がん患者システムとは がん患者登録システムの改定 version 2.1 2007 年 1 月版 院内がん登録実務者研修会 2007 年 1 月 23 日 大阪府立成人病センタ - 調査部 大阪府の医療機関における院内がん登録の普及を目的に 大阪府立成人病センタ - 調査部が開発した院内がん登録ソフト (1) 精度の高い情報の効率的な蓄積 活用と (2) 大阪府がん登録への届出促進 届出作業の軽減を図る 大阪府のがん診療拠点病院における院内がん登録の標準ソフト 最近の届出の 4 割を占める がん患者登録システムの歴史 1999 年府下 3 施設の協力を得て開発 検証 1999 年 6 月 Ver1.2リリース 2004 年拠点病院 2003 年度版への暫定的対応 オプション項目ファイルの利用 2005 年 10 月 Ver2.0 リリース 拠点病院 2006 年度版 ( 案 ) 準拠 (Hos-CanR2.0 と同じ ) 入出力機能強化 2007 年 1 月 Ver2.1 リリース 2006 年度版修正版に対応 (Hos-CanR2.1 と同じ ) がん患者登録システムの特徴 地域がん登録標準登録票項目に準拠 大阪府がん登録では 2004 年度より採用 拠点病院登録項目 2006 年度版修正版に対応 ICD-O-3 の導入 病院情報システムからの基本情報インポート機能 ID 番号をキーとして 生年月日 姓名 住所などを取込 予後情報に関する機能強化 最終診療日による最終生存確認日の設定 更新 施設の最終来院日による最終生存確認日の更新 府がん登録の情報サービスファイルからの一括更新 3 種の利用形態 利用形態 地域登録 拠点登録 拠点病院 目的 地域登録への届出 (1) 地域登録への届出 (2) 拠点項目の登録 ( 施設で必要な範囲 ) (1) 地域登録への届出 (2) 拠点個票データの出力 登録項目 version1.2 の利用者には 拠点登録あるいは拠点病院を推奨 ロジカルチェック 地域がん登録との連携と標準化 地域がん登録への届出デ - タ出力 登録情報から 地域登録への届出対象者を抽出し 地域登録への届出様式に変換した届出デ - タを作成 地域がん登録から提供される予後情報の活用 大阪府がん登録の情報サービスファイルを登録システム内にインポートして ID 番号 姓名 生年月日を確認した上で 予後情報を一括更新 地域がん登録標準 DB システム準拠 ICD テーブル ( コード 用語 O3TM ICD-10 変換表 ) 必須項目の漏れ 項目相互の矛盾の確認 1
目指すのは... 院内がん登録と地域がん登録の両者において 質の高いがんの診断 治療情報を蓄積 正確な予後調査を実施し その情報を院内がん登録と地域がん登録とで共用 信頼性の高い罹患率 地域単位 施設単位の生存率の計測 比較 がんの診断 治療 がん対策 がん予防の向上 必要な機材とソフト システム構成 ファイルメーカー Pro7 8v2 8v3 が作動する Windows 機 マッキントッシュの動作確認はしておりません ファイルメーカー Pro8.5 では利用できません! システムの提供形態 ファイルメーカー版 ( ファイルメーカーが必要 ) ランタイム版 ( 他のアプリケーションは不要 ) システム構成 登録システム コードファイル 郵便番号辞書 ICD 進行度対応表 出力デ - タ編集 予後情報 H_ 施設登録 H_ 基本情報 H_ オプション項目 登録対象と登録項目 登録対象 上皮内がんを含む全ての悪性新生物 頭蓋内の全新生物 ( 良性 良悪不詳を含む ) 対象外腫瘍の登録も可能 ( 府登録への届出から除外 ) 初回の一連の情報 ( 登録後の再発情報は対象外 ) 登録の単位 1 患者 1 件の個人情報と 1 腫瘍 1 件の腫瘍情報で管理 登録項目 : 個人 5 項目 腫瘍 34 項目 ( 必須 4+19 項目 ) : 個人 25 項目 腫瘍 87 項目 ( 標準 8+44 項目 ) ( 追加 : 診断施設 ステージ 治療前 取扱い規約 ) システムの機能 入力 編集 新規患者入力 多重がんの作成 登録一覧 検索 印刷 出力 一覧リスト 登録票の印刷 任意項目のファイル出力 デ - タ提出 : 地域登録用 拠点病院用 予後情報移送 予後不明者検索 来院日移送 府登録予後情報の利用 ユーティリティー 施設登録 バックアップ リストア パスワード変更 登録状況の表示 新規入力 新規患者入力 ID 番号入力による既登録チェック ID 番号をキーとして 基本情報ファイルよりインポート 生年月日 性別 姓名漢字 姓名カナ 都道府県コード 住所 郵便番号 漢字氏名が同一の場合は 重複登録の確認表示 多重がんの場合 多重がんボタンで新規腫瘍情報作成 拠点病院で必要とされる 重複番号 の自動設定 (1) 診断日の古い順 (2) 進展度の進んだ順 (3) ユーザーの設定 (4)ICD-10 の昇順 入力画面 画面構成 地域登録 地域登録画面 : 入力 参照 検索共通 1 画面 拠点登録 拠点病院 要約情報画面 : 参照 検索 基本 経緯 診断 治療 予後情報画面 : 入力 検索 項目区分 : 項目の色で区別 赤 : 地域がん登録の必須項目 青 : 拠点病院の標準項目 桃 : 拠点病院の必須項目 ( 入力内容から自動計算 ) 黄 : 拠点病院のオプション項目 備考欄など 2
入力支援機能 (ICD 以外 ) ラジオボタンのクリック ポップアップから選択 診療科 病棟 主治医 紹介元 紹介先病院の登録 選択 Stage TNMに表示するコード範囲の設定 拠点提出用の大分類 ~ 全分類に対応した詳細分類 進展度対応表の表示 部位別の進展度 TNM の対応表の表示 一括入力ボタン 組織不明 全検査せず 全治療せず など ICD-O-3 の導入 名称の選択 検索による入力支援 器官系 部位 詳細部位 名称の選択 呼吸器 気管 気管支 肺 上葉 (C341) 肺 S1 その部位で発生頻度の高い組織一覧からの選択 大阪府立成人病センタ - 院内がん登録で 95% 以上を網羅 名称の部分一致による全用語検索機能 地域がん登録標準システムと同様の辞書機能 推奨追加コードに対応 原本にない名称に対する標準コードを順次追加 ICD-O3 ICD-10 変換表の実装 論理チェック機能の概要 必須登録の漏れ 項目相互間の矛盾の確認 エラー がある場合は 登録完了とならない version 2 の改訂点 利用形態 ( 地域 / 拠点 ) による検査項目の制御 表示形式の変更 1 件ごとのダイアログ表示 エラー一覧の表示 警告 の追加 : 確認すると登録完了可 一覧表示腫瘍の全 CHECK 機能追加 ( まとめてチェック ) ICD-O-3 チェック : 地域がん登録標準システムに準拠 性別 年齢 側性 診断根拠 部位 組織の関係 など 拠点病院全国集計を視野に入れたチェックロジック強化 論理チェックの起動と確認 CHECK ボタンの押下で論理チェック実行 : 全項目一括 : 全項目一括 or 入力画面単位の実行 共通 : 一覧表示腫瘍の全項目 CHECK エラー一覧の表示 エラーは必ず修正する 警告は問題がなければ 確認 をチェックする 完了の表示 は入力画面単位に OK の表示 ともに 登録完了はリボンマークの表示 登録完了後の修正 完了画面 登録完了では 完了画面表示 ( 編集不可 ) 地域登録画面 の入力画面 ( 基本情報 ~ 予後情報 ) チェック完了後のデ - タ誤修正の防止 登録完了後の修正 完了画面で 訂正 ボタン押下 未チェックに変更し 入力画面表示 登録一覧 検索 登録一覧 一覧表示 腫瘍情報 予後情報 個人情報 選択表示 検索 対象 対象外 : 登録対象疾患か対象外かの別 入力中 完了 : 論理チェック未 完了の別 ID 番号 姓名 ( 漢字 カナ ) 生年月日 O3T コード O3T 名称 O3M コード O3M 名称 診断日 死亡日 初診日 入院日 各入力画面からの検索も可 3
印刷 出力 リスト印刷 ID 番号 氏名 性別 ICD-10 側性 O3T O3M 診断日 : 自施設診断日 : 自施設診断日 ( 診断日 2) 初診日 入院日の順 登録票印刷 : 大阪府がん登録の届出項目 : 拠点病院 2006 年度版修正版の標準項目 デ - タ出力 任意項目 院内がん登録用相対生存率計算ソフト用 デ - タ提出 地域がん登録への届出デ - タ出力 登録完了した大阪府在住者の未提出分を検索し 届出 CSV ファイルを作成 出力 提出方法は 届出 CSV ファイルに準拠 パスワード取得し パスワードで圧縮したファイルを郵送 拠点病院全国集計のための個票デ - タの出力 調査対象年を入力し 登録情報を確認した上で 個票デ - タファイルを作成 出力 2006 年度版修正版に準拠 予後情報に関する機能強化 最終診療日による最終生存日の更新 ( ) 死亡情報なし 押下 当該患者に対して登録された診断日 入 退院日 切除 吻合術施行日などの中で 最終の診療日付を最終生存日に設定 論理チェック実行時 多重がんの場合 今回の腫瘍に対する最終診療日が以前に登録された最終生存日より最近の場合は チェック実行時に予後情報を最終診療日に更新 予後不明者の検索 調査年と観察終了日 ( 期間 / 期日 ) を設定し 予後不明者を検索 リスト印刷 登録票印刷 デ - タ出力が可能 予後情報インポート機能 施設の最終来院日による最終生存確認日の更新 ID 番号と最終来院日を含むファイルをインポート 最終来院日 > 最終生存確認日の場合に最終生存確認日を一括更新 大阪府がん登録からの予後情報インポート 従来の情報サービスファイルをインポート 下記の場合に 予後情報を一括更新 地域登録に死亡情報がある場合 地域登録に死因情報 ( がん死 / 非がん死の別 ) がある場合 地域登録の最終生存確認日が登録情報より最近の場合 登録情報と地域登録とで死亡日不一致 あるいは地域の死亡日が登録情報の最終生存確認日以前では確認後 訂正 登録システムの改訂とアップデート 拠点病院全国集計のための個票デ - タ項目と品質管理ロジックは 変更される可能性あり 変更の場合は それに対応した登録システムと version 2.1 からのデ - タ移行システムを提供予定 システムの不具合が判明した場合は それを修正した登録システムを提供予定 郵便番号 ICD 進行度辞書は 定期 / 不定期に更新 改訂情報は がん患者登録システム利用者の広場 に掲載 http://www.mc.pref.osaka.jp/ocr/ocr_hcr/innai/user.html メールアドレスをご連絡いただいた利用者には がん患者登録システム通信 による情報提供 ver2.0 からのデ - タ移行 ver2.1 にあわせてコード変換して デ - タ移行するデ - タ移行システムを提供 移行作業時間は 3,000 件で約 5 分以内 物理的なデ - タ変換のみ エラーの確認 訂正作業は不要 4
ver1.2 からのデ - タ移行 ver1.2 利用施設では まず ver2.0 形式に変換してから ver2.1 に更新 Ver1.2 からの移行時に ID 番号チェック実行 腫瘍番号の重複チェック発生時は 大阪府立成人病センタ - 調査部で確認 訂正 担当者 (omcocr02@umin.ac.jp) までご一報の上 verson1.2 一式を郵送ください 移行作業時間は 3,000 件で約 10 分 エラ - 時の確認 訂正時間を除く ネットワーク対応 ファイルメーカーのライセンスをパソコン台数分準備すれば 複数のパソコンでがん患者登録システムを利用可能 共有ファイル設定した登録システムを 親パソコンにインストールし 子パソコンからそれを利用する がん患者登録システムからのファイル出力機能 ( 届出データ バックアップなど ) で出力したファイルは それを実行したパソコンの中に保管される 複数作業者間の運用管理の徹底が不可欠 5