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内容 1. 仕様... 3 2. 動作確認条件... 3 3. ハードウェア説明... 3 3.1 使用端子一覧... 3 4. ソフトウェア説明... 4 4.1 動作概要... 4 4.2 ファイル構成... 5 4.3 オプション設定メモリ... 6 4.4 定数一覧... 6 4.5 変数一覧... 6 4.6 関数一覧... 7 4.7 関数仕様... 7 4.8 作成する関数のフローチャート... 8 4.8.1 初期設定... 8 4.8.2 メイン処理... 8 4.8.3 IRQ7 割り込み処理... 9 4.8.4 TGIA1 割り込み処理... 10 5. Peripheral Driver Generator(PDG) のダウンロード インストール方法... 11 6. PDG の設定... 38 6.1 SYSTEM 設定... 40 6.2 ICUb 設定... 41 6.3 MTU2a 設定... 41 6.4 SYSTEM の端子設定... 43 6.5 I/O 設定... 44 6.6 ソースの生成... 45 6.7 CS+ への登録... 46 7. CS+ のプロジェクトに PDG のソースファイルを登録する際の設定... 50 8. 参考ドキュメント... 53 2 / 53

1. 仕様 IRQ の立ち下がりエッジを割り込み要因として 周波数 2kHz のデューティ比 25% のパル スを 1 秒間出力します 2. 動作確認条件 本サンプルコードは 表 2.1 の条件で動作を確認しています 表 2.1 動作確認条件 項目 内容 使用マイコン R5F563NFDDFP (RX63N グループ ) 動作周波数 メインクロック:12MHz PLL:192MHz( メインクロック 1 分周 16 逓倍 ) システムクロック(ICLK):96MHz(PLL2 分周 ) ボード電源電圧 5V マイコン動作電圧 3.3V エンディアン リトルエンディアン 動作モード シングルチップモード プロセッサモード スーパバイザモード 統合開発環境 ルネサスエレクトロニクス製品 CS+ for CC-RL V5.00.00 エミュレータ ルネサスエレクトロニクス製 E1 エミュレータ 使用ボード 北斗電子製評価ボード HSBRX63NP(R5F563NFDDFP) 3. ハードウェア説明 3.1 使用端子一覧 表 3.1 に使用端子と機能を示します 表 3.1 使用端子と機能 端子名 入出力 内容 P17 入力 SW1 (IRQ7) P20 出力 MTIOC1A 3 / 53

4. ソフトウェア説明 4.1 動作概要 IRQ とマルチファンクションタイマパルスユニット (MTU2) を使用して SW1 を押す ( 立ち下がりエッジを入力する ) と MTIOC1A 端子から 1 秒間設定したパルスを出力し 停止します パルス出力を停止中 SW1 を押す ( 立ち下がりエッジを入力する ) と MTIOC1A 端子から 1 秒間設定したパルスを出力し 停止します <IRQ> 使用ボードでは SW1 を押すと GND に接続され SW1 に接続されている P17 端子に Low レベルが入力されるため SW1 を押していないとき SW1 に接続している P17 端子に High レベルを入力するようにします これにより P17 端子の状態が High レベルのときに SW1 が押されている Low レベルのときに SW1 が押されていないことが判定できます RX63N ではポートに内蔵プルアップを設定することができ マイコンの外部にプルアップを接続する必要がありません ( 使用ボードにも実装されていません ) ポートに内蔵プルアップを設定することで対象の端子に High レベルが入力されます P17 端子は SW1 を押していない状態 (High レベル ) から SW1 を押すことにより (Low レベル ) 立ち下がりエッジを入力することができます P17 端子を IRQ7 端子機能に設定し 立ち下がりエッジを検出すると 割り込みを発生させることができます <MTU2 チャネル 1> MTU2 チャネル 1 で P20 端子を MTIOC1A 端子機能に設定し 周波数 2kHz のデューティ比 25% のパルスを出力させます 25% P20/MTIOC1A 端子 2kHz 4 / 53

4.2 ファイル構成 本アプリケーションを作成するにあたり 編集したファイルを表 4.1 に示します ( 統合 開発環境で自動生成され 編集していないファイルについては割愛します ) 表 4.1 ファイル名一覧 ファイル名 概要 備考 IRQ_PulseOut_RX63N.c メインファイル IRQ7 割り込み処理 TGIA1 割り込み処理 オプション設定メモリ hwsetup.c 初期設定 存在しない端子の処理 クロックの設定 ポートの設定 IRQ7 の設定 MTU1 の設定 resetprg.c リセット例外処理 HardwareSetup(); のコメントアウトを解除しました main 関数の実行前に 初期設定 main 関数 図 4.1 resetprg.c 5 / 53

4.3 オプション設定メモリ 表 4.2 に本サンプルコードで使用するオプション設定メモリの状態を示します 表 4.2 オプション設定メモリ一覧 シンボル アドレス 設定値 内容 OFS0 FFFF FF8Fh~FFFF FF8Ch FFFF FFFFh リセット後 IWDT は停止リセット後 WDT は停止 OFS1 FFFF FF8Bh~FFFF FF88h FFFF FFFFh リセット後 電圧監視 0 リセット無効 HOCO( 高速オンチップオシレータ ) 発振が無効 MDES FFFF FF83h~FFFF FF80h FFFF FFFFh リトルエンディアン OFS0 と OFS1 はメインファイルの最後尾に記載しています MDES については vecttbl.c ファイル ( プロジェクト作成時に自動生成されるファイル ) に定 義されています 4.4 定数一覧 表 4.3 に本サンプルコードで使用する定数を示します 定数名設定値内容 表 4.3 サンプルコードで使用する定数 SET_PULSE_CNT 1999UL 出力するパルス数 -1 の設定 4.5 変数一覧 表 4.4 に本サンプルコードで使用する変数を示します 表 4.4 サンプルコードで使用する変数 型 変数名 内容 使用関数 static unsigned short tgia1_cnt 出力するパルスカウンタ main Irq7IntFunc Mtu1IcCmAIntFunc 6 / 53

4.6 関数一覧 表 4.5 に関数一覧を掲載します 本サンプルコードで新規作成 もしくは編集した関数 のみ記載しています PDG の設定は 6. PDG の設定を参照ください 関数名 main Irq7IntFunc Mtu1IcCmAIntFunc 表 4.5 関数一覧概要メイン処理 IRQ7 割り込み処理 TGIA1 割り込み処理 4.7 関数仕様 本サンプルコードで作成 もしくは編集した関数仕様を示します main 概要 メイン処理 ヘッダ なし 宣言 void main(void) 説明 割り込みカウンタ 引数 なし リターン値 なし Irq7IntFunc 概要ヘッダ宣言説明引数リターン値 IRQ7 割り込み処理なし void Irq7IntFunc (void) パルス出力 (MTU2 チャネル 1) の開始なしなし Mtu1IcCmAIntFunc 概要ヘッダ宣言説明引数リターン値 TGIA1 割り込み処理なし void Mtu1IcCmAIntFunc (void) パルス出力の監視 および停止なしなし 7 / 53

4.8 作成する関数のフローチャート 4.8.1 初期設定 HardwareSetup 存在しない端子の処理 R_PG_IO_PORT_SetPortNotAvailable() クロックの設定 R_PG_Clock_Set() ポート 1 の設定 R_PG_IO_PORT_Set_P1() IRQ7 の設定 R_PG_ExtInterrupt_Set_IRQ7() MTU1 の設定 R_PG_Timer_Set_MTU_U0_C1() return 4.8.2 メイン処理 main tgia1_cnt のクリア 8 / 53

4.8.3 IRQ7 割り込み処理 Irq7IntFunc パルス停止中? Yes No 出力するパルスカウンタの設定 出力するパルス数 -1 を設定 MTU1 のカウンタクリア R_PG_Timer_SetCounterValue_MTU_U0_C1(0) 正常終了? No Yes MTU1 のカウント動作開始 R_PG_Timer_StartCount_MTU_U0_C1() return 9 / 53

4.8.4 TGIA1 割り込み処理 Mtu1IcCmAIntFunc パルス出力中? No Yes 出力するパルスカウンタの デクリメント MTU1 のカウント動作停止 R_PG_Timer_HaltCount_MTU_U0_C1() return 10 / 53

5. Peripheral Driver Generator(PDG) のダウンロード インストール方法マイコンの周辺機能を使用するに当たり ルネサスエレクトロニクスで提供されているコード生成支援ツール (PDG) を使用しました こちらはマイコン内蔵の各種周辺 I/O ドライバ本体と その初期設定ルーチン ( 関数 ) の作成を GUI による簡単操作で自動生成できるツールでした 以下に ダウンロードおよびインストール手順を説明します ルネサスエレクトロニクスの公式サイトにアクセスして RX63N のページにアクセスし ます 開発環境のダウンロード インストール方法 に同じです 11 / 53

スクロールして 開発環境 をします 開発ツール にチェックを入れ 検索 をします チェック 12 / 53

スクロールして Peripheral Driver Generator をすると Peripheral Driver Generator ページが表示され 説明が記載されています 13 / 53

スクロールして Peripheral Driver Generator V.2 をすると すぐ真下の Peripheral Driver Generator V.2 が表示され RX63N も対称であること が確認できました 14 / 53

上にスクロールして ダウンロード をします 表示されたものをスクロールして Peripheral Driver Generator V.2.09(RX ファミリ 用 ) をします 15 / 53

ダウンロードページが表示されます スクロールして ダウンロード をします 16 / 53

ログインがまだの場合は MyRenesas ログイン画面になりますので メールアドレスとパ スワードを入力して ログイン します メールアドレスと パスワード入力 ログインしました と表示され 間もなくダウンロードが開始されます 17 / 53

ご注意 が表示されるのでスクロールしながら一読します 同意する をします 18 / 53

ダウンロードページが表示されたら 保存 をします ダウンロードが完了しました と表示され ダウンロードは完了です このままインス トール作業を始めましょう 表示 19 / 53

ダウンロードファイルのあるフォルダ ( デフォルトはダウンロードフォルダにあります ) にアクセスして pdj_v209_ej.exe をダブルします セキュリティの警告 が表示されたら 実行 をします InstallShield Wizard が表示されます 次へ をします 20 / 53

以下の質問が表示された場合 統合開発環境の一つである HEW がインストールされていない場合はこのような質問が表示されます ここでは CS+ の連携機能を使用しますので HEW はインストールしません そのまま はい をします 21 / 53

使用許諾契約が表示されるので スクロールして目を通します はい をします 22 / 53

インストール先のフォルダを選択し 次へ をします インストール準備の完了 が表示されます インストール をします 23 / 53

セットアップステータスが表示されます InstallSheild Wizard の完了 が表示されます これでインストール自体は完了ですが 先ほどのダウンロード画面において赤文字で書 かれたツールニュースがありましたので一度戻って確認します 24 / 53

内容としては RX62N RX210 が対象となる 不具合の修正 でした 念のため 両方対 応しておきます シリアルペリフェラル ~ の真下の ツールニュース をします 表示された ツールニュース をスクロールしながら読みます 25 / 53

3. 回避策 に書かれてあることを対応します ここではファイルのダウンロードが必要 です ダウンロードします Renesas サイトの各ページには検索ウィンドウがありますので tn_140701_pdg_patch と入力して 検索 をします 入力して 右の 検索 を 26 / 53

表示された tn_140701_pdg_patch をします ダウンロードページが表示され スクロールしていき 27 / 53

ダウンロード をします 保存 にします 28 / 53

ダウンロードが完了しました と表示されたらダウンロード先のフォルダにアクセス して zip ファイルを解凍します 表示 解凍したらツールニュース記載の r_pdl_spi.h があることを確認します これが不具合対策 29 / 53

置き換え元のファイルが置かれてあるフォルダにアクセスします ( ファイルはデフォルトで C:\renesas\PDG2\source\RX\RX62N\i_src にあります ) これを上書きします 一つ目はこれで完了です このまま二つ目も実施します 30 / 53

不具合を修正する ~ の真下の ツールニュース をします 一つ目と同様に表示されたツールニュースに目を通します 31 / 53

一つ目と同様に ZIP ファイルをダウンロードする必要がありそうですが ファイル名が 記載されていませんので す 検索ウィンドウに ツールニュースの日付 を入力してみました ここでは 140901 で 140901 と入力して 検索 32 / 53

表示された検索結果をスクロールして tn_140901_pdg_patch for RX210 が該当ファイルと思われるため します 33 / 53

念のため PDF ファイルをします 同じファイルが表示されたため こちらが該当と判断しました 34 / 53

元のページに戻ってスクロールして ダウンロードをします ここからの流れは一つ目と同じです 保存 をします 35 / 53

ダウンロードが完了しました と表示されたらダウンロード先のフォルダにアクセス して zip ファイルを解凍します 表示 解凍したらツールニュース記載の r_pdl_configuration.c があることを確認します これが不具合対策 36 / 53

置き換え元のファイルが置かれてあるフォルダにアクセスします ( ファイルはデフォルトで C:\renesas\PDG2\source\RX\RX210\i_src にあります ) これを 上書きします 以上です 37 / 53

6. PDG の設定本サンプルコードにおける PDG の設定を以下に説明します 本設定において生成されるソースファイルの詳細は RX63N グループ RX631 グループ Peripheral Driver Generator リファレンスマニュアル を参照ください Peripheral Driver Generator 2 を起動します 38 / 53

メニューバーのファイル -> プロジェクトの新規作成をすると 以下のウィンド ウが表示されます プロジェクト名 マイコンのグループ 型を入力し OK を すると プロジェクトが作成されます 39 / 53

6.1 SYSTEM 設定 システムタブのクロック発生回路の設定を以下に示します 40 / 53

6.2 ICUb 設定 ICUb の設定を以下に示します 割り込み通知関数は 割り込みが発生すると 呼び出される関数です 6.3 MTU2a 設定 MTU2a の設定を以下に示します 41 / 53

割り込み通知関数は 割り込みが発生すると 呼び出される関数です 42 / 53

6.4 SYSTEM の端子設定 SYSTEM の端子設定を以下に示します 周辺機能別使用端子タブの外部割込みで設定しま す P17 を IRQ7 端子機能に設定 周辺機能別使用端子タブの MTU1 で設定します P20 を MTIOC1A 端子機能に設定 43 / 53

6.5 I/O 設定 I/O の設定を以下に示します IRQ7 端子に設定する P17 の内蔵プルアップを設定します SYSTEM タブの端子で以下のように IRQ7(P17) 端子に内蔵プルアップを設定すると 汎用入力ポートと機能が競合している旨の注意が表示されましたが ハードウェアマニュアルで P17 のブロック図を参照し P17 を IRQ7 端子機能に設定時も内蔵プルアップが有効で問題なさそうでした ( 動作確認済みです ) 44 / 53

6.6 ソースの生成 以下の GUI をすると ソースファイルが生成されます 45 / 53

6.7 CS+ への登録 以下の GUI をすると 以下のウィンドウが表示されます 46 / 53

対象の CS+ プロジェクトを開きます IronPython コンソールプラグインが有効かどうかを確認するため メニューバーのツール -> プラグイン管理 -> ビルド ツール -> プロパティをすると 以下のウィンドウが表示され IronPython コンソール プラグイン をチェック後に OK をします チェック 47 / 53

PDG2 に戻り OK をします ライブラリリンク優先順位設定のウィンドウが表示されます 1 つのみであるため OK をします 48 / 53

ソースファイルの登録が完了しました 49 / 53

7. CS+ のプロジェクトに PDG のソースファイルを登録する際の設定 CS+ のプロジェクトに PDG で生成されたソースファイルを登録すると プロジェクトのフ ァイルに AddFromPDG フォルダが追加されます そのままビルドをすると エラーおよび警告が発生します 解消する設定を以下に示します PDG で生成されるソースファイルは bool 変数を使用しています 対応させるため ビルド ツールを右-> プロパティを表示し ライブラリ ジェネレート オプションタブにある ライブラリ構成 を C99(-lang=c99) に設定します 50 / 53

PDG で生成されるソースファイルは double 型 および long double 型の精度を倍精度として扱っているため ビルド ツールを右-> プロパティを表示し 共通オプションタブにある double 型 および long double 型の精度 を 倍精度として扱う (- dbl_size=8) に設定します PDG で生成されるソースファイルを登録すると PIntPRG セクションを使用しないため CS+ プロジェクトを生成した際にデフォルトで設定されている PIntPRG セクションを削除します ビルド ツールを右-> プロパティを表示し リンクオプションタブにある セクションの開始アドレス から PIntPRG を削除します 51 / 53

本サンプルコードでは ビルド時に警告が 1 つ発生します こちらは PDG で生成された 関数の戻り値を使用していない旨の警告です PDG で生成された関数の実行に失敗するこ とを想定していないため そのままにしています 御了承ください 52 / 53

8. 参考ドキュメント RX63N グループ RX631 グループユーザーズマニュアルハードウェア編 RX63N グループ RX631 グループ Peripheral Driver Generator リファレンスマニュアル 以上 53 / 53