寄生虫の分類 微生物学 ( 寄生虫 ) 原虫 : マラリア etc 線虫 : ギョウチュウ 回虫 糸状虫 etc 吸虫 : 日本住血吸虫 etc 条虫 : 広節裂頭条虫 etc 寄生虫の種類 内部寄生虫 : 原虫 etc 外部寄生虫 : ダニ ノミ etc 有毒動物 : ヘビ クモ くらげ etc 媒介動物 : 蚊 ブユ ダニ etc 原虫 赤痢アメーバ cyst の経口感染二分型増殖粘血便毛細血管から全身へ 40 度ぐらいで検便すると 栄養体の運動がわかる 赤痢アメーバの成熟 cyst は核 4 つ 自由生活アメーバ Naegleria flowleri: 鼻から脳へ Acanthamoeba culbertsoni: 皮膚 粘膜から血行性に脳へ A.custellanii 眼に寄生する A.polyphaga いずれも 池やプールなどの水系に棲息する クリプトスポリジウム oocyst の経口感染 ( 水道水 井戸水など ) 日和見感染症下痢を起こす検便すると oocyst が見られる 核 シスト オーシスト スポロゾイト 無性生殖 有性生殖 オーシストから 消化管内でスポロゾイトが遊離 微絨毛上で無性生殖を行いメロゾイトを放出 メロゾイト は隣の微絨毛に移行し このような過程で発育を繰り返す 1
ランブル鞭毛虫 (Giardia lamblia) 吸着円盤 4 対 8 本の鞭毛を持つ cyst に経口感染小腸内で無性生殖を繰り返す マラリア 悪性マラリア : 熱帯熱マラリア 良性マラリア 三日熱マラリア四日熱マラリア卵形マラリア 病原体は 単細胞生物であるマラリア原虫 蚊 ( ハマダラカ シナハマダラカ ) が媒介 蚊のなかでは有性生殖を行い ヒトのなかでは無性生殖を行う ヒトは中間宿主 マラリア寄生の赤血球が破壊され 中から出てきたタンパク質などが脳中枢を刺激して発熱する また 血管内の接着分子の発現によって毛細血管を詰まらせ 脳障害 腎障害などを引き起こす 国内では滅多にない あるとしたら輸血や アフリカの蚊の輸入 マラリアは血液の塗抹標本によってチェックする 吸血 肝臓でスポロゾイト増殖 有性生殖によりメロゾイト生成 メロゾイトが赤血球中へ 熱帯熱マラリアの特徴 ring form が複数 ( 赤血球の端にあり 小さい ) 感染赤血球が多い ( 全ての段階の赤血球に感染できる ) gametocyte が三日月状 マラリアの治療 予防クロロキンで対処メフロキンの内服蚊にさされないようにする Ring form テストの穴埋めとかだったら クロロキンって答えればいいと思う 2
トリパノソーマ科原虫 アフリカトリパノソーマ : ツェツェバエが媒介アメリカトリパノソーマ : 中間宿主はサシガメ サシガメの糞便から感染 主な症状は心肥大と拡張 リューシュマニア症内蔵リューシュマニア皮膚リューシュマニア媒介昆虫はサシチョウバエ トキソプラズマ (Toxoplasma gondii) 胎児 ( 母親の胎盤 ) 終宿主はネコ その他の動物は中間宿主腸管で有性生殖し 便中にオーシストが見られる ネコ 急性期 慢性期 オーシスト 急増虫体 緩増虫体 シスト ヒト ( 血中 ) 鼠 ブタ 宿主の免疫応答 初感染では獲得免疫を持っていないため 妊娠初期にトキソプラズマに初感染または免疫不全症のときに初感染すると 急増虫体のときに胎盤感染が起こる トキソプラズマは 血清中の抗体検査 (IgM IgG) によって調べる B cell は初め IgM しか産生しないため IgM が多いなら Toxoplasma 初感染を疑い IgG が多いなら感染して時間がたっていることが疑われる 3
線虫 回虫 (Ascaris lumbricoides) 15~30cm 20~35cm 駆虫薬はコンバントリン 小腸 便 卵 レフレル症候群 10~20 万個 感染幼虫 (3 期幼虫 ) 経口感染 ( 小腸で仔虫 ) 肺 感染 7~10 日 肝臓 小腸の粘膜などを破って血管性 or リンパ性に肝臓へ 犬回虫 (Toxocara canis) 終宿主は仔犬 肺移行型 成犬 全身移行型 駆虫薬はサイアベンダゾール アニサキス Anisakis simplex: サバ イカ アジ Pseudoterranpva decipiens: タラ マス ヒト 感染幼虫 胃 小腸 イカ タラ サバ クジライルカ 終宿主 待機宿主 アレルギー反応腹痛 オキアミ 卵 中間宿主 感染幼虫 海水 内視鏡検査 4
単為生殖回虫 犬回虫 アニサキス 終宿主 ヒト イヌ クジラ 寄生部位 小腸 脳 筋肉 眼 肝臓 胃 小腸 検査法 糞便 ( 虫卵 ) 血清診断 内視鏡 駆虫薬 コンバントリン サイアベンダゾール 内視鏡 鈎虫 ( ズビニ鉤虫 アメリカ鉤虫 セイロン鉤虫 ) ズビニ経口 ( 若菜病 ) 小腸 検査 : 便 薬 : コンバントリン ( ズビニ ) 肺 卵 メベンダゾール ( アメリカ ) アメリカ経皮 糞 スプーンネイルになる 3 期 2 期 1 期幼虫 犬鉤虫ブラジル鉤虫 経皮感染して 線状皮膚炎を起こす駆虫薬は イベルメクチン アイバメクチン 糞線虫 (Strongyloydes stercorals) 経皮感染 肺 小腸 ラブディティス型 : 自然界 自然界で自由生活 3 期幼虫 ( フィラリア型 ) フィラリア型 : 人に感染 ( フィラリア型 3 期幼虫 腸管 ) 自家感染 3 期幼虫 自家再感染 ( ラブデティス型 ) 1 期幼虫 便 ( ラブデティス型 ) 5
鞭虫 大腸で が虫卵をつくる メベンダゾール 蟯虫 ( ぎょうちゅう ) 大腸で ( 肛門周囲 ) スコッチテープ法 顎口虫 有刺 : イヌ ネコ 剛棘 : ブタ ドロレス : イノシシ 雷魚 待機宿主 ヘビ カエル ヒト 皮膚から幼虫移行 腸 日本 : イタチ ドジョウ 卵 第二中間宿主 ケンミジンコ 第一中間宿主 フィラリア症 ( 糸状虫症 ) リンパ系 : バンクロフト糸状虫 マレー糸状虫 チモール糸状虫組織内 : オンコセルカ ロア糸状虫 バンクロフト糸状虫 (Wichereria bancroft) リンパ管 リンパ節 症状としては 乳ビ尿 陰嚢水腫 ヒト 象皮症が挙げられる ミクロフィラリア 蚊 感染幼虫 夜間に血液を採取すると ミクロフィラリアを検出する 旋毛虫 ( トリヒナ ) ヒト小腸粘膜内 ( メベンダゾールで駆虫 ) 仔虫が血行性 リンパ性に全身の筋肉へ 感染幼虫がシストとなってクマ肉へ 広東住血線虫 終宿主はネズミ駆虫薬はメベンダゾール ( あまり有効ではない ) 6
吸虫 ウエステルマン肺吸虫 (Paragonimus westermani) ミラシジウム 虫卵 血痰 虫嚢腫 横隔膜 肺胸腔腹腔 カワニナ第一中間宿主スポロシスト 駆虫薬はプラジカンテル サワガニモズクガニ第二中間宿主セルカリア 小腸 メタセルカリア Cf. 異所寄生 脳肺吸虫症 宮崎肺吸虫 1ホラアナミジンニナ 2サワガニ 気胸とか 住血吸虫メコン住血吸虫日本住血吸虫マンソン住血吸虫 門脈系 脳肝臓腸 ( 糞便 ) ビルハイツ住血吸虫 骨盤系 ( 尿 ) 住血吸虫と吸虫の違い吸虫 : 雌雄同体 中間宿主 2つ必要 セルカリアの尻尾は直線 経口感染 ミラシジウム スポロシスト ( 第一 ) レジア セルカリア メタセルカリア ( 第二 ) ヒト 住血 : 雌雄異体 セルカリアの尻尾は二また 経皮感染 ミラシジウム スポロシスト 娘スポロシスト セルカリア cf 日本住血吸虫の中間宿主は宮入貝 7
横川吸虫 (Metagonimus yokogawai) 卵 小腸 アユ 第二中間 メタセルカリア スポロシスト レジア 糞便 第一中間 カワニナ セルカリア 駆虫薬はプラジカンテル 肝吸虫 (Clonorchis sinensis) 肝内 胆管 糞便 マメタニシ モツゴ 鯉 ( 淡水魚 ) 駆虫薬はプラジカンテル ムクドリ住血吸虫 ヒラマキモドキ ( 中間宿主 ) ムクドリ ( 終宿主 ) 8
条虫 擬葉目 : 吸溝あり 産卵孔あり ( 卵検出 ) 宿主 2つ円葉目 : 吸盤あり 産卵孔なし ( 六鉤幼虫 ) 宿主 1つ 日本海裂頭条虫 広節裂頭条虫 ヒト小腸 糞便 虫卵 コラシジウム ケンミジンコ 第一中間 プロセルコイド サケ マス プラジカンテル ビオチノール 第二中間 プレロセルコイド 大複殖門条虫 (Diplogonoporus grandis) ケンミジンコ ( 第一 ) イワシ ( 第二 ) クジラ ( 終 ) マンソン裂頭条虫 イヌ ネコ ケンミジンコ 第一中間宿主 ブタ ヘビ カエル 待機宿主 第二中間宿主 ヒトが待機宿主になるケース : マンソン孤虫症 9
無鉤条虫 有鉤条虫 無鉤条虫 : 子宮分岐数 20 以上 中間宿主はウシ ヒトは終宿主にしかならない有鉤条虫 : 子宮分岐数 10 以下 中間宿主はブタ ヒトは終宿主以外にもなる 単包条虫 多包条虫.------Echinoccocus イヌ キツネ 糞便 片節 娘シスト ヒト 単 : 羊 ウシ ブタ ヒト シスト 原頭節 多 : ネズミ 単包虫では シストが破れて内溶液が流出することでアナフィラキシーショックに陥ることもある エコー 血清診断 10