平成 19 年電気保安講習会 電気保安規程に基づく保安教育 訓練 平成 19 年 6 月 27 日大桑体育館 平成 19 年 6 月 28 日坂下公民館 社団法人中部電気管理技術者協会安江電気保安管理事務所曽我電気保安管理事務所
電気保安講習会内容 1. 電気工作物の保安管理について ( 20 分 ) (1) 自家用電気工作物の自主保安体制と保安規程について (2) 電気管理技術者の業務 2. 電気事故について ( 20 分 ) (1) 平成 18 年度の電気事故の概要について (2) 事故事例 (3) 電気事故発生時の対応について < 休憩 >( 5 分 ) 3. 波及事故防止について ( 10 分 ) (1) 波及事故とは (2) 波及事故防止対策のポイント 4. 電気の安全な使い方 訓練 ( 15 分 ) (1) 感電防止 感電と漏電のはなし (2) 電気火災防止と電気火災の対処法 火災の発生原因 トラッキング現象と対策 5. 電気料金について ( 15 分 ) (1) 電気料金のしくみ ( 基本料金と電力量料金 ) (2) 電気の使用形態と契約メニューについて 6. 質問 懇談など ( 5 分 )
1. 電気工作物の保安管理について お客様の電気設備には電気主任技術者が必要です 電気主任技術者を設置しなければならない自家用電気工作物 他 ( 電気事業者 ) から高圧および特別高圧で受電する電気工作物 小出力発電設備以外の発電設備 ( 非常用予備発電装置含む ) を同一構内に設置する電気工作物 構外にわたる電線路を有する電気工作物 火薬取締法 2 条 1 に規定する火薬類を製造する電気工作物 鉱山保安規則が適用される鉱山 ( 甲種 乙種炭坑の一部 ) 主任技術者の選任 専任 外部委託国家資格および資格要件を満たした者 ( 管理技術者 & 保安協会など ) 自家用電気工作物とはお客様の電気設備は自家用電気工作物です 自主保安体制の確立
自主保安体制の確立自家用電気工作物を設置する者の義務 技術基準適合 維持 点検などにより技術基準不適合が確認された場合 適合するよう所要の措置を講ずる 自主保安 保安規程の作成 遵守 監督官庁ヘ届出 自家用電気工作物の工事 維持 運用に関する保安を確保するために講ずる措置を規定 電気主任技術者の選任 監督官庁ヘ届出 選任できない場合は 電気管理技術者等に委託することができる ( 外部委託承認 ) 保安規程とは設置者に 作成義務 届出義務 遵守義務 がある 管理者の職務および組織 従事者の保安教育 保安についての記録 自家用電気工作物の工事 維持 運用に関することを規定する 保安のための巡視 点検 検査 災害その他非常の場合とるべき処置 電気設備の運転 操作
(2) 管理技術者の業務自家用電気工作物の保安業務 関係官庁手続き業務 ( 手続き業務 立入検査立会 ) 電力会社の関係業務 ( 手続き業務 立会 ) 点検業務 竣工検査 通常巡視点検( 月次点検 ) 通電時の状況点検 ( 漏電 過熱 過負荷 機器の使用状況など) 定期点検( 年次点検 停電点検 ) 保護継電器の動作試験 絶縁抵抗 接地抵抗測定機器の状態点検 高圧機器清掃 応動体勢 (24 時間態勢 ) 故障 異常 事故時の対応 技術経験電気使用の合理化 相談 助言 安全対策 保安教育など 管理技術者の研修 技術研修 安全研修
電気管理技術者の業務 電気管理技術者の業務 お客様実施事項 連絡事項 電気管理技術者 通常巡視点検 ( 月次点検 ) 定期点検 ( 年次点検 ) 故障時の応急処置事故時の早期復旧関係機関への連絡 立案 助言設計の審査工事中の点検竣工検査 点検結果の報告不良箇所の指摘 改修依頼保安上必要な指導 助言 連絡監視装置通報 連絡 お客様 点検記録の保存不良箇所の改修 電気設備の事故 故障発生停電発生火災発生 電気設備の変更 増設 新設 電気管理技術者の業務 産業保安監督部への申請 届出書類作成 諸手続き アドバイス 電気のことはお任せ下さい 連絡 相談 お客様 設置者名 事業所名称変更地位の承継 ( 相続 合併 ) 法人格の変更 ( 個人 法人 ) 保安に関する組織変更使用区域を変更 電気使用合理化 ( 省エネ 省マネー ) 電気に関する相談安全対策従業員への保安教育事故再発 未然防止対策
自家用電気工作物保安管理規程 自家用電気工作物の保安確保は 設置者が自主保安体制を確立し 波及事故 電気事故防止等を図る義務がある 平成 1 6 年 電気事業法施行規則の改正に伴い多くの法人が保安管理業務に参入してきた それぞれの法人が一定レベル以上の保安管理業務を行うためその標準としてこの 保安管理規程 が制定された 保安業務の標準化 2. 電気気事故について 中部近畿産業保安監督部資料 事故事例 事故原因 事故対策 事故トラブル発生時の処置 事故 災害に備えて H18 年度電気事故概要
中部近畿産業保安監督部資料
電気事故発生時の対応について 感電 火災 停電など電気事故や災害が発生した場合 人命や財産を守るため 冷静な処置をしなければなりません 特に電気は 目に見えないため二次的な災害や事故の拡大が発生する恐れがあります 事故や災害の内容に応じた対応が必要です 感電事故 火災 停電 感電事故発生 事故発生箇所の安全の確保 被災者の救出 応急処置救急車手配 事故点付近の電源供給 切 操作二次災害防止 安全の確保を確認後救出 人工呼吸 心臓マッサージ等蘇生実施救急車手配 立入禁止措置 関係箇所連絡 復旧事故発生箇所の機器調査 点検停電の復旧 事故点付近の立入禁止措置二次災害防止 電気管理技術者 中部電力など関係箇所連絡 電気管理技術者が指導 助言
火災発生 火災の場合は消防署の指示に従って下さい 消防署通報 出火場所付近の電源開放 火災発見と同時に消防署通報電気管理技術者 中電に連絡 分電盤にて出火場所付近への電源フ レーカーを開放 初期消火 充電中の電気設備や電線には直接注水は避ける 感電二次災害の恐れがある 鎮火後の復旧消火活動により電気設備は濡れており漏電の恐れがあるので点検後停電復旧する 電気管理技術者により点検 確認 復旧 停電発生 停電時の処置 異常の有無確認異臭 煙など 高圧保護装置 第一柱開閉器の動作確認 まず使用している機械類などの手元スイッチを切る 電気室やキューヒグル 受電第一柱などに異常がないか確認 ( 見える範囲 ) 高圧保護装置の動作表示の確認 第一柱開閉器の開閉状態確認 ( わかる範囲 ) 近所の状態確認 ( 中電の配電線の停電 ) 付近一帯停電していないか確認 電気管理技術者に連絡 なるべく状況を説明してください 高圧の開閉器は絶対操作しないこと 復旧高圧保護装置の動作により停電した場合は 高圧設備の調査 点検が必要です 高圧設備が故障の場合は電気工事店による復旧工事が必要となります
漏電遮断器の取扱い
事故 災害に備えて 非常時の連絡系統図の掲示非常時の連絡先を記載した系統図を身近なところに掲示しておきます 点検スペースの確保非常の場合速やかに 操作や点検ができるよう分電盤やキューヒグルの付近に物を置かない様にしてください 設備の不良箇所の改修点検報告書で指摘された不具合事項については速やかに改修してください 防災訓練の実施災害に備えて電気設備の取扱を含めた訓練を行う 日常巡視常日頃の電気設備の状態に注意していただき異常があれば電気管理技術者に連絡してください ( 外観 異音 異臭など )?? 休憩クイズ??
4. 波及事故防止について
5. 電気の安全な使い方 訓練 感電防止 電気火災防止 火災の発生原因 トラッキング現象と対策 電気火災の対処法 訓練
電気機器のケースに正しい接地 ( アース ) がされていれば もしも電気機器に 漏電があっても 感電事故を軽減することができます
5. 電気料金について 電気料金の仕組み基本料金 + 電力量料金 電気の使用形態と契約メニューについて
質問 懇談など MEMO
資料参照ホームページ中部電気管理技術者協会 http://www.eme-chubu.or.jp/ 中部近畿産業保安監督部 http://www.nisa.meti.go.jp/safety-u/denryoku/index.htm 中部電力 ( 株 ) http://www.chuden.co.jp/ 曽我電気保安管理事務所 http://www.sogadenki.com