構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

(2) 行政の高度化 効率化国や地方公共団体においてデータ活用により得られた情報を根拠として政策や施策の企画及び立案が行われることで (EBPM:Evidence Based Policy Making) 効果的かつ効率的な行政の推進につながる (3) 透明性 信頼の向上政策立案等に用いられた公共デ

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資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

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取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

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平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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この結果 早期に導入希望を表明した市町村が2 市町あり 現在 人口規模や実現内容が類似する団体に声をかけ 共同で取り組めるよう支援を行っています 併せて 大阪版自治体クラウドの実現に向け 大阪府から依頼した出力様式をベンダーから標準システムとして提供できないか等の検討を行い 計画作りを進めていきます

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

1 マイキープラットフォーム構想の概要 マイキープラットフォーム構想とはマイナンバーカードのマイキー部分 (IC チップの空きスペースと公的個人認証の部分で 国や地方自治体といった公的機関だけでなく 民間でも活用できるもの ) を活用して マイナンバーカードを公共施設や商店街などに係る各種サービスを

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問題意識 1 現状 現在の制度 (1) 交付金 件数 : 326 件 (H19) 557 件 (H23) 雪害 震災除く 支援額 : 168 百万 (H19) 180 百万 (H23) 雪害 震災除く 一事業当たりの支援額 : 約 50 万円 (H19~21) 約 35 万円 (H22~23) 交付

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

平成 29 年 4 月 14 日 第 7 回参考資料 : 官民戦略プロジェクト 10 取組状況 首相官邸 平成 29 年 5 月 12 日 第 8 回資料 1:Society5.0で実現する新たな経済 社会システム~ 第 4 次産業革命推進に際しての戦略分野第 8 回資料 2: 日本の 人材力 の抜

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

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スライド 1

新事業・サービスの創出プロセスと各プロセスに含まれるタスク

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【課題1】海外の企業・人材が東京でビジネスをしやすい環境づくり~【参考】民間によるビジネス交流拠点の例

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

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クラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示認定制度の認定サービス開示情報

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様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

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新たな外国人材受入れ制度の検討経緯及び概要 平成 30 年 7 月 12 日 経済産業省 製造産業局 今年 2 月 20 日の経済財政諮問会議において 総理から以下の指示 安倍政権として いわゆる移民政策をとる考えはありません この点は堅持します 他方で 5 年間のアベノミクスによって 有効求人倍率

活動状況調査

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

資料9

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

各取組は PDCA サイクルを回し効果を評価し 目標が達成できない見通しとなったときは さらなる総量の縮減や取組 体制の強化等 基本方針等を見直します [ 図表 40] [ 図表 40:PDCA サイクル ] 計画修正 Action 計画修正 Action Plan Check 計画等修正 Acti

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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( 常任本部会議の設置等 ) 第 9 条本部に常任本部会議を設置する 2 常任本部会議は 委員長 副委員長及び委員で組織する 3 委員長は 第 11 条第 1 項に規定する最高情報統括責任者をもって充てる 4 委員長は 常任本部会議の事務を総理する 5 副委員長は ICTに関する事務を分掌するプロジ

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

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2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

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地域資源活用分科会報告の概要 平成 29 年 5 月 24 日 地域 IoT 実装推進タスクフォース地域資源活用分科会

構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の現状と新たな潮流 3. 制度面における環境変化 4. 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用に向けた推進方策 第 3 章地域におけるシェアリングエコノミーの推進 1. 地域におけるシェアリングエコノミーの現状と環境変化 2. 地域におけるシェアリングエコノミーの利活用に向けた推進方策 第 4 章更なる検討事項

第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 2 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 - 地方自治体が保有する膨大なデータの利活用が可能に - - 個人等の遊休資産 ( 空間 モノ スキル等 ) がシェア可能に - 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 ( 例 ) ( 株 ) カーリル オープンデータを活用した図書館検索サービス 会津若松市 住民情報を活用した市内のバス路線の最適化 ( 例 ) 地域におけるシェアリングエコノミーの推進 地域の遊休スペースの活用 地域の人との交流 体験機会の提供 地域の課題解決 地域の活性化の手法を大きく変革する可能性 官民が協働して地域づくりに取り組む新たな潮流へ 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 利用者主体の地域資源活用 安全性 信頼性の確保 多様な連携 協働の推進 部局の枠 行政 民間の枠を超えた 安全性 信頼性の確保 見える化 多様な連携 協働の推進による 利用者主体 の地域資源活用 による利用者の不安解消 自律的に運営できる環境の実現 3 つの基本的視点を踏まえた具体的方策を推進

第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 3 ( 参考 )IoT 時代の新たな地域資源の活用に関する取組例 オープンデータ ビッグデータの利活用 オープンデータを活用した民間サービス 利用者情報を踏まえた行政サービスの提供 ( 株 ) カーリル会津若松市 オープンデータを活用した図書館利用者向けの検索サービス 市民向けポータルサイトで利用者の属性情報に応じて行政情報 サービスを提供 対応図書館 6,800 館以上 ( 公共図書館の 93% 以上 ) 登録ユーザー数約 3 万人 ( 市民の約 2 割 ) 閲覧回数約 20 万回 (2015 年 12 月 ~) シェアリングエコノミー 空き時間やスキルの活用による働く機会の創出 インターネットを通してご近所での助け合いを実現するアプリケーションサービス 遊休スペースや駐車場の活用による地域貢献 八王子市 首都大学東京と高尾山周辺の予約制駐車場システムを提供 60 代専業主婦 ( 首都圏在住 ) の場合 仕事実績 196 件 主な仕事 掃除 料理代行 月収例 約 100,000 円 たかお まちパーキング協力駐車場の場合 ウェブアクセス数 2,051 人 利用実績 33 件 (2016 年 11 月 17 日 ~2017 年 1 月 30 日 ) 手数料の一部をまちづくり資金に

第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 4 政府 独立行政法人 地方自治体等が保有する公共データは 国民共有の財産であるため オープンデータ化が求められており 新事業の創出 公共サービスの向上や行政の透明性の確保等が期待 地方自治体自らが 部局 分野横断的にビッグデータを有効活用するとともに 広域自治体間や官民でのデータの共有 活用を推進することで 地域における行政課題の精緻な分析 政策の企画立案 効果検証や新たな行政サービスの実現が期待 1. 地域におけるオープンデータ利活用の推進 推進の取組と課題政府全体 : 平成 24 年度から 内閣官房を中心にデータカタログサイト開設等の施策を推進 28 年 5 月には オープンデータ2.0 を策定 総務省 : 平成 24 年度から 実証を通じた共通 APIの確立 公開側 利用側のガイド策定などの標準化 利活用モデルの構築等を推進 2. 地域におけるビッグデータ利活用の推進 現状と新たな潮流 地方自治体のデータ利活用は 個々の業務に閉じた利活用が中心 特に住民情報を含むデータの活用が不十分 その要因として 1 どのような活用が可能かわからない 2 情報セキュリティ 個人情報の利活用に係る運用面 技術面の不安 3 スキル 人材の不足といった課題 オープンデータに取り組む自治体は 約 280(/1788) にとどまる 1 効果 メリット ニーズが不明確 ( 地方自治体 ) 2 シーズ ニーズのマッチングが必要 ( 民間 ) 3 人的リソースが不足 どう取り組んでいいかわからない ( 地方自治体 ) との声 一部の先進自治体や海外の都市では 部局 分野横断的にデータ利活用する新たな取組が進展 1 共通プラットフォームの確立と民間サービスの活用 2 住民情報を含むデータの活用 3 官民連携による人材育成 交流 3. 制度面における環境変化 官民データ活用推進基本法の施行等により 地域におけるオープンデータ ビッグデータの取組の一層の進展が期待

第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 5 4. 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用に向けた推進方策 政府全体の取組も踏まえつつ 以下の方策を講じることで 地方自治体 民間企業等の取組を加速化し 官民データ活用推進基本法による都道府県 市町村の基本計画の策定 運用を積極的に支援 オープンデータ利活用に向けた推進方策 ビッグデータ利活用に向けた推進方策 必要性 効果等の 見える化 シーズ ニーズのマッチング ノウハウ充実 凡例 新規施策 拡充 強化 利活用の現状等調査 分析 実証を通じた利活用モデルの構築 諸外国の先進事例 優良事例の調査 分析 データを保有する自治体等とそれを活用する民間との調整 仲介機能の創設 データの加工 公開などを習得できるオープンデータ テストベッド ( 仮称 ) の整備 現行のオープンデータに関するガイド等の抜本的な検証 必要な改定 シンポジウム 研修等を通じた意識醸成 地域情報化アドバイザーの活用 必要性 効果等の 見える化 運用ルールの明確化民間クラウドの活用推進ノウハウ充実 意識醸成連携 協働の推進 汎用性の高いモデルづくりの推進 国内外の優良事例の発掘 周知 展開 住民情報の取扱いルールを含む庁内データ利活用運用ガイド ( 仮称 ) の整備 民間クラウドサービスを活用する際のセキュリティ水準 要件等の検証 整理 研修カリキュラム 教材等の開発 職員向け研修データアカデミー ( 仮称 ) の展開 企業 市民 学生向けワークショップ等の実施 スタートアップの育成支援 地域情報化アドバイザーの活用 自治体と民間とのマッチング支援

第 3 章地域におけるシェアリングエコノミーの推進 6 1. 地域におけるシェアリングエコノミーの現状と環境変化 シェアリングエコノミー推進の背景及び意義 シェアリングエコノミー : 個人等が保有する活用可能な遊休資産等 ( 資産 ( 空間 モノ カネ等 ) や能力 ( スキル 知識等 )) を インターネット上のマッチングプラットフォームを介して他の個人等も利用可能とする経済活性化活動 地方自治体 5 市がシェアリングシティ宣言を行うなど 地域活性化 地方創生に貢献 政府における対応 認知度等 : 認知度や利用意向は総じて低く 地方自治体の理解も進んでいないため 利用者への浸透が図りにくい 普及の壁 : 現行法令への抵触のおそれ 事故やトラブルに対する不安が 利活用を阻害する障壁となっている シェアリングエコノミー検討会議中間報告書 ( 平成 28 年 11 月 内閣官房 IT 総合戦略室 ) 1 自主的ルールによる安全性 信頼性の確保 2 グレーゾーン解消に向けた取組等 3 先行的な参照モデルの構築 4 推進体制の整備 2. 地域におけるシェアリングエコノミーの利活用に向けた推進方策 凡例 新規施策 拡充 強化 普及に向けた課題やシェアリングエコノミー検討会議中間報告書等を踏まえ 総務省として以下の方策を実施 理解醸成 地域情報化アドバイザーの活用 優良事例の周知 展開 事業環境の整備 規制を含む制度の在り方についての政府全体での検討への参画 起業家万博を活用した優良事例の訴求 民間 PF の 自治体と民間プラットフォームを提供する ルールの 参照モデル構築によるルールの整備等 活用 連携 シェア事業者とのマッチング支援 明確化 優良事例の横展開

第 4 章更なる検討事項 7 地域 IoT 実装推進ロードマップへの反映 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用やシェアリングエコノミーといった新たな地域資源の活用は 新サー ビス 新ビジネスの創出や 行政の高度化 新たな行政サービスの実現を果たすものであり 全国の各地域の隅々に波 及させていくことが適当 地域 IoT 実装推進ロードマップ の改訂に当たり 官民協働サービス 分野を追加し 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用 シェアリングエコノミーを 分野別モデル として位置付け タスクフォースで具体的工程を検討 地域資源活用を支える新たなファンディング手法の活用 地域における自律的 持続的な運営や地域の中小 ベンチャー企業の活力を引き出す仕組みとして 地域金融機関 のほか クラウドファンディング ソーシャルインパクトボンド など 新たなファンディング手法が登場 地域の自律的な運営等を支える新たなファンディング手法及びその活用方策について タスクフォースで更に検討

( 参考 ) 地域資源活用分科会報告の全体像 8 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源地域課題の解決 地域活性化の手法を低コストで変革 官民が協働した地域づくりへ地方自治体が保有する膨大なデータの利活用が可能に個人等の遊休資産 ( 空間 モノ スキル等 ) がシェア可能に 3つの基本的視点を踏まえた具体的方策を推進 利用者主体 安全性 信頼性 多様な連携 協働 地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進地域におけるシェアリングエコノミーの推進 第 2 章オープンデータ ビッグデータ利活用の推進 オープンデータ利活用 必要性 効果等の 見える化 シーズ ニーズのマッチング ノウハウ充実 利活用モデル構築 諸外国の先進事例等の調査 分析等 自治体等と民間の調整 仲介機能の創設 オープンデータ テストベッド ( 仮称 ) の整備 シンポジウム 研修等を通じた意識醸成等 必要性 効果等の 見える化 運用ルール明確化民間クラウドの活用推進 ノウハウ充実 意識醸成連携 協働の推進 ビッグデータ利活用 モデルづくりの推進 優良事例の発掘 周知 展開 庁内データ利活用運用ガイド ( 仮称 ) の整備 民間クラウド活用に係るセキュリティ水準 要件の整理等 データアカデミー( 仮称 ) の全国展開 スタートアップ育成支援等 民間サービスの活用に向けた官民マッチング 第 3 章シェアリングエコノミーの推進 理解醸成 民間 PF の活用 連携 事業環境整備 ルール明確化 アドバイザー派遣 優良事例の発掘 周知 展開 起業家万博を活用した優良事例の訴求 民間プラットフォームとのマッチング 制度の在り方についての政府全体での検討への参加 参照モデル構築によるルールの整備等 優良事例の横展開 第 4 章更なる検討事項 オープンデータ ビッグデータ利活用 シェアリングエコノミーをロードマップに反映し タスクフォースで工程を検討 地域の自律的な運営等を支える新たなファンディング手法及びその活用方策について タスクフォースで更に検討