第 4 章 反応検索 I. 検索条件の設定 Reaxys では全反応 半反応のどちらも検索可能です 構造式作画ソフトで出発物質や生成物を作画したり 名称から自動的に構造式を作画させることもできます 検索例 : エソメプラゾール (Esomeprazole) とその類縁体の合成法を探す 1. 反応検索画面です Generate structure from name のアイコンをクリックします 反応検索では 全反応 半反応のどちらでも検索することができます 2. 名称の入力画面です esomeprazole と入力し Submit ボタンをクリックします 化合物名称は 完全一致 (is) 前方一致 (starts with) 後方一致(ends with) 部分一致(contains) から選択可能です 候補化合物が表示されるので 必要なものを選択します ( 詳細は P.24 参照 ) 3. 構造式の編集を行います 自動的に名称から構造式が生成されます ここでは esomeprazole の骨格を含むものを検索したいので 作画ソフトを立ち上げて 編集を行います 編集後 Transfer query ボタンをクリックすると Reaxys の検索画面に転記されます 今回は環上の置換基をすべて削除し 骨格部分を検索に利用します 10
4. 反応検索画面です 検索オプションを設定したら ( 設定方法は P.8 参照 ) Search ボタンをクリックします II. 検索結果の閲覧検索結果は表形式で表示されます 異なる論文 特許由来の反応条件が並列表示されるので ( デフォルトでは 3 件表示 ) 条件同士を容易に比較 検討することが可能です ブレッドクラムと呼ばれる 検索結果の絞込みなどの軌跡をナビゲーションする機能や 各種フィールドを活用したフィルター機能も用意されています 検索結果からフルテキスト 引用情報などにアクセス可能なリンクも付与されています 検索例は前項からの続きです 5. 検索結果画面です 1 2 3 4 5 6 7 ブレッドクラム操作の軌跡をナビゲート Create Alert Alert の設定を行います ( 詳細は第 10 章参照 ) フィルター機能各種反応情報 書誌情報での絞込みが可能です (P.15 参照 ) 反応 文献タブ (Reactions/Citations) 表示を反応 文献で切替ます ツールバーレコードの限定表示 出力 並べ替えなどを行います フローティングボタンレコードを簡単にスクロールします 反応検索結果異なる論文 特許由来の反応条件が並列で表示されます ( 詳細は次ページ以降参照 ) ここでは Show All Remaining Details をクリックして その他の反応条件を表示させます 11
6. 検索結果画面の続きです 先ほどは表示されていなかった その他の反応条件についての記載を確認することができます ここでは Show Experimental Procedure をクリックして 特許レコードの実施例該当部分を表示させます 7. 実施例 実験方法表示反応条件 精製方法などの実験方法詳細を特許実施例や学術論文 ( ) 記載内容から確認することも可能です 学術論文は一部のタイトルのみが 対象です 8. リンク機能 1 文献のフルテキスト 2Scopus での引用情報 3 特許のフルテキストや 4 文献の詳細情報を表示させることができます 12
9. リンク情報 1 文献のフルテキスト 2Scopus での被引用文献情報 3 特許明細書です Scopus とは Scopus はエルゼビアが提供する世界最大級の書誌 引用情報データベースです Reaxys で見つけた文献を引用して書かれた文献を調べることができます 10. 文献詳細情報 4 文献の詳細情報です 文献のタイトル アブストラクトに加えて その文献から収録された反応や化合物の一覧も表示可能です 特許については 明細書のフロントページ情報 パテントファミリーについても収録されています 13
11. 各種アイコン構造式の下部には 化合物に関する各種情報を提供可能なアイコンが用意されています 1 各種アイコン化合物の市販情報 化合物サブメニュービューワー機能 2 類似反応を検索することも可能です 構造式をクリックするか をクリックすると サブメニューがポップアップウィンドウで表示されます ここでは Show Details をクリックして 物質 物性値のデータへジャンプします Reaxys 番号 分子式 分子量 CAS 登録番号 化合物の詳細データ 構造式をクリップボードへコピー (mol 形式 ) 構造式を検索画面へコピー 部分構造フィルターとして利用 反応式を検索画面へコピー 関連する Markush 構造を確認 ビューワーでの 3 次元コンフォメーション予測機能 右クリック Edit Clean 3D Clean in 3D 上記の手順で表示可能です 12. 物質 物性値の詳細データです 物性値やスペクトルデータなどを参 照することができます 13. 検索結果の並べ替え発行年 参考文献の数 生成物の分子量 収率などの項目でレコードを並べ替えることができます 1 並べ替え項目 Reaxys-RXID:Reaxys 反応番号 Reactant Availability: Reactant 側化合物の入手可能性 Product Availability: Product 側化合物入手可能性 Reaxys-Ranking:Reaxys ランキンク Publication Year: 出版年 No of References: 参考文献数 MW of product: 生成物の分子量 Yield: 収率 Reaxys Ranking とは 様々な指標で反応情報の有用性を得点化し ランキング表示します 14
14. フィルター機能収率 試薬 溶媒などのフィールドで絞込み検索を行うことができます をクリックすると 選択可能な項目が表示されます More をクリックすると更に多くの選択肢が表示されます ここでは 試薬 触媒として用いられている上位 3 種を除く検索条件を追加しました < フィルターとして利用可能なフィールド 反応検索の場合 > 部分構造 ( 次ページ参照 ) 収率 レコードの種類 ( 全反応 半反応 多段階反応など ) 試薬 触媒 溶媒 反応の種類 反応の段階数 Product 側化合物の入手可能性 Reactant 側化合物の入手可能性 資料の種類 ( 文献 特許 ) 著者名 特許出願人 ジャーナル名 発行年 ワンポイント フィルター機能では 検索結果で多くヒットした条件が降順で表示されています 絞込み機能以外に 傾向を知る簡易ツールとしても利用可能です 15
ワンポイント : 部分構造による絞り込み 検索結果に対して 特定の構造を有するものに限定する ( または特定の構造を有するものを除く ) ことができます フィルター機能から選択したり 検索結果の構造式から設定可能です <Filter 機能からの利用 > 検索例 :Na 塩を生成物とする反応のみに絞り込む場合 1 検索結果一覧画面の左部のフィルター 機能より Sub-structure を選択しま す Na 2 構造検索ダイアログが起動しますので 絞込みに利用したい部分構造を作画します 3 検索オプションを設定し 4 Limit to ボタンをクリックします < 目的化合物からの利用 > 検索例 : ラセミ体から光学分画している反応を除外する場合 1 絞込みに利用したい候補化合物の構造式をクリックします サブメニューが表示されるので Use as Sub-structure filter を選択し 構造検索ダイアログを起動させます 2 構造式を必要に応じて編集します 3 検索オプションを設定し 4 Exclude ボタンをクリックします < 構造検索ダイアログの各種機能 > Query 画面から構造式をコピー Query 画面へ構造式をコピー 作画した部分構造に限定する 作画した部分構造を除く 16
15. 文献単位での結果表示 反応検索の結果でも 文献単位で表示 することができます のタ ブをクリックして 表示を切り替えま す 16. 結果の詳細表示タイトル / アブストラクトや 検索にヒットした反応 その文献から収録されたすべての反応 化合物等を表示することができます III. 検索結果のアウトプット検索結果を見やすい PDF 形式や XML Word Excel などのファイル形式でエクスポートすることができます 検索結果から任意のレコードやフィールドを選択して エクスポートすることも可能です 検索例は前項からの続きです 17. 検索結果のアウトプット 検索結果画面で を クリックします 17
18. アウトプットの設定画面です ( 設定方法詳細については下記参照 ) ここでは 反応レコードの 1-3 件目を表形式で PDF ファイルとして出力します 1から5までの設定が完了したら OK をクリックします < エクスポート形式の設定詳細 > 1 Output 2 to 3 include 4 Output range 5 Output contains エクスポートする結果のタイプを以下の 2 種類から選択します Reaction Table: 反応ごと Reaction Citation Table: 文献ごとエクスポート先のファイル形式を以下の 5 種類から選択します PDF/Print XML Microsoft Word Microsoft Excel RD File Literature Management Systems チェックボックスにチェックを入れ 見出しとして設定したい文字列を入力すると エクスポート先の文書に見出しが挿入されます エクスポート対象のレコードを選択します All Hits: すべての検索結果 Range: 必要な範囲を 1,2-5,10 などのように選択可能エクスポート対象に含める項目を選択します include structures: 構造式を含める include Experimental Procedure: 特許実施例を含める All available data: 全ての利用可能なデータ Identification data only: 反応の基本情報 Hit data only: 検索条件に合致したデータのみ 18
19. サマリー表示アウトプットのサマリー表示です ファイルの生成が終了すると Download ボタンをクリックすることができます ここでは PDF ファイルを表示させます 20. アウトプットデータ 検索結果が PDF ファイルで表示され ました 21. ブレッドクラム機能 1 検索結果の絞り込みなどの軌跡が画面上部に表示されています 以前の結果に戻りたい場合には 該当部分をクリックします 19