中小企業向け はじめてのマイナンバーガイドライン

Similar documents
はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

マイナンバーガイドライン入門(事業者編)

マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

特定個人情報保護評価指針の概要

2015 年 2 月 13 日版 わかる! マイナンバー 特定個人情報取扱い ガイドライン 株式会社ワイイーシーソリューションズ 本資料について 本内容は 2014 年 12 月末時点の政府などの公開情報をもとに 当社の解釈にて作成しておりますので 今後の法改正 制度設計等により変更になる可能性があ

日商PC検定用マイナンバー_参考資料

公益財団法人岩手県南技術研究センター特定個人情報取扱規程 平成 28 年 4 月 1 日制定 規程第 14 号 第 1 章目的等 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人岩手県南技術研究センター ( 以下 センター という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す

改めて見直すマイナンバー対応 ~ 個人情報保護委員会に寄せられた質問を踏まえて ~ 個人情報保護委員会事務局総務課上席政策調査員武本敏, CISSP

特定個人情報等取扱規程

公 印 規 程

(I12) 土木学会特定個人情報取扱規程 平成 28 年 1 月 22 日制定 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 公益社団法人土木学会 ( 以下 学会 という ) における 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律

特定個人情報取扱細則 ( 目的 ) 第 1 条この細則は 当組合の個人情報保護方針及び特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) 等に基づき 当組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条この細則で

一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

特定個人情報取扱規程 平成 29 年 4 月 1 日制定 第 1 章目的等第 1 条 ( 目的 ) この規程は 一般社団法人粒子線治療推進研究会 ( 以下 この法人 という ) が 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用などに関する法律 ( 以下 番号法 という ) 及び 個人情報の

個人情報保護規程例 本文

特定個人情報取扱規程

特定個人情報の取扱いの対応について

マイナンバー制度が始まって ~ガイドライン(事業者編)の概要と最近の出来事について~

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 日立国際電気企業年金基金 ( 以下 基金 という ) における個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程において 個人情報 とは 個

特定個人情報取扱規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人埼玉県社会福祉協議会 ( 以下 本会 という ) は 個人 番号及び特定個人情報を適正に取り扱うことを目的として 本規程を定める ( 用語の定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる (1) 番号法行政手続に

マイナンバー制度が始まって ~ガイドライン(事業者編)の概要と最近の出来事について~

特定個人情報の取扱いの対応について

総論 Q1 民間事業者はどのような場面でマイナンバーを扱うのですか A1 民間事業者でも 従業員やその扶養家族のマイナンバーを取得し 給与所得の源泉徴収や社会保険の被保険者資格取得届などに記載し 行政機関などに提出する必要があります 原稿料の支払調書などの税の手続では原稿料を支払う相手などのマイナン

特定個人情報等取扱規程 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 及び 特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン ( 事業者編 ) に基づき 会社の取り扱う特定個人情報等の適正な取扱いを確保することを目的

特定個人情報取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 岩手県建設業厚生年金基金 ( 以下 当厚生年金基金 という ) における個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

<4D F736F F D2093C192E88CC2906C8FEE95F18EE682E888B582A28B4B92F62E646F6378>

んだ者をいう 13 従業者本会の組織内にあって 直接または間接に本会の指揮監督を受けて本会の業務に従事している者をいい 従業員のみならず 本会との間の雇用契約にない者 ( 理事 監事 各委員会委員等及び派遣職員等 ) を含む 14 特定個人情報の取扱い特定個人情報の取得 安全管理措置 保管 利用 提

(3) 労働者災害補償保険法に基づく請求に関する事務 (4) 私学共済制度 厚生年金保険届出事務 (5) 報酬 料金等の支払調書作成事務 (6) 不動産の使用料等の支払調書作成事務 (7) 不動産等の譲受けの対価の支払調書作成事務 ( 特定個人情報等の範囲 ) 第 5 条前条の事務において使用される

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

確定給付企業年金 DBパッケージプランのご提案

日本赤十字社企業年金基金特定個人情報等取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 日本赤十字社企業年金基金 ( 以下 当基金 という ) における個人番号及び特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 という ) の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めることを目的とする ( 定義

程の見直しを行わなければならない 1 委託先の選定基準 2 委託契約に盛り込むべき安全管理に関する内容 (2) 個人データの安全管理措置に係る実施体制の整備 1) 実施体制の整備に関する組織的安全管理措置 金融分野における個人情報取扱事業者は ガイドライン第 10 条第 6 項に基づき 個人データの

藤女子大学個人番号及び特定個人情報取扱規程 学長裁定 2015 年 11 月 17 日改正 2017 年 4 月 1 日 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 番号法 という

Microsoft PowerPoint _事業者_平成27年度マイナンバー

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D C192E88CC2906C8FEE95F18EE688B58B4B91A5208AAE90AC94C5>

わたしのマイナンバー

関係事務 職員以外の個人に係る個人番号関係事 務 報酬 料金等の支払調書作成事務 ( 取り扱う特定個人情報等の範囲 ) 第 4 条前条に基づいて本会が個人番号を取り扱う事務において使用する個人番号及び個人番号と関連付けて管理する個人情報は 以下のとおりとする (1) 役職員の氏名 生年月日 性別 住

マイナンバー対策セミナー(実践編) 「マイナンバー対策マニュアル」を利用した具体的な対策方法について


【事務連絡】特定個人情報の漏えい時の対応(業界団体あて)

14個人情報の取扱いに関する規程

特定個人情報取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 弟 1 条この規定は 特定個人情報 ( 個人番号をその内容に含む情報をいう 以下同じ ) が慎重に取り扱われるべきものであることに照らして考え 医療法人社団主体会 ( 以下 法人 という ) が保有する特定個人情報の適正な取り扱いの確保に関し必要な

利用者情報管理規程

特定個人情報取扱規則 第 1 章総則第 1 条目的この規則は 一般財団法人日本民間公益活動連携機構 ( 以下 この法人 という ) の 個人情報管理規程 ( 以下 管理規程 という ) の規定を受け 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号 以下 個人情報保護法 という ) 行

職員に係る個人番号関係事務 職員の配偶者に係る個人番号関係事務 職員以外の個人に係る個人番号関係事務 給与所得 退職所得の源泉徴収票作成事務雇用保険届出事務労働者災害補償保険法に基づく請求に関する事務健康保険 厚生年金保険届出事務国民年金の第 3 号被保険者の届出事務報酬 料金等の支払調書作成事務

10 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書作成事務 11 不動産の使用料等の支払調書作成事務 12 不動産等の譲受けの対価の支払調書作成事務 13その他の支払調書作成事務 2 利用の範囲を変更した場合は 本人に通知 または公表する 第 2 章取得 ( マイナンバーの提出依頼 ) 第 5 条事務取

学校法人東京女子大学特定個人情報等取扱規程 (2015 年 12 月 17 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 学校法人東京女子大学個人情報の保護に関する規程第 1 条第 3 項 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第

東レ福祉会規程・規則要領集

マイナンバー取得の際の本人確認では 番号確認と身元確認を行います 個人番号の確認 身元 ( 実在 ) の確認 個人番号カード 通知カード or 住民票 ( 番号付き ) 等 運転免許証 or パスポート 等 上記が困難な場合は 過去に本人確認の上で作成したファイルの確認 等 上記が困難な場合は 健康

人 事 関 係

【別紙】リーフレット①

健康保険組合におけるマイナンバーの取扱い及び事務処理について

(8) 保有個人情報個人情報取扱事業者 [ 項番 (11)] が 開示 内容の訂正 追加又は削除 利用の停止 消去及び第三者への提供の停止を行うことのできる権限を有する特定個人情報であって その存否が明らかになることにより 公益その他の利益が害されるものとして個人情報保護法施行令で定めるもの又は 6

JIPDEC主催第46回電子情報利活用セミナー講演録(要旨)

個人データの安全管理に係る基本方針

<4D F736F F D CC2906C B835E82CC8EE688B582A282C98AD682B782E98B4B92F68CC2906C2E646F63>

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

大淀学園個人番号及び特定個人情報取扱規程 制定 平成 27 年 12 月 21 日 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 マイナンバー法 という ) 個人情報の保護に関する法律

<4D F736F F F696E74202D F E895E91978E968BC68ED28CFC82AF837D836A B>

Ⅰ. マイナンバー制度概要 マイナンバー法の厳しい罰則規定 ( 民間企業 個人に係わるもの ) 行為懲役罰金 1 正当な理由がなく マイナンバーファイルを 提供 4 年以下 200 万円以下 2 不正な利益を得る目的で マイナンバーを 提供 盗用 3 年以下 150 万円以下 3 不正アクセス等によ

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

Q1-8 支払調書の中には 支払金額が所管法令の定める一定の金額に満たない場合 税務署長に提出することを要しないとされているものがあります 支払金額がその一定の金額に満たず 提出義務のない支払調書に個人番号を記載して税務署長に提出することは 目的外の利用として利用制限に違反しますか... 3 Q1-

6 特定個人情報フ個人番号をその内容に含む個人情報ファイルをいう ァイル 7 個人番号利用事行政機関 地方公共団体 独立行政法人等その他の行政事務を処務理する者が その保有する特定個人情報ファイルにおいて個人情報を効率的に検索し 及び管理するために必要な限度で個人番号を利用して処理する事務をいう 8

Microsoft Word


商工会議所法令の改正に伴う定款変更(例)について

privacy/index.html 事業者において 従業員等の特定個人情報の漏えい事案等が発生した場合 当該事業者は事案等に応じて 都道府県労働局

第 1 章総則 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 株式会社 ( 以下 会社 という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 番号法 という ) 及び 特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン ( 事業者編 ) に基

14 事務取扱担当者センター内において 個人番号を取り扱う事務に従事する者をいう 15 管理区域特定個人情報ファイルを取り扱う情報システムを管理する区域をいう 16 取扱区域特定個人情報等を取り扱う事務を実施する区域をいう ( 個人番号を取り扱う事務の範囲 ) 第 3 条センターが個人番号を取り扱う

2 目次 1. 個人情報保護法 とは 2. 個人情報 とは 3. 事業者が守るべき 4 つのルール 4. (1) 取得 利用に関するルール (2) 保管に関するルール (3) 提供に関するルール (4) 本人からの開示請求等に関するルール ( 参考 ) 罰則匿名加工情報認定個人情報保護団体個人情報保

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

人間文化研究機構特定個人情報取扱規程 平成 27 年 12 月 14 日 人間文化研究機構規程第 133 号 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 人間文化研究機構 ( 以下 機構 という ) における個人番号及び個人番号と関連付けて管理される特定個人情報 ( 以下 特定個人情報等 とい

Microsoft Word - (溶け込み)【HP公表】マイナンバーQ&A (2)

は一部の委託を受けた者をいう 10 個人番号関係事務実施者個人番号関係事務を処理する者及び個人番号関係事務の全部又は一部の委託を受けた者をいう 11 個人情報取扱事業者特定個人情報ファイルを事業の用に供している者であって 特定個人情報ファイルを構成する個人情報によって識別される特定の個人の数の合計が

リコー マイナンバー申請ツール 運用ガイド

特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

個人情報の保護に関する規程(案)

親族を含む ) に係イ雇用保険に関する書類の届出事務るものウ私学共済の短期給付 厚生年金又は国民年金第 3 号被保険者に関する書類の届出事務 (2) 教職員等以外のア報酬 料金 契約金又は賞金の支払調書の作成事務個人に係るものイ不動産の使用料等の支払調書の作成事務ウ不動産等の譲受けの対価の支払調書の

特定個人情報取扱規程

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

4 保護管理者は 次の各号に掲げる組織体制を整備する (1) 職員 ( 臨時職員を含む 以下同じ ) がこの訓令に違反している事実又は兆候を把握した場合の保護管理者及び監査責任者への報告連絡体制 (2) 保有個人情報等の漏えい 滅失又は毀損等 ( 以下 情報漏えい等 という ) の事案の発生又は兆候

Microsoft Word - 06_個人情報取扱細則_ doc

15年度計算書類の概要

9 個人番号関係事務番号法の規定により個人番号利用事務に関して行われる他人の個人番号を必要な限度で利用して行う事務をいう 10 個人番号利用事務実施者個人番号利用事務を処理する者及び個人番号利用事務の全部又は一部の委託を受けた者をいう 11 個人番号関係事務実施者個人番号関係事務を処理する者及び個人

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

3 部門管理者は 個人データの取扱いを外部に委託する場合には その委託先における個人データの取扱状況等の監督を行わなければならない 4 個人データの取扱いにかかる事項であってこの細則に定めのない事項については 取扱者の申請に基づき 部門管理者がこれを承認して行う 5 部門管理者は 個人データの組織的

業務委託契約書

マイナンバー取得の際の本人確認では 番号確認と身元確認を行います 個人番号の確認 身元 ( 実在 ) の確認 個人番号カード 通知カード or 住民票 ( 番号付き ) 等 運転免許証 or パスポート 等 上記が困難な場合は 過去に本人確認の上で作成したファイルの確認 等 上記が困難な場合は 健康

必要となる教育を行うとともに 実施結果について指定する書面により甲に提出しなければならない 第 10 条乙は 甲がこの特記事項の遵守に必要となる教育を実施するときは これを受けなければならない ( 知り得た情報の保持の義務 ) 第 11 条乙は 本契約の履行に当たり知り得た受託情報を第三者に漏らして

個人情報保護規程例 本文

個人情報保護法 特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン( 事業者編 ) 特定個人情報ガイドライン 特定個人情報ガイドライン の ( 別添 ) 特定個人情報に関する安全管理措置 ( 事業者編 ) 安全管理措置ガイドライン 2

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

<4D F736F F D2093C192E88CC2906C8FEE95F18EE688B58B4B92F C4816A2E646F63>

戸籍制度に関する研究会資料 13 マイナンバー制度における個人情報保護と戸籍制度における個人情報保護 について 1 新システムにおける戸籍情報保護方針の検討 ( 制度面における検討の進め方とシステム面との関係について ) 秘匿性の高い情報を取り扱う戸籍事務にマイナンバー制度を導入するに当たっては,

Transcription:

中小企業向けはじめてのマイナンバーガイドライン ~ マイナンバーガイドラインを読む前に ~ 平成 26 年 12 月版特定個人情報保護委員会事務局

1 ( 留意事項 ) 本資料は 特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン ( 事業者編 ) の概要をご理解いただくために 中小企業向けにまとめたものです 特定個人情報の適正な取扱いを確保するための具体的な事務に当たっては 特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン ( 事業者編 ) を参照してください

個人番号 ( マイナンバー ) 特定個人情報のルール ( マイナンバー 4 箇条 ) 取得 利用 提供のルール (3 ページへ ) 個人番号の取得 利用 提供は 法令で決められた場合だけ これ以外では 取れない 使えない 渡せない 保管 廃棄のルール (4 ページへ ) 必要がある場合だけ保管 必要がなくなったら廃棄 委託のルール (5 ページへ ) 安全管理措置のルール (6 ページへ ) 委託先を しっかり監督 再委託は 許諾が必要 漏えいなどを起こさないために 特定個人情報とは 個人番号をその内容に含む個人情報をいいます 2

個人番号 特定個人情報の取得 利用 提供は 番号法によって限定的に定められています 取得 利用 提供 社会保障及び税に関する手続書類の作成事務を処理するために必要がある場合に限って 従業員等に個人番号の提供を求めることができます 社会保障及び税に関する手続書類 : 源泉徴収票 支払調書 健康保険 厚生年金保険被保険者資格取得届など 提供を求める時期 社会保障及び税に関する手続書類の作成事務が発生した時点が原則 契約を締結した時点等のその事務の発生が予想できた時点で求めることは可能と解されます [ 提供を求める時期の事例 ] * 給与所得の源泉徴収票等の作成事務の場合は 雇用契約の締結時点で個人番号の提供を求めることも可能であると解されます * 地代等の支払調書の作成事務の場合は 賃料の金額により契約の締結時点で支払調書の作成が不要であることが明らかである場合を除き 契約の締結時点で個人番号の提供を求めることが可能であると解されます 従業員 地主等 給与の支払い 地代の支払い等 個人番号 1234 個人番号の提示 本人確認 会社 本人確認は 個人番号カード ( 顔写真が付いています ) なら とても簡単! 事業者は 社会保障及び税に関する手続書類に従業員等の個人番号 特定個人情報を記載して 行政機関等及び健康保険組合等に提出することとなります ( 個人番号関係事務 ) その他 番号法で限定的に定められている場合以外の場合は 個人番号 特定個人情報を利用 提供することはできません 会社 支払調書 ( イメージ ) 支払いを個人番号 1234 受ける者氏名番号太郎 源泉徴収票 ( イメージ ) 支払いを個人番号 5678 受ける者氏名難波一郎 被保険者資格取得届 ( イメージ ) 個人番号 被保険者氏名 資格取得年月日 5678 難波一郎 28.4.1 9876 難波花子 28.4.1 社会保障及び税に関する手続書類の提出 税務署 年金事務所等 個人番号利用事務実施者 3

必要がある場合だけ保管が可能 必要がなくなったら廃棄が必要です 保管 特定個人情報は 社会保障及び税に関する手続書類の作成事務を行う必要がある場合に限 り 保管し続けることができます 個人番号が記載された書類等のうち所管法令によって一定期間保存が義務付けられているものは その期間保管することとなります [ 継続的に保管できる場合の事例 ] * 雇用契約等の継続的な契約関係にある場合には 従業員等から提供を受けた個人番号を給与の源泉徴収事務 健康保険 厚生年金保険届出事務等のために翌年度以降も継続的に利用する必要が認められることから 特定個人情報を継続的に保管できると解されます * 従業員等が休職している場合には 復職が未定であっても雇用契約が継続していることから 特定個人情報を継続的に保管できると解されます * 土地の賃貸借契約等の継続的な契約関係にある場合も同様に 支払調書の作成事務のために継続的に個人番号を利用する必要が認められることから 特定個人情報を継続的に保管できると解されます 廃棄 社会保障及び税に関する手続書類の作成事務を処理する必要がなくなった場合で 所管法令において定められている保存期間を経過した場合には 個人番号をできるだけ速やかに廃棄又 は削除しなければなりません 個人番号の削除 機器及び電子媒体等の廃棄 個人番号若しくは特定個人情報ファイルを削除した場合 又は電子媒体等を廃棄した場合には 削除又は廃棄した記録を保存することとなります 削除又は廃棄の作業を委託する場合には 委託先が確実に削除又は廃棄したことについて 証明書等により確認する必要があります < 個人番号の廃棄のタイミング > 廃棄が必要となってから廃棄作業を行うまでの期間については 毎年度末に廃棄を行う等 個人番号及び特定個人情報の保有に係る安全性及び事務の効率性等を勘案し 事業者において判断してください (Q&A にも記載しています ) 廃棄又は削除を前提とした 保管体制 をとることが望ましいでしょう 4

委託先の必要かつ適切な監督が必要です 再委託する場合は 最初の委託者の許諾が必要です 委託 委託者は 委託先において 番号法に基づき委託者自らが果たすべき安全管理措置と同等の措 置が講じられるよう必要かつ適切な監督を行わなければなりません 委託先が再委託する場合は 最初の委託者の許諾を得た場合に限り 再委託をすることができます 再々委託以降も同様です 必要かつ適切な監督 1 委託先の適切な選定 2 委託先に安全管理措置を遵守させるために必要な契約の締結 3 委託先における特定個人情報の取扱状況の把握 委託者は 委託先の設備 技術水準 従業者に対する監督 教育の状況 その他委託先の経営環境等をあらかじめ確認しなければなりません 契約内容として 秘密保持義務 事業所内からの特定個人情報の持出しの禁止 特定個人情報の目的外利用の禁止 再委託における条件 漏えい事案等が発生した場合の委託先の責任 委託契約終了後の特定個人情報の返却又は廃棄 従業者に対する監督 教育 契約内容の遵守状況について報告を求める規定等を盛り込まなければなりません 委託者は 委託先だけではなく 再委託先 再々委託先に対しても間接的に監督義務を負います 会社 必要かつ適切な監督 A 社必要かつ適切な監督 B 社必要かつ適切な監督 C 社 委託 再委託 再々委託 間接的な監督義務 会社 委託 X 社 Y 社 Z 社再委託再々委託 許諾 5

6 個人番号 特定個人情報を保護するために 必要かつ適切な安全管理措置が必要です 安全管理措置 個人番号 特定個人情報の漏えい 滅失又は毀損の防止その他の適切な管理のために 必要かつ適切な安全管理措置を講じなければなりません また 従業者に対する必要かつ適切な 監督も行わなければなりません 基本方針の策定 会社 < 組織体制例 > 責任者 課長 取扱規程等の策定 事務取扱担当 係 事務取扱担当者 組織的安全管理措置 人的安全管理措置 物理的安全管理措置 技術的安全管理措置 中小規模事業者に対する特例を設けることにより 実務への影響を配慮しています 中小規模事業者における対応方法は 参考資料 (7 ぺージ以降 ) を参照してください 中小規模事業者とは 事業者のうち従業員の数が 100 人以下の事業者であって 次に掲げる事業者を除く事業者をいいます 個人番号利用事務実施者 委託に基づいて個人番号関係事務又は個人番号利用事務を業務として行う事業者 金融分野 ( 金融庁作成の 金融分野における個人情報保護に関するガイドライン 第 1 条第 1 項に定義される金融分野 ) の事業者 個人情報取扱事業者

( 別添 ) 特定個人情報に関する安全管理措置 の中小規模事業者における対応方法 ( 抜粋 ) 参考資料 安全管理措置は 事業者の規模及び特定個人情報等を取り扱う事務の特性等により 適切な手法を採用してください 中小規模事業者における対応方法? ヒント? A 基本方針の策定特定個人情報等の適正な取扱いの確保について組織として取り組むために 基本方針を策定することが重要である 基本方針の策定は義務ではありませんが 作ってあれば従業員の教育に役立ちます B 取扱規程等の策定 特定個人情報等の取扱い等を明確化する 事務取扱担当者が変更となった場合 確実な引継ぎを行い 責任ある立場の者が確認する C 業務マニュアル 業務フロー図 チェックリスト等に マイナンバーの取扱いを加えることも考えられます 組織的安全管理措置事業者は 特定個人情報等の適正な取扱いのために 次に掲げる組織的安全管理措置を講じなければならない a 組織体制の整備 事務取扱担当者が複数いる場合 責任者と事務取扱担当者を区分することが望ましい b 取扱規程等に基づく運用 c 取扱状況を確認する手段の整備 特定個人情報等の取扱状況の分かる記録を保存する d 情報漏えい等事案に対応する体制の整備 情報漏えい等の事案の発生等に備え 従業者から責任ある立場の者に対する報告連絡体制等をあらかじめ確認しておく e 取扱状況の把握及び安全管理措置の見直し 責任ある立場の者が 特定個人情報等の取扱状況について 定期的に点検を行う けん制効果が期待できる方法です 例えば 次のような方法が考えられます 業務日誌等において 特定個人情報等の入手 廃棄 源泉徴収票の作成日 本人への交付日 税務署への提出日等の 特定個人情報等の取扱い状況等を記録する 取扱規程 事務リスト等に基づくチェックリストを利用して事務を行い その記入済みのチェックリストを保存する 業務遂行の基本 ほうれんそう ( 報告 連絡 相談 ) を確認しましょう 事業者のリスクを減らすための方策です 7

8 D E a b a b 中小規模事業者における対応方法? ヒント? 人的安全管理措置事業者は 特定個人情報等の適正な取扱いのために 次に掲げる人的安全管理措置を講じなければならない 事務取扱担当者の監督事業者は 特定個人情報等が取扱規程等に基づき適正に取り扱われるよう 事務取扱担当者に対して必要かつ適切な監督を行う 従業員の監督 教育は 事業者の基本です 事務取扱担当者の教育事業者は 事務取扱担当者に 特定個人情報等の適正な取扱いを周知徹底するとともに適切な教育を行う 従業員にマイナンバー 4 箇条を徹底しましょう (2 ページ参照 ) 物理的安全管理措置事業者は 特定個人情報等の適正な取扱いのために 次に掲げる物理的安全管理措置を講じなければならない 特定個人情報等を取り扱う区域の管理特定個人情報等の情報漏えい等を防止するために 特定個人情報ファイルを取り扱う情報システムを管理する区域 ( 以下 管理区域 という ) 及び特定個人情報等を取り扱う事務を実施する区域 ( 以下 取扱区域 という ) を明確にし 物理的な安全管理措置を講ずる 機器及び電子媒体等の盗難等の防止管理区域及び取扱区域における特定個人情報等を取り扱う機器 電子媒体及び書類等の盗難又は紛失等を防止するために 物理的な安全管理措置を講ずる c 電子媒体等を持ち出す場合の漏えい等の防止 特定個人情報等が記録された電子媒体又は書類等を持ち出す場合 パスワードの設定 封筒に封入し鞄に入れて搬送する等 紛失 盗難等を防ぐための安全な方策を講ずる d 個人番号の削除 機器及び電子媒体等の廃棄 特定個人情報等を削除 廃棄したことを 責任ある立場の者が確認する 事業者の規模及び特定個人情報等を取り扱う事務の特性等によりますが 例えば 壁又は間仕切り等の設置及び覗き見されない場所等の座席配置の工夫等が考えられます 事業者の規模及び特定個人情報等を取り扱う事務の特性等によりますが 例えば 書類等を盗まれないように書庫等のカギを閉める等が考えられます 置き忘れ等にも気を付けましょう 事業者のリスクを減らすために大切です

9 F 中小規模事業者における対応方法? ヒント? 技術的安全管理措置事業者は 特定個人情報等の適正な取扱いのために 次に掲げる技術的安全管理措置を講じなければならない a アクセス制御 b アクセス者の識別と認証 特定個人情報等を取り扱う機器を特定し その機器を取り扱う事務取扱担当者を限定することが望ましい 機器に標準装備されているユーザー制御機能 ( ユーザーアカウント制御 ) により 情報システムを取り扱う事務取扱担当者を限定することが望ましい c d 外部からの不正アクセス等の防止情報システムを外部からの不正アクセス又は不正ソフトウェアから保護する仕組みを導入し 適切に運用する 情報漏えい等の防止特定個人情報等をインターネット等により外部に送信する場合 通信経路における情報漏えい等を防止するための措置を講ずる 担当者以外の者に勝手に見られないようにしましょう インターネットにつながっているパソコンで作業を行う場合の対策です 例えば 次のような方法が考えられます ウイルス対策ソフトウェア等を導入する 機器やソフトウェア等に標準装備されている自動更新機能等の活用により ソフトウェア等を最新状態にする インターネットにつながっているパソコンで作業を行う場合の対策です 例えば データの暗号化又はパスワードによる保護等が考えられます