前に, 鑑定の経過及び結果の報告を除く鑑定の手続を行うことができる ( 第 1 回公判期日前の鑑定, 法 50 条 1 項 ) 審理期間と対比した公判前整理手続期間 期日回数の状況は, 図表 33 及び図表 35 ないし図表 40のとおりである イ公判審理 ( ア ) 公判手続は, 原則として公開の法廷において開く公判期日において行う 公判期日の指定に当たっては, できる限り連日開廷し, 継続して審理を行うようにしなければならない ( 刑事訴訟法 281 条の6) 公判の実審理期間 開廷回数の状況は, 図表 42ないし図表 45のとおりである 公判期日においては, まず, 人定質問や検察官の起訴状朗読, 被告人及び弁護人の被告事件についての陳述等が行われる ( 冒頭手続 ) 続いて証拠調べ手続に入り, 検察官や弁護人が証拠により証明しようとする事実を述べる冒頭陳述を行い, 裁判所が公判前整理手続の結果を明らかにした上, 証拠物や証拠書類の取調べや証人尋問等が行われる また, 被告人には黙秘権があるが, 被告人が自ら供述する場合は被告人質問も行われ, その結果も証拠となる 証拠調べ手続が終了すると, 弁論手続が行われ, 検察官や弁護人が事実認定や法律の適用に関する意見等を述べ ( 検察官の論告 求刑, 弁護人の弁論 ), 最後に被告人に対しても事件についての意見を述べる機会が与えられ ( 最終陳述 ), 審理を終結する ( 結審 ) 取り調べた証拠数 証人数, 証人尋問時間 被告人質問時間の平均や分布の状況は, 図表 46ないし図表 57のとおりである ( イ ) 同一の被告人に対し, 複数の事件が起訴された場合, 弁論の併合 ( 客観的併合 ) がされることがある 客観的併合がされている事件について, 公訴事実の数別に, 開廷回数 総審理時間や証拠調べの状況を図表 58ないし図表 61で示した 他方, 同一の被告人に対し, 複数の事件が起訴され, 弁論を併合したままだとその審理が長期に及ぶ場合などについて, 裁判員の負担を軽減しながらも, 刑の量定も含め適正な結論が得られるように, 区分審理の制度が設けられた ( 法 71 条以下 ) これは, 併合した事件のうち一部の事件を区分し ( 区分審理決定 ), 順次, 区分し 40

た事件ごとに審理を担当する裁判員を選任して審理し, 有罪 無罪に関して部分判決を行い, これを踏まえて, 新たに選任された裁判員の加わった合議体が残りの事件を審理した上, 併合した事件全体について刑の言渡しを含めた終局判決を行うというものである なお, 区分事件に含まれる被告事件の全部が裁判員裁判対象事件に該当しないときなど, 裁判所の決定によって, 構成裁判官のみで構成する合議体で, その区分事件の審理及び裁判を行う場合もある ( 法 74 条 ) 区分審理決定のあった事件の審判の数ごとの内訳, 区分審理決定の有無別にみた開廷回数及び開廷時間の平均や分布の状況は, 図表 62ないし図表 64のとおりである ウ評議公判審理が終結すると, 合議体を構成する裁判官と裁判員は, 評議を行い, 有罪か無罪か, 有罪の場合にはどのような刑にするかを議論して決める なお, 審理の合間にも, 随時評議が行われることがあり ( 中間評議 ), それとの対比において, 上記のような結審後に行われる評議は最終評議と呼ばれる 最終評議における評議時間の平均や分布の状況は図表 66ないし図表 68のとおりである エ裁判 控訴 上告評議において有罪 無罪, 有罪の場合には量刑につき結論が決まると, 判決が宣告され, 事件は終局する 第一審の判決に不服がある当事者は, 高等裁判所に控訴することができ, 控訴審判決に不服がある当事者は, 最高裁判所に上告することができる 裁判員裁判の第一審の裁判結果や, 控訴理由, 控訴審の結果, 上告理由, 上告審の結果の状況等は, 図表 69ないし図表 76のとおりである 41

オなお, 公判手続 ( 公判前整理手続を含む ) の流れをフローチャートで示すと, 以 下のとおりである 検察官の公訴提起 ( 起訴 ) 合議体の構成 該当なし 除外決定 図表 32 公判前整理手続 争点と証拠を整理する 審理計画を立てる 図表 33 ~ 図表 40 公判手続 冒頭手続 ( 起訴状朗読など ) 証拠調べ手続 弁論手続 ( 論告 弁論など ) 客観的併合 図表 58 ~ 図表 61 区分審理 図表 62 ~ 図表 64 被害者参加 図表 65 証拠により証明しようとする事実を説明 ( 冒頭陳述 ) 証拠物や証拠書類を取り調べる 証人や被告人に尋問 ( 質問 ) する 図表 41 ~ 図表 64 評議 ( 最終評議 ) 裁判官と裁判員が話し合い, 有罪か無罪か, 有罪の場合にはどのような刑にするかを決める 図表 66 ~ 図表 68 判決宣告 控訴 上告 図表 72 ~ 図表 76 図表 69 ~ 図表 71 42

(3) クロス集計の視点公判手続 ( 公判前整理手続を含む ) については, 自白事件と否認事件で運用の在り方が異なることを踏まえ, 自白 否認別のクロス集計を基本としつつ, その他の様々なクロス集計も織り込みながら, 情報を提供することとした このうち, 公判前整理手続に関しては, 期間 期日回数について, 審理期間全体との対比も示しつつ, 平均値や分布等の情報を盛り込んだ また, 裁判員裁判以外の裁判との対比のため, 地裁通常第一審事件における審理期間や開廷回数の推移も参考として示した 43

2 概況 平成 28 年の裁判員裁判対象事件の公判手続に関する概況は, 図表 29 のとおりである 各データの詳細は右欄外に記載した各図表を参照されたい 図表 29 裁判員裁判対象事件の公判手続概況データ 事項 ( 平均 ) 区分 自白否認 平均審理期間 平均実審理期間 平均開廷回数 受理 ~ 第 1 回 8.8( 月 ) 7.0( 月 ) 10.7( 月 ) 受理 ~ 終局 10.0( 月 ) 8.0( 月 ) 12.1( 月 ) ( 注 ) 図表 41 参照 9.5( 日 ) 6.7( 日 ) 12.6( 日 ) ( 注 ) 図表 42 参照 4.6( 回 ) 3.8( 回 ) 5.6( 回 ) ( 注 ) 図表 44 参照 平均公判前整理手続期間平均公判前整理手続期日回数平均評議時間平均取調べ証拠数平均取調べ証人数平均証人尋問時間平均被告人質問時間平均開廷時間 8.2( 月 ) 6.5( 月 ) 10.1( 月 ) ( 注 ) 図表 37 参照 6.1( 回 ) 4.5( 回 ) 7.8( 回 ) ( 注 ) 図表 33 参照 731.9( 分 ) 560.1( 分 ) 914.1( 分 ) ( 注 ) 図表 66 参照 23.9( 個 ) 21.0( 個 ) 26.9( 個 ) ( 注 ) 図表 46 参照 3.1( 人 ) 1.9( 人 ) 4.3( 人 ) ( 注 ) 図表 47 参照 209.0( 分 ) 106.3( 分 ) 310.4( 分 ) ( 注 ) 図表 49 参照 168.3( 分 ) 142.1( 分 ) 195.9( 分 ) ( 注 ) 図表 51 参照 622.6( 分 ) 433.0( 分 ) 822.2( 分 ) ( 注 ) 図表 55 参照 ( 注 ) 刑事通常第一審事件票及び刑事局への個別報告による 3 審理 (1) 合議体の構成 除外決定合議体は, 全ての事件で裁判官 3 人と裁判員 6 人で構成された また, 裁判員法 3 条 1 項の除外決定がされた人員は, 平成 28 年中に終局した事件においては5 人であった 44

図表 30 合議体の構成別の判決人員 ( 罪名別 ) ( 裁判官 1 人と裁判員 4 人の合議体なし ) 図表 31 合議体の構成別の判決人員 ( 実審理期間別 ) ( 裁判官 1 人と裁判員 4 人の合議体なし ) 図表 32 罪名別の除外決定がされた判決人員 法 3 条 1 項 法 3 条の 2 第 1 項 5 - 殺人 3 - 傷害 1 - 麻薬特例法違反 1 - ( 注 ) 刑事通常第一審事件票及び刑事局への個別報告による実人員である 45

(2) 公判前整理手続公判前整理手続期日回数の平均及び分布状況 ( 自白 否認別 ) は, 図表 33のとおりである 同表には, 平成 18 年から平成 20 年までの間に公判前整理手続を実施した裁判員裁判対象罪名の事件における自白 否認別の公判前整理手続期日回数の平均及び分布状況のデータを参考添付した なお, 公判前整理手続において鑑定の手続を行う旨の決定 ( 法 50 条 以下, 第 1 回公判期日前の鑑定 という ) をして判決に至った人員を罪名別にみると, 図表 34 のとおりである 図表 33 公判前整理手続期日回数別の判決人員の分布及び平均公判前整理手続 期日回数 ( 自白否認別 ) 判決人員 公判前整理手続期日回数 0 回 1 回 2 回 3 回 4 回 5 回 6 回以上 平均公判前整理手続期日回数 ( 回 ) (100.0) (5.1) (10.9) (14.4) (14.7) (12.1) (42.8) 6.1 1,087-55 119 156 160 132 465 (100.0) (8.0) (14.6) (19.1) (18.5) (11.9) (27.8) 自白 4.5 561-45 82 107 104 67 156 (100.0) (1.9) (7.0) (9.3) (10.6) (12.4) (58.7) 否認 7.8 526-10 37 49 56 65 309 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 ( ) は判決人員に対する割合 (%) である 0 回 1 回 2 回 3 回 4 回 5 回 6 回以上 10.9% 14.4% 14.7% 12.1% 42.8% 0.0% 5.1% 自白 14.6% 19.1% 18.5% 11.9% 27.8% 0.0% 8.0% 否認 7.0% 9.3% 10.6% 12.4% 58.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 0.0% 1.9% 46

( 参考 ) 裁判員法施行前の地裁刑事通常第一審事件における公判前整理手続を実施した 裁判員裁判対象罪名の事件の公判前整理手続期日回数別の判決人員の分布及び 平均公判前整理手続期日回数 ( 自白否認別 )( 平成 18 年 ~20 年累計 ) 判決人員 公 判 前 整 理 手 続 期 日 回 数 平均公判前 整理手続期 0 回 1 回 2 回 3 回 4 回 5 回 6 回以上 日回数 ( 回 ) 3,080 94 1,160 853 437 248 135 153 2.3 自白 1,783 84 890 511 180 68 32 18 1.7 否認 1,297 10 270 342 257 180 103 135 3.1 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 判決人員 は, 有罪人員と無罪人員の合計である 47

図表 34 罪名別の第 1 回公判期日前の鑑定 ( 法 50 条 ) を行った判決人員 殺人 現住建造物等放火 判決人員 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 傷害致死 ( 準 ) 強姦致死傷 強盗致傷 傷害 危険運転致死 覚せい剤取締法違反 鑑定を行った判決人員 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である (5.9) 65 (10.3) 30 (8.9) 12 (21.2) 7 (5.2) 5 (3.9) 4 (2.9) 2 (1.0) 2 (12.5) 1 (3.6) 1 (3.2) 1 2 ( ) は判決人員に対する割合 (%) である 3 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号によ る改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰 法 2 条に規定する罪である 1,104 292 135 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 102 68 197 8 28 31 第 1 回公判期日前の鑑定 ( 法 50 条 ) を行った人員の罪名別の割合 傷害致死 (6.2%) その他 (10.8%) ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 (7.7%) 殺人 (46.2%) 強盗致死 ( 強盗殺人 ) (10.8%) 現住建造物等放火 (18.5%) 48

平均審理期間, 公判前整理手続期間及び同手続以外の手続に要した期間の平均 ( 自白 否認別, 罪名別, 第 1 回公判期日前の鑑定の有無別及び開廷回数別 ) をみると, 図表 3 5ないし図表 39のとおりである 公判前整理手続以外の手続に要した期間とは,1) 受理から公判前整理手続に付する決定までの期間,2) 公判前整理手続終了から第 1 回公判期日までの期間,3) 実審理期間の合計である それぞれ全審理期間に占める公判前整理手続期間と同手続以外の手続に要した期間の平均を示し, かつ, それぞれの割合をグラフ化したものを添付した また, 図表 35には, 平成 18 年から平成 20 年までの間の公判前整理手続に付された地裁第一審事件, 裁判員裁判対象罪名の事件及び法定合議事件全体の各データを参考添付した 図表 35 自白否認別の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 2.0 (16.5%) 自白否認 10.0 8.0 12.1 10.0 1.8 (82.0) (18.0) (18.0%) 8.0 8.2 1.8 1.5 (18.8%) 6.0 10.1 (81.3) (18.8) 8.2 (83.5%) 6.5 1.5 4.0 (82.0%) 6.5 (83.5) (16.5) 2.0 (81.3%) 10.1 2.0 0.0 自白 否認 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による 2 ( ) は平均審理期間に対する割合 (%) である ( 月 ) 14.0 12.0 公判前整理手続以外に要した期間の平均公判前整理手続期間の平均 49

( 参考 ) 地裁刑事通常第一審事件における公判前整理手続を実施した終局事件の自白 否認別の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間並びに法定合議事件全体 の自白否認別の平均審理期間 ( 平成 18 年 ~20 年累計 ) 公判前整理手続に付された通常第一審事件全体 うち裁判員裁判対象罪名の事件 法定合議事件全体 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 平均審理期間 ( 月 ) 6.8 (44.1) (55.9) (43.9) (56.1) 6.6 3.0 3.8 2.9 3.7 6.8 自白 5.3 (45.3) (54.7) (45.3) (54.7) 5.3 2.4 2.9 2.4 2.9 5.2 否認 8.6 (43.0) (57.0) (44.6) (55.4) 8.3 3.7 4.9 3.7 4.6 10.8 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による 2 有罪人員 ( 一部無罪を含む ) 及び無罪人員を基に算出した 3 法定合議事件全体 には, 終局時の罪名が裁判所法 26 条 2 項 2 号に該当する事件を掲げた 4 ( ) は平均審理期間に対する割合 (%) である ( 参考 ) 地裁刑事通常第一審事件における平均審理期間の推移 ( 月 ) 裁判員裁判対象罪名の事件全体 ( 注 3) うち裁判員裁判対象事件 10.0 8.0 6.0 4.0 8.2 7.9 7.8 8.1 9.1 9.3 9.4 8.9 8.3 9.3 9.0 8.9 8.7 8.7 9.2 9.2 10.0 10.0 2.0 5.0 0.0 平成 18 年平成 19 年平成 20 年 平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 ( 注 )1 公判前整理手続を実施していないものを含む 2 裁判員対象罪名の事件は, 有罪人員 ( 一部無罪を含む ) 及び無罪人員を基に算出した 3 全体 とは, 裁判員裁判対象罪名の事件及び裁判員裁判対象事件のをいう 50

図表 36 自白否認別 主要罪名別の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間 自白否認 平均審理期間 ( 月 ) 10.0 うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) (82.0) (18.0) 8.0 (81.3) (18.8) 12. 1 (83.5) (16.5) 8.2 1.8 6.5 1.5 10.1 2.0 殺人 10.3 (84.5) (15.5) 7.9 (83.5) (16.5) 12. 7 (83.5) (16.5) 8.7 1.6 6.6 1.3 10.6 2.1 強盗致傷 現住建造物等放火 傷害致死 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 ( 準 ) 強姦致死傷 麻薬特例法違反 9.2 8.9 11.3 7.7 8.4 13.8 (80.4) (19.6) 8.1 (77.8) (22.2) 10.2 (83.3) (16.7) 7.4 1.8 6.3 1.8 8.5 1.7 (84.3) (15.7) 7.3 (87.7) (12.3) 11.5 (81.7) (18.3) 7.5 1.4 6.4 0.9 9.4 2.1 (85.0) (15.0) 9.3 (77.4) (22.6) 13.0 (90.0) (10.0) 9.6 1.7 7.2 2.1 11.7 1.3 (83.1) (16.9) 6.8 (80.9) (19.1) 9.8 (87.8) (12.2) 6.4 1.3 5.5 1.3 8.6 1.2 (83.3) (16.7) 7.8 (79.5) (20.5) 9.3 (89.2) (10.8) 7.0 1.4 6.2 1.6 8.3 1.0 (54.3) (45.7) 11.3 (55.8) (44.2) 17.8 (53.4) (46.6) 7.5 6.3 6.3 5.0 9.5 8.3 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 18.7 (82.9) (17.1) 16. 7 (79.0) (21.0) 19. 6 (83.7) (16.3) 15.5 3.2 13.2 3.5 16.4 3.2 覚せい剤取締法違反 危険運転致死 10.2 9.8 (86.3) (13.7) 5.3 (100.0) - 11.3 (84.1) (15.9) 8.8 1.4 5.3-9.5 1.8 (86.7) (13.3) 8.3 (79.5) (20.5) 11.0 (90.0) (10.0) 8.5 1.3 6.6 1.7 9.9 1.1 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による 2 ( ) は平均審理期間に対する割合 (%) である 3 本表には, 判決人員が上位 10 位までの罪名を挙げた 4 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の2 及び自動車運転死傷 処罰法 2 条に規定する罪である 51

図表 37 自白否認別の公判前整理手続期間の分布及び平均公判前整理手続期間 判決人員 15 日以内 公判前整理手続期間 1 月以内 2 月以内 3 月以内 6 月以内 9 月以内 1 年以内 1 年 3 月以内 1 年 6 月以内 1 年 9 月以内 2 年以内 2 年 3 月以内 2 年 6 月以内 2 年 9 月以内 3 年以内 3 年を超える 手平続均期公間判前月整理 1,087 - - 2 38 410 297 171 77 40 19 17 6 1 4-5 8.2 自白 561 - - 2 33 294 142 53 22 5 4 5-1 - - - 6.5 否認 526 - - - 5 116 155 118 55 35 15 12 6-4 - 5 10.1 ( 注 ) 刑事通常第一審事件票による実人員である 図表 38 第 1 回公判期日前の鑑定 ( 法 50 条 ) の有無別の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間 平均審理期間 ( 月 ) 鑑定あり 18.5 鑑定なし 9.5 公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) 公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) (86.5) (13.5) 16.0 2.5 (82.1) (17.9) 7.8 1.7 ( 月 ) 20.0 15.0 10.0 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による 2 ( ) は平均審理期間に対する割合 (%) である 5.0 0.0 公判前整理手続以外に要した期間の平均公判前整理手続期間の平均 2.5 16.0 (13.5%) (86.5%) 鑑定あり 1.7 7.8 (17.9%) (82.1%) 鑑定なし 52

図表 39 開廷回数別の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間 判決人員 平均審理期間 ( 月 ) うち公判前整理手続期間の平均 ( 月 ) うち公判前整理手続以外に要した期間の平均 ( 月 ) 1,104 10.0 (82.0) (18.0) 8.2 1.8 2 回以下 19 5.2 (88.5) (11.5) 4.6 0.6 3 回 354 6.6 (83.3) (16.7) 5.5 1.1 4回 315 8.3 (84.3) (15.7) 7.0 1.3 5 回以上 416 14.5 (82.1) (17.9) 11.9 2.6 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 ( ) は平均審理期間に対する割合 (%) である 3 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 53

裁判員裁判対象事件の受理から終局までの期間を, 受理から公判前整理手続に付す旨の決定まで, 同決定から同手続終了まで, 同手続終了から第 1 回公判まで及び第 1 回公判から終局までの審理段階ごとの平均日数 ( 自白 否認別 ) を算出し, グラフ化したものが, 図表 40である 図表 40 審理段階別の平均日数 ( 自白否認別 ) 受理 - 付公判前付公判前 - 公判前終了公判前終了 - 第 1 回第 1 回 - 終局 10.5 243.3 11.8 9.2 自白 9.3 191.2 12.0 6.6 否認 11.8 299.6 11.7 12.1 0 50 100 150 200 250 300 350 ( 日 ) ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による 2 公判を開いた後に公判前整理手続等に付された事件 ( 例 : 裁判員裁判対象事件以外の事件係属中に裁判員裁判対象事件の追起訴があった事件等 ) を除く 3 公判前整理手続を一旦終了し, 裁判員候補者の呼出しを行った後, 第 1 回公判期日の前に, 公判前整理手続を再開したものがある 4 日数の平均によるため, 図表 35,36 の平均審理期間及び平均公判前整理手続期間とは一致しない 54

(3) 審理期間 開廷回数 実審理期間 自白 否認別の審理期間の平均及び分布状況は, 図表 41 のとおりである また, 図 表 42 は, 自白 否認別の実審理期間の平均及び分布状況である 図表 41 自白否認別の審理期間の分布及び平均審理期間 判決人員 3 月以内 審理期間 4 月以内 5 月以内 6 月以内 9 月以内 1 年以内 1 年を超える 平均審理期間 ( 月 ) 1,104 7 60 128 149 309 215 236 10.0 自白 568 4 55 102 99 177 66 65 8.0 否認 536 3 5 26 50 132 149 171 12.1 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 図表 42 実審理期間 ( 第 1 回公判から終局まで ) 別の判決人員の分布及び平均実審理 期間 ( 自白否認別 ) 判決人員 実審理期間 2 日 3 日 4 日 5 日 10 日以内 20 日以内 30 日以内 40 日以内 40 日を超える 平均実審理期間 ( 日 ) 1,104-116 142 94 437 260 35 13 7 9.5 自白 568-107 120 59 208 67 5 2-6.7 否認 536-9 22 35 229 193 30 11 7 12.6 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票及び刑事局の個別調査による実人員である 2 区分審理を行ったものについては, 裁判員が参加した審理が行われた期間の合計を実審理期間とした 3 裁判官のみで第 1 回公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件で追起訴があったため裁判員の参加する合議体で審理されて終局したものについては, 裁判員が参加した審理が行われた期間を実審理期間とした 4 2 及び 3 以外のものについては, 第 1 回公判から終局までの期間を実審理期間とした 5 公判期日が延期され, 裁判員が解任されたものについては, 改めて選任された裁判員の参加した審理が行われた期間を実審理期間とした 55

開廷回数の各平均及び分布状況 ( 罪名別, 自白 否認別, 第 1 回公判期日前の鑑定の 有無別 ) は, 図表 43 ないし図表 45 のとおりである ( なお, 取調べ証人数別の開廷回 数の分布状況については, 図表 56 を参照 ) 図表 43 開廷回数別の判決人員の分布及び平均開廷回数 ( 罪名別 ) 判決人員 開廷回数 2 回以下 3 回 4 回 5 回 6 回 7 回 8 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 1,104 19 354 315 190 90 58 78 4.6 殺人 292 2 74 105 53 22 18 18 4.8 強盗致傷 197 4 65 56 33 16 9 14 4.5 現住建造物等放火 135 5 55 38 24 2 4 7 4.2 傷害致死 102-20 25 27 13 6 11 5.2 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 2 62 20 9 1 2-3.5 ( 準 ) 強姦致死傷 68 2 31 17 12 5-1 3.9 麻薬特例法違反 36-4 12 7 3 3 7 5.9 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33-1 7 3 6 7 9 6.8 覚せい剤取締法違反 31-4 9 10 6 1 1 4.8 危険運転致死 28-8 10 5 2-3 4.6 強盗強姦 24-10 7 1 3-3 6.0 銃刀法違反 10-4 3-3 - - 4.2 偽造通貨行使 8 3 3 - - - 2-3.6 傷害 8-2 1 2 3 - - 4.8 強盗 6-3 2 - - - 1 4.2 通貨偽造 4-4 - - - - - 3.0 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 - - - - 2 2-6.5 過失運転致死 4 - - - 1 1 1 1 7.0 ( 準 ) 強姦 3-1 - - - - 2 7.3 保護責任者遺棄致死 3 1 - - 2 - - - 4.0 逮捕監禁致死 3-1 - - - 2-5.7 自殺関与及び同意殺人 2 - - 1 - - 1-5.5 窃盗 2 - - 1-1 - - 5.0 非現住建造物等放火 1-1 - - - - - 3.0 重過失致死 1 - - - - 1 - - 6.0 詐欺 1 - - - 1 - - - 5.0 爆発物取締罰則違反 1-1 - - - - - 3.0 危険運転致傷 1 - - 1 - - - - 4.0 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 3 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条 に規定する罪である 4 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 5 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 56

図表 44 開廷回数別の判決人員の分布及び平均開廷回数 ( 自白否認別 ) 判決人員 開廷回数 2 回以下 3 回 4 回 5 回 6 回 7 回 8 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 1,104 19 354 315 190 90 58 78 4.6 自白 568 16 281 162 62 26 15 6 3.8 否認 536 3 73 153 128 64 43 72 5.6 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 図表 45 開廷回数別の判決人員の分布及び平均開廷回数 ( 第 1 回公判期日前の鑑定 ( 法 50 条 ) の有無別 ) 判決人員 開廷回数 2 回以下 3 回 4 回 5 回 6 回 7 回 8 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 1,104 19 354 315 190 90 58 78 4.6 鑑定あり 65-3 19 22 4 8 9 6.1 鑑定なし 1,039 19 351 296 168 86 50 69 4.6 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 57

(4) 公判審理 ( 証拠調べ ) 取調べ証拠数, 取調べ証人数, 罪名別の取調べ証人数, 自白 否認別の証人尋問の合計時間並びに取調べ証人 1 人当たりの証人尋問時間, 被告人質問時間の各平均及び分布状況を自白 否認別にみると, 図表 46ないし図表 51のとおりである ( なお, 平均取調べ証人数の法定合議事件全体との比較については, 図表 57を参照 ) 図表 46 取調べ証拠数別の終局件数の分布及び平均取調べ証拠数 ( 自白否認別 ) 終局件数 取調べ証拠数 10 個以内 11~20 個 21~30 個 31~40 個 41~50 個 51 個以上 平均取調べ証拠数 ( 個 ) 1,037 98 501 272 69 34 63 23.9 自白 532 65 300 112 25 12 18 21.0 否認 505 33 201 160 44 22 45 26.9 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 取調べ証拠数には証人を含む 10 個以内 11~20 個 21~30 個 31~40 個 41~50 個 51 個以上 9.5% 48.3% 26.2% 6.7% 6.1% 3.3% 自白 12.2% 56.4% 21.1% 4.7% 3.4% 2.3% 否認 6.5% 39.8% 31.7% 8.7% 8.9% 4.4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 58

図表 47 取調べ証人数別の終局件数の分布及び平均取調べ証人数 ( 自白否認別 ) 終局件数 取調べ証人数 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 平均取調べ証人数 ( 人 ) 1,037 59 239 267 195 104 173 3.1 自白 532 46 187 165 78 32 24 1.9 否認 505 13 52 102 117 72 149 4.3 ( 注 ) 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 5.7% 23.0% 25.7% 18.8% 10.0% 16.7% 自白 8.6% 35.2% 31.0% 14.7% 6.0% 4.5% 否認 10.3% 20.2% 23.2% 14.3% 29.5% 2.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 59

図表 48 取調べ証人数別の終局件数の分布及び平均取調べ証人数 ( 罪名別 ) 終局件数 取調べ証人数 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 1,037 59 239 267 195 104 173 3.1 殺人 283 8 51 81 53 31 59 3.5 強盗致傷 178 10 41 48 37 21 21 2.6 現住建造物等放火 135 9 31 36 32 13 14 2.9 傷害致死 88 3 9 18 19 15 24 4.0 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 97 6 48 25 12 2 4 1.7 ( 準 ) 強姦致死傷 67 7 20 17 11 6 6 2.4 麻薬特例法違反 30 2 8 10 3-7 3.6 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 30-4 5 5 3 13 4.9 覚せい剤取締法違反 27 7 5 6 4 2 3 2.1 強盗強姦 24 3 9 5 1 2 4 4.8 危険運転致死 28-2 6 9 4 7 4.2 銃刀法違反 8 1 1 3 3 - - 2.0 偽造通貨行使 7 2 4 - - - 1 1.4 傷害 7 - - 2 3 1 1 3.1 強盗 5-1 1 1 2-2.8 通貨偽造 3 1 1 - - 1-1.7 強姦 3-1 - - - 2 6.3 過失運転致死 3 - - - - - 3 5.7 保護責任者遺棄致死 3-1 - 1 1-2.7 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 2 - - 1 - - 1 4.5 自殺関与及び同意殺人 2 - - - 1-1 5.0 逮捕監禁致死 2 - - 1 - - 1 4.5 非現住建造物等放火 1 - - 1 - - - 2.0 危険運転致傷 1-1 - - - - 1.0 重過失致死 1 - - - - - 1 6.0 窃盗 1 - - 1 - - - 2.0 爆発物取締罰則違反 1-1 - - - - 1.0 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 3 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 4 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 平均取調べ証人数 ( 人 ) 60

図表 49 証人尋問時間別の終局件数の分布及び平均証人尋問時間 ( 自白否認別 ) 終局件数 30 分以内 証人尋問時間 60 分以内 90 分以内 120 分以内 240 分以内 300 分以内 300 分を超える 平均証人尋問時間 ( 分 ) 978 96 145 110 104 272 65 186 209.0 自白 486 88 117 78 56 109 15 23 106.3 否認 492 8 28 32 48 163 50 163 310.4 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 証人尋問を実施していないものを除く 30 分以内 60 分以内 90 分以内 120 分以内 240 分以内 300 分以内 300 分を超える 9.8% 14.8% 11.2% 10.6% 27.8% 6.6% 19.0% 自白 18.1% 24.1% 16.0% 11.5% 22.4% 3.1% 4.7% 否認 6.5% 9.8% 33.1% 10.2% 33.1% 1.6% 5.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 図表 50 証人 1 人当たりの証人尋問時間別の終局件数の分布及び証人 1 人当たりの平 均証人尋問時間 ( 自白否認別 ) 終局件数 証人 1 人当たりの証人尋問時間 30 分以内 60 分以内 90 分以内 120 分以内 240 分以内 300 分以内 300 分を超える 978 175 410 257 102 32 2-59.0 自白 486 148 211 98 25 4 - - 47.8 否認 492 27 199 159 77 28 2-70.1 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 証人尋問を実施していないものを除く 証人 1 人当たりの平均証人尋問時間 30 分以内 60 分以内 90 分以内 120 分以内 240 分以内 300 分以内 300 分を超える 17.9% 41.9% 26.3% 10.4% 3.3% 0.2% 0.0% 自白 30.5% 43.4% 20.2% 5.1% 0.8% 0.0% 0.0% 否認 5.5% 40.4% 32.3% 15.7% 5.7% 0.4% 0.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 61

図表 51 被告人質問時間別の終局件数の分布及び平均被告人質問時間 ( 自白否認別 ) 終局件数 60 分以内 被告人質問時間 90 分以内 120 分以内 150 分以内 180 分以内 240 分以内 240 分を超える 1,037 48 136 229 202 128 134 160 168.3 自白 532 28 93 140 115 64 45 47 142.1 否認 505 20 43 89 87 64 89 113 195.9 ( 注 ) 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 平均被告人質問時間 ( 分 ) 60 分以内 90 分以内 120 分以内 150 分以内 180 分以内 240 分以内 240 分を超える 13.1% 22.1% 19.5% 12.3% 12.9% 15.4% 4.6% 自白 17.5% 26.3% 21.6% 12.0% 8.5% 8.8% 5.3% 否認 8.5% 17.6% 17.2% 12.7% 17.6% 22.4% 4.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 取調べ証人数, 証人尋問時間及び被告人質問時間の各分布状況 ( 開廷時間の分布別 ) は, 図表 52 ないし図表 54 のとおりである ( なお, 開廷時間の平均及び法定合議事件 全体との比較については, 図表 57 を参照 ) 図表 52 開廷時間別 取調べ証人数別の終局件数の分布 終局件数 取調べ証人数 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 1,037 59 239 267 195 104 173 5 時間以内 185 37 92 46 8 1 1 開 6 時間以内 131 5 55 51 17 2 1 7 時間以内 104 5 35 36 21 7 - 廷 8 時間以内 95 5 22 37 20 10 1 9 時間以内 83 2 13 28 24 11 5 時 間 10 時間以内 71 1 4 18 24 13 11 11 時間以内 54-4 9 20 13 8 12 時間以内 50-2 13 14 9 12 12 時間を超える 264 4 12 29 47 38 134 ( 注 ) 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 62

図表 53 開廷時間別 証人尋問時間別の終局件数の分布 終局件数 30 分以内 証人尋問時間 60 分以内 90 分以内 120 分以内 240 分以内 240 分を超える 開廷時間に占める証人尋問時間の割合 (%) 978 96 145 110 104 272 251 32.6 5 時間以内 148 57 54 28 6 3-17.9 開 6 時間以内 126 16 40 33 24 13-22.0 7 時間以内 99 7 25 18 24 25-23.6 廷 8 時間以内 90 7 8 17 15 41 2 26.0 9 時間以内 81 3 6 8 17 44 3 27.4 時 間 10 時間以内 70 2 3 2 7 39 17 32.7 11 時間以内 54-2 1 5 31 15 32.2 12 時間以内 50 1 2 1 2 21 23 33.5 12 時間を超える 260 3 5 2 4 55 191 38.3 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 開廷時間に占める証人尋問時間の割合 は, 開廷時間の各区分における終局件数の証人尋問時間の合計を, 同件数の開廷時間の合計で除す方法により算出した 3 証人尋問を実施していないものを除く 図表 54 開廷時間別 被告人質問時間別の終局件数の分布 終局件数 60 分以内 被告人質問時間 90 分以内 120 分以内 150 分以内 180 分以内 240 分以内 240 分を超える 開廷時間に占める被告人質問時間の割合 (%) 1,037 48 136 229 202 128 134 160 27.0 5 時間以内 185 31 72 63 17 1 1-35.7 開 6 時間以内 131 4 28 56 36 6 1-32.9 7 時間以内 104 1 16 28 38 11 9 1 32.8 廷 8 時間以内 95 2 8 29 24 21 11-30.0 9 時間以内 83 1 6 16 25 13 18 4 29.7 時 10 時間以内 71 3 1 16 24 14 10 3 25.7 11 時間以内 54-1 5 7 17 16 8 29.6 間 12 時間以内 50 - - 2 8 13 17 10 29.3 12 時間を超える 264 6 4 14 23 32 51 134 23.2 ( 注 )1 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 開廷時間に占める被告人質問時間の割合 は, 開廷時間の各区分における終局件数の被告人質問時間の合計を, 同件数の開廷時間の合計で除す方法により算出した 63

平均証人尋問時間及び平均被告人質問時間について, 検察官, 弁護人及び裁判体の各尋問 ( 質問 ) 時間の平均を自白 否認別にみると, 図表 55のとおりであり, 下の円グラフは, 開廷時間に占めるそれぞれの時間の割合をグラフ化したものである また, 開廷回数の分布別に取調べ証人数の分布状況をみると, 図表 56のとおりである 図表 55 平均証人尋問時間及び平均被告人質問時間の内訳 ( 自白否認別 ) 平均開廷時間 ( 分 ) 平均証人尋問時間 ( 分 ) うち検察官 うち弁護人 うち裁判体 平均被告人質問時間 ( 分 ) うち検察官 うち弁護人 うち裁判体 622.6 209.0 97.7 77.2 34.1 168.3 60.4 78.9 29.0 自白 433.0 106.3 44.5 41.9 19.9 142.1 50.6 66.1 25.4 否認 822.2 310.4 150.2 112.0 48.1 195.9 70.8 92.3 32.7 ( 注 )1 刑事局への個別報告による概数である 2 平均証人尋問時間 には, 証人尋問を実施していないものを除く 開廷時間 ( ) その他 39.4% 被告人質問 27.0% 証人尋問 33.6% 被告人質問時間 ( ) 証人尋問時間 ( ) 裁判体 17.2% 弁護人 46.9% 検察官 35.9% 裁判体 16.3% 弁護人 36.9% 検察官 46.8% ( 注 ) 証人尋問を実施した終局件数と終局総件数が異なるため, 本グラフの平均開廷時間に占める平均証人尋問時間の割合は, 図表 53 と一致しない 64

図表 56 取調べ証人数別の終局件数の分布 ( 開廷回数別 ) 終局件数 取調べ証人数 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 開廷回数 1,037 59 239 267 195 104 173 2 回以内 19 9 7 2 1 - - 3 回 364 36 156 118 40 13 1 4 回 308 11 61 104 81 31 20 5 回 170 2 13 27 43 40 45 6 回以上 176 1 2 16 30 20 107 ( 注 ) 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 法定合議事件全体と裁判員裁判対象事件における自白 否認別の平均開廷時間と平均 取調べ証人数を比較したものが, 図表 57 である 図表 57 自白否認別の平均開廷時間及び平均取調べ証人数 平均開廷時間 ( 分 ) 平均取調べ証人数 ( 人 ) 自白否認自白否認 法定合議事件 413.9 254.8 708.6 2.1 1.2 3.7 うち裁判員裁判対象事件 647.5 463.0 846.8 3.1 1.9 4.4 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票によるため開廷時間には公判準備に要した時間は含まない 2 終局時の罪名が裁判所法 26 条 2 項 2 号に該当する事件のうち, 有罪人員 ( 一部無罪を含む ) 及び無罪人員を掲げた 3 図表 55 は個別報告による概数であり, 本表と開廷時間が異なる場合がある 4 取調べ証人数は延べ人員で計上する場合があるため図表 47 とは異なる 65

(5) 客観的併合 公訴事実の数ごとにみた証拠調べの状況や, 開廷回数, 開廷時間の状況 ( 自白 否認 別 ) は, 図表 58 ないし図表 61 のとおりである 図表 58-1 公訴事実の数別 取調べ証拠数別の終局件数の分布及び平均取調べ 証拠数 ( 自白事件 ) 終局件数 取調べ証拠数 10 個以内 11~20 個 21~30 個 31~40 個 41~50 個 51 個以上 平均取調べ証拠数 ( 個 ) 公訴事実の数 532 65 300 112 25 12 18 21.0 1 個 310 52 201 48 6 1 2 16.1 2 個 109 10 67 25 5-2 18.7 3 個 47 2 22 15 3 1 4 25.3 4 個 23 1 7 8 6 1-25.1 5 個以上 43-3 16 5 9 10 55.6 ( 注 )1 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 取調べ証拠数は, 延べ数である 図表 58-2 公訴事実の数別 取調べ証拠数別の終局件数の分布及び平均取調べ証拠数 ( 否認事件 ) 終局件数 取調べ証拠数 10 個以内 11~20 個 21~30 個 31~40 個 41~50 個 51 個以上 平均取調べ証拠数 ( 個 ) 公訴事実の数 505 33 201 160 44 22 45 26.9 1 個 247 24 128 70 11 8 6 20.5 2 個 119 7 45 43 11 3 10 26.4 3 個 54 2 11 24 9 2 6 30.8 4 個 28-6 8 4 3 7 40.4 5 個以上 57-11 15 9 6 16 45.1 ( 注 )1 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 2 取調べ証拠数は, 延べ数である 66

図表 59-1 公訴事実の数別 証人尋問時間及び被告人質問時間の合計別の終局 件数の分布並びに平均時間 ( 自白事件 ) 終局件数 証人尋問時間及び被告人質問時間の合計 60 分以内 90 分以内 120 分以内 180 分以内 240 分以内 300 分以内 301 分以上 平均時間 ( 分 ) 公訴事実の数 532 10 24 57 146 110 65 120 239.2 1 個 310 5 16 34 91 63 43 58 222.6 2 個 109 3 5 11 25 26 14 25 251.0 3 個 47 1 3 4 13 10 4 12 230.9 4 個 23 1-2 10 2 1 7 260.1 5 個以上 43 - - 6 7 9 3 18 327.0 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 図表 59-2 公訴事実の数別 証人尋問時間及び被告人質問時間の合計別の終局 件数の分布並びに平均時間 ( 否認事件 ) 終局件数 証人尋問時間及び被告人質問時間の合計 60 分以内 90 分以内 120 分以内 180 分以内 240 分以内 300 分以内 301 分以上 平均時間 ( 分 ) 公訴事実の数 505 1 2 11 35 62 59 335 498.3 1 個 247 1-6 23 32 36 149 405.5 2 個 119 - - 4 6 17 10 82 475.2 3 個 54-1 1 3 3 8 38 541.0 4 個 28-1 - 1 5 1 20 711.3 5 個以上 57 - - - 2 5 4 46 803.1 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 67

図表 60-1 公訴事実の数別 開廷回数別の終局件数の分布及び平均開廷回数 ( 自白事件 ) 終局件数 開廷回数 2 回以下 3 回 4 回 5 回 6 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 公訴事実の数 532 16 291 152 49 24 3.6 1 個 310 12 173 92 28 5 3.5 2 個 109 2 61 36 4 6 3.6 3 個 47 1 27 11 4 4 3.6 4 個 23 1 12 4 4 2 3.8 5 個以上 43-18 9 9 7 4.3 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 図表 60-2 公訴事実の数別 開廷回数別の終局件数の分布及び平均開廷回数 ( 否認事件 ) 終局件数 開廷回数 2 回以下 3 回 4 回 5 回 6 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 公訴事実の数 505 3 73 156 121 152 5.3 1 個 247 2 42 88 61 54 4.7 2 個 119 1 18 37 27 36 5.2 3 個 54-8 12 18 16 5.6 4 個 28-2 8 8 10 6.4 5 個以上 57-3 11 7 36 7.8 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 68

図表 61-1 公訴事実の数別 開廷時間別の終局件数の分布及び平均開廷時間 ( 自白事件 ) 終局件数 360 分以内 開廷時間 420 分以内 480 分以内 540 分以内 600 分以内 601 分以上 平均開廷時間 ( 分 ) 公訴事実の数 532 255 67 57 37 26 90 433.0 1 個 310 166 41 34 20 13 36 389.9 2 個 109 51 12 12 9 6 19 446.5 3 個 47 19 8 4 5 2 9 438.1 4 個 23 10 3-1 2 7 515.5 5 個以上 43 9 3 7 2 3 19 660.4 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 図表 61-2 公訴事実の数別 開廷時間別の終局件数の分布及び平均開廷時間 ( 否認事件 ) 終局件数 360 分以内 開廷時間 420 分以内 480 分以内 540 分以内 600 分以内 601 分以上 平均開廷時間 ( 分 ) 公訴事実の数 505 61 37 38 46 45 278 822.2 1 個 247 33 26 25 25 24 114 661.8 2 個 119 15 8 7 12 11 66 788.2 3 個 54 6 1 4 5 5 33 856.3 4 個 28 5 - - 1 1 21 1245.1 5 個以上 57 2 2 2 3 4 44 1348.3 ( 注 ) 終局件数は, 刑事局への個別報告による件数建てであり, 概数である 69

(6) 区分審理裁判員法 71 条の区分審理による審理がされた事件の審判の数ごとの内訳は図表 62 のとおりであり, 区分審理決定の有無別にみた開廷回数及び開廷時間の平均や分布の状況は, 図表 63 及び図表 64のとおりである 区分審理決定のあった判決人員 11 人について, 区分事件審判の実施状況をみると, 裁判官のみで構成する合議体により審理及び裁判がされたもの ( 以下 裁判官のみの合議体 という ) は 11 個 ( うち自白 6 個, 否認 5 個 ), 裁判官 3 人と裁判員 6 人で構成する合議体により審理及び裁判がされたもの ( 以下 裁判員を含む合議体 という ) は 1 個であった *1 また, 区分事件審判による部分判決の結果は, 全て有罪であった 図表 62 区分審理決定のあった判決人員及び審判の数ごとの内訳 判決人員 審判の数 2 個 3 個 4 個 5 個 6 個以上 11 11 - - - - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 審判の数は, 区分事件審判の数と併合事件審判の数の合計である 図表 63 開廷回数別の判決人員の分布及び平均開廷回数 ( 区分審理決定の有無別 ) 判決人員 開廷回数 2 回以内 3 回 4 回 5 回 6 回 7 回 8 回以上 平均開廷回数 ( 回 ) 1,104 19 354 315 190 90 58 78 4.6 区分審理決定あり 11 - - - - 1 1 9 14.9 区分審理決定なし 1,093 19 354 315 190 89 57 69 4.5 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 区分審理決定あり の開廷回数は, 区分事件審判及び併合事件審判の各開廷回数を合算したものである *1 区分事件審判における公判が開かれた平均合計時間は, 自白が 112.0 分, 否認が 1142.8 分であり, 平均開廷回数は, 自白が 2.5 回, 否認が 7.6 回であった 70

図表 64 開廷時間別の判決人員の分布及び平均開廷時間 ( 区分審理決定の有無別 ) 判決人員 360 分以内 開廷時間 480 分以内 600 分以内 720 分以内 840 分以内 960 分以内 960 分を超える 平均開廷時間 ( 分 ) 1,104 315 206 155 112 76 57 183 648.6 区分審理決定あり 11 - - 1-1 1 8 2,093.0 区分審理決定なし 1,093 315 206 154 112 75 56 175 634.1 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 開廷時間には公判準備に要した時間は含まない 3 区分審理決定あり の開廷時間は, 区分事件審判及び併合事件審判の各開廷時間を合算したものである 4 図表 55 は個別報告による概数であり, 本表と開廷時間が異なる場合がある 71

(7) 被害者参加 刑事損害賠償命令裁判員裁判対象事件における罪名別の参加申出をした被害者等の数及び被害者等の参加の態様等は, 図表 65のとおりである なお, 刑事損害賠償命令申立てがあった判決人員は,98 人である 図表 65 裁判員裁判における被害者参加の状況 ( 罪名別 ) 判決人員 参加を申し出た被害者等 うち参加を許可された被害者等 うち証人尋うち被告人問をした被質問をした害者等被害者等 うち刑訴法 316 条の 3 8 の意見陳述をした被害者等 うち刑訴法 292 条の 2 の意見陳述をした被害者等 253 404 400 92 167 257 305 殺人 82 130 130 35 54 88 101 傷害致死 57 94 92 15 37 61 66 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 27 44 44 7 10 20 33 ( 準 ) 強姦致死傷 22 33 33 6 13 20 27 強盗致傷 17 17 17 2 3 5 13 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 17 29 28 9 17 24 22 危険運転致死 14 29 28 5 14 19 21 強盗強姦 8 9 9 4 5 5 6 過失運転致死 3 9 9 4 8 8 6 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 2 2 2 2 2 2 2 ( 準 ) 強姦 1 1 1 1 1 1 1 自殺関与及び同意殺人 1 4 4 2 2 4 4 保護責任者遺棄致死 1 2 2-1 - 2 強盗 1 1 1 - - - 1 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による延べ人員 ( 判決人員は実人員 ) である 2 被害者等の数は, 延べ人員である 3 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 4 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 72

4 評議評議時間の平均及び分布状況 ( 自白 否認別, 罪名別及び開廷回数別 ) は, 図表 66ないし図表 68のとおりである なお, 評議時間は, 最終評議のみの時間であり, 中間評議の時間を含まない 図表 66 評議時間別の判決人員の分布及び平均評議時間 ( 自白否認別 ) 判決人員 240 分以内 評議時間 360 分以内 480 分以内 600 分以内 720 分以内 840 分以内 840 分を超える 平均評議時間 ( 分 ) 1,104 28 106 173 225 158 112 302 731.9 自白 568 24 91 127 140 72 48 66 560.1 否認 536 4 15 46 85 86 64 236 914.1 ( 注 ) 刑事通常第一審事件票による実人員である 73

図表 67 評議時間別の判決人員の分布及び平均評議時間 ( 罪名別 ) 判決人員 240 分以内 評議時間 360 分以内 480 分以内 600 分以内 720 分以内 840 分以内 840 分を超える 平均評議時間 ( 分 ) 1,104 28 106 173 225 158 112 302 731.9 殺人 292 9 20 43 52 46 28 94 805.7 強盗致傷 197 7 21 32 35 27 18 57 708.9 現住建造物等放火 135 1 20 24 35 22 11 22 630.9 傷害致死 102-5 10 23 15 5 44 848.9 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 2 15 22 21 13 10 13 578.0 ( 準 ) 強姦致死傷 68 2 8 11 19 7 7 14 612.2 麻薬特例法違反 36-3 8 6 4 8 7 675.9 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 - - 3 4 2 6 18 1136.2 覚せい剤取締法違反 31-3 3 14 5 4 2 594.8 危険運転致死 28 1 3 2 3 7 5 7 763.8 強盗強姦 24-2 5 7 4 2 4 762.6 銃刀法違反 10 5 1 1 3 - - - 361.0 偽造通貨行使 8 1 1 3 - - 1 2 556.8 傷害 8 - - - - 3 1 4 886.4 強盗 6 - - 3 - - 2 1 668.7 通貨偽造 4-3 1 - - - - 336.8 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 - - - - - 2 2 967.5 過失運転致死 4 - - - 1 - - 3 1102.5 ( 準 ) 強姦 3-1 - - - - 2 1196.7 保護責任者遺棄致死 3 - - 1 - - 1 1 688.7 逮捕監禁致死 3 - - 1 - - - 2 795.0 自殺関与及び同意殺人 2 - - - - - 1 1 1085.0 窃盗 2 - - - 1 - - 1 757.5 非現住建造物等放火 1 - - - - 1 - - 685.0 重過失致死 1 - - - - 1 - - 650.0 詐欺 1 - - - - - - 1 1275.0 爆発物取締罰則違反 1 - - - - 1 - - 700.0 危険運転致傷 1 - - - 1 - - - 485.0 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 3 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 4 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 74

図表 68 評議時間別の判決人員の分布及び平均評議時間 ( 開廷回数別 ) 判決人員 240 分以内 評議時間 360 分以内 480 分以内 600 分以内 720 分以内 840 分以内 840 分を超える 平均評議時間 ( 分 ) 1,104 28 106 173 225 158 112 302 731.9 開廷回数 2 回以下 19 3 2 8 4-2 - 431.2 3 回 354 15 71 89 82 49 25 23 514.1 4 回 315 6 23 55 77 60 32 62 643.1 5 回 190 1 7 14 36 29 25 78 806.3 6 回以上 226 3 3 7 26 20 28 139 1,159.9 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 裁判員裁判対象事件以外の事件について公判を開いた後, 裁判員裁判対象事件が併合されたものを含む 240 分以内 2.5% 840 分を超える 27.4% 360 分以内 9.6% 480 分以内 15.7% 840 分以内 10.1% 720 分以内 14.3% 600 分以内 20.4% 75

5 裁判の結果 罪名別, 自白 否認別に控訴人員をみると, 図表 69 のとおりであり, 庁別 罪名別の 終局区分及び罪名別の量刑分布状況は, 図表 70 及び図表 71 のとおりである 図表 69 罪名別 自白否認別の判決人員及び控訴人員 判決人員 うち自白うち否認 うち控訴 うち控訴 1,104 568 114 536 286 殺人 292 143 21 149 76 強盗致傷 197 101 23 96 48 現住建造物等放火 135 84 14 51 19 傷害致死 102 46 10 56 34 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 67 6 29 8 ( 準 ) 強姦致死傷 68 40 10 28 19 麻薬特例法違反 36 22 10 14 12 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 10 5 23 16 覚せい剤取締法違反 31 6-25 20 危険運転致死 28 12 4 16 12 強盗強姦 24 11 4 13 8 銃刀法違反 10 7 4 3 2 偽造通貨行使 8 7-1 - 傷害 8 - - 8 1 強盗 6 3 1 3 1 通貨偽造 4 4 - - - 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 - - 4 3 過失運転致死 4 - - 4 2 ( 準 ) 強姦 3 1 1 2 1 保護責任者遺棄致死 3 1-2 2 逮捕監禁致死 3 1 1 2 - 自殺関与及び同意殺人 2 - - 2 - 窃盗 2 - - 2 - 非現住建造物等放火 1 - - 1 - 重過失致死 1 - - 1 1 詐欺 1 1 - - - 爆発物取締罰則違反 1 - - 1 1 危険運転致傷 1 1 - - - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 3 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 4 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 76

図表 70-1 庁別 終局区分別の終局人員 庁名 終局人員 有罪 一有部罪無 罪 無罪 家裁へ移送 その他 庁名 終局人員 有罪 一有部罪無 罪 無罪 家裁へ移送 その他 1,126 1,086 4 12 2 22 広島地裁本庁 22 22 - - - - 東京地裁本庁 97 94-1 - 2 山口地裁本庁 8 8 - - - - 東京地裁立川支部 19 18-1 - - 岡山地裁本庁 17 16 - - - 1 横浜地裁本庁 58 56 1-1 - 鳥取地裁本庁 4 3 1 - - - 横浜地裁小田原支部 5 5 - - - - 松江地裁本庁 4 4 - - - - さいたま地裁本庁 66 62 - - - 4 福岡地裁本庁 29 29 - - - - 千葉地裁本庁 92 80-5 - 7 福岡地裁小倉支部 25 20 2 - - 3 水戸地裁本庁 32 30 - - - 2 佐賀地裁本庁 5 5 - - - - 宇都宮地裁本庁 16 16 - - - - 長崎地裁本庁 5 5 - - - - 前橋地裁本庁 17 17 - - - - 大分地裁本庁 6 6 - - - - 静岡地裁本庁 5 5 - - - - 熊本地裁本庁 8 8 - - - - 静岡地裁沼津支部 13 13 - - - - 鹿児島地裁本庁 12 12 - - - - 静岡地裁浜松支部 11 11 - - - - 宮崎地裁本庁 6 6 - - - - 甲府地裁本庁 6 6 - - - - 那覇地裁本庁 28 28 - - - - 長野地裁本庁 4 4 - - - - 仙台地裁本庁 15 15 - - - - 長野地裁松本支部 3 3 - - - - 福島地裁本庁 5 5 - - - - 新潟地裁本庁 9 9 - - - - 福島地裁郡山支部 11 11 - - - - 大阪地裁本庁 112 110-1 1 - 山形地裁本庁 8 8 - - - - 大阪地裁堺支部 23 21-2 - - 盛岡地裁本庁 3 3 - - - - 京都地裁本庁 20 20 - - - - 秋田地裁本庁 7 7 - - - - 神戸地裁本庁 33 33 - - - - 青森地裁本庁 7 7 - - - - 神戸地裁姫路支部 14 14 - - - - 札幌地裁本庁 31 31 - - - - 奈良地裁本庁 10 9-1 - - 函館地裁本庁 7 7 - - - - 大津地裁本庁 11 11 - - - - 旭川地裁本庁 3 3 - - - - 和歌山地裁本庁 4 3 - - - 1 釧路地裁本庁 8 8 - - - - 名古屋地裁本庁 56 54-1 - 1 高松地裁本庁 13 13 - - - - 名古屋地裁岡崎支部 20 20 - - - - 徳島地裁本庁 12 12 - - - - 津地裁本庁 8 8 - - - - 高知地裁本庁 8 8 - - - - 岐阜地裁本庁 16 15 - - - 1 松山地裁本庁 10 10 - - - - 福井地裁本庁 7 7 - - - - 金沢地裁本庁 9 9 - - - - 富山地裁本庁 3 3 - - - - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 終局区分の その他 は, 公訴棄却, 移送等である 3 裁判員裁判に関する事務を取り扱う支部以外の支部に起訴され, 当該支部の管轄区域を取扱区域とする本庁又は支部に回付された人員を除く 4 裁判員法 3 条 1 項の除外決定があった人員を除く 77

図表 70-2 罪名別 終局区分別の終局人員 罪名 終局人員 有罪 有罪 一部無罪 無罪 家裁へ移送 その他 1,126 1,086 4 12 2 22 殺人 298 288 1 2 1 6 強盗致傷 207 196-1 - 10 現住建造物等放火 137 134-1 - 2 傷害致死 103 100-2 - 1 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 96 - - - - ( 準 ) 強姦致死傷 70 67-1 - 2 麻薬特例法違反 36 36 - - - - 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 33 - - - - 覚せい剤取締法違反 31 26-5 - - 危険運転致死 28 26 1-1 - 強盗強姦 24 24 - - - - 銃刀法違反 10 10 - - - - 偽造通貨行使 8 8 - - - - 傷害 8 7 1 - - - 強盗 6 6 - - - - 通貨偽造 4 4 - - - - 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 4 - - - - 過失運転致死 4 4 - - - - ( 準 ) 強姦 3 3 - - - - 保護責任者遺棄致死 3 3 - - - - 逮捕監禁致死 3 3 - - - - 自殺関与及び同意殺人 2 2 - - - - 窃盗 2 1 1 - - - 非現住建造物等放火 1 1 - - - - 重過失致死 1 1 - - - - 詐欺 1 1 - - - - 爆発物取締罰則違反 1 1 - - - - 組織的犯罪処罰法違反 1 - - - - 1 危険運転致傷 1 1 - - - - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 その他 は, 公訴棄却, 移送等である 3 裁判員裁判に関する事務を取り扱う支部以外の支部に起訴され, 当該支部の管轄区域を取 扱区域とする本庁又は支部に回付された人員を除く 4 裁判員法 3 条 1 項の除外決定があった人員を除く 5 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の2 及び自動車運転死 傷処罰法 2 条に規定する罪である 6 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 7 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 78

図表 71 罪名別 量刑分布別 ( 終局区分別を含む ) の終局人員 終局区分 有 罪 終局人員 有罪人員 死刑 無期懲役 30 年以下 25 年以下 有期懲役 (%)控 3 年以下 家 訴 有裁そ申全無期の立 20 15 10 7 5 へ一う部全う罪保う保う禁他人年年年年年移部ち執部ち員以以以以以実護ち護ち錮送執行執下下下下下刑行観観猶行 猶 察 予 察 猶 予 予 控訴率 1,126 1,090 3 24 14 14 39 110 205 184 209 68 3 3 217 125 3 2 12 2 22 400 36.3 殺人 298 289 1 8 4 9 22 55 44 34 33 20 - - 59 31 - - 2 1 6 97 33.3 強盗致傷 207 196 - - - - 2 8 39 60 54 9 1 1 24 17 - - 1-10 71 36.0 現住建造物等放火 137 134 - - 1-4 6 9 16 32 14 1 1 52 33 - - 1-2 33 24.4 傷害致死 103 100 - - 2 - - 5 32 16 29 9 - - 7 2 - - 2-1 44 43.1 ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 96 - - - 1 1-4 3 28 11 1 1 48 32 - - - - - 14 14.6 ( 準 ) 強姦致死傷 70 67 - - 1-3 11 21 18 8 1 - - 4 4 - - 1-2 29 42.6 麻薬特例法違反 36 36 - - - - - 2 14 16 3 - - - 1 - - - - - - 22 61.1 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 33 2 15 4 1 4 6 1 - - - - - - - - - - - - 21 63.6 覚せい剤取締法違反 31 26 - - - - 1 6 16 2 1 - - - - - - - 5 - - 20 64.5 危険運転致死 28 27 - - - 2-2 11 6 6 - - - - - - - - 1-16 59.3 強盗強姦 24 24-1 2 1 2 6 9 2 1 - - - - - - - - - - 12 50.0 銃刀法違反 10 10 - - - - - - 1 5 3 1 - - - - - - - - - 6 60.0 偽造通貨行使 8 8 - - - - - - - - 1 - - - 7 1 - - - - - - - 傷害 8 8 - - - - - - - - 1 2 - - 5 2 - - - - - 1 12.5 強盗 6 6 - - - - - - - 2 1 - - - 3 1 - - - - - 2 33.3 通貨偽造 4 4 - - - - - - - - 1 - - - 3 - - - - - - - - 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 4 - - - - - - 1 2 1 - - - - - - - - - - 3 75.0 過失運転致死 4 4 - - - - - - - 1 1 - - - - - 2 1 - - - 2 50.0 ( 準 ) 強姦 3 3 - - - - - 2-1 - - - - - - - - - - - 2 66.7 保護責任者遺棄致死 3 3 - - - - - - 1-1 - - - 1 1 - - - - - 2 66.7 逮捕監禁致死 3 3 - - - - - - 1-1 1 - - - - - - - - - 1 33.3 自殺関与及び同意殺人 2 2 - - - - - - - - 1 - - - 1 - - - - - - - - 窃盗 2 2 - - - - - - 1 - - - - - 1 - - - - - - - - 非現住建造物等放火 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 重過失致死 1 1 - - - - - - - - - - - - - - 1 1 - - - 1 100.0 詐欺 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 爆発物取締罰則違反 1 1 - - - - - 1 - - - - - - - - - - - - - 1 100.0 組織的犯罪処罰法違反 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1 - - 危険運転致傷 1 1 - - - - - - - - - - - - 1 1 - - - - - - - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 その他 は, 免訴, 公訴棄却, 移送等である 3 罰金刑の終局人員はない 4 裁判員裁判に関する事務を取り扱う支部以外の支部に起訴され, 当該支部の管轄区域を取扱区域とする本庁又は支部に回付された人員を除く 5 裁判員法 3 条 1 項の除外決定があった人員を除く 6 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 7 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 8 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 79

6 控訴裁判員裁判による判決に対し, 控訴を申し立てた人員につき, 第一審の結果ごとの控訴理由及び控訴審結果の分布状況をみると, 図表 72 及び図表 73のとおりであり, 終局人員に占める破棄人員の割合及び破棄理由別人員の分布状況をみると, 図表 74のとおりである ( ただし, いずれも控訴審終局時を基準として作成する刑事控訴事件票に基づくデータであることに留意を要する ) また, 平成 20 年及び平成 21 年の裁判員裁判対象罪名の事件と平成 22 年から平成 2 8 年までの裁判員裁判対象事件における第一審受理から控訴審終局までの審理期間のデータを参考添付した 図表 72 第一審結果別の控訴理由の分布 ( 控訴審終局分 ) 被告人側 検察官 第一審の結果 控訴審終局人員 控訴審終局人員 刑訴法 377 378 条 訴訟手続の法令違反 法令適用の誤り 量刑不当 事実の誤認 控訴審判決後その他終局人の情状員 刑訴法 377 378 条 訴訟手続の法令違量刑不事実の判決後反 その他当誤認の情状法令適用の誤り ( 参考 ) 第一審終局人員 死刑 無期懲役 376 366 10 78 259 240 32 1 10-2 3 7-1 1,126 4 4-6 4 4 - - - - - - - - - 3 10 10 1 7 4 8 - - - - - - - - - 24 30 年以下 8 8 2 2 7 5 1 - - - - - - - - 14 25 年以下 6 6 - - 2 5 - - - - - - - - - 14 20 年以下 25 25 1 3 19 14 2-1 - - 1 - - - 39 15 年以下 49 49 3 9 32 37 2 - - - - - - - - 110 有 10 年以下 90 90 2 15 62 60 8 - - - - - - - - 205 期 懲 7 年以下 69 68-12 48 48 7-1 - 1-1 - - 184 役 5 年以下 79 78 1 16 61 42 9 1 - - - - - - - 209 3 年以下 30 27-7 20 16 3-3 - - 2 1 - - 68 うち一部執行猶予 1 1 - - 1 - - - - - - - - - - 3 うち全部執行猶予 6 4-4 2 3 - - 2 - - 2 - - - 217 有期禁錮 1 1-1 - 1 - - - - - - - - - 3 うち 全部執行猶予 1 1-1 - 1 - - - - - - - - - 2 無罪 5 - - - - - - - 5-1 - 5-1 12 家裁へ移送 - - - - - - - - - - - - - - - 2 その他 - - - - - - - - - - - - - - - 22 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票及び刑事控訴事件票による実人員である 2 控訴理由が複数ある場合には, 各欄に重複して計上した 3 控訴の申立てが被告人側, 検察官双方からされた場合には, 各欄の 控訴審終局人員 に重複して計上 した 4 控訴理由の その他 は, 刑の廃止 変更, 大赦等である 5 控訴趣意書提出前取下げ等の理由で判明しなかった場合は掲げていない ただし, 控訴審終局人員 には計上した 80

図表 73 第一審結果別の控訴審結果の分布 (控訴審の結果 無期懲役 10 10 - - - - - - 9 24 第一審の結果 控第参上訴に 3 うに 3 う一考告審控破よ 9 破審)ちよ 9 終ち取そ申訴棄棄終 7 7 下 局の立棄差る刑自る刑局条条げ 人他人却戻判人員 員も 1 訴も 1 訴員 の項法 の項法 376 299 5 5 44 18 28-153 1,126 死刑 4 4 - - - - - - 4 3 30 年以下 8 7 - - - - 1-4 14 25 年以下 6 6 - - - - - - 3 14 20 年以下 25 20 - - 3 1 2-12 39 有期懲役 15 年以下 49 41 2 2 2 1 4-24 110 10 年以下 90 76 - - 6 2 8-40 205 7 年以下 69 52 1 1 11 5 5-21 184 5 年以下 79 60 - - 13 5 6-23 209 3 年以下 30 19 - - 9 4 2-9 68 うち一部執行猶予 うち全部執行猶予 1 1 - - - - - - 1 3 6 3 - - 2 2 1-3 217 有期禁錮 1 1 - - - - - - 1 3 うち全部執行猶予 1 1 - - - - - - 1 2 無罪 5 3 2 2 - - - - 3 12 家裁へ移送 - - - - - - - - - 2 その他 - - - - - - - - - 22 ( 注 )1 刑事通常第一審事件票及び刑事控訴事件票による実人員である 2 上告申立人員 には, 上告申立後, 記録送付前に上告取下げがあった人員を含む 81

図表 74 終局人員に占める破棄人員の割合及び破棄理由別人員の分布 破棄人員 終局人員 376 破棄人員 ( 破棄率 (%)) 絶対的控訴理由 ( 刑事訴訟法 377 条 378 条 ) 49 (13.0) 4 訴訟手続の法令違反 ( 刑事訴訟法 379 条 ) 3 法令適用の誤り ( 刑事訴訟法 380 条 ) 1 量刑不当 ( 刑事訴訟法 381 条 ) 6 事実誤認 ( 刑事訴訟法 382 条 ) 9 判決後の情状 ( 刑事訴訟法 393 条 2 項 ) 27 その他 - ( 注 )1 刑事控訴事件票による実人員である 2 破棄理由が 2 以上の項目に該当する場合は, それぞれに計上した よって, 破棄理由欄の合計と破棄人員は一致しない場合がある 82

( 参考 ) 控訴審における終局人員の審級別平均審理期間の推移 ( 月 ) 第一審受理から終局第一審終局から控訴審記録受理控訴審記録受理から終局 25.0 20.0 15.0 10.0 控訴審 終局 記録受理終局 17.4 17.5 4.9 5.1 1.3 1.3 12.6 3.5 16.8 16.9 4.1 3.9 1.5 1.4 18.9 4.6 1.5 18.1 4.9 1.5 17.0 4.5 1.4 19.9 5.5 1.3 5.0 第一審 11.2 11.1 1.5 7.6 11.2 11.6 12.8 11.7 11.1 13.1 0.0 受理 平成 20 年 ( 裁判官裁判 ) 平成 21 年 ( 裁判官裁判 ) 平成 22 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 23 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 24 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 25 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 26 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 27 年 ( 裁判員裁判 ) 平成 28 年 ( 裁判員裁判 ) ( 注 )1 刑事控訴事件票による 2 控訴審における終局人員のうち, 処断罪名などが現住建造物等放火, 通貨偽造, 偽造通貨行使,( 準 ) 強制わいせつ致死傷,( 準 ) 強姦致死傷, 集団 ( 準 ) 強姦致死傷, 殺人, 傷害致死, 危険運転致死, 身代金拐取, 拐取者身代金取得等, 強盗致傷, 強盗致死 ( 強盗殺人 ), 強盗強姦及び強盗強姦致死の 15 罪名のものに限る なお, 上記 危険運転致死 は, 平成 27 年以降においては平成 25 年法律 86 号による改正前の刑法 208 条の 2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 3 終局人員は, 平成 22 年 (215 人 ), 平成 23 年 (452 人 ), 平成 24 年 (397 人 ), 平成 25 年 (367 人 ), 平成 26 年 (356 人 ), 平成 27 年 (353 人 ) 及び平成 28 年 (310 人 ) は第一審において裁判員の参加する合議体により審理及び裁判がされた人員, 平成 20 年 (702 人 ) 及び平成 21 年 (618 人 ) は第一審において裁判官のみの合議体により審理及び裁判がされた人員である 83

7 上告第一審が裁判員裁判の控訴審判決に対する上告審の終局人員につき, 控訴審の結果ごとの上告理由及び上告審結果の分布状況は, 図表 75 及び図表 76のとおりである また, 平成 20 年及び平成 21 年の裁判員裁判対象罪名の事件と平成 22 年から平成 2 8 年までの裁判員裁判対象事件における第一審受理から上告審終局までの審理期間のデータを参考添付した 図表 75 控訴審結果別の上告理由の分布 ( 上告審終局分 ) 控訴審の結果 上告審終局人員 憲法違反 判例違反 法令違反 被告人側 量刑不当 事実誤認 再審事由 その他 憲法違反 判例違反 法令違反 検察官側 量刑不当 事実誤認 再審事由 その他 憲法違反 判例違反 法令違反 双方 量刑不当 事実誤認 再審事由 その他 控訴棄却死刑無期 172 52 32 76 80 120 4 - - - - - - - - - - - - - - - 159 50 28 68 75 113 4 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-1 1 1 1 - - - - - - - - - - - - - - - - 30 年以下 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 25 年以下 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 20 年以下 1 1-1 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - 破棄自判 有期懲役 15 年以下 10 年以下 7 年以下 4-3 3 2 2 - - - - - - - - - - - - - - - - 2 1-1 - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5 年以下 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3 年以下 1 - - - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - うち一部執行猶予 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - うち全部執行猶予 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 無罪 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 破棄差戻し 移送 公訴棄却 3 - - 2-3 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ( 注 )1 刑事上告事件統計カードによる実人員である 2 上告理由が複数ある場合には, 各欄にそれぞれ重複して計上した 3 上告理由の その他 は, 刑の廃止 変更, 大赦等である 4 上告趣意書提出前取下げ等の理由で判明しなかった場合は掲げていない ただし, 上告審終局人員には計上した 84

図表 76 控訴審結果別の上告審結果の分布 控訴審の結果 上告審終局人員 判決 上告棄却 決定 差戻し 移送 破棄 自判 公訴棄却 取下げ 控訴棄却死刑無期 172 7 141 - - - 24 159 7 130 - - - 22 - - - - - - - 1-1 - - - - 30 年以下 - - - - - - - 25 年以下 - - - - - - - 20 年以下 1-1 - - - - 破棄自判 有期懲役 15 年以下 10 年以下 7 年以下 5 年以下 4-4 - - - - 2-1 - - - 1 1 - - - - - 1 - - - - - - - 3 年以下 1-1 - - - - うち一部執行猶予 - - - - - - - うち全部執行猶予 - - - - - - - 無罪 - - - - - - - 破棄差戻し 移送 公訴棄却 3-3 - - - - - - - - - - - ( 注 ) 刑事上告事件統計カードによる実人員である 85

( 参考 ) 上告審における終局人員の審級別平均審理期間の推移 第一審受理から終局第一審終局から控訴審記録受理控訴審記録受理から終局 控訴審終局から上告審記録受理 上告審記録受理から終局 ( 月 ) 32.0 30.0 27.2 7.4 上告審 終局 記録受理 4.8 1.0 1.0 21.8 23.9 24.2 3.8 4.2 25.3 4.5 26.1 4.7 20.0 控訴審 終局 記録受理 終局 6.1 1.5 7.3 1.6 14.5 2.5 19.5 2.8 1.1 4.2 3.9 1.0 4.5 1.0 1.1 1.2 5.0 5.3 5.7 1.5 1.4 1.4 1.2 5.9 1.5 10.0 第一審 13.8 14.7 0.9 4.0 1.4 1.5 9.9 1.5 10.9 12.6 12.2 12.5 12.8 5.7 0.0 受理平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 ( 裁判官裁判 ) ( 裁判官裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 裁判員裁判 ) ( 注 )1 刑事上告事件統計カードによる 2 上告審における終局人員のうち, 処断罪名などが現住建造物等放火, 通貨偽造, 偽造通貨行使,( 準 ) 強制わいせつ致死傷,( 準 ) 強姦致死傷, 集団 ( 準 ) 強姦致死傷, 殺人, 傷害致死, 危険運転致死, 身代金拐取, 拐取者身代金取得等, 強盗致傷, 強盗致死 ( 強盗殺人 ), 強盗強姦及び強盗強姦致死の 15 罪名のものに限る 3 終局人員は, 平成 22 年 ( 裁判員裁判 )(33 人 ), 平成 23 年 ( 裁判員裁判 )(154 人 ), 平成 24 年 ( 裁判員裁判 )(173 人 ), 平成 25 年 ( 裁判員裁判 )(159 人 ), 平成 26 年 ( 裁判員裁判 )(170 人 ), 平成 27 年 ( 裁判員裁判 )(133 人 ) 及び平成 2 8 年 ( 裁判員裁判 )(137 人 ) は第一審において裁判員の参加する合議体により審理及び裁判がされた人員, 平成 20 年 ( 裁判官裁判 )(259 人 ) 及び平成 21 年 ( 裁判官裁判 ) (277 人 ) は第一審において裁判官のみの合議体により審理及び裁判がされた人員である 86

第 4 その他 第 4 その他本項では, 第 2 裁判員等の選任に関する実施状況について 及び第 3 裁判員の参加する公判手続の実施状況について のいずれにも関係し, 又はいずれにも該当しない統計数値を示すこととした 具体的には,1) 弁護人の状況,2) 外国人事件の状況,3) 手話通訳人等の状況,4) 裁判員法違反事件の処理状況を示した 87

第 4 その他 弁護人の選任状況を罪名別にみると, 図表 77 のとおりである 図表 77 弁護人の私選国選別の判決人員 ( 罪名別 ) 判決人員 私選弁護人が選任された人員 国選弁護人が選任された人員 1,104 216 (19.6) 952 (86.2) 殺人 292 47 (16.1) 253 (86.6) 強盗致傷 197 29 (14.7) 183 (92.9) 現住建造物等放火 135 14 (10.4) 124 (91.9) 傷害致死 102 28 (27.5) 83 (81.4) ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 19 (19.8) 83 (86.5) ( 準 ) 強姦致死傷 68 16 (23.5) 59 (86.8) 麻薬特例法違反 36 20 (55.6) 20 (55.6) 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 6 (18.2) 29 (87.9) 覚せい剤取締法違反 31 6 (19.4) 29 (93.5) 危険運転致死 28 10 (35.7) 19 (67.9) 強盗強姦 24 2 (8.3) 24 (100.0) 銃刀法違反 10 8 (80.0) 2 (20.0) 偽造通貨行使 8 1 (12.5) 8 (100.0) 傷害 8 1 (12.5) 7 (87.5) 強盗 6 1 (16.7) 6 (100.0) 通貨偽造 4-4 (100.0) 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 1 (25.0) 3 (75.0) 過失運転致死 4 2 (50.0) 3 (75.0) ( 準 ) 強姦 3 1 (33.3) 2 (66.7) 保護責任者遺棄致死 3 2 (66.7) 1 (33.3) 逮捕監禁致死 3-3 (100.0) 自殺関与及び同意殺人 2 1 (50.0) 1 (50.0) 窃盗 2-2 (100.0) 非現住建造物等放火 1-1 (100.0) 重過失致死 1-1 (100.0) 詐欺 1-1 (100.0) 爆発物取締罰則違反 1 1 (100.0) - 危険運転致傷 1-1 (100.0) ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 同一被告人に対し私選弁護人及び国選弁護人が選任された場合には重複して計 上した 3 ( ) は判決人員に対する割合 (%) である 4 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑法 208 条の2 及び自 動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 5 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する罪である 6 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 88

第 4 その他 通訳翻訳人の付いた外国人の被告人につき, 主要罪名別及び言語別に判決人員数をみる と, 図表 78 及び図表 79 のとおりである 図表 78 罪名別の通訳翻訳人の付いた外国人の判決人員 判決人員 うち通訳翻訳人の付いた外国人 1,104 64 (5.8) 殺人 292 14 (4.8) 強盗致傷 197 12 (6.1) 現住建造物等放火 135 2 (1.5) 傷害致死 102 5 (4.9) ( 準 ) 強制わいせつ致死傷 96 - ( 準 ) 強姦致死傷 68 - 麻薬特例法違反 36 2 (5.6) 強盗致死 ( 強盗殺人 ) 33 - 覚せい剤取締法違反 31 23 (74.2) 危険運転致死 28 - 強盗強姦 24 1 (4.2) 銃刀法違反 10 - 偽造通貨行使 8 2 (25.0) 傷害 8 2 (25.0) 強盗 6 1 (16.7) 通貨偽造 4 - 集団 ( 準 ) 強姦致死傷 4 - 過失運転致死 4 - ( 準 ) 強姦 3 - 保護責任者遺棄致死 3 - 逮捕監禁致死 3 - 自殺関与及び同意殺人 2 - 窃盗 2 - 非現住建造物等放火 1 - 重過失致死 1 - 詐欺 1 - 爆発物取締罰則違反 1 - 危険運転致傷 1 - ( 注 )1 刑事通常第一審事件票による実人員である 2 ( ) は判決人員に対する割合 (%) である 3 危険運転致死 は, 平成 25 年法律第 86 号による改正前の刑 法 208 条の2 及び自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する罪である 4 過失運転致死 は, 自動車運転死傷処罰法 5 条に規定する 罪である 5 危険運転致傷 は, 自動車運転死傷処罰法 2 条に規定する 罪である 89

第 4 その他 図表 79 言語別の通訳翻訳人の付いた外国人の判決人員 判決人員 中国語 64 16 北京語 13 広東語スペイン語英語ベトナム語 3 9 8 7 韓国 朝鮮語 5 フィリピノ ( タガログ ) 語 5 ポルトガル語 4 タイ語アラビア語ペルシャ語ウルドゥー語 3 2 2 1 マレー語 1 ルーマニア語 1 ( 注 ) 刑事通常第一審事件票による実人員である 90

第 4 その他 被告人に対し, 手話通訳人等を付した人員は図表 80 のとおりである 図表 80 手話通訳人等の付いた被告人の判決人員 手話通訳人等の付いた被告人の判決人員 1 ( 注 ) 刑事通常第一審事件票による実人員である 手話通訳, 要約筆記, 点字翻訳を要した裁判員候補者及び裁判員等の人員は, 図表 81 のとおりである また, 障害を有する裁判員候補者及び裁判員等に対して, 手話通訳, 要約筆記, 点字翻訳, 車いすの貸出, 職員による付添い等, 何らかの対応を行ったとして報告がされた事件は 43 件あった 図表 81 手話通訳 要約筆記 点字翻訳を要した裁判員候補者, 裁判員等の員数 選任手続期選任された日に出席した裁判員 補充裁判員候補裁判員者 30,313 8,503 うち手話通訳 2 2 うち要約筆記 6 1 うち点字翻訳 2 - ( 注 )1 のうち選任手続期日に出席した裁判員候補者は, 刑事通常第一審事件票による延べ人員である 2 1 以外の人員は, 刑事局への個別報告による実人員であり, 概数である 91

第 4 その他 裁判員法違反事件の処理状況は, 図表 82 のとおりである 図表 82 裁判員法違反事件の処理状況 新受人員 終局人員 2 - ( 注 )1 刑事局への個別報告による実人員であり, 概数である 2 回付による新受人員及び回付による終局人員を除く 裁判員候補者及び裁判員等に対し, 過料の制裁を行ったとして報告がされた事件はな かった 92