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Transcription:

再生可能エネルギー熱事業者支援事業成果報告会 イケア ジャパン株式会社 IKEA 長久手への 地中熱利用空調設備導入事業 イケア ジャパン株式会社

目次 1-1. 事業者概要 1-2. 設備設置場所概要 2. 設備導入の経緯 3-1. 補助事業の概要 3-2. 補助事業の実施スケジュール 3-3. 補助事業の実施の様子 4-1. 補助事業の効果 4-2. 経済効果 4-3. 化石燃料削減効果 4-4. その他の効果 5-1. 今後の取り組み 5-2. メッセージ

1-1. 事業者概要 会社名所在地設立年事業の内容 イケア ジャパン株式会社 千葉県船橋市浜町 2-2-30 2002 年 07 月 08 日 多くの人々のためにイケアは より快適な毎日を より多くの方々に をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニーです コンセプトは 豊富な品ぞろえのホームファニッシング製品を限られた人々だけでなく 多くの人々に届けるというアイデアから始まります イケアという社名イケア創業者のイングヴァル カンプラードのイニシャル (IK) と 彼が育った場所のエルムタリッド農場とアグナリッド農場の頭文字 (E A) を組み合わせたものです イケアグループ 29 か国 355 店舗 (2017 年 8 月 31 日 )

1-1. 事業者概要 イケアのサステナビリティへの取り組み イケアはさらに持続可能な未来に向けて取り組んでいますイケアでは 2030 年までのサステナビリティ戦略として PPP : PEOPLE & PLANET POSITIVE を掲げ SDGs の 17 項目をすべて網羅したアクションプランが用意されています PPP を達成するために下記の 3 つにフォーカスしています 1. サステナブルな暮らし 2. エネルギーと資源 3. 人とコミュニティ 1. 家庭から変えていこう サステナブルな暮らし健康的で持続可能な暮らしは 限られた人のための贅沢ではなく すべての人のためのものだとイケアは信じています また 地球の限られた資源のなかで 快適な暮らしを送ることは可能だと信じています ゴミとリサイクル 住まい 省エネ 健康的な生活 暮らしのアイディアを提供 イケアの照明はすべて LED

1-1. 事業者概要 イケアのサステナビリティへの取り組み 2. イケアはポジティブな変化を生み出しています エネルギーと資源循環経済と気候変動に対する前向きな取り組みにおいて イケアが目標とするのは 再生可能素材とリサイクル素材をもっと利用すること 事業運営における廃棄物をなくすこと そして製品のデザイン方法やお客さまに提供するサービスを変えて 製品寿命を伸ばし 製品自体を未来のための資源と考えることです 気候変動とエネルギー 木材 持続可能な調達先から仕入れた木材の量を 2020 年までに 100% にする 綿花 イケアグループでは 2020 年までに 事業活動で消費するエネルギーと同等量の再生可能エネルギーの生産を目指して取り組んでいます 水 資源の有効化 食品 2015 年 9 月 1 日以降 イケア製品の原料となる綿花はすべて よりサステナブルな調達先から仕入れたものになっています WWF と協力しながら よりよい水の管理に取り組んでいきます 2030 年までに イケアのすべての製品に 再生可能な素材またはリサイクル素材をベースに用いることを目標に掲げています イケアの食品には 厳選した材料を使用しています 環境および社会的責任を果たす基準を満たした商品を確実にお届けするために 認証の取得にも取り組んでいます

1-1. 事業者概要 イケアのサステナビリティへの取り組み 3. 人を第一に考える 人とコミュニティイケアのコワーカーやサプライヤーから 世界中でもっとも脆弱なコミュニティーで暮らす子供たちや家族まで イケアは常に平等や多様性の推進に力を注いでおり すべての事業において人権を尊重しています 東日本子供プロジェクト 支援活動 人権 すべての人が平等な社会を実現しよう イケアのコワーカーは民族や宗教 性別 身体能力 性的指向 年齢に関わらず 公平な待遇と均等な機会が与えられています 2011 年に発生した東日本大震災の被災地の子どもたちへの支援活動 IKEA FOUNDATION UNICEF や Clinton Health Access Initiative といった 定評のある組織が運営するプログラムに資金を提供し 世界でもっとも貧しい地域に暮らす児童と若者が 自分と家族のよりよい未来を築けるよう支援しています すべての子どもに遊ぶ自由を イケアは NGO とパートナー提携を結んで 弱い立場にある子どもたちが安全な場所づくりに力を注いでいます 難民 サプライヤー 国連の ビジネスと人権に関する指導原則 に基づく人権の尊重は イケアのビジネスのやり方に組み込まれ イケアのサプライヤーに対する行動規範である IWAY 基準にも盛り込まれています 現在 イケアグループの8つの市場 ( オーストリア ドイツ イタリア ノルウェー スペイン スウェーデン スイス イギリス ) で 難民に職業体験と新たなスキルの習得の機会を提供し 新しいコミュニティーに溶け込めるようにするための Google 支援プログラムを始めています

1-2. 設備設置場所概要 地図等 Google 施設名称 所在地 IEKA 長久手 愛知県長久手市公園西駅周辺土地区画整理事業地内 1 街区 建物用途店舗竣工 2017 年 8 月 特色 IKEA 長久手は自家消費型 PV を 1.3MW オール LED 採用 無料の EV チャージャーを 17 台設置 無水男性用トイレ トイレや植栽用に雨水 井水を使い 建物はすべてペアガラス採用 u-value0.7w/m2k という高断熱仕様の設備に加え 地中熱利用空調設備も導入している環境に配慮した建物です

2. 設備導入の経緯 設備の導入までの経緯 イケアグループでの取り組みイケアでは店舗の空調システムは Renewable Heating & Cooling の観点で 地中熱空調システムを推奨しています また サステナビリティの取り組みで気候変動防止にも効果があります 空冷とのハイブリットシステムを採用イケア ジャパンでは地中熱利用空調を導入する場合 空冷チラーとのハイブリット方式を採用します 理由は空調システム全体のコストが安くなるためです 過去の経験イケア ジャパンでは同様のシステムを導入している IKEA 福岡新宮 IKEA 立川と 2 件の設置事例があり IKEA 福岡新宮では約 38% のエネルギー削減を達成しています サーマルレスポンステスト結果地中熱システムを導入する前に当該敷地での設計資料作成のため 採熱効率に関する基礎データの測定を行いました 結果は IKEA 福岡新宮よりも良い結果が出ています

補助事業の内容 3-1. 補助事業の概要 イケア ジャパン株式会社 IKEA 長久手に地中熱 ( ボアホール方式 ) を熱源とするヒートポンプを設置し 新設する施設の空調に使用することにより 環境に配慮した施設運営を目指します

システムフロー図 3-1. 補助事業の概要 冷温水ポンプ 633 L/min 冷温水出口温度冷却時 :7 加熱時 :45 冷却水入口温度冷却時 :17 加熱時 :17 冷温水入口温度冷却時 :14 加熱時 :38 水熱源ヒートポンプチラー 冷却水出口温度冷却時 :22 加熱時 :12 冷却水ポンプ 900 L/min システムの特徴 地中熱交換器 (100mx55 本 ) ボアホール : 深さ100mx55 本チラー : 水熱源ヒートポンプチラー ( 冷却能力 309kW 加熱能力 339kW)

3-1. 補助事業の概要 システムフロー図 IKEA 長久手 空冷チラーシステム R1: 空冷チラー冷却 加熱能力 1300kW 地中熱チラーシステム R2: 水熱源チラー冷却能力 309kW 加熱能力 339kW システムの特徴 ベースは地中熱とし 足りない需要分を空冷で補っている

3-1. 補助事業の概要 機器配置図 ( 平面図 ) とスペック ( ボアホール ) 15m 100m 設備のスペック 深さ 100m の高密度ポリエチレン製 U 字管 (30A) を建物横のトレーラーヤードに埋設しています

3-1. 補助事業の概要 機器配置図 ( 平面図 ) とスペック ( 水熱源ヒートポンプチラー ) 16m 8m 設備のスペック 屋上に水熱源ヒートポンプチラー ( 冷却能力 309kW 加熱能力 339kW) 冷温水ポンプ (2 台 Φ65x633L/min,3.7kW) 冷却水ポンプ (2 台 Φ80x1360L/min,11kW) を設置

エネルギー賦存状況 3-1. 補助事業の概要 IKEA 長久手でのサーマルレスポンステストの結果 IKEA 長久手 自然地温 17.0 18.1 IKEA 長久手でのシステム ( 地中熱 + 空冷 ) と従来方式 ( 空冷 ) を比較したデータ 消費電力量 (kwh/ 年 ) O2 排出量 (t CO2/ 年 ) 導入方式地中熱チラー空冷チラー補機類 従来方式 削減率 導入方式従来方式 削減率 当初想定 226,197 409,576 61,757 338 2017 年 10 月 ~2018 年 8 月 234,030 202,300 54,799 763,768 35.7 238 370 35.7 賦存状況等の説明 IKEA 福岡新宮 ( 参考 地盤の有効伝達率 2.56W/m K 2.18W/m K サーマルレスポンステストの結果より 熱供給量を予測 結果として 地中熱からの熱供給量が当初予測よりも多く 従来方式よりハイブリッド方式の本システムの方が電力使用量 CO2 排出量を 35.7% 削減できました

3-2. 補助事業の実施スケジュール 工程 2016 年 2017 年 2018 年 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 基本計画 実施設計 補助対象外 見積 契約 工事期間は約 100 日 工事期間は約 90 日 施工 建物本体工事 稼働開始 交付申請 5/26 4/10 交付決定 6/30 4/28 実績報告 1/4 10/1 補助金交付 2/14 11/21 実施スケジュールの説明 建物本体建築工事との調整のため複数年度の補助金申請を行いました

3-3. 補助事業の実施の様子 地中熱交換器挿入のための掘削機 地中熱交換器挿入のための掘削工事 2016/09 2016/09 201X 年 X 月 地中熱交換器挿入のためのボアホール掘削機械 地中熱交換器挿入のためのボアホール掘削工事

3-3. 補助事業の実施の様子 高密度ポリエチレン製 U 字管 地中熱交換器挿入工事 積水化学工業株式会社エスロヒート地中熱 ( ボアホール ) 30A 100m 2016/09 201X 年 X 月 2016/09 201X 年 X 月 地中熱交換のためのボアホールを掘削し 全長 100m の熱交換用ホースを挿入

3-3. 補助事業の実施の様子 冷却水 冷温水ポンプ設置工事 冷却水 冷温水ポンプ設置後 2017/05 冷却水 冷温水ポンプ ( 計 4 台 ) を屋上に設置 2017/07 201X 年 X 月 冷却水 冷温水ポンプ ( 計 4 台 ) を屋上に設置し 配管を接続 冷却水ポンプ株式会社荏原製作所 80X65FS2G611E 2 台冷温水ポンプ株式会社荏原製作所 65X50FS2F63.7E 2 台

3-3. 補助事業の実施の様子 水熱源ヒートポンプチラー設置工事 水熱源ヒートポンプチラー設置完了 2017/05 2017/08 水熱源ヒートポンプチラー (3 台 ) を屋上に設置 東芝キャリア株式会社 TUW-TBP0901HLV-D 水熱源ヒートポンプモジュールチラー 30 馬力 x3 台冷却能力 309kW 加熱能力 339kW 水熱源ヒートポンプチラー (3 台 ) を屋上に配管を接続し 設置完了

4-1. 補助事業の効果 ( 施設全体 ) 2017 年 2018 年 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 合計 計画値 設備からの供給熱量 95 329 272 264 247 272 291 177 360 373 373 360 3 412 対象施設等での需要熱量 95 374 843 995 817 767 291 177 670 1 222 1 358 841 8 448 実績値 設備からの供給熱量 53 298 707 422 476 215 20 204 344 444 505 314 4 001 対象施設等での需要熱量 53 298 792 1 138 530 247 43 273 467 1 049 1 029 438 6 357 コメント ( 単位 :GJ) 10 月は中旬まで試運転でしたので 10 月の使用量が少なくなっています 4 月は気候が穏やかで 冷暖房需要が少なく 熱量も少なくなっています また 計画値の需要熱量より実績値の需要熱量の方が少なくなっていますが それに対して供給熱量は計画値より実績値の方が上回っています 地中の熱交換がうまくいっており 計画より地中熱システムのパフォーマンスが良かったことがわかります

4-1. 補助事業の効果 ( 施設全体 ) 1,200 100% 1,000 800 600 400 200 80% 60% 40% 20% ( 単位 :GJ) 0 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 0% 設備からの供給熱量対象施設等での需要熱量再エネ率 コメント 1 月は建物内の温度が保てない事象が確認されたため ( 原因は調査中 ) システムのチェックを行った関係で再エネ率が低下しています

4 2 経済効果 10月 9月間 年間熱利用コスト 0 5000000 10000000 設備を導入しない場合 15000000 20000000 25000000 27,870,000 設備を導入した結果 14,133,000 電力費 4,037,000 補機電力費 30000000 空冷ポンプチラーの電力 空冷ヒートポンプ 555kW 冷温水ポンプ 55kw 消費電力 610kw 9,700,000 年間削減コスト 地中熱利用空調の電力 水熱源ヒートポンプ 90kW :冷却水ポンプ 11kw :冷温水ポンプ 3.7kw 空冷ヒートポンプ 350kW :冷温水ポンプ 16.5kw 合計消費電力 470kw コメント 補助対象経費 補助金額 112,870千円 年間導入効果 9,700千円 投資回収年 112,870千円 9,700千円 11.6年 参考 補助金がない場合 160,000千円 9,700千円 16.4年

4-3. 化石燃料削減効果 ( 年間 ) 年間化石燃料削減量 ( 原油換算 kl) 0 50 100 150 200 250 設備を導入しない場合 212.2 設備を導入した結果 105.0 29.9 77.3 商用電力補機電力削減量 ( 単位 :kl) コメント 再エネ設備導入前の化石燃料量 ( 原油換算 ) = 212.2kL 再エネ設備導入後の化石燃料量 = 134.9kL 化石燃料の削減量 = 77.3kL( 削減率 36.4%)

4-4. その他の効果 中間期の効果的な空調方法 前述の通り 中間期の COP を考慮し 空冷チラーとのハイブリット方式を採用しますが IKEA 長久手の場合 地中のコンディションが良いため中間期でもよい COP が得られています 今後の指針となる良いデータが取れたため 今後の導入に生かしたいと考えています

5-1. 今後の取り組み 地中の温度測定イケアでは冷房要求が多いため地中の温度上昇が心配されます これらをモニターして冷房と暖房のバランスを考え運用する必要があります 既存店への地中熱利用空調の導入ガス空調を使用している店舗に地中熱利用空調の導入をしていきます ただし ボアホールを埋設する場所がないのでもっと深いボアホールを埋設しボアホールの本数を減らしたいと考えています 海外の事例米国 北欧では地中熱利用空調設備の導入が盛んなので海外の情報を取り入れ より環境に配慮した設備を導入し エネルギーの削減に務めます

5-2. メッセージ イケアグループでは 2020 年までに 事業活動で消費するエネルギーと同等量の再生可能エネルギーの生産を目指しています その一環として 地中熱利用設備をはじめとした再生可能エネルギー利用設備の導入を積極的に推し進め 持続可能な未来に向けて取り組んでいきます