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国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

4 農林業 経営耕地面積割合 ( 農家数 ) ( 平成 27 年 ) 畑 63.4% (171 戸 ) 田 11.3% (53 戸 ) 樹園地 25.3% (102 戸 )

調査の仕様

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唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

( 別紙様式 2) 平成 28 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 北海道農業委員会名 : 美唄市農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 田 畑 普通畑樹園地牧草畑 耕地面積 8,

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

赤坂里づくり計画 平成 28 年 11 月 赤坂里づくり協議会

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

新たな食と緑の基本計画○○地域推進プラン(様式案)

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

( 別紙様式 2) 平成 29 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 熊本県農業委員会名 : 宇土市農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 田 耕地面積 1, 経営耕地面積

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

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農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

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重点戦略事業土地改良事業補助事業 土地改良区が行う土地改良事業 ( 用排水施設の整備等 ) について 農家負担の軽減を図るため 事業費の一部を補助した 土地改良区が行う土地改良事業 ( 用排水施設の整備等 ) について 農家負担の軽減を図るため 事業費の一部を補助する 重点戦略事業基盤整備促進事業

( 別紙様式 2) 平成 30 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 31 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 茨城県農業委員会名 : 守谷市 1 農業の概要 単位 :ha 田 耕地面積 経営耕地面積


石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

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29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

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花き産業の概要 1. 花きの動向 (1) 生産の動向 1 花き産業は 生産から中間流通 加工 小売まで広がりを持って展開しており うち花き農業の生産額は 順調に推移してきたものの 平成 10 年の6,345 億円をピークに減少傾向に推移しており 平成 20 年には4,012 億円となっている なお

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江府町地域協議会活用明細

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第 6 節農業の高付加価値化等の推進 表 農業生産関連事業の年間総販売金額の推移 平成 22 年度 (2010) 23 (2011) 年間総販売金額 計 農産物の加工 農業経営体 農協等 計 農産物直売所 農業経営体 農協等 観光農園 ( 単位 : 億円 %) 農家レストラン等 16,5

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Ⅱ 担い手への農地の利用集積 集約化 1 現状及び課題 現状 ( 平成 30 年 3 月現在 ) 農業従事者の減少 高齢化等による耕作放棄地の増加 農地の分散錯圃等が 農地の確保 有効利用を図る上での課題となっている 課題農業用水利システムの改修に伴い 農業者の管理 省力化に対応した維持管理方法の提

もがみがわかりゅう 事 業 名 国営かんがい排水事業 地 区 名 最上川下流 県名 山形県 さかたしさかたしやわたまちまつやままちひらたまちつるおかしふじしままち関係市町村酒田市 ( 旧酒田市 八幡町 松山町 平田町 ) 鶴岡市( 旧藤島町 ) ひがしたがわぐんしょうないまちたちかわまちあまるめまち

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

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資料5 汚濁負荷量の状況

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

1. 背景 1 2. 位置付け 2 3. 計画の期間 2 4. 計画の基本方針 3 5. 計画の内容 3 6. 基本目標 8

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

第 2 章藤沢市の現況 1 自然環境と都市環境 2 人口と経済活動 3 藤沢市の財政 5

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

5 章分野別計画性5第 方向施策体系 108

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阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

2010 年世界農林業センサス統計表 長沼町産業振興課 本資料は 2010 年世界農林業センサス農林業経営体調査結果報告書 ( 北海道分 ) ( 平成 23 年 3 月 北海道 ) から 長沼町に関して公表された調査項目と数値を抽出し整理したものである

2015 年度東京都予算編成に関する提案 生活クラブ生活協同組合 東京 放射能測定体制及び情報発信の充実について東京都はチェルノブイリ事故以来 輸入食品の放射能測定を継続していますが 福島第一原発事故による放射能汚染問題は引き続き長い目で幅広く測定を続ける必要があります 現在 東京都として 空間線量

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資料 5-2 農業生産法人制度について 平成 2 4 年 2 月

H26とりまとめ公表(生産計画認定面積)

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

第 2 章西東京市の農業の現状と課題 1 農業を取り巻く状況 2 本市の農業の現状と課題 3 農業に対する農業者及び市民等の意識

15

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

長野県みらい基金からのお知らせ 2

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

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16 Ⅱ 農林業経営体及び農家の部 ウ権原に基づいて育林又は伐採 ( 立木竹のみを譲り受けてする伐採を除く ) を行うことができる山林 ( 以下 保有山林 という ) の面積が3ha 以上の規模の林業 ( 育林又は伐採を適切に実施するものに限る ) エ農作業の受託の事業オ委託を受けて行う育林若しくは

平成 26 年度 決算説明書 / 事務事業評価シート 課名 農業委員会事務局 予算 款項目決算書目名事業名称 頁農業委員会費 農業委員会事業 1. 概要 目的 担い手の確保 育成と優良農地の確保 有効利用に向けた取り組み 対象 市民 事業概要 農業委員会事業 農地法第 3 条許可

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農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

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都市再生整備計画の目標及び計画期間 都道府県名 茨城県 市町村名 坂東市 ( 旧猿島町 ) 地区名 猿島地区 面積 800 ha 計画期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 交付期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 目標 地域資源を活用した交流人口の拡大と良好な居住環境を形成するまちづ

東部地域の農業 農地の復旧 復興スケジュール 平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 市復興ビジョン 復旧 再生期 発展 創出期 仙台の復興 仮設ポンプ設置 基盤整備対策 がれき撤去 排水機能復旧 ( 排水ポンプ場 排水路の改修等 ) 堆積土砂の除去 除塩事

H30年産そば方針

資料 4 < 論点 > ダウンサイジング社会の進展に伴い 農業をベースとした地域社会 ( 特に中山間地等 ) は 今後どう変わっていくのか? ダウンサイジングプロセスにおける課題が先進的に表れている地域社会 ( 中山間地等 ) の現状は どうなっているのか? また そこから何が読み取れるか? 地域社

藤沢市都市農業振興基本計画の策定にあたり本市では 郷土愛をより高める取り組みとして シティプロモーションを推進しておりますが 都市農業の分野では 藤沢産の農畜産物の市内流通 利用促進を図り地産地消を推進するとともに 地域資源を活用した新たな産業創出の促進のため 6 次産業化に向けた取組を進めています

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

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1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手


北海道の農林水産業(詳細版)

( 別紙様式 2) 平成 29 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 埼玉県農業委員会名 : 杉戸町農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 耕地面積 経営耕地面積

6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

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平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

Ⅱ 担い手へのへの農地農地の利用集積利用集積 集約化集約化 1 現状及び課題 現状 ( 平成 29 年 3 月現在 ) 管内の農地面積 3,930ha これまでの集積面積 1,987ha 集積率 51% 課 題 市外農地所有者との連絡が困難である等 土地所有者との利用調整が困難な状況にある ブロック



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1. 川越市の概要 川越市は関東平野の中央部から西部にわたる埼玉県の中央部よりやや南西部に位置しており 首都 30km 圏と都心部に比較的近い地理条件にあります 土地はおおむね平坦ですが 入間川に沿った北東部は低地 南西部は台地となっています 市内の総人口は平成 20 年 10 月時点で 336,407 人であり 近年は微増傾向が続いています 観光客数は増加傾向にあります 農業 商業 工業のバランスが比較的よい産業構造も本市の特徴の1つとなっています 業務施設の集積する川越駅前 図. 首都圏における川越市の位置 観光客で賑わう蔵造りの町並み 伊佐沼 市南西部の畑地 郊外に広がる水田

2. 川越市の農業の現状 (1) 農業に従事する人口 平成 17 年の農業従事者 ( 販売農家 ) 数は 7,397 人 農家戸数 ( 販売農家 + 自給的農家 ) は 3,422 戸となっています 農業従事者数は 平成 12 年 (8,958 人 ) より減少しています 自給的農家を除く農家戸数のうち 専業農家が 509 戸 第 1 種兼業農家が 246 戸 第 2 種兼業農家 1,779 戸で 兼業農家が8 割を占めます このうち 第 1 種兼業農家の減少割合が最も大きくなっています 農業従事者のうち 65 歳以上の占める割合は 35.8% で 全国および埼玉県の平均と比較して低くなっています 一方 15~29 歳 30~59 歳の占める割合は全国 埼玉県平均よりも高くなっています 市内の認定農業者数は平成 21 年 1 月現在 121 人で 平成 13 年度以降増加傾向にあります 0% 20% 40% 60% 80% 100% S45 835 2,304 2,494 S50 595 1,865 2,821 S55 612 1,289 3,038 S60 610 1,033 2,943 H2 613 550 3,132 H7 525 726 2,695 H12 565 299 2,204 H17 509 246 1,779 ( 年 ) 専業農家第 1 種兼業農家第 2 種兼業農家 図. 専兼業別農家数の推移 ( 出典 : 農林業センサス ) ( 人 ) 140 120 100 80 60 59 90 90 90 91 84 89 94 100 101 112 115 121 40 20 0 1 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 図. 川越市の認定農業者数の推移 ( 出典 : 農政課資料 ) ( 年 )

(2) 農地 平成 17 年の経営耕地の面積は 2,654ha で 県内でも有数の面積を保有し 市域の約 24% を占めています 一方で 農地転用等の進行によって昭和 60 年の7 割まで減少しました 地形の特性が農地の利用形態に影響しており 河川沿いの低地となる市北東部は水田地帯 台地となる市南西部には畑地が多く存在します 利用形態による内訳 ( 平成 17 年 ) は水田 63% 畑 35% 樹園地 2% となっています 市南部に広がる三富地域は 道路沿いに住まいが並び 裏に畑地が短冊状に伸びるとともに 風よけや燃料確保のための二次林が周囲に配置されているという 特徴的な景観を保っています しかし 近年の農地転用の進行等により歴史的な地割りは崩れ始めています 耕作放棄地面積は年々増加の傾向にあり 平成 17 年現在 約 295ha( 農林業センサス ) が存在します 水田耕作地域主な農産物 米 麦等 荒川沿い低地の水田地帯 収穫期の風景 畑作地域主な農産物 かぶ ほうれん草 だいこん さといも ばれいしょ にんじん等 三富地域とその周辺の平地林 さといもの栽培地

(3) 農業生産 主な生産作物の収穫量は 平成 18 年で約 27,660 トンとなっています 収穫量の半数近くを野菜類が占めており かぶ (4,180 トン ) ちんげんさい(963 トン ) えだまめ(540 トン ) は県下市町村で1 位の収穫量を誇ります 川越市やその周辺で生産されるさつまいもは 江戸時代から 川越いも として親しまれてきました 現在は いも類ではさといもの収穫量が最も多く (1,510 トン ) さつまいもの収穫量は平成 18 年には 564 トンに留まっています 米の収穫量は 8,000 トン前後で推移していますが 減少傾向にあります 畜産においても 畜産農家数 飼養家畜数ともに減少しています 農産物の多くが作付面積 収穫量ともに減少傾向にある中 だいこんやにんじんは増加しています 平成 18 年の農業産出額は 78.6 億円で 県下市町村で4 位となっていますが 平成 16 年以降減少傾向にあります ( 千万円 ) 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 ( 年 ) 畜産工芸作物花き果実いも類野菜米 麦 図. 農業産出額の推移 ( 出典 : 埼玉農林水産統計年報 ) (4) 川越ブランドの育成 川越産の野菜は いるま野産 としてブランド化され 市場からも高い評価を受けています ( 社 ) 小江戸川越観光協会では川越らしい地域産品を全国にアピールするため 小江戸川越ブランド産品 の認定制度を設けており さつまいもを原材料とした菓子やビール 米を原材料とした酒等の加工品等が指定されています 小江戸川越ブランド産品に認定されている川越産農畜産物の加工品左 : 小江戸川越地鶏の卵 右 : 小江戸黒豚ハムソーセージ

(5) 販売形態 流通 農産物は主に直売のほか 市場や農業協同組合 出荷団体へ出荷されています 市西部には埼玉川越総合地方卸売市場があり 市民に農産物 水産物を提供しています 農産物直売所は芳野地区と福原地区 霞ヶ関地区の市内 3 箇所にあります 学校給食では川越産農産物の使用を推進しており 米は全て川越産のものを使用しています 野菜においても ほうれん草やこまつ菜をはじめとした多品目で使用を進めていますが 全体での使用率は平成 17 年の約 20% から平成 19 年の約 15% に低下しました 埼玉川越総合地方卸売市場 写真出典 : 埼玉川越総合地方卸売市場 H.P. 福原地区の農産物直売所 福菜 伊佐沼農産物直売所 農産物直売所に並ぶ多彩な川越産農産物 加工品

(6) 農業農村整備 川越市ではこれまでに 市内各地で土地改良事業を推進してきました 鴨田地区の農業集落排水事業は完了し 平成 18 年 4 月に供用を開始しています また石田本郷地区については 平成 24 年の供用を目標に事業を推進しています 平成 20 年現在 県営湛水防除事業 河川工作物応急対策事業が継続中であり 県営地域用水環境整備事業が平成 21 年から開始予定となっています (7) 環境への配慮 市内の畜産農家で出される家畜の糞尿は堆肥化され 近隣の農家で活用されており 域内バイオマス循環が進んでいます 単独処理浄化槽のみが設置されている地域では 生活雑排水が農業用水路に流入している場所も見られ 水質への影響が懸念されています 農村環境の生態系保全への取組として 伊佐沼地区では 伊佐沼へのヨシやハスの植栽による水質浄化活動や生物観察が市民と協働で実施されています 減農薬栽培による農産物である特別栽培農産物として 川越市ではほうれん草などが対象となっています また 市内の 19 名 ( 平成 20 年現在 ) の農業者がエコファーマーの認定を受けており 環境と調和した農業への取組が広がっています 伊佐沼でのハスの植栽 鴨田農業集落排水施設 ( 件 ) 5,000 4,729 4,500 4,282 4,000 3,803 3,500 3,152 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 855 500 0 0 0 5 66 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 ( 年 ) 図. 埼玉県におけるエコファーマー認定件数の推移 ( 出典 : 農林水産省 HP)

(8) 農とのふれあい 農業の振興と市民交流のための ふれあいの場 である川越市農業ふれあいセンターの利用者数は年間約 9 万人で推移しています 農業者と地域住民の協働による事業である農地 水 環境保全向上対策事業が 自治会 老人会等の参加を得ながら伊佐沼 山田 古谷本郷上の市内 3 箇所で実施されています 埼玉県の市民農園 ( レクリエーション農園を除く ) は平成 19 年現在 152 箇所 61.5ha 9,338 区画が存在しており その数は増加傾向にあります 市内では 平成 5 年に開設された鴨田ふれあい農園の1 箇所 3.4ha 311 区画と JA では 36 農園 955 区画があります 農業ふれあいセンター主催の体験農園 伊佐沼へのハスの苗の移植 ( 用語解説 ) エコファーマー: 平成 11 年に施行された 環境に調和した農業に取り組み 持続農業法 ( 持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律 ) に基づいて知事に認定された農業者のこと 三富地域:1694~1696 年に 川越藩主であった柳沢吉保によって開拓された地域で 川越市 所沢市 狭山市 ふじみ野市 三芳町の4 市 1 町にまたがっている 市民農園: 自然とのふれあいを求める都市住民等が レクリエーション目的として農業に親しめるよう 農地の一定区画を一定期間貸し付ける農園のこと 単独処理浄化槽: し尿のみを処理し 終末処理下水道以外に流す施設 現在の法律では単独処理浄化槽の製造は禁止されており し尿と生活雑排水を処理する合併処理浄化槽のみが許可されている 特別栽培農産物: 埼玉県による認証制度 農薬及び化学肥料の使用量を県慣行基準の半分以下に減らして栽培された農産物 認定農業者: 農業経営基盤強化促進法に基づき 市町村が策定した基本構想に示す効率的かつ安定的な農業経営体を目指して 農業経営のための計画 ( 農業経営改善計画 ) を作成し 市町村の認定を受けた農業者 農業従事者: 満 15 歳以上の世帯員のうち1 年間に1 日以上自営農業に従事した人 農地 水 環境保全向上対策事業: 農地 水 環境の良好な保全と質的向上を図るため 地域住民が参加する効果の高い共同活動と 農業者が中心となった先進的な営農活動を支援する事業

3. 川越市の農業の課題 市内の農業の現状をふまえ 川越市の農業が抱える課題を以下に整理します 農業基盤及び生活環境の整備を通して 地域の課題に対応しながら 景観 環境の保全につなげていくことが重要です これまでの整備資本の活用 維持管理 担い手への利用集積 面的集積に資する農業基盤整備の推進 地域からの新たな要望に対応した生産基盤整備を推進 遊休農地の再生 解消や水田での生産調整 転作へ対応した生産基盤整備の推進 三富地域や平地林等 川越らしい農業の文化的景観の保全 水環境等 農業環境の保全に資する生活環境整備 地域の環境づくりへの市民参画の推進 市内や首都圏の消費者の多様な需要に応えられる農産物を十分に生産し 安定して供給していくことが必要です 大消費地である首都圏消費者への 安全 安心な農産物の安定的供給 さつまいも等 川越市の特産物及び加工原材料の生産振興 畜産の経営安定化 農 商 工のバランスのとれた立地を生かし 食品産業等 民間企業との連携による販路確保 生産振興 将来の川越市の農業を担う農業者を育成していくことが重要です 都市住民等多様な担い手の確保 育成 担い手への利用集積 面的集積の促進 認定農業者支援 新規就農者支援 都市住民等多様な主体の農業 農村環境維持管理への参加促進 農の多面的機能を重視し 農地や地域の環境に配慮した持続可能な農業を進めていくことが必要です 生産工程管理の導入 手法の普及 実践に向けた技術支援 エコファーマー ( 県認定 ) の認定支援 農の多面的機能の評価 評価に基づく保全 活用 生態系ネットワークの保全 形成 バイオマス活用による都市農村地域循環圏の形成 地産地消や農とのふれあい 食育の推進等 市民の農業に対する多様な声に対応した取組を進めていくことが重要です 川越農業に関わる多様な主体のネットワークの形成 地産地消の促進 市民の農業への理解促進 農産物直売所の増設等 地産地消の推進施設 しくみの整備 食育の機会や農とふれあう機会を提供する体験農園等の整備 小江戸川越観光との連携 川越産農産物の PR の強化