1 地域再生計画の名称 地域再生計画 農産物の販路拡大を通じた観光都市との交流による都市ブランド力強化 2 地域再生計画の作成主体の名称宇都宮市 3 地域再生計画の区域宇都宮市の全域 4 地域再生計画の目標本市は 東京近郊に位置する地理的な優位性をはじめとし 農業分野においては 鬼怒川水系を中心とした良好な水田地帯 市域東西部の台地畑作地帯で形成されるおおよそ 10,000 ヘクタールに及ぶ広大な経営耕地を基盤とした有利な生産条件を生かし 水稲を基幹作物として 園芸 花き 果樹 畜産など多様な農業が展開され 市内 県内はもとより 首都圏への農産物の供給基地としての役割を果たしている 特に 広大で肥沃な農地と豊富な水資源 長い日照時間など 農業にとって恵まれた環境のもと トマト 梨 いちご にら アスパラガス 黒毛和牛の 宇都宮牛 しいたけの 宮どんこ 米の みやおとめ など 本市ならではの安全 安心で高品質な農産物が生産されており 本市のリーディングブランドとして 積極的に本市内外に情報発信している 一方で 全国的な傾向と同様に 農業従事者の高齢化が進んでおり 65 歳以上の割合は 58.1 パーセントにまで進行し 農業従事者数も 17.6 パーセント減少しており これに伴い耕作放棄地の増加も進んでいる さらに 人口減少やTPP 協定などにより国内の産地間競争が今後激しさを増すことが見込まれており 海外への販路拡大が課題となっている また 観光分野においても ここ数年 自転車やバスケットなどのスポーツイベントの開催により本市への入込客数は増加傾向にあり キャンペーン等は首都圏のほか インバウンドをターゲットとして 台湾においても開催しているが 今後さらに増加するインバウンドを獲得するためには 本市の知名度 さらには都市ブランド力の向上が課題となっている このような中 本市では 国内外から観光客が集まる観光都市へ本市ならではの高品質な農産物の販路拡大を図り 当該地域住民はもとより そこに集まる観光客に農産物をはじめとする本市の魅力を効果的にPRすることで 本市農産物の消費拡大や本市への誘客促進など本市産業の活性化につながるものと考え 平成 27 年度から国内有名観光都市への農産物の販路拡大の可能性について検討を進めているところである この検討の中で 特に沖縄県については 地理的関係から 取引されている国内の青果物が限定的であり 本市農産物の販路として期待できること さらにアジアの物 1
流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている これまでに 本市及び本市農産物を取り扱う市内の民間事業者 ( ファーマーズフォレスト社 ) は 沖縄県への販路拡大を見据え それぞれに現地調査を実施し 沖縄では夏場のいちごは米国産に頼っていることから需要があると判断 沖縄県のリゾートホテルにおいて夏秋いちごのフェアを開催するとともに 8 月から夏秋いちごの出荷を始めたところである また ファーマーズ社は独自に沖縄県との物流を確立しつつあることから 今後 本市が民間事業者と協働で 物流の活性化 と 本市の魅力の PR 等に取り組むことにより 沖縄県における本市農産物や観光資源の認知度が向上し 都市ブランド力の強化につなげるとともに 本市にない沖縄県の魅力を本市に紹介することで 人的交流の活性化 ひいては相互の経済の活性化につなげることを目指すもの 数値目標 事業 KPI 平成 28 年 3 月末 ( 実績 ) 平成 29 年 3 月末平成 30 年 3 月末 平成 31 年 3 月末 宇都宮産農産物の販路拡大 沖縄県における宇都宮産農産物の 600 千円 500 千円 2,500 千円 50,000 千円 年間流通額 本市の魅力のPR 宇都宮市観光入込客数 1,470.5 万人 1,480 1,490 万人 1,500 万人 販路の拡大を支える産地力の向上 宇都宮市における夏秋いちごの生産面積 12a 24a 36a 40a 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要農産物の流通開始を契機とした沖縄県との経済交流の活性化と それを足掛かりとした海外への販路拡大 さらにはインバウンドの獲得も狙いとして都市ブランド力の強化を図るもの 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 A3007 1 事業主体宇都宮市 2 事業の名称農産物の販路拡大を通じた観光都市との交流による都市ブランド力強化 2
3 事業の内容 宇都宮産農産物の販路拡大本市の民間事業者が観光都市との販路を開拓することを契機に 観光都市における本市農産物の流通ルートを確立するとともに リゾートホテルや商業施設等への農産物の販路拡大を図る また 観光都市の中から 沖縄を拠点とした農産物輸出の可能性について検証する (1) 宇都宮から観光都市への物流拡大に向けた民間事業者との共同研究事業 マーケティングリサーチの実施 物流の適正ルートの確保 物流を通した付加価値の創造の検討 実需者を対象としたヒアリング調査等 (2) 観光都市 ( 特に沖縄 ) を拠点とした農産物輸出の実証 海外通販など農業者自らができる仕組みの研究 沖縄大交易会などの海外向け商談会への参加 (3) 国内外からの観光客に対する宇都宮産農産物 PRによる販売促進 JAL ANA 等の機内誌 機内食を活用したPR( 機内誌掲載料 試食用農産物の提供など ) (4) 農産物の魅力向上のためのPRの充実 リゾートホテルや地域振興拠点等で活用する販促資材の作成 宇都宮産農産物を使ったレシピの提案 試食会の開催等 (5) 観光都市における宇都宮農産物のPRの実施 現地メディアを活用したCM 作成など 宇都宮産農産物のPRの実施 販路の拡大を支える産地力の向上観光都市における 売れる 選ばれる農産物 の需要に対応するため 夏秋いちご や葉物野菜などの生産力の強化に取り組む (1) 耕作放棄地を利用した新産地の形成支援事業 夏秋いちご生産のためのヒートポンプなど新技術導入に係る支援 耕作放棄地の再生利用に係る支援 鉄骨パイプハウス等の施設整備に係る支援 夏秋いちごの生産者確保に向けた研修の充実 ( ただし,1 研修のみ一般財源で実施 ) (2) 実需者 消費者に選ばれるブランド品目の選定 大谷夏いちご をはじめとした 梨 栗 梅など市内の特色ある農産物について 味 大きさ 希少性 歴史 伝統などの観点から客観的に差別化できるものを トップブランド として認定し 統一マークを作成する 本市の魅力のPR 観光都市を訪れている国内外からの観光客を対象に本市農産物 観光資源の魅力をPRするイベントを実施し 本市認知度 ブランドイメージの向上を図る 3
4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 観光都市との物流拡大については 流通品目や量などの検討が必要であり 本市と 株式会社ファーマーズ フォレスト との共同でのマーケティングリサーチにより適正な物流ルートが構築され それと併せて農産物の生産について 夏秋いちご産地協議会 と連携することにより 事業の自立性につながる 沖縄を拠点とした農産物輸出については 沖縄大交易会などの海外向け商談会に民間事業者とともに参加し 海外販路を創出することにより 民間事業者主体の事業の自立性につながる 官民協働 宇都宮と観光都市との物流拡大に向け 株式会社ファーマーズ フォレスト と共同研究を実施することにより 年間の流通品目の選定や適正な物量を設定する 観光 PRを効果的に実施できるよう 観光コンベンション協会 宇都宮ブリッツェン 宇都宮カクテル倶楽部などと連携を図る 政策間連携 物流 と 観光 において それぞれの分野で宇都宮の認知度を高めることにより 出荷量の拡大や観光入込客数の増加など経済的交流の活性化が期待できる その他の先導性 特になし 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 事業 KPI 平成 28 年 3 月末 ( 実績 ) 平成 29 年 3 月末平成 30 年 3 月末 平成 31 年 3 月末 宇都宮産農産物の販路拡大 沖縄県における宇都宮産農産物の 600 千円 500 千円 2,500 千円 50,000 千円 年間流通額 本市の魅力のPR 宇都宮市観光入込客数 1,470.5 万人 1,480 1,490 万人 1,500 万人 販路の拡大を支える産地力の向上 宇都宮市における夏秋いちごの生産面積 12a 24a 36a 40a 6 評価の方法 時期及び体制農産物の流通 生産については 本市農業政策の重要事項を調査 審議するための 宇都宮市農業振興対策審議会 において 観光及び人の交流については 平成 29 年度に設立を予定している 宇都宮市観光振興プラン策定委員会 において それぞれ事業の効果等について検証する 結果については 市ホームページや報道発表等で公表する 4
7 交付対象事業に要する経費 1 法第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 111,230 千円 8 事業実施期間 地域再生計画認定の日から 平成 31 年 3 月 31 日まで (3 か年度 ) 9 その他必要な事項 特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) うつのみや農産物ブランド推進事業 (4,983 千円 ) 事業概要 : 宇都宮産農産物のうち 特に付加価値の高い農産物 ( 推進品目 ) をリーディングブランドとして 積極的に本市内外に情報発信することにより 本市農産物全体の知名度向上と消費拡大に寄与する 実施主体 : 宇都宮市事業期間 : 通年 (2) 農産物輸出促進事業 (4,400 千円 ) 事業概要 : 販路拡大に意欲のある生産者に対し 海外も視野に入れて取り組めるよう セミナー等を開催するとともに 貿易に関する基礎知識の習得や現地調査に要する費用を支援する 実施主体 : 宇都宮市事業期間 : 通年 6 計画期間地域再生計画認定の日から 平成 31 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法農産物の流通 生産については 本市農業政策の重要事項を調査 審議するための 宇都宮市農業振興対策審議会 において 観光及び人の交流については 平成 29 年度に設立を予定している 宇都宮市観光振興プラン策定委員会 において それぞれ事業の効果等について検証する 目標 1 沖縄県における宇都宮産農産物の年間流通額については, 宇都宮市が年度末に出荷業者等への調査により把握する 目標 2 宇都宮市観光入込客数については, 宇都宮市が年度末に 宇都宮市観光動態 5
調査 を実施し把握する 目標 3 宇都宮市における夏秋いちごの生産面積については, 宇都宮市が年度末に生 産者等への調査により把握する 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 事業 KPI 平成 28 年 3 月末 ( 実績 ) 平成 29 年 3 月末平成 30 年 3 月末 平成 31 年 3 月末 宇都宮産農産物の販路拡大 沖縄県における宇都宮産農産物の 600 千円 500 千円 2,500 千円 50,000 千円 年間流通額 本市の魅力のPR 宇都宮市観光入込客数 1,470.5 万人 1,480 1,490 万人 1,500 万人 販路の拡大を支える産地力の向上 宇都宮市における夏秋いちごの生産面積 12a 24a 36a 40a 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法目標 1 3については 宇都宮市農業振興対策審議会 において 目標 2については 宇都宮市観光振興プラン策定委員会 において年 1 回 (3 月 ) 事業実施状況 目標達成状況等の評価を行い 宇都宮市が市ホームページや報道発表等により公表を行う 6