Microsoft Word - 20_2

Similar documents
Microsoft Word - 18_2

Microsoft Word - 15_2

3_2

Microsoft Word - 49_2

経済見通し

25_2

39_3

先進国、新興国向けともに国際与信は増加

Microsoft Word - 3_4

Microsoft Word - 73_2

国際与信は再び中国へ向かう

6_3

Microsoft Word - 75_2

Microsoft Word - 53_2

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

第1章

Microsoft Word - 49_1

ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上

おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

37_3

Microsoft Word - 55_3

13_2

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

Microsoft Word - 54_2

2018 年は激動の年 年初来 トルコ株式指数はトルコリラベースで最大で約 24% 下落し トルコリラは日本円に対して最大で約 45% 下落しました トルコ株式 * の推移 ( トルコリラベース ) /12 18/03 18/06 18


Microsoft Word - 54_1

Microsoft Word - 44_2

日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

Microsoft Word - 59_2

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

[000]目次.indd

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

エコノミスト便り

現代資本主義論

22101_PremierTouch_A011_H10B11_201906_2

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

中国 資金流出入の現状と当局による対応

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

Microsoft Word - 79_1

公的年金 運用益 15 兆円株上昇で過去最高昨年度 朝日新聞 2015 年 7 月 11 日 厚生年金と国民年金の積立金の運用益が2014 年度は15 兆 2922 億円に上った 積立金の自主運用を始めた01 年度以降の最高益を記録 昨年 10 月末に株式で運用する比率を高めたことが背景にある 年金

スライド タイトルなし

グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

Microsoft Word ECB利下げ.doc

別紙2

1

エコノミスト便り【欧州経済】ユーロ圏はどのように財政を再建したか

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63>

企業活動のグローバル化に伴う外貨調達手段の多様化に係る課題

PowerPoint プレゼンテーション

中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

我が国中小企業の課題と対応策

<4D F736F F F696E74202D2094CC E9197BF81464F465782C682CD A A A2E >

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

Microsoft Word - 09 話題 増田耕太郎.doc

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc)

韩国

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

Microsoft Word - 校了 11 統計 ①増田、田辺.doc

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

PowerPoint プレゼンテーション

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

PowerPoint Presentation

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

42_3

第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

資料1

個人金融に関する研究会

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

Microsoft Word - 1_2

2012 年 10 月 15 日号


Microsoft Word ミル消費報告2014

平成30年全国証券大会における挨拶

平成16年度中間決算の概要

米国鉄鋼輸入制限の米国外向け輸出への影響

Microsoft Word - 56_2

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

untitled

2. トピックス 中国 インドを除くアジア主要国の特徴について 中国やインドが高い成長を続けている中にあって 韓国 台湾 タイ インドネシアなどの東南アジアの国々の成長率は過去 7 年間を平均すると 4.3% と安定している しかし 成長率には国によって差があり フィリピン ベトナム インドネシアな

News Release No.214(14-5) 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 13 日 東商記者クラブ 日銀クラブで 資料投函させていただいております 平成 26 年 5 月度貸金情報統計概況 貸金業法の指定信用情報機関シー アイ シー (CIC) は 毎月 貸金情報統計を公表して

2015 年 3 月 9 日 対外 対内証券投資の動向 (2015 年 2 月分 ) 投資信託委託会社等による対外証券投資が大幅増加 財務省の 対外及び対内証券売買契約等の状況 ( 指定報告機関ベース ) によると 2 月の対外証券投資は +2 兆 6,754 億円の取得超となり 前月の +2 兆

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

スライド 1

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

共働きは 収入源の分散化や世帯所得の増加をもたらすことから 基本的には消費に対する自由度を高めるものと予想される つまり 配偶者収入も含めて 収入が消費に結びつきやすくなる可能性があるということだ しかし 実際には 共働き世帯が増加しているにも拘わらず 家計は消費に対して慎重になっているようだ 世帯

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

Microsoft PowerPoint - 15kiso-macro09.pptx

日本の低金利の状況が続く中 外貨の好金利で運用し 当面の間 なるべく ふやす 外貨への関心が高まっているのをご存知ですか そして将来は たくわえた資産を 実は 家計における外貨資産は20年で約4倍に増加しています 商商商商品品品品パパパパンンンンフフフフレレレレッッッットトトト 詳細は P.25-2

nichigingaiyo

Transcription:

三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 海外資金に揺さぶられる新興国の銀行 < 要旨 > リーマンショック以降 海外からの新興国向け与信残高が増加してきた 中でも経常赤字国では海外金融機関を通じた与信の増加スピードが速く 部門別に見るとこの間特に存在感を増してきたのが銀行部門向け与信である 銀行部門への海外与信残高の増加は その国の経済情勢が悪化して与信減少が始まった場合 国内における信用収縮を引き起こして実体経済への悪影響を増幅する可能性を高める 実際 経常赤字新興国では銀行向け海外与信残高と国内信用残高が連動して動いており 特にトルコやインドでは国内信用残高に占める銀行向け海外与信残高の割合が高く両者の関係性が強い こうした国の多くで経済規模との比較で見た国内信用残高が増えている中 近く見込まれる米国 QEの規模縮小をきっかけに海外銀行の与信動向が急変した場合には 新興国の銀行部門を通じて信用収縮を引き起こさないかどうか注意を払う必要があろう 1. 経常赤字新興国 (BIIST) で増加する海外からの与信残高 米国における債券購入措置 (QE) の規模縮小観測が高まる中 これまで新興国で増加していた海外からの与信残高に変化が生じるのではないかという見方が高まり 一部の新興国では通貨レート急変動などの動きが出ている 国際決済銀行 国際与信統計 ( 以下では BIS 統計 とする ) から 年以降の海外与信の動きがどうであったかを先進国向け 新興国向け別にみると リーマンショックを境に双方の間に方向性の相違が出ていることが分かる ( 図表 1) リーマンショック前までは先進国 新興国双方ともに海外金融機関からの与信残高は増加基調にあったものの リーマンショック以降になると先進国で減少に転じ今もその傾向が変わらないのに対し 新興国ではリーマンショック後も一貫して海外からの与信残高は増えている この結果 直近 1 年 -6 月期までに新興国向けの海外与信残高はリーマンショック前ピーク時の 1. 倍程度にまでに達し 過去最高水準にある 1 図表 1 海外与信残高 ( 先進国 新興国 ) 図表 海外与信残高 (BIIST その他新興国) ( 兆ドル ) ( 兆ドル ) ( 年 =) BIIST 向け その他新興国向け 先進国向け 新興国向け ( 右目盛 ) 1 6 7 8 9 11 1 1 ( 資料 )BISより三井住友信託銀行調査部作成 ( 四半期 ) 1 6 7 8 9 11 1 1 ( 四半期 ) ( 資料 )BISより三井住友信託銀行調査部作成 1

三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 新興国の中でも とりわけ残高増が著しかったのが BIIST と称される新興国 カ国である ( 図表 ) BIIST とはブラジル (B) インド(I) インドネシア(I) 南アフリカ(S) トルコ(T) の頭文字をとったものであり どの国も経常赤字を抱えているという共通点を持っている 経常赤字を抱えているからこそ海外与信に依存せざるを得ず その他新興国と比べても海外金融機関を通じた与信残高の増加が進んできたとも考えられる ではこのように BIIST 向けで増加してきた海外からの与信残高は これら国々のどの部門に向かったのだろうか 図表 は BIIST 向けの海外金融機関からの与信残高を民間部門向け 銀行部門向け 公的部門向けの つに分けたものである 最も残高が多いのは民間部門向けで足元でも増加が続いている 他方 銀行部門向けも与信残高全体の 割近くを占める上 残高はリーマン前から約 1.6 倍と最も増加率を高めている 本稿ではリーマンショック以降 BIIST 各国向けに増加してきた海外金融機関を通じた与信残高の動きの中で とりわけ存在感を高めてきた銀行部門向け海外与信が当該国にどのような影響を与える可能性があるかについて見てみる 図表 BIIST 向けの海外与信残高 ( 部門別 ) ( 億ドル ) 8 7 公的部門向け 6 銀行部門向け 民間部門向け 6 7 8 9 11 1 1 ( 資料 )BISより三井住友信託銀行調査部作成 ( 四半期 ). 銀行部門向け海外与信の動きが国内信用に与える影響 新興国の銀行部門において海外の金融機関からの与信が増え それが国内銀行の与信行動に大きな影響を及ぼしているとすれば 仮に何らかのショックにより海外からの与信が引き揚げられた場合 金融システムの不安定化が信用収縮を招くことで実体経済に及ぶ悪影響が増幅されるリスクを高めることとなる こうした観点から BIIST における 海外からの銀行部門向け与信残高 ( 以下 銀行部門向け海外 与信残高 ) と 国内信用残高 の前年比 ( 後方 四半期移動平均 ) の動きを比較してみたのが次 頁の図表 から図表 8 である

三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 図表 海外与信と国内信用 ( ブラジル ) 図表 海外与信と国内信用 ( インド ) 8 6 7 6 銀行部門向け海外与信残高 国内信用残高 ( 右目盛 ) 1 8 19 1 16 1-6 7 8 9 11 1 1-6 7 8 9 11 1 1 図表 6 海外与信と国内信用 ( インドネシア ) 図表 7 海外与信と国内信用 ( 南アフリカ ) 7 6-6 7 8 9 11 1 1 1 7 6 - - - 6 7 8 9 11 1 1 7 1 18 1 1 9 6 図表 8 海外与信と国内信用 ( トルコ ) 6 8 銀行部門向け海外与信残高 国内信用残高 ( 右目盛 ) 6-6 7 8 9 11 1 1

三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 これらの動きを見比べると概ねどの国も 銀行部門向け海外与信残高 と 国内信用残高 の増減が連動していることが分かる そして両者の規模の比較をしてみると トルコでは近年低下傾向にあるものの BIIST の国々の中では同比率が 1% 超と最も高く 銀行部門向け海外与信の動きが国内信用に影響を与えている可能性が高い ( 図表 9) またインドではここ数年同比率が 年の % 台から % 前後へと上昇を続けており 銀行部門向け海外与信の影響が大きくなっている 図表 9 国内信用残高 に対する 銀行部門向け海外与信残高 の割合 ( 割合 %) 18 インドネシアブラジルインド南アフリカ 16 トルコ 1 1 8 6 6 7 8 9 11 1 1 ( 資料 )BIS 統計より三井住友信託銀行調査部作成 ( 四半期 ) このことから BIIST 各国による銀行部門の国内向け与信活動が 海外からの与信残高の変動による影響を受け それが国内信用残高の増減に表れている可能性が考えられる 足元の動きをみるとどの国も銀行部門向け海外与信残高の伸び率が低下傾向にあり これに合わせる形で今後当分の間はこれら国々の国内信用残高の伸び率も徐々に低下していく可能性も考えられる 特に銀行部門向け海外与信残高の伸び率がマイナスとなり減少しているブラジルやインドネシア 南アフリカなどはより注意が必要かもしれない 近年 BIIST 各国における国内信用残高の対 GDP 比がブラジルやトルコを中心に上昇しており 国内信用の増減が当該国の実体経済に与える影響も大きくなっていると想定される ( 図表 ) 図表 国内信用残高対 GDP 比 ( 対 GDP 比 %) 9 8 南アフリカ 7 6 ブラジルインド トルコ インドネシア 6 7 8 9 11 1 1 ( 資料 )BIS 統計より三井住友信託銀行調査部作成 ( 四半期 )

三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 BIIST 各国は今年 月に QE 規模縮小観測が高まったのを際に 経常赤字を抱えていることが材料視され急速な通貨安に見舞われた 通貨安は輸入インフレの要因となり そのインフレ圧力に対抗するために中央銀行が利上げを余儀なくされることで実体経済への悪影響にまで波及していく かかる中でソブリン格付けの引き下げや 本稿で見てきた銀行部門向け海外与信残高が仮に減少といった事態になれば 国内で信用収縮が起きることで経済への悪影響も増幅される可能性が高まる 早ければ来年 1 年春にも米国 QE 規模縮小が実施されると言われる中 通貨レートやインフレ率のみならず 海外与信の動きにも影響される新興国銀行の国内向け与信動向にも注意を払っておくことが必要であろう ( 経済調査チーム鹿庭雄介 :Kaniwa_Yuusuke@smtb.jp) 本資料は作成時点で入手可能なデータに基づき経済 金融情報を提供するものであり 投資勧誘を目的としたものではありません