Psychological Effects of Make-up for University Students, Their Mothers and Employed Women Mari Sugiyarna and Shigeo Kobayashi Faculty of Home Economics, Kyoritsu Women's University, Hitotsubashi, Chiyoda-ku, Tokyo Abstract The purpose of this study is to investigate how women's psychological effects of make-up is affected by changes of ages. Data were collected from 227 students of women's university, 132 mothers of the students and 217 employed women in their twenties in the area of Tokyo. The scale values of subject's public and private self -consciousness were obtained through the instrument of Sugawara's Self-Consciousness Scale, and ones of their psychological effect on make-up behaviours were obtained by means of factor analysis techniques for responses to the questionnaire on make-up awareness and feeling. Correlation analysis techniques were applied to discuss relationships between self-consciousness and psychological effect on make-up behaviours. From the result of this study, it was found that subject's psychological effects for factors derived from factor analysis were different from case to case of university students, mothers and employed women, and that these effects were related to subject's public and private self-consciousness. (Received February 26, 1996) (Accepted for Publication May 14, 1996)

65 (論 文 集)Vol.49,No.8(1996) 生,OL,母 親 ご と に 因 子 得 点 の 平 均 値 を 算 出 し,三 者 間 で 分 散 分 析 を 行 っ た.そ の 結 果,有 意差 が認 め られ た 因 子 につ い て は,さ らに 多 重 比 較 の テ ユ ー キ ー(Tukey)法 に よ り二 者 間 ず つ の 違 い に つ い て 検 定 を 行 っ た, さ ら に,化 粧 に対 す る意 識 お よ び 化 粧 を した と き の 気 持 ち と 自意 識 の 関 係 に つ い て は,そ れぞ れの因 子 分 析 で 得 られ た 因 子 得 点 間 で 相 関 係 数 を 算 出 し, 有 意 性 の 検 定 を 行 い,個 人 お よ び 属 性 に よ る特 徴 に つ い て 検 討 した. Fig.1 3. 結 果 お よ び 考 察 3.1 化 粧 に対 す る意 識 と解 釈 を 行 っ た 以 下,同 化 粧 に 対 す る意 識 に つ い て の15の 質 問 項 目 を変 数 に 因 子 分 析 を行 っ た 結 果 を 表1に Comparison of mean factor score among university students, their mothers and employed women in the case of make-up awareness どの質 問 項 目が 因 子 負 荷量 が 高 的 因 子 が 抽 出 さ れ た(累 積 因 子 寄 与 率53.9%).第1 く,化 粧 のTPO性 の 因 子,第3因 因 子 で は, 14.化 面 の 場 合,第 れ(美 の基 本 様 に解 釈 を 行 い,第2因 か け る場 所 時 相 手 に よ って 化 粧 の 仕 方 を 変 え る な い, 15.化 示 す.4個 子 で は 8.出 粧 を して他人 に良 い印象 を与 え た 粧 を して 他 人 か ら自 分 の こ とを お し ゃ 意 識 が高 い)と 思 わ れ た い な 因 子 負 荷 量 が 高 く,外 見 重 視 性 の 因 子,第4因 ど の 質 問項 目 が 因 子 負 荷 量 が 高 く,自 己のお しゃれ表現 性 の因子 Table of awareness 子 で は 10.初 は 3.化 対 一 印 象 を 顔 の 表 情 で 判 断 す る な 粧 が 上 手(化 わ れ る の は嫌 だ が どの 子で 粧 映 え が す る)と 他 人 か ら言 因 子 負 荷 量 が 高 く,化 粧 行 動 に 対 す る干 渉 の 因 子 と解 釈 を 行 っ た. 1 Factor analysis behavior 次 に,属 性 に よ る化 粧 に 対 す る意 識 の 差 異 に つ い on make-up て検 討 す る た め,抽 学 生,OL,母 出 さ れ た 各 因 子 に つ い て女 子 大 親 ご と に 因 子 得 点 の 平 均 値 を 算 出 し, 三 者 間 で 分 散 分 析 を 行 っ た 結 果,第1,第2,第4因 子 に つ い て 有 意 差 が 認 め られ た.こ 認 め られ た 因 子 に つ い て,さ れ らの 有 意 差 が らに 多 重 比 較 の テ ユ ー キ ー法 に よ り二 者 間 ず っ の 違 い につ い て 検 定 を 行 っ た結 果 を 図1に 示 す.特 徴 的 な 点 を 挙 げ る と,第1 因 子 で は 女 子 大 学 生 の み が 自 己 の お し ゃれ 表 現 性 に よ り肯 定 的 反 応 を 示 し,OLお 的 反 応 を 示 し た.第2因 よ び 母 親 は よ り否 定 子 の 化 粧 のTPO性 で は母 親 の み が よ り否 定 的 反 応 を 示 し,女 子 大 学 生 お よ び OLは よ り肯 定 的 反 応 を 示 した.第4因 子 で は母 親 の み が 化 粧 行 動 に 対 す る 干 渉 に よ り肯 定 的 反 応 を 示 し,女 子 大 学 生 お よ びOLは よ り否 定 的 反 応 を 示 し た,永 尾1)の調 査 に よ る と,大 学 時 代 に お け る化 粧 は ア ク セ サ リー の よ うな,遊 と の 報 告 が あ る が,女 び の 要 素 を 持 っ て い る, 子大 学生 が 自 己のお しゃれ表 現 性 に よ り肯 定 的 で あ った 今 回 の 結 果 は よ い 対 応 を 示 した.ま た,永 尾1)の調 査 に よ れ ば,40歳 と,化 粧 は 必 る が,母 需 品 で 親 がTPOに あ り 習 慣 に よ って 化 粧 を変 え な い,化 行 動 に干 渉 さ れ た く な い,と T207 を越 え る な る,と あ 粧 い う今 回 の 結 果 も よ い

66 繊 維 機 械 学 会誌 Table 2 Factor analysis of feeling on make-up be- havior Fig.2 Comparison of mean factor score among university students, their mothers and employed women in the case of make-up feeling な わ ち,宇 山 らの リ ラ ク セ ー シ ョ ン と安 心 の 因 子, ま た,気 分 の 高 揚(対 外)お よ び気 分 の 高 揚(対 の 因 子 は密 接 な 関 連 が あ る因 子 で あ り,今 自) 回 の結果 は 宇 山 ら の 結 果 と よ い 対 応 を 示 した と解 釈 し た. 次 に,抽 OL,母 出 さ れ た 各 因 子 に つ い て 女 子 大 学 生, 親 ご と に因 子 得 点 の 平 均 値 を算 出 し,先 の 手 続 き と 同 様 に テ ユー キ ー 法 に よ り二 者 間 ず つ の 違 い に つ い て 検 定 を 行 っ た 結 果 を 図2に 対 応 を 示 した. 3.2 者 間 で 分 散 分 析 を行 っ た 結 果,有 因 子 に つ い て 示 した が,特 化 粧 を した と きの 気 持 ち 化 粧 を し た と き の 気 持 ち に つ い て の15の 質 問 項 目 61.3%).第1因 子 で は, 6.リ さ わ や か に な る な には三 意 差 が 認 め られ た 徴 的 な点 を 挙 げ る と,第 1因 子 で は 母 親 の み が リラ ク セ ー シ ョ ン に よ り肯 定 を 変 数 に 因 子 分 析 を 行 った 結 果 を 表2に の 基 本 的 因 子 が 抽 出 さ れ た(累 示 す.図 的 反 応 を 示 し,女 子 大 学 生 お よ びOLは 示 す,3個 反 応 を 示 した,第3因 積 因 子 寄 与 率 学 生 の み が よ り肯 定 的 反 応 を 示 し,母 親 は よ り否 定 ラ ッ ク スす る, 7. 的 反 応 を 示 した.第1お どの質 問 項 目が因子 負荷 量 が高 よ び 第3因 子 の 結 果 は,鈴 木 ら5)が立 て た 仮 説 と もよ い 対 応 を 示 した.す く,リ ラ ク セ ー シ ョ ンの 因 子 と解 釈 を 行 っ た.以 下, ち,若 同 様 に 解 釈 を 行 い,第2因 眼 を 想 定 し,ま た,内 子 で は 9.明 よ り否 定 的 子 の 積 極 性 の上 昇 で は女 子 大 る く な る なわ い世 代 は ほか と の か か わ りを 重 視 し,他 者 の 面 の 不 充 分 さ,未 熟 さ を 補 う な ど の 質 問 項 目 が 因 子 負 荷 量 が 高 く,気 分 の 高 揚 の た め に 化 粧 を 行 うの で,化 粧 を 手 助 け と して 積 極 性 因 子,第3因 を重 ねた年代 で あ る母親 に会 い た く な る な ど の が 上 昇 して い く.一 方,年 質 問 項 目 が 因 子 負 荷 量 が 高 く,積 極 性 の上 昇 の 因 子 は 内 面 は 充 実 して い き,あ と解 釈 を 行 っ た.宇 れ る大 切 さ に気 づ き,容 の 上 昇,リ 分 の高 揚(対 子 で は 1.人 山 ら4)は因 子 分 析 に よ り積 極 性 ラ ク セ ー シ ョ ン,気 分 の 高 揚(対 自),安 今 回 抽 出 さ れ た 第1因 心 の5因 外),気 た め,自 分 ら しい 化 粧 を行 い,さ ら に,そ う した 自 子 を 抽 出 して い る が, 分 を 生 か す 化 粧 に よ り 自 己 を再 確 認 す る こ とで リラ 子 の リラ ク セ ー シ ョ ンは 宇 山 ッ ク ス 感 が 生 じて ゆ き,積 極 性 の 上 昇 に つ い て は否 らの リ ラ ク セ ー シ ョ ンお よ び 安 心 の 因 子 と,第2因 子の 気 分 の 高 揚 は宇 山 らの 気 分 の 高 揚(対 び 気 分 の 高 揚(対 りの ま ま の 自 分 を 受 け入 姿 へ の こだ わ り は低 下 す る 自)の 因 子 と,第3因 外)お 定 的 反 応 を 示 す 傾 向 が 得 られ た.ま よ 結 果 は,社 子の積極 性 わ ち,女 た,第3因 子の 会 的 立 場 の 違 い に よ る と解 釈 した.す 子 大 学 生 と ほ ぼ 同 じ世 代 で あ って も社 会 的 の 上 昇 は宇 山 ら の積 極 性 の 上 昇 の 因 子 と そ れ ぞ れ 対 責 任 の あ るOLは 応 して お り,こ れ らの3因 化 粧 を す る こ と に よ って 女 子 大 学 生 に比 べ てOLの 子 が 化 粧 した と き の気 持 ち の 基 礎 的 な心 理 構 造 で あ る こ とが 示 唆 さ れ た.す 化 粧 が 習 慣 化 さ れ つ つ あ る の で, 積 極 性 が 上 昇 す る こ と は な い と解 釈 した が,こ T208 な の点

Table 3 Coefficient of correlation between make-up awareness and self-consciousness

Table 4 Coefficient of correlation between make-up feeling and self-consciousness

8) @Fenigstein, A., Scheier, M. F., & Buss,A.H. ; Journal of Consulting and Clinical Psychology,43, 522 (1975)