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発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

平成22年2月●日

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貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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平成22年○月○日

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1 環境 教育 文化 医療 福祉 子育て支援 まちづくり等の地域の社会的な課題に 地域住民や地域組織が主体的に参画したり NPO 等を組織して その解決に向けて取り組むものであるか 特例子会社制度を乗り越えた 地域企業グループ ( 特例 ) の中心となる事業主として 大阪府豊中市と兵庫県伊丹市で活躍

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

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女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

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(2) 行政の高度化 効率化国や地方公共団体においてデータ活用により得られた情報を根拠として政策や施策の企画及び立案が行われることで (EBPM:Evidence Based Policy Making) 効果的かつ効率的な行政の推進につながる (3) 透明性 信頼の向上政策立案等に用いられた公共デ

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主要論点(案)に関する委員・専門委員提出資料 分割2

事例 No. 具体的な工夫 ポイントた情報発信に加え ホームページの立ち上げや SNS の活用を検討している また マスコミからの取材申し入れは全て対応している フリーペーパーの発行や Facebook などの SNS といった多様な手段により広報を実 7 施 Web デザイナーが専門家として参加す

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

ソーシャルセクター組織実態調査 2017 特定非営利活動法人新公益連盟 2017 年 12 月 6 日 Copyright 2017 Japan Association of New Public All Rights Reserved,

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

内部統制ガイドラインについて 資料

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

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各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

平成22 年 11月 15日

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

また 営業秘密の取扱いについても 社内の規程を整備することが秘密情報の流出時に法的保護を受ける上で重要であることから 今回の職務発明規程の整備に併せて 同期間 IN PITでは 営業秘密管理規程を含む企業の秘密情報管理体制の構築に関する情報提供や周知活動も積極的に行っていきます ( 本発表資料のお問

地域包括ケアシステム

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火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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知創の杜 2016 vol.10

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25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

区分

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

平成18年度標準調査票

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資料1 第1回会議のポイントについて

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地域子育て支援拠点事業について

第3節 重点的な取り組み

更に 県内各地に誕生した傾聴ボランティア団体の活動がより活発になるようネットワーク形成 に向けて 当団体が中心となってとりまとめを行っている 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 電話相談 傾聴茶話会 傾聴サロンまで 被災者のニーズに応じた対応が可能な仕組みの構

基本的な考え方 羽田空港の機能強化は 首都圏だけでなく日本全体にとって不可欠であり 機能強化の必要性やその実現方策等について 関係自治体の協力も得ながら できる限り多くの方々に知って頂くように努める 基本的な考え方 1 羽田空港の機能強化の必要性やその実現方策等について できる限り多くの方々に知って

Transcription:

資料 23 ソーシャルビジネス推進研究会報告書 平成 22 年度地域新成長産業創出促進事業 ( ソーシャルビジネス / コミュニティビジネス連携強化事業 ) 抜粋 平成 23 年 3 月

目次 1. ソーシャルビジネス推進研究会の趣旨... 2 (1) ソーシャルビジネス推進研究会の目的... 2 (2) 政府の取組におけるソーシャルビジネスの位置づけ... 3 (3) 本研究会におけるソーシャルビジネスの概念の整理... 4 (4) 本研究会における検討の方向性 2. ソーシャルビジネスの推進に関するこれまでの主な取組と 今後の方向性について... 8 (1) 総論... 8 (2) ソーシャルビジネス事業者の成長に向けた環境整備... 13 (2)-1. 資金調達... 13 (2)-2. 人材育成... 17 (2)-3. 事業展開支援... 21 (2)-4. 普及 啓発... 24 (3) ソーシャルビジネス事業者と企業の連携 協働の促進... 26 (4) ソーシャルビジネスの市場の成長... 28 3. まとめ... 30 ソーシャルビジネス推進研究会委員名簿... 32 ソーシャルビジネス推進研究会開催実績... 33 参考資料... 34 1

2これからの方向性 1) ソーシャルビジネスを推進する意義ソーシャルビジネスとは 社会的課題をビジネスの手法で解決する事業であり 分野を問わず 様々な観点からソーシャルビジネスを推進していく意義を見出すことができる 例えば 福祉や環境などの分野でソーシャルビジネスを推進することにより 民間の創意工夫を活かした新たな取組や 質の高いサービスを生み出すことができる また 市民活動やコミュニティの再生等の分野でソーシャルビジネスを推進することにより 民間の取組における自主財源率の向上を促し 継続的な活動へと繋げていくことができる このようにソーシャルビジネスを推進する意義は多面的だが 重要なのは その推進に当たって ソーシャルビジネスを新たな産業として位置づけ 経済の活性化 新たな雇用の創出 という観点から 産業政策 の一環として取り組んでいくことである 最近では ソーシャルビジネス事業者をはじめ 様々な社会課題に対応しようとする動きが随所で活発になりつつある それらが一過性の動きに終わらないようにするには 事業者が自ら事業性を高める努力を継続していくことと 事業者の健全な成長に向けて社会全体が効果的にサポートしていく仕組みを構築していくことが重要である それらは決して容易ではなく 高度な戦略を要するが ソーシャルビジネスを 産業政策 として推進する結果 これまでビジネスの対象として捉えられなかった領域や 課題の多様化により行政やボランティアだけでの解決が難しくなった領域等に 新たな資金循環や市場が創出される さらに 学生や子育て後の主婦 高齢者等 幅広い年齢層における新しい働き方として 従来ならば活躍の機会が必ずしも無かった人々も含めて 居場所 と 出番 を作り出す また 近時は ソーシャルビジネス事業者のみならず 様々な主体が積極的にソーシャルビジネスに取り組んでいることに注目する必要がある これまでは NPO 等の非営利組織が 雇用を確保しながら持続的に活動を展開するケースが見られたが 最近では特に営利組織による動きが活発になっている 例えば 大企業が本業に資する取組として戦略的にソーシャルビジネスに取り組んだり 中小企業が自らの企業価値を高めつつ 事業を発展させるための手法 ( 第二創業 転業 ) として ソーシャルビジネスを展開したりするケースである また 一般社団法人や協同組合等による活動も積極化している こうした多様な主体によるソーシャルビジネスの展開は 従来の主体や産業構造の枠を超えて 地域内の連関を生み出す契機となりうる ソーシャルビジネス事業者が地域の媒体として機能できるような取組を推進することで 経済活動の基盤となる地域社会全体のつながり ( ソーシャルキャピタル ) を充実 強化し 足腰の強い地域社会作りや社会全体の福利向上につながっていくと考えられる したがって ソーシャルビジネスの推進に当たっては 民間主体の分野横断的な活動を促進しながら その取組の多様性を確保していくことが重要であり そのためには様々な主体や関係機関の連携 協働が大きなポイントとなる 国や自治体の内部においても 10

いかに部署横断的な連携による推進体制を構築できるかが鍵 16となる さらに ソーシャルビジネスの推進に当たっては 雇用創出等による経済的効果と併せて いかにソーシャルキャピタルを高めたか等の事業効果を多角的に捉えながら評価していく必要がある 2) ソーシャルビジネスの推進における基本的在り方上記のように ソーシャルビジネスを新たな産業と位置づけて推進していくに当たっては ソーシャルビジネスの 社会性 に着目しつつ いかにその 事業性 を高め 事業活動の継続性に結びつけられるかが 推進における基本的在り方となる ソーシャルビジネスが 通常のビジネスと異なるのは 一義的に地域や社会の課題の解決に向けて取り組む という点である ニーズが高くても事業性を獲得しにくいことも多く 様々な資源を組み合わせ 様々な関係者と連携しながら持続性を獲得していく このため 社会からの認知や共感を生むための 認知度向上 信頼付与 に向けた取り組みや 中間支援機能の充実 集まる場作り などによるネットワーク支援が重要になるとともに 推進サイドもいかに幅広く連携できるかが重要になる 予算による直接的な支援を展開する際も 予算事業終了後の継続性を慎重に考えつつ 関係機関の連携が促進されるような執行を心がけ 事業終了後もフォローアップを行うなどの丁寧な進め方が求められる また ソーシャルビジネスは 社会的課題の分野や地域に限定されない概念ではあるが 個別の分野や地域において具体的かつ戦略的に推進されることで その実効性はより高まる 例えば 高齢化 という社会的課題にソーシャルビジネスがどのように対応可能か あるいは その地域の社会的課題は何で 今後の展望を踏まえるとどのようなソーシャルビジネス ( コミュニティビジネス ) が求められるか これらが具体的に検討 共有されることで 起業者のイメージもわきやすくなり 関係者同士も協力しやすくなる 17 3) ソーシャルビジネスの推進における関係者の連携これまで記載してきたとおり ソーシャルビジネスの推進に当たっては 関係者の連携が重要なポイントになる 各府省庁において所管に応じた取り組みが充実し 自治体や金融機関など様々な主体によるソーシャルビジネスの推進策が充実しつつある中 それらを一元的にまとめて発信 共有するプラットフォーム機能が求められる 18 16 自治体においてソーシャルビジネスの推進を担当している部局は商工関係部局に限らず様々だが どこが担当するにしても関係部署間の協働が重要になる 例えば 内閣府の新しい公共支援事業に関する各地自治体の窓口の多くは NPO 担当課であるが 事業実施に当たっては部署横断的な連携が図られることが望ましい 17 第 4 回研究会 永沢委員提出資料 参照 18 平成 22 年度委託調査事業の一環で 様々な機関の施策や取組をまとめた ソーシャルビジネス ナビ ゲーションガイド を公表した 11

資料 24 抜粋

8

資料 25

ソーシャルビジネス元気アッププログラム 環境 福祉 教育などの社会的課題の解決にビジネスの手法で取り組むソーシャルビジネスの振興により 新たな働き方を含む地域における雇用の創出 社会的課題をビジネスとして解決する新たな産業の創出 地域の既存産業の活性化を生みだし 地域社会 地域経済全体の活性化を実現する 2

3.2 30 2,400 2.2 3.2 2,400 200 5,000 100 30 2.2 3

20 ソシルビジネス CB/SB 9 ソーシャルビジネス連携強化事業 4

1.SB の社会的認知度の向上 200 55 20 5522 55 21 20 5

2.SB を担う人材の育成 5,000 100 20 5,000 2 5,000 2 21 100 6

3.SB の事業基盤の強化 21 21 7