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日本放送協会 理事会議事録(平成29年12月12日開催分)

2018年度 放送局の目標 北海道

2018年度 放送局の目標 近畿

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

日本放送協会 理事会議事録(平成28年12月6日開催分)

日本放送協会 理事会議事録(平成29年11月14日開催分)

11 2019年度当初予算書(案)【表紙】

平成3 0 年度収支予算、事業計画

日本放送協会 理事会議事録(平成30年 1月 9日開催分)

2018年度 放送局の目標 東海・北陸

財務比率推移 ( 過去 5 年間 ) ( 単位 :%) ( 単位 :%) 比率算式平成 26 年度比率算式平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度 1 帰 属 収 支 差 額 比 率 帰属収入 - 消費支出 59.2 帰属収入 54.4 事業活動収支差額比率 基本金組入前当年

2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算の概要 ページ Ⅰ.2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算の内容 1 Ⅱ.2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算書の概要 3

日本放送協会 理事会議事録(平成30年 6月19日開催分)

財産目録の概要 資産の部では 基本財産が前年度末に比べて 8 億 6,711 万 7,226 円減の 208 億 9,949 万 9,939 円となり 運用財産が前年度末に比べて 9 億 8,029 万 2,610 円増の 211 億 2,209 万 88 円となりました 資産の部合計は 420 億

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

区分 平成 29 事業年度 予算額 決算額 差額 備考 運営費交付金 2,815 2,815 - 国庫補助金 26,679 26,679 - 社会福祉振興助成費補助金 給付費補助金 26,071 26,071 - 利子補給金 3,617 3,617 - 福祉医療貸付事業福祉医療貸

日本放送協会 理事会議事録(平成28年 4月25日開催分)

Taro-中期計画(別紙)

平成28年度 国内放送番組編成計画(スーパーハイビジョン試験放送)

会計名 : 一般会計 平成 26 年度当初予算 ( 会計別収支予算書 ) ( 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 ) 当初予算額 前年度予算額 増減 1 基本財産運用収入 7,021 7,021 0 基本財産利息収入 7,021 7,021 0 基本財産 (417,

平成29年度 国内放送番組編集の基本計画

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資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

平成30年度収支予算

平成21年度 連結決算の概要

日本放送協会 理事会議事録(平成30年 9月25日開催分)

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

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平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

つばめ保育園サービス区分貸借対照表 平成 27 年 3 月 31 日現在 資 産 の 部 負 債 の 部 当年前年当年前年増減度末度末度末度末 流動資産 35,328,927 流動負債 8,366,092 現金預金 31,069,025 事業未払金 2,777,912 現 金 0 その他の未払金 6

( 参考 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の概要 業務概要対象施設の要件助成額実施見込み実施期間 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において N H

日本放送協会平成29年度収支予算、 事業計画及び資金計画に関する資料

 資 料 2 

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

新規文書1

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国


日本放送協会 理事会議事録(平成28年10月25日開催分)

平成18 年度 決 算 概 要

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

資金収支内訳表 第一号第二様式 ( 第十七条第四項関係 ) 社会福祉事業 公益事業 収益事業 合計 内部取引 消去 法人合計 介護保険事業 97,352, ,352,644 97,352,644 借入金利息補助金 事収経常経費寄附金 業入受取

180222_中期計画別紙②

平成 30 事業年度予算の概要 平成 30 事業年度予算は 拠出金収入 手数料収入 運営費交付金等により実施する救済 審査 安全対策の各業務に係る所要経費を適切に上し 国の平成 30 年度予算に上されている事業を盛り込むとともに 中期画に掲げた目標達成に必要な経費を上している 予算 29 年度 (

2014 年 6 月 2 日 Page: 2 勘 定 科 目 地域活動支援センター作業所型 第 3かたるべ社 ( 地 活支援 ) 短期入所事業第 3 かたるべ社 ( 短期入所 ) 移動支援事業あそび本舗 共同生活介護事業 グリーンハイツ ビーンズ アムール ハイツマモル フォレスト 就労支援事業収入

学校法人明星学園浦和学院高等学校 さいたま市緑区代山 /Fax 平成 30 年 6 月 30 日 平成 29 年度財務状況の公開について 本学園では一年間の教育活動を通じた財務状況について生徒 保護者の皆様をはじめ関係者の方々

スライド 1

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

法人単位事業活動計算書 当年度決算 (A) 前年度決算 (B) 増減 (A)-(B) サービス活動増減の部収益会費収益 4,402,000 4,559, ,000 寄附金収益 764, ,846 37,643 経常経費補助金収益 25,283,623 25,257,870 2

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平成29年度_事業活動計算書(第二号第一様式).xlsx

社会福祉法人名社会福祉法人井栗福祉会 第一号第四様式 ( 第十七条第四項関係 ) ふじの木保育園拠点区分資金収支計算書 ( 自 ) 平成 29 年 4 月 1 日 ( 至 ) 平成 3 年 3 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 支出保健衛生費支出 65, 648,383 1,617 勘定科目 予算

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

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第6期決算公告

学校法人加計学園平成 28 年度財務の概要 貸借対照表 ( 表 1) 資産の部 科 目 平成 29 年 3 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 本年度末前年度末増減 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 土 地 建 物 その他の有形固定資産 特 定 資 産 そ の 他 の 固 定 資 産 流動資産

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC


Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

メディア・ソフトの制作および流通実態に関する調査研究

第3 法非適用企業の状況

UIプロジェクトX

(別添)新たな貸付制度の会計処理に関する基本的な考え方について

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Taro-HP用④港湾jtd.jtd

⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793

平成20年度 決算概要

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資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

資金収支計算書 : 当該会計年度の学校法人全体の諸活動の収入及び支出の内容と 支払資金 ( 現金及びいつでも引き出すことができる預貯金 ) の収入及び支出のてん末を明らかにしたものです 本法人の平成 29 年度の資金収入総額 762,413 千円に前年度繰越支払資金 590,765 千円を加えた資金

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平成29年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」報告書

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について


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Fukuoka Johkasou Association KAIHOU 2015 SPRING No.135 INDEX

日本放送協会 理事会議事録(平成30年 7月17日開催分)

科目当年度前年度増減 受取ロームミュージックフェスティバル共催金 5,000,000 5,000,000 0 受取ロームミュージックフェスティバル 2016 共催金 受取ロームミュージックフェスティバル 2017 共催金 受取ロームシアター京都 ミュージックサロン 事業協賛金 受取ロームクラシックサ

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Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

第 47 期末貸借対照表 2019 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 千円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 9,306,841 流 動 負 債 2,136,829 現 金 及 び 預 金 8,614,645 未 払 金 808,785 立 替

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経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

事業活動計算書 第 2 号の 様式 サービス活動増減の部益費用収サービス活動外増減の部益費用至平成 26 年月 3 3 日収( 自 ) 平成 25 年 月 6 日 7 )( 勘 定 科 目 当年度決算 (A) 前年度決算 (B) 増減 (A)-(B ) 介護保険事業収益 95,62, ,

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( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

H28秋_24地方税財源

平成 30 年度予算について 平成 30 年度予算は, 平成 30 年 3 月 16 日の理事会で承認されました 平成 30 年度 (H ~ H ) 予算の資金収支予算の概要, 事業活動収支予算の概要は以下のとおりです 1 資金収支予算の概要資金収支予算は, 当該会計年度の教

2018 年度 ~2020 年度 NHK エンタープライズ中期経営計画 NHK NHK ENTERPRISES_


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NHK 平成22年度 ことしの仕事

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Transcription:

( 別冊 ) 議決後公表 平成 30 年度 予算編成方針

目 次 Ⅰ. 平成 30 年度予算編成方針 2 Ⅱ. 平成 30 年度事業運営の重点事項 3 Ⅲ. 平成 30 年度収支構造案 4 1. 受信料の概要 6 2. 事業計画の重点事項 8 3. 営業経費の概要 11 4. 給与 退職手当 厚生費の概要 12 5. 収支予算案 ( 科目別 ) 13 6. 建設費 ( 設備投資 ) の概要 14 7. 放送番組等有料配信業務勘定の概要 15 Ⅳ. 平成 30 年度予算編成スケジュール 16 個別内容については精査中であり 金額は今後変動する可能性がある 金額については 単位未満の端数を切り捨てて表示している

Ⅰ. 平成 30 年度予算編成方針 2 経営計画の初年度となる平成 30 年度は 4K 8K スーパーハイビジョンの本放送開始や放送と通信の融合のさらなる進展などメディア環境の変化に対応し 経営計画に基づいた事業運営を着実に実施して 公共メディアの実現に向けて取り組みます 事業運営にあたっては 自主自律を堅持し 放送を太い幹としつつインターネットも活用して 正確な情報を公平 公正に伝え 命と暮らしを守る報道に全力を挙げるとともに 多彩で質の高いコンテンツを充実します また 積極的な国際発信により日本と国際社会の相互理解を促進するとともに 放送 サービスを通じて地域社会に貢献します さらに 4K 8K スーパーハイビジョンの本放送を開始し 普及に努めるとともに 最新の技術を活用した放送 サービスの創造に積極的に取り組みます あわせて 人にやさしい放送 サービスの充実に取り組みます 協会の主たる財源である受信料については 公平負担の徹底に向け 受信料制度の理解促進と営業改革をさらに推進し 支払率の向上を図ります なお 平成 30 年度より 受信料の免除対象の拡大などの受信料体系の見直しを行い 受信料の負担軽減策を順次実施します 関連団体を含めたグループ一体で創造的で効率的な経営を推進するとともに 時代にふさわしい働き方ができる組織へと改革を進めます また 東京 渋谷の放送センターの建替えを着実に進めます 以上の考え方に基づき 平成 30 年度予算編成にあたっては 収入の増加と業務全般にわたる経費削減を徹底し 生み出した財源を重点事項に充てるとともに受信料の負担軽減策の実施を織り込んだ予算 事業計画を策定します

Ⅱ. 平成 30 年度事業運営の重点事項 3 1. 公共メディア への進化 世の中の課題や最新事情 信頼できる情報を早く 深く わかりやすく より安全 安心な暮らしへ防災 減災 緊急報道 復興支援を充実 多彩なコンテンツと最新の技術で スペシャルな感動と体験を 日本のいまを世界へ 世界の動きを日本へ 2. 多様な地域社会への貢献 地域の魅力や課題を広く発信し 多様な地域社会に貢献 3. 未来へのチャレンジ 東京 2020 のメッセージを 最高水準の放送とサービスで みなさまとともに新たなサービスを創造 4. 視聴者理解 公平負担を推進 みなさまの期待に応える取り組みを進め 受信料の公平負担を徹底 5. 創造と効率 信頼を追求 働き方改革 などを通じて 創造性を発揮できる環境を確保 グループ一体となり 効率的で透明性の高い組織運営を推進 信頼されるメディア をめざし グループでリスクマネジメントを強化

Ⅲ. 平成 30 年度収支構造案 4 30 年度の収支については NHK 経営計画 (2018-2020 年度 ) に基づいた構造とする 事業収入は 受信料の増収等により 29 年度に対して 50 億円の増収となる 7,168 億円 事業支出は 4K 8K スーパーハイビジョン インターネットサービス 東京オリンピック パラリンピックに向けた取組み 地域放送 サービスの充実等の重点事項に経営資源を重点的に配する一方で 業務全般にわたる経費の削減を実施することで 29 年度に対して 108 億円の増となる 7,128 億円 事業収支差金 40 億円については 4K 8K などの建設費 ( 設備投資 ) に使用 ( 一般勘定 事業収支 ) 増減額 率 事 業 収 入 7,118 7,168 50 0.7% う ち 受 信 料 6,892 6,995 103 1.5% 事 業 支 出 7,020 7,128 108 1.5% 事 業 収 支 差 金 98 40 57 - 事業収支差金 40 億円については 4K 8Kなどの建設費 ( 設備投資 ) に使用 ( 建設積立資産と財政安定のための繰越金 ) 29 年度末見込み 30 年度増減 30 年度末取崩し繰入れ見込み 建設積立資産 1,707 0.5 0 1,707 財政安定のための繰越金 924 ( 建設費に使用 ) 156 0 767

29-30 年度予算事業支出の増減の構造 5 収入の増加に加え 業務全般にわたる経費の削減等で生み出した原資を 事業計画の重点事項に配 14K 8K 本放送開始に伴う経費の増 +86 ( 国内放送費 +38 減価償却費 +47) 2 インターネットサービスの充実 +15 7,128 億円 (+108 億円 ) 3 地域放送 サービスの充実 +11 7,020 億円 経費削減 119 4 東京オリンピック パラリンピック関係 +22 5サイバーセキュリティーの強化 +12 6 法人委託のさらなる拡大 処遇の改善等 +35 等 番組の廃止や制作本数の見直し等による既存番組制作費の削減など放送関係 61 保守 補修内容の精査等による放送設備の維持 運用経費の削減など技術関係 17 重点事項による増 +236 受信料の増収等 +108 地域スタッフの減等による手数料や給付金の減など営業 視聴者関係 23 住宅制度の見直しなど管理関係 17 その他 9

1. 受信料の概要 6 29 年度の見込みは予算額通りの 6,892 億円とし 30 年度は 29 年度見込みに対して 103 億円の増収となる 6,995 億円 負担軽減策として 奨学金受給対象などの学生への免除 ( 影響額 4 億円 ) および社会福祉施設の免除対象の拡大 ( 影響額 2 億円 ) を実施する 増減額 受信料 6,892 6,995 103 29 年度見込み増減額 6,892 103 ( 受信契約件数等の年度内増減 ) 29 年度予算見込み 30 年度計画案 ( 万件 ) 30 年度末件数 支払数 61 61 24 契約総数 50 50 20 未収数 11 11 4 衛星契約数 60 60 46 4,016 4,100 84 2,124 支払率 80% 80% 81% 衛星契約割合 51% 51% 52% 支払率 支払数 / 受信契約対象数衛星契約割合 衛星契約数 / 契約総数

参考 受信料収入等の推移 ( 経営計画 ) 受信料収入の推移 +103 負担軽減策 6 6,995 6,892 +33 負担軽減策 74 7,028 +80 負担軽減策 94 7,108 7 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 受信契約件数等の年度内増減 見込み 予算案 経営計画 支 払 数 61 万件 24 万件 47 万件 45 万件 契約総数 50 万件 20 万件 43 万件 42 万件未収数 11 万件 4 万件 4 万件 3 万件衛星契約数 60 万件 46 万件 58 万件 57 万件支払率 80% 81% 82% 83% 衛星契約割合 51% 52% 53% 54% 負担軽減策の影響額 項 目 開始年月 負担軽減策の額 30 年度 31 年度 32 年度 社会福祉施設への免除拡大 平成 30 年 4 月 ~ 2 億円 2 億円 2 億円 奨学金受給対象などの学生への免除 平成 31 年 2 月 ~ 4 億円 23 億円 23 億円 多数支払における割引 平成 31 年 4 月 ~ - 30 億円 31 億円 設置月の無料化 平成 31 年 10 月 ~ - 19 億円 38 億円 3か年合計 負担軽減策の合計額 6 億円 74 億円 94 億円 174 億円

2. 事業計画の重点事項 8 1 4K 8K スーパーハイビジョン 公共メディア への進化 12 月から 4K 8K 本放送を開始し 世界トップクラスの超高精細映像で感動を届ける 4K 放送は 地上波 衛星波の中からドラマ 自然 紀行 スポーツなど多彩なコンテンツを2Kとの一体制作で実施機動力を生かした独自の大型コンテンツも充実 8K 放送は 芸術 音楽 エンターテインメントなどのジャンルから 8K ならではの圧倒的な映像と音響 で 没入感 臨場感を提供 4K 8K スーパーハイビジョン経費 増減額率摘要 102 141 38 38.0% コンテンツ制作の強化による増等 建設費 ( 設備投資 ) 104 202 98 94.6% 制作設備 送出設備の整備等 2 インターネットサービス 公共メディア への進化 インターネットの特性を生かしてニュースや災害情報などの放送番組や理解増進情報の提供 国内放送の試験的提供や国際放送の放送同時提供を実施 30 年度は 各地域の災害気象関連サイトや2018FIFAワールドカップロシアなどスポーツコンテンツの充実 試験的提供の強化 モバイル向けアプリを通じた訪日外国人への災害情報の提供などのサービスを実施 増減額率摘要 インターネット経費 140 156 15 11.2% 各地域の災害気象関連サイトの整備や試験的提供の強化 ( 受信料収入に占める割合 ) (2.0%) (2.2%) による増等

9 3 地域放送 サービスの充実 多様な地域社会への貢献 拠点局が域内の経営資源をマネジメントするブロック経営を推進し 地域の特性を生かした放送 サービスを充実 地域に身近な情報や課題を取り上げた放送の充実や本部による地域番組制作支援の強化等 増減額率摘要 地域放送 サービスの充実 385 396 11 2.9% 地域の特性を生かした放送 サービスの充実等 4 東京オリンピック パラリンピック関係 未来へのチャレンジ 東京オリンピック パラリンピックに向けて気運を高める関連番組の制作やパラリンピックに関連したスポーツ中継の強化を実施 AIやVRなど新しい技術を活用したデジタルサービスの開発や番組と連動したイベント プロモーションの実施等 増減額率摘要 東京オリンピック パラリンピック関係経費 4 26 22 481.1% オリンピック関連番組の制作 パラリンピックに関連したスポーツ中継の強化 番組と連動したイベント プロモーションの実施等

5 サイバーセキュリティーの強化 10 放送 サービスの維持継続や情報漏えい防止のためのサイバーセキュリティー対策の強化 平成 30 年度は特に各部局固有の情報システムに対するセキュリティー調査 対策と管理体制の構築を実施 セキュリティー運用監視体制の強化 増減額率摘要 サイバーセキュリティーの強化 39 51 12 30.9% 各部局固有の情報システムに対するセキュリティー調査 対策 セキュリティー運用監視体制の強化

3. 営業経費の概要 11 契約収納費に人件費 減価償却費を加えた営業経費は 訪問要員の処遇改善等に要する経費や受信契約者の増加に伴う口座振替やクレジット等の手数料の増等により 29 年度より26 億円の増となる761 億円 受信料収入に対する営業経費の割合である営業経費率は10.9% となり 0.3ポイント増 735 億円 地域スタッフ等手数料 給付金 97 +26 13 761 億円 地域スタッフ等手数料 給付金 84 増減額 営業経費 735 761 26 法人委託手数料 213 +35 法人委託手数料 249 契約収納費 588 628 39 人件費 減価償却費 146 132 13 営業経費率 10.6% 10.9% 0.3pt 契約収納促進費等 277 人件費 減価償却費 146 +17 13 契約収納促進費等 294 人件費 減価償却費 132 契約収納費 契約収納体制の見直しによる地域スタッフ等手数料 給付金の減 13 億円 ( 地域スタッフ :1,400 人 1,100 人 ) 法人委託のさらなる拡大 処遇の改善等による法人委託手数料の増 +35 億円 公募型企画競争等の実施地域拡大(103 地 126 地 ) エリア型法人委託の拡大(345 地 384 地 ) 受信契約者の増加に伴う口座振替やクレジット等の手数料の増 +7 億円 困難者対策の強化など文書等による対策経費の増 +5 億円等 契約収納活動に係る職員人件費の減 営業システムに係る減価償却費の減 12 億円 1 億円

4. 給与 退職手当 厚生費の概要 12 給与は 29 年度と同額の 1,164 億円の中で効率的に実施 退職手当 厚生費は 会計基準変更時差異の償却終了による退職給付費の減等により 165 億円減の 492 億円 要員については ダイバーシティ推進への対応等のため 15 人増の 10,318 人 増減額摘要 給与 1,164 1,164 0 29 年度と同額 退職手当 厚生費 658 492 165 会計基準変更時差異の償却終了等による退職給付費の減 160 億円 雇用保険料率の減等による社会保険費の減 3 億円等 予算要員数 ( 協会全体 ) 10,303 人 10,318 人 +15 人

5. 収支予算案 ( 科目別 ) 13 事業収入 7,118 7,168 50 0.7 増減額率 % 摘要 受信料 6,892 6,995 103 1.5 受信契約件数の増による増 奨学金受給対象などの学生への免除および社会福祉施設への免除拡大による減等 交 付 金 収 入 35 35 0.04 0.1 選挙放送関係交付金の増等 副 次 収 入 75 75 0.7 0.9 番組活用収入の増等 財 務 収 入 76 35 40 53.3 子会社からの特別配当の減等 雑 収 入 25 23 1 7.2 前々年度以前受信料の減等 特 別 収 入 13 2 10 81.8 固定資産売却益の減等 事 業 支 出 7,020 7,128 108 1.5 国内放送費 3,242 3,424 182 5.6 4K 8K コンテンツ制作の強化 インターネットサービスの充実 東京五輪 パラリンピックに向けた取組み 地域放送 サービスの充実による増等 国際放送費 256 260 3 1.4 多言語化の推進やニュースの強化などによる増等 契約収納費 588 628 39 6.8 訪問要員の処遇改善等に要する経費や受信契約者の増に伴う口座振替やクレジット等の手数料の増等 給与 1,164 1,164 0 0 29 年度と同額退職手当 厚生費 658 492 165 25.1 会計基準変更時差異の償却終了による退職給付費の減等減価償却費 744 803 59 7.9 4K 8K 設備投資の増等による償却対象資産の増その他の事業支出 365 354 11 3.1 予備費の減 (30 億円 20 億円 ) 等事業収支差金 98 40 57 -

6. 建設費 ( 設備投資 ) の概要 14 本放送開始に向けた 4K 8K スーパーハイビジョン制作 送出設備の整備を実施 地上デジタル放送開始時に整備した地域番組送出設備の更新など地域番組設備を整備 放送センター建替の第 Ⅰ 期 ( 情報棟 ) 建物工事の設計に着手 898 億円 4K 8K 設備 104 放送会館 215 番組設備 ( 本部 ) 169 番組設備 ( 地域 ) 125 放送網設備等 283 +125 +98 158 +8 +160 1,023 億円 4K 8K 設備 202 放送会館 56 番組設備 ( 本部 ) 178 番組設備 ( 地域 ) 286 4K 8Kスーパーハイビジョン設備の整備 +98 億円 4K 設備 ( 中継車 スタジオ カメラ等 ) の整備 +30 億円 8K 設備 ( スタジオ カメラ 録再機等 ) の整備 +63 億円 放送会館の整備 158 億円 奈良 札幌 大津 佐賀の新放送会館の整備 +27 億円 熊本 仙台 静岡 金沢新放送会館整備の減 191 億円 本部番組設備の整備 地域番組設備の整備 +8 億円 本部 NC 設備の整備 +7 億円 本部番組送出設備の整備 +1 億円 +160 億円 +16 放送網設備等 299 放送網設備等の整備 +16 億円 NHK 共聴設備の整備 +9 億円 地上デジタル放送開始時に整備した地域番組送出設備の更新 +106 億円 ロボカメ FPU などの中継 取材関連設備の整備 +29 億円 青山荘大規模改修工事 +8 億円 等 等 等 等 金沢 <30 年度運用開始予定 > 奈良 札幌 大津 <32 年度 > 佐賀 <33 年度 > 等

7. 放送番組等有料配信業務勘定の概要 15 事業収入は NOD の視聴料収入の減により に対して 0.5 億円減の 22.2 億円 事業支出は 配信システムの改修経費の減などにより 0.5 億円減の 21.9 億円 以上により 事業収支差金は 0.2 億円 増減額 増減率 事業収入 22.7 22.2 0.5 2.2% 事業支出 22.5 21.9 0.5 2.6% 事業収支差金 0.1 0.2 0.08 - 事業収支差金 0.2 億円については 一般勘定からの借入金の返還に充てるこれを含む 30 年度末の繰越不足 72 億円については 一般勘定からの借入金等をもって補てん

Ⅳ. 平成 30 年度予算編成スケジュール 12 月 1 月経営委員会収支予算編成要綱事業計画の詳細や予算科目の内訳12/26 審議 放送法および放送法施行規則に基づいて作成する予算書収支予算 事業計画及び資金計画総務大臣提出1/16 議決 予算編成方針12/12 予算編成にあたっての具体的な考え方や収支の概要 審議 16