20企広第  号

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報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 住宅のストーブ火災に注意を!! ~ 例年 冬季にはストーブ火災が急増します ~ 平成 27 年 12 月 14 日 例年 冬季にはストーブに起因する火災が多発しています 寒さも厳しくなり ストーブ の火災が増加する季節を迎えたこと

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奏功事例 6 平成 21 年 1 20 時頃 多賀城 たばこ ( 不始末 ) 留守中の住宅から ピーピー とういう警報音に隣接共同住宅の隣人が気付き 119 番通報し 到着した消防隊が消火したもの 早期の発見により 床の一部だけの焼損で済んだ事例 奏功事例 7 20 時頃 塩釜 ガスこんろ 留守中の

誤使用を防止するために

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すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

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水槽用ヒーターの空焚きによる火災に注意!

平成 30 年 6 月 5 日奈良県消防救急課消防救急係担当 : 倉田 中村直通 : 内線 : 熱中症による救急搬送状況について 直近一週間の熱中症による救急搬送は 7 人でした 熱中症は適切な予防をすれば防ぐこともできます 一人ひとりが 熱中症予防の正しい

奏功事例(最新順)

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【最新】現代社会学部紀要11‐2/【最終校正】加藤晴明先生

住宅用防災機器等の奏効事例 平成 19 年中 月時間奏功機器出火原因発見 通報 初期消火備考 1 19 時頃 火災 ガス漏れ複合型警報器 女性 (40 歳代 )2 階台所のガステーブルで てんぷら油を処分するため 凝固材を入れる前にてんぷら油を加熱したが その場を離れている間に油が過熱され発火した

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居住者が2 階の寝室で寝ていたところ 住警器の作動で目が覚め 隣の 9 H 時頃 泉台 鉄骨造 2 階建て居室中央付近より炎が出ているのを発見した たばこの不始末共同住宅を知らせるために 出窓から屋外に避難し 1 階住民に通報を依頼 その後初期消火を試みるも 濃煙で断念する 10 H22

平成 30 年度 飲食店における受動喫煙防止対策の実態に 関するアンケート調査結果 彩の国 埼玉県

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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_電子レンジ

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川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

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E mail

職場における熱中症による死傷災害の発生状況 ( 広島労働局 ) 1 熱中症による死傷者数の推移 ( 平成 20 年 ~ 平成 29 年分 ) 過去 10 年間の職場での熱中症による死亡者及び休業 4 日以上の業務上疾病者の数 ( 以下 死傷者数 という ) をみると 年によって差はあるものの 3 人

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2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

電子レンジ庫内の発煙・発火―庫内の汚れの付着や食品の加熱しすぎに注意―


油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

はじめに 消防法の規定では 一定規模の建物の管理権原者は 防火管理者を定め 消防計画を作成し 防火管理上必要な業務の実施を定めています その中でも 消防計画に基づく訓練の実施は最も重要な事項です 特に特定防火対象物 ( 集会場 スーパー ホテル 病院等の不特定多数の人が出入りする施設 ) には 年

参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

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防火衣の受熱に関する検証 (平成25年-第50号)

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

金村 小林 小林 佐藤 末吉 竹本 田村 松本 山本 暁 豊 喜 聖 幸 吉 孝 文 志 信 利 直 別紙 1 蓄電池設備技術基準検討部会 委員名簿 ( 敬称略 五十音順 ) おおみや大宮 よしふみ 東京理科大学理工学部建築学科教授 かなむら きよし 首都大学東京大学院都市環境科学研究科 都市環境科

平成  年  月  日

広労発基 第 1 号の 2 平成 31 年 3 月 6 日 別記関係団体の長 殿 広島労働局長 平成 31 年 STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン の実施について 平素から労働行政の運営に格別の御理解と御協力をいただき厚く御礼申し上 げます さて これまで 職場における熱中

2013 年 9 月 26 日 あんしん高度化ガス機器普及開発研究会 Si センサーコンロ の累積出荷台数が発売から 5 年で 2,000 万台を突破 10 月 1 日から 2,000 万台突破キャンペーン を実施します 全ての火口にセンサーを搭載し 安全性 利便性に優れたガスコンロ Siセンサーコ

第 6 章まとめ及び提言第 1 節まとめ *1 東京消防庁管内の火災件数は減少傾向にあるなか 電気火災 ( 建物内 ( 屋上 ベランダを含む ) において発生した 電気を使用するものからの出火事象をいう 以下同じ ) が占める割合は 昭和 61 年の 8.6% から平成 27 年では 20.4% に

ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

182 No. 61 RDF m 13 RDF RDF 中国の石油精製工場で爆発 m 中国の染料用化学製品工場で爆発 t km

別紙 1 対象火気器具等の例として 以下の物が対象となります 五徳などを使用したガス器具 ガスグリル たこ焼き器 ポップコーン機 焼き鳥器 七輪 発電機 ストーブ わたあめ機 液体燃料 固体燃料 気体燃料 電気を熱源とする器具 火消しつぼを使用するすべての器具が該当します 露店等の開設はないが 対象

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

1 緊急時対応の心得 緊急事態はいつ どこで発生するか全く予想する事ができないため 慌てず適正な行動をとるためには 日ごろから対応方法を十分確認しておく事が必要である p.100 に対応フローを例示するが 緊急事態の発生時間帯や状況によりとるべき行動が異なるため 最終的には当事者 発見者の判断に委ね

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10


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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

る設備装置への徹底した温度管理のほか 熱や火花 静電気など着火源の排除 酸や鉄塩 不純物などの接触を排除するなど その貯蔵 取り扱いには細心の注意が必要とされる 重合反応を防止するため 通常は重合停止剤を添加し安定させているが それでも制御可能な範囲を超える熱源や過酸化物 鉄錆などがあれば重合を促進

. ライターによる事故について () 年度別の事故発生件数について NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報のうち 平成 年度から 0 年度に発生したライターによる事故は図 に示すとおり 件 ( ) 発生しています また 平成 年 月から平成 年 月までに 件発生しており 直近の カ月 (

News Release 平成 27 年 2 月 5 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 27 年 1 月 26 日から平成 27 年 2 月 1 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 88 件 うち重大事故等とし

工事中の消防計画 第 1 工事計画について 1 工事概要 ( 別紙 1 ) 2 工事工程表 ( 別紙 2 ) 3 緊急時連絡体制 ( 別紙 3 ) 4 関連業者一覧 ( 別紙 4 ) 第 2 目的及び適用範囲 1 目的この計画は 消防法第 8 条第 1 項の規定に基づきにおける防火管理について必要な

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住民アンケート調査結果 調査概要 平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 及び9 月 15 日 ( 金 ) の北朝鮮による我が国の上空を通過する弾道ミサイルの発射に際しては 全国瞬時警報システム (J アラート ) を使用して 国民の皆様に情報提供したところです 今回 今後の国民保護施策の参考

訓練時間に専用ブザー音が鳴るよう設定することもできます 以下を参考にして設 定してください 参考: 地震防災訓練アプリ (NTTドコモ) の使用方法 地震防災訓練アプリとは? 事前に本アプリに訓練の日時を設定すると 設定した日時にエリアメール ( 緊急地震速報 ) のブザー音が鳴ります 利用の流れ

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(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

予防特例基準ハンドブック本文


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平成 30 年 4 月 3 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり空気圧縮機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1.

( 参考 ) 熱中症による死亡災害の月別 業種別発生状況 ( 22 年 ) 6 月 7 月 8 月 9 月 建設業 製造業 農業 運送業 警備業 2 2 林業 1 1 その他 (2) 時間帯別発生状況

自動火災報知設備に他階の表示ランプが点灯しています どうすればいいですか? 自動火災報知設備に天井裏の表示ランプが点灯しています どうすればいいですか? 他の階から職員が応援に来ました どうすればいいですか? 居室等を確認するため扉を開けます どのように開ければいいですか? 火災通

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消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

調査概要 調査名 : おせち料理と正月に関する意識調査 調査方法 :WEB モニターによるアンケート 対象 :20~60 歳代男女 実施期間 : 平成 27 年 10 月 9 日 ~10 月 12 日 サンプル数 :1,000 人 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 女性 100 人

としてまとめました 準備実験では 試験体の内外に 518 カ所の温度センサー ( 熱電対 ) と 41 カ所の熱流センサー ( 熱流束計 ) を設置して計測を行ったほか ビデオカメラを試験体内に 13 台 試験体外に 9 台設置して火災の様子を観察しました 2.2 準備実験より得られたこと木造 3

テレワーク制度等 とは〇 度テレワーク人口実態調査 において 勤務先にテレワーク制度等があると雇用者が回答した選択枝 1 社員全員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 2 一部の社員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 3 制度はないが会社や上司などがテレワーク等をす

マニュアルの見方 マニュアルの見方 マニュアルの見方について説明します 操作の前提条件です ある場合のみ記載しています 操作の前に確認してほしい重要事項です ある場合のみ記載しています 1 操作手順に対応した操作画面上の操作 箇所です 関連ページがある場合は 参照先の ページ番号を記載しています 操

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

累積火災件数 本震震最大震度 6 強の揺れを伴う地震の発生日時前累積火災件数 最大震度 7 の揺れを伴う地震の発生日時 0 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18 4/19 4/20 4/21 図 地震の発生日時と火災の出火推定日時の関係

便 利 手入 簡 単 安 心 外 炊飯 炊 難 上手 仕 湯 湯 沸騰 消火 付 用容器 庫内 汚 温度 火加減 焦 上 掃除 後 洗 流 心強 味方 全機種 安心 安全機能 搭載 忘 鍋 後 火 消 忘 煮物 火 消火 消 忘 消火 油過熱防止装置 立消 安全装置 温度 火 火 消 忘 油温 消

1. 平成 22 年中の火災概要 平成 22 年中の火災件数は100 件であり 昨年の124 件と比較し 24 件の減少になります 月平均では1ヶ月当り8 件の火災が発生しており 1 週間では1.6 件の火災が発生したことになります 火災の種別ごとの発生件数は 建物火災 46 件 林野火災 6 件

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事例集表紙1

News Release 平成 30 年 10 月 26 日 電動シャッター動作時の事故に注意! 今般 消費者安全調査委員会より 電動シャッター動作時の事故 に係る事故等原因調査の報告書が取りまとめられ 調査委員会から消費者庁長官に対し 消費者への周知に関する意見が提出されました こうした意見を踏ま

事例編

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12 秒 ) 1 本 (4) 測定機材 1 データーロガー : 江藤電気 (CADAC21) 1 2 熱電対 :K 型 ( 素線径 0.32mm ガラス繊維被覆) 17 3 PC: 日本電気 (VJ20MEZ75) 1 ソニー (VPCS11AHJ) 1 デル (Latitude-E620) 1 4

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単身者の生活実態を明らかにするために、都心に勤務する就労単身者へのアンケート調査を行った

この災害体験ヒヤリハット体験集とは別に 安全セミナーの講師である富取様がまとめてくださった 体験集もございます ご要望の方は 関東商組事務局までご連絡ください 富取講師編集 事故事例ヒヤリハット体験集第 3 号 72 ページ 325 事例掲載 フォークリフト運転作業中 2 踏み間違え 前進と後進のギ

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1 火災から尊い生命を守ろう  平成13年春の火災予防運動

Transcription:

報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 飲食店の調理中の火災にご注意を! 平成 24 年 11 月 14 日 ~ 天ぷら油や食材の調理中は目を離さないで! ~ レストランや居酒屋などの飲食店で 調理中にその場を離れたことなどにより 天ぷら油や食材が過熱されて火災となった事案が 平成 19 年 ~ 平成 23 年の 5 年間で 413 件発生し 年々増加傾向にあります 今年も 9 月末現在で 同様の火災が 48 件 ( 速報値 ) 発生しています 飲食店の火災は 従業員がケガをすることが多く 来店客の人命危険も大きいことから 東京消防庁では注 意を呼びかけています どのような状況で火災が発生しているのか 1 飲食店で 調理中に接客や片づけなどのためにその場を離れるなどしたために 天ぷら油や食材が過熱されて発火し 火災となるケースが相次いでいます 2 調理中の過熱による火災 では 油に水をかけるなどの誤った消火方法 により 負傷者が多く発生しています 3 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) の 調理中の過熱による火災 について 建物の用途別に占める割合をみると 住宅や共同住宅などの居住系用途は減少傾向にありますが 飲食店では増加傾向にあります 天ぷら油や食材の火災の消火方法 高温の油に水をかけると 炎が急激に拡大して周囲に油が飛び散り 大変 危険です 以下の点に注意して消火器を使用しましょう 1 鍋に近付きすぎて消火器を使用すると 放射の勢いで油が飛び散るため 大変危険です 離れた位置から放射し 少しずつ近付きながら 油面を覆うように消火しましょう 2 消火後 油温が下がらないと再び発火する恐れがあるので ガス栓を閉めて鍋に蓋をし 温度が下がるのを待ちましょう 火災を防ぐために 1 飲食店で使用する業務用のガスこんろは 調理油過熱防止装置が設置されていないため 調理中は目を離さないようにしましょう 2 いざという時のために消火器を備え 訓練を通じて正しい取扱いを身に付けましょう 詳細は 別紙資料を参照してください 実験映像と火災の事例写真を希望する社は 広報課報道係までご連絡ください 問合せ先 東京消防庁 電話 3212-2111 予防部調査課内線 5062 5066 広報課報道係内線 2345~2350

1 火災の発生状況は? 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) に ガスこんろなどで調理中にその場を離れるなどで 天ぷら油や食材が過熱されて火災となった事案は 1,784 件発生し このうち レストランや居酒屋などの飲食店で 413 件 (23.2%) 発生しています 今年は 9 月末現在で 182 件発生し このうち飲食店では 48 件 (26.4%) 発生しています 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) の推移をみると 住宅や共同住宅などの 居住系用途から多く発生していますが 全体に占める割合は減少傾向にあり 飲食店から出火した火災の割合は増加傾向にあります ( 図 1 参照 ) さらに 飲食店と居住系用途の火災状況を 平成 19 年 ~23 年の合計値と昭和 62 年 ~ 平成 3 年の合計値で比較すると 居住系用途の割合は 12.2 ポイント減少しているのに対して 飲食店は 10.3 ポイント増加しています ( 表 1 参照 ) 飲食店の火災の避難状況をみると 413 件のうち 83 件で避難があり このうちで 10 人以上の避難があった火災は 23 件となっています 図 1 調理中に天ぷら油や食材が過熱した火災件数の推移 ( 過去 5 年間 ) ( 件 ) 400 (%) 80 火災件数 350 300 250 200 150 100 50 77.8 73.8 71.5 332 284 264 21.3 21.4 18.0 77 82 18 19 79 26 68.9 61.5 233 33.2 25.7 163 87 88 18 14 70 60 50 40 30 20 10 火災に占める割合 0 平成 19 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年 (427 件 ) (385 件 ) (369 件 ) (338 件 ) (265 件 ) 0 居住系飲食店その他 居住系の占める割合 飲食店の占める割合

用途別 表 1 飲食店と居住系用途の 20 年前との火災状況比較 昭和 62 年 ~ 平成 3 年 件数 ( 合計値 ) 調理中の過熱による火災に占める割合 (%) 平成 19 年 ~23 年 件数 ( 合計値 ) 調理中の過熱による火災に占める割合 (%) 件数 増 減 調理中の過熱による火災に占める割合 (%) 飲食店 367 12.9 413 23.2 46 10.3 居住系 2,384 83.8 1,276 71.5-1,108-12.2 その他 95 3.3 95 5.3 2 どのような状況で火災が発生しているのか? 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) における飲食店での火災 413 件について レストラン そば屋や喫茶店などの 一般飲食店 (238 件 ) と 居酒屋やバーなどの 飲酒系飲食店 (175 件 ) について比較していきます ( 表 2 参照 ) 飲食店の従業員が 調理中にその場を離れて接客や片づけをするなど 目を離したことにより 天ぷら油や食材が過熱されて発火し 火災となるケースが多くなっています 出火前の行動をみると 他の場所で片づけなどをした が最も多く 次いで 火にかけたまま外出 帰宅した となっています また 飲酒系飲食店では 調理中に従業員や客と その場を離れて話をしていた 客に呼ばれて 接客していた が一般飲食店より多くなっていま す 飲食店で主に使用している業務用ガスこんろは 火力が強く また 調理油過熱防止装置の設置がないため 短時間で過熱され出火する恐れがあることから 調理中に目を離さないことが大切です 表 2 出火前の行動と飲食店の業態別の状況 ( 過去 5 年間 ) 出火前の行動 飲食店の業態 一般飲食店飲酒系飲食店合計 他の場所で片づけなどをした 77 64 141 火にかけたまま外出 帰宅した 38 24 62 その場を離れて話をした 16 31 47 接客していた 9 16 25 食事 ( まかない ) をした 19 2 21 火にかけたまま寝込んだ 10 6 16 その他 丌明 69 32 101 合計 238 175 413

3 どんな時間帯に発生しているのか? 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) における飲食店での火災 413 件についてみていくと レストラン そば屋 喫茶店などの一般飲食店は 8-11 時が最も多く 日中の時間帯に多く発生している状況に対して 居酒屋やバーなどの飲酒系飲食店は 0 3 時が最も多く 深夜の時間帯に多く発生してい ます ( 図 3 参照 ) ( 件 ) 70 60 図 3 時間帯別の火災発生状況 ( 過去 5 年間 ) 61 一般飲食店 飲酒系飲食店 50 44 42 49 40 30 20 29 28 40 38 28 10 18 16 16 0 0-3 4-7 8-11 12-15 16-19 20-23 ( 時台 ) 4 どのような状況で負傷者が発生しているのか? 過去 5 年間 ( 平成 19 年 ~23 年 ) における飲食店での火災 413 件では 負傷者が 202 人発生しており 37.0% と高い割合で負傷者が発生しています ( 全火災での負傷者の発生割合は 13.9%) 負傷者 202 人の負傷状況をみると 熱気を吸い込んだり 油が飛び散った りすることによる 熱傷 ( やけど ) が 148 人 (73.3%) と最も多くなっています 負傷時の行動をみると 初期消火中 が最も多く 全体の 6 割以上を占 めています 加えて 初期消火の方法をみると 消火器で消火 が最も多く 次に多い 水をかけた を合わせると 8 割以上を占めています ( 図 4 参照 ) 消火の際 油に水をかけると 炎が急激に拡大して油が飛び散り 大変危険です また 鍋に近づきすぎて消火器を使用しても 油が飛び散ることがあるので 離れた位置から使用し 無理して消火しようとせず 早期に通報 避難することが大切です

図 4 負傷者の負傷時の行動と初期消火方法 ( 過去 5 年間 ) 飲食 休憩中 10 人 (5.0%) 避難中 14 人 (6.9%) 作業中 31 人 (15.3%) その他 丌明 24 人 (11.9%) 負傷者 202 人 初期消火中 123 人 (60.9%) 初期消火中 123 人 水をかけた 28 人 (22.8%) 消火器で消火 76 人 (61.8%) その他丌明 9 人 (7.3%) 布類をかぶせた 10 人 (8.1%) 火災事例 事例 1 飲酒系飲食店の厨房より出火し 17 人の避難があった火災 ( 平成 23 年 12 月 新宿区 飲酒系飲食店 ) 従業員 ( 男性 20 代 ) が 厨房で調理後の天ぷら油が入った鍋をこんろの火にかけたままその場を離れたため 天ぷら油が過熱して出火したものです 厨房付近から煙が出ているのに気付き すぐに店内の消火器を使用しましたが消火しきれず 他の従業員数人で協力して屋内消火栓を使用して消火しました 初期消火時に従業員 1 人 ( 男性 20 代 ) が煙を吸って負傷しています なお 出火時店内にいた客と従業員 17 人が従業員の誘導により屋外へ避難しています 写真 1 出火した厨房の状況 写真 2 使用した屋内消火栓の状況

事例 2 営業中の一般飲食店で発生した火災 ( 平成 24 年 7 月 千代田区 一般飲食店 ) 中華料理店の従業員 ( 男性 50 代 ) が 厨房内で調理のため中華鍋に油を入れ 火を掛けたままその場を離れ客席の利用客と話し込んでいたため 油が過熱し出火したものです 従業員が厨房に戻ると 中華鍋から炎が上がっていたため消火器で初期消火を行い その際立ち上がった炎により やけどを負いました 写真 3 出火した厨房の状況 写真 4 炎の上がった中華鍋の状況 天ぷら油火災の消火実験映像 両手鍋に天ぷら油を入れ ガステーブルで発火するまで加熱した後 消火のために水をかけて炎が拡大する状況を実験したものです 写真 1 天ぷら油から煙が発生している状況写真 2 天ぷら油が発火している状況 写真 3 水をかけた直後に炎が急激に拡大 している状況 写真 4 炎の拡大が終息し 周囲のカーテ ンに延焼している状況