2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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はじめに 平成 28 年度税制改正において 租税特別措置法等の一部が改正され 相続又は遺贈により被相続人の居住の用に供されていた一定の家屋及びその敷地等の取得をした個人が当該家屋又はその敷地等を譲渡した場合の所得税及び個人住民税の特例措置が新たに創設された 市町村では 本特例措置 ( 空き家の発生を

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

やさしい税金教室

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

所得税確定申告セミナー

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

土地 建物の譲渡に伴う課税 所得税 住民税 譲渡所得の計算個人が不動産を譲渡した場合には 出た利益 ( 譲渡所得 ) に対して所得税と住民税が課税されます 課税譲渡所得 = 譲渡収入金額 - 取得費 ( 1)- 譲渡費用 ( 2)- 特別控除額 1 取得費 : 譲渡した不動産の取得に要した費用 購入

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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住宅借入金等特別控除の入力編

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

Taro-町耐震改修助成要綱 j

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡益)編

②業務チェックリスト 譲渡_②案_ 【修正】

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

住宅借入金等特別控除の入力編

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

第2 質疑応答

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

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5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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第 5 章 N

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が消費税の課税対象となります 土地や建物を売った場合の譲渡所得の税金計算のしくみ 譲渡所得の計算のあらまし 個人が 土地や建物を売却し 利益 ( 譲渡益 ) が生じた場合には その利益に対して所得税と住民税がかかります この課税対象となる利益のことを 税法上 譲渡所得 ( 金額 ) と呼んでいます

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

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必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

平成 30 年度版 階上町安全安心住宅リフォーム促進支援事業 住宅リフォーム補助制度のご案内 ~ 目次 ~ 1. 階上町住宅リフォーム促進支援事業 補助率と補助金上限額 補助対象となる費用 補助金額の算出方法 申請から補助金の支払いまで

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別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

情報通信機器等を取得した場合等の所得税額の特別控除に関する明細書 ( 本表 ) 情報通信機器等に係る繰越税額控除限度超過額の計算上控除される金額に関する明細書 ( 付表 ) 政党等寄附金特別控除額の計算明細書 国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書 返品調整引当金に関する明細書 退職給与引当金

木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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2. 申請を受けた者が指定確認検査機関の場合 申請を受けた指 名 称 印 定確認検査機 住 関 指定年月日及び 指定番号 指定をした者 申請受理日 平成 年 月 日 3. 申請を受けた者が登録住宅性能評価機関の場合 申請を受けた登 名 称 印 録住宅性能評価 住 機関 登録年月日及び 登録番号 登録

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

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新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

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b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

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藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

Transcription:

空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 空き家の譲渡所得の 3,000 万円特別控除 ) について 1. 制度の概要 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに 被相続人の居住の用に供していた家屋を相続した相続人が 当該家屋 ( 耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り その敷地を含む ) 又は取壊し後の土地を譲渡した場合には 当該家屋又は土地の譲渡所得から 3,000 万円を特別控除する 本措置のイメージ 1! 耐震リフォーム ( 耐震性がある場合は不要 ) 譲渡 3! 相続 空き家の譲渡所得 3,000 万円特別控除の適用 ( ) 被相続人が居住の用に供していた家屋及びその敷地 空き家 2! 取壊し 更地 ( ) 本特例を適用した場合の譲渡所得の計算譲渡所得 = 譲渡価額 - 取得費 ( 譲渡価額 5%( ))- 譲渡費用 ( 除却費用等 ) - 特別控除 3,000 万円 取得費が不明の場合 譲渡価額の5% で計算 具体例 相続した家屋を取り壊して 取壊し後の土地を500 万円で譲渡した場合 < 前提条件 > 本特例を適用する場合の所得税 個人住民税額 : 0 円 昭和 55 年建築 除却費 200 万円 被相続人が20 年間所有 取得価額不明 本特例がない場合の所得税 個人住民税額 : 55 万円 譲渡 ( 500 万円 - 500 万円 5% - 200 万円 - 3,000 万円 ) 20% = 0 円 ( 500 万円 - 500 万円 5% - 200 万円 ) 20% = 55 万円 1

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月 2 日に相続が発生した場合 本特例の対象となる譲渡期間 : 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 12 月 31 日 イメージ図 黄色矢印 ( ) 期間中に行われた譲渡が特例の対象 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 4/1 1/1 を除く 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までの譲渡 1/2~(H26.1.1 が相続発生日である場合を含む ) 1/2~(H27.1.1 が相続発生日である場合を含む ) 相続発生日 特例の適用期間 1/2~(H28.1.1 が相続発生日である場合を含む ) 1/2~ H32 12/31 2 相続した家屋の要件 特例の対象となる家屋は 次の要件を満たすことが必要 1 相続の開始の直前において被相続人の居住の用に供されていたものであること 2 相続の開始の直前において当該被相続人以外に居住をしていた者がいなかったものであること 3 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された家屋 ( 区分所有建築物を除く ) であること 4 相続の時から譲渡の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと ( 相続した家屋を取り壊して土地のみを譲渡する場合には 取り壊した家屋について相続の時から当該取壊しの時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと かつ 土地について相続の時から当該譲渡の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと ) 3 譲渡する際の要件 特例の対象となる譲渡は 次の要件を満たすことが必要 1 譲渡価額が 1 億円以下 2 家屋を譲渡する場合 ( その敷地の用に供されている土地等も併せて譲渡する場合も含む ) 当該譲渡時において 当該家屋が現行の耐震基準に適合するものであること 2

3. 他の税制との適用関係 本特例は 自己居住用財産を譲渡した場合の 3,000 万円特別控除又は自己居住用財産の買換え等に係る特例措置のいずれかとの併用が可能 本特例は 相続財産譲渡時の取得費加算特例と選択適用 相続した空き家を譲渡した場合の 3,000 万円特別控除 ( 4) 同一年内に併用する場合 2 つの特例合わせて 3,000 万円が控除限度額となる ( 上限あり ) ( 譲渡価額要件 :1 億円以下 ) 選択制 自己居住用財産を譲渡した場合の 3,000 万円特別控除 ( 譲渡価額要件 : なし ) ( 2) 相続財産譲渡時の取得費加算特例 ( 1) 選択制 自己居住用財産の買換え等に係る特例措置 ( 譲渡価額要件 :1 億円以下 ) ( 3) 1 相続により取得した土地 建物などを 一定期間内に譲渡した場合に 相続税額のうち一定金額を譲渡資産の取得費に加算することができる特例 ( 租特法 39) 2 マイホームを売った場合に 譲渡所得から最高 3,000 万円まで控除ができる特例 ( 租特法 35) 3 特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例 ( 租特法 36の2) 特定の居住用財産を交換した場合の長期譲渡所得の課税の特例( 租特法 36の5) 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除( 租特法 41の5) 特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除 ( 租特法 41の5の2) をいう 4 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除 ( 租特法 41) との能 3

4. 特例措置の適用を受けるために必要な書類 本特例の適用を受けるに当たっては 申請者は以下の書類を税務署に提出する必要がある (1) 家屋又は家屋及び敷地等を譲渡する場合 1 譲渡所得の金額の計算に関する明細書 確定申告書の提出に合わせて 譲渡所得の内訳書 として提出 2 被相続人居住用家屋及びその敷地等の登記事項証明書等 法務局にて家屋及びその敷地等の登記事項証明書等を取得可能 3 被相続人居住用家屋又はその敷地等の売買契約書の写し等 家屋又は敷地等の買主との売買契約書の写し等を提出 4 被相続人居住用家屋等確認書 被相続人居住用家屋の所在市町村に申請し 交付を受ける ( 詳細は次頁 ) 5 被相続人居住用家屋の耐震基準適合証明書又は建設住宅性能評価書の写し 証明書類 発行機関 耐震基準適合証明書 建築士 ( 建築士法第 2 条第 1 項 ) 指定確認検査機関 ( 建築基準法第 77 条の 21 第 1 項 ) 登録住宅性能評価機関 ( 住宅に品質確保の促進等に関する法律第 5 条第 1 項 ) 住宅瑕疵担保責任保険法人 ( 特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律第 17 条第 1 項 ) 建設住宅性能評価書の写し 登録住宅性能評価機関 (2) 家屋の取壊し 除却又は滅失後の敷地等を譲渡する場合 ( 各書類の詳細は (1) と同じ ) 1 譲渡所得の金額の計算に関する明細書 2 被相続人居住用家屋及びその敷地等の登記事項証明書等 3 敷地等の売買契約書の写し等 4 被相続人居住用家屋等確認書 4

5. 被相続人居住用家屋等確認書を交付するために必要な書類 被相続人居住用家屋等確認書は (1) 又は (2) に掲げる事項を以下の書類により 被相続人居住用家屋の所在市区町村にて確認 交付を受ける (1) 相続した家屋又は家屋及び敷地等の譲渡 (2) 相続した家屋の取壊し等後の敷地等の譲渡 1 相続の開始の直前において 被相続人が当該家屋を居住の用に供しており かつ 当該家屋に被相続人以外に居住をしていた者がいなかったこと 2 当該家屋又は当該家屋及びその敷地等が相続の時から譲渡の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと 2 当該家屋が相続の時からその全部の取壊し 除却又は滅失の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと 3 当該家屋の敷地等が相続の時から譲渡の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと 4 当該家屋の敷地等が取壊し 除却又は滅失の時から譲渡の時まで建物又は構築物の敷地の用に供されていたことがないこと 書類 ( 申請者が用意し 市区町村に提出 ) (A) 被相続人の除票住民票の写し (B) 被相続人居住用家屋の譲渡時の相続人の住民票の写し 上記の書類については 市区町村が住民基本台帳法第 12 条の 2 第 1 項及び第 20 条第 2 項の規定に基づく公用請求により入手している場合には 当該書類の提出は不要 (C) 家屋又はその敷地等の売買契約書の写し等 (2) の場合は以下を提出 被相続人居住用家屋の取壊し 除却又は滅失後の敷地等の売買契約書の写し等 被相続人居住用家屋の除却工事に係る請負契約書の写し (D) 以下のいずれか 電気若しくはガスの閉栓証明書又は水道の使用廃止届出書 当該家屋の媒介契約を締結した宅地建物取引業者が 当該家屋の現況が空き家であり かつ 当該空き家は除却又は取壊しの予定があることを表示して広告していることを証する書面の写し 当該家屋又はその敷地等が 相続の時から譲渡の時まで事業の用 貸付けの用又は居住の用に供されていたことがないこと の要件を満たしていることを所在市区町村が容易に認めることができるような書類例 ) 所在市区町村が認める者 ( 当該家屋の管理委託事業者 シルバー人材センター 地縁団体 所在市区町村と空き家対策について連携協定等を締結している NPO 法人 事業者団体の傘下企業等 ) が当該家屋の譲渡の時までに管理を行っていることの証明書 (E) 当該家屋の取壊し 除却又は滅失の時から譲渡の時までの被相続人居住用家屋の敷地等の使用状況が分かる写真 (F) 当該家屋の取壊し 除却又は滅失の時から当該取壊し 除却又は滅失後の敷地等の譲渡の時までの間の当該敷地等における相続人の固定資産課税台帳の写し又は固定資産税の課税明細書の写し 当該家屋の除却工事に係る請負契約書の写し 再掲 ( 注 1) 上記書類により確認を行うことが原則だが これらの書類により確認ができなかった場合であっても 代替書類 補完書類の提出及びヒアリング 申請者からの申立により確認ができたときは 被相続人居住用家屋等確認書の交付が可能 ( 注 2) 被相続人居住用家屋等確認書は 被相続人居住用家屋等確認書の交付のための提出書類の確認表 とともに交付を受ける 5