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手順書03

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する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

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1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

同意説明文書(見本)

12_モニタリングの実施に関する手順書 

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後天性血友病アンケート(Homepage用)

課題名

は関連する学会 専門医制度と連携しており, 今後さらに拡大していきます. 日本外科学会 ( 外科専門医 ) 日本消化器外科学会 ( 消化器外科専門医 ) 消化器外科領域については, 以下の学会が 消化器外科データベース関連学会協議会 を組織して,NCD と連携する : 日本消化器外科学会, 日本肝胆


臨床研究許可申請書の提出に際しての留意事項

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

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臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

委員会記載 資料番号

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

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1. 人を対象とする医学系研究の実施に係る手順書 第 1 章目的と適用範囲 ( 目的と適用範囲 ) 第 1 条本規程は ヘルシンキ宣言の倫理的原則に則り 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ( 平成 26 年文部科学省 厚生労働省告示第 3 号 ; 以下 倫理指針 という ) 及び関連する最新

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資料1_事業実施計画書

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6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

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(1) 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) が生じる研究 (2) 侵襲 ( 軽微な侵襲を除く ) 及び 介入 が生じる研究 (3) 軽微な侵襲 および 介入 が生じる研究 ( 審査の原則 ) 第 4 条委員会は 次に掲げる点に留意して審査を行う (1) 研究対象者の人権擁護への配慮および対応 ( プライ

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平成29年度 第1回 臨床研究に関する研修会

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( 委員以外の者の出席 ) 第 5 条委員長は 必要に応じ当該研究に必要な知見及び専門知識を持つ教員 産業医または看護師等を委員会の同意を得て出席させ 意見を聴くことができる ただし 上記の者の出席が困難な場合は 委員長又は委員長が指名した者が口頭等で意見を聴取し 委員会で報告することができる (

個人情報保護方針の例

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個人情報保護規程例 本文

平成 28 年 4 月版 別紙様式 3 研究に係る利益相反状況申告書 Q&A Q1. 学内研究分担者等の氏名 Q1-1 Q1-2 Q1-3 Q1-4 質問学外の研究分担者名を記載しなくてもよいのですか? 学内研究分担者等 というのは どのような人をいうのですか? モニタリング 監査とはどのようなもの

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臨床試験の実施計画書作成の手引き

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第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

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医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

説明文書

検討課題の整理 1 第 1 回合同会議での意見及びその後委員から提出された意見を 第 1 回合同会議の 検討の進め方 ( 下記参照 ) に沿って分類 第 1 回合同会議資料 合同会議における検討の進め方 の抜粋 合同会議においては 以下の順で検討を進める (1) ゲノム指針と医学系指針との条文の整合

学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

別紙様式 (Ⅴ)-1-3で補足説明している 掲載雑誌は 著者等との間に利益相反による問題が否定できる 最終製品に関する研究レビュー 機能性関与成分に関する研究レビュー ( サプリメント形状の加工食品の場合 ) 摂取量を踏まえた臨床試験で肯定的な結果が得られている ( その他加工食品及び生鮮食品の場合

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第 4 章治験責任医師の業務 目次 1. 目的と適用範囲 1 2. 治験責任医師の要件 1 3. 治験実施計画書の遵守に関する合意 1 4. 同意説明文書の作成 1 5. 治験分担医師及び治験協力者のリストの作成 2 6. 治験の実施依頼 ( 新規 変更 継続 ) 3 7. 治験の実施等の了承 3

目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

はじめに この冊子は 社会医療法人孝仁会北海道大野記念病院において行われているかいちょうろうへいさそう 回腸瘻閉鎖創の手術部位感染に対する予防的局所陰圧閉鎖療法の有効性評価 という臨床研究について説明したものです 担当医師からこの研究についての説明をお聞きになり 研究の内容を十分にご理解いただいた上

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07案3団体あて臨床研究法COI通知

3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

平成 30 年 8 月 15 日作成第 1.2 版 ホームページ公開文書 本研究は大分大学医学部倫理委員会で審議され, 大分大学医学部長の許可を得ています 倫理委員会では 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 に基づき, 外部委員を交え, 倫理的 科学的観点から審査を行います 1. 研究の名称

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特定臨床研究に関する手順書

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I. 目的人間を対象とする医学研究の倫理的原則については すでに ヘルシンキ宣言 や 臨床研究の倫理指針 ( 厚生労働省告示第 255 号 2008 年度改訂 ) において述べられているが 被験者の人権 生命を守り 安全に実施することに格別な配慮が求められる 本学会は その活動において社会的責任と高

Transcription:

全国大腸癌肝転移登録事業および登録情報に基づく研究 研究計画書 研究責任者 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 石橋敬一郎 Version 1.0 2017 年 10 月 31 日 0

1. 研究の名称 全国大腸癌肝転移登録事業および登録情報に基づく研究 2. 研究組織について研究代表者 : 大腸癌研究会大腸癌肝転移データベース合同委員会委員長高橋慶一がん 感染症センター都立駒込病院外科副委員長山本雅一東京女子医科大学消化器外科研究事務局 : 113-8677 東京都文京区本駒込 3-18-22 がん 感染症センター都立駒込病院内 TEL:03-3823- 2101 FAX:03-3824- 1552 当センター研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科准教授 石橋敬一郎 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 教授 石田秀行 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 助教 天野邦彦 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 助教 幡野哲 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 助教 村松俊輔 埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科 助教 近範泰 3. 研究の背景 意義と目的大腸癌研究会では, 大腸癌に関する研究を行い, その診断ならび治療の進歩を図る事を目的とする学術団体であり, 研究事業の一端として全国大腸癌登録事業による 大腸癌に関する統計, 資料の収集および提供 を行ってきた. 同登録事業は, わが国の新規発生大腸癌の約 10% を把握していると推定され, 現在まで詳細な臨床 病理学的情報からなる約 14 万件のテータベースを構築してきた. しかし, 同登録の肝転移に関する情報は限定されており, 変化しつつある大腸癌肝転移の治療体系に応じた適切な治療方針を示すためには肝転移の詳細情報を収集する必要があり, 今回, 大腸癌肝転移データベース合同委員会が設立された. 本研究 ( 本委員会 ) の目的は, 全国規模の大腸癌肝転移症例の詳細情報を収集してデータベースを構築することで, 収集した情報を学術的に検討 活用することで, 大腸癌肝転移患者ひいては大腸癌患者全体の医療 福祉に貢献することである. 本研究は倫理委員会承認 950,950-II,1489 に引き続き 2016 年症例を登録するものである. 4. 方法対象 : 登録対象当核年 (2016 年 ) において, 臨床診断, 切除標本や生検による病理診断或いは剖検により診断された同時性および異時性大腸癌肝転移症例. 1

登録項目 : 全国大腸癌肝転移登録事業および登録情報に基づく研究 事業計画 研究計画書( 添付資料 4) 4.3 登録項目参照登録法 : 大腸癌研究会大腸癌肝転移データベース合同委員会より郵送されたデータベースに入力し, そのデータを大腸癌肝転移データベース合同委員会事務局に郵送する. 肝転移データベース入力方法 ( 添付資料 6) 参照 5. 研究期間 研究期間 : 承認日 ~ 2023 年 12 月 31 日 ( 調査対象期間 :2016 年 1 月 1 日 ~2016 年 12 月 31 日 ) 6. 予定症例数 全国での症例数は未定 (2015 年登録数は 1027 例 ). 当院では 20 例を登録する予定. 7. 研究実施場所 消化管 一般外科外来または病棟 8. 患者選択基準 除外基準, 研究に参加されなかった場合の治療について 患者選択基準 除外基準 選定基準 : 登録対象当核年 (2016 年 ) において, 臨床診断, 切除標本や生検による病理診断或いは剖検により診断された同時性および異時性大腸癌肝転移症例. 除外基準 : なし 9. 研究の科学的合理性の根拠全国規模の大腸癌肝転移症例の詳細情報を収集してデータベースを構築することで, 収集した情報を学術的に検討 活用することで, 大腸癌肝転移患者しいては大腸癌患者全体の医療 福祉に貢献することが予測される. 10. 被験者に理解を求め同意を得る方法本研究は研究の意義, 目的, 方法, 研究機関名, 連絡先に関する情報を倫理委員会ホームページ上で公開し, 口頭 IC を得て記録を作成する. 本研究に同意ができない申し出があった場合には, 対象症例を本研究から除外する. 11. 研究対象者に緊急かつ明白な生命の危機が生じている状況における研究の取り扱い 12. 個人情報の取扱いについて ヘルシンキ宣言, 臨床研究に関する倫理指針 に従って人権擁護の配慮に努める. 研究で得られたデータは, 埼玉医科大学総合医療センター個人情報管理者 ( 准教授熊谷洋一 ) のもとで厳重に管理 2

し, 対応表は消化管 一般外科研究室内の施錠された棚に保管する. 13. 当該臨床研究に参加することにより期待される利益及び起こり得る危険並びに必然的に伴う心身に対する不快な状態全国規模の大腸癌肝転移症例の詳細情報を収集してデータベースを構築することで, 収集した情報を学術的に検討 活用することで, 大腸癌肝転移患者しいては大腸癌患者全体の医療 福祉に貢献することである. また, 本研究は後方視的観察研究であり, 患者への侵襲を伴わない. 従って研究の実施による危険 ( 不利益, 有害事象 ) はない. 14. 試料の取扱いについて本研究で利用する試料はない. 集積データは, 大腸癌肝転移データベース合同委員会において集積データの解析, 公表を 2 年に 1 回行う予定である. データの公表 ( 論文化等 ) については発表前に大腸癌研究会会長および日本肝胆膵外科学会理事長が審査し, 許可される. 解析結果は大腸癌肝転移データベース合同委員会として発表する. 15. 病院長への報告内容及び方法 1 研究責任者は, 研究の倫理的妥当性若しくは科学的合理性を損なう事実若しくは情報又は損なうおそれのある情報であって研究の継続に影響を与えると考えられるものを得た場合には, 遅滞なく, 病院長に対して文書にて報告し, 必要に応じて, 研究を停止し, 若しくは中止し, 又は研究計画書を変更する. 2 研究責任者は, 研究の実施の適正性若しくは研究結果の信頼を損なう事実若しくは情報又は損なうおそれのある情報を得た場合には, 速やかに病院長に文書にて報告し, 必要に応じて, 研究を停止し, 若しくは中止し, 又は研究計画書を変更する. 3 研究責任者は, 研究計画書に定めるところにより, 研究の進捗状況及び研究の実施に伴う有害事象の発生状況を病院長に文書にて報告する. 4 研究責任者は, 研究を終了 ( 中止の場合を含む ) したときは, 病院長に必要な事項について文書にて報告する. 16. 利益相反について 本研究の計画 実施 報告において, 研究の結果および結果の解釈に影響を及ぼすような 起こりえ る利益の衝突 は存在しない. 17. 研究に関する情報の公開の方法 研究結果は, 学会および論文にて公表する. 18. 研究対象者等及びその関係者からの相談等への対応 研究責任者は, 研究対象者又は関係者からの本臨床研究に関する相談に対して回答するために相談窓 口を設置する. 相談窓口に関する詳細を倫理委員会ホームページに掲載する. 19. 費用負担及び謝礼について 3

費用負担は発生しない. 患者の金銭的利益, 不利益は一切生じない. また, 謝礼等はない. 20. 健康被害や有害事象への対応 21. 期待される成果, 医学上の貢献の予測について全国規模の大腸癌肝転移症例の詳細情報を収集してデータベースを構築することで, 収集した情報を学術的に検討 活用することで, 大腸癌肝転移患者しいては大腸癌患者全体の医療 福祉に貢献することが予測される. 22. 知的財産権について 本研究の成果は, 本研究グループに帰属するものとし, 個別の参加施設に帰属するものではない. 23. 研究の実施に伴い, 研究対象者の健康, 子孫に受け継が得る遺伝的特徴等に関する重要な知見が得 られる可能性がある場合には, 研究対象者に係る研究結果 ( 偶発的発見も含む.) の取り扱い 24. 研究に関する業務の一部を委託する場合には, 業務内容及び委託先の監督方法 25. 研究対象者から取得された試料 情報について, 研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能性がある場合には, その旨と同意を受ける時点において想定される内容 26. モニタリング及び監査 モニタリング 該当なし ( 侵襲, 介入を伴わない研究のため ) 監査 該当なし ( 侵襲, 介入を伴わない研究のため ) 27. 教育 研修受講 (e-learning も可 ) 状況と研究期間中の受講予定について 年に一度受講済み. 4