資料 2 H29.9.26 情報化計画策定評価委員会第 2 回会議 豊中市情報化計画骨子 ( 案 )
豊中市情報化計画の策定について 豊中市のこれまでの取組み 地域情報化計画 ( 平成 6~15 年度 ) 第 1 次情報化アクションプラン ( 平成 16~18 年度 ) 第 2 次情報化アクションプラン ( 平成 19~22 年度 ) 第 3 次情報化アクションプラン ( 平成 23~25 年度 ) 第 4 次情報化アクションプラン ( 平成 26~29 年度 ) 社会動向の把握市民アンケート調査庁内ヒアリング調査パブリックコメント 豊中計市画情の報策化定 ( 計画策定の体制 ) 豊中市 情報政策推進会議 ( 部長級 ) 諮問 答申 情報化計画策定評価委員会 ( 附属機関 ) 計画策定の目的 モバイル端末の普及等社会動向や環境変化に対応した市民サービスの向上 及びほぼすべての業務にシステムが導入され それらシステムの全体最適化が課題となっていることから 新たな情報化計画を策定し 情報化経費の適正化の視点も入れつつ 市の情報システムやネットワークがめざす方向性を示します 計画期間 計画の期間は 平成 30 年度 (2018 年度 ) から平成 34 年度 (2022 年度 ) の5 年間としますが 毎年度ごとに 計画の進捗状況や今後の取組みについて 技術動向や国等の動き 先進事例等をふまえて評価 見直しを行いながら進めます 1
計画の基本 昨今の背景をふまえ 情報化計画は 3 つのめざす姿 方向性 5 つの重点 課題を設定します 2
5 つの重点課題 3 つの めざす姿 方向性 をふまえ 5 つの重点課題のもと 具体的な取 組みを推進していきます (1) 市民サービスの向上 重点課題 1: モバイル環境への対応 平成 28 年度豊中市のまちづくりと情報化についてのアンケート結果 によると 豊中市民の 54.6% がスマートフォンを利用しています インターネット利用機器の中心がスマートフォンなどモバイル端末へ移行しつつあることから 情報提供や手続きにおいてもモバイル端末への対応を進め 市民サービスの満足度向上をめざします 施策例 : モバイル端末からの接続 閲覧を第一に考慮したウェブサービスの充実アプリのポータルサイトの整備 重点課題 2: 世代別 属性別 コミュニティ別サービスへの対応市民サービスの向上のために情報システムを活用するにあたっては 世代 属性ごとのニーズや特徴を考慮し それぞれに適したサービスの提供を行って いきます 施策例 : 高齢者など情報機器に不慣れな人への配慮 子育て世代に対するサービスのプッシュ通知 (2) 適切な庁内 IT 環境構築およびガバナンス 重点課題 3: サーバ統合 ( 共通基盤 仮想化基盤 ) ネットワーク再編 ( 無線 LAN 含む ) とクラウド活用 モバイルワーク活用業務システムのコスト削減や効率化のため 各課が管理するサーバの統合や クラウドサービスの活用を進めます また システムごとに敷設されてきたネ ットワークについて 重要情報の安全性を確保しつつ 管理が容易で柔軟なネ ットワーク構成への見直しを進めます あわせて 無線 LAN やモバイル端末 の活用による業務改善 効率化を図ります 施策例 : 各課所管システムのサーバ統合の実施 3
業務システムのクラウド活用 重点課題 4: システム調達指針 導入事前事後評価制度 各課システムへのガバナンス強化情報システム調達の考え方や方法を指針としてまとめ 効果的 効率的な調 達を図れるようにします さらに 導入事前事後のシステムの評価制度を導入 します これらの仕組みを通じ 情報政策推進会議による各課システムへのガ バナンスの強化を図るとともに 情報化経費の適正化を図ります 施策例 : システム調達指針の策定 システム導入の効果を図る指標設定 各課システムの調達や運用に対する支援方策の検討 (3) 安全 安心な電子自治体実現 重点課題 5: 事業継続 セキュリティ対策強化 情報システムの事業継続計画 (BCP) の策定と訓練 情報セキュリティ対策を進め 安定した行政サービスの提供と市民からの信頼の強化に繋げます 施策例 : 大規模災害発生に備えた情報システム事業継続計画の整備と訓練情報セキュリティ人材の育成 各種施策の実施計画 重点課題ごとに各種施策を整理し 今後 5 年間の目標を掲げます ( 例 ) 施策例 : 情報セキュリティ人材の育成 事業概要 : 標的型攻撃等新たなサイバー攻撃への対策を検討し 役所内研修会などを開催し情 報セキュリティ人材を育成します 事業目標 : 市役所内の職員全員が新たなサイバー攻撃への対策を身に付ける 評価指標 : 項目 2018 年度 ( 平成 30 年度 ) 2019 年度 ( 平成 31 年度 ) 2020 年度 ( 平成 32 年度 ) 2021 年度 ( 平成 33 年度 ) 2022 年度 ( 平成 34 年度 ) 標的型攻撃テストを行 った時の開封率 15% 10% 8% 6% 3% 4
計画の推進と評価 情報化計画の推進に向けて 情報政策推進会議が 情報化計画策定評価委員 会からの意見をふまえ 進捗管理と評価を行います 施策の評価方法 豊中市の情報化施策推進組織 情報化計画の推進 評価体制 座長 ( 総務部長 ) 部長級職員並びに座長が指名する関係者 部会長 担当部会の調整及び情報化推進会議への進捗状況の報告 情報政策専門部会 部会長 担当部会の調整及び情報化推進会議への進捗状況の報告 情報政策推進会議 事務局 ( 情報政策課 ) 部会長 担当部会の調整及び情報化推進会議への進捗状況の報告 諮問 答申 情報化計画策定評価委員会 5
用語解説 あ行 アプリ ( アプリケーション ) OS 上で作業の目的に応じて使うソフトウェア パソコンではワープロ ソフト 表計算ソフトなどが スマートフォンやタブレットではコミュニケーション 動画 音楽視聴 地図 電子書籍 ネットショッピング用のアプリなどが代表的 スマートフォンやタブレット向けに多種多様なアプリが提供され利用が広がっている か行 仮想化基盤 ( サーバ ) コンピュータやハードディスクなどを実際に物理的構成に拠らず柔軟に分割したり統合したりする技術を用いたサーバ 1 台のサーバを複数台であるかのように利用することなどができる ガバナンス企業や自治体などの組織が 企画 導入 運営および活用を行うにあたって すべての活動 成果および関係者を適正に統制し めざすべき姿へと導くための仕組みを組織に組み込むこと または 組み込まれた状態 共通基盤 ( 共通基盤システム ) 各業務システムで共通的に利用する情報の蓄積 交換 変換を統合することで 開発コスト 運用コストの削減を図り 効率的な情報連携等を実現する基盤システム クラウド ( クラウドコンピューティング ) データサービスやインターネット技術等が ネットワーク上にあるサーバー群 ( クラウド ( 雲 )) にあり ユーザーは今までのように自分のコンピュータでデータを加工 保存することなく どこからでも 必要な時に 必要な機能だけ 利用することができる新しいコンピュータ ネットワークの利用形態 さ行 最適化 ( 情報システム最適化 ) 業務の制度面 運用面からの見直し システムの共通化 一元化などを内容とし 業務運営の簡素化 効率化 合理化を推進するものであり その効果として 経費や業務処理時間の削減等を図るもの サーバネットワーク上でサービスや情報を提供するコンピュータ インターネットではウェブサーバー DNS サーバー メールサーバー等があり ネットワークで発生する様々な業務を内容に応じて分担し 集中的に処理する 事業継続計画 (BCP) Business Continuity Plan の略 何らかの障害が発生した場合に重要な業務が中断しないこと または業務が中断した場合でも目標とした復旧時間内に事業が再開できるようにするための対応策などを定めた包括的な行動計画 情報セキュリティ情報資産を安全に管理し 適切に利用できるように運営する経営管理のこと 適切な管理 運営のためには 情報の機密性 完全性 可用性が保たれていることが必要となる は行 標的型攻撃特定の組織を狙って 機密情報や知的財産 アカウント情報 (ID パスワード ) などを窃取しようとする攻撃 この攻撃では 標的の組織がよくやり取りをする形式のメールを送りつけ そこについている添付ファイルやリンクをクリックさせ実行させ そこからマルウェア配布サイトに誘導するなどの手口がよく使われている プッシュ通知クライアントサーバ型のシステムやサービスで クライアントから問い合わせなどを受けなくてもサーバ側から能動的に情報を通知することができる仕組み 特に スマートフォンなど携帯端末に対して 加入 利用しているサービスなどの運営側から情報を通知すること ポータルサイトインターネットへの入り口となるサイトで 各種情報などを総合的に取り扱うサイトやそのリンク集を意味する ま行 モバイル端末情報 通信機器のうち 別の場所に持ち運びやすい形状や特性 充電池や無線通信システム 本体に一体化した入出力装置などを備え 屋外や移動中などでも使用できるもののこと モバイルワークテレワークの形態の一つで 通常は決められた事業所 ( オフィス ) に勤務することが想定される職種の人が オフィス以外の場所で業務を行うこと 特に 携帯情報機器や移動体データ通信などを活用して 外出先など場所を問わずに働く ( 働けるようにする ) ことを指す