QuartusII SOPC_Builderで利用できるGPIF-AVALONブリッジとは?

Similar documents
1. ボードの複数台制御 コンフィグ ROM から FPGA が起動できる場合を想定しています FPGA 回路には 特定のレジスタアドレスにプリセットしたデータが必要です 製品出荷時のサンプル FPGA 回路では レジスタ No.3 を 8bit 幅に設定し FPGA 外部の 4bit ディップスイ

QuartusII SOPC_Builderで利用できるGPIF-AVALONブリッジとは?

リファレンスアプリケーション RefApp7

Microsoft Word - RefApp7インストールガイド.doc

QuartusII SOPC_Builderで利用できるGPIF-AVALONブリッジとは?

Microsoft Word - SUA007

QuartusII SOPC_Builderで利用できるGPIF-AVALONブリッジとは?


Microsoft PowerPoint - フェリカ通信仕様書_

-2 外からみたプロセッサ GND VCC CLK A0 A1 A2 A3 A4 A A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A1 A16 A17 A18 A19 D0 D1 D2 D3 D4 D D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D1 MEMR

MODBUS ユーザーズマニュアル 페이지 1 / 23

出 アーキテクチャ 誰が 出 装置を制御するのか 1

PowerPoint プレゼンテーション

CS-3000/5000 用 LabView ドライバ 取扱説明書 第 1 版 2014/7/28 岩通計測株式会社 1. 使用条件 a. 装置 : 岩通計測製 CS-3000/CS-5000 シリーズ b. 動作確認 PC/OS:IBM PC/AT 互換機 マイクロソフト Windows7 c.p

入札情報サービスシステム(職員)

計算機アーキテクチャ

スライド 1

スライド 1

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C CMOS リニアイメージセンサ S 等用 C は当社製 CMOSリニアイメージセンサ S 等用に開発された駆動回路です USB 2.0インターフェースを用いて C と PCを接続

PLCシリアル通信 MODBUS通信 データ送信/受信プログラム例

スライド 1

Nios II マイコン活用ガイド マイコンの動作を確認しましょう AuCE C3 には 基本 CPU エンジン CPU0121C3880 と 対応する基本プログラムを書き込んで出荷しております 以下に AuCE C3 出荷時の状態を示します AuCE C3 FPGA Cyclone III 基本

SOPC Builder ペリフェラル 簡易ユーザ・ガイド - PIO (Parallel I/O)

NGate_mac.book

目次 1. はじめに 準備 機器構成 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップと動作確認 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップ... 5 Windows Windows 8.

FTPサーバーへのアクセス権限設定

arduino プログラミング課題集 ( Ver /06/01 ) arduino と各種ボードを組み合わせ 制御するためのプログラミングを学 ぼう! 1 入出力ポートの設定と利用方法 (1) 制御( コントロール ) する とは 外部装置( ペリフェラル ) が必要とする信号をマイ

User Support Tool 操作ガイド

TR3通信コマンド仕様

PCI-Express ハード IP を使用した DMA の実現 for Cyclone V GT FPGA 開発キット(ソフトウェア編)

Microsoft PowerPoint - RL78G1E_スタータキットデモ手順_2012_1119修正版.pptx

AN1526 RX開発環境の使用方法(CS+、Renesas Flash Programmer)

RW-4040 導入説明書 Windows 7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

スライド 1

変更履歴 日付 版数 変更内容 2012/07/13 Rev 初版発行 2013/07/03 Rev 対応機器一覧 機器一覧を更新 [Settings] 画面の表示 時刻を挿入する機能を追加アンテナ切替器のアンテナ番号を指定する機能を追加アンテナ番号を挿

adviceシリーズスタートアップガイド(Cortex-M3編)

MINI2440マニュアル

また RLF 命令は 図 2 示す様に RRF 命令とは逆に 各ビットを一つずつ 左方向に回転 ( ローテイト ) する命令である 8 ビット変数のアドレスを A とし C フラグに 0 を代入してから RLF A,1 を実行すると 変数の内容が 左に 1 ビットシフトし 最下位ビット (LSB)

Microsoft Word - SUA008

ソフトウェア基礎技術研修

(C) Copyright CANVASs Co

TRAVENTY CG V 動作検証報告書

現行のICカードリーダRW4040インストーラの課題

PowerTyper マイクロコードダウンロード手順

CommCheckerManual_Ver.1.0_.doc

<< 目次 >> 1 PDF コンバータのインストール ライセンスコードの入力 PDF にフォントを埋め込みたい場合の設定 PDF オートコンバータ EX で使用しない場合 PDF コンバータ単体で使用する場合の説明 PDF コンバータのアン


本資料のご使用につきましては 次の点にご留意願います 本資料の内容については 予告無く変更することがあります 1. 本資料の一部 または全部を弊社に無断で転載 または 複製など他の目的に使用することは堅くお断りいたします 2. 本資料に掲載される応用回路 プログラム 使用方法等はあくまでも参考情報で

PDFオートコンバータEX

Nios II - PIO を使用した I2C-Bus (2ワイヤ)マスタの実装

PICKIT3オフライン書き込みガイドブック

スライド 1

目次 第 1 章はじめに 本ソフトの概要... 2 第 2 章インストール編 ソフトの動作環境を確認しましょう ソフトをコンピュータにセットアップしましょう 動作を確認しましょう コンピュータからアンインストー

(8) [ 全般 ] タブをクリックします (9) [ インターネット一時ファイル ] の [ 設定 ] ボタンをクリックします (10) [ 保存しているページの新しいバージョンの確認 ] から [ ページを表示するごとに確認する ] をクリックします (11) [OK] ボタンをクリックしていき

MAHO Dialer について MAHO Dialer は MAHO-PBX を経由し PC にて着信時に発信者情報をポップアップしたり 着信履歴などから発信操作を行うためのソフトウエアです このガイドでは MAHO Dialer のインストール アップデート 初期設定 使用方法 および アンイン

Microsoft Word PXシリーズプリンタドライバインストール説明書(Win8・10-32・64bit)

REX-USB56 「FAX送信」編 第6.0版

PNopenseminar_2011_開発stack

レベルアップ詳細情報 < 製品一覧 > 製品名 バージョン < 追加機能一覧 > 管理番号 内容 説明書参照章 カナ文字拡張対応 < 改善一覧 > 管理番号 内容 対象バージョン 説明書参照章 文字列のコピー ペースト改善 ~ 子画面の表示方式 ~ 履歴の詳細情報 ~ タブの ボタン ~ 接続時の管

目次 1 はじめに 2 2 動作環境 動作環境 注意事項 データベースの共有 データベース共有とは データベース共有によるメリット データベース共有によるデメリット システム利用開始後にデー

改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2014/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2017/04/14 Studuino web サイトリニューアルに伴うアクセス方法の説明変更 2018/01/22 Mac 版インストール手順変更に伴う改訂

目次 第 1 章はじめに 本ソフトの概要... 2 第 2 章インストール編 ソフトの動作環境を確認しましょう ソフトをコンピュータにセットアップしましょう 動作を確認しましょう コンピュータからアンインストー

CompuSec SW 強制削除手順

一般社団法人日本内部監査協会

Microsoft Word - XPC4ソフトマニュアル.doc

1. ネットワーク経由でダウンロードする場合の注意事項 ダウンロード作業における確認事項 PC 上にファイアウォールの設定がされている場合は 必ずファイアウォールを無効にしてください また ウイルス検知ソフトウェアが起動している場合は 一旦その機能を無効にしてください プリンターは必ず停止状態 (

商品番号 : UTS-422 USB-RS422( シリアル ) 変換ケーブル (USB1.1 規格対応 ) 概要 UTS-422 は RS-422 インターフェースを持つ外部周辺機器をパソコンの USB ポートを介してコントロールするための USB-RS422 変換ケーブルです 最大 3Mbps

Microsoft PowerPoint - Sol7 [Compatibility Mode]

インターネット EDI システムを使用する前の準備 目次 動作環境について... 2 Internet Explorer7.0 / 8.0 をご利用の場合の設定方法... 3 [1] インターネット EDI システムを利用するための標準的な設定... 3 [2] ブラウザ型で帳票を利用する場合に必要

スライド 1

所得税の達人from建設大臣NXVer2 運用ガイド

Notes and Points for TMPR454 Flash memory

EU-SD/MCシリーズ アプリケーションノート

所得税の達人from大蔵大臣NX 運用ガイド

電子13-06 エネメータ専用ソフト SAVER CAST for EneMeter Ver3.00設定方法.ppt

LPV2-TX3P/TX1/T1ユーザーズマニュアル

スライド 1

WSMGR for Web External V7.2 L50 ご紹介

RW-5100 導入説明書 Windows7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

マジックコネクトクラウドサービス管理機能の利用手順(一般ユーザ用)

はじめに 商業登記電子認証ソフトは, 商業登記に基づく電子認証制度に係る会社 法人の代表者等の電子証明書を取得するために使用する専用ソフトウェアで, 法務省が提供するものです 商業登記電子認証ソフトを用いることにより, 電子証明書の発行申請に必要となるファイルの作成及び電子証明書の取得 ( ダウンロ

HDC-EDI Manager Ver レベルアップ詳細情報 < 製品一覧 > 製品名バージョン HDC-EDI Manager < 対応 JavaVM> Java 2 Software Development Kit, Standard Edition 1.4 Java 2

2015/04/01 改定 オムロン DeviceNet ユニット CJ1W-DRM21 に関するコンフィグレーション作業について 1. 概要 DeviceNet ユニット CJ1W-DRM21 を装着したオムロン製 CJ2 シリーズと WAGO-I/0-SYSTEM DeviceNet 対応バスカ

目次 1. 概要 標準 USB インストール手順 (USB プラグ & プレイ対応機種のみ ) サトー USB ポートインストール手順 (USB プラグ & プレイ未対応機種 ) 設定変更する為に特定の操作による管理者権限の取得が必要な設定項目...

三菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会社

スライド 1

ICS_Japan アプリケーションノート ISO メッセージ送受信基礎編 Rev File Name: アプリケーションノート _ISO15765_2_ メッセージ送受信 _ 基礎編 _A00.docx Intrepid Control Systems, Inc. アプリ

要求受付機能 管理番号内容対象バージョン 314 トレースログに重複してメッセージが出力される場合がある 6.3.2~ 大量のファイルトリガ情報が登録されている状態でファイルトリガプロセスを起動するとファイルトリガプロセスが停止する場合がある 7.2.0~7.3.1 ユーティリティ

消費税の達人from大蔵大臣NXVer2 運用ガイド

<4D F736F F D A B D815B83675F49534F F325F A815B EF3904D5F8AEE916295D25F E646F6378>

BACREX-R クライアント利用者用ドキュメント

AN178 USB仮想シリアルドライバ インストールガイド

Raspberry Pi (Windows10 IoT Core) を使用したリーダ ライタの制御例 (UART 接続 ) 2018 年 12 月 18 日第 版 株式会社アートファイネックス

MW100 Modbusプロトコルによるデータ通信の設定について

AP-RZA-1A シリアルFlashROMの書き込み方法

どこでも写真管理 Plus (ios 版 ) 操作手順書 ( 黒板作成 連携ツール使用時 ) EX-TREND 武蔵の写真管理 黒板作成 連携ツール どこでも写真管理 Plus でデータを連携して 電子小黒板機能付き工事写真を撮影する手順を解説します 解説内容がオプションプログラムの説明である場合が

PowerPoint プレゼンテーション

出荷一覧表をもう一度印刷したい

Ver.1.1

Microsoft Word - dg_sataahciip_refdesign_jp.doc

Transcription:

レジスタ アクセスの拡張機能 1. レジスタ アクセスの概要 Smart-USB Plus 製品で利用できるレジスタ アクセスとは FPGA 内にハードウエア レジスタを実装し ホスト PC の制御ソフトウエアから USB 経由でそれらのレジスタに値を設定したり レジスタの設定値を読み出すことができる機能です このレジスタ アクセス制御には USB バス仕様に基づく コントロール転送 を利用しています 従来製品では ハードウエア レジスタ数を最大 64 個まで設定でき それぞれのレジスタ毎に ビット幅を 8 / 16 / 32 / 64 のいずれかに設定してアクセスできます このため レジスタ アクセスを 1 回実行すれば 最大 64 bit(8 バイト ) のデータを転送できます このアプリケーションノートでは 従来機能のレジスタ アクセス制御を拡張し 設定できるレジスタ数や 1 回に転送できるデータ量を大幅に増やしたアクセス ( 拡張レジスタモード ) について解説します 適用ボード SX-USB2 (0204 以降 ) CX-Card2 (0204 以降 ) VX-USB2 (0201 以降 ) SX-USB3 (0204 以降 ) CX-USB2(0202 以降 ) SX-Card3 (0205 以降 ) ASUP-M3 (0202 以降 ) CX-Card4 (0202 以降 ) SX-Card6 (0201 以降 ) ( ) 内はファームウエアバージョンです ボード制御ソフトウエア RefApp7.exe の ボード情報 タブで確認できます ( 注意 ) 2013/1/25 現在 このレジスタ アクセス拡張機能を利用できるのは SX-Card3 SX-Card6 CX-Card2 SX-USB3 CX-Card4 CX-USB2 SX-USB2 です 適用ボードで示す製品には順次適用します また RefApp7.exe ver1.0.7.0 以降で利用できる機能なので バージョンアップして利用してください 関連資料 SUA003 : USB インタフェース プロトコルの概要 拡張機能 1. レジスタ数 ( アドレス ) の拡張 拡張前 拡張後 設定可能なレジスタ数 ( 最大値 ) 64 個 (6bit アドレス ) 16384 個 (14bit アドレス ) 設定可能なレジスタビット幅 8 / 16 / 32 / 64 8 / 16 / 32 / 64 < 表 1. レジスタ数の拡張比較 > レジスタ数の拡張は 従来のレジスタ アクセスで設定できるレジスタ個数を単純に増やした機能です 2. 拡張レジスタモード新機能設定可能なレジスタ数 ( 最大値 ) 1024 個 (10bit アドレス ) 設定可能な転送データ量 ( 最大値 ) 64 バイト < 表 2. 転送データ量の拡張 > 拡張レジスタモードは 新たに追加した機能です 適用アプリケーションとメリット FPGA に設定するレジスタ数が 65 個以上の場合や 小容量のデータ (64 バイト以下 ) を短時間に転送したい場合などに適用できます 従来のレジスタ アクセスでは 制御ソフトウエアによる 2 回以上のレジスタ アクセス命令間隔は約 1ms なので 例えば 8 バイト (64bit) のデータを 3 回ボードに書き込む場合 3ms かかっていました 拡張レジスタモードを利用すると 1 回のレジスタアクセスですべてのデータを転送できるので レジスタ アクセス命令を 1 回発効するだけです 1ms 未満ですべてのデータを転送できます 1 / 6

USB パケットデータ レジスタ制御コマンド発行 レジスタ制御コマンド発行 ホスト PC 制御アプリ USB 制御 IC(FX2) FPGA に cmdn 信号出力 約 160us 約 500us~600us FPGA に cmdn 信号出力 FPGA 転送データ 64 バイト < 図 1. ホスト PC からボードへの連続したレジスタ アクセス例 ( 書込 )> 2. レジスタ数の拡張 FPGA 内に設定できるレジスタ数は 従来 6bit のレジスタ アドレス ( レジスタ No.) データを利用した 64 個から 14bit のレジスタ アドレスに拡張し 最大で 16,384 個になります 下表は USB 制御 IC( 以下 FX2) からコマンド信号 (cmdn) がアサートされる時に有効となるコマンドデータ内容です bit 15 ~ 8 7 ~ 6 5 ~ 0 拡張前 d.c. アクセス種別レジスタ アドレス設定データ [5:0] 拡張後拡張したレジスタ アドレス設定データ [13:6] アクセス種別レジスタ アドレス設定データ [5:0] < 表 3. レジスタ数拡張 > 従来 16bit データの上位 8bit は d.c. 扱いでしたが 拡張後はこの部分をレジスタ アドレスとしました RefApp7.exe 制御ソフトウエアでは レジスタ番号を 0 から 16,383 まで指定してアクセスすることができます 制御アプリケーションをカスタマイズする場合は ベンダリクエスト brequest=b0 H を使用してください FPGA 側回路の修正点は 主にレジスタ アドレスのデコード回路になります < 図 2. RefApp7 制御ソフトウエアによるレジスタアクセス画面 > 2 / 6

3. 拡張レジスタモード新規に追加した機能です 従来のレジスタ アクセスでは 1 回のアクセスで最大 8 バイト (64bit) までのデータ転送ができましたが 新しい機能では 1 回のアクセスで最大 64 バイト (512bit) を転送できます ザイリンクス社 FPGA の分散 RAM アクセスやアルテラ社 FPGA の MLAB アクセスなどにも最適です この機能は 64bit 幅までのレジスタアクセスと機能的には同じですが 制御アプリケーションレベルでは 使用するベンダリクエストが異なるので アプリケーションをカスタマイズする際には注意してください ベンダリクエストは brequest=c6 H を使用してください FPGA 側の回路は新規に設計する必要があります 従来のサンプル FPGA 回路では動作しませんのでご注意ください 機能 i) 設定できるレジスタ アドレス数は 最大 1,024 個 ii) 設定できる転送データ量は バイト単位で 1 から 64 バイト 下表は USB 制御 IC( 以下 FX2) からコマンド信号 (cmdn) がアサートされる時に有効となるコマンドデータ内容です bit 15 ~ 10 9~ 0 拡張後転送データ数設定 [15:10] (6bit) 1~64 バイトまで設定可能 レジスタ アドレス設定データ [9:0] (10bit) 0~1023 まで設定可能 < 表 4. 拡張レジスタモードのコマンドデータ内容 > bit 転送バイト数 00 0000 1 00 0001 2 00 0011 3 01 1111 63 11 1111 64 転送データ数設定の内容 以下 図 3 に RefApp7.exe 制御アプリケーションの 拡張レジスタ 設定画面の例を示します 転送するデータ量 ( バイト ) を設定 バイト単位で書き込みたいデータを記入 レジスタ No. を指定 < 図 3a.RefApp7 制御ソフトウエアによる拡張レジスタ制御画面 > 3 / 6

< 図 3b. レジスタ No.17 に 64 バイトのデータを転送する例 > 拡張レジスタ機能を利用する場合は 図 3 で示す 拡張レジスタ タブで制御しますが レジスタビット幅が 64bit(8 バイト ) までのレジスタアクセスは 従来の レジスタ操作 タブでも制御できます ただし 図 4 で示す様に ツールバーの オプション (Y) から 拡張レジスタアクセスをエミュレートする (Z) 項目をチェックしないと 正しくアクセスができないので注意してください < 図 4. レジスタ操作タブで拡張レジスタ機能をエミュレート > 4 / 6

FX2=FPGA 間データ転送プロトコル 基本的にレジスタ アクセスのデータ転送プロトコルと同じです FPGA では FX2 が出力するコマンド信号 (cmdn) でレジスタ No. 指定と転送するデータ量を確定し 設定されたデータ転送量分 この後に続く書込制御信号 () と読み出し制御信号 () を制御しながらデータ転送を行います 図 4 を参照してください USB 制御 IC (FX2) GPIF インタフェース FPGA cmdn 設定データ fd[15:0]=fc44 約 6us 約 4.8us 0 1 バイト 2 3 バイト 4 5 バイト 6 7 バイト 62 63 バイト 約 155us < 図 4a. レジスタ No.68 に 64 バイトのデータを書き込む例 > cmdn 約 6us 約 6us 約 8us 設定データ 読出データ 読出データ fd[15:0]=fc44 0 1 バイト 2 3 バイト 4 5 バイト 62 63 バイト 約 200us < 図 4b. レジスタ No.68 から 64 バイトのデータを読み出す例 図 4a のレジスタへの書込の場合 書き込みデータの間隔は約 4.8us 毎に一定ですが レジスタを読み出す場合 間隔が 6us 一定ではなく たまに 8us の間隔になる場合があります このため 64 バイトのレジスタを読み出す場合は 約 200us 前後で完了します まとめ レジスタ アクセスの機能向上のうち レジスタ数の拡張機能 は従来機能の向上を目指した内容です FPGA 回路側に与える影響は軽微です もう一つの 拡張レジスタモード 機能は新しい機能です FPGA 側回路の設計方法も数通り考えられます ロジックセルの F/F を利用する方法と分散 RAM MLAB ブロック RAM を利用する方法等です ユーザの設計スタイルに応じて FPGA 回路設計を行ってください これら 2 つの機能拡張により レジスタ アクセス機能 (USB コントロール転送 ) を利用して小容量のデータを多数回にわたって転送することができます 大量のデータを短時間に 1 回のアクセスで転送できるデータ アクセス (USB バルク転送 ) と併せて運用することで 様々なユーザアプリケーションに対応できる様になります 拡張レジスタモード の使用例として 以下の回路があります 5 / 6

512bit のパラレルーシリアル変換により PC で設定した 512bit データをシリアルデータとして出力 512bit(64 バイト ) 分の P/S S/P 変換 各種シリアル IF に適用 PC から 1 回のレジスタアクセスでデータ転送が完了 参考資料 ベンダリクエスト仕様書 (vreq_smart-usb_plus.pdf) 製品に添付のデータ CD-ROM に収録制御ソフトウエアをカスタマイズする場合に参照してください GPIF インタフェース仕様書 (mnl_smart-usb_plus.pdf) 製品に添付のデータ CD-ROM に収録 FPGA 回路を設計する場合に参照してください 更新履歴 Ver1.7 2012/04/11 対応ボード誤記 レジスタコマンド発行間隔数値変更 Ver1.6 2012/03/30 SX-Card3 追加 Ver1.5 2012/03/30 SX-USB2 追加 Ver1.4 2012/03/23 CX-USB2 追加 Ver1.3 2012/03/01 CX-Card4 追加 拡張レジスタ機能をエミュレートする項目を追加 Ver1.2 2012/02/22 SX-USB3 追加 Ver1.1 2012/02/20 CX-Card2 追加 Ver1.0 2012/01/04 6 / 6