(2/ 8) 4 月の地震活動概要 4 月に内の震度観測点で震度 1 以上を観測した地震は5 回 (3 月は1 回 ) でした 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震続報 28 日 14 時 08 分に熊本県熊本地方で発生した M3.6 の地震 ( 深さ 12km) により 熊本県の八代市 宇

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(/9) 07 年に発生した地震の概要. 佐賀県の地震活動 07 年に佐賀県で震度 以上を観測した地震は 9 回 (06 年は 85 回 ) でした ( 表 図 3) このうち 震度 3 以上を観測した地震はありませんでした (06 年は 9 回 ) 表 07 年に佐賀県内で震度 以上を観測した地震

日向灘 佐伯市で震度 2 を観測 8 日 08 時 33 分に日向灘で発生した M3.9 の地震 ( 深さ 31km) により 佐伯市 愛媛県西予市 高知県宿毛市などで震度 2 を観測したほか 大分県 宮崎県 愛媛県および高知県で震度 1 を観測しました ( 図 1) 今回の地震の震源付近 ( 図

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表)

地震の概要 検知時刻 : 1 月 3 日 18 時分 10 発生時刻 : 1 月 3 日 18 時 10 分 マグニチュード: 5.1( 暫定値 ; 速報値 5.0から更新 ) 場所および深さ: 熊本県熊本地方 深さ10km( 暫定値 ) 発震機構 : 南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型 ( 速報

この資料は速報値であり 後日の調査で変更されることがあります 時間帯 最大震度別回数 震度 1 以上を観測した回数 弱 5 強 6 弱 6 強 7 回数 累計 4/14 21 時 -24 時 /15 00 時 -24 時 30

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香川県の地震活動 香川県内で震度 1 以上を観測した地震 4 月は 香川県内で震度 1 以上を観測した地震は 7 回で 最大震度は3 でした 平成 30 年 4 月 震央分布図 断面図 左上 : 震央分布図 右上 :A-C を投影面とした断面図 左下 :B-C を投影面とした断面図 地震概況 この図

2

(2 / 5) 震度 1 以上を観測した地震の状況は以下のとおりです 1. 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 の活動域における地震の発生状況 2016 年 4 月 14 日から始まった熊本県から大分県 ( 領域 a) にかけての 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 の一連の地震

2016年10月21日鳥取県中部の地震の評価(平成28年10月22日)

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報道発表 平成 30 年 9 月 6 日 05 時 10 分地震火山部 平成 30 年 9 月 6 日 03 時 08 分頃の胆振地方中東部の地震について 地震の概要検知時刻 : 9 月 6 日 03 時 08 分 ( 最初に地震を検知した時刻 ) 発生時刻 : 9 月 6 日 03 時 07 分

2018 年の山形県とその周辺の地震活動 1. 地震活動の概況 2018 年に 山形県とその周辺 ( 図 1の範囲内 ) で観測した地震は 2,250 回 (2017 年 :2,447 回 ) であった 山形県内で震度 1 以上を観測した地震は 図の範囲外で発生した地震を含めて 47 回 (2017

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平成28 年4 月16 日熊本県熊本地方の地震の評価(平成28年4月17日)

図 年 [ 高度利用者向け ] 半月ごとの緊急地震速報発報回数 東北地方太平洋沖地震からほぼ単調に減少していた緊急地震速報の発報回数は 2015 年のほぼ安定した発報回数分布が 2016 年は急増しました 熊本地震直後では半月で最大 158 回 福島県沖の地震の後には 98 回となり

平成 30 年 6 月 18 日 07 時 58 分頃の大阪府北部の地震 震度分布図 各地域の震度分布 : 震央 各観測点の震度分布図 ( 震央近傍を拡大 )

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2018 年6月18 日大阪府北部の地震の評価

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香川県の地震活動 香川県内で震度 1 以上を観測した地震 6 月は 香川県内で震度 1 以上を観測した地震は 5 回で 最大震度は 4でした 平成 30 年 6 月 震央分布図 断面図 左上 : 震央分布図 右上 :A-C を投影面とした断面図 左下 :B-C を投影面とした断面図 地震概況 この図

令和元年6月 地震・火山月報(防災編)

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香川県の地震活動 香川県内で震度 1 以上を観測した地震 11 月は 香川県内で震度 1 以上を観測した地震は 4 回で 最大震度は 2でした 平成 30 年 11 月 震央分布図 断面図 地震概況 左上 : 震央分布図 右上 :A-C を投影面とした断面図 左下 :B-C を投影面とした断面図 こ

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

岡山県及びその周辺の地震活動 (11 月 ) 震央分布図及び断面図 左上震央分布図 ( 地図内の細線は活断層を表しています ) 右上南北断面図左下東西断面図 図中の注釈 ( 吹き出し ) は 震度 1 以上を観測した地震について最大震度などを表しています 概況 11 月の概況 上図の範囲内で 11

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

地震活動概況 この期間 県内の震度観測点で震度 1 以上を観測した地震は5 回あり最大震度は2でした 11 日 10 時 25 分 茨城県北部の地震 ( 深さ5km M4.9) により 福島県で震度 3を観測したほか 東北 関東地方 新潟県で震度 2~1を観測しました この地震は地殻内で発生しました

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通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

島根県およびその周辺地域の地震活動 2018 年 4 月 1 日 ~30 日 [ 概況 ] 今期間 M0.5 以上を観測した地震は 2134 回 (3 月は 237 回 ) でした また 島根県内で震度 1 以上を観測した地震は 48 回でした 9 日 01 時 32 分島根県西部の地震 ( 深さ

東北地方太平洋沖地震への 気象庁の対応について ( 報告 ) 気象業務の評価に関する懇談会 平成 23 年 5 月 31 日 気象庁 1

2018年11月の地震活動の評価(平成30年12月11日)

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

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した 気象庁は その報告を受け 今後は余震確率の公表方法を改めることとしたという 2. 被害状況 被害要因等の分析 (1) 調査方針本委員会は 以下の調査方針で 被害調査と要因分析を行っている 1 極めて大きな地震動が作用し 多数かつ甚大な建築物被害が生じた益城町及びその周辺地域に着目して検討を進め

資料6 (気象庁提出資料)

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

宮崎市 2 住吉 3,320 ( 宮 ) 42 ( 宮 ) 105 瓜生野 2,270 ( 宮 ) 85 ( 宮 ) 24 ( 宮 ) 50 木花 1,920 ( 宮 ) 36 ( 宮 ) 140 青島 1,210 ( 宮 ) 30 ( 宮 ) 9 ( 宮 ) 59 ( 宮 ) 25 生目 2,34

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平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

津波の怖さを知っていますか? 平成 5 年 (1993 年 ) 北海道南西沖地震では地震発生から 5 分と経たないうちに大津波が押し寄せ 死者 202 人 行方不明者 28 人などの被害が生じました ( 写真は函館海洋気象台職員撮影 ) 宮崎地方気象台

熊本地震災害調査レポート(速報)

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

地震の将来予測への取組 -地震調査研究の成果を防災に活かすために-


率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

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ガス観測の状況( 図 3-36) 2 日に実施した現地調査では 二酸化硫黄は検出されませんでした ( 最後に検出されたのは 2012 年 9 月 26 日の1 日あたり 10 トン ) 図 1 ( 新燃岳 ) 噴煙の状況 (10 月 18 日 韓国岳遠望カメラによる ) :2015 年 10 月の震

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁


地震動推計の考え方 最新の科学的知見や過去の被害地震を踏まえ 5 つの想定地震を設定し 検証 首都圏に甚大な被害が想定される東京湾北部地震について 震源深さが従来の想定より浅いという最新の知見を反映した再検証の実施 1703 年に発生した巨大地震 ( 元禄型関東地震 ) を想定し 本県への影響を新た

岡山県 ( 岡山市を含む ) 件数 ( 件 ) (%) 価格 ( 万円 ) 520 1,349 1,418 1,457 1,403 1,421 年 土地面積 ( m2 )

日日目北方 IC 日目( 別紙 ) 山口発着乗り放題プラン 九重夢大吊橋 別府温泉 ( 海地獄 ) ETC 時間帯割引 ( 休日 ( 土 日 祝 ) のみ休日割引 ) の料金で計算,0 円,0 円 金 土 日,0 円 曜日に関係なく,0 円 土 日 月,0 円,000 円,0 円 イルカ島 中国道

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関東・中部地方とその周辺の地震活動(2017年5月~10月)

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図 年に発生した被害地震の震源位置 1/14 浦河沖 (M6.7) (2)6/16 内浦湾 (M5.3) (4)11/22 福島県沖 (M7.4) (5)12/28 茨城県北部 (M6.3) 5/16 茨城県南部 (M5.5) (3)10/21 鳥取県中部 (M6.6) (1)4/14

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佐伯市鶴見 * 震度 1 : 国東市国見町西方寺, 大分市長浜 1, 佐伯市蒲江 2001 年 04 月 03 日 21 時 14 分伊予灘 ' N ' E 64km M4.6 大分県震度 2 : 中津市三光 *, 豊後高田市真玉 *, 姫島村役場 1*, 国東市国見町

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

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目次 第 Ⅰ 編本編 第 1 章調査の目的 Ⅰ-1 第 2 章検討体制 Ⅰ-2 第 3 章自然 社会状況 Ⅰ-3 第 4 章想定地震 津波の選定条件等 Ⅰ-26 第 5 章被害想定の実施概要 Ⅰ-37 第 6 章被害想定結果の概要 Ⅰ-48 第 7 章防災 減災効果の評価 Ⅰ-151 第 8 章留意

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

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基礎 Q 地震の原因や特徴は? A 活断層の横ずれで発生し 余震の規模が大きいのが特徴です 日の熊本地震 M6.5) は 活断層 日奈久 ひなぐ ) 断層帯 の北側の一部がずれて起きました 余震が多発し その規模が大きいのも特徴です 同時多発的な地震が起きている九州中央部では活断層が連なる 別府 島

平成 27 年 2 月から適用する公共工事設計労務単価 1 公共工事設計労務単価は 公共工事の工事費の積算に用いるためのものであり 下請契約等における労務単価や雇用契約における労働者への支払い賃金を拘束するものではない 2 本単価は 所定労働時間内 8 時間当たりの単価である 3 時間外 休日及び深

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2 活断層との関係 第 1 章熊本地震の概要第 1 節熊本地震の発生状況や特徴等 2 活断層との関係 熊本地震の地震活動領域には 布田川断層帯 日奈久断層帯が存在しており 国の地震調査研究推進本部地震調査委員会によると M6.5 の前震は日奈久断層帯の高野 白旗区間の活動 M7.3 の本震は布田川断

【集約版】国土地理院の最近の取組

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. 群馬県とその周辺の地震活動 図 は 4 月に群馬県及び周辺域で発生した地震についての震央分布図であり 図 は 東西方向断面図です また 群馬県で震度 以上を観測した地震 ( 震央が図 の範囲内 ) について図示しています ( 注 : 図 及び図 の丸数字の番号は 表 の地震の詳細 の番号に対応し

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

平成28年(2016年)熊本地震の評価

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Transcription:

深さの地震活動概況 (2018 年 4 月 ) (1/ 8) 平成 30 年 5 月 11 日宮崎地方気象台 N は図中に表示した地震の数を示しています 以下同じ 9 日 01 時 32 分に島根県西部で発生した地震については範囲外です 震央分布図 (2018 年 4 月 1 日 ~30 日 M0.0 以上 深さ 200 km以浅 ) 地震の規模 ( マグニチュード M) は記号の大きさで 震源の深さを記号と色で示しています で震度 1 以上を観測した地震に吹き出しをつけています (km) 断面図 ( 震央分布図の投影 深さ 200 km以浅 ) 本資料は 国立研究開発法人防災科学技術研究所 北海道大学 弘前大学 東北大学 東京大学 名古屋大学 京都大学 高知大学 九州大学 鹿児島大学 国立研究開発法人産業技術総合研究所 国土地理院 国立研究開発法人海洋研究開発機構 公益財団法人地震予知総合研究振興会 青森県 東京都 静岡県 神奈川県温泉地学研究所及び気象庁のデータを用いて作成しています また 2016 年熊本地震合同観測グループのオンライン臨時観測点 ( 河原 熊野座 ) 米国大学間地震学研究連合 (IRIS) の観測点 ( 台北 玉峰 寧安橋 玉里 台東 ) のデータを用いて作成しています

(2/ 8) 4 月の地震活動概要 4 月に内の震度観測点で震度 1 以上を観測した地震は5 回 (3 月は1 回 ) でした 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震続報 28 日 14 時 08 分に熊本県熊本地方で発生した M3.6 の地震 ( 深さ 12km) により 熊本県の八代市 宇城市および美里町で震度 2 を観測したほか 長崎県 熊本県 鹿児島県で震度 1 を観測しました では 西都市と椎葉村で震度 1 を観測しました ( 図 1) 長崎県 熊本県 大分県 鹿児島県 図 1 震度分布図 ( 観測点別 : 震央 ) 熊本県熊本地方および阿蘇地方における 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 の一連の地震活動は 全体として引き続き減衰しつつも継続しており 現状程度の地震活動は当分の間続くと見られます ( 図 2 図 3) ひじう 日出生断層帯 中央構造線断層帯 ( 豊予海峡 - 由布院区間 ) はねやま 中央構造線断層帯 ( 伊予灘区間 ) くえのひらやま 万年山 - 崩平山断層帯 ひなぐ日奈久断層帯 ふたがわ 布田川断層帯 図 2 震央分布図 (2016 年 4 月 14 日 21 時 ~2018 年 4 月 30 日 24 時 深さ 0~20km M 2.0) 2016 年 4 月 ~2018 年 3 月の地震を灰色 4 月の地震を赤色で表示 最大震度 7 を観測した地震及び 4 月に内で震度 1 以上を観測した地震に吹き出しをつけています 震央分布図中の青 緑 橙 紫 茶 桃色の各線は 地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示しています 図 3 図 2 の における地震活動経過 回数積算図

9 日島根県西部を震源とする地震 (1 頁震央分布図範囲外 ) (3/ 8) 9 日 01 時 32 分に発生した M6.1 の地震 ( 深さ 12km) により 島根県大田市で震度 5 強を観測したほか 中部地方から九州地方にかけて震度 5 弱 ~1 を観測しました では 高千穂町で震度 1 を観測しました ( 図 4) 発生場所から東に約 70km 離れた場所で 2000 年 10 月 6 日に 平成 12 年 (2000 年 ) 鳥取県西部地震 (M7.3 最大震度 6 強 ) が発生し 鳥取県 岡山県 島根県などで 負傷者 182 人 住家全壊 435 棟 住家半壊 3,101 棟などの被害が生じました ( 総務省消防庁による ) この地震により 内では 宮崎市 都城市 西都市 高鍋町 川南町 高千穂町 五ヶ瀬町および高原町で震度 2 を観測しています 熊本県 鹿児島県 図 4 震度分布図 ( 左図は地域別 右図は観測点別 : 震央 ) 図 5 震央分布図 (1997 年 10 月 1 日 ~2018 年 4 月 30 日深さ 0~30km M 2.0) 2018 年 4 月の地震を赤で表示図中の茶線は地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示す 図 6 図 5 内の地震活動経過図

10 日大隅半島東方沖を震源とする地震 10 日 05 時 09 分に発生した M4.0 の地震 ( 深さ 29km) により 鹿児島県錦江町で震度 2 を観測したほか の串間市と小林市 鹿児島県の鹿児島市 指宿市 鹿屋市 志布志市 大崎町 南大隅町および肝付町で震度 1 を観測しました ( 図 7) の震源付近 ( 図 9 領域 b) は日頃から地震活動が見られる領域で M4~5 前後の地震が時々発生しています ( 図 10) この領域で発生した地震によりで震度 1 以上を観測したのは 2015 年 7 月 19 日に発生した M4.7 の地震 ( 深さ 32km 最大震度 3) により都城市 日南市および串間市で震度 2 を観測して以来です 鹿児島県 (4/ 8) 図 7 震度分布図 ( 観測点別 : 震央 ) 領域 b 図 9 図 8 内の断面図 (- 投影 ) 図 8 震央分布図 (1997 年 10 月 1 日 ~2018 年 4 月 30 日深さ 0~90km M 2.0) 2018 年 4 月の地震を赤で表示 図 10 図 9 領域 b 内の地震活動経過図

28 日日向灘を震源とする地震 28 日 13 時 27 分に発生した M4.3 の地震 ( 深さ 28km) により の宮崎市 日南市 高鍋町および川南町で震度 1 を観測しました ( 図 11) の震源付近 ( 図 13 領域 b) は日頃から地震活動が見られる領域で M4~5 前後の地震が時々発生しています ( 図 14) この領域で発生した地震によりで震度 1 以上を観測したのは 2017 年 7 月 4 日に発生した M3.7 の地震 ( 深さ 22km 最大震度 1) により延岡市 日向市 西都市 高鍋町 川南町および都農町で震度 1 を観測して以来です (5/ 8) 図 11 震度分布図 ( 観測点別 : 震央 ) 領域 b 図 13 図 12 内の断面図 (- 投影 ) 図 12 震央分布図 (1997 年 10 月 1 日 ~2018 年 4 月 30 日深さ 0~90km M 2.0) 2018 年 4 月の地震を赤で表示 図 14 図 13 領域 b 内の地震活動経過図

30 日日向灘を震源とする地震 (6/ 8) 30 日 02 時 13 分に発生した M3.7 の地震 ( 深さ 33km) により の宮崎市 西都市および川南町で震度 1 を観測しました ( 図 15) の震源付近 ( 図 17 領域 b) は日頃から地震活動が見られる領域で M4~5 前後の地震が時々発生しています ( 図 18) この領域で発生した地震によりで震度 1 以上を観測したのは 2017 年 9 月 19 日に発生した M3.5 の地震 ( 深さ 27km 最大震度 1) により宮崎市と日南市で震度 1 を観測して以来です 図 15 震度分布図 ( 観測点別 : 震央 ) 領域 b 図 17 図 16 内の断面図 (- 投影 ) 図 16 震央分布図 (1997 年 10 月 1 日 ~2018 年 4 月 30 日深さ 0~90km M 2.0) 2018 年 4 月の地震を赤で表示 図 18 図 17 領域 b 内の地震活動経過図

(7/ 8) 内で震度 1 以上を観測した地震の表 (4 月 1 日 ~30 日 ) 震源時 ( 年月日時分 ) 震央地名 緯度 経度 深さマク ニチュート 各地の震度 2018 年 04 月 09 日 01 時 32 分島根県西部 35 11.0' N 132 35.2' E 12km M6.1 震度 1 : 高千穂町三田井 2018 年 04 月 10 日 05 時 09 分大隅半島東方沖 31 08.8' N 131 21.2' E 29km M4.0 震度 1 : 串間市都井 *, 小林市真方 2018 年 04 月 28 日 13 時 27 分日向灘 31 51.7' N 132 07.0' E 28km M4.3 震度 1 : 高鍋町上江 *, 川南町川南 *, 宮崎市松橋 *, 日南市吾田東 * 2018 年 04 月 28 日 14 時 08 分熊本県熊本地方 32 34.1' N 130 41.7' E 12km M3.6 震度 1 : 西都市上の宮 *, 椎葉村総合運動公園 * 2018 年 04 月 30 日 02 時 13 分日向灘 31 40.7' N 131 51.0' E 33km M3.7 震度 1 : 西都市上の宮 *, 川南町川南 *, 宮崎市松橋 * ( 注 ) 使用した震源要素等は暫定値であり 後日修正することがあります * は地方公共団体または 国立研究開発法人防災科学技術研究所の観測点です

地震資料に使用される図の見方 (8 / 8) 解説資料宮崎地方気象台 宮崎地方気象台では 地方公共団体等による日頃の災害予防の活動を支援するため の地震活動概況等の資料を作成 公表しています また で震度 4 以上の揺れを観測した場合や津波警報等を発表した場合には 防災対応に資するために 地震解説資料 を作成 公表しています 今回は 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 を例として これらの資料に使用される主な図の見方について解説します 1. 震度分布図 ( 図 1) 震度分布図は 各地の震度観測点で観測した震度を地図上に表示し 地震による揺れの強さや範囲を表現したものです 震度 5 と震度 6 にはそれぞれ強弱があり 例えば震度 6 強は 6+ 震度 6 弱は 6 - と表示します また 地震による揺れが広範囲にわたり多数の観測点の震度がある場合には 図が煩雑にならないよう 各地域内 各市区町村内で観測した震度の中で最も大きな震度を代表させて表示することがあります ( 図 1 は地域別の震度分布図の例 ) 2. 震央分布図 ( 図 2) 断面図( 図 3) 震央分布図は 地震が発生した場所を地図上に表示し 地震活動の面的な広がり表現したものです 表示するシンボルの大きさや形を変えることで 地震の規模 ( マグニチュード 以下 M ) や震源の深さを表現しています また 断面図により地震活動の立体的な広がりを表現します 図 3は 図 2の矩形で区切られた領域を南東方向から見た断面図です この断面図を見ると 地震活動が深さ 20km よりも浅い所で発生していることが分かります 3. 地震活動経過図と回数積算図 ( 図 4) 地震活動経過図は ある領域内において時間の経過と共にどの程度の規模の地震が発生したかを表現したものです また 回数積算図は時間経過毎の地震発生数の積算 ( 合計 ) 数を表現しています 回数積算図を見ることで 発生した地震の増え具合を把握することができます 図 4 は 図 2 の矩形で区切られた領域内の地震活動経過図と回数積算図です この図を見ると 2016 年 4 月 16 日に M7.3 の地震が発生した後 時間の経過とともに発生する地震の M は小さくなり徐々に減衰していますが 活動は継続していることが分かります ( 縦棒は短くなり疎らになるが 折れ線は右上がり傾向が続く ) 図 1 震度分布図 ( 地域別 は震央 ) 図 2 震央分布図 図 3 断面図 (- 投影 ) 図 4 地震活動経過図および回数積算図