民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

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松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

新旧対照表 (1/15)

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さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

建築基準法第85条第4項の仮設建築物の許可基準

認可保育所の整備について

第2章 事務処理に関する審査指針

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

第2 令別表第1の取扱い

建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

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2 3 階施設 建築基準法第 2 条第 9 号の2に規定する耐火建築物又は同条第 9 号の3に規定する準耐火建築物であること 保育室等が設けられている次の表の欄に掲げる区分ごとに それぞれ同表の右欄に掲げる施設又は設備が1 以上設けられていること 区分施設又は設備 1 建築基準法施行令第 123 条

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27_建築確認(幼保連携)通知

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

建築基準法施行規則第10条の2第1号

2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

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( 例 ) 病床数が 60 の場合 職員の総数が5 人以上であり かつ 当該職員のうち宿直勤務者を除いた職員数が2 人以上である体制をいう イ規則第 5 条第 3 項第 1 号に規定する 職員の数 とは 一日の中で 最も職員が少ない時間帯に勤務している職員 ( 宿直勤務者を含む ) の総数を基準とす

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

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ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

第 6 内装制限 防火材料 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 11 年法律第 87 号 ) が平成 12 年 4 月 1 日に施行されたことに伴い これまでの建設省等の通達等の取扱いについては建築主事等 の執務上の取扱いによることとなった 1 防火材料 (1) 不燃材

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

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動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

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194 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 共通事項 省令第 12 条の 2 並びに第 13 条第 1 項第 1 号及び第 2 項に規定するスプリンクラー設備を設置するこ とを要しない構造の取り扱いは 次によること ⑴ 省令第 12 条の2で定める

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条例解説6~11条

四興行場の名称及び所在地 2 法第二条の二第二項の規定により営業者の地位の合併による承継の届出をしようとする者は 次の各号に掲げる事項を記載した届出書に規則で定める書類を添付して 知事に提出しなければならない 一届出者の名称 主たる事務所の所在地及び代表者の氏名二合併により消滅した法人の名称 主たる

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

平成 27 年 6 月 1 日施行 建築基準法令 ( 法第 21 条 第 27 条関連抜粋 )

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報設備 共同住宅用非常コンセント設備 特定小規模施設用自動火災報知設備 加圧防排煙設備及び複合型居住施設用自動火災報知設備第二講習の対象講習は 消防法施行規則 ( 昭和三十六年自治省令第六号 以下 規則 という ) 第三十一条の六第六項各号のいずれかに該当する者を対象とするものとする 第三講習科目及

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市街化調整区域における都市計画法第 34 条第 12 号の規定による開発許可等の基準に関する条例 の審査基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 市街化調整区域における都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 34 条第 12 号の規定による開発許可の基準及び都市計

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

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法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

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( 第二面 ) 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏名 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 2. 代理者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 3. 設計者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 4. 備考

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

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調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

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規模

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○H30条例19-1

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

2 屋内消火栓設備

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

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設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 設計者 資格 ( 1 級 ) 建築士 ( 建設大臣 ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 ( 1 級 ) 建築

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(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

- 2 - 改正後改正前(登録申請書に添付すべき書類)(登録申請書に添付すべき書類)第一条(略)第一条(略)一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる書類書類規則第三条第一号一~五(略)規則第三条第一号一~五(略)の一類倉庫

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民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

目次 はじめに... 3 1. 住宅宿泊事業法で求められる安全措置の内容 ( 法第 6 条 )... 4 (1) 非常用照明器具について ( 告示第一 )... 4 (2) 防火の区画等について ( 告示第二第一号イ )... 6 (3) 届出住宅の規模に関する措置について ( 告示第二第二号イ~ホ )... 9 2. 届出時の添付書類等について... 13 (1) 床面積の考え方について... 13 (2) 安全措置の届出住宅の図面上の記載について... 14 参考... 15 住宅宿泊事業法関係条文... 15 住宅宿泊事業法の安全措置に関するチェックリスト... 18 平成 29 年 12 月 26 日第 1 版 平成 30 年 3 月 29 日第 2 版 2

はじめに 民泊サービス ( 住宅を活用して宿泊サービスを提供するもの ) が世界各国で展開されており 我が国でも急速に普及しています 一方 民泊サービスに起因した近隣トラブルも少なからず発生しており社会問題となっています 訪日外国人旅行者が急増する中 急速に拡大しつつある民泊サービスについて その健全な普及を図るため 事業を実施する場合の一定のルールを定めた住宅宿泊事業法 ( 平成 29 年法律第 65 号 ) が 平成 29 年 6 月 16 日に公布されました 住宅宿泊事業法に基づく民泊サービスは 人の居住の用に供されている住宅を一時的に宿泊事業に活用するものですが 安全確保のための措置については 部屋の構造を熟知していない宿泊者が滞在することが想定されることから 住宅宿泊事業者は 非常用照明器具の設置など火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置を講じなければならないこととされています 住宅宿泊事業法に係る安全措置については 国規則第 1 条第 1 号及び第 3 号並びに国交省告示第 1109 号に規定しており 本手引きは 同告示の内容を解説したものです 前提となる住宅宿泊事業法の規定に関する解釈及び留意事項については 民泊ガイドライン をあわせてご参照ください なお 本手引きについては あくまで同告示の基本的な解釈や例示を示したものであるため 事業者におかれては 自治体の担当部局とよくご相談の上 個別の届出住宅において事業を実施いただくようお願いいたします 本手引き中の用語の定義 住宅宿泊事業法: 住宅宿泊事業法 ( 平成 29 年法律第 65 号 ) 国規則: 国土交通省関係住宅宿泊事業法施行規則 ( 平成 29 年国土交通省令第 65 号 ) 国交省告示第 1109 号 : 非常用照明器具の設置方法及び火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置を定める件 ( 平成 29 年国土交通省告示第 1109 号 ) 民泊ガイドライン: 住宅宿泊事業法施行要領( ガイドライン ) ( 平成 29 年 12 月 26 日付け厚生労働省大臣官房生活衛生 食品安全審議官 国土交通省土地 建設産業局長 国土交通省住宅局長 国土交通省観光庁次長通知 ) 避難階: 直接地上に通じる出入口がある階 準耐火構造: 建築基準法第 2 条第 7 号の2に規定する構造 不燃材料: 建築基準法第 2 条第 9 号に規定する建築材料 準不燃材料: 建築基準法施行令第 1 条第 5 号に規定する建築材料 難燃材料: 建築基準法施行令第 1 条第 6 号に規定する建築材料 耐火建築物: 建築基準法第 2 条第 9 号の2に規定する建築物 準耐火建築物: 建築基準法第 2 条第 9 号の3に規定する建築物 3

1. 住宅宿泊事業法で求められる安全措置の内容 ( 法第 6 条 ) 住宅宿泊事業法第 6 条における安全確保のための措置については 非常用照明器具の設置方法及びその他宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置として 国規則第 1 条第 1 号及び第 3 号並びに国交省告示第 1109 号に規定しています 告示の具体的な規定について 以下 (1)~(3) に解説いたします なお 国規則第 1 条第 2 号に規定している避難経路の表示についても必要な措置となりますが 民泊ガイドラインに記載の以下の留意事項をご参照ください 民泊ガイドライン(p.19 2-2.(2)2 避難経路の表示にあたっての留意事項について ) 2 避難経路の表示にあたっての留意事項について 国規則第 1 条第 2 号に規定する 避難経路の表示 にあたっては 市町村の火災予防条例により規制される地域もあることから 当該条例の規制内容を確認し 規定された事項を表示に盛り込む必要がある 住宅周辺の状況に応じ 災害時における宿泊者の円滑かつ迅速な避難を確保するため 住宅宿泊事業者等が宿泊者に対して避難場所等に関する情報提供を行うことが望ましい (1) 非常用照明器具について ( 告示第一 ) 1 適用の有無について非常用照明器具の適用の有無については下記の流れで確認ができます ( 建て方に関わらず ) の床面積の合計が 50 m2以下 かつ家主が不在とならない ( 一時的な不在を除く ) NO 届出住宅の各部分ごとに 非常用照明器具が必要かどうかの判断が必要 ( からの避難経路は原則必要 ) YES 届出住宅全体で適用不要 外気に開放された通路 1 避難経路以外の室 ( クローゼット トイレ 洗面所 浴室 ) 1: から地上に通ずる部分 不要 以下 a)~c) のいずれかに該当する居室は不要 a) 下記全てを満たす居室 避難階又は避難階の直上 直下階の居室であること 採光に有効な開口部の面積の合計が居室の床面積の 1/20 以上であること 避難階では 居室の各部分から屋外への出口に至る歩行距離が 30m 以下 避難階の直上 直下階では居室の各部分から屋外への出口等に至る歩行距離が 20m 以下であること b) 床面積が 30 m2以下の居室で 地上への出口を有するもの c) 床面積が 30 m2以下の居室で 地上まで通ずる部分が下記のいずれかに該当するもの 非常用の照明装置が設けられたもの 採光上有効に直接外気に開放されたもの a),b) いずれかに該当不要いずれにも該当しない要要 b),c) については国交省告示第 1411 号の平成 30 年 3 月 29 日改正に伴い追加 4

非常用照明器具の設置の例 非常用照明器具の設置が必要な部分 非常用照明器具の設置位置 屋外への出口までが 20m 以下の範囲 ( 避難階における歩行距離も含む ) 1 2 3 20m 外気に開放されない通路 7 洗面所 4 5 6 浴室 居室 避難経路以外の室のため設置不要 (b に該当 ) 2 階平面図 1~6 採光に有効な開口部の面積の合計が1/20 以上での各部分から屋外への出口まで20m 以下のため 設置不要 (cに該当) 7 の各部分から屋外への出口まで 20m 超のため 設置が必要 2 設置器具について非常用照明器具は 建築基準法施行令第 126 条の5に規定する構造基準に適合する非常用の照明装置とする必要があります 具体的には 同条及び昭和 45 年建設省告示 1830 号において耐熱性や停電時における点灯性を有するものとして 電球やソケット 電線の種類等が規定されています 一般的には ( 一社 ) 日本照明工業会 (JLMA) が建築基準法及び関連の告示の規定に適合していることを自主的に評定している JIL 適合マークが貼付されている製品がこれらに該当しています ( カタログ上の記載や製品自体への貼付により確認が可能です ) 5

(2) 防火の区画等について ( 告示第二第一号イ ) 1 適用の有無について 防火の区画等の適用の有無については下記の流れで確認ができます ( 建て方に関わらず ) の床面積の合計が 50 m2以下 かつ家主が不在とならない ( 一時的な不在を除く ) YES 不要 NO 届出住宅の複数のに同時に複数のグループを宿泊させる YES NO 不要 要 要 2 の A)~C) いずれかの対応が必要 2 実施内容について 1の判定によって 規定の適用のある届出住宅においては 以下の A)~C) いずれかの対応が必要です A) 防火の区画下記の1)~5) の区画等の措置について 該当するものを全て実施 1) と避難経路の間を準耐火構造の壁で区画し その壁を小屋裏又は天井裏まで到達させる 1 2) 4 以上のが互いに隣接する場合に 間を3 室以内ごとに準耐火構造の壁で区画し その壁を小屋裏又は天井裏まで到達させる 1 3) 隣接する2 以上のの床面積の合計が 100 m2を超える場合には 100 m2以内ごとに準耐火構造の壁で区画し その壁を小屋裏又は天井裏まで到達させる 1 4) 給水管 配電管その他の管が (1) から (3) までの壁を貫通する場合には 当該管と準耐火構造の区画との隙間をモルタルその他の不燃材料で埋める 5) 換気 暖房又は冷房の設備の風道が (1) から (3) までの壁を貫通する場合には 当該風道の準耐火構造の区画を貫通する部分又はこれに近接する部分に 火災による急激な温度上昇の際に自動閉鎖し 閉鎖した際に防火上支障のない遮煙性能と遮炎性能を有する防火ダンパーを設ける 1: フロアの天井全体が強化天井である場合等は壁による区画を小屋裏又や天井裏まで到達させる必要はない 6

A) 防火の区画の対応例 1) と避難経路との間の準耐火構造の壁による区画 5) 換気等の風道が貫通する場合には当該風道の部分に防火ダンパーを設ける 避難通路 4) 給水管 配電管等が貫通する場合当該管と区画の間を不燃材料で埋める 2) 4 以上のが互いに隣接する場合の 3 室以内ごとの準耐火構造の壁による区画 1) と避難経路との間の準耐火構造の壁による区画 避難通路 (60 m2 ) (50 m2 ) (40 m2 ) 4) 給水管 配電管等が貫通する場合当該管と区画の間を不燃材料で埋める 3) 隣接する 2 以上のが 100 m2を超える場合の 100 m2以内ごとの準耐火構造の壁による区画 7

B) 自動火災報知設備等の設置 消防法令に定められている技術上の基準に適合するように自動火災報 知設備等を設置した上で 居室については下記 1)~3) のいずれかに適合 させる 1) 直接屋外への出口等 2 に避難できることとする 2) 居室の出口から屋外への出口等 2 の歩行距離を 8m 以下とし 壁及 び戸 ( ドアクローザーが設けられているもの等 ) によって通路と区画 する 3) 各居室及び各居室から屋外への出口等に通ずる主たる廊下その他 の通路の壁 ( 床面からの高さ 1.2m 以下の部分を除く ) 及び天井の室 内に面する部分の仕上げを難燃材料とし 居室の出口から屋外への出 口等 2 の歩行距離が 16m 以下とし 壁及び戸 ( ドアクローザーが設け られているもの等 ) によって通路と区画する 2: 直接屋外へ通じる出口又は避難上有効なバルコニー ( 十分外気に開放されてい るバルコニー等 ) B) 自動火災報知設備等の設置の例 直接 屋外への出口等 ( 直接屋外 避難上有効なバルコニー ) に避難できる居室 居室の出口から屋外への出口等の歩行距離が 8m 以下であり 壁及び戸 ( ドアクローザーが設けられているもの等 ) によって通路と区画されている居室 屋外への出口までの歩行距離 8m 以内 ドアクローザーのついた戸 S 自動火災報知設備等の感知器の設置位置 洗面所 S S S 居室 S S S ( 避難上有効なバルコニー ) C) スプリンクラー設備等の設置床面積が 200 m2以下の階又は床面積 200 m2以内ごとに準耐火構造の壁 防火設備で区画されている部分に 消防法令に定められている技術上の基準に適合するようにスプリンクラー設備等を設置する 8

(3) 届出住宅の規模に関する措置について ( 告示第二第二号イ~ホ ) 1 適用の有無について届出住宅が一戸建ての住宅又は長屋 (1の長屋の複数の住戸において届出が行われている場合には 各届出住宅単位で措置を行うこととする ) である場合には 表 1 左欄の措置を講じる必要があります ただし 同表右欄の例外に該当する場合は不要となります 表 1 講じる措置 ( 規模の要件 ) 左記の例外の場合 イ 2 階以上の各階におけるの床面積の合計を 100 m2以下とすること ロ宿泊者使用部分の床面積の合計を 200 m2未満とすること ハ各階における宿泊者使用部分の床面積の合計を 200 m2 ( 地階にあっては 100 m2 ) 以下とすること ニ 2 階における宿泊者使用部分の床面積の合計を 300 m2未満とすること ホ宿泊者使用部分を 3 階以上の階に設けないこと 当該階から避難階又は地上に通ずる 2 以上の直通階段を設けている場合 以下のいずれかに該当する場合 1) 届出住宅が耐火建築物 準耐火建築物等である場合 2) 1) 以外の場合で 宿泊者使用部分の居室及び当該居室から地上に通ずる部分の内装の仕上げとして難燃材料等が用いられている場合 以下のいずれかに該当する階の場合 1) その階の廊下が 3 室以下の専用の廊下である場合 2) その階の廊下 (3 室以下の専用のものを除く ) の幅が 両側に居室がある廊下にあっては 1.6m 以上 その他の廊下にあっては 1.2m 以上である場合 届出住宅が準耐火建築物である場合 届出住宅が耐火建築物である場合 1 とは 届出住宅の居室のうち宿泊者の就寝の用に供するもの を指す 2 宿泊者使用部分 とは 届出住宅のうち宿泊者の使用に供する部分 ( を 含む ) を指す 9

2 例外の場合について表 1の右欄に示した 例外の場合 については それぞれ下記のとおりであり これらの対応がなされた届出住宅についても安全措置が確保されていることとなります A) 表 1 イの例外の場合について (2 以上の直通階段 ) の床面積の合計が 100 m2を超える届出住宅の階において 当該階 から避難階又は地上に通ずる 2 以上の直通階段を設けている場合 の面積の合計が 100 m2超 避難階又は地上に通ずる直通階段 例外の場合の対応例 洗面所 浴室 10

B) 表 1ロの例外の場合について ( 内装の不燃化等 ) 宿泊者使用部分の床面積の合計が 200 m2以上の届出住宅において 下記のいずれかに該当する場合 1) 届出住宅が耐火建築物や準耐火建築物等である場合 2) 1) 以外の場合で 宿泊者使用部分の居室及び避難経路が下記の仕様等 ( 建築基準法施行令第 128 条の5 第 1 項に規定する技術的基準 ) で仕上げられている場合 居室 : 壁 ( 床面からの高さ 1.2m 以下の部分を除く ) 及び天井の室内に面する部分の仕上げが難燃材料 (3 階以上に届出住宅の居室の部分を有する場合 天井の室内に面する部分の仕上げは準不燃材料 ) 避難経路 : 壁 ( 全面 ) 及び天井の室内に面する部分の仕上げが準不燃材料 例外の場合の対応例 宿泊者使用部分の床面積の合計が 200 m2以上 居室の壁 ( 床面からの高さ 1.2m 以下の部分を除く ) 及び天井の室内に面する部分の仕上げを難燃材料 (3 階以上に届出住宅の居室の部分を有する場合の天井の室内に面する部分の仕上げは準不燃材料 ) とする 通路の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを準不燃材料とする 避難経路 11

C) 表 1ハの例外の場合について ( 廊下の幅 ) 宿泊者使用部分の床面積の合計が 200 m2超の階の廊下が 下記のいずれかに該当する場合 1) 3 室以下の専用の廊下である場合 2) 廊下 (3 室以下の専用のものを除く ) の幅が 両側に居室がある廊下にあっては 1.6m 以上 その他の廊下にあっては 1.2m 以上である場合 例外の場合の 2) の対応例階の宿泊者使用部分の床面積の合計が200m2超 両側に居室がある廊下 1.6m 以上 洗面所 浴室 D) 表 1ニ ホの例外の場合について ( 耐火建築物等 ) 2 階における宿泊者使用部分の床面積の合計が 300 m2以上の場合で 当該届出住宅を準耐火建築物としている場合 宿泊者使用部分を3 階以上の階に設ける場合で 当該届出住宅を耐火建築物としている場合 3F 宿泊者使用部分 2F 1F 宿泊者使用部分 (300 m2以上 ) 2F 1F 準耐火建築物 耐火建築物 12

2. 届出時の添付書類等について (1) 床面積の考え方について住宅宿泊事業の届出においては 届出書に住宅の規模 ( 各階の床面積等 ) を記載することとなっています また 当該届出においては 届出住宅の図面を添付することになっており 及び宿泊者の使用に供する部分 ( を除く ) のそれぞれの床面積等を記載することとなっています この床面積の考え方は下記のとおりです の床面積届出住宅において 宿泊者が就寝するために使用する室の床面積 宿泊者の使用に供する部分 ( を除く ) の床面積宿泊者が占有するか 住宅宿泊事業者との共有を問わず 宿泊者が使用する部分の床面積であり の面積を除いた面積を表す ( 台所 浴室 便所 洗面所のほか 押入れや床の間を含む ) なお これらの面積については 建築基準法施行令第 2 条第 3 号に規定する 床面積 としており この算定方法は壁芯としています 届出住宅の床面積の考え方の事例 の部分 宿泊者の使用に供する部分 ( 部分を除く ) 浴室 便所 届出住宅として利用しない部分 ( 家主の専用部分等 ) 台所 洗面 玄関 洋室 ( ) 便所 ホール ホール DK 和室 ( ) 和室 ( ) 洋室 1 階平面図 2 階平面図 13

(2) 安全措置の届出住宅の図面上の記載について民泊ガイドラインにおいて 法第 6 条の安全措置の実施内容を把握するため 届出の際の添付書類である住宅の図面には 省令で定められている記載事項に加え 国規則第 1 条第 1 号及び第 3 号に規定する措置の実施内容 ( 非常用照明器具の位置 その他安全のための措置の内容等 ) について明示することとしています 明示する内容は 本手引きの1.(1)~(3) の内容です 届出住宅の図面の記載例 S 屋外への出口までの歩行距離 8m 以内 自動火災報知設備 ( 感知器 ) の設置位置 ドアクローザーのついた戸 非常用照明器具の設置位置 浴室 (B) 洗面所 (B) トイレ (B) LDK 居室 (B) 1(A) 2(A) 3 (A) S S S 廊下 (B) 歩行距離 m S 4(A) S 5(A) S ( 避難上有効なバルコニー ) 階 の床面積 (A): m2 宿泊者の使用に供する部分の面積 ( を除く ) の床面積 (B): m2 14

参考住宅宿泊事業法関係条文 住宅宿泊事業法( 平成 29 年法律第 65 号 ) ( 宿泊者の安全の確保 ) 第六条住宅宿泊事業者は 届出住宅について 非常用照明器具の設置 避難経路の表示その他の火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置であって国土交通省令で定めるものを講じなければならない 国土交通省関係住宅宿泊事業法施行規則( 平成 29 年国土交通省令第 65 号 ) ( 宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置 ) 第一条住宅宿泊事業法 ( 以下 法 という ) 第六条の国土交通省令で定める措置は 次に掲げるものとする 一国土交通大臣が定めるところにより 届出住宅に 非常用照明器具を設けること 二届出住宅に 避難経路を表示すること 三前二号に掲げるもののほか 火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置として国土交通大臣が定めるもの 非常用照明器具の設置方法及び火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置を定める件 ( 平成 29 年国土交通省告示第 1109 号 ) 国土交通省関係住宅宿泊事業法施行規則 ( 平成二十九年国土交通省令第六十五号 ) 第一条第一号及び第三号の規定に基づき 非常用照明器具の設置方法及び火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置を次のように定める 第一非常用照明器具は 次の各号に定めるところにより設けること ただし 届出住宅に人を宿泊させる間 住宅宿泊事業者が不在 ( 住宅宿泊事業法 ( 平成二十九年法律第六十五号 ) 第十一条第一項第二号の国土交通省令 厚生労働省令で定める不在を除く 以下同じ ) とならない場合であって ( 届出住宅のうち宿泊者の就寝の用に供する室をいう 以下同じ ) の床面積 ( 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第二条第三号に規定する床面積をいう 以下同じ ) の合計が五十平方メートル以下であるときは この限りでない 一建築基準法施行令第百二十六条の五に規定する技術的基準に適合する非常用の照明装置とすること 二及び当該から地上 ( 届出住宅が共同住宅の住戸である場合にあっては 当該住戸の出口 第二第一号イ (1) において同じ ) に通ずる部分 ( 採光上有効に外気に開放された部分を除く ) に設けること ただし 平成十二年建設省告示第千四百十一号に定める建築物の部分にあっては この限りでない 第六条 15

第二国土交通省関係住宅宿泊事業法施行規則第一条第三号の火災その他の災害が発生した場合における宿泊者の安全の確保を図るために必要な措置は 次の各号 ( 当該届出住宅に人を宿泊させる間 住宅宿泊事業者が不在とならない場合であって の床面積の合計が五十平方メートル以下であるときは 第二号 ) に定めるものとする 一同一の届出住宅内の二以上のに 複数の宿泊者を同時に宿泊させる場合 ( 当該複数の宿泊者を一の契約により宿泊させる場合を除く ) にあっては 次のイ又はロに掲げる措置を講じること ただし 宿泊者使用部分 ( 届出住宅のうち宿泊者の使用に供する部分をいう 以下同じ ) を平成二十六年国土交通省告示第八百六十号各号のいずれかに該当するものとし かつ 宿泊者使用部分の各居室 ( 建築基準法 ( 昭和二十五年法律第二百一号 ) 第二条第四号に規定する居室をいう 以下同じ ) に 消防法施行令 ( 昭和三十六年政令第三十七号 ) 第七条第三項第一号に規定する自動火災報知設備又は同令第二十九条の四第一項に規定する必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 ( 自動火災報知設備に代えて用いることができるものに限る ) を設けた場合は この限りでない イ次に掲げる措置 (1) と当該から地上に通ずる部分とを準耐火構造 ( 建築基準法第二条第七号の二に規定する準耐火構造をいう 以下同じ ) の壁で区画し 建築基準法施行令第百十二条第二項各号のいずれかに該当する部分を除き 当該壁を小屋裏又は天井裏に達せしめること (2) 四以上のが相接する場合には 三室以内ごとに準耐火構造の壁で区画し 建築基準法施行令第百十二条第二項各号のいずれかに該当する部分を除き 当該壁を小屋裏又は天井裏に達せしめること (3) 相接する二以上のの床面積の合計が百平方メートルを超える場合には 百平方メートル以内ごとに準耐火構造の壁で区画し 建築基準法施行令第百十二条第二項各号のいずれかに該当する部分を除き 当該壁を小屋裏又は天井裏に達せしめること (4) 給水管 配電管その他の管が (1) から (3) までの壁を貫通する場合には 建築基準法施行令第百十四条第五項において準用する同令第百十二条第十五項の規定に適合すること (5) 換気 暖房又は冷房の設備の風道が (1) から (3) までの壁を貫通する場合には 建築基準法施行令第百十四条第五項において読み替えて準用する同令第百十二条第十六項の規定に適合することロを建築基準法施行令第百十二条第二項に規定する自動スプリンクラー設備等設置部分に設けること 16

二届出住宅が一戸建ての住宅又は長屋である場合にあっては 次のイからホまでに掲げる措置を講じること イ二階以上の各階におけるの床面積の合計を百平方メートル ( 建築基準法第二条第五号に規定する主要構造部が準耐火構造であるか 又は同条第九号に規定する不燃材料で造られている場合にあっては 二百平方メートル ) 以下とすること ただし 当該階から避難階又は地上に通ずる二以上の直通階段を設ける場合は この限りでない ロ宿泊者使用部分の床面積の合計を二百平方メートル未満とすること ただし 次の (1) 又は (2) に該当する場合は この限りでない (1) 届出住宅が耐火建築物 ( 建築基準法第二条第九号の二に規定する耐火建築物をいう 以下同じ ) 準耐火建築物( 同条第九号の三に規定する準耐火建築物をいう 以下同じ ) 又は特定避難時間倒壊等防止建築物 ( 建築基準法施行令第百九条の二の二に規定する特定避難時間倒壊等防止建築物をいい 同令第百十条第一号イに規定する特定避難時間が四十五分間以上のものに限る ) である場合 (2) (1) 以外の場合であって 宿泊者使用部分の各居室の壁 ( 床面からの高さが一 二メートル以下の部分を除く ) 及び天井 ( 天井のない場合においては 屋根 以下同じ ) の室内に面する部分 ( 回り縁 窓台その他これらに類する部分を除く 以下同じ ) の仕上げを建築基準法施行令第百二十八条の五第一項第一号に掲げる仕上げと 当該居室から地上に通ずる主たる廊下 階段その他の通路の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを同項第二号に掲げる仕上げとする場合ハ各階における宿泊者使用部分の床面積の合計を二百平方メートル ( 地階にあっては 百平方メートル ) 以下とすること ただし 次の (1) 又は (2) に該当する場合は この限りでない (1) 当該階の廊下が三室以下の専用のものである場合 (2) 当該階の廊下 ( 三室以下の専用のものを除く ) の幅が 両側に居室がある廊下にあっては一 六メートル以上 その他の廊下にあっては一 二メートル以上である場合ニ二階における宿泊者使用部分の床面積の合計を三百平方メートル未満とすること ただし 届出住宅が準耐火建築物である場合は この限りでない ホ宿泊者使用部分を三階以上の階に設けないこと ただし 届出住宅が耐火建築物である場合は この限りでない 附則この告示は 住宅宿泊事業法の施行の日 ( 平成三十年六月十五日 ) から施行する 住宅宿泊事業者は 届出住宅について 非常用照明器具の設置 避難経路の表示そ 17

住宅宿泊事業法の安全措置に関するチェックリスト 建て方について規模等について A-1 A-2 B-1 B-2 届条出件住等宅の A) 一戸建ての住宅 長屋 B) 共同住宅 寄宿舎 1) 家主同居 1での床面積が50m2以下 2) 上記以外 1) 家主同居 1での床面積が50m2以下 2) 上記以外 上記の条件による分類に応じて 下記の安全措置 (1~7) をチェック 告示第一 ( 非常用照明器具 ) 1 非常用照明器具が設置されている 告示第二第一号 ( 防火の区画等 ) 2 複数グループが複数のに宿泊しない 複数グループが複数のに宿泊する場合 防火の区画又は警報設備等が設置されている 告示第二第二号イ 3 2 階以上の各階におけるの床面積の合計が 100 m2以下 上記以外の場合で 当該階から避難階又は地上に通ずる 2 以上の直通階段を設けている 告示第二第二号ロ 宿泊者使用部分の床面積の合計が 200 m2未満 安全の措置 4 上記以外の場合で 届出住宅が耐火建築物 準耐火建築物等である 上記以外の場合で 宿泊者使用部分の居室及び当該居室から地上に通ずる部分の内装仕上げが 建築基準法施行令第 128 条の 5 第 1 項に規定されているとおりに不燃化されている 告示第二第二号ハ 各階における宿泊者使用部分の床面積の合計が 200 m2 ( 地下の階にあっては 100 m2 ) 以下 5 上記以外の場合で 3 室以下の専用の廊下である ( 対象階 : ) 上記以外の場合で 階の廊下 (3 室以下の専用のものを除く ) の幅が 両側に居室がある廊下にあっては 1.6m 以上 その他の廊下にあっては 1.2m 以上である ( 対象階 : ) 告示第二第二号ニ 2 階における宿泊者使用部分の床面積の合計が300m2未満 6 上記以外の場合で 届出住宅が準耐火建築物である告示第二第二号ホ 7 宿泊者使用部分が 3 階以上の階に設けられていない 上記以外の場合で 届出住宅が耐火建築物である 1 届出住宅に家主が居住しており 不在 ( 法第 11 条第 1 項第 2 号の一時的なものは除く ) とならない場合 18