TPP11 協定 (CPTPP) の概要目次 協定の発効要件 税率差 : 国別譲許における税率適用国決定ルール 国別セーフガード その他 国別関税割当 牛肉の適用税率 ( 日豪 EPA 税率との比較 ) 輸入後のTPP 特恵税率の要求 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定 Comp

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TPP 農林水産物市場アクセス交渉の結果 1 米 : (1) 米及び米粉等の国家貿易品目 1 現行の国家貿易制度を維持するとともに 枠外税率 ( 米の場合 341 円 /kg) を維持 2 米国 豪州に SBS 方式の国別枠を設定 米国 :5 万 t( 当初 3 年維持 ) 7 万 t(13 年目以

目次 1. はじめに 2. 原産地基準 3. 原産地証明制度 4. 税関での手続き 本パンフレットは 税関での適正な手続きを行っていただくために 原産地規則についての基礎的な理解を深めていただくことを目的として作成したものです 理解しやすさの観点から 法令の用語と異なる用語を使用した部分 全てのEP

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The Sanwa Bank Limited

原産地証明書の種類と内容 内容 用途 根拠協定 / 法律など 一般原産地証明書 原産地証明書発給の要請 : (1) 輸入国の法律 規則に基づく要請 (2) 契約や信用状の指定ただし 記載事項はあくまで発給機関の定める発給規則に基づいて作成される 契約および L/C 条件が発給規則に矛盾しないように注

015発給申請.xls

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Microsoft PowerPoint - TPP11&日EU実務編.pptx

農林水産品の合意の概要 品目 合意の概要 米 除外 ( 米国枠は設けない )( 注 1) 小麦 TPP と同内容でマークアップ ( 政府が輸入する際に徴収している差益 ) を 45% 削減 ( 現行の国家貿易制度 枠外税率 (55 円 /kg) を維持 ) TPP と同内容の米国枠 (2019 年度

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1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの

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Microsoft Word - ⑤付属資料.docx

別紙 1 環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律の一部を改正する法律案による主な改正内容 TPP 整備法の現状 整備対象となる11 本の法律のうち GI 法の改正 : 施行済他 10 本の法律の改正 : 未施行 ( 施行期日は環太平洋パートナーシップ協定 (TPP12 協

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Microsoft PowerPoint - <セット版>180115_EPAの概要と原産地規則.pptx

の権利 包摂的な貿易 持続可能な開発並びに伝統的な知識を促進することの重要性並びに公共の利益のために締約国が規制を行う権利を有することの重要性を再確認すること並びに他の国又は独立の関税地域のこの協定への加入を歓迎することを決意して 次のとおり協定した 第一条環太平洋パートナーシップ協定の組込み1締約

Sea-NACCS 利用者研修 【通関編】

EPA に基づく原産地証明書とは 日本はこれまでに複数の国や地域と経済連携協定 (EPA:Economic Partnership Agreement 以下 EPA と 記載します ) を締結しています EPA を活用すると 日本から EPA 締約相手国に輸出をする際 通常の関税率よりも低い関税率


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メキシコの投資環境 輸出規制メキシコにおいては 石油化学製品派生品を輸出する際に輸出事前許可が必要である 経済省貿易細則 判断基準の細則 同添付 において 経済省管轄の輸出規制品目について定められている 図表 16-2 輸出時にメキシコ経済省からの事前許可が必要な品目 分類

一九二〇 経過的セーフガード措置 とは 第六 三条(経過的セーフガード措置の実施)2に定める措置をいう 第六 二条世界向けのセーフガード1この協定のいかなる規定も 千九百九十四年のガット第十九条の規定及びセーフガード協定に基づく締約国の権利及び義務に影響を及ぼすものではない 23に規定する場合を除く

2. 両協定の主な内容両協定締結後は 貨物やサービス貿易における更なる開放 優遇措置のほか 投資 政府調達 知的財産権 人の移動 ビジネス環境整備など 幅広い範囲での提携により 締約国間の貿易 投資の往来が従来より円滑に進むことが見込まれる (1) AHKFTA 貨物貿易香港 ASEAN 間の貨物貿

ITI

四六八4一の品目の関税の基準税率及び当該一の品目の引下げのそれぞれの段階における暫定的な関税率を決定するための区分については 次編第B節の欧州連合の表及び第三編第D節の日本国の表において当該一の品目ごとに明示する 5この附属書の規定の適用上 基準税率 とは 次編及び第三編に別段の定めがある場合を除く

本マニュアルについて EPA( 経済連携協定 ) は 2018 年 6 月現在 15 個の協定が発効しており 今後も増える見込みです これらのEPA 原産地規則はそれぞれ 協定本文 附属書 運用上の手続規則等に加え 関連する国内法 政令及び基本通達等から成り立っており 業務に当たっては それぞれの該

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関税率の種類について 関税とは 輸入品に課せられる税 のことで 我が国の関税には国定税率 ( 基本税率 暫定税率 特恵税率 ) 及び協定税率 (WTO 協定税率 EPA 税率 ) がある 関税の種類 国定税率 基本税率 暫定税率 特恵税率 事情に変更がない限り長期間適用される税率 ( 関税定率法 )

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TBT( 貿易の技術的障害 ) 貿易救済 ( セーフガード措置等 ) 政府調達 も高いレベルの措置を導入 維持できるとされている ) 個別品目の輸入解禁や輸入条件の変更について, 従来よりTPP 交渉参加国より要請されてきた案件が, 交渉参加のための条件とされ, あるいはTPP 協定に付随する約束を

<タイトル>

目次 協定の構造 インドネシア特恵原産地規則 とは? インドネシア特恵税率適用のための条件 原産地証明書関係 特恵基準 A B C 品目別規則 ACU DMI FGM インボイスが第三国で発行される場合 原産資格を与えることとならない作業 積送基準

第 3 関税割当証明書交付の担当課農林水産省大臣官房国際部国際経済課第 4 関税割当申請書の提出期間及び提出時間 1 提出期間 ( 行政機関の休日を除く ) 次に掲げる期間とする (1) 平成 31 年 1 月 7 日 ( 月 ) から同年 2 月 6 日 ( 水 ) までを次の2 回に分けて行う

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本日の説明事項 1. 特恵税率と原産地規則 2. 原産地基準 ( 原産品とは ) 3. 積送基準と手続的要件 4. その他 2

関西 EPA 研究会 ( 仮称 ) 参加のご案内 2 国間から TPP まで - アジアの EPA/FTA を総合的に 2011 年 1 月 主催 : 関西地区 16 商工会議所 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます ご高承の通り わが国の経済連携協定 (EPA) は シンガポール (2

目次 日ベトナム経済連携協定に係る留意点 協定の構造 ベトナム特恵原産地規則 とは? ベトナム特恵税率適用のための条件 原産地証明書関係 原産地基準 完全生産品 品目別規則 累積 僅少の非原産材料 同一の又は交換可能な材料 インボイスが第三国で発行される場合 原産資格を与えることとならない作業 直接

のですか? (Q2-10)VNM( 非原産材料の合計価格 ) とは何の価額を使用するのでしょうか? (Q2-11) 関税番号の変更 ( 関税番号変更基準 (CTC)) とは何でしょうか? (Q2-12) 関税番号変更基準 (CTC) について どのレベルまでHSコードをさかのぼる必要がありますか?

タイトル□□□□□□□□□□

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目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

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ドーハ ラウンド交渉の一分野である貿易円滑化については 平成 26 年 11 月のWTO 一般理事会において 貿易円滑化協定に関する改正議定書 が採択され 今後 3 分の2 以上の加盟国が受諾した時点で本協定は発効することになりました 各 WTO 加盟国がこの協定を実施することにより 貿易規則の透明

利用状況から見えてくるEPAにおける今後の課題

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第 26 章. 透明性及び腐敗行為の防止 35 第 27 章. 運用及び制度に関する規定 35 第 28 章. 紛争解決 36 第 29 章. 例外 36 第 30 章. 最終規定

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本誌に関するお問い合わせはみずほ総合研究所株式会社調査本部菅原淳一 電話 (03) まで 本資料は 情報提供のみを目的として作成されたものであり 法務 貿易 投資等の助言やコンサルティング等を目的とするものではありま

1. 累積規定の覊束性一般的に FTA 原産地規則における累積規定は 締約国において累積規定の適用を可能にする措置を採ることについて締約国を拘束し 要すれば 当該規定の受け皿となる国内法令を整備することとなるが FTA 利用者が累積規定を実際に使用するか否かについては任意規定であって 輸出国 生産国

1. 関税法違反等の状況覚醒剤の国内押収量全体に占める密輸押収量の割合 ( 平成 20~24 年累計 ) 関税法違反事件輸入事後調査実績 1,900kg 密輸押収量分 96% ( 注 )1. 密輸押収量には 税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他 警察等他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与した

税関発給コードとは 税関発給コードには 上記の 税関輸出入者コード の他 貨物の仕出人又は仕向人を識別するための 仕出人 仕向人コード があり 以下のような 12 桁の体系になっています コードの体系 桁目 : 識別符号税関輸出入者コード= 数字 仕

2011 年 12 月現在ジェトロ貿易投資相談課 ASEAN- オーストラリア ニュージーランド FTA(AANZFTA) に関する輸入通関手続き 国名 通常の通関手続き ( 輸入申告 ) に必要な書類 FTA 特恵税率を申告する輸入通関に必要な書類 第三国で積み替えた場合の輸入通関に必要な書類 三

本日の説明事項 1. 特恵税率とは? 2. 原産地規則とは? 3. 積送基準 4. 税関における手続 2

原産地規則説明会資料平成 30 年 3 月 経済連携協定 (EPA) に係る 原産地規則の概要 - 輸入食品を中心に - 東京税関業務部総括原産地調査官

2. 原産地基準 ( 原産品とは ) 11

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Web 解説 TPP 協定 ver.3 (2016/9/26) 12 ビジネス関係者の一時的な入国 武川丈士 * I. 概要 # 1. 第 12 章本則 A) 適用範囲 (12.2 条 ) 本章の適用範囲は 各締約国の ビジネス関係者 の他の締約国の領域への 一時的な入国 に影響を及ぼす措置について

スイス概況 基礎データ 面積 : 約 4.1 万平方キロメートル ( 九州本島よりやや大きい ) 人口 : 約 759 万人 (2007 年 ) ( 日本の約 17 分の 1) GDP: 約 4,271 億ドル (2007 年 )( 日本の約 10 分の 1) 一人当たり GDP: 約 53,340

交渉結果については 現行の糖価調整制度を維持する一方で 加糖調製品について発効初年度約 6.2 万トン 11 年目で約 9.6 万トンの関税割当枠を設けることとなりました 糖価調整制度を現行通り維持したことから 国内で生産されるサトウキビ てん菜への影響は特段見込みがたい一方で 加糖調製品についての

2 割当数量全乳換算数量 24,000トン 3 通関期限平成 32 年 3 月 31 日第 2 関税割当申請書受付の担当課農林水産省食料産業局食品製造課第 3 関税割当証明書交付の担当課農林水産省大臣官房国際部国際経済課第 4 関税割当申請書の提出期間及び提出時間 1 提出期間 (1) 平成 31

お願いいたします 新旧対照表 砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律に基づく指定糖 異性化糖等及び指定でん粉等の輸入通関における取扱いについて 及び売戻し承諾書は 独立行政法人農畜産業振興機構 ( 以下 機構 という ) 本部が発給することとなるので 念のため申し添えます 記 記 ( 証明を必要とする

目次ページ一概説 一1協定の成立経緯 一2協定締結の意義 一二協定の内容 一1TPP協定の組込み 一2特定の規定の適用の停止 二3効力発生 二4脱退 二5加入 二6協定の見直し 二7正文 二8附属書 二三協定に関連して締結された二国間の行政取極 一二四協定の実施のための国内措置 一四(参考) 一六

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政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体と

サービスパンフレットについて

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原産資格を立証するために整えるべき保存書類の例示と考え方

目次 協定の構造 タイ特恵原産地規則 とは? タイ特恵税率適用のための条件 原産地証明書 原産地基準 WO PE PS 品目別規則 ACU DMI インボイスが第三国で発行される場合 原産資格を与えることとならない作業 積送基準 財務省関税局業務課

H25年6月関税協会(食料品)

1.EPA の輸出創出効果と課題 (1) 日本の EPA の現状 分類 EPA 締約国 地域 ( 発効月 ) 発効済み (13 協定 ) 交渉中 (10 協定 ) 2002 年シンガポール (11 月 ) 2005 年メキシコ (4 月 ) 2006 年マレーシア (7 月 ) 2007 年チリ (

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1 アンチ ダンピング措置の新規調査開始件数の推移 AD 調査開始件数は 1 貿易自由化が進展した時と 2 景気後退の時に増加する傾向がある 世界金融危機時に増加した後しばらく下降傾向であったが 近年は再び増加傾向 世界的には 2 日に 1 件以上の割合で調査が開始されている

特恵関税制度の延長及び見直し 特恵関税制度とは 途上国の開発を支援する観点から 途上国の産品に対して一般の税率より低い特恵税率を 適用する制度 適用期限の延長 従来どおり 適用期限を 10 年間延長 途上国の開発支援の重要性 シーリングの廃止 鉱工業品 (1,182 品目 ) に設定しているシーリン

(Direktorat Jenderal Pajak Peraturan で確認できる 2015 年 6 月 8 日付財務大臣規定 2015 年第 107 号 (No.107/PMK.010/2015) は石炭や鉱物資源の 輸出に対して

五三 輸入者 とは 原産品を輸入する者であって 当該原産品について関税上の特恵待遇を要求するも(d) のをいう 材料 とは 物又は物質であって 産品の生産において使用されるもの(構成要素 成分 原材料(e) 及び部品を含む )をいう 非原産材料 とは この章の規定に従って原産品とされない材料(原産品

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「NACCS 貿易管理サブシステム」 平成29年度機能追加 変更内容説明(申請業務編)

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

日 EU EPA の主なメリット :EU 市場の開拓 平成 29 年 8 月外務省経済局 EU の関税の撤廃や規制の撤廃 緩和により, 様々な国産品の輸出拡大,EU の市場開拓が期待されます 工業製品 品目数 輸出額 (EU 向け約 5.8 兆円 ) で,100% の関税撤廃を達成し,EUへの輸出の

71 平成 27 年度の SBS 米の輸入入札状況 ( 単位 : 実トン ) 全体 丸米 砕米 入札回数輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量 第 1 回 (27 年 9 月 16 日 ) 4, ,000 2, ,000 2

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平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 (

環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定の概要 交渉参加国シンガポール ( 星 ) ニュージーランド (NZ) ブルネイ チリ 米国 オーストラリア ペルー ベトナム マレーシア メキシコ カナダ 日本 経緯 2002 年星 NZ チリが APEC サミットの際に交渉開始 後にブルネイ参加 (NZ

環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定 の概要 データ集 2013 年 9 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 Copyright (C) 2013 JETRO. All rights reserved.

改正後

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目次 1 EPA/FTA とは 1 2 EPA( 経済連携協定 ) の現状 2~4 3 世界における EPA/FTA をめぐる状況 5 4 TPP について 6~9 5 日 EU EPA について 10~12 6 交渉中の各 EPA 等について 13~24 7 交渉中断中の各 EPA 等について 2

はじめに 輸入品に課される税 である関税は 私たちが何かを輸入しようとするとき 必ず関わるものです 関税について正しい知識を持つことは 輸入業務における正確なコスト計算を可能とし スムーズな輸入通関手続を実現させます また 保税制度や関税の減免税制度を上手に利用することによって 商取引を有利にすすめ

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TPP11 協定 (CPTPP) の概要 ( 税率差等 ) 財務省関税局

TPP11 協定 (CPTPP) の概要目次 協定の発効要件 税率差 : 国別譲許における税率適用国決定ルール 国別セーフガード その他 国別関税割当 牛肉の適用税率 ( 日豪 EPA 税率との比較 ) 輸入後のTPP 特恵税率の要求 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定 Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership:CPTPP 1

発効(日( 1月14日) トナム( 1月15効日(( 12月30日) ナダ( 10月26Z( 10月25州( 10月31名( 3月8ベトナム)60 日 2 発効規定 TPP は 2018 年 12 月 30 日に発効署署名国 (11 か国 : オーストラリア ブルネイ カナダ チリ 日本 マレーシア メキシコ NZ ペルー シンガポール ベトナム ) のうち 少なくとも 6 か国が国内法上の手続を完了した旨を書面により寄託者に通報した日の後 60 日で効力を生じる (CPTPP 協定第 3 条 ) 6 カ国が手続を完了 シンキガN日シポコ本ー(( 67ル月月( 7日26月8日日) ) )メ19日) 日) カ日) 豪日) ベ発6カ国)日) 60 日

日本の譲許表 TPP11 協定 (CPTPP) における 税率差 TPP では 一部の品目 について 相手国によって異なる税率を譲許している ( 国別譲許 ) HS6 桁ベースで 1005.90 1702.60 3505.10 4407.11 4407.12 4410.11 4410.12 4412.31 4412.32 4412.39 7202.11 7202.30 7202.60 7202.92 7501.20 7502.10 7502.20 7504.00 の一部 ( 例 ) エステル化でん粉 (3505.10-100 ベースレート :6.8%) 協定発効後 6 年目に 豪州 カナダ チリ及びベトナム ( 無税 ) とその他の国 (6.8%) との間に 3% を超える税率差が発生 その他締約国 豪州 カナダ チリ ベトナム 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年目以降 6.8% 6.8% 6.8% 6.8% 6.8% 6.8% 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6.8% 6.8% 6.8% 6.8% 6.8% 6 年目以降無税 TPP 税率 6.8% その他締約国 税率差豪 カナダ チリ 0% ベトナム発効 6 年目 3 経過年数

TPP11 協定 (CPTPP): 原産地証明識別コード WTO協原産地証明書識別 (4 桁 ) の体系 = 原産地 ( 申告 ) 種別 (2 桁 )+ 原産地証明者等区分 (1 桁 )+ 貨物の種類 (1 桁 ) 原産地 ( 申告 ) 種別 原産地証明者等区分 WK TP 1A 1B 1C 1D 1* 国定 WTO 協定 TPP 協定 TPP 協定税率差 ( メキシコ ) TPP 協定税率差 ( ニュージーランド ) TPP 協定税率差 ( カナダ ) TPP 協定税率差 ( オーストラリア ) 税率差が生じる国が増えるごとに追加する T A P E I O 輸出国当局が発給した原産地証明書 ( 第三者証明 ) 認定輸出者による自己証明 ( 原産地申告 ) 製造者による原産品申告書 輸出者による原産品申告書 輸入者による原産品申告書 原産地証明書等の提出が不要な場合 貨物の種類国定G 協定用原産地証明書の提出がある貨物 定R EPA 関税割当品目で EPA 関割証明書及び原産地証明書 ( 若しくは原産品申告書 ) の提出があるもの EPA 関割証明書及びCO 等を提出 2 貨物 インボイス等により原産地が確認できる貨物EEPA 関税割当品目でEPA 関割証明書があり 少額扱い貨物 EPA 関割証明書提出 CO 等提出なし 1 3 PAEPA 関税割当品目で 税関長が貨物の種類又は形状によりその原産地が明らかであると認めた貨物 EPA 関割証明書提出 CO 等提出なし 4 EPAに基づく原産地証明書 ( 若しくは原産品申告書 ) の提出がある貨物 CO 等を提出 5 少額扱い貨物 CO 等提出なし 例 )SPF 製材 HS440711.110 その他締約国 カナダ NZ 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 11 年目以降 4.3% 3.9% 3.4% 3.0% 2.6% 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 2.4% 2.4% 2.4% 2.4% 2.4% 1 年目以降無税 6 税関長が貨物の種類又は形状によりその原産地が明らかであると認めた貨物 CO 等提出なし 7 EPAに基づく原産地証明書 ( 若しくは原産品申告書 ) の提出猶予申請を行う貨物 15 年目以降 無税 無税 原産地 ( 申告 ) 種別 TP 1C 1B 共通譲許 国別譲許の 他の締約国 の場合は TP 各国別の譲許の場合は 各国の国別コードを入力 4

TPP11 協定 (CPTPP) における 税率差 TPP における原産地の決定は 国原産 ではなく 協定原産 の考え方に基づくもの 国別に異なる税率を譲許している ( 税率差 が発生する) 品目については どの締約国の関税率を適用するかを決定するルール ( 以下 税率適用国決定ルール ) が必要 税率適用国決定ルールは 全締約国に共通のルールが定められているが その上で 日本は税率差の大きい (3% 超 ) 品目について 別途のルールを設けている 税率差ルールの構成 各国共通ルール ( 附属書 2-D 第 A 節 ) 最終生産工程が行われた締約国の税率を適用する ただし 軽微な作業 と呼ばれる最低限の作業は除く 輸入者の選択により すべてのTPP 締約国若しくは生産に関与したTPP 締約国の中の最も高い税率を適用することも可能 国別のルール ( 日本は税率差が3% 超の品目等に適用 )( 附属書 2-D 付録 C) 税率差が3% を超える品目等として協定 ( 附属書 2-D 付録 C) に掲げるものについて どの締約国の関税率を適用するかを決定するルールを規定 5

TPP11 協定 (CPTPP) における 税率差 : 税率適用国決定ルール 税率差 3% 以下の場合 税率差が発生した品目の TPP 原産地規則 - 適用税率を決定するルール ( 税率適用国決定ルール ) 軽微な作業 を超える最後の生産工程が行われた国の税率 3% 超のの場合及び差が従価税以外の場合 非原産材料あり 関税分類変更基準 加工工程基準 付加価値基準 TPP 域内で主要な関税分類変更 が行われた国の税率 TPP 原産地規則で定められた関税分類の変更 TPP 域内で主要な加工工程 が行われた国の税率 TPP 原産地規則で定められた加工工程 ただし 輸入者が希望する場合には 全ての TPP 締約国又は生産に関与した国のうち 最も高い税率 原産材料のみから生産される又は完全生産品 生産工程に関与した国のうち 付加価値が最大である国の税率 輸入申告書 原産地欄 : 関税法施行令第 4 条の 2 第 4 項による原産地を記載 ( 項変更基準 ) 原産地証明識別 : 税率適用国決定ルールに基づく税率適用国のコードを入力 6

例 1 税率差が 3% 以下の場合 合板 (4412.39-110)( 協定発効時 3% 以下の税率差が発生 ) 軽微な作業 を超える最後の生産工程が行われた国 (NZ) の税率を適用 ( マレーシアでの ラベル貼り は 軽微な作業 を超えるものではない ) 輸入者が希望する場合 生産に関与した国のうち最も高い税率 (5.4%) を適用することも可能 TPP 締約国 税率 5.4% マレーシア 日本 ( ラベル貼り = 軽微な作業 ) 税率 5.4% 税率 3.0% 豪州 NZ ( 木材の伐採 ) ( 合板に加工 ( 丸はぎ 膠着 )) いずれも日本へ輸入される合板 (4412.39-110) の税率 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 :NZ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ): 1B (TPP NZ) 7

例 2 税率差が 3% 超の場合 ( 非原産材料あり ) エステル化でん粉 (3505.10-100)( 協定発効後 6 年目に 3% を超える税率差が発生 ) TPP 域外 ( インド ) からの非原産材料を使用している場合 主要な関税分類変更 が行われた国であるマレーシアの税率 (6.8%) を適用 TPP 原産地規則で定められた関税分類の番号変更で この例では 項 (4 桁 ) 変更 TPP 締約国 マレーシア 税率 6.8% 日本 ( エステル化 (35.05 項 )) 申告書原産地 税率無税 インド 豪州 ( ばれいしょ (07.01 項 ) の生産 ) ( でん粉 (11.08 項 ) の製造 ) いずれも日本へ輸入されるエステル化でん粉 (3505.10-100) の税率 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 : マレーシア ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ) : TP (TPP 他の締約国 ) 8

例 3 税率差が 3% 超の場合 ( 完全生産品 ) エステル化でん粉 (3505.10-100)( 協定発効後 6 年目に 3% を超える税率差が発生 ) TPP 域内での完全生産品の場合 生産に関与した国のうち 付加価値が最大の国である豪州の税率 ( 無税 ) を適用 輸入者が希望する場合 生産に関与した国のうち最も高い税率 (6.8%) を適用することも可能 TPP 締約国 税率 6.8% マレーシア 日本 ( エステル化 (35.05 項 ) 付加価値 30%) 申告書原産地 税率 6.8% 税率無税 NZ 豪州 ( ばれいしょ (07.01 項 ) の生産 付加価値 30%) ( でん粉 (11.08 項 ) の製造 付加価値 40%) いずれも日本へ輸入されるエステル化でん粉 (3505.10-100) の税率 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 : マレーシア ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ) : 1D (TPP 豪州 ) 9

TPP11 協定 (CPTPP) における品目別セーフガード 品目 協定の規定 牛肉 第 B 節 豚肉 第 C 節 加工された豚肉 第 D 節 農産品セーフガード ホエイのたんぱく質濃縮物 附属書 2-D 付録 B-1 第 E 節 ホエイ粉 第 F 節 オレンジ 第 G 節 競走馬 第 H 節 林産品セーフガード一部の林産品付録第 B-2 セーフガードの対象品目に掲げる原産品の輸入数量が発動水準を超える場合 セーフガード措置をとることができる 下線付の品目 ( 豚肉 加工された豚肉 林産品 ) は 国別に適用されるセーフガードを含む 10

日本の譲許表 TPP11 協定 (CPTPP) における林産品セーフガード 原産林産品について セーフガード対象国からの輸入が発動水準を超えた場合 ( 発動水準を超えた月の翌々月から当該年度末まで ) MFN 税率を適用 ( 例 ) 合板 (4412.31-191):10 年目 マレーシアからの原産林産品の輸入が発動水準を超えた場合 マレーシアからの原産林産品に適用する税率を 5.0% から 10.0%(MFN 税率 ) に引き上げ その他締約国 1 年 2 年 3 年 9 年 10 年 11 年目以降 9.0% 8.1% 7.2% 1.8% 0.9% 無税 マレーシア (SG 対象 ) 5.0% 115 年目 10.0% SG 発動 16 年目以降無税 税率 10.0% SG 5.0% 0 発効 11 年目 16 年目 経過年数 11

適用ルール TPP11 協定 (CPTPP) における林産品セーフガード セーフガード対象国からの 原産林産品 の輸入数量が発動水準を超えた場合 ( 発動水準を超えた月の翌々月から当該年度末まで ) 当該産品に適用される税率を TPP 税率から実行最恵国 (MFN) 税率まで引き上げる 日本の譲許表の注釈に SG11 SG17 を掲げる林産品 ( 例 )SG14( マレーシアからの原産林産品の一部 ) の発動水準 1 年目 :104 万 4000 立方メートル 2 年目 :106 万 4900 立方メートル ( 以下略 ) 措置の概要 セーフガード対象国からの原産林産品に適用される セーフガード対象国からの原産林産品 とは 1 項の最後の変更が当該国で行われる ( 項 変更基準 ) 又は 2 当該対象国における完全生産品であるもの 税率差との関係 原産林産品は セーフガード対象品目であるとともに 税率差の生じる品目でもあり 両者の適用関係は以下のとおり セーフガードが発動されている場合 原産林産品のうち 1 上記ルールが適用される場合 SG 税率を適用 2 上記ルールが適用されない場合 SG 税率は適用されず 税率適用国決定ルールに基づき 適用税率を決定 12

例 1 林産品セーフガード (SG が適用される場合 ) 合板 (4412.31-191)( 発効 11 年目 対マレーシア SG が発動している場合 ) 本産品はマレーシアで最後の 項 の変更が行われているため 林産品 SG 適用ルールにより 対マレーシア SG 税率 (10.0%) が適用される TPP 締約国 日本 SG 税率 :10.0% TPP 税率無税 ベトナム ( 木材の伐採 ):44.03 項付加価値 55% TPP 税率 :5.0% マレーシア ( 合板に加工 ( 丸はぎ 膠着 )):44.12 項付加価値 45% 申告書原産地 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 : マレーシア ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ) : TP (TPP 協定原産 ) 13

例 2 林産品セーフガード (SG が適用されない場合 1) 合板 (4412.31-191)( 発効 11 年目 対マレーシア SG が発動している場合 ) 本産品はマレーシアでは最後の 項 の変更が行われていないため 林産品 SG 適用ルールにより 対マレーシア SG 税率 (10%) は適用されない その場合 税率適用国決定ルールにより TPP 域内での完全生産品の場合 生産に関与した国のうち 付加価値が最大の国であるベトナムの税率 ( 無税 ) が適用される TPP 締約国 日本 SG 税率 :10.0% TPP 税率 :5.0% TPP 税率無税 マレーシア ベトナム ( 木材の伐採 ):44.03 項付加価値 45% ( 合板に加工 ( 丸はぎ 膠着 )):44.12 項付加価値 55% 申告書原産地 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 : ベトナム ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ) : TP (TPP 他の締約国 ) 14

例 3 林産品セーフガード (SG が適用されない場合 2) 合板 (4412.31-191)( 発効 11 年目 対マレーシア SG が発動している場合 ) 本産品はマレーシアでは最後の 項 の変更が行われていないため 林産品 SG 適用ルールにより 対マレーシア SG 税率 (10%) は適用されない その場合 税率適用国決定ルールにより TPP 域内での完全生産品の場合 生産に関与した国のうち 付加価値が最大の国であるマレーシアの TPP 税率 5.0% が適用される TPP 締約国 日本 SG 税率 :10.0% TPP 税率 :5.0% TPP 税率 : 無税 マレーシア ( 木材の伐採 ):44.03 項付加価値 55% ベトナム ( 合板に加工 ( 丸はぎ 膠着 )):44.12 項付加価値 45% 申告書原産地 各国の国内手続の状況により 実際の締約国と異なる場合がある 輸入申告書 原産地欄 : ベトナム ( 項 変更基準 ) 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ) :(TPP マレーシアに該当する国コード )( コードは発効時に確定 ) 15

TPP11 協定 (CPTPP) における国別関税割当 TPP 締約国 措置の概要 特定の国からの原産品に対して 関税割当 ( 枠内数量 税率等 ) を設定 日本の譲許表の注釈に CSQ-JP1 CSQ-JP25 を掲げる品目 ( 例 )CSQ-JP16:NZ からのプロセスチーズ ( 割当数量 枠内税率 ) 1 年目 :100 トン 36.3% 2 年目 :105 トン 32.7% ( 以下略 ) 適用対象 国別関税割当の対象国からの原産品に適用される 対象国からの原産品 となる条件は 各割当ごとに規定 ( 附属書 2-D 付録 A 第 C 節 ) ( 例 1) カナダからの小麦 (CSQ-JP7) 産品がカナダで収穫される場合 ( 例 2)NZ からのホエイ (CSQ-JP21) 産品が NZ において生産され かつ その生産に使用される材料 (HS 第 4 類のもの ) が同国においてのみ生産される場合 なお 国別関税割当の適用を受ける場合 輸入申告書の原産地証明識別の原産地 ( 申告 ) 種別に 対象国の TPP 国別コードを入力する ( 例 1 では 1C(TPP カナダ ) 例 2 では 1B(TPP NZ)) 輸入申告書 原産地欄 : 項 変更基準に基づく国 原産地証明識別 ( 原産地 ( 申告 ) 種別 ): 対象国の TPP 国別コード 16

TPP11 協定 (CPTPP) における牛肉の税率 ( 日豪 EPA 税率との比較 ) 牛肉 (0201 項 0202 項 ) について 日豪経済連携協定 ( 日豪 EPA) における関税率が CPTPP における関税率を下回る場合には TPP 原産の牛肉について 日豪 EPA による関税率を適用する < 附属書 2-D の日本国の関税率表一般的注釈 4(jj)> 2018/4 2019/4 2020/4 2021/4 2022/4 2023/4 2024/4 2025/4 2026/4 2027/4 2028/4 2029/4 2030/4 2031/4 2032/4 2033/4 0201 ( 冷蔵牛肉 ) 29.3% 28.8% 28.2% 27.6% 27.0% 26.4% 25.8% 25.3% 24.7% 24.1% 23.5% 23.5% 23.5% 23.5% 23.5% 23.5% 日豪 0202 ( 冷凍牛肉 ) 26.9% 26.7% 26.4% 26.1% 25.8% 25.6% 25.3% 25.0% 24.1% 23.2% 22.3% 21.3% 20.4% 19.5% 19.5% 19.5% 2018/12 2019/4 2020/4 2021/4 2022/4 2023/4 2024/4 2025/4 2026/4 2027/4 2028/4 2029/4 2030/4 2031/4 2032/4 2033/4 CPTPP 0201 ( 冷蔵牛肉 ) 及び 0202 ( 冷凍牛肉 ) 27.5% 26.6% 25.8% 25.0% 24.1% 23.3% 22.5% 21.6% 20.8% 20.0% 18.1% 16.3% 14.5% 12.6% 10.8% 9.0% 17

税関長税額 入者入輸入後の TPP 特恵税率の要求 輸入時に貨物が TPP 税率の適用を受ける資格があったにもかかわらず 輸入者が輸入時にその適用を要求しなかったときは 当該輸入者が輸入後に TPP 税率の適用を要求し 超過して支払った関税の還付を申請することが可能 (TPP 協定第 3 29 条 ) 1 更正の請求の特例 ( 商業貨物等 ) 2 賦課決定の請求 ( 旅客の携帯品等 ) 確定 TPPの原産性を満たす場合であって 特恵税率の適用により税額が過大であるとき輸長税額 1 納税申告税輸関者係書2 更正の請求類( 輸入の許可の日から1 年以内 ) ( 輸入の許可の日から 1 年以内 ) 関確定 関係書1 賦課決定 TPP の原産性を満たす場合であって 特恵税率の適用により税額が過大であるとき 2 賦課決定の請求 類税額変更 3 更正 還付 税額変更 3 再賦課決定 還付 18