ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 211 年は ともに過去最高 平成 24 年 11 月 21 日 門司税関 はじめに ぶり は 刺身 寿司 照り焼きなど日本の食卓には欠かせない食材の一つですが 近年 その ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が増加しています 211 年全国税関別輸出シェアをみると 門司税関のシェアはで77.% で76.6% を占め ともに全国第 1 位となっています ( 図 1) これからの季節 脂が乗って益々美味しくなる ぶり を今回取り上げてみました 図 1 211 年ぶり ( 冷凍したフィレ ) の全国税関別輸出シェア (3,875 トン ) 横浜 5.1% 8.% 門司 77.% 長崎 9.8% (5,962 百万円 ) 門司 76.6% 長崎 9.1% 横浜 5.9% 8.5% % 2% 4% 6% 8% 1% 1
輸出動向 -211 年門司税関管内の前年比は 14.1% 132.6% ともに過去最高 - 全国における ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出推移をみると 28 年にはで867 トン で1,331 百万円であったものが 211 年ではで3,875トン で 5,962 百万円と ともに約 4.5 倍となり過去最高となっています ( 図 2) 次に門司税関管内の ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出推移をみると 28 年にはで 623トン で937 百万円であったものが 211 年ではで2,986トンと約 4. 8 倍 も4,565 百万円と約 4.9 倍となり ともに過去最高となっています ( 図 3) 図 2 ( トン ) 3,5 2,5 1,5 5 ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出推移 ( 全 国 ) 28 年 29 年 21 年 211 年 ( 百万円 ) 8, 7, 6, 5, 図 3 ( トン ) 3,5 2,5 1,5 5 ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出推移 ( 門司税関 ) 28 年 29 年 21 年 211 年 ( 百万円 ) 8, 7, 6, 5, 2
国別輸出のシェア - 国別輸出シェアは ともにが第 1 位 - 211 年の全国における ぶり ( 冷凍したフィレ ) の国別輸出シェアは ともに第 1 位 ( 94.4% 93.9%) となっています ( 図 4) 211 年の門司税関管内における ぶり ( 冷凍したフィレ ) の国別輸出シェアも ともに第 1 位 ( 96.4% 96.5%) となっています ( 図 5) 図 4 211 年ぶり ( 冷凍したフィレ ) の国別輸出シェア ( 全国 ) 5.6% 6.1% (3,875 トン ) (5,962 百万円 ) 94.4% 93.9% 図 5 211 年ぶり ( 冷凍したフィレ ) の国別輸出シェア ( 門司税関管内 ) 3.6% 3.5% (2,986 トン ) (4,565 百万円 ) 96.4% 96.5% 3
全国の港別輸出シェア - ともに博多港が第 1 位 - 211 年の全国における ぶり ( 冷凍したフィレ ) の港別輸出シェアをでみると 第 1 位博多港 (76.9%) 第 2 位志布志港 (9.8%) 第 3 位川崎港 (4.3%) の順となっています でみると 港別輸出シェア第 1 位は博多港 (76.5%) 第 2 位志布志港 (9. 1%) 第 3 位川崎港 (4.8%) の順となっています ( 図 6) 図 6 211 年ぶり ( 冷凍したフィレ ) の全国港別輸出シェア 志布志 9.8% 川崎 4.3% 博多志布志 (3,875 トン ) 博多 76.9% 志布志 9.1% 川崎 4.8% 川崎東京名古屋 (5,962 百万円 ) 博多 76.5% 神戸 % 2% 4% 6% 8% 1% おわりに 212 年 1~9 月の全国における ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出実績は で3, 316トン で4,753 百万円 門司税関管内ではで2,895トン で4, 18 百万円となっており 前年同期比で ともに増加しています ( 表 1) 業界へのヒアリングによると 1 アメリカでは 日本国内で流通している養殖モノよりも更に脂が乗ったものが人気で 日系マーケットや日本食レストラン向けなどに輸出されており HAMACHI や BURI として認知度が高いこと 2 航空便となる生鮮モノは鮮度管理が難しく 輸送コストも高くなることから輸出が減少傾向にあるが 近年の冷凍技術の発達により船便で安く輸送することが可能になったこと 3 主な養殖地は九州や四国であり 便数が多く施設の充実した博多港を利用することにより物流コストを安く抑えることができること 4 現地に魚をさばく技術を持った人が少ないなどの理由から 三枚におろしたフィレの需要が多いこと 5 アメリカでは 日本食ブーム が継続しており 魚 =ヘルシー というイメージもあって マーケットが拡大していることなどから 今後も ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出が続くとのことです 表 1 211 年 1~9 月及び212 年 1~9 月 ぶり ( 冷凍したフィレ ) の輸出 211 年 212 年前年同期比 (KG) ( 千円 ) (KG) ( 千円 ) 全国 3,11,242 4,671,134 3,315,561 4,753,453 11.1% 11.8% 門司税関管内 2,246,943 3,48,65 2,895,486 4,18,14 128.9% 118.% 4
ぶり は 大きさや地域によって様々な呼び名を持つ出世魚ですが 統計上はいずれも ぶり( セリオーラ属のもの ) に分類されます 本稿においては 28 年 ~211 年 : 統計品目番号 34.29-3ぶり ( セリオーラ属のもの )( 冷凍したフィレ ) 212 年 : 統計品目番号 34.89-2ぶり ( セリオーラ属のもの )( 冷凍したフィレ ) を計上しています 魚のフィレ とは 魚の背骨に対して平行に切られた肉のストリップで 魚の右側又は左側を構成するものをいい 頭 内臓 ひれ ( 背びれ しりびれ 尾びれ 腹びれ 胸びれ ) 及び骨 ( 背骨 ろっ骨 鰓蓋骨 あぶみ骨等 ) が取り除かれ 例えば 背部又は腹部で両側が継なぎ合わさっていないものをいう ( 関税率表解説 34 項 ) 本稿において 過去最高 とは 検索が可能な28 年以降 統計数値の単位未満は 四捨五入を行うため 総数の内訳の計が一致しない場合があります 港別輸入シェアは税関官署の通関ベースで計上 5
参考 輸出推移 ( 門司税関及び全国 ) 門 司 税 関 全 国 年 (KG) ( 千円 ) (KG) ( 千円 ) 前年比 全国比 前年比 全国比 前年比 前年比 28 年 (H2) 622,943 71.9% 936,616 7.3% 866,951 1,331,373 29 年 (H21) 1,628,376 261.4% 76.4% 2,549,196 272.2% 74.4% 2,13,787 245.8% 3,427,68 257.4% 21 年 (H22) 2,131,241 13.9% 76.8% 3,443,2 135.1% 76.8% 2,773,919 13.2% 4,481,353 13.8% 211 年 (H23) 2,985,596 14.1% 77.% 4,564,928 132.6% 76.6% 3,875,39 139.7% 5,962,112 133.% 国別輸出実績 ( 211 年全国 ) 国 名 (KG) ( 千円 ) 前年比 構成比 前年比 構成比 世界 3,875,39 139.7% 1.% 5,962,112 133.% 1.% 3,657,718 138.8% 94.4% 5,597,116 132.5% 93.9% 大韓民国 31,896 176.5%.8% 42,43 17.4%.7% 香港 3,577 132.5%.8% 48,362 126.8%.8% ロシア 29,15 147.8%.8% 64,837 139.5% 1.1% カナダ 21,954 624.9%.6% 35,15 698.9%.6% 14,95 138.9% 2.7% 174,64 122.% 2.9% 国別輸出実績 ( 211 年門司税関 ) 国 名 (KG) ( 千円 ) 前年比 構成比 前年比 構成比 世界 2,985,596 14.1% 1.% 4,564,928 132.6% 1.% 2,877,74 138.2% 96.4% 4,44,326 13.9% 96.5% 大韓民国 29,21 163.6% 1.% 37,587 155.7%.8% 78,871 255.9% 2.6% 123,15 23.9% 2.7% 港別輸出実績 ( 211 年 ) 港名 (KG) ( 千円 ) 前年比 構成比 前年比 構成比 全国 3,875,39 139.7% 1.% 5,962,112 133.% 1.% 博多 2,981,492 14.6% 76.9% 4,559,286 133.% 76.5% 志布志 381,676 194.3% 9.8% 541,543 191.7% 9.1% 川崎 164,716 237.9% 4.3% 285,281 263.6% 4.8% 東京 124,977 55.% 3.2% 22,761 52.4% 3.4% 名古屋 96,874 198.% 2.5% 177,127 183.% 3.% 神戸 84,512 124.6% 2.2% 118,516 113.4% 2.% 41,143 94.6% 1.1% 77,598 14.5% 1.3% 6