2013/5/18 楽天証券セミナー NISA( 日本版 ISA) ( 少額投資非課税制度 ) ~ その概要と活用ポイント ~ yam_syun フィナンシャル ウィズダム http://financialwisdom.jp/ yam_syun@nifty.com 山崎俊輔
本日の大まかな内容 老後資産形成の重要性と課題 NISA( 日本版 ISA) の概要 NISA その活用ポイントを FP 視点で考える 2
老後資産形成という 新しい課題 老後資産形成はきわめて 新しい課題 である 公的年金は破綻しないが給付は下がるのが現実 老後が長期化したことにより個人の準備額が倍増 老後のゆとりは自分で作るしかない 老後の基礎的収入は社会保障制度が支えるが 豊かで幸せな老後を国が与えてくれたことは一度もない しかし 制度的支援が少なかった アメリカではIRAが イギリスではISA がそれぞれ普及 日本では日本版 401k とNISA( 日本版 ISA) がキーになる 3
資産形成を効果的に行う手段は 個人の資産形成 特に 老後資産形成 においては リスクを抑え 期待リターンを高める投資行動 あるいは中長期的に資産形成を実現する投資行動を考えたい 戦略として考えられるのは 自動的な積立の活用 ( 手間や面倒を排除 ) 無理のない金額での継続 ( 追加の掛金拠出 ) できるだけ解約をしない 分散投資の活用によるリスク軽減そして 税制優遇 もっとも確実な効果はフルに享受したい 4
意外と少ない投資にかかる税制優遇 現在 会社員の資産形成を支援する税制優遇は少ない かつてのマル優は一般個人に利用できないものへ 住宅財形 年金財形が利息非課税だが利用に若干の制限 確定拠出年金が拠出時非課税 運用時非課税と 強力な税制優遇だがこれも利用に制限あり 個人にとって利用しやすい税制優遇枠が待望 5
NISA( 日本版 ISA) その概要 1 2013 年末で証券税制優遇が終了 2014 年 1 月より NISA( 日本版 ISA) がスタート 一言で言えば 投資元本 まで譲渡益非課税 という優遇制度 (1 年ごとに まで拠出できる ) 税制優遇を得られる期限は 5 年 ( 正確には投資した年から数えて 5 年目の年末 ) とりあえず 10 年の期限措置としてスタートし 恒久化を検討 (2014 年 1 月から 2023 年末まで ) 6
NISA( 日本版 ISA) その概要 2 1 毎年 まで NISA 口座に入金可 25 年の間に一度だけ利益確定可 ( 非課税 ) 35 年経過後は証券口座に移換かロールオーバー 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2020 年 2021 年 2022 年 7 2023 年 最大で 5 年 500 まで投資元本を拠出可能 移換 ロールオーバー 特定口座等 証券口座に移した場合 その時点の時価を取得価額とみなす ( 含み益が非課税 ) ロールオーバーする場合 が移せる上限となるため超過分は解約する必要
NISA( 日本版 ISA) の留意点 非課税枠は毎年 までで年ごとに得られる 5 年で最大 500 まで活用できる売却のチャンスは一度限り 一度売却すると非課税枠は再利用できず終了する X 年 50 120 売 70 売 例 )X 年の同年に 120 に上昇したので 70 を売却しても 50 の枠は再利用不可 例 )X 年の翌年に 120 に上昇したので 120 を売却した場合は 期限を待たず非課税枠は終了 5 年後に残っていた資産については取り扱いを選択する まで 新しい年のNISA 口座へロールオーバー 利益確定 ( 非課税 ) 5 年後の価格を取得価額として証券口座に移す 8
NISA( 日本版 ISA) の留意点 2 購入対象は上場株式 公募型株式投資信託 ETF や REIT 等 ( 預金は含まれない ) 損失が生じた場合は要注意 特定口座のように損益通算はできない 含み損の状態で特定口座等に移した場合 その価格が取得価額として認識 ( 含み損が解消されると譲渡益に ) 金融機関選びが必要になる 各社ごとに取り扱い商品は異なってくる 同じ金融機関と最低 4 年はおつきあいする ベストパートナー選びを慎重に行うことが大切 9
FP の目で見た NISA 活用法 1 投資金額の違いで考える活用法 を即時入金できる人 毎月少額からの積立拠出したい人 NISA 口座の上限枠をフル活用して 譲渡益非課税 をフル活用する ただし購入と売却のチャンスは一度限りなので注意 5 年という期間を活かした資産増を狙う方法と 短期的 ( といっても数年 ) で利益確定する方法が考えられる 毎月定額の積立でNISA を利用する ( 上限は気にしなくていい ) ボーナス月の増額は検討に値する 無理なく中長期の資産形成を行うアプローチで利用 10
FP の目で見た NISA 活用法 2 商品選択の違いで考える活用法 売却チャンスは一度きり バランス型投資信託はどうか 中長期保有を行うことが前提 運用の手数料が低い対象を考える 元本割れのリスクを抑えたい 個別銘柄よりETF や投信に妙味か 追加拠出の視点で考える活用法 証券口座にある投資資金を移すより 追加入金 枠としてみたい しばらくおろさなくてもいい資金の受け皿として活用 他の口座との併用で考える活用法 NISA 口座と特定口座の連携を意識 ( 売買頻度にもとづく投資戦略 ) 60 歳までおろせない確定拠出年金口座とのトータル資産管理を意識 会社の財形年金との併用 ( トータルリスクを抑える役割 ) 11
じっくり検討し しっかり活用を 現在 資料請求を受付中 (NISA 口座スターターキット 楽天証券 HP から ) じっくり検討し しっかり活用したい! ( 活用して はじめて意味がある!) 12
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