一太郎 10/9/8 文書

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一太郎 10/9/8 文書

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H28秋_24地方税財源

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

平成 27 年度第 1 回状況説明 ( 要望 ) 活動 平成 27 年 8 月 3 日 ( 月曜日 ) 1 国土交通省 財務省 総務省 内閣府への状況説明 ( 要望 ) 活動について国土交通省へは 岡﨑高知市長と清水大洲市長を先頭に 国土交通省幹部及び関係部局へ状況説明 ( 要望 ) 書の手渡しと要

ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

資料 2 東海管内における農業水利施設の防災 減災の取組 ( 農村地域防災減災事業 海岸事業 ) 平成 27 年 2 月東海農政局整備部防災課

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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

スライド 1

鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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防災 安全交付金における道路事業においては 国民の命と暮らしを守るインフ ラ再構築 生活空間の安全確保を図るとの考えの下 以下の事業にそれぞれ特化し て策定される整備計画に対して重点配分を行うこととする 防災 安全交付金 1 道路施設の適確な老朽化 地震対策 ⅰ) 維持修繕に関する省令 告示の規定に

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担


東日本大震災における施設の被災 3 東北地方太平洋沖地震の浸水範囲とハザードマップの比較 4

スライド 1

災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

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平成31年度予算概算決定額 森林整備事業 治山事業 林野公共事業 (平成30年度1次補正予算額5,199百万円 182, ,049 百万円 平成30年度第2次補正予算額 32,528百万円) 臨時 特別の措置 として31年度概算決定額44,128百万円を別途措置 対策のポイント 林業の成

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

平成 29 年度下水道事業会計予算概要 収益的収入及び支出 企業の経営活動の予定であり 1 年度間に発生すると予想される営業上の収益とこれに対する費用を計上したものです 具体的には 収入には下水道使用料が主に計上され 支出にはサービスの提供に要する人件費 物件費等諸経費が計上されます 収益的収入 (

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九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

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~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

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(100817)

4-(1)-ウ①

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

インフラ老朽化対策 10

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

社会資本総合整備計画 ( 防災 安全交付金 ) 計画の名称 計画の期間 計画の目標 命と暮らしを守る安全 安心な施設づくり ( 下水道 ) 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 (5 年間 ) 平成 29 年 3 月 13 日重点配分対象の該当 下水道管路及び下水道施設の長寿命化 耐震化を図り安全

中井町緑の基本計画(概要版)


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平成 28 年度補正予算和歌山県における事業計画総括表 ( 単位 : 千円 ) 事業区分 負担基本額 地方負担額 河川関係 1,382, ,040 道路関係 3,651, ,314 公園関係 - - 港湾関係 ( 港湾海岸事業を含む ) 445, ,550 空港関

激甚災害制度について

社会資本の維持管理 更新 社会資本は日々の生活を支えるとともに 産業 経済活動の基盤であり 社会資本がその役割を十分果たすことができるよう 適切な維持管理 更新が必要 道路分野 河川分野 港湾分野 橋梁点検堤防巡視床版の打ち替え トンネル補修排水機場の補修水中溶接による電気防食の施工 1

目 次 桂川本川 桂川 ( 上 ) 雑水川 七谷川 犬飼川 法貴谷川 千々川 東所川 園部川 天神川 陣田川

( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

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重点項目表紙

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

Microsoft Word - 06_資料6_災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方について(案)

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Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

津波に対する水門 陸閘等の操作指針について 1. 目的 本指針は, 水門 陸閘等に関して, 海岸, 河川, 港湾, 漁港等の管理者 ( 以下 施設管理者 という ) と現場操作員が平常時及び津波発生時に実施すべき事項や, 施設に関する閉鎖基準等及び配備体制などの基本的な方針を定め, 本県沿岸に襲来す

西川町下水道長寿命化計画 ( 西川浄化センター ) ( 様式 1) 1. 対象施設及びその選定理由 1 対象施設の概要本町の下水道事業は 平成 6 年に公共下水道事業計画の認可を受け事業に着手し その後 4 回の変更認可により下水道整備を行ってきた 平成 22 年度末の整備状況としては 行政人口 6

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1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

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四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

2

成果目標及び成果実績 ( アウトカム ) 根拠として用いた統計 データ名 ( 出典 ) 活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 単位当たりコスト 定量的な成果目標 全ての社会資本総合整備 社会資本総合整備計画中 計画について 成果目標を の成果目標の達成度 (%) 達成する ( 全国ベース )

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市


5. 防災 減災への取組強化 (2) 国土強靱化の理念の実現 既存施設の有効活用 ( 平常時と非常時における施設の効果的な活用 ) 既存の農地や農業用施設が有している防災機能を有効活用した防災 減災対策 ため池 空き容量の活用と低水位管理の推進 空き容量 洪水調整容量等 ため池廃止

道路災害復旧事業 区分 H24 H25 H26 H27 H 災害復旧事業 道路事業 ( 通常事業 ) 橋りょう 26 箇所延長 1,219m 道 路 602 箇所延長 299,089m 流留垂水地区 実施設

概算要求基準等の推移

地域子育て支援拠点事業について

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

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Microsoft Word - H290324優先的検討規程(裁定).docx

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

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第3 復興整備計画 参考様式集

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

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平成 30 年度当初予算中国地方整備局における事業費総括表 ( 単位 : 千円 ) 事業区分負担基本額地方負担額 河川関係 2,753, ,259 道路関係 15,091,000 2,920,444 港湾関係 ( 港湾海岸事業を含む ) 100,000 38,000 空港関係 合計 17

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

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る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

Transcription:

平成 31 年度 水管理 国土保全局関係予算 決定概要 平成 30 年 12 月 国土交通省水管理 国土保全局

1. 予算全般 / 予算の基本方針 防災意識社会 と 水意識社会 へ展開していくことが重要との認識のもと 生産性向上などのストック効果を重視しつつ 防災 減災対策 老朽化対策等への課題に対応する 気候変動に伴い頻発 激甚化する水害 土砂災害や切迫する大規模地震に対し ハード ソフト一体となった事前防災対策や 甚大な被害が発生した地域における再度災害防止対策等の取組を推進 特に 平成 30 年 7 月豪雨等の近年の災害を受けて実施した重要インフラの緊急点検等を踏まえた防災 減災 国土強靱化のための 3 か年緊急対策を重点的に推進 魅力ある水辺空間や良好な自然環境の創出等の地域活性化 観光振興等に貢献する取組を推進 公共施設のストック管理 適正化のため 施設の集約化や長寿命化計画策定を通じたトータルコストの縮減を図る等 効率的な事業を推進 東日本大震災からの復旧 復興を加速させるため 堤防等の復旧 整備を推進 予算の規模 一般会計予算 11,003 億円 一般公共事業費 10,569 億円 治水事業等関係費 10,413 億円 うち河川関係 8,669 億円 砂防関係 1,564 億円 海岸関係 180 億円 下水道事業関係費 156 億円 災害復旧関係費 424 億円 行政経費 10 億円 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 21,887 億円がある 東日本大震災復興特別会計予算 ( 復興庁所管 ) 復旧復興 1,244 億円 1,208 億円 36 億円 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 ( 復興 )1,226 億円がある ( 四捨五入の関係で合計値が合わない場合がある ) ( 上記計数には 消費税率の引上げに伴う影響額を含む )

予算の内訳 一般会計予算 事項平成 31 年度前年度 一般公共事業費 10,569 (8,628) 1 8,014 治 山 治 水 10,153 (8,221) 1 7,714 治 水 9,973 (8,075) 1 7,574 海 岸 180 (146) 1 140 住宅都市環境整備 260 (250) 1 247 都市水環境整備 260 (250) 1 247 単位 : 億円対前年度倍率 1.32 (1.08) 1 1.32 (1.07) 1 1.32 (1.07) 1 1.29 (1.04) 1 1.05 (1.01) 1 1.05 (1.01) 1 下水道 156 54 2.90 災害復旧関係費 <513> 2 <506> 2 <1.01> 2 424 418 1.01 行政経費 10 10 1.02 11,003 1.30 合計 8,442 (9,062) 1 (1.07) 1 1( ) 書きは 3か年緊急対策のための臨時 特別の措置を除く 2 < > 書きは 他局の災害復旧関係費の直轄代行分等 ( 平成 31 年度 89 億円 前年度 88 億円 ) を含む 3 上記計数には 個別補助事業の創設にかかる額 506 億円を含む ( 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 21,887 億円 ( うち臨時 特別の措置 3,117 億円 ) がある ) 東日本大震災復興特別会計予算 ( 復興庁所管 ) 事項平成 31 年度前年度 単位 : 億円 対前年度 倍率 復 旧 1,208 1,042 1.16 復 興 36 63 0.57 合 計 1,244 1,105 1.13 ( 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 ( 復興 )1,226 億円がある ) ( 四捨五入の関係で合計値が合わない場合がある ) ( 上記計数には 消費税率の引上げに伴う影響額を含む )

主要項目 1. 治水事業等関係費 (1) 防災意識社会への転換の加速化 7,086 億円 ( うち 臨時 特別の措置 1,941 億円 ) 1) 水害の頻発 激甚化に対応する治水対策 5,808 億円 ( うち 臨時 特別の措置 1,615 億円 ) 平成 30 年 7 月豪雨等で甚大な浸水被害が発生する中 気候変動等に伴う水害の 頻発 激甚化を踏まえて 事前防災対策を計画的に実施するとともに 激甚な水 害が発生した地域等において 再度災害防止対策等を集中的に実施する また 施設では防ぎきれない大洪水が発生することを前提として 社会全体で 常にこれに備える 水防災意識社会 を再構築するため ハード ソフト対策を 一体的 計画的に推進する 2) 地域を守る総合的な土砂災害対策 1,278 億円 ( うち 臨時 特別の措置 327 億円 ) 平成 30 年 7 月豪雨等を踏まえ 土砂 流木災害だけでなく土砂 洪水氾濫によ る災害への事前防災対策として 砂防堰堤 遊砂地等を重点的に整備するととも に 激甚な災害が発生した地域における再度災害防止対策を集中的に実施する また 警戒避難体制整備に向けた土砂災害警戒区域等の指定や防災拠点等の保 全を着実に進めるなど ハード ソフト一体となった土砂災害対策を推進する 3) 南海トラフ巨大地震 首都直下地震等の大規模地震に備えた地震 津波対策 545 億円 ( うち 臨時 特別の措置 134 億円 ) 切迫する南海トラフ巨大地震や首都直下地震等に備えるため 東日本大震災の 教訓を生かした津波防災地域づくりを進めるとともに 各々の地震で想定される 具体的な被害特性に合わせ 堤防の耐震対策等を重点的に実施する 他項目との重複計上 1)~3) について 重要インフラの緊急点検等を踏まえた防災 減災 国土強靱化のための 3 か年緊急対策を重点的に推進する (2) 水意識社会への展開 89 億円 住民 地方自治体 民間事業者 河川管理者等の関係者が水の利用や水辺空間 の活用など水に関する幅広い知識 情報を共有し 流域における水の多様な恵み を社会全体で認識 享受するとともに それらが人々の意識の深部に浸透した社 会を実現するため 地域の特徴を活かした魅力ある水辺空間や良好な自然環境の 創出 流域マネジメントの取組等を推進する

(3) 公共施設のストック管理 適正化 2,078 億円 河川管理施設等の所要の機能を確保するため 河川管理施設等の点検 評価結果に基づく補修 更新等を着実に実施する また 施設の機能の確保に係るコストの縮減を図るため 長寿命化計画に基づく取組等を推進するとともに 生産性向上を図るための新技術の導入等の取組を推進する 2. 下水道事業関係費 156 億円 平成 30 年 7 月豪雨等を踏まえ 大規模な再度災害防止対策や河川事業と連携した内水対策を推進するとともに 地震対策 下水道の機能を確保するための戦略的なアセットマネジメント ICTの活用や施設の集約化等による広域化 共同化 効率的な整備による下水道未普及地域の早期解消 下水道リノベーション等を推進し さらに そのために必要な技術開発等を実施する ( 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 21,887 億円 ( うち臨時 特別の措置 3,117 億円 ) 工事諸費等がある 社会資本総合整備も活用し 重要インフラの緊急点検等を踏まえた 防災 減災 国土強靱化のための 3 か年緊急対策を重点的に推進する ) 東日本大震災からの復旧 復興関係費 復旧 復興 ( 東日本大震災復興特別会計 ) 1,244 億円 被災地の復旧 復興を加速するため 旧北上川等において 河川 海岸堤防の復旧や耐震対策等を推進する ( 上記以外に 省全体で社会資本総合整備 ( 復興 )1,226 億円がある )

2. 新規事項 新規制度等 1. 治水事業等 < 集中的な事前防災対策の推進 > (1) 事業間連携及び大規模事業に関する個別補助事業の創設平成 30 年 7 月豪雨等では 河川 ダム 砂防 下水 海岸の各施設能力を上回るような災害や複合的な要因による災害が発生し 甚大な被害が発生した こうした頻発 激甚化する災害への対応として 主体の異なる事業間の連携を促進するとともに これまで以上に計画的 集中的な事前防災対策を実施するため 他事業と連携した対策 抜本的対策 ( 大規模事業 ) について 地方公共団体の取組を支援する個別補助事業を創設する < 河川 下水道 市町村の一体的かつきめ細やかな浸水対策の強化 > (2) 100mm/h 安心プランの拡充河川 下水道 市町村が連携したハード ソフト対策の一体的な取組を強化するため 河川又は下水道のハード対策のみを実施する場合も 100mm/h 安心プラン の策定対象に追加する (3) 流域貯留浸透事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 中小河川において 効果的な流出抑制対策を推進するため 100mm/h 安心プランに登録された地域 においては 小規模な雨水貯留浸透施設等の改良を流域貯留浸透事業の交付対象に追加する (4) 市町村による排水対策の推進に向けた総合流域防災事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 排水施設が必要な市町村が管理する河川において 機動的かつ柔軟な排水を実施するため 移動式排水施設の整備を総合流域防災事業の交付対象に追加する < 中小河川において頻発する災害対応の強化 > (5) 浸水対策重点地域緊急事業の創設中小河川の氾濫により浸水被害が発生した地区において 早期に被害の解消等を図るため ハード ソフト一体となった改修計画に対し 防災 安全交付金で重点的に支援する 浸水対策重点地域緊急事業 を創設する < ダム再生の深化 > (6) 利水容量の暫定的活用に向けた堰堤維持事業の拡充河川改修が進捗するまでの期間においても 上流部の治水安全度等を向上させるため ダムの利水容量を洪水調節等に暫定的に活用するための経費を堰堤維持費の対象に追加する

(7) ダム建設の合理化に向けた堰堤維持事業の拡充ダム事業をより効率的に実施するため 付替 移設を行わなかった施設の水没により生じた実損額の補償を 堰堤維持費の対象に追加する < ストック活用の推進 > (8) 効率的な土砂災害対策の推進に向けた総合流域防災事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 既存ストックを活用し 流域全体で効率的に土砂 洪水氾濫等の土砂災害への対策を進めるため 流域を対象とした施設計画の策定又は変更を総合流域防災事業の交付対象に追加する (9) 砂防関係施設 海岸保全施設の長寿命化計画策定支援の延伸 ( 社会資本総合整備 ) 砂防関係施設 海岸保全施設のより効果的 効率的な長寿命化対策を進めるため ライフサイクルコストの考慮等による長寿命化計画の変更に限り 防災 安全交付金の交付対象期間を 5 年間延長する (10) 海岸堤防等老朽化対策緊急事業等の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 堤防 胸壁の延長や水門 陸閘数の減少等を図る防護ラインの見直しを促進し 今後の施設の維持管理 更新費の増加を抑制するため 見直しにより新たな施設の整備に伴い不必要となる施設の撤去費用を海岸堤防等老朽化対策緊急事業等の交付対象に追加する 2. 災害復旧等事業 (1) 河川大規模災害関連事業の拡充被災箇所の確実な再度災害防止を図るため 河川大規模災害関連事業の運用を変更し 改良復旧に要する費用の上限及び対策内容の適用範囲を拡大する (2) 災害緊急対応事業費の拡充災害時の初動対応をより円滑に行うため 被災地方支分部局が TEC-FORCE を派遣する災害を災害緊急対応事業の対象に追加する また 被災直後の状況を正確に把握するため 測量 を当該事業の対象に追加する (3) 災害復旧事業査定設計委託費補助の拡充地方公共団体の災害復旧事業に係る負担を軽減し 災害復旧事業を迅速に進めるため 工事費が多額となる特定の工種等に係る委託費の要件を緩和する 3. 下水道事業関係費 (1) 下水道による床上浸水対策等のための個別補助事業の創設近年 全国の都市において内水被害が頻発しており 市民生活 経済活動への甚大な影響が発生しているため 下水道による大規模な再度災害防止対策や河川事業と連携した内水対策を計画的 集中的に支援する個別補助事業を創設する

(2) 下水道浸水被害軽減総合事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 近年の浸水被害の増加に対し ハード ソフトを組み合わせたきめ細かな浸水対策を推進するため 下水道浸水被害軽減総合事業の地区要件の緩和等を行う (3) 下水道総合地震対策事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 災害時における社会経済活動への影響を軽減するため 重要物流道路及びその代替 補完路 下の管渠や水管橋等の耐震化を下水道総合地震対策事業の対象に追加する (4) 下水道広域化推進総合事業の拡充 ( 社会資本総合整備 ) 下水道事業の広域化 共同化を推進するため 複数の地方公共団体が共同で利用するシステムの整備を下水道広域化推進総合事業の対象に追加する (5) 合流式下水道緊急改善事業の延伸 完了 ( 社会資本総合整備 ) 平成 35 年度に下水道法施行令の目標期限を迎える処理区面積の大きい都市の合流式下水道の改善対策を確実に完了させるため 平成 30 年度末で期限を迎える合流式下水道緊急改善事業を延伸する 新規事業 きたかみがわじょうりゅう (1) 北上川上流ダム再生事業 ( 岩手県 ) 四十四田ダムのかさ上げ 御所ダムの操作規則の変更による治水機能の増強を行う北上川上流ダム再生事業に直轄事業として新規着手 ( 実施計画調査段階 ) する (2) 藤原 ふじわらならまた 奈良俣 再編ダム再生事業 ( 群馬県 ) 藤原ダムの利水容量と奈良俣ダムの洪水調節容量の振替等による治水機能の増強を行う藤原 奈良俣再編ダム再生事業に直轄事業として新規着手 ( 実施計画調査段階 ) する いわせ (3) 岩瀬ダム再生事業 ( 宮崎県 ) 岩瀬ダムの容量振替 放流設備増設による治水機能の増強を行う岩瀬ダム再生事業に直轄事業として新規着手 ( 実施計画調査段階 ) する