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Transcription:

ROM レス品にて 外部 FlashROM 品種を追加する場合の説明 対象 CPU Rev1.01 DEF バージョン 10.10A 仕様より 1.ROM レス品種が対象になります (H8SX/1651 SH7264 等 ) 機能 1.H8SX/1651 は サンプルで TC58FVM5T の対応ソフトを用意してあります ( ルネサス C のみ対応 ) 2.SH7264 は サンプルで AT49BV320D の対応ソフトを用意してあります ( ルネサス C のみ対応 ) 3.Hew にて FlashROM の品種追加が出来るよう対応する 4.FlashROM 仕様にあわせたセクターイレーズとバイト書き込みをプログラミングするだけで追加が可能になります 5.FlashROM 対応ソフトをターゲット側に流し込み H- デバッガと通信させるためのポートが CPU 品種ごとに相違があるため 品種別に対応しています 品種追加前の準備 1.AH7000 コントロールソフト (Ver10.10A) のインストール DIR にあるワークスペースを開きます (SH7264 での追加例 ) [1-1] < デフォルトディレクトリ > "c: Program Files Aone DEF rom-custom SH7264" になります 2. プロジェクト名 NewFROM をアクティブプロジェクトに設定します [1-2] <NewFROM> をマウスクリックし 右クリックのポップアップメニューから選択します

3. プロジェクトタイプの作成 をします [1-3] Hew メニュー < プロジェクト >-< プロジェクトタイプの作成 > をクリックします 4. 新規プロジェクトタイプで使用する名前を指定します [1-4] 名前は 重複しないようにして下さい 他の MPU 品種でも追加が必要な場合は 例として NewFROM_7264 等が良いかもしれません ここの説明では NewFROM としておきます <- 次へ をクリックします [1-5] <- 完了をクリックします この操作で 品種追加前の準備 は完了です

FlashROM 品種の追加 1.FlashROM 品種を追加するため プロジェクトの挿入 をします [2-1] Hew メニュー < プロジェクト >-< プロジェクトの挿入 > をクリックします [2-2] 新規プロジェクト を指定して OK をクリックします [2-3] 1) プロジェクトタイプを作成した NewFROM に指定します 2) プロジェクト名を指定します 推奨としては FlashROM 名が良いかと思います <- OK をクリックします

2. 新規プロジェクトに追加する FlashROM 品種の定義およびプログラムを作成します [2-4] 品種追加用テンプレートファイル FromTemp.c を開きます 1) FromTemp.c に追加フラッシュ ROM のセクター情報を定義します [2-5 SECTOR_MAX に使用するフラッシュ ROM のセクター ( ブロック ) 数を定義します 変数宣言の順番は変更しないで下さい データ管理上 最初にセクター ( ブロック ) 数が入るルールになっています 変数 SectorTopAdr[] に 定義したセクター ( ブロック ) 数ごとの先頭アドレスを定義します RC のバージョンによっては キャストなしで記述をすると short に丸められますので (long)0x1000<<1 とキャストすることを推奨します 最後にフラッシュ ROM の最終アドレス +1 したアドレスを定義します

2) FromTemp.c に追加フラッシュ ROM の オープン クローズ 関数を作成します [2-6] 関数 FromOpen() は ターゲット RAM に このプログラムがダウンロードされた時 最初に 1 回コール (Call) されます このプログラム例は 全セクターをロック解除 ( アンロック ) しています 必要無い場合は return(ok); のみ記述します 関数 FromClose() は フラッシュ ROM に全データ書き込み終了後の最後に 1 回コール (Call) されます ソフトウェアロックが必要な場合は この関数にプログラムして下さい 必要無い場合は return(ok); のみ記述します 3) FromTemp.c に追加フラッシュ ROM の セクターイレーズ 関数を作成します [2-7] 関数 FromSectorEraseProc(char *cmd) には セクターごとのイレーズプログラムを記述します デバッガとの通信完了後 サムチェック正常の場合 この関数がコール (Call) されます ( サム異常時はコールされません ) < 引数の仕様 > char cmd[]; cmd[0] == '%' // ヘッダー cmd[1] == 0 // 予備 cmd[2] == 4 // コマンドサイズ cmd[3]->[sum] までのサイズ cmd[3] == 'D' // コマンド cmd[4] == 0xn // 消去するセクター番号の H 数最大 HIGH(1024) cmd[5] == 0xn // 消去するセクター番号の L 数最大 LOW(1024) cmd[6] == 0xn // サム cmd[3]->[5] の加算値 < 備考 > 全イレーズ処理にしたい場合は セクター番号ゼロ 0 のときのみ実施して 他ののセクターの場合は return(ok); にすれば代用できます

4) FromTemp.c に追加フラッシュ ROM の バイト / ワードプログラム ( 書き込み ) 関数を作成します [2-8] 関数 FromWriteProc(char *cmd) には 128 バイト (64 ワード ) ごとの書き込みプログラムを記述します デバッガから書き込みデータ 128 バイト (64 ワード ) 固定でデータの受信完了後 サムチェック正常の場合 この関数がコール (Call) されます ( サム異常時はコールされません ) < 引数の仕様 > char cmd[]; cmd[0] == '%' // ヘッダー cmd[1] == 0 // 予備 cmd[2] == 134 // コマンドサイズ cmd[3]->[sum] までのサイズ cmd[3] == 'W' // コマンド cmd[4] == 0xn // 書き込みアドレス (HH) cmd[5] == 0xn // 書き込みアドレス (MH) cmd[6] == 0xn // 書き込みアドレス (ML) cmd[7] == 0xn // 書き込みアドレス (LL) cmd[8] == 0xn // 書き込みデータ [0] " " cmd[135]== 0xn // 書き込みデータ [127] 固定余分エリアは (0xff) cmd[136]== 0xn // サム cmd[3]->[135] の加算値 < 備考 > このプログラム例は 128 バイトの書き込み終了後 ベリファイテストも実施しています 5) FromTemp.c に追加フラッシュ ROM の フルステータスチェック 関数を作成します [2-9] 関数 FullStatusCheck(Ushort *adr,char cmd には フラッシュ ROM 特有のステータスチェックプログラムを記述します この関数は 上記の作成関数からのみコール (Call) されます よって 内部処理は自由に記述して下さい < 引数の仕様 > Ushort *adr; // 処理しているフラッシュ ROM のアドレス char cmd; // 処理しているコマンド //''O' = オープンコマンド //''C' = クローズコマンド //''D' = イレーズコマンド //''W' = 書き込みコマンド //''R' = ベリファイコマンド < 備考 > 関数 FromErrorSet(..) は 関数デバッグ時のエラー情報を見るための一例としての関数です 仕様に関してはルールがありませんので 自由に作成して下さい 以上で 関数の作成は終了です

6) 新規プロジェクトの FlashROM プログラムをビルドします [2-10] Hew メニュー < ビルド >-< すべてをビルド > で 0 Errors 0 Warnings になったことを確認します 7) 新規プロジェクトの FlashROM プログラム作成上のルール [2-11] < ルール 1> セクター情報定義のセクション名 SectTbl の ロケートは必ず 実行プログラムアドレス (TopAdr) の +0x800 に割付て下さい <ルール2> セクション SectTbl のデータ配置にルールがあります const long SectorMax; // セクター数 const long SectorTopAdr[SectorMax+1];// セクター毎 Top アドレスこの順番に配置されることが条件になります < ルール 3> 最大セクター ( ブロック ) 数は 1024 です < ルール 4> スタックまで含めたオブジェクトサイズは 0x4000 16KB までです <ルール5> #define OK 0 // 変更不可 #define NG 0xee // 変更不可 数値変更しないで下さい <ルール6> 下記 4 関数は 名称 引数 帰り値等の仕様変更は不可です 1)int FromOpen(void); 2)int FromClose(void); 3)int FromSectorEraseProc(char *cmd); 4)int FromWriteProc(char *cmd); 以上のルールは厳守して下さい

作成した FlashROM プログラムのデバッグ方法 1.Hew にてデバッグの準備をします [3-1] 1) モジュール main.c の #define FROM_TEST のコメントを外します 2)Hew メニューの < ビルド >-< ビルド > を指示します 3) 0 Errors 0 Warning を確認します 4) デバッガ使用の通信ポートと この FlashROM プログラム使用の通信ポートと兼用させているため 通常のデバッグ操作でのデバッグは出来ません よって 上記 #define FROM_TEST のコメントを外すことにより 通信ポートを使用せず 内部メモリ操作のみで各関数のテストできるようにテスト用プログラムを用意しました

2. デバッガ用コントロールソフト DEF にてデバッグする為の設定をします [3-2] <CPU 設定 > 作成した FlashROM プログラムをターゲット側の内部 RAM に転送して実行させますので RAM にチェック後 先頭と最終アドレスを指定します SH7264の場合開始 0xfff8_0000 になります 最終 0xfff8_ffff 作成した FlashROM プログラムのデバッグに BSC 設定が必要な場合は スクリプトファイルを指定します SH7264 の場合インストールディレクトリ "c: Program Files Aone DEF rom-custom SH7264" に 例として SH7264-BSC.log が用意してありますので 目的ハードにカスタマイズして下さい <- 設定 をクリックします [3-2-1] DEF 画面 左下隅の Start をクリックします

3. 作成した FlashROM ソフトのデバッグを開始する準備をする [3-3] DEF メニュー < ファイル >-< ダウンロード > で ダウンロードします インストールディレクトリ "c: Program Files Aone DEF rom-custom SH7264" 下の "ProjectName Debug" に作成したアブソリュートファイルがありますので指定します ( 例 ProjectName:AT49BV320D) [3-4] < ダウンロードが成功した初期画面 > PC レジスタ値が PowerON_Reset_PC() 関数の先頭アドレスになっていることが確認出来ます SP レジスタ値が内蔵 RAM のボトムアドレスになっていることが確認できます VBR レジスタ値が内蔵 RAM のトップアドレスになっていることが確認できます < 操作 > CStep/CTrac ショート PB をクリックして 関数 TestMain() まで進めます

[3-5] 関数 TestMain() に進んでいるのを確認します < 操作 1> このテストプログラムが動作中にエラー発生か終了したことを確認するため このラインにブレークポイントを張っておきます [#74:main.c] < 操作 2> CStep/CTrac ショート PB をクリックして 関数 CmdWaitT() まで進めます [3-6] 関数 CmdWaitT() に進んでいるのを確認します < 操作 > Watch ショート PB をクリックします

[3-6-1] デバッグを進めるため Watch 画面に変数を登録します 1) CmdStep 関数 CmdWaitT のコントロールステップ変数 2) Sector セクターイレーズの進行カウンター 3) WriteAdr FROM 書き込み中アドレス 4)FromError エラー発生時情報 以上 4 変数を登録します

4. セクターイレーズ関数 FromSectorEraseProc(char *cmd) をデバッグします [3-7] < 操作 1> プログラム進行を確認するため 周期サンプル をチェックします < 操作 2> 変数 CmdStep を数値 1 にします [Enter][1][Enter] で変更できます < 備考 > 関数 CmdWaitT のソースを見てもらえれば理解できるかと思いますが CmdStep を 1 にしますと メモリー上でコマンドデータを作成して関数 FromSectorEraseProc(char *cmd) に渡す仕 [3-7-1] 組みになっています 全て正常終了しますと 登録された全セクターをイレーズした後 変数 CmdStep が数値 0 になります < 操作 3> Go ショート PB をクリックします [3-8] セクターイレーズが正常に動作していますと 変数 Sector が ゼロ 0 から登録セクター数までインクリメントしていきます 最終セクターまで正常終了しますと 変数 CmdStep がゼロ 0 になります 異常終了しますと [3-5] で設定したブレークポイントで停止します [3-9] < ダンプ画面 > イレーズされているかダンプ画面で確認します

5. 書き込み関数 FromWriteProc(char *cmd) をデバッグします [3-10] < 操作 1> プログラム進行を確認するため 周期サンプル をチェックします < 操作 2> 変数 CmdStep を数値 2 にします [Enter][2][Enter] で変更できます < 備考 > 関数 CmdWaitT のソースを見てもらえれば理解できるかと思いますが CmdStep を 2 にしますと メモリー上でコマンドデータを作成して関数 [3-7-1] FromWriteProc(char *cmd) に渡す仕組みに なっています 全て正常終了しますと 全エリア書き込み後 変数 CmdStep が数値 0 になります < 操作 3> Go ショート PB をクリックします [3-11] 書き込みが正常に動作していますと 変数 WriteAdr が ゼロ 0 から最終アドレスまで 0x80 ごとに加算していきます 最終アドレスまで正常終了しますと 変数 CmdStep がゼロ 0 になります 異常終了しますと [3-5] で設定したブレークポイントで停止します [3-12] < ダンプ画面 > 正しくデータが書き込まれたかダンプ画面で確認します ゼロ番地以外は 0x80 番地ごとに先頭のアドレス位置を ASCII 文字データを書き 残りは ゼロから始まるパターンを +1 ごとに埋めています なお ゼロ番地から 8 バイト分は PC/SP レジスタの初期データになりますので 誤動作防止のため [0xff] にしています

5. その他関数 FromOpen(void)/FromClose(void) が必要な場合は 必要に応じてデバッグして下さい 1) 関数 FromOpen(void) テスト用メイン関数 TestMain() の 60 行でコール (Call) しています 2) 関数 FromClose(void) テスト用関数 CmdWaitT(char *cmd) で コントロールステップ変数 CmdStep を 3 以上の数値をセットしますとコール (Call) されます 6. 異常終了時のエラー情報 - long FromError[4] の参照 [3-12] < 評価 変更窓 > エラー発生にて異常終了した場合は 変数 FromError[4] に情報が残りますので プログラム修正 の参考にして下さい なお この変数の仕様および名称等に規約はありませんので 自由に変更しても構いません

作成した FlashROM プログラムを正規リリース登録する 1.FlashROM プログラムのデバッグが終了しましたら Hew にて再コンパイルします [4-1] 1) モジュール main.c の // #define FROM_TEST をコメントします 2)Hew メニューの < ビルド >-< ビルド > を指示します 3) 0 Errors 0 Warning を確認します

2. デバッガ用コントロールソフト DEF に FlashROM プログラムの登録をします [4-2] <CPU 設定画面 > < 操作 1> FROM 側に チェック します < 操作 2> 参照 ボタンをクリックします [4-3] 新規作成した FlashROM プログラムの HEX ファイル Project.mot を指定します ダウンロード時に使用する RAM エリアの退避 / 復帰はできません FlashROM に Write する動作をさせるために BSC 設定が必要 な CPU 品種の場合は スクリプトファイルを登録して下さい < 操作 3> 詳細情報 ボタンをクリックしますと < インフォメーション画面 > に内部登録したセクターごとのトップアドレス情報を見ることができます [4-5-1] < 操作 4> 最後に 設定 をクリックします FlashROM プログラムの先頭と最終アドレスを表示します [4-4-1] FlashROM プログラムに登録した最終セクター数を表示します なお 登録時にここをゼロ 0 に設定しますと ダウンロードするオブジェクトの大きさに応じたセクター数を自動で検出し 必要なセクターのみ消去する動作になります (0=Auto)

作成した FlashROM プログラムの最終確認をします 1. デバッガ用コントロールソフト DEF を Start 後 FlashROM に ダウンロードします [5-1] DEF メニュー < ファイル >-< ダウンロード > を指定します [5-2] FlashROM 内にロケートされたプログラムを選択します [5-3] < 動作状況 > 1) 書き込みプログラムの転送 2) セクターイレーズ 3) ユーザーモードでダウンロード と 順次メッセージ BOX 表示され 処理が進行します

[5-4] < 最終確認画面 > 全て正常終了しますと オブジェクトが外部 Flash ROM に登録され このような初期画面になります 2. 御願い本説の方法で フラッシュ ROM 品種を追加した場合 必ず プロジェクトのバックアップすることを御願いします 今回は c:\program Files\Aone\DEF\rom_custom で作成する例で記述しましたが \rom_custom をホルダごと別のディレクトリに貼り付けても作成できます つまり ユーザーアプリのプロジェクトごとに管理するのも一案かもしれません 追加作成したプロジェクトは ユーザー様の責任のもとで管理願います 以上で 外付け FlashROM の品種追加作業が終了です