仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

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平成 30 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 輸入差止件数は 936 件で 前年同期比 30.4% の減少となったものの 6 年連続で 900 件を超えました 輸入差止点数は 14,893 点で 前年同期比 46.2% の減少となりました 知的財産侵害物品の輸

報道発表 ( 速報 ) 平成 31 年 3 月 18 日沖縄地区税関 輸入差止点数が 5 年連続で 3,000 点越え著作権侵害物品の輸入差止点数が前年比 12.3 倍と増加 ( 平成 30 年の沖縄地区税関における知的財産侵害物品の差止状況 ) 沖縄地区税関は 平成 30 年の偽ブランド品などの知

輸入差止件数及び点数の推移 輸入差止件数は 前年に比べ 61.4% 増加の 7,923 件であり 年ベースでは過去 7 番目となりました ( 年ベースの過去最高は平成 25 年の 10,468 件 ) 輸入差止点数は 前年に比べ 31.0% 減少の 165,804 点であり 年ベースでは過去 16

平成 27 年の税関における知的財産侵害物品の差止状況 ( 詳細 ) 輸入差止件数は 29,274 件 ( 前年比 8.7% 減 ) で 過去最多であった前年 ( 平成 26 年 ) に次いで 過去 2 番目の高水準でした 輸入差止点数は 689,621 点 ( 前年比 23.0% 減 ) でした

平成28年 成田空港貿易概況(速報)

特許庁工業所有権保護適正化対策事業

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

特集 平成 30 年分成田空港貿易概況 ( 速報 ) 平成 31 年 1 月 23 日 ( 水 ) 東京税関 本資料における 2018 年 の数値は速報値 本資料における 伸率 とは前年との比較によるもの 本資料における対中国の貿易額には対香港及び対マカオの貿易額を含む

トマトの輸入 2011 年門司税関は数量 価額とも全国シェア第 1 位 平成 24 年 6 月 20 日 門司税関 はじめに FAO( 国連食糧農業機関 ) の統計データによると 世界のトマト生産量 (2010 年 ) は 約 146 百万トンで 野菜の生産量の中では常にトップクラスを維持しています

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200

輸入動向平成 29 年の横浜税関における 自動車の輸入実績は 数量が 153,835 台 ( 対前年同期比 0.7% 増 ) 金額が 6,154 億 19 百万円 ( 同 12.5% 増 ) でした また 全国においては 数量が 359,907 台 ( 対前年同期比 2.4% 増 ) 金額が 1 兆

2017 電波産業調査統計

平成18年8月31日

ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 2011 年は 数量 価額ともに過去最高 平成 24 年 11 月 21 日 門司税関 はじめに ぶり は 刺身 寿司 照り焼きなど日本の食卓には欠かせない食材の一つですが 近年 その ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が増加しています 2011 年全国税関別

平成 30 年 12 月 19 日特集東京税関 2012 年から輸出金額 数量ともに増加中! 2017 年の輸出金額は 2012 年の 2 倍以上に増加! 2017 年の輸出金額 数量ともに東京税関管内が全国税関で 1 位 はじめに クリスマスパーティーや年末年始 みなさんお菓子を食べる機会がこれか

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化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

平成 9 年不正薬物の種類別摘発実績 不正薬物摘発数 不正薬物摘発押収量 6kg % kg % kg 1% 6 3% 6 11% 6 6% 4 18% 1 4% 16kg 3% 83kg 68% 覚醒剤大麻麻薬向精神薬指定薬物 1 覚醒剤密輸入事犯の概況 この資料における表記について 押収量の とは

1 税関の役割と組織 税関の 3 つの大きな役割 税関を取り巻く環境は近年大きく変化してい る 訪日外国人旅行者や輸入申告件数の急増 ( と もに直近 10 年で約 6 割増 ) に示されるように海 外との人や物の交流がますます増大している こ のような状況の中 税関は 3 つの大きな役割を担 って

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

1 覚醒剤密輸入事犯の概況 押収量は 過去 1 年で最高の約 374kg であった 摘発件数 118 件は 過去 1 年で最多の平成 23 年 (148 件 ) に次ぐものであった 覚醒剤摘発実績 ( 全国税関との対比 ) 1 kg 全国押収量東京押収量全国件数東京件数 件

報道発表平成 29 年 2 月 23 日東京税関 覚醒剤の押収量 過去最高! 覚醒剤の摘発件数は 50 件 押収量は約 447kg ~ 平成 28 年の東京税関における不正薬物密輸入事犯の取締り状況 ~ 東京税関において平成 28 年中に摘発した不正薬物 1は 合計で241 件 / 約 485kg

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主


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住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

平成 9 年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況. 不正薬物等不正薬物全体の摘発件数は 件 ( 前年比 % 減 ) 押収量は約,9 kg ( 前年比 % 減 ) といずれも減少したが 摘発件数については過去 番目 押収量については過去 番目と 依然として深刻な状況となっている ( 摘発件数

日本の水際取締の知財紛争解決手段としての活用

に表現したものということはできない イ原告キャッチフレーズ1は, 音楽を聞くように英語を聞き流すだけ/ 英語がどんどん好きになる というものであり,17 文字の第 1 文と12 文字の第 2 文からなるものであるが, いずれもありふれた言葉の組合せであり, それぞれの文章を単独で見ても,2 文の組合

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

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みかんの輸出 ( 生鮮及び乾燥したもの ) 門司税関の 2014 年輸出数量及び金額 全国第 1 位 平成 27 年 3 月 18 日 門司税関 はじめに 3 月になり 春の足音が聞こえてきますが まだまだ寒い日が続いています 寒い冬の日に コタツでみかんを食べるという日本人の姿はもはや遠い昔になり

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< 図表 1> 米国の仕出し国 地域別自動車部品輸入実績 ( 単位 :100 万ドル ) 輸出国 シェア 1 メキシコ 11,740 13,692 16,045 17,056 19, % 2 カナダ 7,638 8,253 8,932

2005 年ファイル交換ソフト利用実態調査結果の概要 2005 年 5 月 31 日 目次 調査方法...2 ファイル交換ソフトの利用者数の実態 ファイル交換ソフトの利用率とその変化 ファイル交換ソフトの利用者数とその変化...5 ファイル交換の実態 利用されてい

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

イ特許専門業務特許戦略 法務 情報 調査 特許戦略に関し 次に掲げる事項について専門的な知識を有すること (1) 特許出願戦略 ( ポートフォリオ戦略等 ) (2) 研究開発戦略と特許戦略の関係 (3) 事業戦略と特許戦略の関係 (4) 標準化戦略 法務に関し 次に掲げる事項について専門的な知識を有

港別輸出シェア平成 29 年 1 月 8 月の全国における輸出金額の港別順位を見てみると 横浜税関管内では横浜港が第 2 位 ( 数量 18.8% 金額 20.5%) 川崎港が第 4 位 ( 数量 10.7% 金額 12.4%) 木更津港が第 6 位 ( 数量 5.6% 金額 4.8%) 日立港が第

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全国港別金額シェア 2013 年の全国における きのこ の輸出実績は 金額 4 億円 数量 1,184トンとなっていますが 海上輸送がほぼ100% を占め 金額ベースでみると博多港が金額 2 億円で55. 3% 数量 411トンで34.7% を占め 金額 数量ともに全国第 1 位となっています 博多

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2012 3

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資料 4 平成 26 年度特許庁実施庁目標 参考資料 2014 年 3 月 28 日

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第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

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2. 本市の上期観光入込客数について平成 27 年度上期観光入込客数は 総数 377,300 人で 前年の 351,600 人より 25,700 人 7.3% の増となった その内訳として 道内客が 84,900 人で 前年の 94,200 人より 9,300 人 9.9% の減 道外客が 292,

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購入する商品が日本国内への輸入が禁止又は制限されている物品でないか確認すること 購入する商品がこれらに該当する場合 消費者自身が違反に問われたり 必要な手続きを取っていなかったために税関で輸入が許可されない場合もあります 商品違い ( 色違い サイズ違い等 ) など購入後にトラブルに遭遇することもあ

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

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資料 2-3 金の密輸入に対する罰則強化 ( 資料編 ) 平成 29 年 11 月 29 日関税 外国為替等審議会関税分科会財務省関税局

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東北地域百貨店 スーパー販売額動向 平成 28 年 3 月分速報 ( 旧名称 : 東北地域大型小売店販売額動向 ) 平成 28 年 5 月 13 日 1. 百貨店 スーパー ( 全店舗 ) の動向平成 28 年 3 月の管内 ( 東北 6 県 ) における百貨店 スーパー販売額 ( 全店舗 ) は

2016 年 5 月 25 日 JETRO アセアン知財動向報告会 ( 於 :JETRO 本部 ) ASEAN 主要国における 司法動向調査 TMI 総合法律事務所シンガポールオフィス弁護士関川裕 TMI 総合法律事務所弁理士山口現


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2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

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JNTO

5 トピック 名古屋市におけるベトナム人住民およびネパール人住民 外国人住民の増加数全体に占めるベトナムとネパール両国籍の住民増加数は 56.9% を占め ました 増加が顕著な両国籍について取り上げます (1) ベトナム人住民 ( 第 4 表 第 4 表の2 第 4 表の3 第 4 表の4 第 4

対中国における輸出入総額の推移を見てみると 1990 年頃より増加が目立ち始め ここ数年は微増傾向となっています 特徴的なのはリーマン ショックの影響が大きかった 2009 年において 対世界の輸出入総額の減少と比較して 対中国は減少の程度が少なかったことが伺えます この年の貿易額は 全国で 33.

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報道発表 平成 24 年 3 月 8 日 名古屋税関 4 年連続で 70,000 点を超える ~ 平成 23 年の名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ~ 名古屋税関は 平成 23 年の管内における偽ブランド品等の知的財産侵害物品の差 止状況をまとめましたのでお知らせします 4 年連続で差止件数が 1,200 件を超過 4 年連続で差止点数が 7 万点を超過 ヒット商品に便乗した靴類の差止めが前年から引き続き増加 中国来の知的財産侵害物品の差止シェアは約 80% 差止件数及び点数 輸入差止件数は 1,438 件であり 前年に比べて 7.3% の減少 輸入差止点数は 88,201 点に上り 前年に比べて 23.0% 増となりました これは 1 日平均約 240 点の知的財産侵害物品を差し止めていることになります 品目別 商標権を侵害するバッグ類の差止めが減少する一方 商標権を侵害する靴類の差止めが前年から引き続き増加しており ヒット商品に便乗した商品の差止めが増加しています 輸送形態別 輸送形態別でみると 郵便物が全体の件数の 88.0% を占めており 前年の 92.3% から減少したものの 引き続き 郵便により輸入しようとしている傾向が見られました なお 差止件数全体において一般貨物が占める割合は低いものの 靴類の差止めが増加したことを受けて 一般貨物の差止件数は前年に比べて 45.4% 増加しました 郵便物 一般貨物ともに 昨年に比べて差止点数が増加しました 1

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます なお 前年 2 位であった韓国来は 3.8% を占めるにとどまり4 位となりました お問合せ先 名古屋税関総務部税関広報広聴室 TEL:052-654-4008 2

平成 23 年の名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ( 詳細 ) 平成 23 年の名古屋税関における知的財産侵害物品の輸入差止件数は 1,438 件で前年と比 較して 7.3% 減少したものの 前年の 1,551 件に次ぐ 2 番目の件数であり 平成 20 年以降 4 年連続で 1,200 件を超え 高水準にあります 輸入差止点数は 88,201 点で前年と比較して 23.0% 増加 (16,497 点の増加 ) し 4 年連続 で 70,000 点を超えました 1 日平均で 約 240 点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めて いることになります 点数の増加は 中国からの 靴類 ( 商標権侵害 ) が増加したことが大きな要因です 知的財産侵害物品の輸出差止件数はありませんでした ( 注 ) 差止件数 及び 差止点数 は 税関が差し止めた知的財産侵害物品に係る一般貨物及び郵便物の件数及び点数をそれぞれ計上したものである 知的財産侵害物品の輸入差止実績 ( 平成 19 年 ~ 平成 23 年 ) 件数件数 ( 件 ) 点数 ( 百点 ) 点数 ( 百点 ) 1,800 1,800 1,600 1551 1,600 1,400 1,200 1226 1352.45 1330 1438 1,400 1,200 1,000 893 882.01 1,000 800 721.81 717.04 800 600 600 400 200 265.33 400 200 0 3

品目別輸入差止実績 輸入差止件数は ハンドバッグや財布などのバッグ類が 680 件 ( 構成比 34.3% 前年比 24.9% 減 ) 次いで靴類が 293 件 ( 構成比 14.8% 同 40.9% 増 ) 衣類が 260 件 ( 同 13.1% 同 7.9% 増 ) でした 輸入差止点数は サンダルを含む靴類が 15,793 点 ( 構成比 17.9% 前年比 69.8% 増 ) 次いでアクセサリーパーツを含む身辺細貨類が 14,157 点 ( 構成比 16.1% 22.7% 増 ) 魔法瓶を含む家庭用雑貨が 7,771 点 ( 同 8.8% 同 23.8% 減 ) でした 件数 点数ともに増加した品目には 靴類 ( 件数前年比 40.9% 増 点数前年比 69.8% 増 ) 身辺細貨類 ( 同 41.2% 増 同 22.7% 増 ) 等がありました 品目別差止実績構成比の推移 ( 件数ベース ) ( 平成 22 年 ) ( 平成 23 年 ) 眼鏡類 付属 品 3.9% ベルト類 3.1% その他 17.2% 時計類 5.8% キーケース類 6.5% 靴類 9.8% 衣類 11.3% バッグ類 42.5% 眼鏡類 付属 品 4.1% キーケース類 4.3% ベルト類 4.5% 時計類 5.9% その他 19.0% 衣類 13.1% バッグ類 34.3% 靴類 14.8% ( 注 ) 四捨五入しているため 品目毎の構成比の合計が 100% とならない場合がある 品目別差止実績構成比の推移 ( 点数ベース ) ( 平成 22 年 ) ( 平成 23 年 ) その他 35.2% 身辺細貨類 16.1% 家庭用雑貨 14.2% その他 40.3% 靴類 17.9% 身辺細貨類 16.1% 医薬品 7.5% 靴類 13.0% 携帯電話 付属品 4.0% 衣類 4.5% バッグ類 5.6% 医薬品 2.6% バッグ類 3.2% 衣類 5.5% バッグ類付属品 5.7% 家庭用雑貨 8.8% ( 注 ) 四捨五入しているため 品目毎の構成比の合計が 100% とならない場合がある 4

輸送形態別輸入差止実績 輸入差止件数は 例年同様 郵便物が大半を占めており 郵便物が 1,265 件 ( 構成比 88.0%) 一般貨物が 173 件 ( 同 12.0%) でした 前年に比べて 郵便物が 11.7% 減少 一般貨物が 45.4% 増加しました 輸入差止点数は 郵便物が 40,733 点 ( 構成比 46.2%) 一般貨物が 47,468 点 ( 同 53.8%) となり 前年に比べて 郵便物が 30.6% 増加 一般貨物が 17.2% 増加しました 郵便物が占める比率は 件数ベースでは前年比 92.3% とやや下回ってますが 点数では増加しています これは 著作権を侵害する大量のアクセサリーパーツが差し止められた事例があったことによります 輸送形態別差止実績の推移 ( 件数ベース ) ( 平成 22 年 ) ( 平成 23 年 ) 一般貨物 7.7% 一般貨物 12.0% 郵便物 92.3% 郵便物 88.0% 輸送形態別差止実績の推移 ( 点数ベース ) ( 平成 22 年 ) ( 平成 23 年 ) 一般貨物 56.5% 郵便物 43.5% 一般貨物 53.8% 郵便物 46.2% ( 注 ) 四捨五入しているため 品目毎の構成比の合計が 100% とならない場合がある 5

仕出国 ( 地域 ) 別輸入差止実績 輸入差止件数は 中国来が 1,131 件 ( 構成比 78.7% 前年比 8.9% 減 ) と前年を若干下回ったものの 引続き高水準にあります 次いでフィリピン来が 140 件 ( 同 9.7% 77.2% 増 ) 香港来が 69 件 ( 同 4.8% 102.9% 増 ) でした 過去 差止件数の多かった韓国来は 54 件 ( 同 3.8% 64.9% 減 ) に減少し 4 位でした 輸入差止点数は 中国来が 68,965 点 ( 構成比 78.2% 前年比 20.2% 増 ) と増加し 次いで台湾来が 8,684 点 ( 同 9.8% 271.3% 増 ) 韓国来が 6,710 点 ( 同 7.6% 82.6% 増 ) でした 件数 点数ともにフィリピン来の構成比が増加するも 引き続き中国来への一極化が進んでいます 中国 韓国の差止件数 ( 構成比 ) の推移 100 80 74.0 72.3 86.1 86.1 80.1 78.7 60 40 20 12.9 18.9 10.8 9.0 10.0 17.6 0 13.1 8.7 3.2 4.9 9.9 3.8 平成 18 年 中国韓国その他 差止件数構成比推移 平成 18 年 中国 74.0% 72.3% 86.1% 86.1% 80.1% 78.7% 韓国 13.1% 8.7% 3.2% 4.9% 9.9% 3.8% その他 12.9% 18.9% 10.8% 9.0% 10.0% 17.6% 6

知的財産別輸入差止実績 輸入差止件数は 例年同様 偽ブランド品などの商標権侵害物品が 1,341 件 ( 構成比 92.3% 前年同期比 12.2% 減 ) で全体の大半を占め 次いでキャラクターグッズ等の著作権侵害物品が 103 件 ( 同 7.1% 390.5% 増 ) となりました 輸入差止点数についても 例年同様 商標権侵害物品が大半を占めており 商標権侵害物品が 46,950 点 ( 構成比 53.2% 前年比 7.5% 増 ) 次いで著作権侵害物品が 33,500 点 ( 同 38.0% 92.4% 増 ) と大幅に増加し これらで全体の 91.2% を占めています 前年は実績のなかった特許権侵害物品 不正競争防止法違反物品の差止めがありました 知的財産差止実績構成比の推移 ( 件数ベース ) 著作権 1.3% ( 平成 22 年 ) 意匠権 0.8% 意匠権 0.5% ( 平成 23 年 ) 著作権 7.1% 特許権 0.0% その他 0.0% 商標権 97.8% 商標権 92.3% 知的財産差止実績構成比の推移 ( 点数ベース ) ( 平成 22 年 ) ( 平成 23 年 ) 特許権 0.0% その他 0.0% 意匠権 0.4% その他 0.0% 意匠権 14.8% 特許権 8.4% 著作権 24.3% 商標権 60.9% 著作権 38.0% 商標権 53.2% ( 注 ) 四捨五入しているため 品目毎の構成比の合計が 100% とならない場合がある 7

平成 23 年の名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ( 別添資料 ) 1. 品目別輸入差止実績 ( 件数 ) 前年同期比 構成比 バッグ類 631 758 857 906 680 75.1% 34.3% 靴類 52 96 126 208 293 140.9% 14.8% 衣類 113 116 136 241 260 107.9% 13.1% 時計類 94 174 165 123 117 95.1% 5.9% ベルト類 43 61 82 66 90 136.4% 4.5% キーケース類 116 128 161 139 86 61.9% 4.3% 眼鏡類及び付属品 9 25 44 83 81 97.6% 4.1% 身辺細貨類 11 10 23 51 72 141.2% 3.6% コンピュータ製品 2 6 9 36 68 188.9% 3.4% 携帯電話及び付属品 10 17 40 57 59 103.5% 3.0% 医薬品 0 75 63 34 28 82.4% 1.4% 布製品 3 5 4 10 23 230.0% 1.2% 帽子類 13 24 28 10 22 220.0% 1.1% 電気製品 1 0 3 40 13 32.5% 0.7% 自動車及び付属品 1 1 4 16 12 75.0% 0.6% 上記以外の品目 67 90 90 112 81 72.3% 4.1% 合計 893 1,226 1,330 1,551 1,438 92.7% 100.0% ( 注 1) 件数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の件数を計上している ( 注 2)1 事案で複数の品目を含んだものがあるため 品目ごとの件数の合計と合計欄の件数は一致しない 1

2. 品目別輸入差止実績 ( 点数 ) 前年同期比 構成比 靴類 471 3,703 5,260 9,302 15,793 169.8% 17.9% 身辺細貨類 190 260 502 11,542 14,157 122.7% 16.1% 家庭用雑貨 - - 16,439 10,199 7,771 76.2% 8..8% バッグ類付属品 127 3,577 1,483 333 5,000 15 倍 5.7% 衣類 5,122 3,231 2,406 3,215 4,842 150.6% 5.5% バッグ類 2,649 5,174 4,138 4,009 2,781 69.4% 3.2% 医薬品 0 4,322 4,725 5,348 2,288 42.8% 2.6% 玩具類 24 1,834 9 61 2,046 34 倍 2.3% 携帯電話及び付属品 4,857 166 368 2,846 2,002 70.3% 2.3% 電気製品 162 0 1,337 2,014 1,188 59.0% 1.3% 布製品 4 21 9 93 1,069 12 倍 1.2% コンピュータ製品 40 913 1,368 2,047 882 43.1% 1.0% 帽子類 2,236 529 1,817 467 541 115.8% 0.6% 眼鏡類及び付属品 172 230 237 367 407 110.9% 0.5% 自動車及び付属品 160 26 250 437 319 73.0% 0.4% 上記以外の品目 10,319 111,259 31,833 19,424 27,115 139.6% 30.7% 合計 26,533 135,245 72,181 71,704 88,201 123.0% 100.0% ( 注 1) 点数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の点数を計上しています ( 注 2) 家庭用雑貨 については 平成 20 年まで 上記以外の品目 としていたが 平成 21 年から新たな品 目として追加しました 2

3. 輸送形態別輸入差止実績 上段 : 件数下段 : 点数 前年同期比 構成比 841 1,148 1,263 1,432 1,265 88.3% 88.0% 郵便物 7,034 58,733 36,328 31,186 40,733 130.6% 46.2% 52 78 67 119 173 145.4% 12.0% 一般貨物 19,499 76,512 35,853 40,518 47,468 117.2% 53.8% 893 1,226 1,330 1,551 1,438 92.7% 100.0% 合計 26,533 135,245 72,181 71,704 88,201 123.0% 100.0% ( 注 ) 件数 点数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の件数 点数を計上しています 3

4. 仕出国 ( 地域 ) 別輸入差止実績 ( 件数 ) 前年同期比 構成比 中国 646 1,055 1,145 1,242 1,131 91.1% 78.7% フィリピン 49 40 60 79 140 177.2% 9.7% 香港 62 58 23 34 69 202.9% 4.8% 韓国 78 39 65 154 54 35.1% 3.8% シンガポール 1 3 0 1 15 15 倍 1.0% タイ 46 15 20 27 14 51.9% 1.0% 米国 1 6 3 3 4 133.3% 0.3% 台湾 0 0 2 4 3 75.0% 0.2% マレーシア 1 0 1 2 3 150.0% 0.2% 上記以外の国 9 10 11 5 5 100.0% 0.3% 合計 893 1,226 1,330 1,551 1,438 92.7% 100.0% ( 注 1) 本表は仕出国 ( 地域 ) ベースであり 原産国 ( 地域 ) を示すものではありません ( 注 2) 件数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の件数を計上しています 4

5. 仕出国 ( 地域 ) 別輸入差止実績 ( 点数 ) 前年同期比 構成比 中国 18,611 119,374 65,604 57,380 68,965 120.2% 78.2% 台湾 0 0 201 2,339 8,684 371.3% 9.8% 韓国 1,755 639 1,318 3,674 6,710 182.6% 7.6% 香港 3,465 14,061 3,008 4,660 1,759 37.7% 2.0% フィリピン 352 230 881 845 1,386 164.0% 1.6% シンガポール 1 52 0 1 386 39 倍 0.4% タイ 1,634 390 589 838 232 27.7% 0.3% ペルー 14 0 0 0 30 全増 0.0% マレーシア 3 0 2 1,932 21 1.1% 0.0% 米国 1 181 183 17 19 111.8% 0.0% 上記以外の国 697 318 395 18 9 50.0% 0.0% 合計 26,533 135,245 72,181 71,704 88,201 123.0% 100.0% ( 注 1) 本表は仕出国 ( 地域 ) ベースであり 原産国 ( 地域 ) を示すものではありません ( 注 2) 点数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の点数を計上しています 5

6. 知的財産別輸入差止実績 前年同期比 上段 : 件数下段 : 点数 構成比 不違正反競物争品防止法 特許権 実用新案権 意匠権 商標権 著作権 著作隣接権 育成者権 周知表示混同惹起品 著名表示冒用品 形態模倣品 技術的制限手段回避装置 合計 2 3 3 0 1 全増 0.1% 4 561 16,484 0 7,416 全増 8.4% 9 10 8 13 7 53.8% 0.5% 13,514 22,226 8,150 10,622 334 3.1% 0.4% 872 1,208 1,293 1,527 1,341 87.8% 92.3% 12,595 102,181 41,706 43,673 46,950 107.5% 53.2% 14 11 31 21 103 490.5% 7.1% 420 10,276 5,841 17,409 33,500 192.4% 38.0% 0 1 0 0 1 全増 0.1% 0 1 0 0 1 全増 0.0% - - - - 0 - - - - - - 0 - - 893 1,226 1,330 1,551 1,438 92.7% 100.0% 26,533 135,245 72,181 71,704 88,201 123.0% 100.0% ( 注 1) 件数 点数は 侵害物品に係る一般輸入貨物及び輸入郵便物の件数 点数を計上しています ( 注 2) 1 事案で複数の知的財産侵害に当たるものがあるため 知的財産ごとの件数の合計と合計欄の件数は一 致しません ( 注 3) 著作隣接権とは 著作物の創作者ではありませんが 著作物の伝達に重要な役割を果たしている実演家 レコード製作者 放送事業者 有線放送事業者に認められた権利です ( 注 4) 不正競争防止法違反物品のうち技術的制限手段回避装置については 平成 23 年 12 月 1 日に輸出入し てはならない貨物となり 税関の取締りの対象となりました 6