Microsoft PowerPoint - 中板委員提出資料

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資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

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乳幼児健康診査について

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

学力向上のための取り組み

乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

横浜市育児支援家庭訪問事業実施要綱 制 定平成 17 年 5 月 20 日福子地第 126 号 最近改正平成 28 年 10 月 1 日ここ第 2713 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 児童福祉法 ( 法律第 164 号 昭和 22 年 12 月 12 日 ) 第 21 条の10の2 及び養

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 ) 25 年 ( 未就学児 )) < 平成 20 年 > 無回答 2.9% < 平成 25 年 > 無回答 %


区役所配置の保健師のあり方について

【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

Ⅲ 各種施策及び事業の動向 第 1 妊娠 出産期から乳幼児期にかけての子育て支援 4 乳児健康診査 (1) 根拠法令等 母子保健法 厚生省児童家庭局長通知 仙台市乳児健康診査実施要領 (2) 制度の概要 事業目的 対象者 実施機関 一般健康診査 精密健康診査 乳児の心身の異常を早期に発見し, 早期に

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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併せて 妊娠 出産 更年期など女性特有の生涯にわたる健康問題を気軽に相談できるよう 対 応を充実させる必要があります はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 横浜市利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 )

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

地域子育て支援拠点事業について

1. 子育て短期支援事業の概要 根拠法 子育て短期支援事業 は 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の 3 第 3 項に規定する市町村が実施する事業 用語の意味 児童 児童福祉法第 4 条に規定する者をいう 保護者 児童福祉法第 6 条に規定する者をいう

(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

認知症医療従事者等向け研修事業要領

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

3 母子保健事業の量の見込みと提供体制 1 安心して妊娠期を過ごし出産を迎えることができる 親になるための準備と産じょく期の支援 子どもや母親の健康の確保 (1) 母子健康手帳の発行 現状と課題妊娠 出産期から子育てまでの途切れない支援の出発点として 母子健康手帳の交付を保健師が行うことで 妊婦の健

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

会場対象者申込み方法 刈谷市保健セン初妊婦とその夫保健師 助産師 保育士電話または来所で予約ふれあい遊び 沐浴体験 妊婦体験 ハイリスク者向け事業 ( 多胎児 外国人 転入者対象 MCG 等 ) 名称時期 回数会場対象者申込み方法 マタニティサロン 広場等 名称フレッシュ ママクラスマタニティーサロ

府立高校 <P138> 支援学校 <P138> 保健センター <P139> 支援の必要な家庭の発見 子ども 保護者 親族からの相談 登校状況などを通して支援の必要な家庭を発見 (P50 表 2-3-4) 4 割程度が保護者の相談支援を実施 (P4 図 2-1-2) ケースに対応する中での課題として

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

平成30年度精神保健に関する技術研修過程(自治体推薦による申込研修)

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資料 3 全国精神保健福祉センター長会による自殺予防総合対策センターの業務のあり方に関するアンケート調査の結果全国精神保健福祉センター長会会長田邊等 全国精神保健福祉センター長会は 自殺予防総合対策センターの業務の在り方に関する検討チームにて 参考資料として使用されることを目的として 研修 講演 講

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平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

医療的ケア児について

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

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(資料3)山野委員説明資料 2/2

別添2 乳児家庭全戸訪問事業の実施状況

要保護児童対策地域協議会の支援対象3 母子保健 子育て支援における児童福祉分野との役割分担 ~ 杉並区の要保護児童対策地域協議会の仕組み~ (1) 進行管理の役割分担杉並区では平成 24 年 6 月 児童福祉法や関係法令 通知に基づき 杉並区要保護児童対策地域協議会設置要綱を改正し 子ども家庭支援セ

に養育されるよう また 児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合は 児童ができる限り 良好な家庭的環境 において養育されるよう 必要な措置を講ずることとする ( 同法第 3 条の2) なお 家庭 とは 実父母や親族等を養育者とする環境を 家庭における養育環境と同様の養育環境 と

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

第2節 茨木市の現況

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

Microsoft Word 医療団体用通知.docx

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

Microsoft PowerPoint - (2505リバイス)ひきこもり関連施策

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

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資料 1 ~ ケース会議会議に向けて ~ 児童生徒生徒を理解理解しよう!! ケース会議を開催する前に 児童生徒の情報を整理することはとても大切です 情報を整理する中で 児童生徒に対して あるいは支援の在り方について 新たな発見や可能性を見出すことにつながります アセスメントシートアセスメントシート

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

Microsoft PowerPoint - 01_居宅訪問型児童発達支援

平成29年度 障害者白書(PDF版)

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

冊子_ひとりで悩みを抱えていませんか?

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平成 28 年度施策評価シート 基本目標 1 みんなで支え合い 未来につなぐまちづくり 基本施策 3 多世代連携による子育て支援の充実 単位施策名称 1 子育て世代への重点支援所管部 施策の方向性 結婚 妊娠 出産 育児 ( 未就園児 ) の切れ目のない支援を行う仕組みづくりを構築し 結婚支援を含め

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- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

第3章 指導・監査等の実施

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2 時間外保育 ( 延長保育 ) 事業 < 幼保運営課 > 単位 : 人 実施年度 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 平成 27 年度 施設数 166 か所延利用児童数 55,983 人 ( 参考平成 26 年度 ) 施設数 129 か所延利用児童数

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

PowerPoint プレゼンテーション

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

所掌業務①:研究関係

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平成 25 年度の県内の児童相談所が相談対応した被虐待児童の年齢構成を見ると 0~ 学齢前だけで全体の 41.6% を占めています 平成 25 年度被虐待児の年齢構成 ( 県 ) 中学生 11.9% 高校生 その他 7.1% 3 歳未満 20.3% 小学生 39.5% 3 歳 ~ 学齢前児童 21.

プログラムの特徴はじめにはじめに 公益社団法人日本看護協会 本研修プログラムの特徴 日本看護協会看護師職能委員会 Ⅱ 介護 福祉関係施設 在宅等領域 委員長齋藤訓子 近年 介護施設を取り巻く環境は 入居者の医療的ケアの増加や要介護度の上昇など大きく変化しています こうした状況を鑑み 日本看護協会では

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

山梨県社会福祉士会地域包括支援委員会アンケート調査結果 (43 部回収 22 事業所 ) 問 1 あなたの性別を教えてください 1) 男性 2) 女性 問 2 あなたの現在のご年齢をお答え下さい 1)20 代 2)30 代 3)40 代 4)50 代 5)60 代

2) 社内外相談窓口についてまた ストレスチェック制度に基づく医師の面接指導以外にも 社内外に以下のような相談窓口が用意されています 今回のストレスチェックの結果に関わらず どなたでも利用できますので 体調面で何か気になることがあればご相談ください [ 社内相談窓口 ] 会社 部健康管理室保健師 連

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

( 問い合わせ先 ) 障害福祉関係 厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課障害児 発達障害者支援室障害児支援係 TEL: ( 内線 :3102,3 037) 医療関係 厚生労働省医政局地域医療計画課在宅医療推進室在宅医療係 TEL: ( 内線 :2

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平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

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重症心身障害児施設の省令 ( 指定基準 ) を読む 全国重症心身障害児 ( 者 ) を守る会顧問山﨑國治 Ⅰ はじめに 平成 18 年 9 月 29 日 厚生労働省令第 178 号として 重症心身障害児施設の 人員 設備及び運営に関する基準 が厚生労働大臣から公布されました 省令のタイトルは 児童福

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

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中板委員提出資料 ハイリスク親支援グループ (High-risk Parent Support Group) 公益社団法人日本看護協会常任理事中板育美 ハイリスク親支援グループ (High-risk Parent Support Group) サポート グループ型の親グループは 親支援グループ ( 鷲山 2006) Parent Support Group( 中板 2008) 親教育グループを 親支援グループ と記載するものが散見されている 虐待家族群 虐待家族予備群 育児不安を抱えた家族群 健康な家族 グループを 何でもあるいは何かしら やればいいのではなく, ターゲットに見合ったグループ手法をとる必要がある 虐待予防の視点からハイリスクと判断された親支援は, 指導ではなく支援 鷲山拓男 (2006) 子どもの虐待と母子 精神保健 - 虐待問題にとりくむ人のための 覚え書き 改訂版. 萌文社. 中板育美 (2008) 児童虐待の発生予防 進行防止を目指す在宅養育支援のあり方に関する研究 - 育児支援家庭訪問事業 および 親支援グループミーティング を通して鷲山拓男 遠藤厚子 山下洋子 他 (2012) 虐待予防は母子保健から - ハイリスク アプローチとしての親支援グループ. 日本子どもの虐待防止学会第 18 回学術集会高知りょうま大会.

厚生労働省局長通知 (2002 年 6 月 ) 1 児童虐待の発生予防に向けた積極的な取組 健康診査や保健指導等母子保健活動全般を通じて 虐待発生のハイリスク要因を見逃さないよう努めるとともに こうした要因がある場合については 保健師の家庭訪問等による積極的な支援を実施し 児童虐待を発生から予防する取組を保健所 市町村が適切な連携の下に組織的に推進されたいこと 2 児童相談所との連携 協力 保健所 市町村の保健師等が児童虐待が行われている疑いがある家庭を発見した場合については 児童虐待への対応の中核的機関である児童相談所へ通告を行った上で 当該事例への早期対応 被虐待児や親への援助等において 児童相談所等関係機関との連携 協力を保健所 市町村として組織的に推進されたいこと 厚生労働省母子保健課長通知 (2012 年 7 月 ) 1 養育支援を要する家庭 ( 要支援児童 特定妊婦 ) への早期支援 (1) 望まない妊娠への対応 (2) 妊娠期からの支援妊娠期から養育支援訪問事業等を活用するなどし (3) 養育支援を要する家庭の把握及び関係部署による連携 ( 母子保健は ) 妊娠の届け出や妊婦訪問等で要支援児童や特定妊婦を発見し 養育支援を必要とする家庭を早期に把握できる立場にある 母子保健に従事する保健師には 虐待や精神保健等に関する知識や技術 特に 心中を含めた虐待防止のため 家庭に関する情報収集能力 アセスメント能力 面接等の援助技術が求められ 市町村は 母子保健担当部署の質の向上と体制の整備のため 職員への研修受講の機会の提供 業務量に見合った人員の配置や 組織内で相談 指導ができる体制の整備等による体制の強化に配慮すること

指導ではなく支援 ハイリスク アプローチの虐待予防において重要なことは 育児指導 ではなく 育児支援 である 米国においても C. H. Kempe は誰かが 親の相談者になる ことで親の心理社会的孤立を解くその援助関係を軸に生活ストレスの実質的軽減を図る子どもの心身の健康を他の大人が子どもに直接関わることで改善するこれらの援助で親の負担が軽減した後で親の育児を変える働きかけを行う ましてや 母性神話の圧力が根強いわが国では, この順序を守ることはより一層重要となる 小林美智子 (2007)Ⅶ. 今後の展望特集どうか関わるか - 子どもの虐待. 小児科臨床 60(4);853-866 指導ではなく支援 ( 続 ) 虐待が起きている家庭では 経済的背景や生活苦や育児負担のために相談機関に通う余裕もないことが多く 育児についての指導的助言はほとんど意味がなく かえって親のストレスを増やし 虐待を悪化させるか援助拒否につながる ( 小林 2007) 小林美智子 (2007)Ⅶ. 今後の展望 特集 どうか関わるか- 子どもの虐待. 小児科臨床 60(4);853-866

虐待親への援助にあたっての大原則 援助者自身が母性を押し付けていないか ( 内省 ) 説得 説明 時に叱責していないか アドバイスを押し付けて, 頑張りなさいと励ましていないか ( これ以上頑張らなくてよい と保証することが大事 孤立無援感を看過していないか ( 環境を精査しているか ) これまでの努力 がんばってきたことに耳をかたむけているか 母親をやらなくていい時間をつくる そのための具体策を一緒に考える 育児負担を軽減もしくは免除されて正当だと保証する 一人の援助者が抱え込まない ハイリスク親支援グループ においてもそのまま重要な項目 共感 や 保証 はグループで他のメンバーから提供されるとき プロの援助者の提供よりもはるかに強力である group approach の目的による分類 therapy group( 疾病の治療や課題解決を目的に医療機関やカウンセリング機関が行う ) training group( 教育 訓練目的 SST など ) growth group( 人間的成長を目的 ) support group( 成長も治療も改善も主たる目的とはしない 問題と折り合いをつけ, 生き延びることが目的 ) self help group( 共通のテーマを持つ人が当事者同士の共感や分かち合いを体験し, 支えあって生き延びていくことを目的 ) *support group の概念は, 多数存在しており, 分類のひとつに位置づいている ( 第 26 回日本集団精神療法学会 ) 野島一彦 (2008) グループ アプローチの多様性と可能性. 集団精神療法 24(2);90-92

support group( サポート グループ ) グループの開設, 運営は専門家の責任で行われることグループの場の安全の確保やグループで生じた問題に最終的に責任をとる役割を専門家が引き受けることを前提とすることこの相互援助グループを自助グループから明確に区別して サポート グループ と近年よぶようになった ( 高松里 2004) * 保健所等が行ってきたハイリスク親支援グループは support group である 高松里 (2009) サポート グループ セルフヘルプ グループの立場から. 集団精神療法 25(2);225-229. * 目的 運営方法から見ても support group は保健機関が実施することが妥当 わが国の母子保健システム プロテスタントの相互援助と自治の文化が北米にはあるが 日本にはない 一方で 我が国の母子保健は世界に例のない優れたシステムを持っている ( 中略 ) 1 全国の自治体に保健師が配置されていること ( 中略 ) 2 乳幼児保健システムが整備されていること ( 中略 ) すべての子どもの健康管理を行い ( 中略 ) さらには保健師が家庭訪問するという母子の全数を視野に入れたシステムが全ての市町村に構築されている ( 子どもの虐待予防のための保健師活動マニュアル (2002)) 安全性と専門家の責任性が強化された構造の ハイリスク親支援グループを母子保健が行うことが日本では可能

保健の場で行う親支援グループは ハイリスク アプローチである 親支援グループが適切に虐待予防の効果を発揮するためには 乳幼児健診などの母子保健活動一般との連携が欠かせない ハイリスク事例を適切に発見しグループに誘導してこそ 公衆衛生上有効度の高い予防活動となる 地区担当保健師によるアセスメントと個別の支援計画 グループへの適応の有無の判断があってはじめて グループは有効に機能するものとなる グループに参加したい人 ではなく 保健師からみてグループに参加させたい人 を誘導し選択的に参加するグループでなければならない NP は 虐待してしまう親 は適応除外 NP(Nobody s Perfect) カナダで 1980 年代はじめに開発された親教育プログラム * ポピュレーション アプローチの親教育によって親業 (parenting skill) を向上させることで虐待の一般予防を図る * ハイリスク アプローチとは全く異なる発想のもの 虐待してしまう親向けのプログラムではない ( 新田 2010) 親が親としての役割を果たせるように支援する ( 原田 2007) プログラム 専門的な個別対応を必要とする危機的状況や深刻な問題を抱える家族を対象としたプログラムではない ( 原田 2007) 新田初美 (2010)Nobody's Perfect (NP 完璧な母親なんていない!) プログラムへの期待. 新潟県医師会報 No.729 pp.11-15 原田正文 (2007) 親支援プログラム Nobody's Perfect とは? 日本の親にもぴったり! 虐待予防にもなるプログラム. 保健師ジャーナル 63(9);774-777