平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1, % 非上場企業 3,170 1,364 4

Similar documents
日本企業による国外での環境への取り組みに係る

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

2. 環境報告ガイドラインの改訂にあたって 環境省では 平成 16 年 3 月に 環境報告書ガイドライン (2003 年度版 ) を策定する等 さまざまな形で環境報告書の普及促進を図ってきました また 環境情報の提供の促進等による特定事業者 * 等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律 ( 平成

〔表紙〕

付属書Ⅰ 取引先様取組み評価書

本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

npg2018JP_1011

H25見える化 Ⅰ

目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

社会通信教育に関する実態調査 報告書

有価証券報告書・CG報告書比較分析

事業者アンケート集計結果 2012 年 12 月 20 日 ~2013 年 1 月 11 日まで これまでに CFP 認定製品を取得した全企業 (122 社 ) に向けて CFP プログラム取組結果についてのアンケート を実施したところ 58% にあたる 71 社 ( 認定製品数 :88 製品 )

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >

Q1 1

(資料4)運用機関とのコミュニケーションの取り方や情報開示の方法等(案).pdf

東証上場会社における独立社外取締役の選任状況及び委員会の設置状況 2017 年 7 月 26 日株式会社東京証券取引所

モロゾフCSR2010_H1H4_0712_出ol

1

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

お知らせ

<4D F736F F D20945C91E38E735F AC48DB895F18D908F912E76332E E8196BC82A082E8816A2E646F63>

<4D F736F F D20312E208AC28BAB95F18D9091E58FDC814095BD90AC E94C5208DCC935F955C2E646F63>

Microsoft Word - 報告書.doc

Microsoft PowerPoint mitsuhashi.ppt [互換モード]

エコアクション21.indd

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

<355F838A E837D836C B E696E6464>

平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について

ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO 14001

目次 1 はじめに 適用範囲 用語の説明 お取引先様に対して要求する必須条件 調達品に対して要求する必須条件 グリーン調達品の定義 グリーン調達の基準 グリーン調達の取り組み状況調査 附則..

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について


2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

平成22年7月30日

Microsoft Word Aプレスリリース案_METI修正_.doc

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

警備員指導教育責任者の選任の基準 ( 警備員規模別 ) 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 9 人以下 (n=65) 26.2% 9.2% 6.2% 6.2% 49.2% 3.1% 2.6% 10~29 人 (n=116) 30.2% 13.8% 5.2% 8.6

2 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社の比率は 市場第一部では 9 割を超え 91.3% に JPX 日経 400では 97.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 ( 参考 ) 100% 88.0% 91.

<81798A6D92E8817A F925093C682C6834E838D83582E786C7378>

カルビー表1-表4

はじめに.indd

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

中小企業退職金共済制度加入企業の実態に関する調査結果の概要


特定個人情報の取扱いの対応について

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

環境NGO/NPOの活動状況

鹿児島県海洋再生可能エネルギー開発可能性調査仕様書

特定個人情報の取扱いの対応について

ANNUAL REPORT

(社)日本監査役協会

エコマーク申請パンフ.indd

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

ÿþ

CONTENTS

1

エコアクション 年版

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

<4D F736F F D208EC090D195F18D908F B4C93FC977697CC816A32392E30322E31352E646F63>

2J02 日本企業におけるオープン イノベーションへの取組状況と課題 小沼良直 ( 未来工学研究所 ) 林隆臣 ( 未来工学研究所 ) 1. 概要近年 オープン イノベーションのより一層の推進の必要性が様々な場において言われてきているが その現状の取組状況や課題等を調査した 2. 調査実施方法と主な

寺島木工株式会社事業概要 商号 代表者 創業 所在地 連絡先 環境管理責任者 担当者 事業内容 取扱商品 機械設備 資本金 従業員数 主要取引銀行 主な納品先 所属組合 敷地面積 建築面積 寺島木工株式会社 代表取締役社長寺島秀雄 昭和 22 年 3 月 31 日 本社 : 工場

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

. 個人投資家の年齢層と年収 個人投資家 ( 回答者 ) の年齢層 8% 6% 28% 2~3 代 5% 2% 3% 4 代 5 代 6~64 歳 65~69 歳 7 代以上 個人投資家 ( 本調査の回答者 ) の過半数 (56%) は 6 歳以上のシニア層 昨年調査 6 歳以上の個人投資家 56%

【大同】中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」-平成28年11月度調査-~ 「景況感」と「中小企業等経営強化法の活用」についてお聞きしました ~

「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文


3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

平成 24 年 5 月 1 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長長瀨裕太代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 24 年 3 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は

参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

フロン類製造業者等の フロン類の使用合理化の状況

はじめに 個人情報保護法への対策を支援いたします!! 2005 年 4 月 個人情報保護法 全面施行致しました 個人情報が漏洩した場合の管理 責任について民事での損害賠償請求や行政処分などのリスクを追う可能性がござい ます 個人情報を取り扱う企業は いち早く法律への対応が必要になります コラボレーシ

エコアクション 21 環境活動レポート ( 対象期間平成 21 年 10 月 ~ 平成 21 年 12 月 ) 目次 1. 環境方針 1ページ 2. 事業概要 2ページ 3. 環境目標とその実績 3ページ 4. 主要な環境活動計画 4ページ 5. 環境活動の取組結果の評価 ( 全社 ) 5ページ 5

<4D F736F F D CE8A4F94AD955C5F8C9A90DD8BC682CC8AC28BAB95AA96EC82D682CC8EE DD2E646F63>

プラ協マテリアル2017.indd

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

回答企業の属性 < 上場市場区分 > 東証マサ ース (n=9) 2.9% JQ その他 (n=30) 9.6% 東証 2 部 (n=11) 3.5% 東証 1 部 (n=262) 84.0% 2/14

<4D F736F F D DF492E88FE382CC8FEE95F192F18B9F939982C98AD682B782E989DB91E882E2836A815B E646F63>

Microsoft Word - 01_LS研IT白書原稿_2012年度_統合版__ _v1 2.doc

【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

CSR W E B Corporat e S ocial Responsi b i l i t y Re p ort

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

依然見通しは慎重 環境や海外への関心高まる-第7回不動産市況アンケート結果

Transcription:

環境にやさしい企業行動調査結果 ( 平成 27 年度における取組に関する調査結果 ) 概要版 平成 29 年 3 月 環境省

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1,004 539 53.7% 非上場企業 3,170 1,364 43.0% 合計 4,174 1,903 45.6% 調査結果の概要設問内容は昨年度から大きな変更はなく 昨年度の結果と比較しても全体的な傾向に大きな変化はなかったが その中で特徴的な結果がみられたものを以下に挙げる (1) 環境マネジメントシステムの認証について 概要版 P.3 ISO14001 等の認証する環境マネジメントシステムの構築 運用状況は 全体で 50.0% (2) 取引先との関係について 概要版 P.5 グリーン購入の実施状況は 実施している が上場企業で 66.6% 非上場企業で 54.5% 全体で 57.9% (3) 環境に関する情報開示等について 概要版 P.10 環境に関するデータ等の情報公表については 環境報告書を作成 公表している が全体で 52.4% (4) 環境ビジネスについて 概要版 P.16 環境ビジネスの取組状況については 環境ビジネスを 行っている が上場企業で 50.8%

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果の概要 調査の目的 本調査は 我が国の企業において環境に配慮した行動が定着し 環境保全に向けた取組が効果的に進められるよう その実態を的確かつ継続的に把握し これを評価し その成果を普及させていくことを目的として実施した 調査対象 調査方法 今年度より 事業所母集団データベースを用い 業種 (13 区分 ) 事業規模( 従業員数 4 区分 ) を基準に層化した上で 各層について一定の要求精度を設定し必要な標本サイズを求める方法に変更し 従業員数 500 人以上の企業から 4,174 社を抽出して 各社の平成 27 年度における取組について平成 28 年 10 月 ~ 平成 28 年 12 月にかけてアンケート調査を実施した 調査期間平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象 1 従業員 500 人以上の上場企業 1,004 社 2 従業員 500 人以上の非上場企業及び事業所 3,170 社合計 4,174 社 従業員 500 人以上の非上場企業及び事業所には 上記 1 以外の証券取引所上場企業 生協 農協 医療法人 公益法人等は含まれるが 学校法人 宗教法人 一部の組合 ( 企業組合 商工組合等 ) は 調査対象から除外した 以下この報告書では便宜上 上記 1を 上場企業 2を 非上場企業 とする 重要 調査方法の変更について平成 23 年度までは 対象企業の全数調査であったが 平成 24 年度から標本調査に変更している 有効回答数上場企業 : 539 社 { 回収率 :53.7% (26 年度 52.0%) } 非上場企業 :1,364 社 { 回収率 :43.0% (26 年度 44.7%) } 合計 :1,903 社 { 回収率 :45.6% (26 年度 46.7%) } なお 平成 8 年度からの有効回答数 回収率の推移は図 1 のとおり 図 1: 有効回答数と回収率の推移 平成 24 年度からは標本調査に変更し 平成 26 年までは調査対象企業数は 3,000 社 今回は 4,147 社である

調査項目 (1) 環境配慮経営の推進状況等について 1 (2) 環境マネジメントシステムの認証について 3 (3) 取引先との関係について 5 (4) 環境負荷データの把握状況と目標設定について 7 (5) 環境に関する情報開示等について 10 (6) 環境ビジネスについて 16 (7) 地球温暖化防止対策について 17 (8) 環境会計について 18 集計結果の割合については 小数点第 2 位で四捨五入しています また 割合の一部表記を割愛しているグラフがあります 平成 27 年度環境にやさしい企業行動調査の詳細データは詳細版としてまとめています タイトルの後に表記している括弧書きは詳細版の該当設問番号及びページ番号に対応しています 平成 26 年度の詳細版は http://www.env.go.jp/policy/j-hiroba/kigyo/index.html からご覧いただけます

調査結果の概要 (1) 環境配慮経営の推進状況等について 1 環境に配慮した取組と企業活動における位置付けについて 詳細版 2-1<P.5> 環境に配慮した取組と企業活動における位置付けについては 社会的責任 と回答した企業が最も多く 66.2% を占めている ( 図 2) (N=1,903) 図 2: 環境に配慮した取組と企業活動のあり方 2 環境配慮経営を実践していく上で重視する事項について 詳細版 2-2<P.10> 環境課題に対応する上で重視する事項については ステークホルダーへの対応 と回答した企業が最も多く 53.2% となっている 次いで 環境と経営の戦略的統合 が 48.1% 組織体制とガバナンスの構築 が 43.8% 経営責任者のリーダーシップ が 42.1% となっている ( 図 3) 図 3: 環境配慮経営を実践していく上で重視する事項 ( 複数回答 ) N=1,903-1 -

3 事業エリア内での重要な環境課題について 詳細版 2-3<P.15> 事業エリア内での重要な環境課題については 資源 エネルギーの効率的な利用 と回答した企業が最も多く 81.2% となっている 次いで 廃棄物の適正処理 リサイクル が 77.1% 水使用の管理 が 36.4% 資源 エネルギーの循環的な利用 が 34.7% となっている ( 図 4) 図 4: 事業エリア内での重要な環境課題 ( 複数回答 ) N=1,903 4 事業エリア外 ( 川上 川下 ) での重要な環境課題について 詳細版 2-4<P.24> 図 5: 事業エリア内での重要な環境課題 ( 複数回答 ) 事業エリア外 ( 川上 川下 ) での重要な環境課題については 資源 エネルギーの効果的な利用 と回答した企業が最も多く 62.5% となっている 次いで 廃棄物の適正処理 リサイクル が 59.8% 資源 エネルギーの循環的な利用 が 42.9% 気候変動リスクへの緩和適応 が 27.7% となっている ( 図 5) N=1,903-2 -

(2) 環境マネジメントシステムの認証について 1 ISO14001 等の第三者が認証する環境マネジメントシステムの構築 運用について 詳細版 3-1<P.32> 図 6:ISO14001 等の第三者が認証するマネジメントシステムの ISO( 国際標準化機構 )14001 構築 運用エコアクション21 等第三者が認証する環境マネジメントシステムについては 構築 運用している が 50.0% と最も多くなっている ( 図 6) 昨年と比較すると 構築 運用している が減少しているが これは調査方法の見直しによって製造業の抽出率が昨年は 765 社 (25.5%) であったが本年度は 調査方法の変更に伴い抽出方法も変更になったため 591 社 (14.2%) に減少しているためだと考えられる 2 構築 運用した環境マネジメントシステムについて 詳細版 3-2<P.37> ISO14001 エコアクション 21 等の第三者が認証する環境マネジメントシステムを構築 運用している 951 社における 構築 運用した第三者が認証する環境マネジメントシステムについては ISO14001 が 92.7% と全体の 9 割を占めている ( 図 7) 図 7: 構築 運用した環境マネジメントシステム ( 複数回答 ) - 3 -

3 環境マネジメントシステムを構築 運用による効果について 詳細版 3-3<P.42> ISO14001 エコアクション 21 等の第三者が認証する環境マネジメントシステムを構築 運用している 806 社における 構築 運用による効果については 従業員等の環境への意識の向上 が 87.7% と最も多く 次いで 環境負荷低減 が 78.5% 管理能力が向上 が 53.5% 取引先や顧客からの評価が向上 が 46.7% コスト改善 が 41.9% となっている ( 図 8) 図 8: 環境マネジメントシステムを構築 運用による効果 ( 複数回答 ) N=951 5 環境マネジメントシステムの構築 運用していない理由について 詳細版 3-4<P.51> ISO14001 エコアクション 2 1 等の第三者が認証する環境マネジメントシステムを構築 運用していない 515 社における 構築 運用していない理由については 業務上 必要ないと思っているため が 32.5% と最も多く 次いで コストに見合ったメリットが感じられないため が 28.8% となっている ( 図 9) 図 9: 環境マネジメントシステムの構築 運用していない 理由 ( 複数回答 ) N=893-4 -

(3) 取引先との関係について 1 取引先選定における環境マネジメントシステムの考慮について 詳細版 4-1<P.56> 取引先 ( 請負業者 納入業者等 ) の選定に当たり考慮する取引先の環境マネジメントシステムは ISO14001 が 26.6% と最も多く 次いで エコステージ が 21.5% となっている なお 考慮していない は 51.0% であった ( 図 10) 図 10: 取引先選定で考慮する環境マネジメントシステム ( 複数回答 ) 2 取引先に対する取引先選定における環境マネジメントシステムの考慮について 詳細版 4-2<P.61> 取引先 ( 請負業者 納入業者等 ) に図 11: 取引先に対する取引先選定時の環境配慮対して 取引先の取引先 (2 次納入先以降 ) の選定時に環境マネジントシステムの認証取得の有無を考慮することを要請しているかについては 要請及び依頼はしていない が 71.4% と最も多くなっている その一方 要請まではしていないが 考慮するよう依頼している が 12.8% 要請している が 6.0% と 2 割近くの企業が取引先に対して配慮を求めている ( 図 11) 昨年と比較すると 考慮するよう要請 考慮するよう依頼 の割合が減っているが これは調査方法の見直しによって製造業の抽出率が昨年は 765 社 (25.5%) であったが本年度は 調査方法の変更に伴い抽出方法も変更になったため 591 社 (14.2%) に減少しているためだと考えられる (N=1,903) - 5 -

3 グリーン購入の実施状況について 詳細版 4-3<P.66> グリーン購入の実施状況については 昨年度から大きな変化はなく 上場 非上場ともに 実施している が最も多くなっている また 上場と非上場を比較すると 上場では 実施している が 66.6% 非上場では 54.5% と 上場企業では非上場に比べて 実施している が 12.1 ポイント多くなっている ( 図 12) 昨年と比較すると特に上場企業では 実施 している が減っているが これは調査方 法の見直しによって製造業の抽出率が昨 年は 765 社 (25.5%) であったが本年度 は 調査方法の変更に伴い抽出方法も変更 になったため 591 社 (14.2%) に減少して いるためだと考えられる (N=539) (N=425) (N=483) 図 12: グリーン購入の実施状況 (N=1364) (N=975) (N=1013) 6 グリーン購入の実施方法について 詳細版 4-4<P.71> グリーン購入のどのように実施しているかについては 最も多かったのは 活用ないが環境配慮して実施 が 45.6% であった 次いで 自社で作成しいたものを活用 が 32.8% 自社以外で作成したものを活用 が 17.5% となっている ( 図 13) 図 13: 取引先向け環境取組の実施形態 ( 複数回答 ) N=359-6 -

(4) 環境負荷データの把握状況と目標設定について 1 事業エリア内における環境負荷データ把握状況について 詳細版 5-1<P.76> 事業エリア内において環境負荷データを把握している割合は 63.4% となっており 昨年度同様 6 割を超えている ( 図 14) 平成 25 年度まで ライフサイク ル であった項目を 平成 26 年度か ら 事業エリア内 に変更して質問し ている 図 14: 事業エリア内における環境負荷データ把握状況 (N=1,903) (N=1,400) 昨年と比較すると 把握している の割合が減っているが これは調査方法の見直しによっ (N=1,496) て製造業の抽出率が昨年は 765 社 (25.5%) であったが本年度は 調査方法の変更に伴い抽出方法も変更になったため 591 社 (14.2%) に減少しているためだと考えられる 2 事業エリア内において把握している環境負荷データの種類について 詳細版 5-2<P.81> 事業エリア内の環境負荷データを把握している 1206 社における 企業で把握している事業エリア内の環境負荷データについては 廃棄物等総排出量 が 78.9% と最も多く 次いで 総エネルギー投入量又はエネルギー効率 が 70.1% 温室効果ガス排出量 ( 総量 ) が 69.7% 温室効果ガス排出量 ( 原単位 ) が 60.6% となっている ( 図 15) 図 15: 事業エリア内において把握している環境負荷データの種類 ( 複数回答 ) 平成 25 年度まで ライフサイクル であった項目を 平成 26 年度から 事 業エリア内 に変更して質問している N=1206-7 -

3 温室効果ガス排出量の中長期的な目標の策定状況について 詳細版 5-3<P.94> 事業エリア内の温室効果ガス排出量 ( 総量 ) ( 原単位 ) の環境負荷データを把握している 1206 社における 温室効果ガス排出量の中長期的な目標の策定状況において 総量 原単位ともに中期 ( 概ね 3~ 5 年 ) の目標を設定しているが最も多くなっている ( 図 16) 図 16: 温室効果ガス排出量の中長期的な目標の策定状況 4 事業エリア外の環境負荷データ把握状況について 詳細版 5-4<P.104> 事業エリア外の環境負荷データを把握していない割合は 85.6% となっている ( 図 17) 図 17: 事業エリア外の環境負荷データ把握状況 - 8 -

5 事業エリア外において把握している環境負荷データの種類について 詳細版 5-5 <P.109> 事業エリア外の環境負荷データを把握している 238 社における 企業で把握している事業エリア外の環境負荷データについては 温室効果ガス排出量 ( 総量 ) が 68.1% と最も多く 次いで 温室効果ガス排出量 ( 原単位 ) が 39.9% 廃棄物等総排出量 が 35.3% 総エネルギー投入量又はエネルギー効率 が 34.9% となっている ( 図 18) 図 18: 事業エリア外において把握している環境負荷データの種類 ( 複数回答 ) - 9 -

(5) 環境に関する情報開示等について 1 環境に関するデータ 取組等の情報開示について 詳細版 6-1<P.121 環境に関するデータ 取組等の情報開示状況については 一般に開示 と回答した企業が 44.9% となっている 一方で 開示していない と回答した企業は 47.2% と高くなっている ( 図 19) 平成 25 年度まで 公表 であった項 目を 平成 26 年度から 開示 に変更 して質問している (N=1,903) (N=1,400) (N=1,496) 図 19: 環境に関する情報の開示状況 昨年と比較すると 一般に開示 の割合が減っているが これは調査方法の見直しによって製 造業の抽出率が昨年は 765 社 (25.5%) であったが本年度は 調査方法の変更に伴い抽出方法も 変更になったため 591 社 (14.2%) に減少しているためだと考えられる 2 環境に関する情報を開示する理由につて 詳細版 6-2<P.126> 環境に関す情報を開示する理由については 社会的な説明責任を果たすため が 86.9% と最も高くなっている 次いで 取引先に自社の取り組みを知ってもらうため が 65.0% 従業員への環境教育のため 58.6% と続く ( 図 20) 図 20: 環境に関する情報の開示理由 (N=978) - 10 -

3 開示している環境負荷データの種類について 詳細版 6-3<P.131> 開示している環境負荷データの種類については 温室効果ガス排出量 ( 総量 ) が 74.2% と最も高くなっている 次いで 総物質投入量 が 64.1% 総エネルギー投入量又はエネルギー効率 が 63.7% で続く ( 図 21) 図 21: 開示している環境負荷データの種類 (N=978) 4 環境報告書の作成 開示について 詳細版 6-4<P.137> 環境に関する情報を開示している企業 978 社のうち 69.5% が 環境報告書を作成 開示している ( 図 22) 図 22: 環境報告書の作成 開示 昨年と比較すると 作成 開示している の割合が減っているが これは調査方法の見直しによって製造業の抽出率が昨年は 765 社 (25.5%) であったが本年度は 調査方法の変更に伴い抽出方法も変更になったため 591 社 (14.2%) に減少しているためだと考えられる - 11 -

5 環境報告書の作成 開示について 詳細版 6-4<P.137> (N=978) 環境報告書を作成 公表状況については 有効回答数 1,903 社のうち 環境報告書を作成 公表している と回答した企業が 35.7% で昨年より 3.7 ポイント低くなった ( 図 23) 図 23: 環境報告書の作成 開示 表 1: 環境報告書を作成 公表している企業数及びその割合 上場 非上場 合計 平成 16 年平成 17 年平成 18 年平成 19 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年 件数 510 570 590 562 633 624 579 565 266 335 278 323 % 45.3 47.0 51.8 48.9 51.6 54.6 56.0 59.5 71.1 69.4 65.4 59.9 件数 291 363 459 449 527 467 489 451 248 258 273 357 % 20.8 24.6 28.0 26.9 29.3 24.7 25.9 24.4 31.5 25.5 28.0 26.2 件数 801 933 1049 1011 1160 1091 1068 1016 514 593 551 680 % 31.7 34.7 37.8 35.9 38.3 35.9 36.5 36.4 44.3 39.6 39.4 35.7 % は各年度の有効回答数に対する割合 環境報告書には CSR 報告書 持続性報告書等の一部として作成したものも含まれている - 12 -

6 環境報告書の作成に参考としたガイドライン等について 詳細版 6-5<P.142> 環境報告書を作成していると回答した 732 社における 環境報告書の作成に参考としたガイドライン等については 環境報告ガイドライン と回答した企業が 65.0% と最も多く 全体の 6 割となっている 次いで GRI サステナビリティ レポーティング ガイドライン が 42.9% 他社環境報告書 が 32.9% となっている ( 図 24) 図 24: 環境報告書の作成に参考としたガイドライン等 ( 複数回答 ) N=574 7 環境報告書の信頼性向上手法について 詳細版 6-6<P.147> 環境報告書の信頼性の向上の手法としてどんな手法を用いているかについては 内部監査を実施しているが 39.3% で最も多く 次いで 第三者機関による審査を受けている が 34.2% 審査ではないが有識者等のコメントを受けている が 26.1% となっている ( 図 25) 図 25: 環境報告書の信頼性向上手法 ( 複数回答 ) - 13 -

8 環境報告書以外のデータ取組の開示方法 詳細版 6-7<P.152> 環境報告書以外にどのような形で環境に関するデータ 取組等の情報を開示していますかについては 自社ウエブサイト が 81.2% で最も多く 次いで 組織案内パンフレット 34.6% その他 IR 資料 が 27.4% となっている ( 図 26) 図 26: 環境報告以外のデータ取組開示方法 ( 複数回答 ) 9 環境報告書 ウエブサイト等以外に環境配慮の表示方法 詳細版 6-8<P.157> 環境報告書 ウエブサイト等による総合的な情報提供以外に 製品自体やパンフレット等において 個々の製品やサービスが環境に配慮している旨をどのように表示しているかについては 第三者機関の認定を受けたマークの表示 が 40.7% で最も多く 次いで 表示していない が 33.1% 自ら評価を行った数値を表示 が 17.8% であった ( 図 27) 図 27: 環境報告書 ウエブサイト以外の環境配慮表示方 法 ( 複数回答 ) - 14 -

10 環境に関するデータ取組の情報非開示の理由 詳細版 6-9<P.162> 環境に関するデータ取組等の情報開示していないのはどのような理由からですかについては 特に要求されていないから が 56.4% で最も多く 次いで 開示するだけの情報が収集できないため が 32.3% 開示すべき情報がわからない が 16.9% であった ( 図 28) 図 28: 環境に関するデータ取組の非開示理由 ( 複数回答 ) 11 環境情報の適切な利用促進について 詳細版 6-10<P.167> 継続可能な社会と事業の発展のためには 事業者の環境 社会 ガバナンスといった非財務情報を活用した投資が国内外で重視されつつあります そこで どのような環境情報の利用促進策が適切と考えますか については 投資家に対して企業の環境情報提供を可能とした が 31.5% で最も多く 次いで 優れた環境報告書等に関する情報提供 が 30.3% 企業の需要な環境情報を年次報告書等への記載することの制度化 が 29.6% であった ( 図 29) 図 29: 環境情報の適切な利用促進 ( 複数回答 ) N=425-15 -

(6) 環境ビジネスについて 1 環境ビジネスの取組状況について 詳細版 7-1<P.172> 環境ビジネスの取組状況については 上場では環境ビジネスを 行っている が 51.9% であったが 非上場では 行っていない が 69.2% と多くなっている また 昨年度からは 上場 非上場ともに ほぼ同じ割合になっている ( 図 30) 図 30: 環境ビジネスの取組状況 2 環境ビジネスで行政機関に望むこと 詳細版 7-2<P.177> 環境ビジネスを促進するために行政機関等にそのよう支援制度を望みますかについては 情報の提供 が 55.3% で最も多く 次いで 税制面での優遇措置 が 49.0% であった ( 図 31) 図 31: 環境ビジネスで行政機関に望むこと - 16 -

(7) 地球温暖化防止対策について 1 地球温暖化対策の推進に関する法律 への対応について 詳細版 8-1<P.184> 地球温暖化対策の推進に関する法律 への対応については 計画を作成し 公表している ( 数値目標を掲げている ) が 27.4% で 計画を作成する予定はない が 32.4% で最も多くなっている 計画を作成しているが 公表はしていない が 18.5% となっている ( 図 32) 図 32: 地球温暖化対策の推進に関する法律 への対応 法律があることを知らなかった は昨 年度から質問項目に入っていない - 17 -

(8) 環境会計について 1 環境会計の導入状況の推移 詳細版 9-1<P.189> 環境会計の導入状況については 導入している と回答した企業が 26.5% となっており その一方 導入していない と回答した企業は 57.7% と半数を超えている また 環境会計自体を知らない と回答した企業は 14.9% となっている ( 図 33) (N=1,400) 図 33: 環境会計の導入状況 2 環境会計の集計項目 詳細版 9-2<P.194> 環境会計の集計項目については 環境保全コスト が 92.7% 最も高く 次いで 環境保全対策に係る経済効果 で 56.3% 環境保全効果 が 53.0% であった ( 図 34) 図 34: 環境会計の集計項目 3 環境会計情報の利用法 詳細版 9-3<P.200> - 18 -

環境会計情報をどのように利用しているかについては 一般に対する環境情報の開示 が 65.5% で最も高く 次いで 環境保全対策の支出額の管理 が 47.0% 担当役員等への報告 が 35.3% であった ( 図 35) 図 35: 環境会計情報の利用法 - 19 -

( 発行 ) 環境省総合環境政策局環境経済課 100-8975 東京都千代田区霞ヶ関 1-2-2 TEL:03-5521-8229 FAX:03-3580-9568 ホームページ :http://www.env.go.jp/ リサイクル適正の表示 : 印刷用の紙にリサイクルできますこの印刷物は グリーン購入法に基づく基本方針における 印刷 に係る判断の基準にしたがい 印刷用の板紙のリサイクルに適した材料 A ランクまたは B ランク のみを用いて作製しています - 20 -