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第 2 回避難所の確保と質の向上検討会資料 男女共同参画の視点に立った防災減災と男女共同参画の課題と今後の対応 ) 減災と男女共同参画の課題と 今後の対応 報告浅野幸子 減災と男女共同参画研修推進センター共同代表早稲田大学地域社会と危機管理研究所招聘研究員大学非常勤講師 1

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

H25 港南区区民意識調査

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大津市避難所運営マニュアル

西区05-CS5_小

者のために個室や隔離したスペースを確保する 身近な福祉避難所 また 一般の避難所や身近な避難所では避難生活が困難な要配慮者を避難させるために 社会福祉施設等に開設する 福祉避難所 と重層的に福祉避難所を設置することを想定している (2) 要配慮者とは福祉避難所の対象者として想定されるのは 法律上 要

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平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

避難所講演資料

全体版

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PowerPoint プレゼンテーション

資料 3-1 男女共同参画の視点からの 防災対応について 東日本大震災への男女共同参画の視点を踏まえた被災者支援 平成 23 年 7 月 20 日 内閣府男女共同参画局

Microsoft Word - シラバス.doc

() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

国土技術政策総合研究所 研究資料

第3回検討会_質の向上WG検討状況報告

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

非常持ち出し品リスト ( 例 ) 家族構成等に合わせて工夫しましょう 家族で話し合っておきましょう 災害時の共通の連絡先 安否確認の方法 避難場所を複数決めておく 緊急連絡カードを作成し 話し合って決めたことや家族の連絡先 電話番号 普段処方されている薬の種類 量 服用方法などをまとめ 持ち歩く災害

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夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

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( 横浜市解釈 ) 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 別添 評価表の内容を他事業所と競うことを想定したものではなく あくまで 研鑚のツールとして有効活 すること さらに質の い 援を提供していける事業所が増えていくことを期待しています

取組指針

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はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

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4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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上川口小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 毛布 9 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 男女分離 多目的 施設概要 ブルーシート 99 枚 タオル 30 シャワー 校舎にありバスタオル 5 浴槽 プロパン カセットコンロ 懐中電灯 1 校舎にあり乾電池 (


平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている A-2-(1)-5 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている 評価概要 1 子どもの心身の状態 生活習慣をアセスメントで把握し自立に配慮

首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

避難所名大江中学校住所大江町波美 40 番地避難所 No, 313 電話番号 収容人数 250 所管部署教育総務課浸水想定深なし土砂災害危険区域該当なし耐震改修基準に対応備蓄倉庫飲食料備蓄ありカギ保管場所総務部危機管理室 避難所担当職員 職員室 支所 位置図 土砂災害警戒区域土砂が到

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

上六人部会館 保有施設 バリアフリー FAX 種別有無品目数量 トイレ男女共用 - 毛布 90 枚 入浴シャワー設備 ガス器具 テレビ ラジオ 水利 避難所環境整備 スロープ 防災無線 炊事場所 エレベーター AED インターネット設備 ブルーシート 100 枚 タオル 300 枚 バスタオル 50

目 次 はじめに 1 1 部会の設置 2 2 部会における検討 3 3 提言事項 4 (1) 防災対策への男女共同参画の視点の反映 (2) 避難所運営について 1 避難所運営への地域参画の推進 2 避難所運営組織の設置 3 女性 子育て家庭 障害者 高齢者等への配慮 4 バリアフリー スペースの確保

3 支援の具体的な内容 ( アンケート調査自由記述 インタビュー調査 ) アンケート調査における自由記述の回答や インタビュー調査による現地の声を集約したところ 物資の備蓄 提供 避難所 仮設住宅の運営等について 男女別のニーズに対応できていないなど 様々な課題があったことが明らかとなった 一方で

自主防災組織をつくろう

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目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

の課題フェイズごとの食に関する問題 大規模な水害や地震が起きると ライフラインが寸断されたり家屋が倒壊 損傷したりして自宅で食事を摂ることができなくなります しばらくすると支援物資が運ばれてきますが 道路の寸断により時間がかかり食料が手に入りにくい状況も想定されます また 避難所や野外へ避難する人が

4 チェック項目 意見 事業所評価 子どもと保護者のニーズや課題が客観的に分析さ れた上で 放課後等デイサービス計画 i が作成されているか ご意見はなく の回答数が全員でした 今後もよい支援を行えるよう努めていきたいと思いますのでご協力よろしくお願いします チェック項目意見 事

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

【Dig訓練とは】

伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

shiryou2-1_shikuchouson-survey2.docx

大正小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 炊事場所 シャワー 浴槽 プロパン カセットコンロ 井戸 保健 医務室 通気 換気設備 自動販売機 駐車可能台数 ヘリ離発着 スロープ AED 男女分離 多目的 プール 施設概要

PowerPoint プレゼンテーション

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

子育て世代の防災対策 命をつなぐ防災のすすめ

事業内容

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

阪神大震災以降の経緯 ( 防災基本計画と男女共同参画基本計画の改正へ ) 平成 7 年阪神大震災 平成 16 年中越地震 女性の視点 の担当として 男女共同参画局職員を現地に派遣 新潟県等に女性の相談窓口を設置 現地派遣の報告等を踏まえ 男女共同参画局長から 防災担当政策統括官に提言 平成 17 年

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

別紙 1-2 移乗介助 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移乗開始から終了まで 介助者が一人で使用することができる ベッドと車いすの間の移乗に用いることができる ( ベッドと車いすの間の移乗における使い勝手は ステージゲート審査での評価対象となる点に留

58サタケ歯科クリニック

(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 〇 施設の新築移転により全室個室となり プライバシーが保護されていると共に 居室に利用者の私物の持ち込みができることなど 利用者の趣向に合った部屋作りがされています 利用者からの聞き取りでも満足感が窺えました また 旧施

資料 9 男は仕事 女は家庭 という考え方について どう思いますか? 1% 4% 24% 30% 34% 7% 1% 5% 25% 26% 35% 7% 1% 3% 23% 32% 33% 7% 1 同感する 2 どちらかといえば同感する 3 どちらかといえば同感しない 4 同感しない 5 わからな

排尿トラブルに関する調査 結果報告書

災害時要援護者支援マニュアル策定ガイドライン

P1-20

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防災アンケート結果 2013/9/14 Q2: 東日本大震災で建物と室内に被害は? あった の内容 : クロスのひび割れ Q3: その時家族はどこにおられましたか? 番館 なかったあった 総計 番館 学校 仕事場 自宅 その他 総計

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

-災害に備えて-

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

変化による動揺が大きく見られる場合がある [ 精神障がい者 ] 災害発生時には 精神的動揺が激しくなる場合がある 自分で危険を判断し 行動することができない場合がある 普段から服用している薬を携帯する必要がある [ 高次脳機能障がい者 ] 同時にいくつものことができない場合がある 複数の指示が出ると

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

調査概要 調査目的本調査は 今後の本市の防災施策の策定を進める上での基礎資料データの取得 震災後の自助 共助の取り組みの実態の把握を行い その結果を分析し 今後の防災施策に反映させることを目的とするものである また平成 22 年度の調査結果との比較を行い 東日本大震災前後での市民の災害 防災に関する

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命とくらしを守る 避難所運営ガイドライン 地域に暮らす多様な人々にとって 安心 安全な避難所 ページ 1 1 多様な人々の視点を生かした避難所運営 2 災害発生直後の避難行動 ページ 2 3 避難所運営の流れ ( 時系列チェック ) 4 安心 安全な避難所運営 ページ 7 7 平常時の備え ページ 3~4 5 みんなにやさしい避難所イメージ ページ 5~6 6 要援護者への配慮 このガイドラインは 避難所運営についてこれまでの災害や東日本大震災の課題をふまえ 男女共同参画の視点から地域に暮らす多様な人々の命とくらしを守ることを目的に作成したものです 町内会や市民団体 行政や関係機関が連携し いつ起こるかわからない災害に備え 平常時から共に考え 話し合い 訓練の実施など地域の実情に合わせた防災 減災のまちづくりにご活用いただければ幸いです 実施主体 : 内閣府 特定非営利活動法人参画プランニング いわて運営主体 : 盛岡市 もりおか女性センター ( 指定管理者 : 特定非営利活動法人参画プランニング いわて ) 共催 : 盛岡市町内会連合会企画協力 : 減災と男女共同参画研修推進センター

収容避難場所へ地域での助け合い 自分 家族の安全確保 自助 害発生応急手当災1 多様な人々の視点を生かした避難所運営 目的 避難所は 避難者の命とくらしを守る場です 運営は 避難所に集まる多様な人々が協働して行います (1) 住民の自治による自主運営体を組織 女性と男性の責任者を配置しましょう 仕事毎に班編成し 性別に偏らず女性も男性も共に配置しましょう 生活者や少数派の視点に立ったニーズが把握できるように 代表会議を実施しましょう さまざまな事情で在宅避難している人への物資の配分に配慮しましょう (2) 避難所での作業はみんなで協働 性別に偏らず みんなが共に活動できるようにしましょう 公平に作業を行えるように ローテーションを組みましょう 日中 夜間 休日などいろいろな時間帯に対応できるようにしましょう 高齢者や小 中学生 高校生などにも分担し活動の場をつくりましょう 2 災害発生直後の避難行動 共助 向こう三軒両隣 指定避難広場や広域避難広場へ私の場所は 声掛け 安否確認 災害時に支援が必要な人声掛け 安否確認 避難支援 町内会で確認すること 住民の安否確認 町内の被害状況 必要に応じて行うこと 消火 救助活動 緊急時 1

3 避難所運営の流れ ( 時系列チェック ) 4 安心 安全な避難所運営 (1) 暴力の防止を 暴力は犯罪です 昼夜問わず また大勢の人がいる場所でも起こります 暴力を許さない環境づくりが大切です 特に 災害時は防犯ブザーの携帯や複数での行動 警察官や自警団による見回りの強化を図りましょう 生活環境の激変による DV( ドメスティック バイオレンス ) やセクハラ ストーカー 性暴力 虐待を防ぎましょう (2) 過労や孤立防止を 復旧 復興での過労による心身の疲れや辛さを防ぎましょう 一人でかかえこまずに みんなで分担して行いましょう (3) 性別 年代にかかわらず 誰もが心身の健康を 災害関連死を防ぐために 見守りや声掛けをしましょう エコノミー症候群の防止や健康のため 軽い運動や散歩をしましょう 日常生活でかかえる困難は 災害時にはさらに深刻になります 非常時だからと我慢せず 相談しましょう また 相談できる体制を整えましょう 2

3 5 みんなにやさしい避難所イメージ飲料用 調理用手洗い用 洗顔 歯磨き用 食器洗い用風呂用 洗濯用トイレ用 飲料用 ( ペットボトル ) 避難所の受水槽 給水車の水 プールの水 河川の水 井戸水 : 最適な使い方 : 使用可 : 使用不可 安心 安全な避難所スペース 参考例 女性や子どもに対する暴力を防止するために 暴力を許さない環境づくりや巡回警備の実施など 注意喚起を行うことが大切です水の使用判断例水の使用判断例 トイレが確保できたら ルールを決めて衛生的に使用しましょう

避難所居住スペース * 災害時は刻一刻と状況が変化する 発災直後の混乱期 2 ~ 3 日目の避難者の多い時期 その後の安定した時期など 経過や環境に応じて居住スペースを変える必要がある * 初動対応 ( 発災直後 ) として行うこと 1 通路の確保 2 居住スペースの確保 3 要援護者のスペースの確保 * 要援護者 ひとり親家庭 女性の単身者など配慮が必要 避難所での作業はみんなで協働 * 性別 年代に偏らずにみんなで行う * 公平にローテーションを組む * さまざまな時間帯に対応 * 高齢者や小 中学生 高校生などできる人にも分担例えば 食事の準備や片付け 日々の清掃 衛生管理 トイレや風呂 脱衣所の清掃 共用物の洗濯 シャワーや入浴 * 避難所のシャワーや仮設風呂は 女性 男性や要援護者など時間を決めて利用 * 多目的に利用できるシャワー室を設置 * 出入り口には女性と男性の受付者を配置 * 利用の際は 単独ではなく複数で行動 個室を確保 * 医務室 救護室 * 感染症に罹った人 * 妊産婦 * 夜泣きする赤ちゃんがいる家庭 * 介護が必要な高齢者がいる家庭 * 障がいのある方がいる家庭 ケースによっては 福祉避難所へ * 女性専用物干し場 ( 女性専用スペースの近く ) 物資の分配 * 公平に行きわたるように配慮 * 女性が必要とする物資は 女性専用スペースにて注文 受取り * 物資を取りに来れない方には届けるなど個々の状況に応じた配慮が必要 女性専用スペース * 女性や子どものための相談窓口の設置 ( 相談窓口案内カードなどの配架 ) * 女性用品の置き場所の設置 * 下着や生理用品などは女性担当者が手渡す * 物資注文カード受付 受取り窓口の設置 乳幼児 子どものいる家庭に配慮 * 授乳室やおむつ替え室の確保 * 授乳用ケープや専用テントなどがあると便利 * 子どもの遊び場スペースの確保 * 小 中学生 高校生などの学習スペースの確保 トイレ * 女性や子どもの安全 安心に配慮した場所 照明 通路の確保 * 女性や子どもは複数で行動するように呼びかける * 設置割合は できるだけ男女比が 1 対 3 となるようにし 間仕切りの工夫を * 高齢者や車いす 障がいのある方も使いやすい洋式トイレやスペースを確保し 手すりやカーテンの工夫も必要 * 誰でも使える多目的トイレの設置 上下水道が使えない場合は 水洗トイレは使用を禁止 簡易トイレや携帯トイレの使用はルールを決めて周知が必要 ( 左ページ 水の使用判断例を参照 ) 掲示板 * 最新情報の伝達方法を工夫 * 避難所内外への情報提供 ( 特に 在宅被災者への情報提供を含む ) * 要援護者などへわかりやすく情報を伝える ( 読み上げ 筆記 ) 4

6 災害時要援護者への配慮 誰にとっても 安心 安全な避難所での対応は 妊産婦や乳幼児 困っていること 妊産婦はゆっくり体を伸ばして休む場所がない 授乳 おむつ替え 泣き声など周囲へ気を遣う ミルク用のお湯 栄養のある食事が必要必要とする支援 心身の安静 体を休める場所 授乳やおむつ替えの場所 乳幼児が遊んだり 泣いたり笑ったりできる場所 高齢者 困っていること 和式トイレ トイレが離れている 階段や段差 転倒の危険 素早い行動 床での寝起きや座ること 薬 病気のこと必要とする支援 洋式トイレ ベッドやイス 手すり 杖 薬 医者 介助者や付き添い 話し相手 肢体不自由な方 困っていること 階段や段差 転倒の危険 床での寝起きや座ること 和式トイレ トイレが離れている 素早い行動や集団での行動が困難必要とする支援 車いすが入れるスペース 介助者や支援者 認知症の方 困っていること 置かれている状況への不安や混乱 感情の起伏 記憶の欠落 徘徊 自分の状況を伝える 判断する 行動することが困難 家族が周囲に気を遣う必要とする支援 落ち着いた環境 家族と同室の部屋 薬 医者 介助者や支援者 話し相手 慢性疾患のある方 困っていること 病気のことが理解されない また偏見を持たれることもある 補助器具や薬の投与 通院治療 ( 透析他 ) 清潔な治療スペース 衛生環境必要とする支援 落ち着いた環境 衛生面に配慮 治療の継続 薬 医者 介護や看護を必要とする方 困っていること 食事 排せつ 着替えなどの日常生活全般において介助が必要 自力での移動が困難 家族が周囲に気を遣う必要とする支援 落ち着いた環境 家族と同室の部屋 衛生面に配慮 薬 医者 介助者や付き添い 話し相手 精神疾患のある方 困っていること 置かれている状況への不安や混乱 パニック 周囲の状況判断や理解が困難 周囲からの理解欠如や偏見必要とする支援 落ち着いた環境 家族と同室の部屋 薬 医者 支援者や話し相手 外国人の方 困っていること 日本語での情報収集や伝達が不十分 できない場合もある 災害用語が理解できない 生活習慣や食事 宗教必要とする支援 同じ国の人が集まれる場所 多言語や母国語による情報提供 支援者 5

視覚障がいのある方 困っていること 情報の不足 情報発信が困難 階段や段差 トイレなどの移動 周囲の状況把握が困難 周囲からの理解欠如必要とする支援 点字や音声による情報伝達や状況説明 盲導犬の同伴 介助者や支援者 多様な人々にとって安心で安全な避難所運営をしていくために どのような困りごとや支援が必要なのか 平常時から地域で話し合い 災害時の実践につなげていくことが大切です 聴覚障がいのある方 困っていること 音声による聞き取りができないため情報の不足 また情報発信が困難 補聴器を使用していても 混雑の中では聞き取りが困難必要とする支援 筆談用の筆記用具 補聴器 手話 文字 絵図を活用した介助者 支援者 知的障がいのある方 困っていること 自分自身の状況を伝えられない 周囲の状況判断や理解が困難必要とする支援 落ち着いた環境 家族と同室の部屋 薬 医者 支援者や話し相手 発達障がいのある方 困っていること 周囲とのコミュ二ケーションや環境適応が困難 置かれている状況への不安や混乱 パニック必要とする支援 落ち着いた環境 家族と同室の部屋 薬 医者 支援者や話し相手 要援護者からの SOS カード と 支援者やお手伝いができる人の お手伝いカード を作ってマッチングしましょう 性的マイノリティの方 困っていること 周囲からの理解欠如や根強い偏見 誰にも話せない辛さや話すことへの不安 女性と男性にはっきり分けられた支援必要とする支援 多目的のトイレ 更衣室 シャワー室 女性と男性を問わない空間や支援 当事者や支援者が安心して集まれる場所や部屋 避難所情報伝達キット 多言語で書かれた表示 この他にも食べ物 ( アレルギー含む ) や生活ルールなどがあります 6

7 平常時の備え 女性のニーズ 育児や介護をしている家庭のニーズなど 多様な人々に配慮した備蓄を地域で考えましょう 食料や生活必需品は 個々人によりニーズも異なります 最低 3 日間 ( できれば 1 週間分 ) の量を備蓄することが望まれますので 各人での備えを促すことも必要です種類避難早期から必要な物資 生理用品 * 生理用ナプキン * サニタリーショーツ * おりものシート * 清浄綿 * 尿取りパッド * 中身の見えないごみ袋 乳幼児用品 介護用品 その他 * 粉ミルク ( アレルギー用含む ) * 哺乳瓶 * 哺乳瓶用の消毒剤 器具 * ミルク調整用水 ( 軟水 ) * ベビーバス * おしりふき ウエットティッシュ * ベビーフード ( アレルギー対応食を含む ) * 小児用紙おむつ * 着替え * 育児用品 ( 抱っこひも 授乳用ポンチョ 食事用スプーン 器など ) * 大人用紙おむつ おしりふき * 着替え * 介護用品 ( 食事用スプーン 器など )* 介護食 * 体拭き用大判厚地シート ( シャワーや入浴ができない時 ) * 非常用簡易トイレ * 防寒保温シート * 懐中電灯 ラジオ 電池 携帯電話充電器 水や食料 着替えなど個々人のニーズに応じて準備 段ボールベッド 防寒保温シート 便利グッズ 段ボールの間仕切り ( 高さ調節可能 ) 簡易テント 段ボール簡易トイレ ( トイレ 授乳や更衣室にも対応可能 ) 事業名 : 平成 26 年度内閣府地域防災における男女共同参画の推進事業 男女共同参画の視点を生かした避難所運営マニュアル作成講座 発行 : 内閣府特定非営利活動法人参画プランニング いわて 020-0124 岩手県盛岡市厨川 4 丁目 13 番 8 号 TEL 090-4889-6688 URL:http://www.sankaku-npo.jp 発行日 : 平成 27 年 1 月