部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

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目次

業務用電力 [ 契約電力 500 キロワット未満 ] ( 主契約料金表 ) 目 次 本 則 1 適 用 1 2 契 約 種 別 1 3 適 用 範 囲 1 4 供給電気方式, 供給電圧および周波数 1 5 契約負荷設備および契約受電設備 1 6 契 約 電 力 1 7 料 金 2 8 そ の 他 3

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

高圧検針 ( 計量 ) 日程分散化について 平成 30 年 3 月 15 日 関西電力株式会社送電サービスセンター

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注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

クッキー情報等について 株式会社グローアップでは ヤフー株式会社をはじめとする第三者から配信される広告が掲載される場合があり これに関連して 当該第三者が を訪問したユーザーのクッキー情報等を取得し 利用している場合があります 当該第三者によって取得された

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目次(001目次タイトル)

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ネットワーク保守サービス 契約約款 2016 年 4 月 関西国際空港情報通信ネットワーク株式会社

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重要事項説明1809個人版入稿用.indd

3. 制度見直しの方向性 3-1. 送配電関連設備に係る費用の利用者間の負担 送配電網の利用者として 送配電網に接続している発電者と需要家が挙げられるが 現行制度上 送配電関連設備に係る費用は 発電側による電源接続時の初期費用負担を除き 需要側のみが負担 ( 小売電気事業者が託送料金を負担し それを

仕様書 1 概要 (1) 供給場所茨城県笠間市鯉淵 6528 茨城県笠間市旭町 654 (2) 業種及び用途医療 ( 病院 ) 茨城県立中央病院 茨城県立こころの医療センター 2 仕様 (1) 電力供給条件ア電気方式交流三相 3 線式イ供給電圧 ( 標準電圧 ) 別紙 基本情報一覧表 参照ウ計量電圧

託送供給約款

14.供給約款等以外の供給条件

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

経営効率化計画について

検討結果 電力小売事業の全面自由化時 (2016 年 /4 月 ) から使用される 需要家スイッチング支援システム を中心にした スイッチング関連業務に関するルール の建付けについて 検討した結果を報告します 1. スイッチング関係ルールを 広域機関ルール として以下のように策定する ( 対象のルー

スマートコース(料金表)

紙申請案内

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

別冊 1 託送供給等約款認可申請補正書 中部電力株式会社

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御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

② 空調夏期契約選択約款モデル(例)

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図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

電気需給約款 株式会社新出光

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目 次 1. 目的 1 2. 選択約款の変更 1 3. 用語の定義 1 4. 適用条件 2 5. 契約の締結 2 6. 使用量の算定 2 7. 料金 3 8. 単位料金の調整 3 9. 設置の確認 その他 4 付則 4 別 表 家庭用厨房 給湯 暖房契約に適用する料金表 5

様式第14の2

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再生可能エネルギー電気特定卸供給契約の申込み方法 2018 年 10 月 1 日東京電力パワーグリッド株式会社ネットワークサービスセンター TEPCO Power Grid Inc. All Rights Reserved. 無断複製 複製禁止東京電力パワーグリッド株式会社

再生可能エネルギー電気特定卸供給契約の申込み方法 平成 29 年 4 月 21 日東京電力パワーグリッド株式会社ネットワークサービスセンター TEPCO Power Grid Inc. All Rights Reserved. 無断複製 複製禁止東京電力パワーグリッド株式会社

電気料金種別定義書 動力プラン 株式会社 Looop

Ⅲ 契約種別および料金 14 契約種別 契約種別は, 次のとおりといたします 需要区分契約種別 定額電灯 電灯需要 A 従 量 電 灯 B C A 臨 時 電 灯 B C 公衆街路灯 A B 低圧電力 電力需要臨時電力 農事用電力 15 定額電灯 (1) 適用範囲電灯または小型機器を使用する需要で,

接続検討回答書【別添(高圧)】

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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ソフトバンクでんき for Biz 料金表[低圧]


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2 I. 電力小売自由化後の課題 II. 都市ガス自由化に向けての課題 III.LP ガスの課題 まとめ

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

(8) 住民等住宅等の居住者又は管理者をいう 説明 このガイドラインで使われている用語のうち 明確にしておかなければならない用語について定義づけしたものです (1) 風力発電設備 とは 風が持つ運動エネルギーを電気エネルギーに変換するための装置の総体をいいます (2) このガイドラインの対象となる発

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第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

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Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

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( イ ) 契約電力 ( 予備電力 )2,300kW ( 常時供給設備等の補修又は事故により生じた不足電力の補給にあてるため 常時供給変電所から常時供給電圧と同位の電圧で予備電線路により受電する ) イ年間予定使用電力量 7,990,000kWh ( 平成 31 年 4 月 1 日から平成 32 年

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なお 供給開始後 その1 月の最大需要電力と前 11ヶ月での最大需要電力のいずれか大きい値とすることができる イ年間予定使用電力量 134,000kWh ( 平成 31 年 4 月分から平成 32 年 3 月分までの使用量見込み ) ( ア ) 各月の電力使用計画及び年間予定使用電力量年間使用計画


4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

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2. 今後の主な検討事項 1 高濃度 PCB 廃棄物に係る行政代執行費用に対する支援の必要性 高濃度 PCB 廃棄物の処分は 排出事業者責任の観点から その保管事業者が行 うことが原則 このため 都道府県市による行政代執行に要する費用についても 保管事業者が負担することが原則 しかしながら 高濃度

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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

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部分供給に関する指針 平成 24 年 12 月策定平成 28 年 3 月一部改訂資源エネルギー庁 1. 基本的な考え方 部分供給については 適正な電力取引についての指針 に規定されていたところ 実例が少なく 具体的な実施方法についての慣行が確立されてこなかった 平成 24 年 7 月に総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会が取りまとめた 電力システム改革の基本方針 において 部分供給に係る供給者間の役割分担や標準処理期間等についてガイドライン化するとされ これを受けて平成 24 年 12 月に 部分供給に関する指針 を策定した 本指針においては 部分供給の実施方法の典型的な具体例を各パターンごとに示すことで 事業者間で協調して部分供給を行うことができる環境整備を行うものである 部分供給とは 複数の小売電気事業者から一需要場所に対して 各々の電気が物理的に区分されることなく 1 引き込みを通じて一体として供給される形態 をいう なお 低圧における部分供給は 競争政策的な観点からは意義は希薄と考えられることから 旧一般電気事業者は新電力や需要家からの部分供給の依頼に対し 必ずしも応じることを求めないものとする また 本指針については 電力システム改革の基本方針において 市場における十分な競争状態を実現するため 特にベース電源や夜間に活用できる電源が不足しているといった新電力 の事業実態に配慮した措置 であり かつ 卸市場が機能するまでの当面の措置 とされており それまでの間の指針と位置づけられる 一般送配電事業者の供給区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 以下 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 という ) 以外の小売電気事業者のことを指す なお 各供給者は 分担している部分について契約上の責任を負うとともに 需要家の希望を最大限踏まえた対応を行うことが求められる 2. 部分供給のパターン 1

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給形態 横切り型部分供給 ベース供給とは 負荷追随を行わず 一定量の電力供給を行う形態の電力供給を指す パターン2: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が通告値によるベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) が当該ベース供給 ( 通告値によるもの ) を除いたを行う供給形態 通告型部分供給 パターン3: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一部の時間帯にを行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がそれ以外の時間帯にを行う供給形態 縦切り型部分供給 1: 自家発補給契約の別契約化については 自家発補給契約の運用に係る指針 による 2: 部分供給を実施するに当たっては 本指針のほか 適正な電力取引についての指針 による 3. 具体的な実施方法上記 2. のパターンを前提に 部分供給用契約電力や基本料金 電力量料金の算定方法 供給電力量の仕分方法などの具体的な実施方法を提示する なお これらのパターン以外の方法による部分供給を否定するものではない 各項目の具体的内容は 特記されていない限り 3 つのパターンに共通したもの (1) 部分供給用契約電力の算定方法パターン1( 横切り型部分供給 ) については ベース供給を行う供給者 ( 以下 ベース供給者 という ) の部分供給用契約電力はその供給電力 2

の予想値とし を行う供給者 ( 以下 者 という ) の部分供給用契約電力は 契約電力の決定方法に応じ 以下の2つの算定方法が考えられる 契約電力を直近 1 年間の全体需要電力の実績値により決定する契約形態の場合 ( 全体需要電力の年間最大値の合計が 500 キロワット未満の場合 ) は 直近 1 年間の全体需要電力の実績値から ベース供給者からの供給電力の予想値を差し引いた値の最大値に基づき算定する なお 部分供給を開始した後 直近 1 年間の全体需要電力の最大の実績値がベース供給者の契約電力を下回った場合の取り扱いは 需要家の意向を踏まえ 当事者間で事前に協議しておくことが適当である また 契約電力を協議により決定する契約形態の場合 ( 全体需要電力の想定年間最大値が 500 キロワット以上の場合 ) は 直近 1 年間の全体需要電力の実績等を踏まえ 1 年間を通じての全体需要電力の予想値から ベース供給者からの供給電力の予想値を差し引いた値の最大値に基づき算定する パターン2( 通告型部分供給 ) 及びパターン3( 縦切り型部分供給 ) についても 上記と同様の算定方法を基本としつつ 各供給者が供給する時間帯における供給電力の最大値に基づき算定する (2) 基本料金 電力量料金の算定方法部分供給の料金の設定に当たっては 適正な電力取引についての指針 に準拠することとし 部分供給を行う需要形態に応じた適切な料金を適用する なお パターン2( 通告型部分供給 ) 及びパターン3( 縦切り型部分供給 ) における発電に係る料金については 各供給者が契約電力に応じて電源を確保していると考えれば 需要家が一供給者から全量供給 ( 需要家が一供給者のみから電力供給を受ける一般的な供給形態 ) を受ける場合に比べて各供給者に支払う基本料金の合計額が高くなる可能性があることに留意が必要である (3) 供給電力量の仕分方法 3

パターン1( 横切り型部分供給 ) 及びパターン2( 通告型部分供給 ) については ベース供給者からの供給電力量は あらかじめ契約において定められた値 ( パターン2の場合はあらかじめ通告された値 ) とし 者からの供給電力量は 30 分ごとの需要場所全体の供給電力量の実績値から ベース供給者からの 30 分ごとの供給電力量の値を差し引いた値の合計値とする ただし 30 分ごとの需要場所全体の供給電力量の実績値があらかじめ契約において定められた値 ( パターン2の場合はあらかじめ通告された値 ) を下回った場合は 当該実績値を ベース供給者からの 30 分ごとの供給電力量とし 者からの 30 分ごとの供給電力量はゼロとする ( 別紙 2 参照 ) パターン3( 縦切り型部分供給 ) については あらかじめ契約において定められた各供給者が供給する時間帯における供給電力量とする (4) 者への部分供給電力量の事前通知パターン1( 横切り型部分供給 ) については あらかじめ契約において定められた値が変更されることは原則として無いため 部分供給開始時及び契約変更時を除き 需要家やベース供給者から者への事前通知は不要とする パターン2( 通告型部分供給 ) については あらかじめ契約において定められた値の範囲においてベース供給者からの通告値によりを行う供給電力量が決まるため 需要家からの事前通知は必要とし 供給者相互での確認も行うものとする ただし 事前通知の方法については 需要家の負担軽減のため ベース供給者等による代行を認めるなどの運用も考えられる なお 通知の内容やタイミング等については 一般送配電事業者の託送供給等約款を参考とする パターン3( 縦切り型部分供給 ) については あらかじめ契約において定められた各供給者が供給する時間帯において それぞれを行うため 他供給者への事前通知は不要とする (5) 託送供給における料金等の取り扱い送配電については 部分供給の場合も全量供給の場合と同様に 一般送配電事業者が保有する送配電設備によって行われるため 送配電に要する費用は全量供給の場合と同一である 4

したがって パターン2( 通告型部分供給 ) 及びパターン3( 縦切り型部分供給 ) を受ける場合に需要家が支払う電気料金に含まれる託送料金相当分については 需要家が一供給者から全量供給を受ける際に支払う額と同額となるよう運用することが適当であり それを上回る又は下回る場合には調整が必要となる 1 なお ここで調整が必要となるのは託送供給に係る料金であり ( 下記 1~4の料金 ) 託送供給以外の発電に係る料金についての調整は不要とする 1 託送供給に係る基本料金区域において一般電気事業者であった小売電気事業者は託送供給契約相当の契約電力 他の小売電気事業者は託送供給契約電力に基づき算定した託送供給に係る基本料金の合計について 一供給者による全量供給の場合と比べて上回る分を 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者が請求する電気料金に含まれる託送料金相当において 流通費用調整額 として調整する ( 別紙 3 参照 ) なお どちらか一方の供給者がその供給範囲においてその1 月の間 全く電気を使用しない場合の託送供給に係る基本料金は半額となるが もう一方の供給者の供給範囲において電気を使用すれば 半額とした基本料金分についても 流通費用調整額として調整されることに留意が必要である また 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者が一般送配電事業者と別主体となり 託送供給等約款に係る料金その他の供給条件を適用して部分供給を行う場合にあっても 基本的には 上記の考え方と同様に流通費用調整額による調整などの取扱いを行うものとする ( 以下 2~4についても同じ ) 2 制限中止割引制限中止割引における延べ日数又は延べ時間数は 各供給者それぞれの供給時間内での制限又は中止時間の積み上げとなるため 制限又は中止が各供給者の供給時間をまたぐ場合などには 一供給者による全量供給の場合と割引額が一致しない可能性がある このため 一供給者による全量供給の場合の制限又は中止の延べ時間数に基づく託送供給に係 1 パターン 1( 横切り型部分供給 ) の場合 部分供給の場合の各供給に係る契約電力の合計が全量供給の場合の契約電力に一致するため 託送供給に係る基本料金に関する調整は原則生じない また 各供給者がいずれも常に供給する契約であるため 制限中止割引に関する調整も生じない なお 契約超過金については 原則としてを行う者が負担するものとする 5

る制限中止割引額と 各供給者それぞれの供給範囲における制限又は中止の延べ時間数に基づく託送供給に係る制限中止割引額の合計との差分を 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者が請求する電気料金に含まれる託送料金相当において 流通費用調整額 として調整する 3 契約超過金契約超過が発生する時間帯及び区域において一般電気事業者であった小売電気事業者の託送供給契約相当の契約電力と他の小売電気事業者の託送供給契約電力の大小により 各供給者の託送供給に係る契約超過金の合計が 一需要場所としての託送供給に係る契約超過金を上回る場合がある このため 一供給者による全量供給の場合の託送供給に係る契約超過金と 各供給者それぞれの供給範囲における 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者は託送供給契約相当の契約電力 他の小売電気事業者は託送供給契約電力に基づき算定した託送供給に係る契約超過金の合計との差分を 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者の請求する電気料金に含まれる託送料金相当において 流通費用調整額 として調整する 4 予備送電サービス料金その他託送供給に係る事項予備送電サービス料金 違約金 工事費負担金 電力量料金その他託送供給に係る事項についても 需要家が一供給者から全量供給を受ける際に支払う電気料金に含まれる託送料金相当と同額となるよう運用するため 上記 流通費用調整額 に準じて各供給者間で協議しておくものとする なお 当該需要家に関して各供給者に適用される接続送電サービスメニュー ( 標準又は時間帯別 ) により算定される託送料金相当の合計については 需要家が一供給者から全量供給を受ける際に支払う電気料金に含まれる託送料金相当 2 と同額となるように運用されるよう事前に協議しておくことが適当であり パターン1( 横切り型部分供給 ) であっても同様である 5その他透明性の確保の観点から 上記 流通費用調整額 等として電気料金に含まれる託送料金相当を調整した場合には 当該調整をした区域にお 2 需要家が一供給者から全量供給を受ける場合には 一供給地点につき一接続送電サービスメニューが適用される 6

いて一般電気事業者であった小売電気事業者が需要家に対し その調整 した内容を適切に説明することが求められる (6) 標準処理期間具体的な供給電力量の仕分方法や部分供給を実施した場合の託送供給における取扱いの詳細な協議事項について 本指針に従って対応した場合 パターン1( 横切り型部分供給 ) の標準的な処理期間としては1ヶ月が目安になると考えられる パターン2( 通告型部分供給 ) 及びパターン3( 縦切り部分供給 ) については協議事項が多く 調整に時間を要すると考えられるが これらも同様に1ヶ月となるよう努めることが期待される (7) その他部分供給に関する相談窓口は 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者以外の小売電気事業者に対しては一般送配電事業者 需要家に対しては区域において一般電気事業者であった小売電気事業者とし 要請に応じて適切に対応することが望まれる また 一需要場所としての力率の算定に必要な一方の供給者の供給範囲の電力量など 各供給者が部分供給の実施に当たり必要とする内容については その情報共有について供給者間で合意することが必要である 以上 7

使用電力( 別紙 1) 部分供給のパターンについて ( イメージ図 ) パターン 1 横切り型部分供給 ベース供給 時間 ベース供給使用電力 パターン 2 通告型部分供給 時間 ( 通告値 ) 使用電力 パターン 3 縦切り型部分供給 時間 8

使用電力( 別紙 2) 供給電力量の仕分け方法について ( パターン 1 の場合のイメージ図 ) 者からの 30 分ごとの供給電力量の実績値をゼロとする範囲 計画値 実績値 ベース供給 時間 ( 別紙 3) 託送料金に係る基本料金における流通費用調整額 ( イメージ図 ) 9