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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

1. 東京医科歯科大学リハビリテーション科専門研修プログラムについて 東京医科歯科大学リハビリテーション科専門研修プログラム ( 以下 PG) は 将来の日本のリハビリテーション医療を支え 新たな専門医の育成を行う指導的なリハビリテーション専門医を育てる教育システムを構築しています またリハビリテー

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リハビリテーション科専門研修プログラム2017

スライド 1

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

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総合診療

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

摂食嚥下訓練 排泄訓練等を開始します SCU で行うリハビリテーションの様子 ROM 訓練 ( 左 ) と端坐位訓練 ( 右 ) 急性期リハビリテーションプログラムの実際病棟訓練では 病棟において坐位 起立訓練を行い 坐位耐久性が30 分以上となればリハ訓練室へ移行します 訓練室訓練では訓練室におい

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ


岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

理学療法士科 区分 平成 30 年度教科課程 開講科目名 必修授業 ( 英語表記 ) 選択形態 時間数 ( 単位数 ) 講義概要 心理学 Psychology 必修 講義 15 (1) 認知 思考 行動などにおける心理の過程を知り 人の内面を見る手がかりとする 教育学 Pedagogy 必修講義 1

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

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NAGOYA EKISAIKAI HOSPITAL 名古屋掖済会病院

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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

研修プログラム モデル例

リハビリテーション歩行訓練 片麻痺で歩行困難となった場合 麻痺側の足にしっかりと体重をかけて 適切な刺激を外から与えることで麻痺の回復を促進させていく必要があります 麻痺が重度の場合は体重をかけようとしても膝折れしてしまうため そのままでは適切な荷重訓練ができませんが 膝と足首を固定する長下肢装具を

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TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

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言語聴覚士学科 ( 昼間 2 年制 ) 系列 開講科目名 ( 英語表記 ) 必修選択 授業形態 時間数 単位数 1 年 2 年 前期後期前期後期 講義概要 医学総論 Introduction to Medicine 必修講義 15 (1) 15 医学の目的や内容の変化 健康と病気等に関する学習を通じ

特集 リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス Jpn J Rehabil Med 2016;53: 回復期リハビリテーション病棟をさらに進化させるために リハビリテーション科専門医に期待すること The Role Which is Expected

補綴歯科専門医研修プログラム作成指針 公益社団法人日本補綴歯科学会 1

木下俊介 医局長 助教 神経内科 内科学会認定医 指導医 総合内科専門医プライマリケア連合学会認定 小林威仁 病棟医長 助教 呼吸器内科内科学会認定医 呼吸器学会専門医 アレルギー 学会専門医 プライマリ 住所 連絡先 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷 38 総合診療内科電話 :049

脳卒中に関する留意事項 以下は 脳卒中等の脳血管疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあ たって ガイドラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 脳卒中に関する基礎情報 (1) 脳卒中の発症状況と回復状況脳卒中とは脳の血管に障害がおきることで生じる疾患

要望

千葉大学リハビリテーション科専門研修プログラム

研修プログラム モデル例

( 後期 1 年目 ) アップ 2. 外来薬物療法を理解し実施できる ( 化学療法 内分泌療法 30 例の達成 ) 3. 乳癌関連基礎研究 ( トランスレーショナルリサーチ ) についての理解 4. 乳腺疾患の診断手技の実施 ( 穿刺吸引細胞診 20 例 針生検 20 例の達成 ) 5. 画像診断の

平成28年度若手の理学療法士及び作業療法士実務研修受入実施センター一覧

認定PT取得までの流れ

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日本睡眠学会の学会認定に関する規約

平成18年度九州歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修プログラム

第三内科(糖尿病・内分泌内科、腎臓内科) 後期研修プログラム

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国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科 後期研修 ( レジデント ) プログラム ナショナルセンター国立高度医療研究センターとして人材教育と臨床研究にも重点を置いております 国府台病院児童精神科では 後期研修医 ( レジデント ) を募集い たします すでに精神科で勤務 研修されてきた方を中心

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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採択演題一覧

医療連携ガイドライン改

1. 香川県立中央病院整形外科専門研修プログラムにおける基本理念 特色 < 理念 > 整形外科は 骨 関節 筋肉 脊椎脊髄 神経など の運動器の疾病 外傷などの疾患を取り扱う診療科です 近年 急激に進む高齢化社会と並行して整形外科で診療する患者の数は増加の一途です 整形外科専門研修プログラム ( 以

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

精神医学研究 教育と精神医療を繋ぐ 双方向の対話 10:00 11:00 特別講演 3 司会 尾崎 紀夫 JSL3 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学 親と子どもの心療学分野 AMED のミッション 情報共有と分散統合 末松 誠 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 11:10 12:10 特別講

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心臓血管外科カリキュラム Ⅰ. 目的と特徴心臓血管外科は心臓 大血管及び末梢血管など循環器系疾患の外科的治療を行う診療科です 循環器は全身の酸素 栄養供給に欠くべからざるシステムであり 生体の恒常性維持において 非常に重要な役割をはたしています その異常は生命にとって致命的な状態となり 様々な疾患

平成26年度診療報酬改定 <リハビリテーション>

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

2/12 開催時間研修会 検討会等名称研修等の目的 内容 概要等開催場所参加人員 院内外 職種等 5 平成 26 年 5 月 15 20:00~ 21:35 第 10 回薬薬連携勉強会地域保健薬局薬剤師との連携強化 院内 : 薬剤師 10 人院外 : 薬剤師 12 人 6 平成 26 年 5 月 2

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知症など脳疾患としての精神科疾患の評価と医学的治療 職場や学校での不適応や幼少時の生育歴に由来する心の悩みへの心理的なサポート 社会資源を利用しての生活指導まで多岐にわたっている そのため 多様な価値観とトレーニングを経て来た多様な人材がそれぞれの持ち味を生かしながら診療をしていくことに大きな意味が

研修プログラム モデル例

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指導担当医 岡崎俊朗 ( おかざきとしろう ) 特任教授 専門分野血液疾患 血液腫瘍学 学会活動日本内科学会 ( 認定内科医 ) 日本血液学会 ( 代議員 血液専門医 血液指導医 ) 日本生化学会 ( 評議員 ) 日本臨床腫瘍学会 ( 評議員 ) 日本癌治療学会 ( 編集委員 ) 日本脂質生化学会

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( 様式 1-1) 日本専門医機構認定形成外科専門医資格更新申請書 20 年月日フリガナ 氏 名 生年月日年月日 所属施設 ( 病院 医院 ) 名 勤務先住所 連絡先 ( 電話 : - - ) ( FAX : - - ) アドレス 1: アドレス 2: 専門医登録番号 - 医籍登録番号

27 年度調査結果 ( 入院部門 ) 表 1 入院されている診療科についてお教えください 度数パーセント有効パーセント累積パーセント 有効 内科 循環器内科 神経内科 緩和ケア内科

コミュニケーション障害学科ではこんなことを学びます 言語聴覚士に必要な知識 技能を学ぶ講義 学生同士で行う検査の演習 患者さんに接する臨床実習 研究能力を養う卒業研究など 学びの機会は豊富です カリキュラムは 脳 発声や発音 聞こえ ( 聴覚 ) など複雑な機構が関わるコミュニケーションや咀嚼 (

2) 抄読会への参加 発表 4) 優良歯科医講習会に参加 1 本会 ( 月 1 回開催 ) に参加し 歯学日本歯科放射線学会教育委員会主催領域の知識や情報を獲得するとともエックス線優良歯科医講習会に参加に 論文作成法について学ぶ し 撮影原理 解剖 診断の基礎を学 2 発表経験を通して プロダクトの

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

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一般会計負担の考え方

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

Q3 回復期リハ病棟の施設基準とは? A3 標榜科名リハビリテーション科を標榜していること 医師病棟ごとに常勤の専任医を 1 名以上配置すること PT OT 看護職員 看護補助者 夜勤看護職員 夜勤看護補助者 リハ施設基準 病室床面積 廊下幅 その他の構造設備 リハ実施体制 日常生活機能評価 地方社

サマリー記載について

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課題名

習得すべき知識 技能 学術活動 1. 国民病とも言える脳卒中や頭部外傷などの救急疾患 また 脳腫瘍に加え てんかんやパーキンソン病 三叉神経痛や顔面けいれん 小児奇形 脊髄 脊椎 末梢神経などの病気の予防から診断治療に至る 総合的かつ専門的知識を研修カリキュラムに基づいて習得します 2. 上記の幅広

教科課程 言語聴覚士学科 系列 開講科目名 ( 英語表記 ) 必修選択 授業形態 時間数 単位数 1 年 2 年 前期後期前期後期 講義概要 医学総論 Introduction to Medicine 必修講義 15 (1) 15 医学の目的や内容の変化 健康と病気等に関する学習を通じ 医療従事者と

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訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

1. はじめに近畿ブロック ( 福井県 滋賀県 京都府 奈良県 和歌山県 ) で指定を受けた小児がん拠点病院 ( 以下 拠点病院 ) は 京都府立医科大学附属病院 京都大学医学部附属病院 立こども病院 大阪市立総合医療センター 立母子保健総合医療センターの 5 施設 ( 順不同 ) であり 全国 7

臨床研修の目標の概要 歯科医師として好ましい態度 習慣を身に付け 頻度の高い歯科治療処置を確実に実施できるようになり 生涯にわたりより広範囲の歯科医療について知識 技能を習得する態度を養い 生涯研修の第一歩とすることである 社会に貢献し 国民の健康増進に寄与する歯科医となるよう以下を目標とする 1

I. 臨床神経生理学とは? リハビリテーション ( 以下リハビリと略す ) 医学は,dysmobility( 動きにくくなること ) を診断, 評価そして治療する医学である. 脳卒中をはじめとして, 脊髄疾患, 神経筋疾患, 骨関節疾患, 小児疾患, 心疾患や呼吸器疾患などさまざまな病気により, ヒ

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広報誌43号

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工内耳植込手術等に伴う聴覚 言語機能の障害を有する患者さん 顎 口腔の先天 異常に伴う構音障害を有する患者さん 運動器 上 下肢の複合損傷 脊椎損傷による四肢麻痺その他の急性発症した運動器疾患又 器疾患により 一定程度以上の運動機能及び日常生活能力の低下を来している患者 はその手術後の患者さん 関節

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PowerPoint プレゼンテーション

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Transcription:

リハビリテーション医学科 科長のメッセージ障害を科学的に検証しノーマライゼーションの達成のために医療チームとして取り組める医師を目指しましょう 科長 影近謙治 ( かげちかけんじ ) 教授 専門分野リハビリテーション医学一般 脳卒中 脳外傷 高次脳機能障害 骨粗鬆症 脊髄損傷 痙性麻痺 義肢 装具 得意な分野脳卒中リハ 脳外傷 高次脳機能障害リハ 骨粗鬆症リハ 脊髄損傷リハ 痙性麻痺の治療 職歴金沢大学医学部整形外科 (1988) 石川整肢学園小児整形外科センター (1989) スウェーデン王立カロリンスカ研究所臨床神経生理学部門客員研究員 (1990) 富山県高志リハビリテーション病院リハビリテーション科医長 (1997) 市立砺波総合病院リハビリテーション科部長(2001) 金沢医科大学医学部運動機能病態学 ( リハビリテーション科 ) 教授 (2009) 主な所属学会日本リハビリテーション医学会 ( 指導責任者 評議員 ) 日本脳卒中学会 日本義肢装具学会 ( 評議員 ) 日本運動療法学会( 理事 ) 日本高次脳機能障害学会 日本神経心理学会 専門医資格等日本リハビリテーション医学会専門医 指導医 研究課題障害者の動作解析 高次脳機能障害の評価法 高齢者の機能維持 廃用症候群の予防 研究の概要 障害者の動作分析を通して機能障害や能力障害を克服する方法を研究する 高次脳機能障害のあるかたの社会復帰を阻止している要因や高齢者の廃用症候群を起こす要因を研究し チーム医療の効果と効率的なリハビリテーションの実践を研究する 概要 運動機能障害に対するリハビリテーション医療を担当 対象障害は中枢神経障害 末梢神経 筋障害 骨 関節障害 小児運動障害 廃用症候群 嚥下 言語障害 慢性筋疲労 疼痛 心機能 循環障害 呼 吸機能障害などで 患者数は年々増え 平成 25 年度には2800 例を超えている リハビリテーション医学科医 2 名 非常勤講師 3 名と登録医 2 名で診療し 整形外科 耳鼻咽喉科 循環器 呼吸器系の障害には当該科が対応 リハビリテーションセンターの理学療法士 32 名 作業療法士 15 名 言語聴覚士 5 名とともに急性期リハビリテーション医療を中心に行うと同時に 回復期リハビリテーション病棟では専門看護師とチームを組み365 日の集中的治療を行う 特徴 特色 専門医の診断 評価 治療計画のもとに 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 義肢装具士 看護師 ソーシャルワーカーなどのチームによって行われ 急性期 早期からの開始を重要視している 摂食 嚥 下障害に対し 検査 診断 嚥下リハビリテーションが可能である 161

指導担当医 中田実 ( なかだみのる ) 非常勤講師 元講師 専門分野リハビリテーション医学全般 学会活動日本社会医学会 日本農村医学会 日本産業衛生学会頸肩腕障害研究会全国世話人 日本公衆衛生学会 日本衛生学会 International Commission on Occupational Health( 国際労働衛生会議 )Member of ICOH Scientific Committee Musculoskeletal Disorders ( 国際労働衛生会議筋骨格系障害委員会委員 ) 得意な分野慢性筋疲労 慢性疼痛 坪川操 ( つぼかわみさお ) 非常勤講師 元講師 専門分野リハビリテーション医学全般 摂食嚥下障害 言語療法 学会活動日本リハビリテーション科専門医 耳鼻咽喉科専門医 日本気管食道学会認定医 得意な分野摂食嚥下障害のリハ 言語障害 教育関連施設 病院名所在地規模指導者 金沢大学附属病院金沢市 838 床八幡徹太郎 恵寿総合病院七尾市 451 床川北慎一郎 石川県リハビリテーションセンター金沢市 40 床岸谷都 市立砺波総合病院砺波市 520 床高木泰孝 金沢脳神経外科病院野々市市 220 床河崎寛孝 プログラムの目的 目的リハビリテーション医学科医の育成と日本リハビリテー ション医学会認定リハビリテーション科専門医を目標とする医師を養成する 特徴 1リハビリテーションの理念 ( 障害者の社会的統合 ) に則って診療できる医師を目指す 162

2 連携とチームワークによる 患者中心の医療を行う医師を目指す 3 全てのリハビリテーション医療対象症例を研修できる 成人 小児の運動器系及び神経系の障害以外に 熱傷 嚥下障害 廃用症候群 心 大血管疾患 呼吸器疾患などのリハビリテーション医療を研修できる 4 回復期リハビリテーション病棟 (40 床 ) があり 急性期リハビリテーション医療から回復期リハビリテーション医療まで連続して研修できる 期間割 ( 後期臨床研修開始後 ) 第 1 年次 1リハビリテーション医療対象患者の基本的な評価と治療を修得する 第 2 年次 1リハビリテーション医療対象患者のより専門的な評価と治療を修得する 2 主要な疾患 障害のリハビリテーション治療と各専門職 ( 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 義肢装具士 リハビリテーション看護師 医療ソーシャルワーカーなど ) の指導 管理能力を修得する 3 臨床研究発表を行う 第 3 年次 1リハビリテーション医療対象患者のより高度な評価 治療技術を修得する 2 障害者の社会参加へのアプローチを修得する 3 各科との連携に習熟する 4 臨床研究論文の作成にとりかかる 研修内容と到達目標 第 1 年次 リハビリテーション医学科指導医による運動学の講義 リハビリテーション医学科基本的評価 ( 診断 障害評価 検査 ) および主たる治療手技の修得具体的な到達目標 : 1 ) リハビリテーション診察 2 ) 電気生理学的診断 3 )ADL 嚥下造影検査 4 ) 言語障害 5 ) 高次脳機能障害 6 ) 嚥下障害 7 ) 発達障害 1 ) 理学療法 2 ) 作業療法 3 ) 言語療法 4 ) 嚥下療法 5 ) 神経ブロック ボツリヌス療法 ITB 療法 6 ) 義肢装具療法 7 ) 疼痛管理 関節内注射など 8 ) インフォームドコンセント 9 ) 薬物療法 10 ) 治療計画の立案第 2 年次 リハビリテーション医学科指導医によるカンファレンスの実践指導 リハビリテーション医学科指導医による専門的な検査と治療法の講義 リハビリテーション医学科主要疾患の評価と治療 ( 治療の指示 ) 臨床研究発表の指導具体的な到達目標 : 1 ) 電気生理学的診断 2 ) 心肺機能 3 ) 歩行分析 4 ) 言語障害 163

5) 高次脳機能障害 6) 嚥下障害 7) 発達障害 8) 障害者心理 1) 理学療法 2) 作業療法 3) 義肢装具療法 4) 疼痛管理 関節内注射など 5) 心理的リハビリテーション 6) インフォームドコンセント 7) 薬物療法 8) 治療計画の立案 制御とチームアプローチ 9) 臨床研究 リハビリテーション医学科医師 5 ) 他科の医師との連携 6 ) 地域の医療と福祉への引継ぎ 3. 主な疾患の治療 1) 脳血管障害 頭部外傷 2) 脊髄損傷 脊髄障害 3) 関節リウマチ 4) 骨 関節の疾患と外傷 5) 脳性麻痺 小児発達障害 6) 神経 筋疾患 7) 切断 8) 呼吸器疾患 9) 循環器疾患 10 ) 書類の作成第 3 年次 リハビリテーション医学科指導医による地域リハビリテーションに関する講義 リハビリテーション医学科指導医による介護保険制度と障害者自立支援法に関する講義具体的な到達目標 : 1) リハビリテーション診察 2) 電気生理学的診断 1) 理学療法 2) 義肢装具療法 3) 薬物療法 4) 治療計画の立案 制御とチームアプローチ 3. 専門医試験に向けて 1 ) 専門医認定試験の受験資格に必要な研究論文作成準備または作成 プログラム修了後のコース 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医の受験資格を得る 当大学の助手に就職 各病院のリハビリテーション科専門医として就職 施設 ( 介護保険制度などの ) に就職 各県 市町村のリハビリテーションセンターに就職 取得できる認定医 専門医 ( 必要な期間 ) 資格と その取得にかかわる概要 日本リハビリテーション医学会のリハビリテーション科専門医認定試験を受けるには 卒後 5 年間の研修が必要である 卒後臨床研修の2 年間はその中に含まれており それに加えて学会認定の研修施設で3 年間の研修が必要となる 金沢医科大学病院は日本リハビリテーション医学会認定研修施設であり 当リハビリテーション医学科で3 年間の後期臨床研修を終えれば 専門医認定試験の受験資格が得られる 取得可能な認定医 専門医および指導医 リハビリテーション科専門医認定 5 年以上 164

大学院進学と研究内容 概要 学位取得後の道すじ 大学院運動機能病態学に入学の上 運動学 電気生理学分野の研究指導を行う 学位取得後講師への道がある 他科研修 他教室での研究 留学の可能性 リハビリテーション医療は総合的医療の性格をもち リハビリテーションセンターは集学的医療センターの一つとして展開するので 関連各科との連携が密である したがって 関連診療科への研修 共同研究 国内留学 海外留学を積極的に推進する リハビリテーションセンタースタッフ 週間スケジュール 午前午後午後 5 時以降 月 整形外科回診 (8:00 ) 緩和ケアカンファレンス ( 17:00 ) 火 前週の新患のリハセンター内症例検討会 (8:40 ) 外来および院内紹介患者診察 院内紹介患者診察装具外来 (14:00 ) 回復期リハ病棟カンファレンス (15:00 ) リハビリテーションセンター運営会議 ( 第 1 火曜日 17:30 ) 英文抄読会及び症例検討会 ( 第 3 火曜日 19:00 ) スタッフ研修会 ( 第 3 火曜日 17:30 ) 水 脳卒中病棟カンファレンス (14:30 ) 木 外来および院内紹介患者診察内視鏡的嚥下検査 院内紹介患者診察嚥下造影検査高次脳機能外来 (14:00 ) 嚥下機能評価カンファレンス (16:00 ) 回復期リハ病棟カンファレンス (15:00 ) 回復期リハ病棟全体会議 ( 第 3 木曜日 17:15 ) 今週の新患のリハ科内症例検討会 ( 17:30 ) 金 回復期リハ病棟回診 (9:00 ) 各病棟往診スタッフとの調整装具外来 (11:00 ) 各病棟往診スタッフとの調整 土 外来および院内紹介患者診察各病棟往診 165