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「いわゆる健康食品」の安全性評価ガイドライン(案)

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

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る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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特定できるものではありませんでした そのため 個人の体質や体調による影響が大きく影響したものであると判断しました よって 当該製品が原因と考えられる健康被害の発生は 確認されませんでした ただし 届出の製品と喫食実績で調査対象とした製品でルテイン量に違いがありましたので 既存情報から喫食経験および安

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

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( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

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平成15年度マーケットバスケット方式による安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

参考 < これまでの合同会合における検討経緯 > 1 第 1 回合同会合 ( 平成 15 年 1 月 21 日 ) 了承事項 1 平成 14 年末に都道府県及びインターネットを通じて行った調査で情報提供のあった資材のうち 食酢 重曹 及び 天敵 ( 使用される場所の周辺で採取されたもの ) の 3

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

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記 1. 調査結果で判明した不十分な SR に基づき販売されている商品 企業名を明らかにすべきです消費者庁 報告書 は 届出 SR の報告内容が不十分で ガイドラインに準拠していない報告内容である商品が多数販売されていることを明らかにしました 制度の根幹を揺るがす事態であることを受け止め 消費者被害

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< 追補 > ココデル虎の巻 平成 27 年度版 過去問題集 解説 2016 年 3 月 試験問題作成に関する手引き 正誤表対応 ここでは 2016 年 3 月に発表された正誤表による 手引き 修正で 影響のある過去問の 解説をまとめています 手引き 正誤表で影響のある( あるいは関連する ) 問題

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ⅱ カフェイン カテキン混合溶液投与実験方法 1 マウスを茶抽出液 2g 3g 4g 相当分の3つの実験群と対照群にわける 各群のマウスは 6 匹ずつとし 合計 24 匹を使用 2 実験前 8 時間絶食させる 3 各マウスの血糖値の初期値を計測する 4 それぞれ茶抽出液 2g 3g 4g 分のカフェ

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別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

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薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

Transcription:

医薬品の範囲に関する基準 の 食薬区分における成分本質( 原材料 ) リスト の一部改正に関する意見募集の結果について 平成 24 年 1 月 23 日厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課 昭和 46 年 6 月 1 日付け薬発第 476 号厚生省薬務局長通知 無承認無許可医薬品の指導取締りについて の別紙 医薬品の範囲に関する基準 の 食薬区分における成分本質 ( 原材料 ) リスト の一部改正について 平成 23 年 7 月 28 日から平成 23 年 8 月 26 日まで ホームページを通じて御意見を募集したところ 20 通の御意見等をいただきました お寄せいただいた御意見等とそれらに対する当省の考え方について 別紙のとおり取りまとめましたので 御報告します なお 取りまとめの都合上 いただいた御意見等は 適宜整理集約するとともにパブリックコメントの対象となる事項についてのみ 考え方を示させていただいています 今回御意見等をお寄せいただきました方々の御協力に厚く御礼申し上げます

( 御意見 1) ウィザニアに含有される withaferin A は 抗腫瘍活性も含めた活性物質として報告されている しかしながらウィザニア植物体には withaferin A の毒性を解毒する役割を果たすウィザノンが存在しており 全草の 50% エタノール抽出物のラットにおける最大耐量は 1000mg/kg である ウィザノンを積極的に除去していない通常のエキスでは 毒性は高くないものと思われる ( 御意見 1に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます ウィザノンはウィザノライドの一つとされているものの 一般的なウィザニアの成分ではないとされております それに対し withaferin A はウィザニアに一般的に含有される毒性の強い成分であり withaferin A の毒性は無視できないと考えております ( 御意見 2) 以下の観点から ウィザニアの 根 を 食歴の少ない 葉 と同様に医薬品として分類することは適切ではなく 部位ごとに判断していただきたい 1. インドでは アーユルヴェーダに記載されているように 古くからこの乾燥根をミルクや蜂蜜と一緒に飲用するなど 現在も成長期の子供や老人の健康維持を目的に 日常的に利用されている 一方 葉に関しては 食歴情報も極めて少なく 利用は限定的であり ほとんど流通していない 2. アシュワガンダ ( 根 ) は 日本を含め欧米などにおいても QOL 向上のための健康食品素材として広く流通してきた実績がある これに比べて 葉の利用は極めて限定的である 3.withaferin A は葉に多く含まれ 根にはその 1/10 程度しか含まれていない 当社の分析でも 諸外国の研究報告と同じ結果が得られている 根に withaferin A をほとんど含まない品種もしばしば見出される また ウィザニアには withaferin A 以外にもいろんな成分が含まれているが 葉 と 根 では その組成も異なる ウィザニアに含まれる withaferin A の毒性 (LD50 値 腹腔内投与 ) が 54mg/kg ということだが withaferin A については 根よりも地上部に多いとされているようである 現在 医薬品として効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 ( 原材料 ) で認められている 根 に withaferin A がどれくらい含まれているのかが明らかにしそれに基づいて判断する必要があると考える ( 御意見 2に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 昭和 46 年 6 月 1 日付け薬発第 476 号厚生省薬務局長通知 無承認無許可医薬品の指導取締りについて の別紙 医薬品

の範囲に関する基準 の別添 1 食薬区分における成分本質( 原材料 ) の取扱いについて ( 以下 判断基準 ) における毒性評価は 特定の成分の含有量ではなく その毒性の強さで行います 毒性の強い withaferin A は根 葉だけでなく他の部位にも含まれる成分であることから 判断基準 に基づき 全草を 専ら医薬品として使用される成分本質 と判断させていただきました ( 御意見 3) 第三者機関で ラットを用いた 28 日間混餌投与試験 ( 経口摂取 ) を実施したところ 自社製品であるアシュワガンダ ( 根 ) エキスの平均摂取量は 4446mg/kg だったが 死亡例はなく 血液学 血清生化学 病理学検査では何ら毒性所見は認められていない 変異原性試験結果も陰性である このアシュワガンダ ( 根 ) エキスのヒト目安摂取量は 300mg/day であり 体重 1kg 当たりに換算すると 6mg/kg ( 体重 50kg として ) である ラットの試験の 4446mg/kg と比較すると 740 倍の開きがあり ヒトでの過剰摂取を考慮しても充分な安全域のある素材であると考える また このアシュワガンダ ( 根 ) エキスは 健康食品原料として販売しているが これを利用した健康食品で これまでヒトでの副作用等の有害事象は報告されていない ウィタフェリン A の急性毒性の報告 ( 腹腔内投与 ) はあるが ウィタフェリン A の抗腫瘍効果を検討した報告では 60mg/kg を 120 日開腹腔内投与しても 毒性は認められていない 国立健康 栄養研究所の健康食品の安全性有効性情報にはアシュワガンダ根抽出物の LD50 値 ( 腹腔内投与 ) が 681mg/kg となっている また マウスによる経口急性毒性では アシュワガンダ根抽出物では 2,000mg/kg 以上が確認されている アシュワガンダを 500mg/ 日投与した臨床試験では いかなる毒性もみられなかったことがわかっている インド薬局方によって行われた研究によると アシュワガンダ抽出物は通常 0.25% のウィザフェリン A を含むとしている つまり 総ウィザノライド 10% 規格の抽出物中 2500ppm のウィザフェリン A を含むこととなる しかし一方で 弊社で取り扱っている製品はウィザノライド 2.5% で規格されており ウィザフェリン A 含量に換算すると 0.0625% 又は 625ppm というかなりの少量となる 国際的学術誌に掲載された ウィザフェリン A の安全性を調べたマウスによる in-vivo の試験では LD50 は 80mg/kg であったとしている これをおよそ 60kg のヒトに換算すると 390mg となり 弊社製品では最低 624g の摂取を必要とする しかし 日本および他国において 通常推奨される摂取量は 500mg/ 日のため 安全な摂取範囲であると考えられる

シトインドシド VII および VIII ウィザフェリン A の等モル混合物を用いたアシュワガンダ抽出物の安全性を調べた試験では マウス腹膣内投与における 試験群 1 および 2 の LD50 は 1564+/-92mg/kg であった 本試験は国際的学術誌に掲載され 本化合物の安全性が確認されたと共に高い安全性プロファイルを示した ( 御意見 3に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 判断基準 における毒性評価は ウィザニアという原材料ではなく ウィザニアに含有されている成分で行います withaferin A の毒性は Toxicon, 8, 154 (1970) によると マウス腹腔内注射の毒性で 54 mg/kg であり 毒劇薬指定成分に相当する成分を含むことから 判断基準 に基づき 専ら医薬品として使用される成分本質 と判断させていただきました ( 御意見 4) 当社ではインドのアーユルヴェーダで使われているハーブとしてのアシュワガンダの持つリラクゼーション作用に着目したサプリメントを開発 販売しているが 販売当初よりトラブルやクレームも無く 食品としての安全性に問題があるとは考えていない 日本だけでなく 海外では ウィザニアの根の抽出物は健康食品として利用されており さらに ウィザニアの葉は 野菜として ビターナ という商品名で 日本のスーパー等での販売実績があるが 現在までのところ 重篤な副作用などは報告されておらず 食品として利用しても安全と考えられる 現在認められている ウィザにア ( 根 ) については 食品としての実績もあることから withaferin A を 専ら医薬品として使用される成分本質( 原材料 ) リスト に入れ ウィザニア ( 根 ) が 医薬品として効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 ( 原材料 ) として設定することを考えるべきである 日本及び世界的市場における その区分と販売実績が考慮されるべきである 日本 アメリカ EU 諸国 オーストラリア インド タイなどでは数十年に渡ってアシュワガンダ抽出物の販売実績があり ヒトの摂取による毒性を示す文献も見られない アシュワガンダ( 根 ) エキス を配合した当社製品は 発売以降多くの方にご愛用いただいているが 現在までドーピング違反や副作用など有害事例の報告は一度もなく 安全性に問題の無い商品である 当社はドリンク製品にアシュワガンダ ( 根 ) を使用しているが 発売以来副作用等の有害事象の報告はない また製造業者のデータによると ウィザニア ( アシュワガンダ )( 根 ) について 急性毒性 反復投与試験及び変異原性

試験により安全性が確認されている このようなことから ウィザニア ( アシュワガンダ )( 根 ) については 医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 ( 原材料 ) リスト に収載していただきたい ウィザニアはアーユルヴェーダ薬局方及びインド薬局方 米国ハーブ薬局方及び治療概論 インドハーブ薬局方 アーユルヴェーダ処方規格 オーストラリア医薬製品登録 米国ハーブ製品協会において安全な植物であると記載されている 私は今までアシュワガンダの栽培をしており 加工食品の販売等にも取り組もうと考えていた 今まで流通を許されていたものが なぜ急に栽培できなくなるのか分からない 何とかこれまで通り根の部分については食として利用できるよう再検討していただきたい ( 御意見 4に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 今回 専ら医薬品として使用される成分本質 と判断された成分本質については 御指摘いただいた安全性や食経験に加えて 含有成分 国内外における医薬品としての規制等も考慮しています 含有成分である withaferin A の毒性から 判断基準 に基づき 専ら医薬品として使用される成分本質 と判断させていただきました ( 御意見 5) 処方箋医薬品とは生理作用が強く 医師の指導下で使用されるものと解されるが シッサス クアドラングアリスが筋肉増強ステロイド剤と同等の生理作用を持ち また 問題となる毒性情報や食品利用を禁止すべき科学的根拠問題が全く示されていない ( 御意見 5に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます シッサス クアドラングラリスが durabolin 様作用 ( 筋肉増強作用 ) を持つことは Journal of Research in Indian Medicine 4(2), 132-42(1970) に示されております したがって 筋肉増強作用を有する成分を含むことから 処方せん医薬品に相当すると判断し 判断基準 に基づき 専ら医薬品として使用される成分本質 と判断させていただきました ( 御意見 6) 仮に処方箋医薬品と似た作用を持つ成分を含むという理由のみで 食品として利用されている植物由来成分を処方箋医薬品とするのであれば 例えばアンジオテンシンⅡ 阻害による降圧作用を持つ食品は多く 一貫性がない判断と言わざるを得ない ( 御意見 6に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます ご指摘のような降圧作用を持つ食品はござい

ますが 一般的にシッサス クアドラングラリスのような筋肉増強作用は食品に期待する作用ではなく 医師の処方のもとで使用されるべき作用であることから 処方せん医薬品に相当すると判断させていただきました ( 御意見 7) シャタバリはインドの一般家庭内で日常生活に利用されてきたハーブである アーユルヴェーダとは医学であると同時に家庭において料理などに利用する健康に良い食品といった意味合いで利用されている ( 御意見 8) 植物ステロイドは普遍的な物質で 生理活性が高いものにはホルモン的な働きをするものが報告されているが 長い間食経験を有するものが多く ステロイドであることを理由に医薬品と判断されるのであれば 多くの植物が該当するものと考えられる ( 御意見 7,8に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます ご指摘のとおり ステロイドサポニンを含有することのみをもって医薬品としての成分とは判断し難く 直ちに保健衛生上の観点から医薬品としては規制しないと評価されました ( 御意見 9) 糖化ステロイド類は ナス科の植物にも広く含まれる事が知られている フーディアに含まれる糖化ステロイドに具体的な安全性の問題が報告されていないにも関わらず 糖化ステロイドを含む事のみの理由を以て医薬品相当の管理を適用する事は 合理性に乏しく 過剰な予防的措置と言える フーディア ゴードニー ( 地上部 ) 以外の植物にも生理活性のある成分を含む植物が幾つもあるが これらが食品として流通が認められているにも関わらず フーディア ゴードニー ( 地上部 ) を 専ら医薬品として使用される成分本質 ( 原材料 ) へ追加しようとされる判断基準の違いを合理的に説明してほしい ( 御意見 10) 作用の強弱 問題となる副作用の発現などの毒性に関する情報などによって 医薬品相当か否かを判断することが妥当であると考える フーディア ゴードニーがフェンフルラミンやエフェドリンと同等に強い作用を持つことは報告されていない フーディア ゴードニーに含有される糖化ステロイドが 既存の食欲抑制剤 ( 例えばマジンドール ) の薬理効果及び作用メカニズム 有効量に匹敵するという根拠を示していただきたい

フーディア ゴードニー ( 地上部 ) に指定医薬品又は処方せん医薬品に相当する成分が含まれているとの判断をされているが その判断根拠 ( 具体的にはその成分名 その薬理効果及び作用機序 有効量 ) を教えてほしい ( 御意見 11) 公表されている判断根拠の文章は非常に簡略化されており この表現でいくと処方箋医薬品と同様の薬理作用を有する食品は医薬品と判断されることになりかねない ことに 特定保健用食品は明らかな薬理作用や作用メカニズムの明確さを求められていることに矛盾するのではないか さらに 食品の有する機能そのものまで否定することにならないか ( 御意見 12) 当社はフーディア ゴードニー含有食品を販売しているが 今までに副作用のような報告はない また 米国などではチョコレートやキャンディに配合されるなど食品として広く一般的に販売をされている 引き続き食品として使用できるよう再検討いただきたい フーディア ゴードニーがアフリカのカラハリ族の閣で厳しいハンテイング遠征期聞の限られた食料の節約と空腹感をしのぐ目的で 数百年もの間常用していた この長い食歴は考慮されないのか サン族 ( ブッシュマン ) は 2 万年前よりカラハリ砂漠周辺部に生活し 古来フーディアを食用として利用しているためフーディアには充分な食経験があると考えられる フーディア ゴードニー ( 地上部 ) が南アフリカのブッシュマン達によって長年食されてきているという食習慣 食経験の事実をどのように考慮 判断したのか また 北米や欧州各国では現在も食品として流通している事実もある ( 御意見 13) 独立行政法人国立健康 栄養研究所の 健康食品 の安全性 有効性情報 (2010.12. 8 掲載 )" によると フーディア ゴードニーの安全性については 安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない このため 妊婦や授乳婦は使用を避ける 又 有効性については ヒトに対する有効性については調べた文献に十分なデータが見当たらない との記述がある 英国ファイトファーム社は フーディアに含まれる糖化ステロイドの安全性を調べるため 臨床試験を行っている 集計の結果全ての投与量で全く健康に問題が無い事が確認された ( ファイトファーム社プレスリリース 2001 年 4 月 10 日 ) 英国ファイトファーム社では 前述の安全性試験に続き 5 日間の反復投与試

験 15 日間 1 日 2 回の反復投与試験を行い いずれの試験においても副作用が無く 薬物動態のデータからも問題が無い事を確認している ( ファイトファーム社プレスリリース 2001 年 7 月 5 日 12 月 5 日 ) ( 御意見 9~13に対する考え方 ) ご意見ありがとうございます いただいた御意見等をもとに 前回 ( 平成 2 3 年 6 月 14 日開催 ) のワーキンググループの結果を再度検討し直したところ 糖化ステロイドのもつ食欲減退作用を起こす根拠は明確ではなく 直ちに保健衛生上の観点から医薬品としては規制するものではないと評価されました ( 御意見 14) 塩は除く との事であるが, 牛乳 ( 約 80 mg /l 含有 ) 中ではフリー体ではなくカルシウム塩で存在していると推測されるので カルシウム塩は追加しても良いと考える 塩を除く と条件がついているが 一般的に使用されやすいカリウム塩 ナトリウム塩 コリン塩 マグネシウム塩 リジン塩 アルギニン塩について安全性に問題がないことが確認されていれば 塩 の形態についても使用は認められないのか ( 御意見 14に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 塩化合物のうち 判断基準 の一つである毒薬 劇薬に相当する急性毒性がないことが確認されたカリウム塩とマグネシウム塩については 医薬品的効能効果を標榜しない限り専ら医薬品と判断しない成分本質 と判断することと致しました その他の塩については 情報が明確ではないので判断できません 照会がございましたら個別に判断致します ( 御意見 15) 改正案では 通知の発出から 1 年間は ~( 中略 )~ 直ちに医薬品に該当するとの判断は行わない となっているが この 1 年間 というのが 製造される期間 ではなく 流通 ( 販売 ) される期間 の場合 短すぎるのではないか 今回 医 になる素材はいわゆる健康食品などに使用されており それらの製品は賞味期限が 1 年を超えるものもある 猶予期間が流通の期間であれば ちょうど現在製造しているものについて 賞味期限が残っているのに販売できないということになり得る そのため 猶予期間を 発出後 1 年間に製造されるもの とするか 3 年程度に延ばすか のいずれかにした方がよいと考える 今回案として提示されている成分は 日本のみならず世界的に食品に利用されており 生産 加工 流通 ( 輸入品を含む ) 消費という流れが確立されている 1 年間の猶予で容易に代替出来るものではない 特に海外事業者に対し

医薬品と判断する根拠が具体的に公表されない中で理解を求めることは極めて困難であり 非関税貿易障壁として問題提起されてもおかしくない ウィザニア ( 根 ) は今まで 食品として分類されていたので 猶予期間を長くしていただきたい ( 御意見 15に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 経過措置は薬事法を遵守していただくための移行期間であり 1 年間の経過措置期間内に流通を終わらせていただく必要があります 1 年あれば対応は十分可能であると考えております ( 御意見 16) 食薬区分の見直しは医薬品としての使用実態 毒性情報などを総合的に検討すべきであり そうした情報を公表した上で合理的な判断がなされるべきである ( 御意見 16に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 今後も使用実態 毒性情報などを総合的に検討し 可能な限り情報も公表していきたいと思います ( 御意見 17) 専ら医薬品の原材料を利用すると一律に医薬品としてみなされるのではなく 実際の利用方法とその場合の含有量によって判断できるよう検討してほしい ( 御意見 17に対する考え方 ) 御意見ありがとうございます 実際の利用方法と含有量によって判断できるようにするかどうかは 今後検討していきたいと思います