契約の適正な執行に関する行政評価・監視 要旨

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契約の適正な執行に関する行政評価・監視結果に基づく勧告

会計を巡る最近の動向について

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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安全管理規程

27 年度当初予算 28 年度要求主な増減理由円)平 7 単 位 2 : 8 百年万度予訳(成 ( 目 ) 啓発広報費 2 平成 26 年度限りの経費 ( 重要事項に関する戦略的国際広報諸費に統合 ) 計 0 0 算内

平成20年度における物品調達等制限付一般競争入札試行の概要

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活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

2. 調査費及び広報経費 (1) 基本的な考え方 調査費及び広報経費について 事業の必要性をゼロベースで見直すこと等により効果 的かつ効率的に事業を実施する 1 調査報告書について 特定の個人又は法人の権利利益を害するおそれがある場合等 を除き 原則として当機構の Web サイトで公表する 引き続き

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5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

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2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

名古屋税関

第24回契約監視委員会議事概要

【○○には河川又は道路等を記載して下さい。】

目的 予算の状況 資金の流れ 活動実績 成果実績 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 国が実施すべき事業であるか 地方自治体 民間等に委ねるべき事業となっていないか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか 支出先の選定は妥当か

管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 活動指標総理公務記録実施数 活動実績 当初見込み 活動見込 活動見込 13 活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 活動指標官房長官会見同時通訳実施数 活動実績 当初見込み 27 28

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 定量的な目標が設定できない理由 迎賓施設としての機能を維持するため また 安定して一般公開等を行うために必要となる経年劣化等の不具合による改修工事等であるため

プレゼンテーションタイトル

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平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 単位当たりコスト 代替目標 各国賓客の招待外交の表舞台に相応しい施設としての機能を維持するため また 安定して一般

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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入札公告

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privacypolicy

用地補償総合技術業務 における入札参加条件等 2. 業務実績に関する要件 緩和 従来 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 10 ヶ年 の業務実績 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 15 ヶ年 の業務実績 したがって H29 契約案件は平成 14 年度以降に完了し

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

内部統制ガイドラインについて 資料

文書管理番号

項目 事業所管部局による点検 改善評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 本施策は 男女共同参画社会基本法に掲げる男女共同参画社会の形成の促進という目標に向け 第 次男女共同参画基本計画により実施が求められている事業であり かつ 成長戦略の中核に女性活躍が位置付

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22222

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事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

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( ( 政策評価 経済 財政再生アクション プログラムとの関係 政策評価 アクシ経ョ済ン 財プ政ロ再グ生ラム 政策 施策 改革項目 第 K 一 P 階 I 層 ) 測定指標 第 K 二 P 階 I 層 ) 分野 : 定量的指標 定性的指標 KPI ( 第一階層 ) KPI ( 第二階層 ) 項目 中

2 低入札対策の拡充

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します 本入札に係る落札決定及び契約締結の条件は 平成 31 年度予算 ( 暫定予算を含む ) が成立し 予算示達された場合とする 平成 30 年 12 月 25 日 支出負担行為担当官 東北地方整備局長 髙田昌行 1 競争入札に付する事項 (1) 調達件名小荷物

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( ( 定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 当たりコスト 法律 政省令案等の印刷経費及び検討会等の会議開催経費のため 定量的な指標を示すことは困難であ

建設工事等における入札 契約の過程等に係る再苦情処理の手続に関する要綱 平成 27 年 6 月 1 日制定 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 広島県が発注する建設工事等における入札及び契約の過程及び指名除外等の措置及び成績評定に係る苦情等を適切に処理することにより, 入札 契約手続等の透明性の確

第 1 監査のテーマ及び選定理由 1 監査のテーマ 県が加入している保険契約について 2 選定理由県では 交通事故などの想定されるリスクに対応するために保険に加入している 従来は 定期監査において個別の保険契約が適正であるかという観点から監査を実施してきたが 県の機関を横断的に監査したことがなかった

参考資料 2 下請等中小企業の取引条件改善への取組について 平成 30 年 12 月中小企業庁

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国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事

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目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

報道機関各位 平成 29 年 7 月 26 日函館開発建設部広報官電話 平成 29 年度第 1 回 ( 通算第 56 回 ) 函館開発建設部入札監視委員会の審議概要について 平成 29 年 6 月 16 日 ( 金 ) に開催した 平成 29 年度第 1 回 ( 通算第 5

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

建設コンサルタント等の業務入札契約情報公表要領 ( 平成 14 年 3 月 8 日 13 監第 428 号 ) ( 最終改正平成 29 年 3 月 29 日 28 契検第 150 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 県の発注する建設工事に係る測量 調査 設計及び工事監理の業務 ( 以下 建設コンサルタント


について < 一般競争入札の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 25 団体 (7.%) から 1,239 団体 (72.%) に増加 < 総合評価方式の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 77 団体 (62.5%) から

独立行政法人から公益法人への支出に関する随意契約に係る情報の公開 ( 公共工事 ) 及び公益法人に対する支出の公表 点検の方針について ( 平成 24 年 6 月 1 日行政改革実行本部決定 ) に基づく情報の公開 様式 3-2 公共工事の名称 場所 期間及び種別 契約担当者等の氏名並びにその所属す

最低価格落札方式品誤飲防止 のポスター並びに おしえてね! アブナイカモ のDVDの梱包 発送業務契約相手 : 株式会社アドレスサービス契約金額 :2,251,800 円契約日 : 平成 28 年 2 月 29 日担当課 : 消費者教育 地方協力課説明内容 : 一般競争入札を実施し 複数者の応札があ

大阪府公募型プロポーザル方式実施基準(案)

目的状 況予算の資金の流使れ途 活動実績 成果実績 評価項目特記事項 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか の選定は妥当か 競争性が確保されているか 単位あたりコストの削減に努めているか その水準は妥当か 受益者との負担関係は妥当であるか

平成 24 年度公共 事品質確保技術者更新講習 岡山県の品質確保に向けた取り組みについて 平成 24 年 11 2 岡山県土木部技術管理課杉原誠 郎 1 目次 1. 一般競争入札の拡大等入札契約適正化法施行後の取り組み 2. 総合評価方式の本格導入等品確法に基づく取り組み 3. 低入札価格調査制度及

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

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14個人情報の取扱いに関する規程

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

相談件数 相談主体別 合計 ( 注 1) 行政機関 職員 事業者 労働者 一般 国民 弁護士 等 不明 その他 件数 相談内容別 ( 重複あり ) ( 注 2) 法律解釈 行政機関 ガイドライン 民間事業者 ガイドライン 教

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

評価(案)「財務省行政情報化LANシステムの運用管理業務」

4-(1)-ウ①

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総務省独立行政法人評価委員会議事規則 総務省独立行政法人評価委員会令 ( 平成十二年政令第三百十八号 以下 委員会令 という ) 第十条の規定に基づき 総務省独立行政法人評価委員会議事規則を次のように定める 平成十三年二月二十七日総務省独立行政法人評価委員会委員長 ( 目的 ) 第一条総務省独立行政

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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

暴力団対策措置要綱

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目的状 況予算の 資金の流使れ途 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 国が実施すべき事業であるか 地方自治体 民間等に委ねるべき事業となっていないか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか の選定は妥当か 競争性が確保されている

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

Transcription:

ポイント 契約の適正な執行に関する行政評価 監視 < 調査結果 > 平成 20 年 12 月 16 日 各府省は 平成 18 年 6 月に 随意契約見直し計画 ( 平成 19 年 1 月改訂 ) を策定し 随意契約の適正化に向けた取組 を進めており 一定の成果をあげている ( 平成 19 年度の目標達成率約 65%) しかし 各府省の平成 19 年度契約を中心に調査したところ 次のような状況がみられ 更に厳正な取組が必要 より競争性の高い契約方式に移行する余地がある例 限定的な応募 ( 応札 ) 条件を設定している例 企画書 提案書の採点に際して競争性 公平性が十分に確保されていない例 契約を監視する第三者機関に改善を要する例等あり 特殊法人 (8 法人 ) は 平成 20 年 4 月に随意契約見直し計画を策定 公表しかし 見直し計画の内容を調査したところ 競争性のない随意契約によらざるを得ないとしている契約の中には 競争性のある契約方式に移行する余地がある例等あり 契約の適正な執行に関しては 平成 20 年 12 月 1 日に出された行政支出総点検会議の 指摘事項 において随意契約におの見直し等の指摘がなされており 本行政評価 監視結果と併せて 各府省においては 21 年度予算への反映等 最大限の取組が進められることを期待している 行政評価 監視 とは 総務省が行う評価活動の一つで 行政の運営全般を対象として 主として適正性 有効性 効率性等の観点から評価を行い 行政運営の改善を推進するものです 今回は 本省行政評価局 8 管区行政評価局 ( 支局を含む ) 及び沖縄行政評価事務所が調査を行いました

調査の背景と主な勧告事項 背 景 各府省は 平成 18 年 6 月に 随意契約見直し計画 (19 年 1 月改訂 ) を策定し 随意契約の適正化を推進 競争性 透明性の確保が不十分で調達コストの増大を招いているといった指摘 平成 19 年 10 月 内閣総理大臣から随意契約の適正化の更なる推進が指示 平成 19 年 11 月 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議において 随意契約の適正化を一層推進するための取組を決定 主な取組 1 随意契約見直し計画 の厳正な実施の徹底 2 監視体制の充実強化 1 各府省は 契約の監視を行う 第三者機関 を設置 2 各府省の取組を一元的 横断的に監視するため 総務省は 契約の適正な執行に関する行政評価 監視 を実施 ( 調査の内容 ) 契約の適正化を更に推進する観点から 各府省における随意契約見直し計画の進ちょく状況 第三者機関による契約の監視状況等を府省横断的に調査 また 特殊法人における随意契約見直し計画の策定状況等も調査 ( 見直し計画を策定した 8 特殊法人 : 沖縄振興開発金融公庫 国民生活金融公 庫 国際協力銀行 日本私立学校振興 共済事業団 放送大学学園 農林漁業金融公庫 日本中央競馬会 中小企業金融公庫 ) ( 注 ) 印の4 法人の全部又は一部は 平成 20 年 10 月に ( 株 ) 日本政策金融公庫に統合 このほか 衆議院 参議院 最高裁判所等における契約の適正化の取組状況について 協力を要請 主な勧告事項 1 競争性の高い契約方式への移行の推進 2 応募 ( 応札 ) 条件等の見直し勧告日 : 平成 20 年 12 月 16 日 3 第三者機関による厳正かつ効果的な契約の監視の推進勧告先 : 全府省 4 特殊法人における契約の適正化の推進 1

各府省における随意契約見直し計画の進ちょく状況 随意契約見直し計画の目標 平成 17 年度の実績に照らして 競争性のない随意契約 ( 注 ) 合計約 3.4 兆円のうち 約 2.1 兆円 ( 約 6 割強 ) を一般競争 企画競争 公募等に逐次できるだけ速やかに移行 ( 注 ) 競争性のない随意契約とは 随意契約のうち 企画競争 公募を行っていないものをいう 平成 19 年度における随意契約見直し計画の進ちょく状況 P14 平成 19 年度の競争性のない随意契約金額は約 2.3 兆円で 17 年度実績より約 1.1 兆円減少 競争性のない随意契約の総契約金額に占める割合は約 27% で 17 年度より19ポイント減少 随意契約見直し計画の目標達成率は約 65% 総契約金額 区 分 うち競争性のない随意契約金額 A B 平成 19 年度における随意契約見直し計画の進ちょく状況 ( 金額ベース ) 平成 17 年度実績 随意契約見直し計画の達成目標 平成 19 年度実績 17 年度との差 17 年度 目標 との差 達成率 1 2 3 4 5 6 7.3 兆円 7.3 兆円 - 8.3 兆円 +1 兆円 3.4 兆円 1.2 兆円 2.1 兆円 2.3 兆円 1.1 兆円 競争性のない随意契約金額 の総契約金額に占める割合 46% 17% 29ホ イント 27% 19ホ イント B/A ( 注 )1 計数はそれぞれ四捨五入しているため 結果において一致しない場合がある 2 目標達成率は 競争性のない随意契約金額の総契約金額に占める割合について 平成 17 年度実績との差を基に算出 (5/3) したものである 2 65%

1 競争性の高い契約方式への移行の推進 調査結果 主な勧告事項 平成 19 年度の契約の中から 9,377 件を抽出し より競争性の高い契約方式への移行の余地等を調査 競争性の高い契約方式に移行する余地がある例などが合計 724 件 ( 主な例 ) 随意契約等 府省横断的に比較したところ 庁舎等の警備や維持管理 広報等の各府 広報等 P22 省共通的な業務を 一般競争契約等としている例がある一方で 競争性のない随意契約としている例あり (17 府省 305 件 ) 1 随意契約等としている案件については その理由を再点検し 一般競争契約等への移行を推進すること P23 ( 主な例 ) 庁舎の警備 電気設備 機械設備等の保守 エレベータの保守 ポスター作成等の広報 荷物の運送等 指名競争契約 本府省が示した 一定金額以下のものは指名競争契約とすることができる との基準を機械的に適用していたり 指名基準を満たす者が多数いるにもかかわらず指名競争契約を締結している例あり (5 府省 142 件 ) ( 主な例 ) 庁舎解体工事等 2 指名競争契約を行う場合は 合理的な理由があるときにこれを行うよう徹底すること 3

2 応募 ( 応札 ) 条件等の見直し 調査結果 主な勧告事項 平成 19 年度契約における応募 ( 応札 ) 者の状況 応募 ( 応札 ) 者数が 1 者以下 : 一般競争 34% 企画競争 32% 公募 86% 所管公益法人等との契約で応募者数 1 者以下 : 企画競争 49% 公募 96% 平成 19 年度の契約の中から10,779 件を抽出し 応募 ( 応札 ) 条件等の設定状況を調査 応募 ( 応札 ) 条件等を緩和する余地がある例などが合計延べ 1,027 件 ( 主な例 ) 限定的な応募 ( 応札 ) 条件の設定 公募する際 公示書に契約予定事業者名を明記している例公示書に契約予定事業者名を明記している例 P27 (2 府省で316 件 ) 応募資格として 同種又は類似業務の実績があることとしているが 他府 P27 省や他の地方支分部局の実績は認めない例 ( 類似例を含め11 府省で366 件 ) 庁舎清掃や車両管理業務に 官公庁の受注実績がある者 との条件をの条件を P28 設定している例 ( 類似例を含め8 府省で54 件 ) 企画書 提案書の採点に際し競争性 公平性が十分に確保されていない 競争性の高い契約方式に移行した際 応募条件を同種業務の実績に加えて P28 類似業務の実績も認める緩和措置 しかし 企画書の採点においては 同種業務の実績に対しては10 点を付与するが 類似業務の実績が1 件の場合は0 点 ( 類似例を含め7 府省で50 件 ) 1 公募の際の公示書に契約を予定する事業者名を記載しないようにすること 2 応募 ( 応札 ) 条件を見直し 同種又は類似業務の実績等の条件について過度の制約とならないよう必要最小限のものとすること 3 企画書等の採点基準を見直し 競争性 公平性が確保された適正なものとすること P28~29 以上のほか 入札等に必要な業務内容や業務量が明示されていない例 公募期間が短い例等あり 4

3 第三者機関による厳正かつ効果的な契約の監視の推進 P39 調査結果 平成 20 年 1 月末に すべての府省にすべての契約を監視対象とするすする第三者機関が設置 内部部局に37 機関 地方支分部局等に122 機関の合計 159 機関 勧告事項 1 第三者機関の委員については 契約の相手方の役員等を選任しないようにすること P39 P40 P40 P42 87 機関 ( 内部部局 37 機関 地方支分部局等 50 機関 ) を抽出し 第三者機関の 設置状況及び契約の監視状況を調査 契約実績のある所管公益法人の役員が委員となっているなど 中立性 公公正性の観点から疑問のある例あり (1 機関 ) 審議案件の抽出は第三者機関又はその委員が行うことが必要であるが 審議案件の抽出を事務局 ( 行政機関 ) が行っている例あり (1 機関 ) 重点監視対象とされている1 者応札の契約案件が全く審議されていない例あり (1 機関 ) 審議概要の公表 ( ホームページ ) が 相当期間 ( 約 6か月 ) 経過後となっている例や 契約に係る具体的な審議内容が記述されていない例あり (2 機関 ) 2 第三者機関の審議案件の抽出は第三者機関又はその委員が行うことを徹底すること 3 1 者応札 ( 応募 ) 契約に関する情報等を第三者機関に十分提供すること 4 第三者機関の審議概要については 迅速な公表を推進するとともに 明確かつ分かりやすい内容とすること 5

4 特殊法人における契約の適正化の推進 平成 19 年 11 月 各府省は 所管する特殊法人の監査役等に対し 入札 契約の適正な実施について徹底的なチェックをする旨を要請するとともに 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議において契約状況をフォローアップすることとされた ( 随意契約の適正化の一層の推進について ( 平成 19 年 11 月 2 日公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議申合せ )) 平成 20 年 4 月 8 特殊法人が随意契約見直し計画を策定 公表 平成 18 年度の実績に照らして 8 特殊法人の合計で 競争性のない随意契約約 1,600 億円のうち 約 450 億円 (28%) を一般競争 企画競争 公募等に移行するとの目標 調査結果 勧告事項 P61 P62 P62 随意契約見直し計画の内容 競争性のない随意契約によることがやむを得ないとしているのは 2,190 件 ( 契約金額 1,163 億円 ) あるが 中には 競争性のある契約方式への移行を更に推進すべきものあり 機械設備の保守や維持管理 情報システムの賃貸借や保守 運用 施設運営業務 タクシーの借上げ等の各特殊法人に共通する契約げ等の各特殊法人に共通する契約について 見直し後も競争性のない随意契約によることがやむを得ないとしているが 各府省や他の特殊法人では競争性のある契約方式によっている (8 法人 ) 契約に係る情報の公表 公表範囲や公表事項が国の基準を下回っている例あり (2 法人 ) 契約の一部が公表対象外 予定価格や落札率が公表事項とされていない 公表事項の一部がホームページで公表されていない例あり (5 法人 ) 契約締結日 随意契約によることとした根拠条文等 関係府省は 所管の特殊法人に対し 随意契約見直し計画の速やかな再点検及びホームページにおける契約に係る情報の適切な公表の励行を促進させること 6

[ 本件連絡先 ] 総務省行政評価局随意契約適正化プロジェクト室評価監視官 : 松本順 ( 内線 2455) 調査官 : 城代充郎 ( 内線 2570) 総括評価監視調査官 : 古澤良章 ( 内線 2499) 電話 ( 直通 ) 03-5253-5469 ( 代表 ) 03-5253-5111 5111 FAX 03-5253-5464 電子メール keiyaku@soumu.go.jp 7