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スライド 1

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医師主導治験取扱要覧

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事務連絡 平成 30 年 1 月 17 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施についての Q&A 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施について

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一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

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都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

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GVPの基礎

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じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

医療用医薬品の市販直後調査の実施方法等について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 ( 薬食安発第号 号 ) 医療用医薬品の市販直後調査に関する Q&A について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課 ( 事務連

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00 事務連絡案

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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【事務連絡】偽造医薬品省令Q&A

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

【資料1】結核対策について

本日の内容 添付文書の改訂医薬品の添付文書がどのように作成され 改訂されるかを知る リスクコミュニケーション医療現場 行政 企業とのリスクコミュニケーションツールとその活用方法を知る 2

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ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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日医発第437(法安23)

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

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3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

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【押印あり】日本医学会宛

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2. 平成 9 年遠隔診療通知の 別表 に掲げられている遠隔診療の対象及び内 容は 平成 9 年遠隔診療通知の 2 留意事項 (3) イ に示しているとお り 例示であること 3. 平成 9 年遠隔診療通知の 1 基本的考え方 において 診療は 医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本

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< 追補 > ココデル虎の巻 平成 27 年度版 過去問題集 解説 2016 年 3 月 試験問題作成に関する手引き 正誤表対応 ここでは 2016 年 3 月に発表された正誤表による 手引き 修正で 影響のある過去問の 解説をまとめています 手引き 正誤表で影響のある( あるいは関連する ) 問題

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別

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医療機器プログラムの取扱いに関する Q&A について ( その 2) ( 別紙 ) 用いた略語 改正法 : 薬事法等の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 84 号 ) 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行令

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

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Transcription:

事務連絡 平成 29 年 7 月 10 日 都道府県 各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 薬務主管課御中 特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局総務課 厚生労働省医薬 生活衛生局安全対策課 平成 28 年度厚生労働行政推進調査事業補助金 ( 厚生労働科学特別研究事業 ) 薬局 薬剤部の機能を活用した副作用報告の推進に関する研究 結果に ついて ( 情報提供 ) 医療行政の推進につきましては 平素から格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます 平成 28 年度厚生労働行政推進調査事業補助金 ( 厚生労働科学特別研究事業 ) 薬局 薬剤部の機能を活用した副作用報告の推進に関する研究 ( 研究代表者東京薬科大学薬学部益山光一教授 ) において 研究報告書がとりまとめられましたので 本研究の成果である 医薬関係者の副作用報告ガイダンス骨子 について情報提供いたします 医療用医薬品と関連が疑われる副作用について 医療機関からの副作用報告及び医療機関と薬局が連携して行う副作用報告を円滑に実施するための参考として 貴管内の医療機関及び薬局において御活用いただけますようお願いいたします 医薬関係者の副作用報告ガイダンス骨子 は別紙のとおりです 医療機関内での職種間の連携等の必要性を踏まえ 医薬関係者による副作用報告を行う際の留意事項について 取りまとめられています なお 医療機関等による副作用報告の方法や様式等については 医療機関等からの医薬品 医療機器又は再生医療等製品についての副作用 感染症及び不具合報告の実施要領の改訂について ( 平成 28 年 3 月 25 日付け薬生発 0325 第 4 号厚生労働省医薬 生活衛生局長通知 ) を御参照ください

別紙 医薬関係者の副作用報告ガイダンス骨子 本ガイダンス骨子は 薬局 薬剤部の機能を活用した副作用報告の推進に関する研究 ( 平成 28 年度厚生労働科学特別研究事業研究代表者益山光一 ) において 医療機関等からの副作用報告を促進するため 医療機関等における医薬関係者による副作用報告業務の参考となるよう 医療用医薬品と関連が疑われる副作用について 医療機関からの副作用報告及び医療機関と薬局が連携して行う副作用報告を円滑に実施する上で想定される留意点を示したものある 今後 各種の医療機関等での副作用報告の実態や実施可能性をさらに調査 検討し ガイダンスの内容を充実していく予定である ガイダンスのポイント 近年の医療用後発医薬品 ( ジェネリック医薬品 ) の普及 高齢者のみならずポリ ファーマシーによる医薬品単剤のみではない複合的な副作用の発生など 医薬品 の安全性を取り巻く環境の変化がみられる 医薬関係者においては 患者が被る恐れのある副作用について 可能な限り未然に防止するよう努めるとともに 様々な機会をとらえ 患者に発生した副作用の端緒に気づき 軽減できるよう 医療機関内での職種間 さらには院外の薬局を含めた施設間で連携するとともに 必要な副作用報告などを行う 〇医療機関等から当局 (( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 ( 以下 PMDA という ) 及び厚生労働省 ) への副作用等の報告に関しては 次のとおり 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 以下 医薬品医療機器等法 という ) 第 68 条の 10 第 2 項において規定されており ( 以下 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度 という ) 医療機関等においては その重要性を踏まえて必要な対応に努めることが不可欠である ( 医薬品医療機器等法第 68 条の 10 第 2 項 ) 薬局開設者 病院 診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者又は医師 歯科医師 薬剤師 登録販売者 獣医師その他の医薬関係者は 医薬品 医療機器又は再生医療等製品について 当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病 障害若しくは死亡の発生又は当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生に関する事項を知った場合において 保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない ( 報告先は 医薬品医療機器等法第 68 条の 13 第 3 項の規定により PMDAとされている )

副作用報告においては 複数の処方薬剤やジェネリック医薬品を特定する情報の提供が求められる その観点から 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度を活用し 当局 (PMDA) への直接報告を促す視点で医療機関が対応することを整理した 速やかに報告する副作用 製造販売業者においては 医薬関係者から知り得た副作用について 医薬品等の副作用の重篤度分類基準について ( 平成 4 年 6 月 29 日付け薬安第 80 号厚生省薬務局安全課長通知 ) 別添の重篤性評価の考え方に沿って 死亡 入院相当以上の重篤な副作用を15 日 30 日の報告期間内に当局 (PMDA) に報告している 医薬関係者が 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度の報告様式を用いて直接当局 (PMDA) に報告する場合は 次に掲げる事項 ( ) や 症例の重篤性については医療機関においても当該通知別添を参考とすることを考慮する ( 後述 ) ( ) 添付文書の記載の有無に関わらず 因果関係が必ずしも明確でない場合でも 以下を参考にする 1 死亡 2 障害 3 死亡につながるおそれのある症例 4 障害につながるおそれのある症例 5 治療のために病院又は診療所への入院又は入院期間の延長が必要とされる症例 (3 及び4に掲げる症例を除く ) 6 1から5までに掲げる症例に準じて重篤である症例 7 後世代における先天性の疾病又は異常 8 医薬品 医療機器又は再生医療等製品の使用によるものと疑われる感染症による症例等の発生 9 医療機器又は再生医療等製品の不具合の発生のうち 1から7に掲げる症例等の発生のおそれのあるもの 10 1から8に示す症例以外で 軽微ではなく かつ 添付文書等から予測できない未知の症例等の発生 11 当該医療機器又は再生医療等製品の不具合の発生のうち 10に掲げる症例の発生のおそれのあるもの出典 : 医療機関等からの医薬品 医療機器又は再生医療等製品についての副作用 感染症及び不具合報告の実施要領の改訂について ( 平成 28 年 3 月 25 日付け薬生発 0325 第 4 号厚生労働省医薬 生活衛生局長通知 ) 2

医療機関の対応について 患者において 薬剤に関連することが疑われる副作用であって 治療を要するもの 臨床検査値の異常 患者の生活に著しい影響を及ぼすもの等があった場合は 副作用報告をすることが期待される 当局 (PMDA) では これらの副作用報告について 他の医療機関を含む集積状況の横断的な評価を行い 医薬品の適正使用のための対策を検討しており 医薬関係者においても これに協力することが期待される 医療機関においては 患者の病態に応じ 例えば 急性疾患では 有効性も期待されるものの一定以上の副作用が服用後比較的短期間で発現することもあり また 慢性疾患では 1 年 2 年の服用の継続ではじめて発見される副作用もあることから そのような副作用をしっかりと見極め 必要に応じ副作用報告することが期待される また 在宅療養への移行の際にフォローアップができるよう 地域診療所や薬局への情報提供できるようにすることが望まれる 医療機関内で 当局 (PMDA) に報告する必要のある副作用が疑われる症例が現れたときに 保健衛生の向上に資するよう 遅滞なく副作用の報告 ( 対製造販売業者 対当局 (PMDA 及び厚生労働省 )) を円滑に行うため 医療機関内での診療科間 診療科と薬剤部門間での連絡について 方法 書式 連絡項目をあらかじめ設定し 医療機関内で共有しておく 特に 重篤な副作用が疑われる疾病が 医薬品を処方している診療科で通常取扱っていない疾病に当たる場合は その疾病の診断に適した診療科と連携するための医療機関内の手順や連絡方法等をあらかじめ定めておく 副作用が疑われる事例に関する情報が異なる診療科の医師間 薬剤部門その他の医療機関内の支援部門との間を行き交うことになる場合 副作用が疑われる事例の発生後の管理漏れがないよう 医療機関内で発生した事例の発生時までの情報 ( 症例経過 検査値その他カルテ記載情報 服薬管理情報等 ) 及び当局等に副作用報告する情報を一元的に集約管理する管理者を医療機関内で定めておくことが望ましい 例えば 医療安全管理室 医薬品安全管理責任者 DI 室 薬剤部等がその役割を担うことが想定される 入院の契機となった傷病で副作用が疑われる事例があった場合には その後に副作用報告することを考慮しても 一元的な情報の管理者との連携を図り 患者の入院までの経過や投薬情報等を収集しておくことが望ましい その際 3

紹介元の病院やかかりつけ薬局 患者及びその家族等から処方されていた医 薬品の情報をすべて集めるようにする また 上記の管理者の下で 医療機関内で発生している副作用が疑われる事例の 情報を集約し 常に効率的に確認し 把握できていることが望ましい 特に 他の診療科の副作用を早期に検出する機会 副作用の鑑別の機会の確保には 専門領域の学会が作成し 厚生労働省の発行する各種重篤副作用疾患別対応マニュアルを活用することができる (http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/juutoku_index.html) 処方 投薬された薬剤の特定 服薬管理状況 さらに薬剤と副作用が疑われる傷病との関連性の評価においては 医療機関内の関係診療科と薬剤部門と情報の連携を密にする 副作用の診断や処置の検討については 医師が主体となることが特に重要となるが 報告などの業務について薬剤部門 DI 室 医薬品安全管理責任者等の薬剤師も分担するなど 関係職種 部門が対応する範囲をあらかじめ医療機関内で定めておくこと等で 必要な副作用報告が遅れないように配慮する 例えば 以下のような病院内のデータベース等の中から 副作用報告に該当する症例を抽出し 当局 (PMDA) に報告する場合に活用できるように検討することが望ましい インシデントレポートデータベース薬学的介入事例集 ( データベース ) DI 室問い合わせデータベース 薬剤との因果関係が必ずしも明確でない場合や 既知の副作用であっても 製造販売業者に報告すること 又は 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度の報告様式を用いて当局 (PMDA) に報告することを検討する なお 併用薬剤が複数あり 被疑薬の個別の特定が難しい場合 併用薬の多数の個別製造販売業者への報告が困難な場合などは 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度の報告様式を用いた当局 (PMDA) への報告を優先することで差し支えない 副作用報告の要否の検討の際の参考としては 製造販売業者が報告の際の重篤度評価の指標としている 医薬品等の副作用の重篤度分類基準について ( 平成 4 年 6 月 29 日付け薬安第 80 号厚生省薬務局安全課長通知 ) 別添を用いることができる 肝臓 腎臓 血液 過敏症状 呼吸器 消化器 循環器 精神神経系 代謝電解質異常について副作用の重篤度を3つのグレードに分類 4

グレード1: 軽微な副作用と考えられるものグレード2: 重篤な副作用ではないが 軽微な副作用でもないものグレード3: 重篤な副作用と考えられるもの すなわち 患者の体質や発熱時の状態等によっては 死亡又は日常生活に支障をきたす程度の永続的な機能不全に陥るおそれのあるもの グレード1 及び2に該当する症例であっても 使用上の注意として記載のない副作用であると疑われるものや グレード3に該当すると考えられる副作用症例は報告の対象とすることを考慮する 医薬品 医療機器等安全性情報報告制度については 副作用と疑われる疾病の発生から当局 (PMDA) に報告するまでの期限は法令では定められていないため 任意であるが 保健衛生上の優先度を考慮して グレード3に相当するものは1 5-30 日を目途に報告することを目指すことも考慮する 副作用報告の第一報では 詳細情報は必ずしも必要ないので 追って詳細を第二 報以降で報告する対応でもよい 院外処方の薬剤を投薬された患者での副作用を疑う疾病への対応については次の手順を盛り込む 特に 6 剤以上を服用している高齢者の場合などにおいて コンプライアンスの低下や有害事象が多い点を考慮する 院外処方の薬剤を処方された患者については ジェネリック薬が調剤されている可能性があるため 投薬された薬剤を特定するため 患者のお薬手帳等から情報を得る他 必要に応じて 調剤した薬局情報を得て 当該薬局に使用した薬剤名を照会して入手する なお 医療機関から問い合わせを受けた薬局は 問い合わせをした医療機関が処方せん発行元ではない場合 処方せんを発行した医療機関へ情報提供することが望ましい その際 他院で処方されたもの 他薬局で調剤されたものなど 患者の服薬状況について知り得た情報を 問い合わせをした医療機関に提供するように薬局に依頼する ( 問い合わせをした医療機関で副作用報告を行った場合 薬局において 他院へも情報提供を行うことが望ましい 薬局の対応について を参照 ) 薬局の薬剤師からのトレーシング レポート等により 患者の副作用と疑われる状況が報告された場合にあっては 来院 診察時に確認し 処方上の必要な処置の他 副作用報告するかについても検討する 5

薬局の対応について 薬局においても 調剤業務の中で患者に疑われる副作用の端緒をつかみ 処方した医師への受診勧奨や情報提供を行い また 副作用の疑い時点でも必要に応じて当局 (PMDA) への副作用報告を検討することが 安全な薬剤の提供や薬剤の適正使用に資する役割として期待される 薬局においても リスクの高い医薬品の初回交付時などに 交付する医薬品の主な副作用の内容 副作用の発現時期 発現期間等について 説明を行い 患者の理解を促す 抗がん剤 抗凝固薬 高齢者で転倒 転落の恐れのリスクの高い医薬品など 残薬の確認や調整の際に 服薬状況と副作用について気になる状況がないか留意する 特に 6 剤以上を服用している高齢者の場合などにおいて コンプライアンスの低下や有害事象が多い点も考慮する 留意すべき状況として 薬剤の服用開始以降に以下のような内容が発生した状況がないかを聞き取る 1) ふらつき 眠気 頭痛 2) それらに起因したけが等の転帰 3) 副作用が疑われる場合で 原病以外で受診し 治療を行ったものがあればその状況 4) その他生活に支障を来すような状況 その際 クレアチニンクリアランス値等の検査値 病名等の情報が受診した医療機関等から処方せんとともに提供されている場合は 薬剤の用法 用量や状況について確認する 患者に副作用が発生していることが疑われた場合は 処方した医療機関側にその状況をトレーシング レポート等により フィードバックする 併用薬剤等は 患者のお薬手帳等の情報から他の薬局で交付されているものを含めて網羅的に確認する トレーシング レポート等で連絡した処方した医療機関と協力し 治療を要するものその他 軽微とはいえない副作用が疑われる事例 ( 上記の 速やかに報告する副作用 を参照 ) の発生があれば 薬剤との因果関係が必ずしも明確でない場合や 既知の副作用であっても 必要性があれば 医薬品 医療機器等安全性情 6

報報告制度の報告様式を用いて当局 (PMDA) に報告することを検討する ( 医療機関の対応について を参照 ) 医療機関側で副作用報告を当局 (PMDA) に行うとした場合 薬剤師は調剤し交付した薬剤名 ( 他院で処方されたもの ( 他院へも情報提供を行うことが望ましい ) 他薬局で調剤されたものを含む ) や患者の服薬状況について知り得た情報を医療機関側に提供する 医師による副作用の診断 患者の転帰 検査値等の副作用を疑う状態に関する情報等を共有する中で 薬局から副作用報告を当局 (PMDA) に行うこととした場合 提出に際し 処方した医療機関は連名として記入する 注 ) 内容については 文言の軽微な修正を加えるとともに 第 2 回厚生科学審議会医薬品医 療機器制度部会の議論を踏まえ 一部表現を変更している 7

別添 医薬品等の副作用の重篤度分類基準について ( 平成四年六月二九日 ) ( 薬安第八〇号 ) ( 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長あて厚生省薬務局安全課長通知 ) 医薬品等の副作用報告については 薬事法 ( 昭和三五年法律第一四五号 以下 法 という ) 第六九条 ( 注 : 薬機法第 68 条の10 第 1 項 以下同じ ) に基づき製造業者 ( 注 : 薬機法の製造販売業者 以下同じ ) 等の最小限の義務として薬事法施行規則 ( 昭和三六年厚生省令第一号 以下 規則 という ) 第六二条の二 ( 注 : 薬機法施行規則第 228 条の20 以下同じ ) の規定が設けられている このことについては 昭和五五年四月一〇日薬発第四八三号薬務局長通知 薬事法の一部を改正する法律の施行について 等及び昭和五九年四月二七日薬発第二九八号薬務局長通知 医薬品等の副作用報告義務の遵守について により従来より指導してきたところである また 報告を行う症例等の範囲についても これらの通知により 法に基づき報告すべき症例等の範囲の明確化を図るとともに その他の症例等にあっても副作用報告制度の趣旨に鑑み保健衛生上の見地から必要なものについては報告を求め安全対策の万全を図ってきたところである 今般 副作用報告のより一層の適正化 迅速化を図るため 報告を行う症例の範囲についての判断のための具体的な目安として別添のとおり 副作用の 重篤度分類基準 を作成したので 今後の副作用報告にあたっては 左記に留意してこれを活用し 必要な副作用報告に遺漏のないよう貴管下関係業者に対する指導方よろしくお願いいたしたい 記 1 本基準は 副作用の重篤度を概ね次のとおり 1~3 の三つのグレードに分類したものであること グレード 1: 軽微な副作用と考えられるものグレード 2: 重篤な副作用ではないが 軽微な副作用でもないものグレード 3: 重篤な副作用と考えられるもの すなわち 患者の体質や発現時の状態等によっては 死亡又は日常生活に支障をきたす程度の永続的な機能不全に陥るおそれのあるもの 2 本基準は 副作用の重篤度を判断する際の具体的で簡便な目安となるよう作成されたものであるが その利用にあたっては 個別の副作用症例の重篤度は副作用症状の種類のみでなく 患者の全身状態 原疾患 合併症の現況 転帰等を勘案して総合的に評価されるものであることに留意すること 3 本基準は 法第六九条に基づき副作用報告すべき症例 ( 以下 六九条報告症例 という ) の範囲の解釈のために作成されたものではないが 本基準のうちグレード 3 に該当する程度の副作用症例は 六九条報告症例のうち規則第六二条の二第一項第一号にいう 死亡又は障害につながるおそれのある症例 に概ね該当すると考えられるので 六九条報告症例に該当するか否かの判断の目安として活用

されたいこと 4 六九条報告症例に該当しない副作用症例であっても 保健衛生上の見地から安全対策の万全を図るため 次に該当する程度の副作用症例についてはおおむね次により対応されたいこと 1 グレード 1 に該当すると考えられる副作用症例であって使用上の注意として記載のない副作用であると疑われるもの平成四年二月二六日薬安第二四号 医薬品副作用等の報告様式の改正等について の記 3( 未知で軽微な副作用の報告について ) により定期的に集積報告されたいこと 2 グレード 2 に該当すると考えられる副作用症例であって使用上の注意として記載のない副作用であると疑われるものすみやかに報告されたいこと 3 グレード 3に該当すると考えられる副作用症例すみやかに報告されたいこと