重点的に推進すべき取組について(素案)

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科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 研究評価部会(第23回)議事次第 [資料1-3] [参考資料3]

中性子関連技術解説書 1. はじめに 中性子利用技術名 ; 粉末中性子線回折解説書作成者 ; 技術士氏名伊東亮一 粉末中性子線回折は試料に中性子を当て 散乱される中性子線を測定して試料中の原 子構造を調べる分析法です 粉末のままで結晶構造解析ができます 2. 概要 2.1 粉末中性子線回折従来 結晶

研究の背景有機薄膜太陽電池は フレキシブル 低コストで環境に優しいことから 次世代太陽電池として着目されています 最近では エネルギー変換効率が % を超える報告もあり 実用化が期待されています 有機薄膜太陽電池デバイスの内部では 図 に示すように (I) 励起子の生成 (II) 分子界面での電荷生

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茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程の改組について 茨城大学では 平成 28 年 4 月より 大学院理工学研究科博士前期課程の理学専攻 物質工学専攻 応用粒子線科学専攻を改組し 理工融合の量子線科学専攻を設置します 工学系 6 専攻 ( 機械工学専攻 電気電子工学専攻 メディア通信工学専攻 情報工

第 2 日 放射性廃棄物処分と環境 A21 A22 A23 A24 A25 A26 放射性廃棄物処分と環境 A27 A28 A29 A30 バックエンド部会 第 38 回全体会議 休 憩 放射性廃棄物処分と環境 A31 A32 A33 A34 放射性廃棄物処分と環境 A35 A36 A37 A38

日程表 mcd

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A23 A24 A25 A26 A27 A28 A38 A39 燃料再処理 A40 A41 A42 A43 第 3 日 休 憩 総合講演 報告 3 日本型性能保証システム 燃料再処理 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 燃料再処理 A36 A37 燃料再処理 A44 A45 A4

光合成色素を合成する反応の瞬間を 世界で初めて 水素原子レベル の極小解析度で解明 -光をエネルギーに変換する装置開発等への応用に期待- 茨城大学 大阪大学 日本原子力研究開発機構 久留米大学 宮崎大学 久留米工業高等専門学校 (株)丸和栄養食品 茨城県の共同研究 フィコシアノビリン と呼ばれる光合

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BB-WAVE.com『仕事に使えるARCHIVES』 PowerPoint 用テンプレート 其の五

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e - カーボンブラック Pt 触媒 プロトン導電膜 H 2 厚さ = 数 10μm H + O 2 H 2 O 拡散層 触媒層 高分子 電解質 触媒層 拡散層 マイクロポーラス層 マイクロポーラス層 ガス拡散電極バイポーラープレート ガス拡散電極バイポーラープレート 1 1~ 50nm 0.1~1

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ポイント 太陽電池用の高性能な酸化チタン極薄膜の詳細な構造が解明できていなかったため 高性能化への指針が不十分であった 非常に微小な領域が観察できる顕微鏡と化学的な結合の状態を調査可能な解析手法を組み合わせることにより 太陽電池応用に有望な酸化チタンの詳細構造を明らかにした 詳細な構造の解明により

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報道発表資料 2008 年 11 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 メタン酸化反応で生成する分子の散乱状態を可視化 複数の反応経路を観測 - メタンと酸素原子の反応は 挿入 引き抜き のどっち? に結論 - ポイント 成層圏における酸素原子とメタンの化学反応を実験室で再現 メタン酸化反応で生成

化学結合が推定できる表面分析 X線光電子分光法

そこで研究グループは PSII の小さな結晶へ二発の閃光を当てることで この反応の 途中 の状態を捉えることを試みました PSII に二発の閃光を照射すると 水を分解する反応サイクルが S3 状態とよばれる 途中 の状態に進みます そこに SACLA の X 線自由電子レーザーを当てて 反応の 途中

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

燃料電池反応を高効率化する「助触媒」の役割を実験的に解明

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1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が

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資料2-4 産業視点での高輝度放射光光源への期待

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< 開発の社会的背景 > 化石燃料の枯渇に伴うエネルギー問題 大量のエネルギー消費による環境汚染問題を解決するため 燃焼後に水しか出ない水素がクリーンエネルギー源として期待されています 常温では気体である水素は その効率的な貯蔵 輸送技術の開発が大きな課題となってきました 常温 10 気圧程度の条件

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本研究は 合同研究チームの上田を代表とする文部科学省 X 線自由電子レーザー重点戦略研究課題 文部科学省 X 線自由電子レーザー利用推進研究課題 理化学研究所 SACLA 利用装置提案課題 共同研究拠点課題の各事業の一環として行われました 詳細な説明 1. 背景自由電子レーザーの誕生により 極紫外光

記者発表資料

PRESS RELEASE (2012/9/27) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

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リチウムイオン電池用シリコン電極の1粒子の充電による膨張の観察に成功

「蛋白質発現・相互作用解析技術開発」産業科学技術研究開発基本計画

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プレスリリース 2017 年 4 月 14 日 報道関係者各位 慶應義塾大学 有機単層結晶薄膜の電子物性の評価に成功 - 太陽電池や電子デバイスへの応用に期待 - 慶應義塾基礎科学 基盤工学インスティテュートの渋田昌弘研究員 ( 慶應義塾大学大学院理工学研究科専任講師 ) および中嶋敦主任研究員 (

研究成果報告書

平成 25 年 3 月 4 日国立大学法人大阪大学独立行政法人理化学研究所 高空間分解能 かつ 高感度 な革新的 X 線顕微法を開発 ~ 生体軟組織の高分解能イメージングへの応用展開に期待 ~ 本研究成果のポイント X 線波長の 320 分の 1 程度のごく僅かな位相変化を 10nm 程度の空間分解

創薬に繋がる V-ATPase の構造 機能の解明 Towards structure-based design of novel inhibitors for V-ATPase 京都大学医学研究科 / 理化学研究所 SSBC 村田武士 < 要旨 > V-ATPase は 真核生物の空胞系膜に存在す

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3. 電波有効利用促進型研究開発公募期間 :2019 年 1 月 4 日 ~2 月 4 日 厚生労働省 : 2019 年度厚生労働科学研究費補助金 1. 行政

背景 : セレンディピティ ( 偶然の幸運な発 ) はなぜ偶発的なのか? 2 探す という行為は動物 人間にとって最も重要な活動の一つ ( 例 : 食べ物を探す 結婚相手を探す 仕事を探す ) セレンディピティ = Needle in the Haystack( 干草の山の中の針 ) 教授 大学院生

実験 解析方法実験は全て BL41XU で行った 初めに波長 0.5A 1.0A の条件化で適切な露光時間をそれぞれ決定した ( 表 1) 続いて同一の結晶を用いてそれぞれの波長を用いてデータを収集し そのデータの統計値を比較した ( 表 2) データの解析は HKL2000/Scalepack と

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世界初! 細胞内の線維を切るハサミの機構を解明 この度 名古屋大学大学院理学研究科の成田哲博准教授らの研究グループは 大阪大学 東海学院大学 豊田理化学研究所との共同研究で 細胞内で最もメジャーな線維であるアクチン線維を切断 分解する機構をクライオ電子顕微鏡法注 1) による構造解析によって解明する

記 者 発 表(予 定)


生物時計の安定性の秘密を解明

報道機関各位 平成 30 年 5 月 14 日 東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター 株式会社アドバンテスト アドバンテスト社製メモリテスターを用いて 磁気ランダムアクセスメモリ (STT-MRAM) の歩留まり率の向上と高性能化を実証 300mm ウェハ全面における平均値で歩留まり率の

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高集積化が可能な低電流スピントロニクス素子の開発に成功 ~ 固体電解質を用いたイオン移動で実現低電流 大容量メモリの実現へ前進 ~ 配布日時 : 平成 28 年 1 月 12 日 14 時国立研究開発法人物質 材料研究機構東京理科大学概要 1. 国立研究開発法人物質 材料研究機構国際ナノアーキテクト

水素供給設備整備事業費補助金平成 28 年度概算要求額 62.0 億円 ( 新規 ) 省エネルギー 新エネルギー部燃料電池推進室 事業の内容 事業イメージ 事業目的 概要 燃料電池自動車 (FCV) は 水素を燃料とする自動車で 内外の自動車メーカーによって 開発競争が進め

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

1. 研究の背景金属ナノ粒子は 比表面積が大きく 量子サイズ効果によって特有の物性を示すなど 一般的な大きな固体材料とは異なることから 様々な分野で研究が進められています 特に最近では 中空構造を有する粒子を合成し その特徴的な構造に由来する表面プラズモン共鳴を利用した医学分野への応用研究が盛んです

論文の内容の要旨 論文題目 Spectroscopic studies of Free Radicals with Internal Rotation of a Methyl Group ( メチル基の内部回転運動を持つラジカルの分光学的研究 ) 氏名 加藤かおる 序 フリーラジカルは 化学反応の過

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

Isotope News 2015年6月号 No.734

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一体接合一体接合の工法工法 TRI System~ との一体接合技術 ~ 本技術は 新しい考え方によるとの一体接合技術です 本技術の特徴は への接合膜形成技術とインサート成形技術を用いて 接着剤を使わずにとを一体接合させるところにあります 本技術による一体接合方法の一例をモデル化すると 図のようにな

Taro-全員協議会【高エネ研南】

会場 F 会場 (40 人 ) 日時北九州国際会議場 31 会議室 10:00 中性子源, 中性子工学 9 月27 日( 木 ) 12:00 13:00 14:30 17:00 F01~08 医療用原子炉 加速器 / 中性子源, 中性子工学 F09~13 中性子源, 中性子工学 F14~17 ~16

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制度説明 とは 科学技術イノベーションの源泉を生み出すネットワーク型研究 ( 個人型研究 ) 国が定める戦略目標の達成に向けて独創的 挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進します 科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的とします 研究期間

平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形

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材料科学専攻 500 結晶制御工学特論 材料ナノ表面解析特論 組織設計学特論 強度設計学特論 高温腐食防食学特論 溶液腐食防食学特論 環境材料学特論 エコプロセス特論 * ノーベルプロセシング工学特論 2

PRESS RELEASE (2013/7/24) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

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光 量子ビーム研究開発の融合 連携によるイノベーションの創出 資料 4-3 光 量子ビーム技術は ナノテクノロジー ライフサイエンス IT 環境等の広範な科学技術や産業応用に必要不可欠な基盤技術 我が国の光 量子研究開発における融合 連携を促進させ 産学官の多様な研究者が参画できる研究環境を形成し イノベーションの創出 ものづくり力の革新を実現させる これにより 他国の追随を許さない世界トップレベルの研究開発を先導する ~ 融合 連携研究を促進する研究開発のイメージ図 ~ パワーレーザー 放射光施設 高次高調波レーザー 小型中性子源 X 線自由電子レーザー 大型中性子施設 時間分解 X 線回折法による光誘起構造転移 レーザー超高圧による新物質材料創生 量子ビーム技術 と 光科学技術 の一体的な研究開発 利用研究を支援 光 量子ビーム分野において 横断的 統合的利用の成功事例となる利用研究 と その実現を目指した技術開発 を推進し 他分野の研究者にその有効性 先進性を展開 これにより 先端光 量子技術を複数使い熟す研究者の増加 若手人材育成 コーディネーターの資質を有した研究者の育成を図るとともに 産業界を含めた利用者の裾野を大きく広げる研究開発を推進 20μm HIV- プロテアーゼの触媒基の解離状態 < 想定している研究開発テーマ > XFEL 放射光 レーザーによる軟 X 線利用による化学反応過程の解明研究プラットフォーム パワーレーザーと XFEL のコラボレーションによる物質科学研究 コンパクト ERL 放射光 レーザーによるフェムト秒オーダーの物質ダイナミクス研究 中性子と放射光による構造生物学的手法による化学反応プロセスの解明 中性子とミュオンによるダイナミクス階層性研究 電子線 ガンマ線 イオンビーム レーザー 放射光 中性子を複合的に用いた先端機能材料 素子の研究開発 基盤技術として光 量子科学を支える次世代加速器等の高度化 小型化に向けた研究開発 融合 連携を促進する利用者本位の技術開発 利用研究によりイノベーション創出を実現!

光 量子融合連携基盤技術開発 仮称 ~ 具体的成果等イメージ 1~ 量子ビーム技術と光科学技術の一体的な研究開発 利用研究を支援 光 量子ビーム分野において横断的利用の成功事例となる利用研究とその実現を目指した技術開発を推進し 他分野の研究者に魅力的をアピール これにより 横断的利用を行う研究者数の増加 ひいてはコーディネーターの資質を有した研究者の育成を図る 産業界を含めた利用者の裾野を大きく広げる研究開発を推進 これらの提言を具体的に実現するものとして 今後 重点的に取り組むべき研究開発としては以下が考えられる 1 1XFEL 放射光 レーザーによる軟 X 線利用プラットフォーム 超高速分光は 放射光 レー超高速分光は 放射光 レーザー及びザー及び FEL FEL の連携あるいはの連携あるいは役割分担が非常に重要で そ役割分担が非常に重要で それぞれ時間スケールとかエネれぞれ時間スケールとかエネルギー範囲 繰り返しなどを総ルギー範囲 繰り返しなどを総合的に研究していく分野である 合的に研究していく分野である これらデバイスを融合連携させこれらデバイスを融合連携させることにより 超高速光電子分ることにより 超高速光電子分光を行う 光を行う 超高速分光により 化学反応の解析が可能となり 光合成の反応 タンパク質の視神経 視覚の問題 表面の触媒反応など超高速分光を行うことにより解明を目指す 放射光電子分光装置 レーザー光電子分光装置の概念図

光 量子融合連携基盤技術開発 仮称 ~ 具体的成果等イメージ 2~ 2 パワーレーザーと XFEL のコラボレーションによる物質科学研究 TW~PW TW~PW パワーレーザーを生成パワーレーザーを生成した極限状態をした極限状態を XFEL XFEL で高精度プで高精度プローブによるローブによる X 線散乱 回折診断線散乱 回折診断により 真空の物理 や 高エネにより 真空の物理 や 高エネルギー密度新物質創生 などを目ルギー密度新物質創生 などを目指した高エネルギー密度科学研指した高エネルギー密度科学研究を進める 究を進める 動的圧縮による表面硬化 寿命改善や極限環境下で利用できる新材料創成を目指す X 線自由電子レーザー施設 SACLA 物質の極限状態を生み出すことのできるパワーレーザー 3 コンパクト ERL 放射光 レーザーによるフェムト秒オーダーの物質ダイナミクス研究 コンパクトコンパクト ERL ERL 放射光 レー 放射光 レーザーのそれぞれの特性ザーのそれぞれの特性 波長 波長 パルス幅などパルス幅など を利用して を利用して フェムト秒時間分解解析 光触フェムト秒時間分解解析 光触媒反応のピコ秒時間分解実験媒反応のピコ秒時間分解実験等の物質の電子状態と構造の等の物質の電子状態と構造の高速ダイナミクス研究を進める 高速ダイナミクス研究を進める 触媒反応等について 電子状態変化等も含んだ構造変化を分析することで 新規触媒開発 エネルギー変換 貯蔵素子等のナノデバイス開発研究等への展開が期待 本研究によって解明を目指す光触媒反応 コンパクト ERL を利用したフェムト秒オーダーの物質科学研究

光 量子融合連携基盤技術開発 仮称 ~ 具体的成果等イメージ 3~ 4 中性子と放射光による構造生物学的手法による化学反応プロセスの解明 中性子と放射光のそれぞれの中性子と放射光のそれぞれの特性特性 構造解析は放射光 水 構造解析は放射光 水 水素の挙動は中性子水素の挙動は中性子 を利用を利用して 光合成反応における水して 光合成反応における水分解の科学プロセスの解明や 分解の科学プロセスの解明や 薬剤がタンパク質に結合する薬剤がタンパク質に結合する際の分子論的な理解の進展を際の分子論的な理解の進展を進める 進める 生命分子システムの機能発現メカニズムの解明により 新しい方法論による創薬や機能性材料の早期実現が期待 5 中性子とミュオンによるダイナミクス階層性研究 放射光による高分解能構造解析が中性子構造解析の必要性を喚起 中性子と放射光の相補利用によって始めて明らかにされた水分子の位置 HIV プロテアーゼにおける水素の位置を示した図 同一対象に対して 中性子同一対象に対して 中性子 低エネルギー 原子 分子低エネルギー 原子 分子解析に有利解析に有利 とミュオンとミュオン 高エネルギー バルク表面解エネルギー バルク表面解析に有利析に有利 の測定を相補的の測定を相補的に行うことで 広大な時間スに行うことで 広大な時間スケールのダイナミクスの解ケールのダイナミクスの解明を目指す 明を目指す 自動車エンジンのシリンダーやピストンなどが摩擦によっておこるメカニズムを原子レベルのみならず電子レベルで解析 Tribology 摩擦と潤滑の科学 に貢献 J-PARC に建設中の中性子スピンエコー分光器群 VIN-ROSE Tribology 摩擦と潤滑の科学 への展開

光 量子融合連携基盤技術開発 仮称 ~ 具体的成果等イメージ 4~ 6 電子線 ガンマ線 イオンビーム 中性子を用いた燃料電池の高性能化 燃料電池材料の中核となる電燃料電池材料の中核となる電解質膜や触媒接合体を電子解質膜や触媒接合体を電子線 ガンマ線 イオンビームで線 ガンマ線 イオンビームで加工 中性子で材料内部の水加工 中性子で材料内部の水分布を測定する 分布を測定する 燃料電池材料開発でボトルネックとされている電極材料の劣化メカニズムの解明により 燃料電池の高性能化を図る 電子線 ガンマ線 イオンビームで材料加工 高分子基材イオン伝導層 燃料電池の中枢となる電解質膜 触媒接合体 触媒電極 中性子で内部の水分布を測定 高性能な燃料電池材料を開発 7 基盤技術として光 量子科学を支える次世代加速器等の高度化 小型小型化に向けた研究開発 小型陽子加速器を用いた中性小型陽子加速器を用いた中性子源を構築し 主にものづくり子源を構築し 主にものづくり分野の企業分野の企業 自動車 航空産自動車 航空産業 や大学 研究機関と共同でや大学 研究機関と共同で中性子イメージングに関する中性子イメージングに関する研究開発を行い その有用性研究開発を行い その有用性を実証することを目的とする を実証することを目的とする 従来技術では不可能であった橋梁等大型建造物の内部を直接可視化する方法を確立 効率的な交通インフラの再生 強化に貢献 また 自動車のエンジンや燃料電池 飛行機の機体材料など 高品質商品の研究開発スピードを飛躍的に高める 橋梁やメーカー等工場などでその場観察が可能となる小型 可搬型中性子イメージングシステム 我が国には約 15 万の橋梁があるが その多くは建設後 40-50 年が経過し 疲労や劣化が生じている