<4D F736F F F696E74202D20907A964B82B382F1939D8D B81698C51946E8CA7816A2E >

Similar documents
(別記様式第1号)

抜本的な鳥獣捕獲強化対策 平成 25 年 12 月 26 日環境省農林水産省

現行見直し案見直し理由等 カラス 被害時期 : 通年 ニホンザル 被害対象 : 農作物全般への食害 農業施設へ被害 生活環境被害 ヒヨドリ 被害時期 : 通年 アナグマ 被害対象 : 果樹への食害 被害対象 : 農作物全般への食害 ハクビシン 被害対象 : 農作物全般への食害 住居侵入による生活環境

特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カワウ編)

人 3,500 3,000 狩猟登録者数の推移 3,241 3,180 3,202 3,247 3,373 合計 網 わな 銃 2,500 2,000 1,843 1,845 1,910 1,965 2,100 1,500 1,000 1,398 1,335 1,292 1,282 1,273 50

Microsoft Word - 鳥瓣被害韲æ�¢è¨‹çfl»ï¼‹H30-32;朕絇Ver

(様式第1号)

< F2D D F97D18F57978E B8367>

平成18年度標準調査票

Microsoft Word - 01 変更計画書

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣計画期間対象地域 シロガシラ イノシシ キジ平成 27 年度 ~ 平成 29 年度うるま市全域 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入 する 2. 鳥獣による農

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画変更年度平成 29 年度 計画主体 筑紫野市 筑紫野市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名所在地電話番号 F A X 番号メールアドレス 筑紫野市環境経済部農政課筑紫野市二日市西一丁目 1 番 1 号

4 有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術の向上 ( 農林事務所 猟友会 ) わな猟免許新規取得者を対象に有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術研修 実地指導を実施 (6 農林事務所で 8 回実施計 147 人受講 ) 2 捕獲の強化 (1) ニホンジカの捕獲強化 ( 猟友会委託 ) 指定管理鳥獣捕

計画作成年度

<4D F736F F F696E74202D DC CC92B98F6295DB8CEC8AC7979D90A C982C282A282C AD955C A205B8CDD8AB B83685D>

(別記様式第1号)

PowerPoint プレゼンテーション

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

<819A837D836A B8E6292E894C F4390B3816A2E786477>

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 ツキノワグマ カラス類 サギ類 カワウ カモ類 ハト類 スズメ イノシシ タヌキ ハクビシン ニホンジカ ニホンザル 計画期間 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域 長岡市全域 2. 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に


被害の現状 いま ニホンジカとイノシシが どのような問題をもたらしているのでしょうか? ニホンジカが日本の自然を食べつくす!? 日本に昔から生息しているニホンジカやイノシシは 近年 急速に生息数が増加し 全国で分布を広げています 増えすぎたニホンジカやイノシシが いま 日本全国で生態系や農林業 さら


アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

Taro-H30業務仕様書 (祖母傾地域)

29jisshikeikaku

1 巡目調査 ( 平成 3~7 年度 ) 2 巡目調査 ( 平成 8~12 年度 ) ゲンジボタルの確認された調査地区 (1 巡目調査 2 巡目調査 ) 6-61


<82D282A982C1746F95F18D908F57967B95B E696E6464>

秋植え花壇の楽しみ方


24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作システムを開発しました ( 図 1 2) 檻をカメラで監視し インターネット

頭数が多く 人慣れも進んだサル群 柵を設置できない河川から侵入するシカ 技術体系の紹介 : 1.ICT による檻罠の遠隔監視 操作システム クラウドまるみえホカクン 加害獣の集中的な捕獲による密度低下や頭数削減のため 大型の檻 罠が普及しています これらの捕獲効率を向上させるための遠隔監視 操作シス

鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査_参考資料

( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1

加えて 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律 ( 平成 14 年法律第 88 号 ) が改正され 平成 27 年 5 月に施行されることとなっている 改正に伴い 法律の題名は 鳥獣の保護及 び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 ( 以下 鳥獣保護管理法 という ) に改められ 法目的に 鳥獣の管理

(Microsoft Word - \220\255\215\364\222\361\214\276\217\221.docx)

< F2D F8AEE967B8E77906A89FC90B388C42E6A7464>

釧路湿原国立公園 釧路湿原生態系維持回復事業計画 平成 28 年 4 月 1 日

イノシシH30年度別計画

(別記様式第1号)

県管理の河川区域内における支障木伐採利用に係る取扱要領 1 目的本事業は 県が管理する河川区域内の支障木に関し 住民との協働による河川管理の一環として 河川支障木の効率かつ計画的な伐採による適切な維持管理に向け 公募型による支障木の伐採利用を推進する取扱いを行い もって河川区域内の支障木撤去の促進と

平成 30 年度茨城県地域猫活動推進事業実施要領 第 1 目的本事業は, 地域猫活動に取り組む市町村や地域を茨城県が支援することにより, 県内に地域猫活動を普及 定着させ, 飼い主のいない猫の適正管理を図り, 快適な生活環境の保持増進に寄与することを目的とする 第 2 用語の定義この要領における用語

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

平成18年度標準調査票

秋子割合 現状評価と課題の整理 市内のイノシシ対策の現状を評価し, 課題を整理するため, 地理情報分析および捕獲状 況分析を行った ( 資料編参照 ). 1 地理情報分析による評価集落単位の各種行政資料 ( 捕獲情報, 防護柵設置状況, 市民からの要望など ) について, 地図上での分析 ( 地理情

( 松尾委員 ) 調査は 10 年後なのか 環境が変わった時に計画の変更見直しは可能なのか 調査は必要に応じて実施可能 指定される状況でなくなれば 解除手続きはある ( 八代田委員 ) 今のままだとシカ被害が進んでいく可能性が高い 今後 捕獲強化を実施するのであれば 捕獲の効果を見るような調査を組む

(別紙様式第1号)

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

スライド 1

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

平成18年度標準調査票

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣エゾシカ カラス類 ( ハシブトガラス ハシボソガラス ) ヒグマ キツネ アライグマ トド アザラシ計画期間平成 28 年度 ~ 平成 30 年度対象地域北海道稚内市 ( 全域 ) 2. 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本

J-SOX 自己点検評価プロセスの構築

(別記様式第1号)

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

ã•⁄社僖çfl¨ã‡¢ã…³ã‡±ã…¼ã…‹ 2018ã••11朋.xls

資料4 検討対象水域の水質予測結果について

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

3_意見募集の結果

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

人材登録に必要な実績について Q1: 人材登録されるために必要な実績は? A: 分野ごとの必要な実績は以下のとおりです ( 詳細は募集要項をご覧ください ) 鳥獣保護管理プランナー次のア ) イ) のいずれかについて 鳥獣保護管理に関する計画の策定や見直し等に関する経験年数の合計が 5 年以上あると

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

卵及び卵製品の高度化基準

<4D F736F F D FED944388CF88F589EF967B91CC8E9197BF816992B98F6291CE8DF489DB816A>

FX自己アフリエイトマニュアル

FX ) 2

2012/10/2 ねぐらやコロニーの分布管理 ねぐらと繁殖コロニーの違いねぐら : 夜を集団で過ごす場所 繁殖コロニー : 集団で繁殖をするところ通常 ねぐら兼繁殖コロニー 坪井潤一 ( 山梨県水産技術センター ) 分布コロニーの位置と数を管理 個体群管理 数カワウのあたま数を管理 カワウ対策の全

(2) 丹沢におけるニホンジカ保護管理 ( 第 3 次神奈川県ニホンジカ保護管理計画 ) 計画期間 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 計画対象区域 保護管理区域 : 丹沢山地を含む 8 市町村 ( 相模原市は緑区のうち一部 ) 分布拡大防止区域 : 丹沢山地周辺部

<4D F736F F D20967B95B681698DC58F498D D8E968C888DD A2E646F63>

実施計画の参考様式(この様式については、決定したものではありません

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

議事 (4) 平成 28 年度の取組状況環境省九州地方環境事務所 資料 4-1 シャープシューティングの体制による計画捕獲に関する現地検討会 実施結果概要について 1. 目的 林道や高標高地の町道での実施を想定して シャープシューティングで求められる意識 技術水準 体制や運営を先進地事例等から確認し

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 イノシシ ( イノブタを含む ) ニホンジカカラス類サギ類 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 対象地域 産山村 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村

Taro13-芦北(改).jtd

Taro13-宇城(改).jtd

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件


猟 流し猟 少人数巻狩り 林道車上狙撃 待ち伏せ猟 足くくりわな 囲いわな ) を実施し 各手法の特長や課題 適する時期 場所等を把握 秦野市三廻部と山北町世附で 神奈川県猟友会の捕獲熟練者との協働による猟犬を用いた少人数巻狩りを試行 山北町玄倉の捕獲困難地において 少人数捕獲に精通した NPO 法

コスジマグソコガネ捕獲個体 (6/16) 17 個体 ライトトラップ BOX15 糞トラップ 2 任意 - 獣糞内 -0 移動例 (6/16) オオコオイムシ捕獲個体 (6/21) 105 個体 ( 成虫 : 子持ち 16 子無し 38 幼虫 51) コスジマグソコガネ捕獲個体 (6/22-23)

静岡県動物愛護管理推進計画(2014)案の概要

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

g

観光で稼ぐ! ための手引書 観光消費の拡大と域内経済への波及をめざして ~ データに基づき観光施策を作り上げる 7 つのステップ ~ 北海道経済部観光局 平成 31 年 4 月

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

< F2D91DE E8BE08B8B D8790CF97A78BE082CC>

12 野生動物被害対策強化(H26朝林)

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 27 年度 計画変更年度 平成 29 年度 計画主体 飯能市 飯能市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業環境部農林課所在地飯能市大字双柳 1 番地の 1 電話番号 F A X 番号 メール

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

人芯経営論 ・・・リーダーシップ考②

平成13年度 地域工業活性化支援事業報告書(多摩全域)

はたらく若者ハンドブック


はじめに

Transcription:

群馬県の管理 特定計画の下のシャープシューティングによる個体群管理 本日 お話しするメニュー 1. 群馬県のカワウの概要 歴史 生息 被害状況 2. 特定計画の策定 特定計画の概要 計画の概要 策定への経緯 3. カワウ捕獲実証事業〇これまでのカワウ対策〇シャープシューティングの実施 2 1

群馬県内のカワウの歴史 大正 12 年 30 羽捕獲の記録 ( 狩猟 ) ( 昭和 4 年以降 捕獲数 0が続く ) 昭和 57 年飛来を確認 (2 市 ) ( 昭和 60 年 繁殖記録はなく と記録 ) 平成 8 年漁協 花火等で追い払い開始平成 9 年営巣確認平成 20 年 30 市町村で飛来確認平成 26 年群馬県カワウ適正管理計画策定平成 28 年シャープシューティング実施 生息状況 ( その 1) ねぐら コロニー位置 ねぐら コロニー (9 箇所 ) (4 箇所 ) 主な採食地 (29 箇所 ) 漁協管轄境界 2 2

生息状況 ( その 2) 被害額と捕食量 捕食量 (kg) 被害額 ( 千円 ) 200,000 300,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 250,000 200,000 150,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 年度 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 年間捕食量 194,866 151,276 129,221 162,460 165,679 134,414 151,967 187,442 196,691 年間捕食額 167,446 130,143 116,645 154,584 157,966 125,646 144,821 178,779 187,516 100,000 50,000 0 2 3

特定計画概要説明 ( その 1) 1. 計画策定の目的 内水面漁業被害の軽減 人とカワウとのあつれき解消を目指す 2. 管理の目標 H29 年度の個体数 H18 年度の水準へ ( 計画期間内に概ね3 割減少 ) H18 年度個体数 調査開始後の最小値 将来的に県内コロニー ゼロ が望ましい 効果の評価 目標再設定 順応的管理 特定計画概要説明 ( その 2) 3. 目標達成のための施策 <ねぐら コロニー > 1 定着コロニーで個体数増加の抑制 減少 2 新規コロニーの除去 ねぐら化 3ねぐらのコロニー化 拡大 新規成立防止 < 採食地 ( 河川湖沼 )> 追い払い 粗朶等の設置 放流方法 etc 守るべき時期 箇所 対象を明確にして < 共通事項 > モニタリング 情報の共有 順応的管理 2 4

特定計画概要説明 ( その 3) 4. 個体数調整 <ねぐら コロニー > 現地の状況を確認の上で実施 関係者の合意形成 < 採食地 移動経路 > 適切な箇所を選定し 実施 5. その他 管理のために必要な事項 適正管理検討委員会による評価 関東カワウ広域協議会での情報共有 なぜ特定計画を策定したのか < 漁業関係者 議会からの要望 要請 > 漁業被害軽減総合的な管理指針等必要個体群管理 背景には 漁協組合員の高齢化 減少 対策の継続性 カワウ被害増大 釣り客減少 入漁料減少 経営の悪循環 < 他の獣種と同じ扱いに> 関係者の対策意欲を高める ( 指針ではなく 特定計画とした理由 ) すでにシカ カモシカ イノシシ クマ サルは策定済み 2 5

計画を策定する上での課題 ( その 1) < 目標設定 > 対象は? ex) コロニー数 飛来数 水準は? 割減? その根拠は? それぞれの意見 群馬にはいなかった 外来種 根絶 あつれき解消 の肯定 否定 被害半減に納得したり しなかったり etc 計画を策定する上での課題 ( その 1) どう解決したか? 最終的に 被害軽減 個体数減少 : 過去の調査中 最少の水準に 将来的に県内コロニー ゼロ が望ましい 当面の目標に 当面 として 科学的根拠 順応的管理 検討や見直しを加えて行く 2 6

計画を策定する上での課題 ( その 2) < 対策の評価 > 評価のための 指標 づくりが困難どう解決? 飛来数調査 胃内容物調査 被害状況把握 適正管理検討委員会での検証 アンケート <その他 > 関係者/ 機関との体制づくり 対策実施に係る役割分担 計画に盛り込んだ工夫 ( その 1) < 情報の収集 共有を柱に> 個体数管理 被害防除 生息環境管理 と並ぶ対策に < 関係者が繰り返し顔を合わせる> 意見や情報を交換 合意形成を図る 絵に描いた餅 にしないための工夫 2 7

計画に盛り込んだ工夫 ( その 2) < 対策実施に係る役割分担 > それぞれの関係者が行うべき課題を明らかに 計画に盛り込んだ工夫 ( その 3) カワウ被害及び生息数の相関図 の作成 2 8

計画に盛り込んだ工夫 ( その 3)~ 続き ~ 相関図作成の理由 専門家からのアドバイス 状況の整理手助けするツール作成 情報の共有化 具体的には 関係するデータを地図へ 見える化 意見交換会等で共有 関係者が県全体の状況を把握しやすく 相関図について補足 主要な飛来地 被害額 コロニー ねぐらの位置と飛来範囲を示した相関図は 夏季 冬季の 2 パターンを作成 7 月 12 月 2 9

群馬県におけるカワウ対策 ~これまでの取組 1~ 有害捕獲 営巣抑制 ( テープ張り ) 一斉追い払い 2 10

群馬県におけるカワウ対策 ~これまでの取組 2~ 有害鳥獣捕獲 狩猟による捕獲 学術 調査捕獲 漁業協同組合対策 追い払い 営巣抑制( テープ張り ) etc シャープシューティングとは ~シカ捕獲実証を例として~ 調査による捕獲適地 適期の絞り込み 餌付け 爆音機等による慣らし 出没時間帯の適正化 捕獲体制, 安全確保 捕獲の実施 警戒心の高い個体の発生を抑制しつつ 永続可能な高効率の捕獲を実施 2 11

コロニーにおける散弾銃による捕獲の影響 散弾銃による捕獲 営巣範囲の移動 拡大 コロニー拡散 被害広域化 シャープシューティングによるカワウ捕獲 ~ エアライフルによる頭部狙撃 ~ 捕獲に使用した空気銃 FXサイクロンメーカー :FX AIRGUNS( スウェーデン製 ) 全長 :102.3 cm 銃身長 :58.8 cm 重量 : 約 2.7 kg プレチャージ式 (35/20/12 ft.lbs)/5.5mm 5 連発 捕獲個体の被弾痕 2 12

群馬県における生息状況 赤谷川 片品川 吾妻川 綾戸ダム (70) 凡例 ねぐら ( 数 ) 田代湖 (59) 烏川碓氷川 真壁調整池 (186) 高津戸ダム (194) 鳴沢湖 (1) 千貫沼 (22) 南陽台 (339) 福島橋上流 (0) 丹生湖 (0) 渡良瀬川 コロニー ( 数 ) 鏑川 神水湖 (11) 利根川 神流川 下久保ダム (37) ねぐら コロニー状況 ( 平成 28 年 7 月現在調査箇所 ) コロニーにおける捕獲 赤谷川 片品川 ( ) 内は平成 27 年 7 月現在のコロニー数 吾妻川 田代湖 (42) 烏川 真壁調整池 (149) 高津戸ダム (580) 碓氷川南陽台 (491) 鏑川神流川 渡良瀬川 利根川 2 箇所のコロニーでシャープシューティングを実施 2 13

シャープシューティングの体制 ( その 1) 捕獲区域内の立入制限 シャープシューティングの体制 ( その 2) 緊急時連絡体系 周辺住民への周知 ( 広報 回覧 ) 2 14

シャープシューティングの射撃パターン シャープシューティングの実行手順 ミーティング 人員配置 解剖 献体回収 狙撃 情報交換 回収 収集 処分 記録 捕殺 消毒 撤収 2 15

シャープシューティングの実施結果 ( その 1) シャープシューティングの実施結果 ( その 2) 2 16

シャープシューティングの成果と課題 ( その 1) ~ 次期繁殖期における捕獲に向けて ~ 〇高い捕獲効率一定の成果 〇警戒心の高まり今後の捕獲効率への懸念 繁殖状態による捕獲効率の差 調査に基づく捕獲適期の絞り込み 捕獲に伴う警戒心の高まり カワウの動向の把握 人への慣らし ねぐら利用密度による相互警戒 ねぐら止まり木 ( 竹 ) の除去 射撃障害物による捕獲制約 障害となる立木竹の除去 ( 特に竹による跳弾 ) 射手移動に伴うカワウの飛散 狙撃場所 移動経路の整備 シャープシューティングの成果と課題 ( その 2) ~ 次期繁殖期における捕獲に向けて ~ 〇射手の育成 広域的かつ迅速な対応が可能な体制づくり カワウ生態の知識 研修 観察 高い射撃技能 射撃訓練 観察 判断 記録 実習の実施 高性能空気銃 他事業への汎用性の拡大 〇情報収集体制の整備 広域的な状況把握が可能な体制づくり 漁協 市町村 県 情報の一元化 共有化 収集する情報 飛来 繁殖 ねぐら 新たなコロニーなど 2 17

ありがとうございました 2 18