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平成 24 年度警察庁予算の概要 総額一般会計計上額復興特別会計計上額 ( うち復興庁計上額 256,803 百万円 239,959 百万円 16,844 百万円 964 百万円 ) ( 平成 23 年度当初予算額 245,104 百万円 ) ( 単位 : 百万円 ) 区 分 23 年度予算額 24

平成 28 年度予算の概要 ( 目次 ) 平成 28 年度予算の概要 ( 総表 ) 1 第 1 テロ対策と大規模災害対策の推進 4 第 2 サイバー空間の脅威への対処 5 第 3 客観証拠重視の捜査のための基盤整備 6 第 4 組織犯罪対策の推進 7 第 5 生活の安全を脅かす犯罪対策の推進 8 第

表紙

1 平成28年度概算要求の概要(表紙)

01 表紙

2

目的状 況予算の 資金の流使れ途 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 国が実施すべき事業であるか 地方自治体 民間等に委ねるべき事業となっていないか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか の選定は妥当か 競争性が確保されている

( 件 / 人 ) 12, 交通事故の推移 (S4~) ( 人 ) 18 1, 8, 6, 4, 2, 死者数 人身事故件数 負傷者数 S4 S45 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H 約 2 倍 6 人身事故件数及び負傷者数は 平成 14 年以降減少傾

道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 25 第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 27 1 北海道警察の組織 27 (1) 組織の概要 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における結果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年

し 地域住民 関係機関 団体等の地域社会と一体となった諸対策を一層強力に推進する必要がある そして 警察職員一人一人が高い士気と厳正な規律を保持しながら積極的に職務を遂行しつつ 検挙力と事態対処能力を兼ね備えた力強い警察を確立することにより 安全で安心して暮らせる石川を実現させなければならない よっ

治安諸対策の不断の見直し 地域住民 関係機関 団体等の地域社会と一層緊密に連携した取組が必要である そして 警察職員一人一人が高い士気と厳正な規律を保持し 積極的に職務を遂行することはもとより 検挙力と事態対処能力を兼ね備えた力強い警察を確立し 安全で安心して暮らせる石川を実現させなければならない

的に推進すべき事項を定めること (2) 本部本部関係課は 全国的な犯罪情勢を勘案し 本部が主導して抑止を行う種類の犯罪 ( 以下 本部重点犯罪 という ) を定め その犯罪抑止計画 ( 以下 本部犯罪抑止計画 という ) を策定すること 本部重点犯罪は 県境において続発している犯罪その他関係する本部

県民の期待と信頼に応える力強い警察 ~ 安全で安心して暮らせる石川の実現 ~ としたものである 2 重点目標の策定 運営の指針に基づき 具体的な業務を推進する上で県警察が重点的に取り組むべ き目標として 次のとおり重点目標 7 項目を策定した なお それぞれの設定趣旨 重点推進事項等については 別添

公安委員会犯罪被害者等給付金の審査請求事案の平成 30 年 12 月 13 日 説明資料 1 裁決について給与厚生課

なっているログの保存についても その在り方を検討することが明記されており 速やかに一定の結論を得るために検討を進めております このような状況を念頭に置きつつ 捜査力 解析力の強化を始め サイバー空間の脅威への対処能力の一層の向上に向けた取組について 御理解 御尽力をお願いいたします 第 2は 総合的

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期待と信頼に応える力強い警察 を確立する必要がある よって 平成 29 年石川県警察運営の指針を 県民の期待と信頼に応える力強い警察 ~ 安全で安心して暮らせる石川の実現 ~ としたものである 2 重点目標の策定運営の指針に基づき 具体的な業務を推進する上で県警察が重点的に取り組むべき目標として 次

Microsoft Word - 特定テーマ報告書(警察)最終

座間市における事件の再発防止策について 平成 29 年 12 月 19 日 座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 平成 29 年 10 月に座間市で発覚した9 名の方々が亡くなられた事件は 犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件である 現在 警察において捜査中であるが 加害者が 若者が日常的

問 3 全員の方にお伺いします 日頃 サイバー犯罪 ( インターネットを利用した犯罪等 ) の被害に遭いそうで 不安に感じることがありますか この中から1つだけお答えください よくある % たまにある % ほとんどない % 全くない 全

2019 年度予算 ( 案 ) 概要 平成 30 年 12 月内閣官房

エチオピア 2017 年 2 月 エチオピアは FATF 及び ESAAMLG( 東南部アフリカ FATF 型地域体 ) と協働し 有効性強化及び技術的な欠陥に対処するため ハイレベルの政治的コミットメントを示し 同国は 国家的なアクションプランや FATF のアクションプラン履行を目的とした委員会

1 第節 警察の組織 1 警察の組織 (1) 公安委員会制度 公安委員会制度は 強い執行力を持つ警察行政について その政治的中立性を確保し かつ 運営の独善化を防ぐためには 国民の良識を代表する者が警察の管理を行うことが適切と考えられたため設けられた制度であり 国に国家公安委員会を置いて警察庁を管理

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

もくじ 調査の概要 調査結果 瀬戸市の治安について 問 瀬戸市の治安は良いと思いますか 問 この数年間 瀬戸市の治安は良くなったと思いますか 問 瀬戸市の治安が悪いと感じることを選んでください 防犯カメラについて 問 公共の場に防犯カメラが設置されることにより 犯罪の抑止 や事件の早期解決に役立つと

Microsoft PowerPoint - 登下校防犯プラン(概要)

地域子育て支援拠点事業について

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

1. 地域における連携の強化ああ登下校時における防犯対策の推進に当たっては 警察 教育委員会 学校 自治体の3 者に加え 放課後児童クラブ 放課後子供教室 地域住民 保護者等の関係者が連携することが不可欠である このため 以下の対策に取り組む (1) 登下校時における防犯対策に関する 地域の連携の場

【別添】学校におけるいじめ問題への的確な対応について(通達)

別紙 警察庁丙刑企発第 98 号 警察庁丙捜一発第 63 号 警察庁丙生企発第 136 号 警察庁丙生経発第 14 号 警察庁丙交企発第 131 号 警察庁丙交指発第 34 号 消安全第 号 平成 24 年 11 月 16 日 警察庁刑事局長舟本馨 警察庁生活安全局長岩瀬充明 警察庁交通

NICnet80

内閣官房内閣情報調査室 Cabinet Intelligence and Research Office 2013

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

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警察署長又は本部捜査担当課長は 犯罪の検挙状況 被害者等からの相談 関係機関からの通報等により再被害防止対象者に指定する必要がある被害者等を認めるときは 再被害防止対象者指定等上申書 ( 様式第 1 号 ) により警察本部長に再被害防止対象者の指定を上申するものとする この場合において 警察署長は

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防犯活動を効果的に推進するため 地区防犯協会との連携を強化するとともに 県警察の担当者等を講師に招いて県下防犯指導員研修会やブロック別研修会を開催する イ地域安全ニュースコンクールの開催各地区防犯協会が定期的に発行している広報紙 ( 誌 ) の質的向上を図るため 地域安全ニュースコンクールを開催する

けいしちょう安全安心モニター制度

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ニュースレター「SEI WORLD」2016年6月号

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Taro-例規(雑踏警備実施要領につ

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

(2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 ア 警察署を取り巻く現状と問題点 地方都市では 人口 警察事象等が減少 警察署の配置人員を必要最小限度まで合理化 縮小 道内に多数存在する小規模警察署は ぜい弱な体制で運用 ぜい弱な体制等に起因する問題点が出現 駐在所が不在になりがち本署の勤務員が少人

みんなでつくろう! セーフコミュニティちちぶ

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

2 G8 サミット オリンピック等を見据えたテロ対策 カウンターインテリジェンス等 官民一体となったテロに強い社会の実現 27 年 12 月 国際組織犯罪等 国際テロ対策推進本部 において パリにおける連続テロ事案等を受けたテロ対策の強化 加速化等について を決定した 2020 年東京オリンピック

警察におけるカウンセリングの様子 ワンストップ支援センターの設置促進 施策番号 65 警察庁においては 各都道府県警察において行っている性犯罪被害の電話相談について 平成 29 年度予算で性犯罪被害者相談電話番号の統一化に要する経費を新たに予算措置し 全国共通の短縮ダイヤル番号 (#4 桁番号 )

及びごとの職員数 ( 平成 3 年 4 月 1 日現在 ) 7 級 8 級 1 本庁の部次長の職務 2 審議監の職務 3 本庁の困難な業務を所掌する課長の職務 1 委員会の事務局長の職務 2 本庁の困難な業務を所掌する部次長の職務 本庁課長

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1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

内部統制ガイドラインについて 資料

独立行政法人評価委員会 総会(第28回)配付資料 [資料3-2-5]

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( 各大臣からの御発言 ) 小此木国家公安委員会委員長 登下校時における子供の安全を確保するため 今般の 登下校防犯プラン の5 本の柱について 警察としては それぞれ以下の取組を関係機関と連携して推進してまいります まず第 1に 地域における連携の強化 については 今後構築される 地域の連携の場

福利厚生基本計画

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サイバー犯罪情勢

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参考資料 1-1 本年次報告の位置付け サイバーセキュリティ戦略 (2015 年 9 月 4 日閣議決定 ) に基づく二期目の年次報告 2016 年度のサイバーセキュリティに関する情勢及び年次計画に掲げられた施策の実施状況を取りまとめたもの ウェブアプリケーション (Apache Struts 等

南陽市登下校防犯プラン 南陽市教育委員会 H30.8 月策定 1 はじめに平成 30 年 5 月 新潟市において 下校途中の7 歳の児童が殺害された事件を受け 今後も 社会全体で子供の安全を守ることが一層求められている そのような中 平成 30 年 6 月 22 日 登下校時の子供の安全確保に関する

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保

ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

東京都における犯罪被害者等支援 1 これまでの取組 年 月 内 容 平成 8 年 9 月 警視庁 犯罪被害者対策室 設置 平成 9 年 12 月 東京都犯罪被害者支援連絡会 設置( 事務局 : 警視庁 ) 平成 12 年 1 月 東京都人権施策推進指針 策定( 人権課題の一つと位置付け ) 平成 1

原議保存期間 5 年 ( 平成 27 年 12 月 31 日まで ) 各都道府県警察の長 殿 警察庁丙刑企発第 43 号 ( 参考送付先 ) 平成 22 年 2 月 25 日 各附属機関の長 警察庁刑事局長 各地方機関の長庁内各局部課長 美容外科手術を行っている医師の団体に属する会員等からの指名手配

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大


(1) 通学路の防犯の観点による緊急合同点検の実施 危険箇所に関する情報共有 (2) 危険箇所の重点的な警戒 見守り (3) 防犯カメラの設置に関する支援 防犯まちづくりの推進 登下校防犯プランの概要 登下校時における子供の安全の課題 (1) 子供の被害は登下校 特に下校時 (15~18 時 ) に

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

資料2  ネット上の違法・有害情報に対する総務省の取組【総務省】

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

平成 30 年度予算案の主な概要 ( 単位 : 億円 ) 区 分 平成 29 年度予算額 平成 30 年度予算案額 内閣所管 1, ,104.3 内閣官房 ( 主な内訳 ) 1. 情報通信技術 (IT) 総合戦略室 新型インフルエンサ 等対

児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

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Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

平成 20 年 1 月 警察庁 警察捜査における取調べ適正化指針 我が国の刑事手続において 被疑者の取調べは 事案の真相解明に極めて重要 まな役割を果たしていることは 論を俟たないところである しかしながら 昨今 その在り方が問われる深刻な無罪判決等が相次ぎ 取調べを始めとする警察捜査 における問題

三鷹市健康福祉総合計画2022

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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(2) 事業の具体的内容本事業は 次に示す 1~3 の内容について 経済産業省との協議の上 事業を実施する 1 インシデント対応等 企業等の組織内の情報の窃取やサービス運用妨害等を目的とするサイバー攻撃等のインシデントに関する対応依頼を受け付け 国内外の CSIRT 等と連携し 迅速かつ円滑な状況把

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

テロ対処訓練の実施 従業員 出入業者等が参加するテロ対処訓練を定期的に実施し テロ発生時の対応要領について確認するとともに 参加者のテロ対策への意識を高める また 警察 消防 海上保安機関 周辺の民間事業者等と共同で訓練を実施することで より実態に即した訓練が可能となる 救命講習の受講 テロ発生時に

一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

01【会計課】31年度予算重点項目案について

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【改】虐待入り☆平成28年政策評価書

Microsoft PowerPoint - 2_資料(最終訂正版1)

Ⅱ 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 1 設置目的の設定及び目的外利用の禁止 設置者は 防犯カメラの設置目的 ( 犯罪の防止等 ) を明確に定め その設置目的を逸脱した利用を行わないようにします 2 撮影範囲及び設置場所等 防犯カメラで撮影された画像は その取扱いによってはプライバシ

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

Transcription:

4 総合的な治安対策の強化について ( 提言事項 ) 警察官を始めとする治安関係職員の増員による人的基盤の強化 情報通信技術等を駆使した各種支援システム等の物的基盤の整備を進めるとともに 地域ボランティアに対する積極的な支援など 総合的な治安対策の強化を図られたい ( 参考 ) 犯罪に強い社会の実現のための行動計画 2008 現在 治安対策については 政府の犯罪対策閣僚会議が 平成 20 年 12 月に策定した 犯罪に強い社会の実現のための行動計画 2008- 世界一安全な国 日本 の復活を目指して- に基づく取り組みがなされているところである 同行動計画では 5 年間を目途に犯罪を更に減少させ 国民の治安に対する不安感を解消し 真の治安再生を実現することを目標とし 身近な犯罪に強い社会の構築 犯罪者を生まない社会の構築 国際化への対応 犯罪組織等反社会的勢力への対策 安全なサイバー空間の構築 テロの脅威等への対処 治安再生のための基盤整備 の7つの重点課題を設定している -170-

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警察庁の平成 23 年度における取組 警察庁は 平成 23 年度予算において以下のとおり措置している 治安水準の更なる向上のための総合対策の推進 145 億 4,000 万円 (143 億 100 万円 ) 最近の治安情勢は 刑法犯認知件数が減少するなど改善しつつあるものの 子ども 女性が被害者となる事件の発生 サイバー犯罪の増大等 国民の治安に対する不安が解消したとはいえない状況にあることから 犯罪が起きにくい社会づくり サイバー空間の安全確保等を推進する また 被害者支援の充実を図るとともに 裁判員裁判や公訴時効の見直し等への対応も踏まえ 客観証拠重視の捜査のための基盤整備を進める (1) 犯罪が起きにくい社会づくりの推進 12 億 7,800 万円 (14 億 7,800 万円 ) 街頭防犯カメラの設置の推進 1 億 2,100 万円 ( 新規 ) 全国の街頭防犯カメラの整備を促進し 安全 安心なまちづくりを推進するため 犯罪が多発する繁華街におけるパイロット事業の実施に要する経費 防犯ボランティア支援事業の推進 700 万円 ( 新規 ) 現役世代の参加を促進し 地域防犯活動の活性化を図るため 主に夜間の防犯パトロール活動を実施するボランティア団体に対する支援に必要な経費 児童ポルノ対策 少年非行防止対策の推進 4,500 万円 (4,900 万円 ) 児童に著しい害悪をもたらす児童ポルノについて 取締体制の強化及び被害児童の支援等を進めるとともに 非行少年を生まない社会づくりに関する施策を実施するために必要な経費 -172-

窃盗犯罪等の抑止対策の推進 700 万円 ( 新規 ) インターネット オークション等におけるカーナビ等の盗品流通防止に向けた盗品等の情報提供の在り方に関する調査研究に要する経費 (2) 客観証拠重視の捜査のための基盤整備 89 億 5,600 万円 (81 億 6,600 万円 ) 警察における死因究明に関する取組みの推進 16 億 8,400 万円 (16 億 4,700 万円 ) 警察における死因究明に関する取組みを強化するため 刑事調査官に対する研修の充実 薬物検査の実施に必要な資機材の整備等に要する経費 DNA 型鑑定基盤の整備 25 億 4,000 万円 (16 億 7,400 万円 ) 犯罪の立証における客観証拠の重要性が増大する中 極めて高い精度で個人識別を行うことを可能とするDNA 型鑑定の実施に要する経費 (3) 被害者支援の充実 26 億 1,800(29 億 1,400 万円 ) 犯罪被害者等基本計画 に対応した各種施策の推進 20 億 4,700(20 億 2,600 万円 ) 犯罪被害者等基本計画 を踏まえた 犯罪被害者等給付金の支給 民間被害者支援団体に対する業務の委託等に要する経費 (4) サイバー空間の安全確保の推進 16 億 8,800 万円 (17 億 4,300 万円 ) サイバー犯罪取締体制の強化 1 億 2,300 万円 (1 億 3,400 万円 ) サイバー犯罪の増大に対応し 取締体制を強化するため 違法情報の発信場所の特定や 追跡捜査を行うために必要な資機材の整備等に要する経費 インターネット上の違法 有害情報への対策の推進 1 億 7,300 万円 (1 億 9,400 万円 ) インターネット上の違法情報 有害情報に関する通報を受理し 警察への通報 プロバイダへの削除依頼等を行うインターネット ホットラインセンターの運用やサイバーパトロールの実施に要する経費 組織犯罪対策の推進 41 億 900 万円 (50 億 4,800 万円 ) 今日の国際組織犯罪については 世界的規模で活動する犯罪組織の日本への浸透 構成員の多国籍化 犯罪行為の世界的展開といった 犯罪のグローバル化 が急速に進んでおり 治安に対する脅威となっていることから 対策を強化する また 暴力団がその組織の実態や資金獲得活動を更に不透明化させているほか けん銃を使用した凶悪な犯罪の発生も後を絶たないことから 組織の弱体化 壊滅に向けた諸対策を推進する 犯罪のグローバル化対策の推進 800 万円 ( 新規 ) 犯罪のグローバル化に対応するため 東アジアを中心とした各国警察とのコンタクトポイントの設定等に要する経費 総合的な暴力団対策の推進 3,500 万円 (3,200 万円 ) 山口組弘道会対策を始めとした総合的な暴力団対策を推進するため 保護対策に必要な資機材の整備 不当要求情報管理機関への情報提供のための調査研究等に要する経費 テロの未然防止と緊急事態への対処態勢の強化 30 億 7,300 万円 (137 億 3,700 万円 ) 現在の国際テロ情勢は ニューヨークの繁華街において爆弾テロ未遂事件が発生するなど ますます緊迫の度合いを強めており また 尖閣諸島沖での中国漁船による衝突事件や北朝鮮による韓国 延坪島に対する砲撃事件が発生するなど 我が国を取り巻く東アジア情勢は予断を許さない状態が続いていることから テロの未然防止等に向けた取組みを推進する -173-

テロ等への対処に必要な装備資機材の充実 5 億 5,300 万円 (15 億 6,700 万円 ) 情勢に応じた警戒警備の実施のほか テロ等の緊急事態の発生時においてその対処に必要 な資機材の整備等に要する経費 安全 快適な交通環境実現のための施策の推進 184 億 7,600 万円 (236 億 9,100 万円 ) 最近の交通情勢に対応するため 交通安全教育の継続的な推進 交通安全施設及び広域交通管制システムの整備 高度道路交通システム (ITS) の推進等により 安全 安心で人にやさしい交通環境の実現を目指す 交通安全施設等整備事業の推進 152 億 2,900 万円 (205 億 1,500 万円 ) 交通事故の抑止及び道路交通の円滑化に必要な交通安全施設等の整備に要する経費 グリーンITSの推進 2 億 5,300 万円 (9 億 4,500 万円 ) 自動車の走行情報等を活用し 交通 物流の効率化及び CO 2 の削減等を図るシステムのモデル事業等を実施するために必要な経費 広域交通管制システムの整備 9 億 200 万円 ( 新規 ) 都道府県警察の交通情報等を集約し 交通規制等に関する連絡 調整を行う広域交通管制システムの整備に要する経費 警察基盤の充実強化 334 億 6,400 万円 (352 億 3,200 万円 ) 依然として厳しい治安情勢や大量退職時代の到来に的確に対処するため 装備資機材 警察施設の整備 警察活動基盤を充実強化するための施策等を推進するとともに 必要な地方警察官等を増員し 人的基盤の強化を図る (1) 人的基盤の充実強化 5 億 5,800 万円 (6 億 2,200 万円 ) 地方警察官の増員増員数 833 人 国家公務員の増員増員数 149 人 なお 平成 23 年度地方警察官の増員については以下の通り -174-

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(2) 装備資機材 警察施設の整備充実 329 億 600 万円 (346 億 1,000 万円 ) 現場執行力の強化 43 億 6,700 万円 (79 億 1,900 万円 ) 警察活動を迅速かつ的確に行うために必要な警察用航空機及び資機材の整備に要する経費 警察通信基盤の整備充実 96 億 2,600 万円 (79 億 4,600 万円 ) 様々な警察活動の基盤となる警察基幹通信網の高度 堅牢化を図るための再編 110 番通報に迅速かつ的確に対応するための老朽化した通信指令システムの整備等に要する経費 警察活動の拠点たる基盤施設の整備 166 億 5,800 万円 (164 億 8,300 万円 ) 老朽化した警察学校 機動隊庁舎などの修繕 建設のほか 警察活動の拠点となる警察本部 警察署等の整備に要する経費 -177-

新たな課題への対応 3,300 万円 (4,800 万円 ) 我が国の捜査における取調べの果たす機能 取調べの高度化と可視化 今後導入すべき捜査手法等について検討するため 諸外国における捜査手法 取調べの可視化の状況等 犯罪捜査の在り方について 調査研究を実施する 犯罪捜査の在り方に関する調査研究 3,300 万円 (4,800 万円 ) 新たな捜査手法 取調べの可視化の状況等に関する諸外国の関係機関での実地調査のほか 有識者による研究会の開催に要する経費 現役世代の参加促進を図る環境づくり支援事業 警視庁は 現役世代の参加を促進し 地域防犯活動の活性化を図るため 主に夜間の防犯パトロール活動を実施するボランティア団体に対する支援を行う ( 内閣官房副長官補室 内閣府政策統括官 ( 共生社会政策担当 ) 警察庁長官官房会計課 生活安全局生活安全企画課 ) -178-