株式会社荏原製作所中期経営計画 E-Plan2019 (2017 年度 2019 年度 ) 2017 年 3 28
新 中期経営計画 E-Plan2019 E-Plan2019 のスローガン 成 への飽くなき挑戦 E-Plan2022 E-Plan2013 確かな成 に向けた 新たな挑戦への第 歩 E-Plan2016 経営基盤強化から成 へと明確に舵を切る変換点 E-Plan2019 成 への飽くなき挑戦 E-Plan2010 E-Plan2007 事業拡張を準備する経営基盤の再構築期 2
新 中期経営計画 E-Plan2019 成 への飽くなき挑戦 E-Plan2019 の 3 年間は利益成 を重視し全事業での収益性を向上させる期間 10.0% 8.0% 7.3% E-Plan2022 6.3% E-Plan2016 E-Plan2019 6.0% E-Plan2013 4.0% 2.0% 1.9% E-Plan2010 3.7% 将来の ありたい姿 世界規模で事業展開し成 し続ける産業機械メーカ E-Plan2007 営業利益率 0.0% 3 期間中の営業利益率平均 '06/3 '07/3 '08/3 '09/3 '10/3 '11/3 '12/3 '13/3 '14/3 '15/3 '16/3 '17/3 '17/12 '18/12 '19/12 '20/12 '21/12 '22/12
1.E-Plan2016 総括 E-Plan2016 の振り返り ( 数値 標 ) ROIC 売上 営業利益率 共に 標を下回る 込み ROIC 利益計画の未達 売上 営業利益率 事業別では 標を上回る事業もあったが 事業の 計画未達が響く [ 外部要因 ] 原油価格低迷 中国経済成 鈍化 国内デフレ経済の 期化 [ 内部要因 ] 各事業での施策進捗の遅れ 0.90 ROIC 標 0.70 10.5% 6.9% ROIC の推移 7.2% 4.8% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 売上 営業利益率の推移 7.2% 7.8% 6.9% 5,350 4,826 4,862 4,750 9.0% 売上 営業利益率 標 7.0% 0.50 0.5 0.5 4.0% 2.0% 5.0% 0.30 2015/3 2016/3 2017/3 0.0% 345 380 2015/3 2016/3 470 2017/3 330 3.0% 実績 実績 込 実績 実績 込 4 D/E レシオ ( 左軸 ) ROIC( 右軸 ) ROE( 右軸 ) 売上 ( 億円 ) 営業利益 ( 億円 ) 営業利益率
1.E-Plan2016 総括 E-Plan2016 の振り返り 経営基盤強化から成 へと明確に舵を切る変換点 基本 針 基本 針 Ⅰ. 市場の成 を確実に当社ビジネスに取り込むこと 基本 針 Ⅱ. ライフサイクル全体を対象とするサービス業たること 基本 針 Ⅲ. 産業機械メーカとしての技術 の継続的強化 基本 針 Ⅳ. グローバル事業展開を える経営インフラの拡充 成果 環境プラント事業と精密 電 事業で 売上 営業利益の 標を上回る 環境 精密 海外拠点の拡充 ホ ンフ コンフ レッサ 新製品の市場投 ホ ンフ 運転管理 メンテナンス (O&M) の着実な増加 産 新運動を通じた納期短縮により 産能 増 を実現し売上が拡 1インドネシア (M&A) 2ブラジル (M&A) 3オランダ 4UAE 5ベトナム 6ブラジル 7ミャンマー 8コロンビア 9サウジアラビア 1 インド 2 中国 リージョナル製品の 標達成 込み 標 : 売上 を 10% 以上に * リージョナル製品 地域ごとのニーズに合わせた製品 指名委員会等設置会社への移 によるガバナンス体制の強化 5
1.E-Plan2016 総括 E-Plan2016 の振り返り 経営基盤強化から成 へと明確に舵を切る変換点 基本 針 課題 基本 針 Ⅰ. 市場の成 を確実に当社ビジネスに取り込むこと 基本 針 Ⅱ. ライフサイクル全体を対象とするサービス業たること 基本 針 Ⅲ. 産業機械メーカとしての技術 の継続的強化 基本 針 Ⅳ. グローバル事業展開を える経営インフラの拡充 事業で売上 営業利益の 標を下回る 全体 ホ ンフ サービス & サポート (S&S) 事業の収益貢献が不 分 ホ ンフ 新製品投 の遅れ ホ ンフ 外部環境悪化の影響 中 期課題の進捗遅れ 環境 精密 製品事業の収益性向上が不 分 ( 特にカスタムポンプ ) 産 新運動による 産性改善 収益性向上が不 分 海外カスタムポンプの 標未達 標 :S&S 売上 を 30% 以上に グローバル基幹製品の 標未達 標 : 売上 を 10% 以上に * グローバル基幹製品 全世界で普遍的に需要が 込まれる製品 EPC 事業の収益性改善 *EPC プラントの建設 (Engineering, Procurement, Construction) コンポーネント CMP 装置に続く第 3 の製品群の育成遅れ 6
1.E-Plan2016 総括 E-Plan2016 の振り返り E-Plan2019 期間において対処すべき課題 市況変動が さく 安定した成 と収益の向上が期待できる事業 事業の成 とさらなる収益性の改善 市況変動の影響を きく受ける事業 市況の底でも収益が計上できるように事業構造を変 E-Plan2019 策定の前提 事業 ホ ンフ コンフ レッサ 主要市場の成 通し ( グローバル ) 年率 4% 程度 ( 国内 ) 建築設備向け市場を中 に年率 2% 程度の縮 新規プラント建設投資は 2020 年までに 2013 年レベルに回復 エネルギー需要の拡 により市場は年率 3% 程度成 冷熱 環境 中 期的には中国 東南アジアを中 に市場は年率 3% 程度成 間への運転委託の増加傾向が継続 IoT 向けを中 に半導体需要が継続精密 台湾 韓国 本に加え中国における設備投資需要が継続為替レートは 1 ドル = 105 円を前提とする 各事業で中 期の成 が望めるが 市場成 に 定のリスクを織り込み 規模拡 に依存しない計画を策定 7
経営基盤強化から成 へと明確に舵を切る変換点 E-Plan2016 基本 針 グループ基本 針 成 への飽くなき挑戦 E-Plan2019 基本 針 基本 針 1. 当社グループの収益基盤を市況変動によらない強固なものとし さらなる成 を図る 産業機械メーカとしての技術 の継続的強化 ライフサイクル全体を対象とするサービス業たること 市場の成 を確実に当社ビジネスに取り込むこと グローバル事業展開を える経営インフラの拡充 8 基本 針 2. 全 動化 場を核として 産プロセスと業務プロセスの刷新を図り 製品競争 強化と収益性改善を実現する 基本 針 3. 収益性の改善と安定化のために S&S 事業を拡 する 基本 針 4. 安定した成 と収益が期待できる事業においては 海外市場シェア向上と製品ラインナップ拡充を 的として 市況変動の影響を きく受ける事業においては S&S 事業の領域拡 を 的として M&A を有効な 段として活 する 基本 針 5. 各事業のグローバル展開を えるため コーポレートの戦略的機能を強化するとともに 全グループにおいて定常的な業務の集約 効率化を図る
グループ基本 針 成 への飽くなき挑戦 グループ基本 針の構造 基本 針 1 当社グループの収益基盤を市況変動によらない強固なものとし さらなる成 を図る E-Plan2019 期間内に確実に成果を出すための基本 針 9 基本 針 2 全 動化 場を核として 産プロセスと業務プロセスの刷新を図り 製品競争 強化と収益性改善を実現する 基本 針 4 安定した成 と収益が期待できる事業においては 海外市場シェア向上と製品ラインナップ拡充を 的として 市況変動の影響を きく受ける事業においては S&S 事業の領域拡 を 的として M&A を有効な 段として活 する 基本 針 5 基本 針 3 収益性の改善と安定化のためにサービス & サポート事業を拡 する 各事業のグローバル展開を えるため コーポレートの戦略的機能を強化するとともに 全グループにおいて定常的な業務の集約 効率化を図る 基本 針 1 を実現するためのより具体的な 2 つの 針 M&A の基本 針 事業を 元から えるコーポレート部 の基本 針
グループ基本 針その 1 1 当社グループの収益基盤を市況変動によらない強固なものとし さらなる成 を図る 現在 ありたい姿 安定した成 と収益が期待できる事業 市場変動の影響を きく受ける事業 コンフ レッサ環境精密標準ホ ンフ 冷熱カスタムホ ンフ 縦軸 : 営業利益率 安定した成 と収益が期待できる事業 着実な成 と収益性改善を図る 市場変動の影響を きく受ける事業 市況の底においても安定して収益を計上できる事業構造に変 10 横軸 : 営業利益のボラティリティ 円の きさ : 売上 全事業の収益性向上を達成する 事業規模拡 を 指す
グループ基本 針その 2 2 全 動化 場を核に 産 業務プロセスの刷新を図り製品競争 強化と収益性改善を実現 現在の 産状況 全 動化 場のねらい 改善効果 事業 : 標準ポンプ 国内市場は緩やかな縮 基調 国内 産は協 会社への依存度 い 既存機種数が多い 海外市場は安定成 海外での新製品販売は順調 精密 電 事業 : ドライ真空ポンプ 市況は活況が続く 込み 市況変動リスクは い 場稼働は 常に い 定レベルの技能を持つ 員の確保が必須 IoT ロホ ティクス AI 国内 産体制の 直し グローバル市場向けにコスト競争 の い製品を投 社 産率の向上海外 場への移植が容易 産 新の更なる発展 需要変動に対応するための 員の過不 の影響を排除海外 場への移植が容易 製品リードタイムの短縮 コストダウン 負荷変動対応 製品品質の均 化が可能 他の事業や製品への展開 11
グループ基本 針その 3 3 収益性の改善と安定化のために S&S 事業を拡 E-Plan2016 の施策 継続 E-Plan2019 の施策 新規 S&S 売上 率の拡 拠点機能の強化 最適化 新サービス開発と市場投 拠点拡 全事業 巡回サービスの拡 カスタムホ ンフ 他社製品の取り込み拡 業務包括請負戦略の受注推進 国内から海外に営業 技術 員を配置 カスタムホ ンフ S&S 事業のローカル化 カスタムホ ンフ IoTやAIなどの新技術を取り れた新サービスの開発 カスタムホ ンフ 12 サービスメニューの拡充受注業務範囲拡 顧客との 期的な関係構築 顧客ごとの対応深化 コンフ レッサ 冷熱 環境精密 納 済ポンプの部品データベースを構築 サービスセンター展開の最適化 コンフ レッサ カスタムホ ンフ
グループ基本 針その 4 4 M&A を有効な 段として活 市場において安定的な成 と 収益が期待できる事業 市場変動の影響を きく受ける事業 海外市場シェア向上 製品ラインナップ拡充 標準ポンプ S&S 事業の領域拡 カスタムポンプ コンプレッサ E-Plan2016 期間での M&A 実績 ブラジル : 標準ポンプの製造 販売 インドネシア : ポンプ等回転機械のメンテナンス 13
グループ基本 針その 5 5 コーポレートにおける戦略的機能の強化と 定常業務の集約 効率化を図る 事 事制度 組織 働き 改 を含む企業 改 を実 する 年功性の排除による 材登 の活性化 実 主義 成果主義の徹底 組織の 型化 フラット化実 による組織数半減 組織運営の効率化 (2017 年 4 ) 新しい役割等級制度の導 新組織体制に移 組織数は前期 4 割減 事業では 6 割減 競争し 挑戦する企業 へ 研究開発 オープンイノベーション等の活 各事業のコア技術のさらなる強化と新事業への参 を検討 リスク管理 海外 会社を含めたグループ全体のガバナンスの強化 経理 グローバル税務の強化 国内 海外 会社の決算期統 産 新 基幹システム 販システムの刷新 産プロセスへの IoT ロボティクス投 14
標数値 2019 年度において達成すべき 標 ROIC ROIC 8.0% 以上 * ROIC = 親会社株主に帰属する当期純利益 { 有利 負債 ( 期 期末平均 ) + 資本 ( 期 期末平均 )} ROE ( 効率性 ) D/E レシオ ( 安定性 ) 売上 営業利益率 9.0% 以上 * 事業 ポンプ事業 コンプレッサ タービン事業 冷熱事業 環境プラント事業 精密 電 事業 8.5% 以上 8.0 % 以上 11.0 % 以上 7.0 % 以上 11.0% 以上 12.0% 以上 * 5,000 億円以上の売上 を前提としている 15
財務戦略 キャッシュアロケーション E-Plan2019 期間でのキャッシュの使い 1st 成 投資 製品競争 強化に繋がる投資を重視 2nd 株主還元 有利 負債の弁済 連結総還元性向 30% 以上を 標 定範囲内で D/E レシオをコントロール 16 設備投資 600 億円 研究開発 350 億円 M&A 100 億円 ( 全て期間内累計 額 )
財務戦略 株主還元 10.0% E-Plan2016 E-Plan2019 8.0% 中 期的に連結配当性向の平均が 25% 程度となることを 標 配当に 社株買いを加えた連結総還元性向で 30% 以上を 標 6.0% 4.0% 約 20% E-Plan2013 約 28% E-Plan2016 E-Plan2019 2.0% 約 10% E-Plan2010 営業利益率 0.0% 17 '06/3 '07/3 '08/3 '09/3 '10/3 '11/3 '12/3 '13/3 '14/3 '15/3 '16/3 '17/3 '17/12 '18/12 '19/12 '20/12 '21/12 '22/12 期間中の配当性向平均
事業別基本 針 標準ポンプ事業 標準ポンプ事業は グローバル市場において 市況変動が さい事業であることから ポンプ事業の収益のベースと位置づけます 国内事業の構造改 により収益性を改善したうえで グローバル市場での成 を図ることを 標とし 基本 針を以下とします 1) 既存機種の統廃合を進め 管理コストの削減を進めるとともに 製品リードタイムの短縮と製造原価低減を進めます 2) 従来の 産体制を抜本的に 直します IoT AI ロボティクスを活 した 動 産ラインを構築し 製品リードタイム短縮と製造原価低減を実現することにより 製品競争 を強化します 3) 産 販売の業務システムを刷新し 業務の効率化を進めます 4) グローバルに販売を進める新製品と地域固有のニーズを反映した新製品を継続的に投 します 18
事業別基本 針 カスタムポンプ事業 カスタムポンプ事業は 油 ガス向け市場を中 に市況変動の影響を受ける事業であるため 市況の底においても収益が計上できるよう 国内 産体制の構造改 を実施します さらに 国内外のS&S 事業の拡 および国内公共向け製品事業を拡 することによって 収益性改善を図ることを 標とし 基本 針を以下とします 1) 国内の 産体制を 直し 現在の市況が継続した場合でも安定した利益が計上でき 且つ市場が回復した場合には 産増加に対応できる弾 性を持った 産体制へと改 します 2) 産システムを刷新し 製品の標準化を進めることにより 製品リードタイムの短縮と製造原価の低減を図ります 3) 海外 S&S 事業を拡 するため より顧客に近い現地での営業 技術サポート体制を拡充します 19
事業別基本 針 コンプレッサ タービン事業 2020 年代前半に 油 ガス市場向けコンプレッサ市場においてトップ3のポジションを確 するとともに ダウンストリーム市場 No.1のポジションを維持することを 標としますが 本中計期間においては 原油価格の低迷が続く現況においても 定規模以上の収益が計上できるよう 製品事業の収益性改善と S&S 事業の拡 を 標として 基本 針を以下とします 1) 既存市場における競争 確保 強化に加え M&A や 社開発による新規セグメント 市場へ参 します 2) 製品事業 S&S 事業の収益性を徹底的に改善します 3) 国際競争に勝ち抜くため グローバル経営統合を深化させます 20
事業別基本 針 冷熱事業 中国事業においては シェア拡 を図ること 本事業においては 収益体質に転換することを 標とし 基本 針を以下とします 1) 中国市場においては ターボ冷凍機及び冷却塔を最重要機種とし 競争 のある製品を開発し拡販します 2) 本市場においては 冷凍機の S&S 事業を確実に維持しつつ 成 が望める冷却塔の S&S 事業を拡 します 3) 本 中国以外の海外事業拡 に向け 拠点整備と 産 販売 サービス体制構築を早急に います 21
事業別基本 針 環境プラント事業 公共事業体を主要顧客とした国内 O&M 事業 ( 公共インフラサービス ) を中 に 引き続き安定した成 と収益の向上を 標とし 基本 針を以下とします 1) 事業運営 損益管理の深化 進化と成熟を図ります 2) 国内顧客基盤の強化と国内 O&M 事業における地位確保を図ります 3) 新電 事業の持続的成 を図るとともに バイオマス発電設備市場を積極的に事業へ取込みます 22
事業別基本 針 精密 電 事業 2020 年代前半に E-Plan2019 期間の平均を超える営業利益率を確保したうえで 第 3の柱となる新事業 新製品を創出し 半導体製造技術が転換点を迎える2020 年以降の持続可能な成 に向けた事業基盤を構築することを 指し 基本 針を以下とします 1) 動化推進により 産効率と業務効率を改善し 製品リードタイムの短縮とコストダウンを実現することによって 製品競争 を強化します 2) 第 3 の柱となるめっき装置を核とした装置群の売上を パッケージング 程を中 に拡 します 3) オープンイノベーション 針を活 し 新たな半導体製造技術への需要を探索し 事業化を 標とした開発を います 4) 既存事業の拡 と安定化を図るとともに 各事業のグローバル戦略を強化します 23
本資料に記載されている業績予想 計画ならびに将来予測は 本資料の発表 現在において 可能な情報および 将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る本資料発表 現在における仮定 を前提としています 実際の業績は 今後様々な要因によって きく異なる結果となる可能性があります