02-01 ビジョンの基本的考え方

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104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

資料1-7 部活動指導員について

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

平成25~27年度間

p 旭川市.xls

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

施策吊

資料2 これまでの学校における食育の取組について

調査結果の概要

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

H ■再発防止策総務課修正版(最終)_Ⅰはじめに

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

p 札幌市小学校).xls

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

-218-

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持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

1 目標 安芸高田市立甲田中学校 ( 以下 学校 という ) の運動部活動において, 安芸高田市立中学校に係る運動部活動の方針 ( 以下 安芸高田市方針 ) に則り, 生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち, 以下の点を重視して地域, 学校, 競技種目等に応じた多様な形で最適に実

1-澤田-インクル.indd

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (


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Taro-07_学校体育・健康教育(学

英語教育改善プラン

【資料2】緊急提言(委員意見反映)

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

17 石川県 事業計画書

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

はじめに 学校を取り巻く環境は, 社会や経済の変化に伴い, より複雑化 多様化しており, 学校には, これまで以上に子供たちに対するきめ細かな対応が求められております また, 情報化やグローバル化といった社会の急速な変化が進む中, 知識を活用し, 協働して新たな価値を生み出せるよう, 主体的な学びを

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

愛媛県学力向上5か年計画

第 1 部第 3 章特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念と施策の方向性 1 東京都特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念東京都特別支援教育推進計画 ( 前計画 ) の基本理念発達障害を含む障害のある幼児 児童 生徒の一人一人の能力を最大限に伸長するため 乳幼児期から学校卒業後ま

実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また

補足説明資料_教員資格認定試験

第3章 指導・監査等の実施

44 大分県

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

総合型地域スポーツクラブの特色ある事例

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

校外教育施設について

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

求められる整理編

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2.

学力向上のための取り組み

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

45 宮崎県

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

(資料3ー1)平成30 年度「教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査」の結果について

123

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

Taro-自立活動とは

英語教育改善プラン

舞鶴市立学校教職員の勤務時間適正化に向けた取組方針 ~ 残る文化 から 帰る文化 への構築に向けて ~ ( 案 ) 平成 29 年月日 舞鶴市教育委員会 0

スライド 1

外部指導者制度の推進 ―学校運動部活動顧問との連携による運動部活動の充実―

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政策評価書3-3(4)

する・みる・ささえるの スポーツ文化

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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平成 29 年 3 月 学校教育法施行規則の一部改正 事務長 ( 事務長及び事務主任の職務規定の整備 ) 事務主任 ( 省令主 任 ) 学校教育法施行規則 第 46 条 学校教育法施行規 ( 改正前 ) 則 第 46 条 小学校には 事務長又は事務主任を置くことがで 第 46 条 きる 2 事務長及

令和元年度 大田区立馬込中学校 部活動 年間活動計画

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37 香川県

目次 Ⅰ 福島県教育委員会経験者研修 Ⅰ 実施要項 1 Ⅱ 高等学校経験者研修 Ⅰ 研修概要 1 研修体系 2 研修の目的 研修の内容等 4 研修の計画及び実施 運営等 4 5 研修の留意点 4 表 1 高等学校経験者研修 Ⅰ の流れ 5 表 2 高等学校経験者研修 Ⅰ 提出書類一覧 5 Ⅲ 高等学

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

新規文書3

学校の危機管理マニュアル作成の手引

都立小岩高等学校 全日制

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立井手小学校 多賀小学校 泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 井手小 ;222 名多賀小 ; 99 名泉ヶ丘中 ;154 名 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ

情報コーナー用

高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

コラム授業力の向上について食育では 生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいきます そのためには 教師の授業力が一つの鍵になることはいうまでもありません そこで どのような授業を行えば 子どもたちに望ましい生活習慣等が定着するのか 小学校 中学校授業評価システムガイドライン ( 平成

第3章 調査のまとめ

学校体育と幼児期運動指針の概要について

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

Transcription:

5 体を鍛え健康に生活する力を培う 施策の必要性 科学技術や高度情報化の進展に伴う生活の利便化により 日常生活における身体活動がますます減少していく時代にあって 基本的生活習慣を身に付け 健康や体力を保持増進していくための基礎的な能力や態度を養い 日常生活の身体活動量を増加させ基礎体力を十分に高めていくことが重要である また 自分自身の健康に対する関心を高め 生涯にわたって 主体的に健康を保持増進しようとする態度を養うことも重要である 主要施策 13 体力向上を図る取組の推進 1 アクティブプラン to 2020 の推進 東京 2020 大会の開催都市にふさわしい 運動 スポーツに親しむ元気な児童 生徒を育成するために アクティブプラン to 2020- 総合的な子供の基礎体力向上方策 ( 第 3 次推進計画 )- に基づき 全校で体力向上に係る目標や 具体的な取組内容を定めた計画を作成して取り組むなど 子供たち一人一人の基礎体力の向上を図る 小学校では 健康教育を中心とした体力向上 健康づくりを推進する アクティブライフ研究実践校 を指定し 基本的生活習慣の定着 改善に向けた取組や 成果を広く発信することを通して都全体の健康教育をより一層推進する また 中学校全校を アクティブスクール と位置付け 自校の体力の実態を踏まえて体力向上の目標や取組内容を定めた体力向上推進計画を定め 取組をより一層推進する 特に体力向上に先進的に取り組む中学校を スーパーアクティブスクール として指定し 具体的な取組を研究開発するとともに 成果を広く他校に発信することを通して中学生の体力向上を図る さらに 高等学校において パワーアップハイスクール を指定し 運動が苦手な生徒や運動嫌いな生徒の体力向上に向けた具体的な取組を実践するとともに 成果を他校に発信して高校生の体力の底上げを図る 東京 2020 大会を契機とし スポーツの全国大会や関東大会への出場を目指す都立高等学校を増加させていくため 競技力の高い運動部活動のある学校を スポーツ特別強化校 と指定し 都立高等学校運動部活動全体の活性化と競技力の向上を一層推進する - 56 -

主要事務事業 ( 指導部 ) (1) 東京都統一体力テストの実施都内公立学校の全ての児童 生徒を対象とした東京都統一体力テストを実施し 児童 生徒一人一人に結果を還元し 一人一人が自ら課題をもって体力向上に取り組むことができるようにするとともに 実態把握と評価 分析に基づく授業改善を行う また 東京都統一体力テストの調査結果を基に 新たに体力向上の目標を定め 具体的取組を行う アクティブプラン to 2020 を 都教育委員会 区市町村教育委員会 学校が一体となって推進する 毎年 6 月を 体力テスト実施月間 とし 都内の全公立学校が 4 5 月に体力テストの意義や目的 学校の体力 運動能力の実態と全体的傾向 児童 生徒一人一人による目標 ( 値 ) の設定 各種目の実施方法等について確実に指導した上で 東京都全体で 6 月に体力テストを実施する (2) 一校一取組 一学級一実践 運動の推進都内全ての公立学校において 体力向上に向けた具体的な取組を展開する (3) 中学生 東京駅伝 大会中学校教育の一環として 中学生の健康増進や持久力をはじめとする体力向上 スポーツの振興及び生徒の競技力の向上を目的として 区市町村対抗の駅伝競走を実施する (4) コオーディネーショントレーニングの地域拠点校による普及脳と体幹を鍛えるコオーディネーショントレーニングについて 実施校の一層の拡大に向けて 地域拠点校を定め 実践内容を地域に発信する (5) 小学校における アクティブライフ研究実践校 の指定小学校 20 校を アクティブライフ研究実践校 に指定し 基本的生活習慣の定着 改善に向けた取組や栄養 運動 休養の健康三原則に係る保健指導などの具体的取組を実践研究し 優れた取組や成果を広く発信することを通して 全小学校の健康教育の充実を図る (6) 中学校における アクティブスクール の展開 スーパーアクティブスクール の指定全中学校を アクティブスクール と位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進していく また 中学校 62 校を スーパーアクティブスクール に指定し 体力を向上させるための指導法等について先進的な研究開発を行い 優れた取組や成果を広く発信することを通して 全中学校の体力向上の取組の充実を図る (7) 高等学校における パワーアップハイスクール の指定高等学校 36 校を パワーアップハイスクール に指定し 運動が苦手な生徒や運動嫌いな生徒の体力向上に向けた具体的な取組を実践するとともに 成果を他校に発信して高校生の体力の底上げを図る - 57 -

(8) 部活動による競技力向上 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会の開催を踏まえ 運動部活動による競技力向上を一層推進する ア都立高校におけるスポーツ特別強化校事業都立高校に各スポーツを強化する部活動を 50 部指定し 全国大会等に出場できるよう競技力の向上を一層促進する イ部活動指導の民間委託事業中学校 高校の部活動指導が教員の過重な負担となっている現状がある 顧問教諭の負担を軽減していく方策を探るため 民間事業者による専門的指導者を学校に派遣することによって 部活動の指導面の充実と顧問教諭の業務縮減に向けた事業を実施する ウ高校生元気アップスポーツ交流事業東京都と地方都市との高校生が スポーツ等を通して交流することにより 2020 年オリンピック パラリンピック競技大会への気運を互いに高め合うとともに 都立高校生が地方都市の地場産業 伝統芸能 文化 地域貢献等を体験することにより 我が国の将来を担うための資質 能力の向上を目指す (9) 運動部活動の振興部活動振興基本計画を踏まえ 指導者の減少や生徒のニーズの多様化等の課題に対応していくとともに 生徒の個性 能力の伸長や社会性 生涯にわたる文化 スポーツ等に親しむ態度を育成するために 部活動の振興を図る ア部活動指導員の設置都立高等学校及び公立中学校における教員の勤務負担軽減と部活動の充実を図り もって学校の教育体制の整備 充実に資するため 部活動指導員を設置する イ運動部活動指導者講習会の開催運動部活動の実技や事故防止等について講習会を開催し 顧問教諭の指導力向上に努める ウ総合体育大会への参加総合体育大会への参加を通して 都内中学校 高等学校 中等教育学校及び特別支援学校の生徒の健全育成 健康増進及び運動部活動の振興を図る エ青少年を育てる課外活動支援事業専門的指導や高度な技術指導を必要とする部活動に対し 相応の資格や指導力を有する外部指導員を重点的に導入する オ都立特別支援学校の部活動振興事業特別支援教育の充実に資するため 都立特別支援学校の部活動に外部指導員を導入し 児童 生徒の個性や能力を一層伸長する - 58 -

主要施策 14 健康づくりの推進 1 健康教育の推進 がん等の重要な健康課題に対応するため 各学校に指導資料等を配布するとともに モデル授業の事例を周知してがん教育を推進する また 性に関する現代的な課題を踏まえ 児童 生徒の正しい理解を促すため 性教育の手引 を改訂し 性に関する指導の充実を図る 主要事務事業 ( 指導部 ) (1) がん教育の充実がん等の重要な健康課題に対応するため 文部科学省による資料等に基づいた がん教育リーフレット を作成 配布し 各学校での活用を促すとともに モデル授業の事例を周知し 教員研修を実施するなどして 全公立学校におけるがん教育を推進する また がん教育において外部講師の活用を推進するに当たり 有識者等の意見を踏まえて連携体制の整備を図る (2) 性に関する指導の充実性に関する現代的な課題を踏まえ 児童 生徒の正しい理解を促すため 有識者等の意見を踏まえて 性教育の手引 を改訂 配布し 各学校における性に関する指導の充実を図る 2 アレルギー疾患対策の推進 学校における児童 生徒等のアレルギー疾患に関わる事故を防止するため 文部科学省監修の 学校のアレルギー疾患に対する取組ガイドライン 及び文部科学省発行の 学校給食における食物アレルギー対応指針 等に基づいた各学校における組織的な体制により 事故予防の取組と事故発生時の緊急対応を推進する 主要事務事業 ( 都立学校教育部 地域教育支援部 ) (1) アレルギー疾患対策の推進アガイドライン等に基づいた体制整備の推進文部科学省監修による 学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン ( 平成 20 年 ) 及び文部科学省発行の 学校給食における食物アレルギー対応指針 ( 平成 27 年 ) 等に基づいた各学校での取組が円滑に進むよう 児童 生徒等のアレルギー疾患に対する教職員の理解と対応能力向上に取り組んできた 平成 24 年末に都内小学校で起きた事故を受け 再発防止のため 平成 25 年度以降 都教育委員会では同ガイドラインを補完するマニュアル等の作成 配布や 研修の対 - 59 -

象者拡大及び実施回数増など 児童 生徒等のアレルギー事故予防と事故発生時の緊急対応の確立に向けた取組を強化している 今後も引き続き 以下の点について重点的に区市町村教育委員会及び都立学校を支援 指導し 更なる体制の強化に向けて働き掛ける ( ア ) 食物アレルギー対応委員会 の設置による組織的な対応の強化 ( イ ) 学校給食における食物アレルギー対応の役割分担の明確化 ( ウ ) 校内研修による実践対応力の向上 ( エ ) 緊急時 ( アナフィラキシー発症時等 ) における対応 (2) アレルギー疾患対応研修の実施平成 21 年度以降 教職員等を対象に 専門医を講師とした研修を実施しており 平成 25 年度からは 全ての養護教諭とアドレナリン自己注射薬を携帯する児童 生徒の担任教諭 学校栄養職員等を対象として研修を実施している 平成 27 年度からは管理職を対象とした研修も開催している 平成 30 年度も研修を継続していくとともに 校内研修を推進する 3 食育の推進 児童 生徒が 食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け 健全な食生活を送るとともに 食を通して地域の産業や文化への理解を深めることができるよう 教科等間の連携を図りながら 生きた教材 として学校給食を活用した食育を推進する また 食育推進チームの設置 栄養教諭や食育リーダーを中心とした校内指導体制の整備を行うとともに 食に関する指導と給食管理を一体のものとして行うために栄養教諭の配置を拡大し 食育の更なる推進を図る 主要事務事業 ( 都立学校教育部 地域教育支援部 ) (1) 食育の推進ア食育を推進する体制の整備学校における食育を推進させるため 食育推進チームの設置 栄養教諭及び食育リーダー等を中心とした校内体制の整備について 調査等を行い 促進する イ栄養教諭の配置による食育の推進 ( ア ) 栄養教諭の配置平成 20 年度から各地区に栄養教諭を計画的に配置している さらに 平成 25 年度からは複数配置を開始し 食育の推進を図っている 栄養教諭は 配置地区内の各学校の食育リーダーを支援することで 地区全体の食育を推進する役割を担っている 食育リーダーへの指導 助言を充実し 教科等間の連携を図りながら 生きた教材 である学校給食を活用した食育を一層推進するため 栄養教諭の配置を拡大する - 60 -

( イ ) 地場産物を活用した食育の実践研究地域の自然や文化 地域の食に係る産業 自然環境の恵沢に対する児童 生徒の理解の増進を図るには 学校給食に地場産物を活用した食育が有効である 栄養教諭は 配置地区で継続して地場産物を活用した食育の実践研究を行い 地区全体の食育の充実を図る 研究内容 地域生産者との連携 地場産物を活用した学校給食のメニューの作成 地場産物を活用した 食に関する指導の全体計画 の作成 生産体験学習など地域に密着した食育の実践ウ学校給食における地産地消農地のない都心部の学校においても地場産物を活用した食育や地産地消を行えるようにするため 関係諸機関と連携を図り 学校給食において 島しょを含めた東京産の水産物や地場産野菜の活用を推進する - 61 -