60 年超土地長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 (H21.6 施行 ) に基づく長期優良住宅に係る認定制度の創設 長期優良住宅の建築 維持保全に関する計画を所管行政庁が認定 認定住宅は 税制 融資の優遇措置や補助制度の適用が可能 認定基準 <1>

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新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

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住宅性能等の新規追加項について ( 解説資料 ) 種 別 耐震基準適合証明書耐震基準適合証明書が存在する 建物が現行の耐震基準を満たしていることを証明する書類であり 建築士事務所登録を行っている事務所に所属する建築士 又は指定性能評価機関が発行する 耐震基準適合証明書 が存在する場合はチェックを入れ

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

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間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

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平成 31 年 4 月 10 日住宅局住宅生産課住宅局市街地建築課 平成 31 年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業 の募集を開始します! ~ 既存住宅ストックの質の向上 良好なマンション管理に向けて ~ 既存住宅の性能向上や良好なマンション管理に資する優良なリフォームを支援する 長期優良住宅化リ

資料 1 SAMPLE

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1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

ウ環境負荷低減型フォーム工事公共下水道 農業集落排水施設及び合併浄化槽に 生活排水設備を接続する工事です なお 合併浄化槽の設置については市の補助制度があります 詳しくは上下水道課へご相談ください Q 8 住宅リフォーム工事とはどのような工事ですか? A 8 住宅の機能の維持 回復又は向上のために行

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神戸市 2018/4/1 認定長期優良住宅に対する固定資産税の減額措置 通常の住宅と比べて特に長期にわたり良好な状態で使用できる構造や設備を備えている として市の認定を受けた住宅 ( 認定長期優良住宅 ) について 必要書類を添付して住宅所 在地の各区の市税事務所へ申告すれば 固定資産税が減額されま

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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財団法人 神奈川県建築安全協会

別表 1 ( 本社 ) 新築一戸建て F35( 通常型 ) の業務手数料 確認申請併用 ( 単位 : 円消費税抜き ) 住宅性能評現場検査価申請併用設計検査設計建設中間検査竣工検査 10,000 13,000 12,000 5,000 8,000 5,000 5,000 8,000 10,000 5

公的な住宅改修制度について

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目次 1 ガイドライン策定の目的と考え方 ガイドライン策定の背景 目的 ガイドライン策定に当たっての基本的な考え方 趣旨 既存住宅現況検査の適正な実施について 既存住宅現況検査の内容... 4 (1) 基本的な考え方... 4 (2

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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1 市川市耐震改修助成制度 の概要 この制度は 市民の皆さんが所有し かつ居住する木造戸建住宅について 市の助成を受けて行っ た耐震診断の結果 耐震性が低いことから市に登録した木造住宅耐震診断士による耐震改修を実施した場合に 耐震改修設計費 耐震改修工事 工事監理費及び耐震改修に伴うリフォーム工事費

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平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since


木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ

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各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

o セメントに対する水の比率を低減するか 鉄筋に対す るコンクリートのかぶりを厚くすること 耐震性 極めて稀に発生する地震に対し 継続利用のための改修の容易化を図るため 損傷のレベルの低減を図ること 大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講じる [ 層間変形角による場合 ] o 大規模地

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1. 住宅地価格査定マニュアル 改訂の概要 (1) 大都市圏版 と 標準版 の区分を廃止し 一本化 1 改訂前は 査定地 ( 事例地 ) が所在する地理的要因に基づき大都市圏版または標準版のいずれかを査定者が選択し かつ 大都市圏版と標準版では各査定項目の評点について異なる設定としていますが 改訂で

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税

住宅瑕疵担保履行制度のあり方に関する検討委員会報告書抜粋 1. 住宅紛争処理の仕組みと相談体制 今後の対応 前述のとおり 非評価 供託新築住宅 評価住宅でない既存住宅については 住まいるダイヤル ( 電話相談 ) は利用できるものの 専門家相談や住宅品質確保法 住宅瑕疵担保履行法に基づく住宅紛争処理

A 3004_物件検査のご案内(一戸建て等)(網なし)

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補助の対象者 ( 申請者 ) 市内に自らが所有し 居住する住宅を改修する方 現在はまだ居住していないけれど 市内に所有している住宅を改修して居住する方 市税の滞納がない方に限ります 補助の対象となる住宅 バリアフリー改修工事の場合 一戸建ての住宅 併用住宅 ( 住宅部分 ) 長屋 共同住宅 ( 専有

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

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耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

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ご存知ですか 中古住宅の瑕疵の保証期間は 売主によって異なります 中古住宅における売買契約には 宅建業者が自ら売主となる場合 宅建業者の仲介により 元の所有者( 個人 ) が売主になる場合 ( 以下 個人間売買 といいます ) の2 種類のケースがあります ( 日本では 個人間売買の数が圧倒的に多く

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Ⅲ 適合証明 一戸建て等 ( 消費税込み ) (1) フラット 35 財形住宅の適合証明料金 中間検査 12, , 4 確認審査および完了検査あり 1 8,200 円 6,800 円 18,000 円 4 8,200 円 ,200 円 8,200 円 3,300

補助 Q: A: Q: A: Q: A: Q: A: Q: A: や助対象と : 既に三世 : 新たに三で 補助 : 現在 夫場合 補 : 新たに三で 補助 : 現在 近となりま : 新たに三で 補助 : 現在 夫合 補助 : 新たに三で 補助 : 現在 賃して近居 : 新たに三で 補助やまぐとなる

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平成 30 年度エコ住宅整備促進補助金 Q&A Q1. エコ住宅整備促進補助金以外の補助金と併用することはできますか? P1 Q2. エコ住宅整備促進補助金と住宅ローン減税などの税制優遇を併用できますか? Q3. 平成 30 年度の補助金制度の変更点は何ですか? Q4. 店舗併用住宅は補助対象となり

表 1: フラット35 S( 金利 Bプラン ) の基準省エネルギー性 1 断熱等性能等級 4の住宅 2 一次エネルギー消費量等級 4 以上の住宅 すまい給付金の申請については 従前の省エネルギー対策等級 4により H までに申請した証明書で申請可能です 耐久性 可変性 3 劣化対策等

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要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

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11 Ⅱ.2.(2) 事業者登録の効果 事業者登録が完了すると 登録事業者はリフォーム工事 の着手 ( 着工 ) を除き インスペクションや工事請負契約 事業者登録が完了すると 登録事業者は補助対象工事の 着手 ( 着工 ) を除き インスペクションや工事請負契約の の締結等を行えるようになります


2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

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藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

真空ガラス スペーシア のご紹介 一般に使用されている一枚ガラスの約 4 倍の断熱効果を発揮!! お部屋全体を快適にします オフィスやパブリックスペースの環境は 冷房や暖房に常に取付専用グレチャン気を配らなければなりません 高断熱 Low-Eガラスしかし一方で経営者の方々にとっては節電対策も重要な項

第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

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はじめに 適切な住宅売買の判断材料をご提供いたします 不動産の取引には様々な情報が複合的に関係してくるため 住宅購入を希望する消費者と不動産仲介事業者 売主との情報格差が問題となっております 特に既存住宅は経年による劣化が懸念されるため 新築住宅と違い 住宅の性能も重要な検討材料です 本調査は既存住

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

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長期優良住宅化リフォーム推進事業について 平成 27 年 4 月 本資料は 平成 27 年度長期優良住宅化リフォーム推進事業について 制度の概要をとりまとめたものです 国土交通省 長期優良住宅の認定制度 中古住宅流通 リフォーム促進等の住宅市場活性化 平成 27 年度の事業について 事業の概要 補助の考え方 提案型 について インスペクションについて リフォーム工事履歴について 維持保全計画について 申請者について 手続きの流れ ( 提案 ~ 採択 ~ 交付申請 ~ 工事 ~ 実績報告 ) 1

60 年超土地長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 (H21.6 施行 ) に基づく長期優良住宅に係る認定制度の創設 長期優良住宅の建築 維持保全に関する計画を所管行政庁が認定 認定住宅は 税制 融資の優遇措置や補助制度の適用が可能 認定基準 <1> 住宅の長寿命化のために必要な条件劣化対策 耐震性 維持管理 更新性 可変性 ハ リアフリー性 <2> 社会的資産として求められる要件高水準の省エネルギー性能 基礎的なバリアフリー性能 ( 共同住宅のみ ) <3> 長く使っていくために必要な要件維持保全計画の提出 <4> その他必要とされる要件住環境への配慮 住戸面積 共同住宅のみ 既存住宅について 現行では新築住宅の認定基準はあるが 既存住宅の増改築の認定基準がない 法律制定時 附帯決議にて検討の実施が決議 附帯決議 (20.11.27 国土交通委員会 ) 政府は 本法の施行に当たり 次の諸点について適切な措置を講じ その運用に遺憾なきを期すべきである 一 ストック重視の住宅政策への転換という住生活基本法の基本理念を踏まえ 改修 維持保全 流通の促進等により 既存住宅の長期使用化を図るとともに 既存住宅への長期優良住宅の認定の在り方等について検討を行うこと 日本再興戦略に掲げられた方針に基づき 評価 認定基準等の整備 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) ( 抄 ) フロー拡大からストック充実に向けて質の高い多様な住宅ストックの形成を図るため 既存住宅のインスペクション ( 検査 ) や長期優良住宅化のための基準等の整備を行う ( 今年度中 ) 既存住宅の建物評価に係る指針策定 ( 今年度中 ) 等を行うことにより 居住面の環境整備を促進する 公民のストックを活用するため 既存住宅の建物評価に係る指針策定 ( 今年度中 ) 既存住宅 リフォームの性能評価基準等の策定 ( 今年度中 ) 等による住宅価値向上や事業者間連携の強化 住み替えの円滑化等の支援を行う 2 中古住宅流通 リフォーム促進等の住宅市場活性化 インスペクションの普及 促進 売主による情報提供や住宅履歴情報の充実 瑕疵保険の充実 合理化を行うほか 耐震性や省エネ性等に関するラベリング制度を充実させる また リフォーム促進に資する先進的な取組を推進する 新築 Ⅰ 中古住宅流通各段階における改善策 安心して適切なリフォーム ( 長期優良化リフォーム等 ) を実施 質の向上を建物価値として評価既存住宅 ( リフォーム前 ) 既存住宅 ( リフォーム後 ) 安心して既存住宅を売買 既存住宅 ( 売買 ) 住宅履歴情報 住宅履歴情報 既存住宅の検査 評価 表示等による現況把握住宅ストックの質の向上売買時等の安心の付与建物の適切な資産評価 インスペクション ( 検査 ) の普及 [ 検査人の育成等 ] 既存住宅の性能評価 表示の充実 [ 省エネ性能に関する項目の追加等 ] 性能向上リフォームの支援 長期優良住宅化 [ 基準の整備 ] 既存住宅の売買やリフォームに対する保証 保険の提供 [ 保険商品の充実 ] 既存住宅の性能 品質やリフォームを反映した価格査定 住宅履歴情報の蓄積 活用 改善策における具体的取組 インスペクションの普及 長期優良住宅化に対する支援 耐震改修 省エネルギー改修等 適切な建物評価手法の実現 価格 建物リフォームによる質の向上を建物価値として評価 インスペクターの育成 瑕疵保険等との連携 維持保全計画の策定や住宅履歴情報の整備を促進 築年 3

平成 27 年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業について 平成 27 年度予算 これまでの 住宅をつくっては壊す 社会から いいものを作って きちんと手入れをして 長く大切に 使う 社会へと移行するため 長期優良住宅化リフォームの取り組み等を促進する 平成 27 年度予算での募集予定内容下記 (1)~(2) の公募を実施 (1) を5 月中に公募予定 (2) を4 月下旬から公募開始 (1) 評価基準型 評価基準に基づく長期優良住宅化リフォーム ( 補助上限 100 万円 / 戸 全ての評価項目において を満たす場合は補助上限 200 万円 / 戸 ) (2) 提案型 提案による長期優良住宅化リフォーム 4 長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要 1 1. 目的 日本再興戦略中長期工程表における重要業績指標 中古住宅流通 リフォーム市場の規模を倍増 の早期達成に向け リフォーム市場の拡大と 良質な中古住宅の流通を促進する 2. 内容 10 兆円 (2010 年 ) 20 兆円 (2020 年 ) 以下の要件を満たす既存住宅のリフォームについて支援を行う 1 一定の要件を満たすインスペクションを実施するものであること 2 次の a~f に関する性能を向上させるリフォーム工事であり 工事後に一定の水準を満たすものであること a. 劣化対策 b. 耐震性 c. 維持管理 更新の容易性 d. 省エネルギー対策 e. 可変性 ( 共同住宅のみ ) f. バリアフリー性 ( 共同住宅のみ ) 3 リフォーム履歴及び維持保全計画を作成すること 5

3. 補助対象 長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要 2 長期優良住宅化リフォーム工事に要する費用 ( ただし 1. の a~f までの工事に要する費用が過半であること ) 1 特定性能向上工事以下の性能向上のための工事 a. 劣化対策 b. 耐震性 c. 維持管理 更新の容易性 d. 省エネルギー対策 e. 可変性 f. バリアフリー性 (e,f は共同住宅のみ ) 2その他性能向上工事 1 以外の性能向上工事 インスペクションで指摘を受けた箇所の改修工事 外壁 屋根の改修工事 バリアフリー工事 環境負荷の低い設備への改修 一定水準に達しないc~fの性能向上に係る工事等 ただし 1の工事費を限度 3 その他の工事 ( 補助対象外 ) 単なる設備交換 内装工事 増築工事 意匠上の改修工事 インスペクション費用 リフォーム履歴作成費用 維持保全計画作成費用等 4. 補助率 補助限度額 補助率 : 上記に要する費用の 1/3 補助限度額 :100 万円 / 戸 a~f の全てが を満たす場合は 200 万円 / 戸 6 事業の流れ インスペクションリフォーム前の住宅の劣化状況の調査 長期優良住宅化リフォーム工事 1 基礎 2 外壁 軒裏 ( 構造 雨水 ) 3 屋根 ( 雨水 ) 4 バルコニー ( 構造 雨水 ) 5 天井 小屋組 梁 ( 構造 雨水 ) 6 内壁 柱 ( 構造 雨水 ) 7 床 ( 構造 ) 8 土台 床組 ( 構造 ) 9 基礎 内部 ( 構造 ) 10 設備配管 ( 給水 給湯管 排水管 換気ダクト ) オプション検査 ( 戸建住宅の場合 ) 1 特定性能向上工事 2 その他性能向上工事 リフォーム履歴の作成 維持保全計画の作成 1 リフォーム履歴住宅の平面図とリフォーム箇所 工事内容等が把握できるもの 2 維持保全計画構造 外壁 設備等について インスペクション結果 点検項目 更新 取替時期等を記載 7

特定性能向上工事について 1 劣化対策 2 耐震性 3 省エネルギー対策 4 維持管理 更新の容易性 5 可変性 6 バリアフリー性 (5 6 は共同住宅のみ ) について 以下の二つの基準のいずれかを達成するためのリフォーム工事 ただし 12 については A 基準達成を必須とする : 新築の長期優良住宅と概ね同程度の水準 ( 一部代替基準あり ) A 基準 :には満たないが一定の性能向上が見込まれる水準 新築の長期優良住宅と概ね同程度の水準 A 基準一定の性能向上が見込まれる水準 性能 性能向上工事 性能 性能向上工 性能 性能向上工事事8 既存住宅 補助の考え方 1 特定性能向上工事は 各性能項目について 又は A 基準を満たすための性能向上工事とする ( A 基準の内容については後述 ) 劣化対策 耐震性については リフォーム後に A 基準に達していることを要件とする 選択項目については 必ずしも A 基準に達することは要しないが 採択に当たっては S 基準又は A 基準への対応度を考慮する 劣化対策耐震性省エネ性維持管理 A 基準 既存住宅 性能向上工事必須項目 ( リフォーム後に必ず A 基準に達していること ) リフォーム前に既に基準に適合している場合は工事の有無は問わない 選択項目 ( 注 ) 戸建住宅の場合 9

補助の考え方 ( 補足 ) 必須項目については リフォーム前にすでに A 基準に適合している場合は 必ずしも工事を行う必要はない 劣化対策耐震性省エネ性維持管理 A 基準 性能向上工事必須項目 既存住宅 選択項目 ( 注 ) 戸建住宅の場合 10 補助対象の例 性能向上工事であっても A 基準に達しない工事は その他性能向上工事とする その場合 特定性能向上工事に要する費用を限度とする 劣化対策耐震性省エネ性維持管理 A 基準 性能向上工事必須項目 その他性能向上工事 既存住宅 外壁改修屋根改修等 ( リフォーム後に必ず A 基準に達していること ) リフォーム前にすでに基準に適合している場合は工事の有無は問わない ( 注 ) 戸建住宅の場合 11

評価基準型 (2) について 全ての評価項目において を満たす長期優良住宅化リフォームに対して補助率 1/3 補助上限額 200 万円 / 戸として補助 評価機関による技術的審査が必要 A 基準 劣化対策耐震性省エネ性維持管理 性能向上工事既存住宅 ( 注 ) 戸建住宅の場合 12 提案型 について 必ずしも評価基準では評価できない先導性 汎用性 独自性等の高い長期優良住宅化リフォームの実現手法について幅広く提案を求める 例 ) 新技術 ( 設計手法 工法 材料等 ) の導入 地域独自の気候 風土への対応 低コストな長期優良住宅化リフォームの実現手法 長期に性能を維持保全する仕組み等 1. 審査 採択 学識経験者によって構成された検討委員会によって審査 先導性 汎用性 独自性等の内容に応じて評価基準型よりも優先的に採択 2. 提案 提案の概要を図表等を活用してわかりやすく説明 耐震性については A 基準以上を満たすことを必須 3. 補助額 工事費の 1/3 上限 100 万円 / 戸を基本とする すべての評価項目において 相当と認められる場合 上限 200 万円 / 戸とすることも可能 13

補修工事いずれインスペクションについて 現況検査チェックシート により インスペクションを行うこと インスペクションにより劣化事象が指摘された個所については 以下のいずれかの措置をとること 1 リフォーム工事の内容に含めること ( 特定性能向上工事又はその他性能向上工事として補助対象 ) 2 維持保全計画において 今後の補修時期又は点検時期を明記すること 一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会による現況検査チェックシート 平成 26 年度補正予算より 原則としてインスペクションの実施者を 一定の 講習を受け 修了考査に合格した建築士または建築施工管理技士 とする < 現況検査チェックシート > (2) の劣化 著しい劣化が確認されない 著しい劣化が確認される (3) シーリング材の破断 シーリング材の破断が確認されない シーリング材の破断が確認される 維持保全計画 か 概ね 年後に補修が必要 概ね 年後に点検が必要 14 リフォーム工事履歴について 工事完了後 リフォーム工事における履歴情報を作成すること 保存する主な履歴情報は下記の通り 1 現況検査チェックシート 2 リフォーム工事箇所を示す図面 3 リフォーム工事の写真 4 リフォーム工事に関する図書 ( 見積書 詳細図面等 ) <リフォーム工事履歴のイメージ> 浴室のユニットバス化 社 モデル 2 リフォーム工事の写真 断熱工事グラスウール 100mm 断熱工事グラスウール 100mm 床下点検口設置高気密型点検口 60 60mm 1 リフォーム工事箇所を示す図面 断熱工事グラスウール 100mm 断熱工事グラスウール 100mm 3 リフォーム工事に関する図書 ( 見積書 詳細図面等 ) 15

審査 採択提案者評価機関維持保全計画について 工事完了後 維持保全計画を作成すること インスペクションで認められた劣化をリフォーム工事で補修しない場合は 維持保全計画に補修時期等を明記 < 維持保全計画書のイメージ > 部位 劣化事象の有無 劣化事象の内容 リフォームによる補修 ( 行わない場合は理由 ) 劣化の改善時期 点検の時期 基礎 ( 構造 ) 外壁 軒裏 ( 構造 ) 外壁 軒裏 ( 雨水 ) 屋根 ( 雨水 ) 無無有有 シーリング材の欠損 雨漏りの跡 劣化が認められた場合は今回のリフォームで補修するかどうかを明記 軽微な欠損 3 年以内に補修を検討 5 10 15 20 25 30 年 3 6 12 15( 全面補修 ) 18 21 24 27 30 年 1 3 6 12 15( 全面補修 ) 18 21 24 27 30 年 2 5 10 20( 葺き替え検討 ) 25 30 年 リフォームで補修しない場合は補修時期を明記 設備配管 ( 換気ダクト ) 無 公募 審査補助金交付工事補助金支払 事務局2 交付申請交付決定通知 1 事業提案 事業者情報 対象物件概要 工事概要 工事時期 評価基準達成度 補助金申請額等 申請額 申請額の算出方法 提案内容との適合確認書類等 3 リフォーム工事 インスペクション リフォーム 維持保全計画等 4 実績報告金額の確定 完了実績報告書 補助金請求書 現況検査チェックシート リフォーム履歴情報 維持管理計画等 完了検査 補助金支払い 16 補助事~ 採択 ~ 工事の流れ業完了提案 評価機関による審査 1 登録住宅性能評価機関の設計図書等による技術的審査 評価基準型ですべての性能が ( 補助上限額 200 万円 / 戸 ) の場合 評価機関による審査 2 維持保全計画書などの審査 適合確認書の発行 17