外科学

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206 年実施卒後教育プログラム ( 日泌総会 ) 領域等タイトル日時単位 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 0 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6

泌尿器科領域講習 2015 年実施卒後教育プログラム 日泌総会卒後 1 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6 日泌総会卒後 7 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 10 日泌総会卒後 11 日泌総会卒後 12 日泌総会卒後 13 日泌

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

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第 7 章 腎 泌尿器領域 (a) : すべての専門医が到達すべき知識 技術 (b) : すべての専門医が, さらに高度の専門性を獲得するために到達すべき知識 技術 (c) : 該当する領域において, 専門医が到達すべき知識 技術 (d) : 該当する領域において, 専門医がさらに高度の専門性を獲得

領域等タイトル日時単位 卒後 卒後 2 卒後 3 卒後 4 卒後 8 卒後 9 卒後 0 卒後 卒後 2 卒後 3 卒後 4 卒後 5 卒後 6 卒後 7 卒後 8 卒後 9 尿路感染症 性感染症ガイドライン 4 月 23 日 ( 土 )8:20-9:50.5 VUR の診断と治療 4 月 23 日

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり


外科学

国際医療福祉大学 診療情報管理学科

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

総合診療

耐性菌届出基準

内科学 ( 腎臓 リウマチ膠原病内科学 -Nephrology & Rheumatology-) Ⅰ 教育の基本方針腎臓は他臓器の影響を受けやすい臓器で 全身疾患においても症状を現すことが多いが 一方 リウマチ膠原病は全身疾患であり 腎を始め多彩な臓器病変を呈する その意味では腎臓病とリウマチ膠原病

ふくじゅおもて面1

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

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虎ノ門医学セミナー

がん登録実務について

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脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

採択演題一覧

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

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はじめに 前立腺癌に対する永久留置法による小線源療法は一口で言うと 弱い放射線を出す小さな線源を前立腺内に埋め込み 前立腺内部から癌の治療を行うものです ただし すべての前立腺癌に適応できるものではありません この説明書は小線源療法についての概説です よくお読みになった上で ご不明の点があれば担当医

京都大学および関連施設における泌尿器科専門医教育カリキュラム

このような特性を考慮し専門研修プログラムを作成している それぞれの具体的な方策としては 1 女性医師が出産 育児後に帰局して専門医を取得しやすいプログラムを用意している 2 現在山形及び福島にある3つの地域医療病院に常勤医師を派遣している 地域医療に貢献すると同時に 地域病院の常勤医師の診療レベルを

第1 総 括 的 事 項

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

主な手術実績根治的前立腺全摘除術 85 ( ロボット支援手術 85) 膀胱全摘除術 12 ( 腹腔鏡下手術 12) 腎摘除術 23 ( 腹腔鏡下手術 21) 腎部分切除術 18 ( ロボット支援手術 18) 腎尿管全摘除術 26 ( 腹腔鏡下手術 26) ドナー腎摘出術 17 ( 腹腔鏡下手術 17

質問ページ 泌尿器領域の超音波検査について知りたいこと 疑問に思っていることがございましたら枠内 に記入し 当日の受付時にご提出ください 講義の後半で 回答させて頂きます

訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

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密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

北海道医療大学歯学部シラバス

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

第107回泌尿器募集要項.indd

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

一般内科

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

京都大学および関連施設における泌尿器科専門医教育プログラム              

教室のモットー 才能は花開く時を待っている 平成年に横山教授が就任し世界レベルの基礎的 臨床的研究を展開している 臨床面は悪性腫瘍から腎移植まであらゆる分野に対応できる を育成している 教室員全員が博士号を

前立腺の変化を知る

(目的)

研修プログラム モデル例

医研修制度が始まる前から内科系を中心にできるだけ多くの科をローテーションすることを勧めてきました 今後もそのスタンスを維持していきますので 腎臓内科もやりたいけど 他の科とも迷っている 将来は一般内科をやりたい などの希望を持っている人にも適しています 5. 考える腎臓内科医を育てます 腎臓内科は手

はじめに 近年 がんに対する治療の進歩によって 多くの患者さんが がん を克服することができるようになっています しかし がん治療の内容によっては 造精機能 ( 精子をつくる機能のことです ) が低下し 妊娠しにくくなったり 妊娠できなくなることがあります また 手術の内容によっては術後に性交障害を


正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

検査項目情報 6158 CK アイソザイム 一次サンプル採取マニュアル 3. 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B025.CKアイソザイム Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 cr

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

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認定看護師教育基準カリキュラム

 診療対象

外科学

岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

アンケート 2 疾患名 : 直腸肛門奇形 ( 総排泄腔奇形 ) 1. 日本における有病率 成人期以降の患者数 ( 推計 ) 直腸肛門奇形有病率 : 日本小児外科学会新生児アンケート 2013 年直腸肛門奇形登録症例数 / 人口動態調査による出生数 ()=314/1,029,816=1/3280 総排

 診療対象

. 週間スケジュール 月火水木金 午前 読影病棟業務血管造影読影読影 午後 読影病棟カンファレンス月 回キャンサーボード 回診勉強会核医学読影放射線治療医局会. 研修医の事前準備 放射線科教科書の予習 7. 研修指導体制 研修責任者 : 上谷 雅孝 指導医 : コメディカル : 坂本一郎 森川実 末

(目的)

研修プログラム モデル例

検討結果は 参考資料 3-3 Ⅱ 本検討会での検討事項等 MOCA の特殊健康診断に関し 下記の事項について検討等を行う 特殊健康診断の項目について 1 業務従事者健診の項目 2 配転後健診の項目 1 現行の特化則で規定されている MOCA の健診項目には 膀胱がんに関する項 目が含まれておらず ま

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

1

腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

10050 WS2-3 ワークショップ P-129 一般演題ポスター症例 ( 感染症 ) P-050 一般演題ポスター症例 ( 合併症 )9 11 月 28 日 ( 土 ) 18:40~19:10 6 分ポスター会場 2F 桜 P-251 一般演題ポスター療


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9:00 0: :0 : :0 9:00 0: :0 : :0 9:00 0: :0 : :0 9:00 0: :0 : :0 9:00 0: :0 : :0 ~週 Ⅰ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅲ Ⅳ Ⅴ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~0:0

3 上部尿路閉塞 腎後性腎不全景知識2. 上部尿路閉塞の原因上部尿路閉塞の原因としては結石, 悪性腫瘍, 放射線治療による炎症性狭窄などがあるが, 神経因性膀胱や前立腺肥大症などの下部尿路通過障害による尿閉状態か らでも腎後性腎不全は起こりうる 上部尿路の尿流を直接閉塞する可能性のある悪性腫瘍として

杉 杉 杉 杉

心臓血管外科カリキュラム Ⅰ. 目的と特徴心臓血管外科は心臓 大血管及び末梢血管など循環器系疾患の外科的治療を行う診療科です 循環器は全身の酸素 栄養供給に欠くべからざるシステムであり 生体の恒常性維持において 非常に重要な役割をはたしています その異常は生命にとって致命的な状態となり 様々な疾患

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

検査項目情報 γ-gtp ( ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ ) [ 血清 ] gamma glutamyl transpeptidase 連絡先 : 3487 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 3B090 分析物 γ-

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研修プログラム モデル例

配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

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医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

外科領域の専門医共通 領域講習の開催一覧 (2018 年 5 月現在 ) ( 現行制度下の外科専門医更新の研修実績としては 一律 1 回あたり 3 単位を算定します ) 開催日 主催学会 講習会名称 開催地 種別 単位 2016 年 4 月 14 日日本外科学会 特別企画 外科医に求められる医療安全

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泌尿器科学 責任者 : 泌尿器科学講座教授 一般目標 (GIO): 1. 副腎 腎 尿路疾患および男性生殖器疾患の診断 検査および治療法について一般医としての基本的な知識を身につけるとともに それらの原理を理解し 習得することを目標とする 2. さらに 実践的な泌尿器科診療の進歩を把握し また他科領域との関連性についても理解を深めることで 医師としての臨床応用能力を身につける 行動目標 (SBOs): 1. 実習開始前の準備実習に望むにあたり 次の基本的知識を確認しておく (1) 泌尿器解剖および生理 (2) 泌尿器科問診法 診察法および診断法 (3) 泌尿器科疾患の病態生理 治療法 2. 問診 (1) 患者さんと直接対話し 泌尿器科疾患に関わる病歴を的確に聴取する (2) 問診により疑われる疾患を推測し また病態に関する問題点や他科疾患との関連性を整理する *3. 身体診察全身の身体診察に加え 泌尿器診察 ( 腎 膀胱 外性器および前立腺 ) を実際に行い その記載法を習得する 4. 臨床検査検査全般において なぜその検査が必要なのか その検査でどのような所見が得られるのか 検査はどのような手順で行われるのか 各検査の限界や合併症は何なのか等をよく理解する 以下に一般的な泌尿器科検査法における実習のポイントを示す (1) 尿採取法 : 男女 年齢および疾患別による採取の違いを認識し 一般的採尿法 ( 無菌的 ) 導尿法等の手技についても習得する *(2) 検尿 : 尿定性検査 尿沈渣作成 所見の取り方を学ぶ (3) 前立腺 尿道分泌液検査 : 適応となる疾患を理解し 検体の採取処理法を学ぶ (4) 精液検査 : 検体を鏡検し 精子濃度や運動率等の所見の取り方を学ぶ *(5) 血液学検査 : 各疾患の診断に必要な検査項目を認識し テ ータ処理能力を養う (6) 腎機能検査 : クレアチニンクリアランスの測定 算出方法や レノグラム 腎シンチグラム等による腎機能の評価法を学ぶ *(7) 画像検査 : 排泄性尿路造影法 逆行性尿路造影法 超音波撮影法等の検査手技を見学 理解した上で 教官より実際の読影法についての指導を受

け さらに受け持ち患者のフィルムを自ら系統立てて読影する修練を行う (8) 内視鏡検査 : 膀胱鏡検査 腎盃鏡検査等で使用する器具の性状をよく理解し 介助者として またはモニターをとおして検査に参加し 所見の取り方を学ぶ (9) 排尿機能検査 : 正常の排尿生理機構を理解した上で 尿流量測定 膀胱内圧測定検査を見学し テ ータの分析法を学習する (10) 病理組織学的検査 : 腎生検 膀胱粘膜生検 前立腺生検 精巣生検の手技を見学し さらにそれらの組織像を臨床像と照らし合わせ 病態を把握する 5. 診断法以上の問診 診察および検査の所見を系統立てて整理し 診断にいたる過程を教官の指導の下に学ぶ 6. 各疾患の理解および治療法 2 週間の実習では 下記に示す一般的な泌尿器科疾患および病態について理解を深めるとともに 各自臨床応用能力を養うことを目標とする (1) 下部尿路通過障害 神経因性膀胱 老年泌尿器科 : 高齢患者で頻度の高い前立腺肥大症や神経因性膀胱等の排尿困難を生ずる疾患の病態生理 臨床像の特徴をつかみ さらには尿道カテーテル法等の尿路管理の実際を理解する (2) 泌尿器悪性腫瘍 : 腎癌 尿路上皮腫瘍 前立腺癌 精巣腫瘍および陰茎癌の 5 つで泌尿器悪性腫瘍のほとんどを占めることから これらについての各臨床的特徴をよく把握し さらには update なポイントやストーマケア ターミナルケア等の看護面についても理解を深める (3) 泌尿器感染症 : 基礎疾患を有することが多いことや STD 院内感染等の社会的要因が関与することをよく理解する (4) 尿路結石症 : 成因や診断における一般的知識を習得し 治療法では現在の治療の主体である ESWL を見学する (5) 急性 慢性腎不全 : 腎不全の原因 血液透析および腹膜透析のそれぞれの特徴を把握し また実習期間内に機会があれば 腎移植を見学する 腎移植では 臨床面のみならず献腎等の社会的要素についても医師としての見識を高める (6) 小児泌尿器科疾患 : 先天性水腎症 VUR 尿道下裂等の再建術を要する疾患から急性陰嚢症等の救急疾患 性分化異常等の先天異常に関する疾患について それぞれの特徴を系統立てて把握する (7) 女性泌尿器科 男性不妊症 男性学 : 腹圧性尿失禁等の女性特有の疾患 精巣機能障害や勃起障害等の男性性機能に関する疾患の特徴を理解する (8) 外傷性疾患 : 腎 膀胱および尿道外傷では その成因や手術の適応 緊急性等を判断する (9) 副腎 腎血管系疾患の外科治療 : 他科との提携により手術療法が行われる分野であり 術式のみならず周術期管理には内科的知識をも理解し その実際を学習する 特に留意すべき注意事項 :

泌尿器科診療においては 羞恥心を伴う性的問題にも言及し また外性器を露出する機会も多いことを特に念頭に入れ 実習に際しては患者さんに不快感を与えないよう十分注意する必要がある

第 5 学年臨床実習スケジュール [ 泌尿器科学 ] [ 第 1 週 ] 指導医師名 : 1 泌尿器科学講座教授 2 丹治進准教授 3 大森聡講師 4 阿部貴弥講師 5 杉村淳講師 6 小原航講師 7 高田亮講師 8 岩崎一洋講師 9 加藤陽一郎助教 10 鈴木薫非常勤講師 曜 1 時限 2 時限 3 時限 4 時限 月 実習のオリエンテーション 泌尿器科学概論 2678 手術 ESWL 病棟実習 手術 ESWL 病棟実習 火 総回診 検討会 泌尿器科概論 水 [ 病棟 カンファランスルーム ] 145678 木 1235678 病棟実習 1235678 講義 : 画像診断 金 外来実習 病棟 人工腎臓実習 人工腎臓実習 [ 病棟 ] 46 ESWL 前立腺生検 369 講義 : 腎移植 [ 外来 病棟 人工透析室 ] [ 人工透析室 ] [ESWL 室 外来 ] 4578 5

[ 第 2 週 ] 指導医師名 :1 泌尿器科学講座教授 2 丹治進准教授 3 大森聡講師 4 阿部貴弥講師 5 杉村淳講師 6 小原航講師 7 高田亮講師 8 岩崎一洋講師 9 加藤陽一郎助教 10 鈴木薫非常勤講師 曜 1 時限 2 時限 3 時限 4 時限 月 火 総回診 検討会 泌尿器科総論 講義 : 透析療法 水 [ 病棟 カンファランスルーム ] 145678 4 講義 : 泌尿器解剖学 木 1235678 病棟実習 10 講義 : 遺伝子医療 金 [ 病棟 ] 46 ESWL 前立腺生検 7 実習のまとめ 試問 評価 [ESWL 室 外来 ] 4578 8

授業に使用する機械 器具と使用目的 使用区分 使用機器 器具等の名称 台数 使用目的 診断用機械尿路性器模型 2 台 診察に際する解剖構造を把握する 診断用機械前立腺直腸診模型 4 台 診察の所見採取に役立てる 視聴覚用機械シャウカステン 2 台 各種 X 線写真を提示する 診断用機械プロジェクター OHP 2 台 検査テ ータ 教材を提示する 診断用機械パソコン デジタルカメラ 2 台 検査テ ータ 教材を提示する 診断用機械光学顕微鏡 1 台 病理組織所見を検証する 診断用機械ペンライト 陰嚢透光検査に用いる 診断用機械聴診器 腹部 シャント等血管雑音を聴取する 診断用機械検尿 遠心分離装置 1 台 尿一般検査 沈渣材料の作成法を学ぶ 診断用機械超音波診断装置 3 台 泌尿器超音波診断 検査法の実際を学ぶ 診断用機械 X 線診断装置 2 台 尿路 X 線検査の実際を学ぶ 診断用機械尿路内視鏡 8 台 尿路内視鏡検査の実際を学ぶ 診断用機械手術用内視鏡 3 台 尿路内視鏡手術の実際を学ぶ 診断用機械内視鏡用モニター 3 台 内視鏡検査 手術の見学に活用する 診断用機械尿流動態測定装置 2 台 尿流動態学の実際を学ぶ 診断用機械陰茎径硬度測定装置 1 台 勃起不全の分類を把握する 診断用機械生検用自動穿刺装置 2 台 安全な生検検査法を学ぶ 診断用機械腹腔鏡 1 台 泌尿器腹腔鏡手術の実際を学ぶ 診断用機械体外衝撃波結石破砕装置 1 台 尿路結石症治療の実際を学ぶ 診断用機械超音波結石破砕装置 1 台 尿路結石症治療の実際を学ぶ 診断用機械血液浄化透析装置 8 台 血液浄化透析法の実際を学ぶ 診断用機械腹膜透析装置 2 台 腹膜透析法の実際を学ぶ 診断用機械臓器移植用機器 1 台 臓器提供 移植の実際を学ぶ 視聴覚用機械ハ ソコンン (FMV-BILBO MG90YN) 講義資料 試験問題の作成 視聴覚用機械 A3フラットヘッドネットワークスキャナ (ES-10000G) 1 台 講義資料 試験問題の作成 視聴覚用機械 膀胱用超音波画像診断装置ブラッダースキャンシステム (BVI6100) 臨床実習における症例検討 視聴覚用機械カラーテ シ タル複合機 (irc3580f) 講義資料 試験問題の作成 成績評価方法臨床実習評価は以下の項目について 100 点満点で評価する 1. 出席点 :20 点 2. 実習評価 1( 教員による学生評価シート Ⅰ):10 点 3. 実習評価 2( 教員による学生評価シート Ⅱ レポート ):20 点 4. 実習初日試験 :25 点 5. 国家試験問題形式の口頭試問 :25 点