β1イ ン テ グ リン お よ び フ ィ ブ ロ ネ ク チ ンの 局 在 し た メ サ ン ギ ウ ム 基 質 内 にelectron deposit (EDD)を お り, electron dense deposit dense 認 め た(図3). 部 分 に も局 在 して い た.ま 免 疫 電 顕 で は, β1イ ン テ グ リ ン は メサ ン ギ ウ 正 常 腎 お よ び C3の 局 在(間 (a):正 接す る フ ィブ ロネ クチ ン は拡 大 し た メサ ン ギ ウ ム 基 質 症 に お け る β1イ ン テ グ リ ン,フ ィ ブ ロ ネ ク チ ン の 局 在 と 症 に お け るIgA, 接 蛍 光 抗 体 法) 常 腎 糸 球 体 で は, β1イ ン テ グ リ ン は,メ 察 さ れ る. (EDD)と た上皮 細 胞お よ び内 皮 細 胞 の 基 底 膜 面 に も存 在 して い た(図4a). ム 細 胞 表 面 に 正 常 糸球 体 に 比 べ て 多 く発 現 して 図1 197 ( 400). (b):正 ボ ウ マ ン 嚢 に 観 察 さ れ る. サ ン ギ ウ ム 領 域(矢 印),糸 球 体 係 蹄 壁(小 常 腎 糸 球 体 で は フ ィブ ロ ネ ク チ ン は メ サ ン ギ ウ ム 領 域(矢 ( 400). (c): 症 で は β1イ ン テ グ リ ン は,メ 矢 印)に 印),係 観 蹄 壁, サ ン ギ ウ ム 領 域,糸 球 体 係 蹄 壁 お よ び ボ ウ マ ン 嚢 上 皮 に 観 察 さ れ,正 常 糸 球 体 と 比 較 し て メサ ン ギ ウ ム 領 域 の 染 色 が 増 強 し て い る(矢 印), ( 400). (d): ギ ウ ム 領 域 に 強 く 染 色 さ れ る. 着 を 認 め る. ( 400). (f): ( 400). 症 で は フ ィブ ロ ネ クチ ン は 正 常 糸 球 体 と比 べ て 拡 大 し た メ サ ン (e): 症 で は 拡 大 し た メ サ ン ギ ウ ム 領 域 にIgAの 症 で は 拡 大 し た メ サ ン ギ ウ ム 領 域 にC3の 沈 沈 着 を 認 め る. ( 400).
198 図2 柏 谷 忠 俊 金 コ ロ イ ド粒 子 を用 い た 免 疫 電 子 顕 微 鏡 で の 正 常 腎 に お け る β1イ ン テ グ リ ン,フ (a):正 常 腎 組 織 で は β1イ ン テ グ リ ン が 主 と し て 糸 球 体 上 皮 細 胞,内 ィブ ロネ クチ ンの 局 在 皮細 胞の 基 底 膜 面 お よ び メサ ンギ ウ ム 細 胞 表 面 に 観 察 さ れ る(矢 印). (b):正 常 腎組 織 で は フ ィブ ロネ クチ ンは 主 と して メサ ン ギ ウム MC:ノ サ ン ギ ウ ム 細 胞, MM:メ サ ン ギ ウ ム 基 質, Ep:上 皮細胞. 基 質 内 に 観 察 さ れ る.
β1イ ン テ グ リ ン お よ び フ ィ ブ ロ ネ クチ ン の 局 在 お よ び メ サ ン ギ ウ ム 基 質 内 のEDD内 に も局 在 199 あ る細 胞 外 基 質 の 情 報 を細 胞 内 部 へ 伝 達 す る機 が 認 め ら れ た(図4b). 能 を も っ て い る14). β1イン テ グ リンはVLA 3. late antigen)と 膜性 腎症 蛍 光 抗 体 法 で は, β1イ ン テ グ リ ン は メサ ン ギ ン,フ も 呼 ば れ,コ ラ ー ゲ ン,ラ (very ミニ ィ ブ ロ ネ ク チ ン 等 の 細 胞 外 基 質 を リガ ン ウム 領 域,係 蹄 壁,ボ ウマ ン嚢 上皮 細胞 に 存在 ドとす る.腎 組 織 に お け る イ ン テ グ リン の 発 現 し て い た.フ ィ ブ ロ ネ クチ ン は 正 常 腎 と同 様 に に 関 して は,こ れ ま で に い くつ か の 報 告 が あ る. 主 に メサ ン ギ ウ ム 領 域 に 存 在 し て い た.正 球 体 と比 較 して,両 常糸 Kerjaschkiら 者の 蛍光 染 色強 度 には変 化 皮 細 胞,内 皮 細 胞,メ サ ン ギ ウ ム 細 胞,ボ ウマ ン嚢 上 皮 細 胞 に 存 在 す る こ とを 報 告 した15). Kor 免 疫 電 顕 で は β1イ ン テ グ リ ンは メサ ン ギ ウ ム 皮細 胞 お よび 内皮 細胞 の基 底 膜面 に 存 在 して い た.フ トの 腎 組 織 を用 い た 免 疫 組 織 学 的 検 討 に よ り, β1イ ン テ グ リ ン が 糸 球 体 上 は認 め られ な か っ た(表). 細 胞 表 面,上 は,ヒ honenら ィ ブ ロ ネ クチ ン は 正 常 腎 と は さ らに 詳 細 に 検 討 し, VLA-1 β1)が メ サ ン ギ ウ ム 細 胞 に, VLA-3 (α1 (α3β1)が 同様 に メサ ン ギ ウ ム 基 質 に 存 在 し て い た が,上 糸 球 体 上 皮 細 胞,ボ 皮 下 のEDD内 面 に, αvβ3イ ン テ グ リン が 糸 球 体 上 皮 細 胞,内 に は 局 在 が 認 め ら れ な か っ た. 考 皮 細 胞,メ 察 ウマ ン嚢 上 皮 細 胞 の 基 底 膜 サ ン ギ ウ ム 細 胞,ボ ウマ ン嚢上 皮細 胞 に 発 現 して い る こ と を報 告 した16)17).槇野 らは, イ ン テ グ リ ン は 細 胞 膜 貫 通 蛋 白 で あ り,細 胞 正 常 ヒ ト糸 球 体 に お け る β1イン テ グ リン の 発 現 内 の テ イ リン,ビ ン キ ュ リン, α ア クチ ニ ン な ど を蛍 光 抗 体 法 を用 い て 検 討 し,ほ ぼ 同様 の 結 果 の物 質 を介 して 細 胞 骨 格 に 結 合 して お り,組 織 を報 告 して い る18)19).今回 の 免 疫 電 顕 に よ る検 討 構 築 に 重 要 な 役 割 を 果 た す と と もに 細 胞 表 面 に の 結 果,正 図3 症 患 者 の 糸球 体 の電 子 顕微 鏡 像 症 で は メ サ ン ギ ウ ム 基 質 内 にelectron 上 皮 細 胞, Ed:内 皮 細 胞, US:尿 路 腔, dense CL:血 depositを 管 内 腔, D: 常 ヒ ト腎 組 織 で は 糸 球 体 の メサ ン ギ 認 め る. electron MC:メ dense サ ン ギ ウ ム 細 胞, Ep: deposit.
1) Hynes RO: Integrins: A family of cell surface receptors. Cell (1987) 48, 549-554. 2) Ruoslahti E and Pierschbacher MD: New perspectives in cell adhesion: RGD and integrins. Science (1987) 238, 491-497.
in patients with glomerulonephritis Tadatoshi KASHITANI Third Department of Internal Medicine, Okayama University Medical School, Okayama 700, Japan (Director: Prof. Z. Ota)